世界は巨大な ケンミン・ショウー

アメリカでも日本のTV番組は見られる。
カリフォルニアではKTVという現地放送がNHKや日本の人気番組を放送していた。きわめて限られた番組数だったが。

その番組の一つが「ケンミンショー」で愛知県の名古屋人は鶏の手羽を食べるとき、ある裏技を使って一挙動に食べられるとか、別の県民の赤飯は甘納豆で炊いて甘いとか。サラダを寒天で固めて食べる地方とか。
地方での伝統習慣が実は日本・全国区でみると異習慣・本流ではないと諭されてショックを受ける地元ケンミン。軽い揶揄も入っている気がする、そんな習慣・風習は全国区ではないんですよ~と。
驚きうろたえる地元民を全国区の日本人が面白がって観る。

なかなか新機軸だった。おじちゃんもおばちゃんも毎週欠かさず見ていた。ただ受け取り方は若干違っていたかもしれない。十年も帰国したことのない日本は遠い国である。その遠い、多分この先一生訪れることがないかもしれない故国の一部で珍しい風習や言い方や言葉があると言っても同じ日本語を話す日本人ではないか。極地でも全国区でもエキゾチックな風習。

日本人にとってお正月は大事な神聖な祝日であったのだが、長年の外国暮らしでは正月はNew Years Day=年の最初の日。最大の祝日はクリスマスとサンクスギビングに変わってしまっていた。お正月の“神聖さ”は時間とともに蒸発していったのだ。日本の歴史と習慣に敬意を払うが、かつての正月の「神聖さ」の観念は今でも戻ってこない。

餅が四角いか丸いかで侃々諤々。
餅は丸いもんどすえぇ。雑煮は吸い物地だろう。こうあらねば正しい正月じゃない。
餅があるだけでましじゃない。餅がそもそもない世界もあるんだから。自分中心の世界観は世界の真実じゃない。

UTubeでは長年海外で暮らした日本人が帰国してぶち当たる文化のギャップとか人付き合いのトラブルとかを取り上げたチャンネルもある。帰国者の逆カルチャーショックね。

海外生活で変わってしまった常識が日本の移住先で軋轢を起こすわけだ。
思っていることを発言・主張して現地人を不快困惑させるとか。イエスかノーか詰めてくるとか、どこでも飲み物を飲むとか。頭は下げないとか。何が日本の常識かもう忘れてしまっているので自分の欧米化した常識で物を言う。

日本の常識が非合理的だと思うから「海外では」と言うと嫌われるらしい。「ではの守(カミ)」と言って。「XXXでは」と言えば、「XXX」に行けば?と内心思われているらしい。

雑煮の餅は四角い。
この辺では赤飯は甘いの!
わが社ではとか。
ではの守」は日本の隅々すべての場面にいるのに自覚がないらしい。ミクロがマクロを笑ってどうする。

固定観念と言うのは物差しが一つしかないことだ
「xxx地方では」というたった一つの物差しは、生息レベルがアップすると「日本では」と言う2つ目の物差しになり、「欧州では」「米国では」と常識と物差しの数が多くなり多様性が増えていく。

おばちゃんはアメリカで小売業をしていたから、お客はアメリカ人をはじめ、台湾生まれの中国人、香港系の中国人、韓国人、大人として移住してきたベトナム人、アメリカで育ったベトナム人、移民の2世、移民の3世、など様々な文化と人種と固有の物差しを背景にしたお客がいた。みんな好みが違う。

それぞれのお客の態度や交渉術の違いは、彼らの文化・社会の常識の違いだった。誰か一人の一つの常識だけが世界の真理でも正義であると断言できるわけではない。

アラブの正義」という言葉があるほど独特の常識と物差しはアラブ人がお隣に住むとよくわかる。
ある日、あまり話をしない隣人が突然自宅に来て、自分のごみが多すぎてゴミ箱に入らないからお前のゴミ箱を貸せ、と頭ごなしに命令したりする。Please という言葉も使わずYou shouldお前が貸すべき!と頭から言ったりする。移住したばかりだったので、アラブの物差しだけがあり、より人に支持されている物差しを学ぶ時間がなかったのだろう。

究極の真理というのはわからないが、支持されるコモン・常識というのはあるかもしれない。
より公平で、弱者の権利も守り、双方に理があり、合理的で広く支持されていたら、常識=物差しとしても定着しているかもしれない。

日本にも外国人が定住するようになった。
スーパー、リサイクルショップ、サイゼリアなどで見かける。多くは南米、アジア系だ。おばちゃんは日本人が非白人系の彼らをどのように思っているかは知っている。何故ならおばちゃんが米国移民だったからだ。

彼らの日本語には訛りがある。
ジョイスが「お前の英語は訛りがある」とアメリカ人から言われたときに言い返した。
「私は英語に訛りがあるかもしれないがそれは自国語をしゃべれる証拠だが、あんたは英語の他に何語がしゃべれるんだ。」
移民には2つの物差しがある。労働をしているからと言って必ずしも能力や知力が落ちるわけではないことを知っておいた方がいい。

物差しは多い方がいい。
いろんな社会の物差しを多く持っていれば、たった一つの常識にしがみついて笑われるということが無くなる。

日本の若者も地方から都会に出てより大きな物差しを学び、海外の違った物差しにも接しながら現在の閉塞している日本社会の常識を広げていってほしいものだ。

最後に「International」という言葉がある。
私は使わない。私が知っているのは米国人と中国人の友達と様々なx系の客の常識の範囲だけであって、世界に共通するInternationalっていったいどういう現象をいうのかいまだにわからないからだ。
日本人に英語を詰め込めば英語をしゃべる日本人ができる。インターナショナルになったわけではない

関連記事
馬酔木

プラマーの子 

トリスタン

アメリカの8131億円の集団訴訟に参加した私はいくらもらえる?

おばちゃんには悪い癖がある。メールの返信を見ずに放置すること


おばちゃんは割と筆まめであっちこっちにメールを書く。返事が来てもすぐに見ない。
例えばアメリカで物品を購入したらユーザー登録をして、不具合があれば返品するし、返品までの不具合ではないが不満はGrievanceあてに文書で送付して必ず証拠を残しておく。後々のリファンドとかの時には証拠になるから。

ところが、メールを出した時点である程度の不満は昇華し、あるいは仕事は完結したので返信があるころには興味をなくしている。何かの処理と返事を待ち望んでいるわけでない場合はとくに。クリスマスカードや時候のあいさつも同じだ。

ビジネスや請求書はすぐ処理するのだが、私的郵便の場合は封を切らずにテーブルに乗せておく。私的郵便物の内容は想像がつくから1週間から10日そのまま放置する。非常に悪癖だと自覚がある。

クリスマスカードは去年かなり遅れて出したので、1月に入ってから返事が数通帰ってきた。先週のメールもアメリカの知人からだったのでクリスマスカードの返信かと思った。
開けるのが面倒くさくなって本棚の私信の棚に突っ込んで忘れてしまったかもしれない。

おじちゃんがコタツの上の5日間乗せっぱなしのメールが目障りらしく手に取って開封しようとした。
やけにノリがキツイようだった。おじちゃんはイラついて封筒を破ってみると中身はクリスマス・カードではなく、もう一通の封筒とハガキが同封されていた。本棚につっこまなくてよかった!!!

Legal Notice…….   Court of New Jersey

ハガキの差出人をみておばちゃんはアッと声を挙げた。

クレジット集団訴訟が結審したのだ。

US Visa & Master credit card class action

https://www.reuters.com/legal/litigation/us-judge-orders-probe-phony-visa-mastercard-settlement-website-2023-11-13/

Legal NoticeだからLAの知人が転送してくれたのである。
帰国後でも連絡が必要な場合、アメリカの住所として知人のアドレスを借り郵便の転送をお願いしたのだった。

おばちゃんは1992年に渡米し、おじちゃんの会社は2004年に清算+日本撤収を決めた。永住権は取得していたので夫婦でアメリカに残るために起業した。2005年にビジネスを立ち上げ2007年には利益が出るようになっていた。この勢いでリファイナンスでキャッシュ・アウトした借金はどんどん銀行に返すべ、イケイケどんどん!!だったのだが、

2008年の9月にクレジットカード売り上げと現金売上の割合が逆転したリーマンショックの始まりだった。恐慌にあえぐショッピングモールの他のテナント一緒に、モールの大家へ団体交渉をして家賃を下げてもらい2009年2010年を乗り切った。

一番のどん底は過ぎたという実感を感じた2011年の春、クラスアクション・集団訴訟Class Actionのノーティスを受け取った。

訴状によると、クレジットカードのVisa・Masterは本来請求するべき手数料より0.XX%上乗せして小売店に請求していたらしい。(この辺の数字は記憶による)
目ざといアメリカ人弁護士?がその差額をついて集団訴訟を起こしたのだった、払い過ぎた手数料を返せと。クレジット会社が賠償額として用意した金額は当時の金額で3.4 Billion だった気がする。

アメリカで集団訴訟が起きるとき、自分が知らなくても資格を満たしているとその訴状は郵便で来る
ユーザー登録をしているとか、おばちゃんのように小売業でVISA MASTERのクレジットサービスを使っているとか。弁護士が有資格者を調べて勝手に送ってくるのである。

エプソンのインク訴訟でもプリンターのユーザー登録をしていたので集団訴訟の参加フォームを受け取った。その他、銀行相手の集団訴訟も現金を受け取った記憶がある。ちょいちょいこんなことがあるので、アメリカ生活では物品を買ったらユーザー登録をし、レシートとクレジットカードのステートメントは10年捨ててはいけない。

2011年にクレジット集団訴訟のお誘い書状を受け取っておばちゃんは、やった!と思った。訴状は苦しかったリセッションから完全に抜け出す光明に見えたのだった。

もっとも集団訴訟の訴人は全米のVISA・MASTERを使っているマーチャントであるから何億人いるかわからない。アメリカのメガ小売業Amazon やTarget,Walmartなどもクラスアクションに参加したかもしれない。それらジャイアント・ビジネスも含めた集団が3.4ビリオンを分けるのだからどのくらいの取り分になるのかもさっぱり見当がつかなかった。(もっともメガ小売りではクレジット手数料は我々市井のミニ小売業より優遇手数料である可能性が高いだろう。集団訴訟に参加できる不当な料率でなかった可能性もある。)

2011年当時、おばちゃんはさっそくオンラインでクラス・アクションに参加し、2004年から2011年までクレジットカードを売上額と手数料金額をフォームに記入して提出した。訴人としてのIDやコンファメーションも受け取った。

それ以降毎日のようにクラス・アクションのページをチェックしても、XX月XX日、何とかpetition 提出とか、審議とか、コートが次の日程を決定とか、。その後は何か月も内容はアップデートされず、一体このページはアクティブなのかとっくに放棄されたページなのか見当もつかないまま数年が過ぎた

おばちゃんがリースの切れ目を狙ってビジネスを閉め、過去7年以上前の紙製のビジネス書類は処分した。2017年に日本に永久帰国する際でも訴訟ぺージは相変わらずpetitionばっかりであった。しかしおばちゃんは巳年の生まれと疑われるほど物覚えがいい一面もある。アメリカに残る知人の住所をお借りして集団訴訟のお知らせが郵便でも届いてもわかるようにしておいた。

帰国してからも訴訟ホーム・ページをチェックした。オンライン上でも住所変更ができるが分かったので、連絡先はアメリカのアイ子ちゃんの住所に変えた。念のために住所変更のリクエスト手紙を書いて郵便でも米国に送っておいた。

ところが、アメリカだねぇ。
オンライン上の住所変更はなぜかアップデートされておらず、旧知人の住所に結審の知らせが届いたというわけ。見ずにしまい込んでいれば賠償金を受け取り損ねるところだった。

13年かかった。

改めて訴訟ページを確認してみると賠償額は5.5ビリオンに増えている。
5.5ビリオン?2.1ビリオンも増殖するのか?利子か?

さぁて、訴訟ページでおばちゃんのアカウントの内容を確認すると、ビジネスの8年分のクレジットカード売り上げ総額とクレジット手数料の総額(初年に提出した)が確定していて、余分にとられた手数料分は4桁ドルーーと金額が明記してあった。

ただ~しーーー上記の金額がクレーム金額としてもらえるわけではなく訴人の%によって割り当たれると書いてあった。だなぁ~。

今日の為替レートは1ドル147.85 だから日本円では

5.5Billion =5.5ビリオン・ドル=¥813,175,000,000円=8131憶7500万円

チェックが届くまで実際のおばちゃんの取り分金額は分かんないよね~~。

 クレームの提出期限は4月の末までなので、実際の賠償金の送付はそれ以降だと思う。チェックを受け取った時には、ブログでお知らせしたい。

関連記事:

アメックスがアメリカを所有している

west court mallにようこそ

おばちゃん 時効の分だけ懺悔する

自分でやろう少額裁判 アメリカで訴える1

弁護士あるある アメリカで訴える

オンライン・ショッピング

言語の混線

老化とファッション2

アメリカに長く住んでいると日本は遠い国だった。
日本でどんなファッションが流行っているのか疎くなる。留学生が飛行機で降り立ったままの服装で日系スーパーに現れると、ああ、今日本ではこんなファッションが流行っているのかと観察したのだった。

平成の終わりに日本に永住帰国したら、日本の女性はみな蒸し暑い真夏に中東のようにワンピースを着、ボトムにはパンツを履いていた。胸もウエストもなく二の腕も洋服に隠れていた。shapeless

おばちゃんの覚えている日本の夏はノースリーブのワンピース、アッパッパのおばさんたち。そんな風俗はもう婆さんにもいなかった。

更年期の時に分かったのだが人間の肩と腕は効率の良いラジエターである。
体に熱がこもるときは、キャミソールだと腕と肩から体の熱が放出できる。それでホットフラッシュが襲ってきた更年期にパジャマも含めすべての半そでを捨ててしまった。一説には、社交界の礼装:ローブデコルテとは、更年期のおばはんがおばはんのために創始したという説があるらしい。説の真偽は定かではないが、夏はキャミとスリーブレスが過ごしやすいと思う。

この亜熱帯の猛暑の日本の夏に何枚も重ね着をするなんて正気?
夏に涼しい服を着てはいけないのか?さらにキャミソールというのは日本では下着のことらしい、というのを発見してショックだった。
アイ子ちゃんが10月の残暑のころ京都の旧友を尋ねたら、キャミソール姿の彼女に何か羽織ってはいかが?と言われたそうだ。露出が多すぎると。

アイ子ちゃんもおばちゃんの二の腕も20代のように細くも光輝いてもいないが、恥じずものだとは思っていない。もっとぶっといアメリカ人だって二の腕は隠すべきものと思っていない。

3人に2人はデブというアメリカで日本の二倍はあろうかというサイズの中で暮らしてきてた。
彼らにくらべればアジア系の太ももや二の腕は少女のサイズである。ボトムだってスケールが違う。ビクトリアン・シークレットがアジア系の下着をだすまでおばちゃんは小さな下着ショーツを求めて子供用やベトナムの洋品店をさまよっていた。
黒人女性でヒップが張り出し腰の後ろにコーラ缶が一本乗りそうなサイズに並べば渡辺直美だって小づくりだ。

日本のファッションはいつから、何故、胸を隠しウエストをチュニックやお尻まで届くトップで覆い、土管のような女性の体が感じられないファッションが一般的になったのだろう。

元CAだったという50代のスタイリストさんの動画では、
プチブランドでピックアップしたトップスをこれだと二の腕が隠せます。シャツは後ろ身だけが長いのでお尻が隠れますよ。とポイントを解説している。
何故隠す?

元モデルのMarie Anneおばちゃんは60代の女性に
自分の体を受け入れよ、体を隠すなとおっしゃる。
腹が出てても隠すな。ウエストはベルトで作れ。
だぶだぶな服を着るな。Shapelessになるな、とおっしゃる。

おばちゃんは思わず膝を打って、その通り!
渡辺直美だってちゃんとウエストを作って見せてるじゃないか?デブでもメリハリがありShapelessよりも好感が持てる。

Ripped Jeansは履くな。
スエットやゆるいスポーツウエアを普段着にするな。
それらは「Gave Upした人」に見えるという。楽な洋服を選ぶなと言うわけではなく、ジーンズでも楽だしスエットよりちゃんとして見える。60代に似合うジーンズはストレートかブーツカット ハイライズをおすすめという。

おばちゃんは高身長165cmで最盛期は167cmだったが いつの間にか縮んでしまった。ありがたいことに股下は縮んでないようだ。
日本で販売されているアジアサイズのジーンズはみんな短すぎるから、メンズのリーバイス28inchを買ったのだが試着ではわからなかった不具合が出てきた。

やはりメンズとレディースはヒップ周りのカーブが微妙に違う。太もも腰回りも太すぎる。おばちゃんはお尻が小さいのだがメンズの大きなヒップポケットが歩くたびにお尻にぶつかりペコペコして不快だ。
アメリカならどのメーカーも太ももも丈もぴったりだったのに。米国サイズのジーンズは日本で手に入らないのか? グアムまでショッピングに行った方がいいのか。

懲りずにSheinでトールサイズのハイライズを3本買ったが生地もヘナヘナ満足するものがなかった。
かくなる上は、古巣の横浜に遠征して女性用トールサイズを片っ端から試着してこようと思う。

Marie Anneおばちゃんのレクチャーは今年66歳になる老後ファッション迷子のおばちゃんには方向性を示してくれる納得の動画であった。

さて、ここからは日米仏文化ファッション感の違いというか歴史伝統の違いも含めてファッション動画の面白かったものをご紹介。

今年の流行のブーツはビニール水道管のように足の甲の上で幅広く直線で立ち上がってる。
〇元CA日本人スタイリストさんは、水道管ブーツを特に否定はしていなかったが流行は気になるようであった。
〇フランス人の元モデルMarie Anneおばちゃんに言わせれば、ジバンシーはどうかしてるわよ。生クリームの絞り袋みたいなブーツを作って変ね。
下着のようなキンキラのショーツをモデルがそのまま履いたり、レギンズの“上“に履いたり。
ショーツを評してMarieAnneは
ジバンシーは頭おかしいんじゃない?
トラウザーの上にパンツを履いていいのはスーパーマンだけよ!
胸がすくようなコメントを吐いてくれて爆笑させていただいた。


アメリカ人のブロンド、ファッションアドバイザーの動画ではコメント欄がすごいことになってた。
ヨーロッパに旅行するならこんなファッションは避けましょう!
彼女は“カジュアル・ファッションのアメリカ人“がヨーロッパ旅行をするときには避けるべきアイテムを解説していたんだが、、、。

レギンズにウインド・ブレーカーは止めましょうね。シックChicには見えません。
ヨーロッパでは野球キャップはかぶりません。
ラスベガスに行くみたいな露出の多いぶっ飛んだドレスは止めましょう。エレガントなChicなドレスにしましょう。バックパックやウエストポーチより普通のバッグで。サンダルはダメ、ビーチに行くんじゃないから。

この動画を見ていて頭に浮かんでくるのは:
でっかくてその辺のTシャツを無造作に着て野球キャップをかぶりジーンズのうえに太鼓腹がせり出して水のペットと観光マップを握りしめたアメリカ人のおっさん。
くせ毛が突っ立っち、ブラの紐がトップからはみ出して首の付け根にはそばかすが目立ち腹と胸は同じ高さ。ガハガハと笑うたびに肉が揺れるカミさん。
典型的なアメリカ人像。NYは知らないがもうちょっとオサレな人が多いのかしら?

この動画につけられていたコメントがすごかった。
動画の主はアメリカ人向けにアドバイスをしてるはずなのだが、ヨーロッパ人も目ざとく視聴していてねっちりしたコメントをつけていた。

●ヨーロッパの人間として、守ってほしいのは声のボリュームよ。金切声みたいなのは止めて。
●ヨーロッパの人間だけど、北アメリカ大陸から来た人の一番顕著なポイントは「ボディ・ランゲージ」と声のでかさよ。
●ヨーロッパの人間だけど、アメリカ旅行中に旅行者に見えない方法という動画を見てみたいと思うわ。
●あたしはアメリカ生まれのアメリカ人だけどドイツに住んでる。どんな服を着ててもアメリカ人はすぐわかるのよ。ボディ・ランゲージで。でもアメリカ人でいることが悪ってわけじゃないわ。
●あたしはアメリカ人だけど2週間アムステルダムに旅行したわ。そこら中レギンズにウインドブレーカーを着た人ばっかりだったわよ。

でっかくてガサツで時にはぶしつけだったりするのだが、陽気で何かの時には頼りになる人たちなのだ。そんなに言わないであげてほしい。

Marie Anneおばちゃんも同じような動画をだしていてParisはこんなスタイルはNGよ。と
へそ出しやレギンズ姿にバッテンをつけているのだが、コメントは好意的で賛同が多かった。

日本に旅行に来るときはこんなマナーはNGよと、C語とV語とO国英語で動画を発信する人がいてもいいかな。

老化とファッション 1

それは62歳で始まった。

お出かけのスカートを履いて鏡を見たら、膝っ小僧に皺が寄っていた。
60・61歳ではまだまだイケると思っていた。膝に影もなかったから!

64歳の時は頬がたれ始めた。
肌を引っ張り上げていた筋と張りが無くなったのであった。統計を読むと62歳から老化・衰えが顕著になるようである。ふ~ん。統計とドンピシャだったので感服する。

 さて去年65歳になってどうだったかと言うと、40代の洋服はまったく似合わなくなった。
色も長さもスタイルも。中間色と鈍い色はくすんだ肌を目立たせるだけだし、皺の膝っ小僧がみえるサイズ2のスカートはどこで履くのか。Y2Kがリバイバルだそうだが、おばちゃんのクローゼットには当時のジーンズが現役であったのだ。

と言うわけで、年末もクローゼットをひっくり返して似合わなくなった服を町役場のリサイクルに持っていった。45リッターの袋で3袋。
この服はどこでどのくらいの値段で買ったと思いだすとと処分できない。品質や値段は目をつぶる。記憶があってどうしても捨てられない数着は残してセンチメンタル・メモリー箱に入れた。

別荘地の散歩道には時々、おっ!と声が出るほどいいフランネルやツイードのパンツを野良用に履いた爺様とか、40年前の銀座で最高ファッションだったのではないかと言うお洋服をお召しになった婆様とかが幽霊のように歩いておられるのを観察できる。

まだまだ着られるから。
物は最高ブランドでいいものだから、という理由でお召しになっていられるのだと思う。素~晴らしい懐古パンツの一点を現代ものと合わせると古いスタイルも生き返るのかもしれないが、あいにく合わせるその他のお洋服も同年代のファッションである。

年末最後の卓球サークルに行った。
76歳の〇藤さんとは仲がいい。いつも隣に座るのだが〇藤さんのスポーツウエアは洗濯を重ねて色落ちしている。シューズは年季が入っていて今にも生地を親指が突き破ってきそうだ。

おばちゃんはそれとなく、オフハウスなどは行かれたことがあります?リサイクルショップって洋服もスポーツ用品もあってなかなか面白いですよ。今度ご一緒しましょうかと誘った。
〇藤さんは耳が遠いので、服?ああ、服なら沢山あってね。家内の服もそのまま。処分しないといけないけど捨てられなくてね。とおっしゃった。

なるほど、。
〇藤さんは、もうこのまま手持ちの服だけで行く、とお思いなのだ。
亡くなった奥様の服も堆積している家で。

これはイカンと思い、おばちゃんはファッション動画を研究した。
干からびた干物のまま化石化したくない。

ファッション動画は沢山あった。
もとCAだったらしい50代の日本人スタイリストとか、元モデルのフランス人とか、アメリカ人のスタイリストとか。

60代にはどんな服が似合うのか。
それぞれ国も文化も違うのであったが、共通していたのは:レギンズはやめろ。大きな花柄は婆見え。スエット・スポーツウエアは厳禁。スカートならひざ丈とか。

これでさらに処分する洋服が増えた。
いろんなファッション診断から判断すると、おばちゃんは秋色や追加で黒白が合うようである。丸顔で肩幅がしっかりある厚みのない逆トライアングル。

でこぼこの少ない厚みがなくお尻が小さい。
20代のころは少年のお尻と言われ、男と間違われるのが嫌で髪を伸ばしてきた。髪をショートにすれば和田アキ子になってしまう。フェミニンを狙った花柄はダメと言われ、女らしさを出したいフリフリ白シャツは「オスカル」になってしまうそうだからこれも禁じ手らしい。Aliで一番フリフリ・ブリブリの白シフォンを面接のために買ったのに一度も着てない!

おばちゃんはせっかちである。
Sheinでマニッシュな白シャツとかストライプのシャツ、ハイライズのジーンズやパンツをあさった。Shein のアカウントはVipのS3レベルになってしまった。
毎日のようにヤマトや国際宅急便が届くのでおじちゃんから、また買ったのかどうせ捨てるくせに。と嫌味を言われた。

白ぽい杉綾だと思ったらただの“織”だったコート。トールサイズのジーンズは安っちかったり。買った品で満足できるアイテムは半分くらい。
Sheinにどれほどのクオリティを期待してんねん?と聞かれれば面目ない。
ユニクロはSheinよりよっぽど生地も縫製もクオリティが高いのだが、ユニクロのPlainさがどうにも性に合わない。土管のようなクロップドパンツは特に嫌いだ。日本人の短い足がさらに短く見える。

コートとジーンズは店頭で買った方がよいようだ。
一番近くのアウトレットはおばちゃんの好きなブランドもなくリーバイスすら品数が少なくてトールサイズは無いというから、今週は横浜までショッピングに行こうと思う。
まだ要るのか!とおじちゃんから嫌味が飛んだ。

かっちょいい66歳になるために、おばちゃんは、ハイライズ ブーツカット、股下78cm~80cmを探しに行くのである。

平成はなかった 時空ワープの話

勢いで買ってしまった4Kテレビはどうかと言うと、

でかい。
43インチだと思っていたフナイは実は50インチでテレビ台にぎりぎりだった。
朝のニュース番組で華やかな色とりどりのスタジオのセットは「造花」だ、とわかるほどに鮮明。リチャード・ギアってこんなにのっぺりしてたっけと不思議。

テレビでは水谷豊の刑事ものが映っている。
4KテレビになってからはCSとBSのチャンネルが増えたので、おじちゃんのセレクションはさらに増えた。その他の刑事ものを見ているがその中でも見覚えのある俳優が主役だ。三浦友和とか、野際陽子。背景や髪型がやや古臭いのだがおじちゃんとおばちゃんの記憶にある三浦友和そのまんまである。

30年近く間アメリカ暮らしでその間帰国したのは永住権が取れた時と、母の葬儀だけだったから合わせて日本滞在は3週間ほどしかない。おじちゃんとおばちゃんにとって日本の平成時代は存在しないのだ。アメリカ渡米前の記憶は昭和時代しかない。

昭和の日本から90年初頭のアメリカに飛んだときTVシリーズは Cheers や再放送のTaxi DriversでSabrina, Buffy, Seinfeld,そしてFriends!である。Mathew Perryが亡なってしまったのはつくづく悲しい。

それから30年の時空を飛んで日本に帰国したので浦島さんになるのはしょうがない
どうしても理解できない日本の仕組みとか、触ったことがない物とか謎の物は出てくる。古くはPHS、プリクラ、ナナコ、スイカ、CS、BS、スカパー、QRコード、クオカード、話だけ聞く2000円札とか。

ところが、おじちゃんがリモートを握ってテレビをCSだかBSに変えると記憶にある俳優さんたちが記憶のままで出てくるのだ。そうそう、この人はこんなだった。今でも生きていらっしゃるかどうかはわからない。

おばちゃんたちに平成は存在しないので日本の記憶は昭和に直結している。
横浜のラーメン博物館に行って昭和を再現した館内が懐かしかったが、日本の方が思う懐かしさとはたぶん違っていたと思う。おばちゃんたちの記憶にあるラーメン屋さんと言うのはたいてい場末であのまんまだった。

わたしたちは日本の時代とともに歳をとっていない。
日本の俳優さんやアイドルや歌手が自分と一緒に年を重ねてきてない。平成を飛び越えてしまったので、俳優さんや歌手の現在の姿を見ると大変なショックでのけぞりそうになる。

ちょっと、舘ひろしさんどうなさったの?相棒さんがいたはずですが、どこにいらっしゃるのか?
うまく年を取っている方もいるが、人はやはり元アイドルであろうが歳の取り方はそれぞれと言うほかはない。

おじちゃんがほとんど4Kテレビのリモートを握っているので最初のセット以外テレビをいじるチャンスはなかったが、おじちゃんがバイトで留守にしている間にNetFlixのアカウントのセットをした。
NetFlixもYouTubeもまだ見ていない。二人の好みが違い過ぎるので。
おばちゃんは相変わらずThinkpadで動画を見ている。

関連記事

アメリカのお役所と戦う

弁護士あるある アメリカで訴える

元号が覚えられない カタカナ

おばちゃんの世界発見 YouTubeの窓から

最初はロシアかと思った。
太ったばあちゃんはスカーフをかぶって野外のキッチンで肉を刻んでいた。顔は白人系でスラブ系とも見えるし。東ヨーロッパかな。

ばあちゃんは次に粉を取り出し卵を割り入れると水を足してこねだした。パンを作るのだろう。2次発酵が済んで綿棒を取り出すと小口に分けたドウを伸ばし始めた。
アレ?ロシアではないな。

伸ばした生地は直径40から50センチ、厚みはパイ生地くらいである。薄いパンね、、。
これが四角ならイラン系か、それとも小さな丸形ならピタパンでトルコ系か?
野外キッチンの周りの風景はなだらかな草原である。オリーブのように見える木があるかも。ロシアよりずっと気候があったかそうだ。

おばあちゃんはかまどの上に平たく大きなフライパンを置き、伸ばした生地を焼き始めた。ロシアではないな。トルコの近く?
牧場の仕事が終わったと見える野良着のじいちゃんが大きなジャグを持ってきてかまどのそばの金属製のポットに水を注いだ。ポットの口に口金をセットすると真ん中にかまどから火ばさみで取り出した燃えかけの薪を入れた、2本。

あっ、これはサモワールではないか!
するとこの国はロシアの南だろう。はて、。

ばあちゃんは濃い紅茶をカップに注いでサモワールから湯を足した。紅茶は薄めるものなのか?
ふ~ん。紅茶カップはウグイス色の地に何かの幾何学模様である。お世辞にもあか抜けていない。トルコの東、。黒海の北。アルメニアとか、。
この辺でおばちゃんの地理知識がつき、チャンネルのアカウント説明を開いた。アゼルバイジャン!なるほど!

あちゃんは大葉のように見える野草の葉っぱを摘んでいた。大葉に似ているが大葉と断言するには雑草に似ている。
ばあちゃんは大ざる一杯の雑草を刻んでそこにたっぷりの溶かしバターで炒めたみじん切りの玉ねぎを加え、生卵を二つ割り入れて混ぜた。

おばちゃんは雑草が気になってキャプションにでた「Nettle」を調べた。毛が生えたイガイガの、、。えっ!まさかイラクサ?あの雑草を食うのか?!!

ばあちゃんは粉を取り出し卵を割って捏ねてまとめるとラップで包んで寝かせた。アゼルバイジャンにもラップはあるんだ。生地を小さくちぎって小さな綿棒で伸ばした。小皿ほどの大きさに。

おお!これはまさか!
まさかの餃子でないか、いや、アゼルバイジャンならペリメニかも。
ばあちゃんはスプーンでイラクサ餡を掬うと皮の真ん中に落とし二つ折りにして端を閉じた。時々襞をつけたりしてどこからどう見ても餃子である。中身はイラクサだが、。
ギ酸があるとか危険とか翻訳に書かれているが、婆ちゃん、大丈夫か!

ばあちゃんは包んだ餃子をかまどの鍋で茹でた。
じいちゃんも食卓にやってきて大皿からイラクサ餃子を自分の皿に取り分けた。

それからテーブルの真ん中に置かれた青染付のボールから木のスプーンで白いソースを掬って餃子にかけた。多分サワークリームであろう。じいちゃんは嬉しそうにフォークを握ってイラクサ餃子を食べた。
う~ん、味の想像が付かん。

世界発見
Kənd Dadı | Taste Village
https://www.youtube.com/@kend-dadi

関連記事

国際結婚あるある

リトルサイゴン

ロングビーチ ルート47 

馬酔木

united フライト3411

さてThinkpad店開き

さて新Thinkpadは3日後に届いた。
ゲームは嫌いだし、大したスペックは必要ない。値段だけで選んだようなものだけど日本はコンピューターが高いわ。7年前の旧Thinkpadとさして性能が変わりないのに10万とは?旧Thinkpadは600ドルだったのに。

IBMの時代からキーボードのタッチは静かで快適だった。が、このThinkpadのスペース・バーは短かすぎる。右手のシフトとエンターが離れすぎ。なんでや?
カタカナ変換キーとALT CTLのキーが右手と左手に一セットづつある。なんで左右2セットAlt とCtLがいるのさ。イライラするキー配列だわ。Enterで行を変えたつもりがEnterに指が届いていないので手前のキー」」」」ばっかりタイプされる。

Officeはアカウントをセットすれば使えた。思ったよりセットアップはするすると済んだのだが、物足りない。

そこでPhotoshopでもインストールしてみるかと、インストールディスクを探した。
世の中はおばちゃんがビジネスを始末して日本の家に落ち着いた間にずいぶん進歩してしまっておりWindows11で動く手持ちのPhotoshopの選択はあまりなかった。PhotoshopCS1からライセンス認証サーバーが死んでる。
それで何年か前にデスクトップに入れたのは無料で認証がいらないCS2だったはず。さてそのインストールファイルはどこだ。ネットではすでにアーカイブからも消えたか?

そうだ、デスクトップを探そう。
デスクトップからインストールファイルが無事見つかって、インストールが済んだ。Photoshopが使えるなら愛用のフォントも入れたい。そういえばAdobeフォントのインストールで手こずったはず。

Adobe フォントマネージャーはAdobeフォントをインストールするアプリだが、Windowsが64ビットになったときに死んだ。インストールマネージャーが使えなくとも、WindowsのコントロールパネルからCDのフォントをインストールすればできる。ところがインストールが済んでも使用するアプリ側からはフォントの表示がされない。Photoshop, Word, Excelすべて追加フォントが表示されない。ああ、私のHelvetica。

Googleで検索をし修復方法を探し始めたのだが、そこで地雷を踏んでしまった。
まさにこれぞ解決法という情報ページをクリックしたら
「アクセスの許可をしますか」「私はボットではありません」がポップアップするので、当然クリックした。なぜか剽軽でゆるめのキャラがページで踊っているものだから、早く表示せんかい!と「許可」をクリック連打してしまった。

ムラムラと開く凶悪なウインドウ。
「ウイルスに感染しました」「サポート電話」「ウイルスバスター」「デフェンダー」
しまったぁ!
Chromeを閉じてDefenderを起動させてもウイルスの検出ができない。

プログラムの追加と削除をチェックすると、本日インストールされた3つのソフトは全く身に覚えがない。

MSFamily  開発者ホームプレビュー・・ もう一つxxxx何とか、。
MS Familyなんて見るからに怪しい。削除する。
開発者ホームXXも怪しいので削除しようとしても変更削除ができない。これがウイルスの正体か、はて?タスクマネージャーを確認するもバックグラウンドで動いているのか起動中のソフトでもない。

あら?マルウエアソフトをインストールしなくっちゃ。

Chromeを再起動させて履歴を削除してから新タブからマルウエアをダウンロードしようと検索を掛けたら、銀行のログインページに飛ばされた。
銀行!?」あかん、シャレにならん。

モニターの画面には詐欺ウインドウが花盛りである。さらに別タブで検索を掛けて検索結果をクリックしても、まったく別ページに飛ばされる。
これはイカン!
おばちゃんは腰が浮いて下手に触らずにPCデポに行こうと立ち上がった。

コンピューターを預けて3時間後、引き取りに行くと
“アレ”はウイルスじゃなくてChromeの通知にインストールされたマルウエアでChromeの通知を削除すればOKですと。
そうか、だからDefenderにも引っかからなかったのか?
それでインストールされてた3つのアプリですが、「本物でした」
へっ本物?あの開発者ホームプレビューが? 
・・です。
あっそ。削除できなくてよかった。
Microsoftさん、株主の同意も得ずに勝手にインストールしていいですか?もう!

んで、PCデポのおにいちゃんはPhotoshpCS2が入ってますが大丈夫ですか?今はもうCCですけど。
CC?ああ、クラウドのサブスクリプションね。だって毎月死ぬまで2700円だなんて悔しいじゃない。

アプリ本体の中身は便利でさらに細かく追加のフィルターもよりどりには違いないだろうけど、おばちゃんが使うのはクリスマスカードのデザインとブログ用のイメージの加工だから最新のPhotoshopの必要はないんだよね。

こういう風にいろんな「しなくていい理由」をリストするようになると老化の症状だとは思うんだが。

それはそうと、PhotoshopやExcelで追加したフォントが表示されないんだけど、原因が分かんないの。とマルウエア騒動の原因をポロリとこぼすと、
PCデポのお兄ちゃんは、それはなかなか深いとこなんでうちのサポートが及ばなくて。

アメリカならそれはトラブルが起きたソフトの製造元に聞けや、と言うだけなので日本はなかなか当たりが柔らかいようだ。

せっかく晴天のすがすがしいお天気なのに、帰宅してもコンピューターを膝にコタツでさらに検索をかけることになるのであった。

関連記事

マイクロソフトを買う

高級紙でレターヘッドを作る方法

底引き網

日本のカスタマー・サービスと導火線

おばちゃんの導火線は短い。
起業して開店した当時、お客からねちねちと絡まれて切れてしまったおばちゃんはレシートを丸め、客にぶつけてやろうと振りかぶったとこを、後ろからおじちゃんに羽交い絞めにされて事なきを得た。

以来、お客さんと従業員に切れても益になることは何もないので「Mikiさん気が長いですね。」とか見当違いの評価をいただいたが、実は気が短い。

「要点をはよ言え」と内心思っている。
越後屋さんのアイ子ちゃんは話が早いほうだが、根が関西人なので頼みごとがあるときは、時候の挨拶やら前振りがあり、本題の前にぐるぐる核心の周りを回る。
はよ言え、と思う。

こちらがお客でビジネスを早く進めたいのに、カスタマーサービスがトロイのに当たると要点が伝わらずイライラが高じてヒューズが飛んでしまう。

日本のカスタマーサービスは何故あんなにまどろっこしいのだろう。

今まで日本のカスタマーサービスで話がトントンと進んだのは、〇天銀行の外貨取引のマネージャーとアメリカ大使館連邦年金の担当だけだった。論理が明快で理解が早い。

為替はいまドル高・円安ではあるが、いずれ落ち着くところに落ち着くはず。
そのためにドル建MMFと証券口座を開こうと思ったのだが、み〇ほ銀行の外貨にはMMFがない。?なぜ?

オンラインにみ〇ほ証券の口座開設リンクがあったので申し込んだのだが、ページには申し込みを受け付けましたと表示があるだけで、証券から確認メールや講座案内が一向に来ない。

おかしいなぁ、急ぐことでもないのでほっておいたら1週間後に郵便が着いた。無事口座開設が終わったようだ。なんという非生産性。これがアメリカならオンラインの口座開設は一日で終わっている。

為替は145円からじりじり上がっているので証券口座のセットアップもあまり乗り気にならず、夕べやっとログインしたら証券口座に入金できるはずのみ〇ほ銀行と口座リンクがされていない。これでは証券に入金ができないではないか。

証券の手引きをめくるとその手順が書いてあったのだが、入金口座のセット申し込みをオンライン上で行うと「住所の届け出が必要になります。」と申し込みができないワーニングがでる。
主語がないような日本語を書きやがって。一体だれが誰の住所を必要なんだ。目的語はなんだ。

そもそも申し込みで身分証・マイナンバーカード情報を送ったからこそ口座が開けたのではないか?住所の届け出はとっくに済んでいる。
なんだぁこれは?エラーコードを検索しても回答が見つからない。カスタマーサービスに電話をかけるしかないようだ。

電話のサービス時間は朝8時からとある。
8時になるのを待って電話をかけると音声案内で
「この時間帯はログインでロックされてしまった方のロック解除申し込みのためのサービス時間帯です。9時から普通サービスを開始」と言われる。そんな時間限定サービスの説明はどこにもないのに、。

ロック解除の音声案内の後に何かあるのではないかと、口座番号などをパンチしてみる。すると「ロック解除の申し込みを受け付けました」で電話が終了してしまった。
なんじゃぁ、これは。
これで5割は導火線が燃えた。

すると10分後にみ〇ほ証券から電話がかかってきた。
ああ、ハイハイ。
お客様は先週ログインのパスワードを変更なさいましたね。それでログインにでなにか~~。ロック解除をご要望のリクエストがあったようですが、ぇえ~、あれっ?ロックはされてないようですが?困惑したサポートが言うので、

ロックはしてない。いまログイン中なので。口座のセットアップで困ったことがあったので電話しただけ。
そうでございましたか、一般のサポートサービスは8時30からになります、では。
電話が切れた。
おい、ちょっと待たんかい。お前がサポートできるやろ。先ほどの音声案内では9時から一般サポートと言ってたやんけ。それも嘘か?おばちゃんのヒューズも8割がた切れた。

なんという非効率。
イライラしながら8時半に再び全く同じサポートに電話をした。
超おっとりしたお嬢さんが、どうなさいましたか、と聞く。

証券の口座に入金用にみ〇ほ銀行の口座をセットしたいのだけど、なぜか「住所の届け出」が必要とされてセットができないと言うと、

はぁ?お客様の住所が届けられていない、それはまたどうして?おっとりと自分で考えようとするので、
おばちゃんは私の口座番号を今からいうから、私の口座の情報を確認してと要求した。

コンピューターで情報をとれたようだ。
お客様、わかりました。
お客様への郵便物は1通返送になっております。それで銀行口座がセットできないよう制限がかかっているようです。

郵便物?返送?なんだそれ。返送になるような郵便物って、書留めとか?
はい、書留めの口座解説書が返送になっております。
書留めって!?アンタ、人が家にいるかどうかわからないのに書留めで送るの?

むかしアメリカから姉夫妻に季節の物を送ったとき、義理兄は、共働きの家に昼間荷物を送るっていうことは、俺たちのどちらかに会社を休めっていうことか?社会の常識くらいわきまえておけと叱られたのだ。

それをみ〇ほは平気で客に書き留めを送ってたと?着いてない。貰ってない。
カスタマーサービスのおっとりしたお嬢さんは、ご在宅でないときには不在票が入っているはずですが、、?と可愛らしくささやいた。

おばちゃんはヒューズが飛んで、
日本の郵便制度なんて知らんがな。不在表?見なかったし。
おばちゃんの腹はメラメラと燃えていたがここでみずほと郵便制度にアレコレ言っても話が済まない。

で、どうすれば口座のリンクができるようになるのか、それを言って?
はい、もう一度書き留めを発送いたしますのでそれをお受け取りになりましたら制限が解除されます。


で、いつ再送するの?
1週間か10日後になります。日付指定はできませんので。

出かけていて書き留めを受け取れなかったら不在表をもって郵便局まで出向けとみずほは言っているのだ。

人の時間を何だと思っている。人の時間は有料なのだ。
勤務時間外に従業員のミーティングをしたときはちゃんと時給を払ってきたのだ。人の時間はタダではないぞ。

不在表なんて風でいくらでも飛ぶんだ。郵便局なんてあてにするな。大事な書類ならFedexで送れ。

そもそもマイナンバーカードや運転免許証の写しも送ってあるのだから住所に間違いがあるわけがなかろうが。
なんという時間の浪費。効率の悪さ!
イライラは最高潮に達した。

帰国してから何千回目か、非効率的日本常識にキィ~~とするおばちゃん。

関連記事

夫婦別申告すると国保税はどうなる

日本の年金制度・ナンバーカード政策

逆カルチャーショックとは

身ぐるみ剥いでアリゾナの砂漠かミシシッピのあたりに捨ててくるんだ。
自力で帰国してきた輩はちゃんと主語と目的語がある言語を話し、生産性の高い行動ができるようになるのではないか?

ああ、ダイソン

うちには3本のダイソンのスティック掃除機がぶら下がっている。2本がアメリカ製で一本は日本で買ったものだ。変圧器をかませて使っていたUS製ダイソンが、とうとう2本ともバッテリーに限界が来た。

M子ちゃんのダンナは今月 日本出張の予定はあるだろうか?
Amazonで交換バッテリーを買ってM子ちゃん家に送って、彼女の旦那が出張の時にスーツケース手荷物で持ってきてもらう、とか。

前回と同じ手を使ってもいいが、今度は替えバッテリー3つ頼むとかさばるし、Amazonの受け取りも頼まないといけないし、いずれその替えバッテリーも消耗するなぁ。

おう!そうだ。
ダイソンUSAから直接日本に送ってもらえばいいじゃないか?
盲点だった。
早速US DysonでポチろうとするとシッピングはUS内だけである。FAQに海外発送の回答はない。チャットでも海外発送が出てこない。

メールで問い合わせをするとすぐさま回答が返ってきた。えらい早いやないか?
–Our machines are not multi-voltage and we do not recommend using a converter with any of our products.—

東芝のコンピューターなんかインターナショナル・サポートなんだけどなぁ。

ああ、Dyson――なんだか疲れてしまった。
使えば消耗するバッテリー。つけっぱなしの変圧器。

実は、この変圧器も懸念だったりする。
中華製の変圧器をオンラインで購入したら届いた製品は電源ランプがつかなかった、動くんだけど。レビューで星を低くして報告したら、すぐさま販売店からメールが来て別の製品をすぐ送りますからレビューを書き直してくださいと、助詞の使い方が変?な文章だった。

この変圧器は、南海トラフと同じくらいの確率で、いつか火を噴くのではないかとおばちゃんは疑っている。
ヤバイ変圧器と使えば減るダイソンのバッテリー

でも、日本製のダイソンがあるからこれからメインで使えばいいではないか。でも、日本製ダイソンのブラシ付きワーヘッドはUS製より小さいのよ。だからUSダイソンをパワーブラシで、日本製のダイソンを先っちょ外してハンディとして使ってたわけさ。

なんだかUS製を使い続けるのが面倒くさくなって、日本の売れ筋掃除機を検索してみた。するとマキタの掃除機が出てきた。

Makitaあの緑の工具!
世界のDIY憧れの工具!
イギリスの園芸動画でも業者がマキタのトリマーを嬉しそうに使っていた。

Home Depoでは高いマキタにはとても手が出ず、おじちゃんは Black Deckerしか買えなかったのだが、。そうか、マキタが掃除機を作っているのか?それは面白しそうだ。

マキタの売れ行きトップのパッテリー式掃除機の解説を読むとこんな文章が出てきた。

――ヘッドが軽い。回転ブラシをつけておらずわずか140g 空洞ヘッドだから軽い
毛先8ミリ以上のじゅうたんの中のホコリはあきらめると割り切って、先端部は空洞のまま。----

そうか!?きっぱりあきらめたのか!
いさぎよいのぉ。

この文章がとにかくに気に入ってしまいおばちゃんはアマゾンでマキタのカプセル式バッテリー掃除機を買った。予備のバッテリーもすかさず一緒に。

次の日届いたアマゾンの箱は小さかった。
アマゾンの箱を開けるとさらに小さな箱があった。軽すぎる。おもちゃではないか?
箱を開けると、解説文通りにヘッドは毛さえついていなかった。手のひらサイズ。軽~。

うむ~~~~。
これはメインの掃除機にはならない。こんなちっこいヘッドで家中を掃除するのか。
牛刀をもって鶏を割くの反対というか、しゃもじの代わりにスプーンが出てきたというか?

あああぁ、これはアレだな、DIYでノコを引いて木くずが飛んだらちょいちょいと掃除をするための掃除機か、、。

明るい面を見れば、予備バッテリーは満タンにして置き、使用中にパワーが尽きたらバッテリーを入れ替える。充電時間は短い。

ヘッドがちっこいのでカウチの下もテレビ台の下も椅子の下も掃除がしやすい。飛び散った猫砂も気軽に吸う。そのほかマキタ共通バッテリーは同じ充電器で充電できる。10Aなら、。


というわけで、US製のダイソン2本はアマゾンの空箱にいれて仕舞った。テンの病気が完治したらグアムあたりに買い物ツアーにでも行こう。それまでは休眠である。

関連記事

ダイソン物語 前編後編

●日本の洗濯物はくさい

鬼のかみさん

CTスキャンをとって会計を済ませたら午後2時を回っていた。
病院の駐車場はアスファルトの輻射熱で温室の中を歩いているようだった。

おじちゃんとおばちゃんの前には160センチそこそこの老夫婦が駐車場の同じ方向に向かってゆっくりと歩いていた。足の長いおばちゃんは二人を追い越し、その時に小柄で総銀髪のおじいちゃまが妻に言っている言葉が聞こえた。

「お前はゆっくり歩いてくればいいよ。僕は先に行って車を冷やしておいてあげるから。」

まぁ、なんと麗しい夫婦愛!アンタ聞いた?
おばちゃんは声が聞かれない距離まで来ると、おじちゃんにささやいた。
おじちゃんは、ふんっ!と言った。

わたしの背中が痛いという訴えを主治医は割と真面目にとって、CTスキャンをオーダーした。CTの画像診断は放射線科の医師に読んでもらったそうだ。CT画像には胆管も腎臓にも何も異常なし。
診察室を出ておじちゃんに異常なしだったというと、殴られた子犬のような怯えが目から霧消した。帰りはスーパーに寄っていこうとおじちゃんはしゃいでいた。

おじちゃんは例えば、私の足が不自由になったとしても、多分「先に行って車を準備してあげてるから」とは言わないだろう。先読みをしてテキパキと計画を立てるタイプではないから。暑くても寒くてもとにかく自分より背の高い妻を抱えてゆっくり二人で車に歩くだろう。車についたら、じゃあ運転してね。というかもしれない。

私とおじちゃんが出会ったのは、大学の2年。私が19歳の時だった。まぁ、ずいぶん長い付き合いだ。大学を卒業して半年後に、おじちゃんと結婚すると言ったら親は泣いた。

結婚させるためにお前を大学までやったんではないのに、。
おじちゃんとは身長も育った環境も随分違い、親どころか同級生さえも驚いた。親が何を忖度していたか、友達が何に引いていたのか、そんなことはどうでもよかった。人間の価値は背の高さや学歴や職業で決まるものではない。“職業に貴賎なし”日頃の父の口癖であった。娘はそれを実行しただけだか。
スカーレットのように、私は決めた。私は結婚するのだ。“Merry she would!”

おじちゃんも若かったので、まさか世間知らずの大学生がタケノコの皮を剥ぐようにアマゾン族の戦士まで化けるとは思ってもみなかったに違いない。おばちゃんは自分でも化けた自覚は大いにある。

プライドと夢は高いものの、実現するための地道な努力は大嫌い。
ものぐさで本や酒に逃げ込んで自分の置かれた現実から目を背けるのは得意。実務の才能はゼロ。人付き合い経験値は地を這う。頭を下げるのが嫌いなかたくなで独りよがりな性格。集団になじまない異分子の小娘。それが10代20代のおばちゃんだった。

タケノコは竹に成長するが、私はどう成長するか自覚もないまま脱皮と変体を繰り返してきて60代のバアになった。30代で日本に居たままだったら間違いなくアル中になり結婚も人生も無駄にしていただろう。

おじちゃんと結婚したあと、変わらない自分と日本の社会の閉塞感に窒息しかけていたから、おじちゃんの尻を叩いて日本を脱出した。

この間、山の卓球サークルのバーベキューがあり、そこでなんでまたアメリカに行ったの?と聞かれたので、
日本では窒息しそうだったので、ダンナの尻を叩いてアメリカに連れてった。と答えたら、
間髪入れず、「それはご主人がかわいそう」と声が飛んだ。
そうなのか?!
おじちゃんはかわいそうな子だったのか?

アンタは私と結婚しなかったらアメリカに行くことはなかったね。と言うと素直に「うん」と言い、アメリカ生活も日本では絶対できなかったことを経験してきたから満足に思っているようだった。

アメリカの社会は自由に呼吸できた。その代わり未来は全く見えなかった。
未来は自分で切り開いて作るしかなかった。政治経済には全く興味がなかったのに、生きていくためにはファイナンスやビジネス・マネージメントを学ぶしかなかった。アメリカの社会でみじめに野垂れ死にたくないと思えば、自分を変えて戦うしかない。

かっと目を見開いてチャンスが漂ってくれば掴む。
ワラでも小枝でもつかんで自分の巣を作ってゆくのだ。理想の巣を作るためには戦うのは必須だった。

平成が終わるころ日本に帰国して人生の第四コーナーが始まった。
日本に帰ろうか?と言ったらおじちゃんは「うん」と言ったからだ。

年金を請求するまで山でバイトをした。コロナが拡大していくさなかで、おじちゃんのバイトの事業所は素早く廃業解散を決めた。オーナーが中国人だったのでやはり決断が速いと感心したものだった。中国人とアメリカ人は同じくらいビジネスの見極めが早い。

おばちゃんは下手に動いてもいいことは何もなさそうだと判断して、日夜ネットで政府の支援策やコロナの給付政策をチェックしていた。
おばちゃんたちが使えそうな支援策は申請した。
山で親しくしていた人も仕事がなくなり萎れてきて愚痴をこぼすことが多くなったから政府の支援策を教えて応援した。

現役時代は大企業の総合職で優秀な人だったらしい。細腕一本で山に自分の家を建て、都会の駅近マンションは貸し出しているはず。自分と同じ匂いがする。戦ってきた来た人だと直感して親近感を覚えた人だったのさ。様々なメディアで政府のコロナ支援策が発表されているのに、それも日本語で、なぜ情報が取れないのだろうと不思議だった。

その彼女とこの間お茶をしたら、おばちゃんを評して「肉食系」と、、。思わず口が滑ったようだ。


言いたいことはわかる。
おばちゃんは誰かを狙って食いついたわけではない。上昇するために誰かを蹴倒したこともない。

自分の家族と猫を守る時には(誰かを傷つけるのではなくて)条件があれば、条件を合わせて、利用できる制度があれば利用する。それだけだ。
傍から見ればぬるい湯につかって愚痴をこぼしあう中で、欲しいものをぐいぐい切り取っていくおばちゃんの行動力が肉食系と映るのかもしれない。

自分を憐れんで愚痴を言って泣いている暇があったら、自分たちを生かせる方法を探す。それが平成の間アメリカ社会で学んだことだと思う。

山のサークルの爺様あたりからは、ひそかに鬼嫁と呼ばれているかもしれない
うっせいわ。

関連記事

カリフォルニアで家を買う 1 ルビコン川を渡る 

駐在員時代

弁護士あるある アメリカで訴える

百年に一人の悪妻が生まれたわけ

アメリカのお役所と戦う

おばちゃん危機一髪! 序章

ウエストコート・モールへようこそ

  • footer