Boy in the Box

65年前に身元不明の4歳の男の子の名前が米国DNAデータ・ベースのおかげでついに判明したという記事である。―CNN ほうほう?
https://news.yahoo.co.jp/articles/06d305dac8e4e0cb81785beefba0abe3bfb2d4c8

渡米したころ80年代からカリフォルニアでゴールデン・ステート・キラーとかフリーウエイ・キラーとか呼ばれた連続殺人事件があった。犯人はどうも警察関係ではないかとささやかれていた。全米で一番安全な市というのに2人殺されていた。先人の日本人おばさまからこういう事件があるので、フリーウエイで警官に止められても気を付けてねと念を押されていたのだ。

このゴールデン・ステート・キラーが2017年ついにDNAデーターベースのおかげで解明・逮捕された。世界仰天ニュースだか2~3の番組で紹介されたのでご存じの方もいるかもしれない。

今度は65年前の未解決事件である。
1957年フィラデルフィアで男の子の死体で見つかった。名乗りでる家族もなく身元不明のまま65年未解決事件として眠っていた。
男の子は名前を付けられることもなくBoy in the Boxと呼ばれていた。

ヘッドラインの記事では短すぎるので事件を報道していたフィラデルフィア・インクワイアラーを掘ってみた。
https://www.inquirer.com/news/live/boy-in-box-philadelphia-name-identity-solved-20221208.html

要約すると事件解決のきっかけはこんな風に起こった。
2017年クリスマスが近づく中、ジャスティン・トーマス(40)がガールフレンドのプレゼントとしてAmazonでDNAキットを買った。アメリカ人だから自分自身のルーツご先祖を探すのは面白いだろうと思ったのだろうね。

ところがジャスティンと彼女はクリスマス前に破局してしまって、結局キットをあげることがなかったのだ。で、彼は、彼女が使わなければ俺が使えばいいんじゃね、って自分で試した。DNAサンプルをAnsestry.comに送ったのだね。

その結果、法医学家系学者forensic genealogyから電話が来たのだ。彼のDNAはフィラデルフィアの未解決事件の被害者につながるもので、この未解決事件を解決するためにはサンプルが足りないので家族のDNAも欲しいと。そこでジャスティンの姉妹と母がDNAを提供した。

その結果、65年前の4歳の男の子Boy in the Boxと呼ばれていた子はジョセフ・オーガスタス・ザッレッリJoseph Augustus Zarelliだと判明した。

ジャスティンの家族は男の子が母のいとこではないかと信じている。母のおじさんはザレッリで祖母の兄弟もザレッリ。デラウエア郡に引っ越してくる前は、ザレッリ・ファミリーはフィラデルフィアの西に住んでいた。

男の子Boy in the Boxは殴られほとんど裸でデパートJC Pennyの箱の中で見つかった。それから何十年、コールド・ケースの解決のため2016年に解剖写真から被害者の2Dの復元画像が合成された。それでも手掛かりになるものはなく、2017年にジャスティンがDNAデーターベースにサンプルを送ったことから一気に身元が特定されることになった。

ところがだ、Boy in the Boxの名前を公開したフィラデルフィア警察のキャプテン、ジェイソン・スミスはジョセフの両親の名前を公表することを拒んでいる。ジョセフの両親はすでに亡くなっているが、父方母方の親族は多くいるので敬意を払うために情報は公開しない。捜査中なので情報は差し控える。

だそうなので、おばちゃんとしては消化の悪い油ものが喉につっかえているようにすっきりしない。ゴールデン・ステート・キラーのようにきっちり解決しないのであろうか?
目星がついているようだが捜査中なので公表できんというニュアンスもあるようだ。この事件の続報を待ちたい。

ただ、この記事でわかるのはDNAデーターベースの発達と犯罪解決へ応用できる社会の柔軟性である。移民の国アメリカ人は自分のルーツへの渇望というか、広い国土と多くの人口の中で自分という人間の民族・レース・出身を知りたいという欲望は古い国の民族より強いかもしれないと思う。

主人は北欧系だから背が高くて色が白いとか、この人が小柄なのは先祖がフレンチ系だからとか自分のルーツを語るときアメリカ人は何か嬉しそうだ。自分がJohn Doe やJane Doeではなくて、自分が帰属する確固とした民族と家系と血脈につながる安心感が味わいたいのだろうか。

最後の徳川将軍の別荘がその辺にあったり家臣の子孫がその辺に生きていたりする日本。庄屋の子孫で江戸時代から同じところに住んで、自分も歴史の一部であるような地方。
自分のルーツは調べなくても同じ姓の親族がそこらに生きているのが日本の地方である。

日本で国民のDNAデータベースが構築されてそれが未解決事件の犯罪捜査利用されるのはたぶんないかもしれないなぁ。マイナンバーカードでさえ普及させるのに苦労する国と国民だから。DNAの登録など究極のプライバシーを国に与えるかっての。

それにしてもこのフィラデルフィア・インクワイラーの記事って文章がひどいよね。

術後7か月

病院に昼過ぎまで居たせいで喉がガラガラになってしまった。
脇腹が痛むのだが造影剤CTスキャンの結果と血液検査の結果は異状なしであった。血液検査は”L”も”H”も消えてガン・マーカーの数値もネガティブであった。

胆のうがないのに胆のうのあった場所が痛むのは変ではないか。
胆のう切除後症候群か、それとも胆管に問題か?

おばちゃんは家で印刷した「肝・胆・膵」のイラストを主治医に差し出して、私の胆管はどんなふうに残っています?と聞いたらば主治医のおっさんは目の前のコンピューターの手術レコードをめくって確認すると、紙のイラストにこっからこんな風に削除しました、と丸を書いた。

ふ~ン。総胆管にちょっと枝を残して切ったのか。
おば:10月過ぎから軽い圧痛があるんですが胆のう切除後症候群ですかね?
医:どこが痛みます?
今はなき胆のうがあった場所。食事に関係なく違和感があって圧痛があるんですよ。胆のうがもう無いんだから胆管かな?と思って。

主治医のおっさんは”切除後症候群”という言葉にはまったく反応せず、腸が動くからかもしれませんね。四六時中に違和感があるから腸のせいではないと思うが。

おば:CT画像では何にも見えないんですよね?
今度は取ったばかりのCT画像をスクロールする医師。

医:怪しいものは見えんですね。
おば:CTで見える一番小さいガンは3ミリくらいですか?
医:う~ん、3ミリはどうかな。CTの撮影間隔が3ミリだから。ギャップに3ミリが入ってしまうと見えないかも。
おば:すると見える大きさというと最低5ミリくらい。
医:そうですね5ミリくらいから。

CT画像って意外と粗いんだ。
ここのCTスキャンの解像度はあまり高くなくて主治医が細部を拡大するとボケる。
どてっぱらに観察窓をつけるわけにいかんからスキャンと血液検査でから推測するしかないわね。CTで何も見えないならとりあえず何も無いとして、さらに3か月後の血液検査まで要観察かな。

で、どうですか?と主治医が言うので
逆流性食道炎になってしまったので、制酸剤を処方してくださいと答えた。

げっぷが頻繁に出て横になると胃液が逆流して咳が出て吐き気がするので逆流性食道炎です。ガスターを飲むと少し良くなるんですが市販のガスターはチビっとしか入ってないのに高くって、薬剤師が病院でもらったほうが安いですよって言うから。

ほうほう、と医師がつぶやいて、ガスターよりいい薬があるので処方しましょうと3か月分処方が出た。でも胃カメラを飲んどいたほうがいいですよ。
だって、この間内視鏡をやったばかりじゃないですか。ちょっと糜爛した食道粘膜が観察されるだけでは?健康保険の医療費がもったいない。

人間の体はつくづくコンピューターに似ているかも。
この間デスクトップが立ち上がらなくなった。
ほとんどの時間はラップトップを使うのだが、画像系はデスクトップで処理したいから、クリスマスカード作りのために久々にデスクトップを立ち上げようとしたら立ち上がってこない。

立ち上がりに問題があるときは余分なUSBを外せ、というのがウインドウスのセオリーである。USBハブとICリーダー、無線LANアダプタを外したら立ち上がった。
無線LANアダプタが差しっぱなしだと立ち上がらない。
しからばケーブルLANに刺しかえると、また立ち上がらない。
いろいろ試したらウインドウス側のネットワークLANが問題みたい。

もしこれがお客さんのコンピューターなら、立ち上がってからLANカードかケーブルを刺せばダイジョブですよって言うね。
お客さんはきっと、こないだまでこんなことは起こらなかったんですが、いったい何が問題なんですか?って聞くね。

で、おばちゃんは言いたくても言わないのは
知らんがな。私はウインドウス・プログラマーじゃないからわかんない。ウインドウス内部で何が起こってるのかはしらない。ウインドウスがアップデートしてから起こるならそのせい。

とりあえず動いているなら面倒くさいんで何もしないし、マイクロソフトが把握してて深刻なエラーが起こるようならそのうちパッチができるかもしれないし。
気になるならウインドウスをクリーンインストールすると治るかもしれないだろうけど、アップデートしてまた起こるならウインドウスの問題で、わたしは直せないから現状でやり過ごす。

昔はエラーが許せなくて、再インストールをしまくったものだが今のウインドウスは堅牢になってちょっとの不具合では落ちなくなったし原因究明も面倒くさい。わかんないから。とりあえず対症療法でいいじゃないかと思う。それしかできんのよ。

医師はプログラマー(神)じゃないので、体の中のすべてを知っている人じゃないしすべてを治せる人でもないし、とりあえず深刻なエラーじゃないなら対症療法でやり過ごせばいい。ブルースクリーンで止まったらそれなりの蘇生措置ができるのが医師かな。

主治医のおっさんは聞かれないことは何も話さない。
聞いても説明しないことも沢山あるが、人間の体がウインドウスだと思えばプログラマーじゃない医師は何が起きているのかすべて知る人ではないので、おばちゃんは批判する気も起きないのである。

モニターの画面が上下真っ逆さまになってしまったときにCtrl Altと↑を同時に押してすっきり一発修正なんてトラブルはめったにないのだ。

とりあえずの危機はないのがわかったので、おばちゃんの目標は来年2月の確定申告。おびただしい医療費の請求書があるから。その次は車検で連邦年金の受給だ。Life goes on.

闘病記ー時系列

アイタタタ、タ

五臓五腑になる入院記

再入院のお知らせ

発覚

告知

闘痛記

日本のチーム医療・パッケージ治療

異色・入院雑記

娑婆に復帰

総武本線 内房まわり

ぼちぼち動いてます

術後2か月目

闘病記さまざま

ガンの光線力学療法

経過観察中 4か月目

がんのゲノム解析

・ドクターに聞いてみよう

ドクターに聞いてみよう・2

・経過観察6か月目

川島なお美の場合

術後7か月

ベンツ切開

もしもし

来た~。
電話が来た。詐欺電話が、。

ニュースでは振り込み詐欺を信じたおばあちゃんを止めた銀行員さん35歳が表彰されたり、郵便局の職員が電話で話しながらATMを操作する爺様を怪しんで振り込みを阻止したり。
日本の老人は騙されやすく、また何故ホイホイと金をだすのか。一人息子の事故だろうが、強盗だろうが痴漢して和解金だろうが金を振り込むなんてアホと違うか、、と思う日ごろ。

もしウチの電話にモシモシ詐欺が電話をかけてきたら、どんなふうにいたぶろうか遊ぼうかとワクワクしていたおばちゃん。

友達は携帯やLineやテキストが主で、山に引っ越して付けた固定電話は友達には教えていない。役場とか獣医さんとか地元の人しか知らない。

まったりと過ごしていた日曜日の午後6時。
固定電話が鳴って番号は08から始まっていた。08?
おばちゃんがもしもしと言うと相手は
「東京電力ですが、本日は新しい契約プランのご案内です。」

声が若い。いやに若い。
十数年客商売をしていたおばちゃんは電話主のお兄ちゃんの声にひっかっかった。
声の出し方が甘いのだ。
電話勧誘というのは話すのが基本ビジネスなんでこの電話がだめなら時間が無駄だから「次に行こう」と思っている。だからあんまり感情を入れず相手の反応をうかがって話を始める。

ところが、このお兄ちゃんの声はいやに丸かった。ねっとりと最初っからおばちゃんにおもねっている。変。

東電:ご契約者様ですか?

おば:まあそうだ。

東電:一軒家ですか?

おば:ええっと、なんだっけここのフロアプラン?2LDとか言うんだっけ?
新しい契約プランが今より安くなるならいいわよ。で、どんなプラン?

東電:ではご契約の確認をしたいので契約者様のお名前を

おば:はぁ?
あんた、東京電力なんでしょ?お客のプランを知ってるのはあなたじゃない。私はオンライン支払に変えてから忘れちゃったわ。

東電:ええっと、こちらはコールセンターなのでお客様の情報はわかりません。なのでお客様の情報を教えてください。

おば:はぁ?あんたがコールセンターでお客の情報を持ってないなら、私があんたに教えてあんたが東京電力に確認するの?
馬っ鹿じゃね?

東電:ええと、新しいプランがありましたらまたご案内します。

あっけなくお兄ちゃん退却したわ。
東京電力と称する電話番号を検索するとネットにはこう書かれていた。

一軒家か70歳以上かを知りたがる。詐欺です

個人情報を聞き出して情報を売られるらしい。振込詐欺のカモリストにするのかもしれない。日曜日の夕方に東京電力が親切に新契約プランを紹介するかいな。とおじちゃん。

しかし、日本の電話は根性がねぇな。何があってもおじちゃんもおばちゃんも1セントも払わんから。戦う前に誰が金をだすかっていうの。

大阪のおばちゃんとユダヤ人を足して2で割ったのがアメリカ人だ。
電話100本かけても絶対キャッシュなんか出てこないわ。

自動車事故なんですがどうしたらいいですか?って何回か従業員から電話を受けたけど。
例えば、モールの出口から道路に出るのに傾斜があって登って道路に出る。道路のほうが高い。自分の前に道に出ようとする車がどういうわけか坂を「後退って」彼女のフロントにぶつかった。彼女は被害者なのに前のドライバーがぶつけられたと言いがかりをつけられたんだね。若くて女だからなめられたんだと思う。

ところがその前の車というのがパトカーで!いちゃもんをつけたのがポリス。どうしたらいいんでしょう?とうちの女の子が電話を掛けてきた。
黙っていれば加害者になるから、現場の坂の傾斜の写真取れ。それから走り去ったポリスに手紙を書け。まずはそれから。

M君の場合は、3重衝突のもらい事故。
先頭のドライバーは急ブレーキを掛けてぶつかった後、M君が避けきれずぶつかりさらに後続車がM君にぶつかった。M君はまず先頭のドライバーと保険情報を交換しようとしたら女ドライバーが逃げた。どうしましょう?と電話で聞いてくるので追っかけて捕まえろ。まずはそれから。戦わずしてお金なんか出てくるわけがないから

思えばアメリカの電話はもっと殺伐としてたかもしれない。
おばちゃんの休日の午後3時に家でまったりしているところにガンガン電話をかけてくるセールス。

Caller IDは見たことも聞いたこともない会社。せっかくの貴重な休みをぶち壊されて腹を立てるおばちゃん。
こういう電話は一段低い声で応答する。「あ“」ドスを聞かせる。仕事の場合だったら、おばちゃんは可愛らしく声のトーンを上げる。無邪気に甲高い声はお客に警戒心を抱かせないから。
セールスは声を落とす。

家庭教師だったスージーなんかもっとすごくて、人んちに来て「うち」の電話なのにいきなり受話器を取って
What do you want?ってすごんでいたから。

ビジネスの立ち上げ時には「送り付け商法」にあった。
フロリダから電話を掛けられて通話記録があったという事実で、おばちゃんが商品を購入したと言い張るフロリダの詐欺業者。商品料金を請求されたのでBBBに提訴してしておばちゃんは完全勝利したった
現役は引退したけど、まだまだカンは鈍ってまへんね。

東京電力のお兄ちゃんは、もっと声の出し方を訓練してシナリオの甘すぎる設定を何とかしたほうがいいと思います。おにいちゃんの東京電力コールセンターの番号は080-0111-0043です。

Happy Thanksgiving

ハロウイーンが終わってカリフォルニアの空はますます薄暗くなり、街路樹の葉っぱが落ちて芝生の上でカサカサ音をたてて風に煽られる。
どこからか暖炉で燃やされる薪のにおいが漂ってくる。テレビのニュースはホリデーの休暇を実家で過ごすための人が長い行列を作る空港。

早くうちに帰りたい焦燥とウキウキと秋の侘しさがごちゃ混ぜになってホリデーシーズンが始まる。お正月前の帰省に似ているかなぁ。
ターキーはインフレで値上がりして集まってくるはずの家族はコロナで欠けてしまったかもしれない。人は行く末の不安を抱えてでもアメリカの経済の回復は早いし家の評価額は高止まりだ。

明日のBlack Fridayのために誰かがデパートのラインに並ぶかもしれない。2000年前にBlack Fridayってあったけ?あまりセールに行った記憶がないのだが、。
クリスマス後のWhite Saleは割引率がたしかにすごかったが、サンクスギビングとクリスマスの売れ残りのたたき売りみたいだった。それを考えるとサンクスギビング後のブラックフライデーのほうが買いでがあるのは確。

日本の山のおばちゃんはターキーの影もなくて、今夜は道の駅で買ったメバルの煮つけかタラで湯豆腐はどうかなと考えている。
Happy Thanksgiving! XOXO

家の冬支度

今朝は寒かった。10度を切っていたと思う。おまけに午後から雨だ。
窓の近くは空気が冷たい。

家も冬支度を始めないと。
普段使わないオフィスは断熱パネルを張った雨戸を閉めサッシを閉めた窓にプチプチの断熱ビニールを張る。これで4度以上違う。

お風呂のでっかい窓にはウレタンの断熱材を張った。
浴室が外気温に近くなるので冬は野菜置き場になることもある。糠みそのぬか床はベランダに移動した。

床下からどうしても熱が逃げるので、コタツ敷きは何重にもしてあるのだがそれでも十分ではない。薄いアルミ加工の敷物。段ボール、ベルギー絨毯、冬用コタツ敷。ニトリでさらにモフモフ敷を買って今年はさらに防寒仕様を厳重にした。

おかげで空気がひんやりするなぁと思ったらずっぷしコタツに潜る。で、セブンで買ったアイスを食べる。山のセブンは10月に入ると、おばちゃんのお気に入りのかき氷系のアイスを仕入れなくなってしまうのが不満。スーパーカップとかキャンディーバーみたいなものしかなくなってしまうのよ。棒つきアイスって嫌いよ。

気温が下がるとガスの種火とかも熱量が必要なのか、2割ほどガス料金が上がる。電気代は5桁になってうむ~とうなる。猫用のヒートパッドが、リビングとベッドルールに合計5つくらいあって、おじちゃんは猫たちが寒くないように全部スイッチを入れておくので、電気代が夏の2倍になってしまうのだ。起きたらベッドルームのヒートパッドは必要ないから消すようにいくら注意しても、いや昼間でも天がベッドルームで寝ることがあるし、両方いるだろうと譲らなかった。

しばらく前に電力会社を変えて、ついでに料金引き落としの口座もおじちゃんの銀行に変えた。つけっぱなしにしたければすればいいけど、電気料金はおじちゃんの口座から落ちてるよ、と言ったら早速ヒートパッドにタイマーをかました。天が突然死してしまってからヒートパッドはたった2つになってしまったのだけど。


相棒の天が亡くなって紫音の不定哀訴がひどい。
夕方5ごろから鳴き始めて付きっ切りで遊ばないと鳴きやまない。後追いがひどい。おじちゃんがベランダに出ると戻ってくるまで鳴く。

顔つきが変わってしまった。
二匹とも2歳4か月と5か月で猫だけの世界があって二匹で飛び回っていたころは、紫音もそれなりの成猫の顔立ちだったのに、鳴きながら後追いするこの頃の紫音は子猫の顔立ちに戻ってしまった。
ひどく幼くてあどけない。

鳴き続ける紫音におじちゃんもおばちゃんもストレスマックスである。お兄ちゃんはもう居ないんだよ。寂しいね。でもあんたはこのままだと我儘で自己中心的で人間を呼びつける嫌な猫になってしまうよ。と紫音に言い聞かせている。
紫音も心さみしい冬が始まる。

冬支度 霜よけ

今年は変な天気だったが結局台風が来なかったのはありがたかった。
雨が少なく妙に日中日差しがでるとあったかいので、日日草、ペチュニア、虎の尾さえまだ咲いていて、それなのに冬の花:山茶花は咲いてしまった。

四方からくる落ち葉はすごいので2~3日置きに掻いていたのがキリがなくて嫌になってくる。毎年の通例だ。
更に毎年悩むのは、吹きたまった落ち葉はお花からしてみれば冬の寒さを避ける“お布団“になって、却ってはがさないほうがいいのではないか?立ち枯れた花の枝は根元から切らないほうが霜除けになっていいのではないか?

試しに今年は花が終わったガウラやキバナコスモスをそのまま放置しようと思う。一応去年卓球の長老から頂いた竹の枝をあちこちに刺していつ霜が来てもいいようにしておいた。

山に引っ越してきたとき麓の冬の畑には奇妙な枝が林立するのだ。
野菜でもない細い枯れ枝が畑の支柱に張り巡らされた紐からぶら下がっていたり、地面に刺さっていたりするのだ。
おばちゃんは一度も見たことがない光景に頭をひねっていたのだが、誰だかが霜よけじゃないか?と言った。

な~るほど。
明け方の非常に冷たい空気は地表に向かって下がってくるのだが、細竹などに触れるとその表面に霜の水分がつく。すると地表まで冷気がおりにくくなるという理屈。100%霜がつかないというわけではないが、やっぱり霜柱は地表にできるが、植物の葉が霜で焼ける(葉っぱが真っ黒になって枯れる)ことが少なくなる。
冬も葉がある宿根草にはありがたいのかもしれない。

それで去年、竹林の手入れをしていた卓球の長老に払った枝をいただいたのだ。初冬に地面に突き刺して2月に抜く。さらに地表に落ち葉をたっぷりかぶっていれば霜柱も立ちにくいかもしれない。
今年は思い切って落ち葉も放置してみようかしら。

おじちゃんに作ってもらったクレマチスの棚はなかなか立派。
元気な冬咲きクレマチスはつぼみをたくさんぶら下げた。白いベル型の花が咲く、あとひと月も後の厳冬に!庭はそろそろ冬眠に入るというのに。もちろんおばちゃんたち以外誰も満開のクレマチスを見ない。冬の間はネギを抜きに降りるくらいになってしまう。

スーパーでゆり根が割引になっていた。花屋で球根を買うより安くないか?おばちゃんはゆり根を食べるのは嫌いである。苦いから。おじちゃんはチューリップとユリの花が好き。
明日ユリを植えたら長い冬が始まる。

アメリカの年金をもらう-2

アメリカ大使館年金課の担当は有能であった。
多分英語で仕事をしても有能であろうと思われる人である。

病気などの場合は優先順位をプッシュするそうだが、申請書類がアメリカ側に回ってしまうとプッシュの効力がどのくらい効くかは不明だそうだ。やらないよりまし。

アメリカの年金も女性に関しては2重構造でちょっと解説が必要なのだが、実は“専業主婦?配偶者年金”というのがある、アメリカでも。
働いて年金を納めるわけだが働かない主婦=配偶者としての年金がある。資本主義先進国で一昔前の封建時代の名残のような機構だ。

アメリカの女性で働かず夫の配偶者として暮らす女性はほとんどいないと思われるが、年金を受給するときに自分の就労年金か“夫の就労年金の半分“かどちらか選ぶことができる。

出産や育児でどうしても女性は離職・休職・退職することがあるから年金を収める期間が減りそのハンディキャップを補うために残してある制度かもしれない。

おばちゃんはコンピューターを教えていた時期と起業しておじちゃんと自営をしていた期間があるので、就労年金と配偶者年金とどちらか好きな法の支給を選ぶことができる。摩訶不思議。

配偶者年金は配偶者の(おじちゃん)半分の額。こちらのほうがおばちゃんの就労年金より多い。日本の大使館で受け付けてアメリカのSSに送られてから実際の年金の振り込みがあるまで6か月ほどかかる可能性があるらしい。あいや~。

ところが就労期間10年にほんのちょっと満たなかったおばちゃんの就労年金は、早ければ来年から支給の可能性があるという。一旦就労年金で受給しておじちゃんの支給が始まると同時に配偶者年金に切り替えることが可能らしい。なんというフレキシブルな。
ほんとかいな。おばちゃんの頭にアリスの穴がチラチラする。アメリカの役所でそんなスムースに切り替えが行くかな?

一旦国外に住所を移した後は、その国の大使館年金課が窓口になるらしい。
何かトラブルが起こって、年金が停止されるような事態になった時に米国SS事務所に手紙を出してもどうにもならないらしい。大使館で処理することになるので何かの事態が起こった時のために身近の親近者に年金情報のコピーを渡しておいてくれと言われた。

おばちゃんたちはオンラインのMySSのアカウントを作ってあるのだが、担当者によると住所と電話番号が米国以外になったときに、日本からのアクセスが不能になる可能性が高いといわれた。DMV局はVPNソフトをかませせるとログインできるので、MySSもログインが可能かもしれないが、おじちゃんのアカウントはパスワードを忘れてロックされてしまっている。今更ロックを解除したところで意味はないので何かあれば大使館窓口に言ってくれと。

Medicareは申請資格があるそうだが、米国外でのサービスをカバーされないので無辞退する。グリーンカードは帰国2年後にExpireした。
Visa Weaverで入国すればいいので今後は米国に住むことはもうありませんと言った。これでAナンバーも失効するのだろう。

ああ、なんだかアメリカと繋がっていたドアがどんどん閉められていくようだ。

ただ、目標は明確になった。
目標!6か月後には配偶者年金を受け取る!

おばちゃんはコケにされた時など怒りで一番元気が湧いてくるタチである。
年金局がコケにしてくるわけではないが、コロナでめちゃくちゃになったお役所仕事が長引けば、おばちゃんは受給する前に死んでしまうかもしれん。それは腹が立つ!
6か月後だろうがとにかく受給するまで頑張る。もらわずに死ねるか。

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おばちゃんの血液型はOである。
蚊から最も好かれる血液型らしい。5月の半ばから11月までは庭に出るときに絶対素肌を出さない。長靴とズボンの間に5センチでも隙間があって素肌が出ていると蚊かブヨに刺される。
それはもうおじちゃんから笑われるほど刺される。おじちゃんは無傷なので。

おばちゃんのお薬手帳は、虫刺され・かゆみ止めの軟膏の行列である。蚊、ブヨ、あしながバチ。ハチ毒にアレルギーがあるので、スズメバチに刺されたらサヨナラだと思っている。

平成の間乾燥したカリフォルニアで暮らしたから、日本の蚊やブヨに無縁で耐性がなくなったのだと思う。刺されるとはれ上がって痒みが引かない。ブヨに太ももを刺されたときは鏡モチのようになって歩くとこすれて痛たかった。股ずれとはこんな痛みかと理解した。
12月に庭でブヨに瞼を刺されたときも、おじちゃんに笑われた。右瞼がはれ上がって視野がふさがってしまって仕事を休んだ。だって右目が見えないから。

足の常在細菌のせいで蚊に刺されやすいと高校生の例の研究を読んだ後、足を洗ってから庭に出るようにしてみたが、足を洗おうが、山の野生の蚊は半端な虫よけスプレーや虫よけシールなどもものともしない。ガードが弱いところを狙ってくるのである。香取線香が一番効果的かもしれない。

山の蚊やブヨはどのように質が悪いかというと。
ネット付帽子をかぶり園芸用手袋をしていても、手袋の甲の部分がメッシュで手の甲の関節を刺された。指の股を刺されたときは「かゆみパッチ」をどう貼っていいか分かんなかった。薄い生地の作業ズボンはかがんだ時に、お尻の生地がピンと張ると刺される。生地がだぶっとしていると針が届かないのだ。レギンズなんか素肌と一緒。ぼこぼこに刺されるので気温30度を超える真夏でも厚めのデニムが推奨である。

2年目の夏、寝入りばなにおばちゃんの顔に天井から虫が落ちてきた。
悲鳴を上げて電気をつけ慌ててダイソンで虫を吸ったらカメムシだった。慙愧の涙である。ダイソンがカメムシの臭いで汚染されてしまった。おじちゃんが我慢できずにファブリーズを部屋とダイソンに吹き付けたら吐きそうになった。メロン系の匂いのファブリーズは絶対カメムシに使ってはならない。おばちゃんの遺言である。

猫を飼っていてつくづくよかったと思う。何故なら猫たちは虫探知機なのだ。
トムとジェリーをやっている2匹が何故か異様に静かで、寄り添って壁の隙間や床の1点を見ているときは要注意である。ティッシュかダイソンを持って近づくとヤスデだかムカデが見つかる。ゴキブリも潜んでいた。


この間、寝ぼけてトイレに起きたらトイレのドアに背を向けて、2匹が目をらんらんと光らせて洗面所のドアの隙間を見ているのでオカルトかとおじちゃんをたたき起こした。ゴキブリだった。ゴキブリは刺してこないがヤスデだかムカデは刺すらしいのでモジョモジョが見えると悲鳴を上げてしまう。

カマドウマは子供のころ好きだった。
もっこり背むしのような姿がかわいいではないか、おじちゃんがかまれて血を流すまでは。カマドウマに歯があるとは知らなかった。
ステンレスのバスタブにイモリ?(お腹の赤くないの)がステンレスを登れなくてジタバタしていた時は可愛かったね。おじちゃんに見せてから逃がしてあげた。

さっぱりわからないのは、家のどこからどうやって入ってくるのかわからないこと。イモリやカメムシが入ってこられるような隙間が無いんだけど。田舎に住む、山に住むということは自然とともに住むということで、自然というのは虫がたっぷり住んでいる場所だ。豊かな自然には豊かな昆虫が生息するのですね。


ふんだんに降る雨と豊饒な土地と虫は切り離すわけにいかないからね。今年はカンパニュラとジキタリスが思いもかげず絢爛と咲いたから見たこともないほどミツバチが花の蜜を吸いに来ていた。

ミツバチも人がちょっかいをかけなければおとなしく蜜をすって帰るだけ。山で養蜂をやっている人もいるらしい。この山地元産の蜜をセブンイレブンで売っていたから、瓶の何万分の1はおばちゃんちの花の蜜だと思うとちょっとうれしい。蜂蜜の味が嫌いなので絶対買わないけど。

アーチDIY

久々に山の天辺の猫友達からお誘いが来て、彼女のお家でおしゃべりをすることにした。3時間ばかりおしゃべりをして帰ってくると、おじちゃんは電動チェンソーを手にして満天星つつじの生垣は縦半分の幅になっていた。

そりゃ、確かにおばちゃんは言った。
この満天星つつじは元気になって庭側に張り出してきたね。根元のお花に日当たりが悪くなってきたし、この困ったちゃんのクレマティスが這いまわって剪定の手が届かないし、。
言った、確かに言った。

3時間の間に生け垣が半分になった。

んま~、そんでこのクレマティスはどうするわけ?
オベリスクを建てる隙間もないから。

そしたらアーチに絡ませるのはどうか?だって。クレマティスの専用アーチですか?それほどボリュウムがありますかね?

その答えをおじちゃんはOKと取って、次の日さっそく作業に取り掛かった。おばちゃんは梅雨の本格的な雨の前に、伸びすぎたつつじや植栽のトリミングをしようと思った。

おじちゃんが東の角につつじを3本ばかり植え替えた。
これはいいんだが、つつじのために引っこ抜いたエニシダ子株を何を思ったか通路に植えた。

エニシダは前後左右ぐるりと枝を張るから、通路に植えられると通れないばかりか、周囲1,5メートルは草取りに苦労するし日が当たらないから、下生えにお花が植えられなくなってしまう。
つまり、エニシダから庭の端までもうエニシダの領分。庭が1,5メーター四方少なくなったと同じことになるのに。

おじちゃんは何度言っても考えてくれない。
百日紅の隣にエニシダとヒュペリカムとエリカとチェリーセージを植え変えたのよ。よりにもよってみんな枝が横に張るものよ。時間がたって木が成長したらどうなるかつーうのを考えてないのよ。横に張った木の周りの草取りもできないじゃない。
増えすぎたシュウメイギクの子株を地面に植えてあったのに、陽があまり当たらなくなったので枯れてしまった。丈夫なシュウメイギクの株が枯れるなんて!

おじちゃんは草取りをしない。
畑の草も野菜のプランターの雑草も見えないみたい。庭の角っこや植栽が込み合いすぎたときにどうすると草取りができるかを考えずに適当に植えてしまう。
東の下ったところに柿を2本、リンゴを2本月桂樹を一本押し込めて植えて柿が大きくなったらどうするつもりなのだろう?

通路の真ん中に植えられたエニシダは機会があったら始末してやろうとチャンスをうかがっていたのである。おじちゃんはアーチに集中しているので、東の隅で草取りをしている風を装って、エニシダを抜いた。一度根を張ると抜くのが大変なのだ。

ついでに変態梅の枝も切った。
剪定ばさみの音で気づかれて、来年は花が咲かないからな。と恫喝するおじちゃん。
花が咲かないのはもともと。

この変態梅は陰毛のように枝がくねくね曲がりとんでもない方向に新芽が伸びる。見ているだけで枝が切りたくなる木。日当たりもいいこの場所になんで植えてしまったか。
花木を植えるにはつくづく考えてからのほうがいいと思う。年々大きくなる花木とおばちゃんは相性が悪い。

春は同じように来るように見えるが実はいつも違う。
今年は開花時期に雨が多くて、ウチだけじゃなくお隣もお向かいさんも梅の花付きが悪かった。その代わり今年はブルーベリーの出来がいいみたい。お向かいの婿殿はブルーベリーにせっせと鳥よけの網をかぶせた。

庭を一回り剪定と草取りをして蒸し暑い日だったから大汗をかいた。
切りがいいところで今日の作業は終了だ。お風呂に入ろうと思って、ふと、とんでもないことに気が付いてしまった。

困ったちゃんのクレマティスは冬咲である。ギンギンに冷えて寒い1月に咲く。下手すると雪が積もっているなかで咲いている。

おばちゃんたちは12月過ぎたら寒すぎてもう庭に出ない。出ても何もないから。
クレマティスはいつも忘れられている。

風呂の窓を開けると、アーチが真下に見えた。
ついでにおじちゃんがクレマティスを生垣からはがすときに茎がパキパキ折れたらしく、無残にも地面に枝と葉っぱが散っていた。絡んでいたクレマティスの枝をほぐして、無事アーチに誘引できたのは3分の2くらいかもしれない。

さあて、このおじちゃんお手製アーチというかラティースというか這って絡んだクレマティスの花は、誰が見るのだろう?

玄関先の寄せ植えと違って、お散歩のご近所さんからも見えない。
小さなベル型のクレマティスが格子の間からぶら下がって咲く?ふんなわけあるかい。藤の花とは違う。格子の材木の厚みは5センチほどあって、ベルの花は5センチもない。

通路に立って2メート頭上咲く小さな花は、たぶんおじちゃんとおばちゃんが直下から眺めてもよく見えないかもしれない。二人とも老眼だし。

いままでは生垣の上に咲いたから花が見えたんである。アーチを上から見下ろせるのは、唯一風呂場からだけ。真冬の零度近いふろ場でだれが窓を開けたいか。

この残念な発見はおじちゃんにまだ言ってない。

梅雨の肌寒

6月も6日だというのに、というか、朝から雨で気温は15度しかない。土砂降りでおまけに風も出てきたからちっちゃな台風が来ているようである。

朝から寒いのでついに使用止めにしたはずのファンヒーターをつけた。まるで3月じゃないか。
せっかくカンパニュラとジキタリスが咲き乱れ、アカンサスはつぼみが大きくなって今週中に咲くはずの時に。よし、これから夏の庭に向けて手入れだぁ!というところで春に逆戻り。もうひと缶くらい灯油を買っておこうかと気弱になる。

おばちゃんはせっかちなので、冬のセーターもジャケットも寝具もとっくに衣替えをして、冬は押入れの奥底にしまってしまったのである。春夏服ではストーブなしで寒い。おじちゃんが嫌味に咳をする。
お前はいつも極端なのだよ。

毎年6月にやっておけばよかったと後悔するのは、夏と秋のお花の用意である。
5月は一年で一番花が咲きほこりお花でいっぱいになるのだが、8月まで咲き続けてくれる花はそんなにない。


ペチュニアやキンギョソウは花柄を切ったり切り戻したりできるが、ビオラやデルフィニュームはそろそろ終わりだ。7月に入って夏のお花の用意がないことに気が付いて慌てることになる。

7月8月の夏のお庭に花がなくなってしまうのよ。ガウラとエリゲロン以外に緑ばっかり。
夏秋のお花は5月終わりから6月に植えておかないと。

メインストリート

5年かかってそれをやっと理解したので、今年は朝顔とコリウスとコキアとホリホックの苗を植えて、コスモスとカスミソウとニチニチ草は種を蒔いた。種から育てるのは難しいね。一袋の花の種を蒔いて一株二株くらいしか育てられない。種用のポットを使って2三株づつ蒔くべきなのだろうが、おばちゃんは面倒くさいのが嫌いだ。
根性がある奴なら直播で育てよ!と思って地面にそのまま蒔く。成績悪し。根性がないんだわ種が。

今年新たな発見があった。増えに増えたうちの獰猛なイチゴは今年もやっぱりすっぱくて、収穫の数だけは多かった。植えた5年前からすると毎年酸っぱく味が野生に近くなるようだ。元の出自のとち乙女のふっくらした果肉の柔らかさ、甘みはどこに行ったのだ?
おじちゃんが朝ボールに収穫するのだがそのままではすっぱすぎてヨーグルトに入れる気にもなれない。

2,3日分収穫がたまったのでジャムにすることにした。
粒が小さいのであえて切らないでそのまま砂糖をかけ!水が出てきたところで炊いただけ。形がそのまま残ったジャム。
期待しないでトーストにのっけて食べたおばちゃん、思わずのぞけった。
人生で食べてきたイチゴジャムの中で一番おいしい!超びっくり。酸味がいい仕事をしている。甘いイチゴだと多分このおいしさにはならない。

しまったぁ!と思った。
何故といって、増えるば~っかりで年々まずくなるイチゴに腹が立って、おじちゃんにイチゴ棚を始末してって言っちゃった。おじちゃんは不承不承に棚を始末してしまった。


ただし、子株を20ばかりポットに確保していた。来年はどこに植えるつもりなのだろう。あのいちごジャムがもう一度食べられるなら、畑に植えてもいいけど。

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