老化とファッション2

アメリカに長く住んでいると日本は遠い国だった。
日本でどんなファッションが流行っているのか疎くなる。留学生が飛行機で降り立ったままの服装で日系スーパーに現れると、ああ、今日本ではこんなファッションが流行っているのかと観察したのだった。

平成の終わりに日本に永住帰国したら、日本の女性はみな蒸し暑い真夏に中東のようにワンピースを着、ボトムにはパンツを履いていた。胸もウエストもなく二の腕も洋服に隠れていた。shapeless

おばちゃんの覚えている日本の夏はノースリーブのワンピース、アッパッパのおばさんたち。そんな風俗はもう婆さんにもいなかった。

更年期の時に分かったのだが人間の肩と腕は効率の良いラジエターである。
体に熱がこもるときは、キャミソールだと腕と肩から体の熱が放出できる。それでホットフラッシュが襲ってきた更年期にパジャマも含めすべての半そでを捨ててしまった。一説には、社交界の礼装:ローブデコルテとは、更年期のおばはんがおばはんのために創始したという説があるらしい。説の真偽は定かではないが、夏はキャミとスリーブレスが過ごしやすいと思う。

この亜熱帯の猛暑の日本の夏に何枚も重ね着をするなんて正気?
夏に涼しい服を着てはいけないのか?さらにキャミソールというのは日本では下着のことらしい、というのを発見してショックだった。
アイ子ちゃんが10月の残暑のころ京都の旧友を尋ねたら、キャミソール姿の彼女に何か羽織ってはいかが?と言われたそうだ。露出が多すぎると。

アイ子ちゃんもおばちゃんの二の腕も20代のように細くも光輝いてもいないが、恥じずものだとは思っていない。もっとぶっといアメリカ人だって二の腕は隠すべきものと思っていない。

3人に2人はデブというアメリカで日本の二倍はあろうかというサイズの中で暮らしてきてた。
彼らにくらべればアジア系の太ももや二の腕は少女のサイズである。ボトムだってスケールが違う。ビクトリアン・シークレットがアジア系の下着をだすまでおばちゃんは小さな下着ショーツを求めて子供用やベトナムの洋品店をさまよっていた。
黒人女性でヒップが張り出し腰の後ろにコーラ缶が一本乗りそうなサイズに並べば渡辺直美だって小づくりだ。

日本のファッションはいつから、何故、胸を隠しウエストをチュニックやお尻まで届くトップで覆い、土管のような女性の体が感じられないファッションが一般的になったのだろう。

元CAだったという50代のスタイリストさんの動画では、
プチブランドでピックアップしたトップスをこれだと二の腕が隠せます。シャツは後ろ身だけが長いのでお尻が隠れますよ。とポイントを解説している。
何故隠す?

元モデルのMarie Anneおばちゃんは60代の女性に
自分の体を受け入れよ、体を隠すなとおっしゃる。
腹が出てても隠すな。ウエストはベルトで作れ。
だぶだぶな服を着るな。Shapelessになるな、とおっしゃる。

おばちゃんは思わず膝を打って、その通り!
渡辺直美だってちゃんとウエストを作って見せてるじゃないか?デブでもメリハリがありShapelessよりも好感が持てる。

Ripped Jeansは履くな。
スエットやゆるいスポーツウエアを普段着にするな。
それらは「Gave Upした人」に見えるという。楽な洋服を選ぶなと言うわけではなく、ジーンズでも楽だしスエットよりちゃんとして見える。60代に似合うジーンズはストレートかブーツカット ハイライズをおすすめという。

おばちゃんは高身長165cmで最盛期は167cmだったが いつの間にか縮んでしまった。ありがたいことに股下は縮んでないようだ。
日本で販売されているアジアサイズのジーンズはみんな短すぎるから、メンズのリーバイス28inchを買ったのだが試着ではわからなかった不具合が出てきた。

やはりメンズとレディースはヒップ周りのカーブが微妙に違う。太もも腰回りも太すぎる。おばちゃんはお尻が小さいのだがメンズの大きなヒップポケットが歩くたびにお尻にぶつかりペコペコして不快だ。
アメリカならどのメーカーも太ももも丈もぴったりだったのに。米国サイズのジーンズは日本で手に入らないのか? グアムまでショッピングに行った方がいいのか。

懲りずにSheinでトールサイズのハイライズを3本買ったが生地もヘナヘナ満足するものがなかった。
かくなる上は、古巣の横浜に遠征して女性用トールサイズを片っ端から試着してこようと思う。

Marie Anneおばちゃんのレクチャーは今年66歳になる老後ファッション迷子のおばちゃんには方向性を示してくれる納得の動画であった。

さて、ここからは日米仏文化ファッション感の違いというか歴史伝統の違いも含めてファッション動画の面白かったものをご紹介。

今年の流行のブーツはビニール水道管のように足の甲の上で幅広く直線で立ち上がってる。
〇元CA日本人スタイリストさんは、水道管ブーツを特に否定はしていなかったが流行は気になるようであった。
〇フランス人の元モデルMarie Anneおばちゃんに言わせれば、ジバンシーはどうかしてるわよ。生クリームの絞り袋みたいなブーツを作って変ね。
下着のようなキンキラのショーツをモデルがそのまま履いたり、レギンズの“上“に履いたり。
ショーツを評してMarieAnneは
ジバンシーは頭おかしいんじゃない?
トラウザーの上にパンツを履いていいのはスーパーマンだけよ!
胸がすくようなコメントを吐いてくれて爆笑させていただいた。


アメリカ人のブロンド、ファッションアドバイザーの動画ではコメント欄がすごいことになってた。
ヨーロッパに旅行するならこんなファッションは避けましょう!
彼女は“カジュアル・ファッションのアメリカ人“がヨーロッパ旅行をするときには避けるべきアイテムを解説していたんだが、、、。

レギンズにウインド・ブレーカーは止めましょうね。シックChicには見えません。
ヨーロッパでは野球キャップはかぶりません。
ラスベガスに行くみたいな露出の多いぶっ飛んだドレスは止めましょう。エレガントなChicなドレスにしましょう。バックパックやウエストポーチより普通のバッグで。サンダルはダメ、ビーチに行くんじゃないから。

この動画を見ていて頭に浮かんでくるのは:
でっかくてその辺のTシャツを無造作に着て野球キャップをかぶりジーンズのうえに太鼓腹がせり出して水のペットと観光マップを握りしめたアメリカ人のおっさん。
くせ毛が突っ立っち、ブラの紐がトップからはみ出して首の付け根にはそばかすが目立ち腹と胸は同じ高さ。ガハガハと笑うたびに肉が揺れるカミさん。
典型的なアメリカ人像。NYは知らないがもうちょっとオサレな人が多いのかしら?

この動画につけられていたコメントがすごかった。
動画の主はアメリカ人向けにアドバイスをしてるはずなのだが、ヨーロッパ人も目ざとく視聴していてねっちりしたコメントをつけていた。

●ヨーロッパの人間として、守ってほしいのは声のボリュームよ。金切声みたいなのは止めて。
●ヨーロッパの人間だけど、北アメリカ大陸から来た人の一番顕著なポイントは「ボディ・ランゲージ」と声のでかさよ。
●ヨーロッパの人間だけど、アメリカ旅行中に旅行者に見えない方法という動画を見てみたいと思うわ。
●あたしはアメリカ生まれのアメリカ人だけどドイツに住んでる。どんな服を着ててもアメリカ人はすぐわかるのよ。ボディ・ランゲージで。でもアメリカ人でいることが悪ってわけじゃないわ。
●あたしはアメリカ人だけど2週間アムステルダムに旅行したわ。そこら中レギンズにウインドブレーカーを着た人ばっかりだったわよ。

でっかくてガサツで時にはぶしつけだったりするのだが、陽気で何かの時には頼りになる人たちなのだ。そんなに言わないであげてほしい。

Marie Anneおばちゃんも同じような動画をだしていてParisはこんなスタイルはNGよ。と
へそ出しやレギンズ姿にバッテンをつけているのだが、コメントは好意的で賛同が多かった。

日本に旅行に来るときはこんなマナーはNGよと、C語とV語とO国英語で動画を発信する人がいてもいいかな。

老化とファッション 1

それは62歳で始まった。

お出かけのスカートを履いて鏡を見たら、膝っ小僧に皺が寄っていた。
60・61歳ではまだまだイケると思っていた。膝に影もなかったから!

64歳の時は頬がたれ始めた。
肌を引っ張り上げていた筋と張りが無くなったのであった。統計を読むと62歳から老化・衰えが顕著になるようである。ふ~ん。統計とドンピシャだったので感服する。

 さて去年65歳になってどうだったかと言うと、40代の洋服はまったく似合わなくなった。
色も長さもスタイルも。中間色と鈍い色はくすんだ肌を目立たせるだけだし、皺の膝っ小僧がみえるサイズ2のスカートはどこで履くのか。Y2Kがリバイバルだそうだが、おばちゃんのクローゼットには当時のジーンズが現役であったのだ。

と言うわけで、年末もクローゼットをひっくり返して似合わなくなった服を町役場のリサイクルに持っていった。45リッターの袋で3袋。
この服はどこでどのくらいの値段で買ったと思いだすとと処分できない。品質や値段は目をつぶる。記憶があってどうしても捨てられない数着は残してセンチメンタル・メモリー箱に入れた。

別荘地の散歩道には時々、おっ!と声が出るほどいいフランネルやツイードのパンツを野良用に履いた爺様とか、40年前の銀座で最高ファッションだったのではないかと言うお洋服をお召しになった婆様とかが幽霊のように歩いておられるのを観察できる。

まだまだ着られるから。
物は最高ブランドでいいものだから、という理由でお召しになっていられるのだと思う。素~晴らしい懐古パンツの一点を現代ものと合わせると古いスタイルも生き返るのかもしれないが、あいにく合わせるその他のお洋服も同年代のファッションである。

年末最後の卓球サークルに行った。
76歳の〇藤さんとは仲がいい。いつも隣に座るのだが〇藤さんのスポーツウエアは洗濯を重ねて色落ちしている。シューズは年季が入っていて今にも生地を親指が突き破ってきそうだ。

おばちゃんはそれとなく、オフハウスなどは行かれたことがあります?リサイクルショップって洋服もスポーツ用品もあってなかなか面白いですよ。今度ご一緒しましょうかと誘った。
〇藤さんは耳が遠いので、服?ああ、服なら沢山あってね。家内の服もそのまま。処分しないといけないけど捨てられなくてね。とおっしゃった。

なるほど、。
〇藤さんは、もうこのまま手持ちの服だけで行く、とお思いなのだ。
亡くなった奥様の服も堆積している家で。

これはイカンと思い、おばちゃんはファッション動画を研究した。
干からびた干物のまま化石化したくない。

ファッション動画は沢山あった。
もとCAだったらしい50代の日本人スタイリストとか、元モデルのフランス人とか、アメリカ人のスタイリストとか。

60代にはどんな服が似合うのか。
それぞれ国も文化も違うのであったが、共通していたのは:レギンズはやめろ。大きな花柄は婆見え。スエット・スポーツウエアは厳禁。スカートならひざ丈とか。

これでさらに処分する洋服が増えた。
いろんなファッション診断から判断すると、おばちゃんは秋色や追加で黒白が合うようである。丸顔で肩幅がしっかりある厚みのない逆トライアングル。

でこぼこの少ない厚みがなくお尻が小さい。
20代のころは少年のお尻と言われ、男と間違われるのが嫌で髪を伸ばしてきた。髪をショートにすれば和田アキ子になってしまう。フェミニンを狙った花柄はダメと言われ、女らしさを出したいフリフリ白シャツは「オスカル」になってしまうそうだからこれも禁じ手らしい。Aliで一番フリフリ・ブリブリの白シフォンを面接のために買ったのに一度も着てない!

おばちゃんはせっかちである。
Sheinでマニッシュな白シャツとかストライプのシャツ、ハイライズのジーンズやパンツをあさった。Shein のアカウントはVipのS3レベルになってしまった。
毎日のようにヤマトや国際宅急便が届くのでおじちゃんから、また買ったのかどうせ捨てるくせに。と嫌味を言われた。

白ぽい杉綾だと思ったらただの“織”だったコート。トールサイズのジーンズは安っちかったり。買った品で満足できるアイテムは半分くらい。
Sheinにどれほどのクオリティを期待してんねん?と聞かれれば面目ない。
ユニクロはSheinよりよっぽど生地も縫製もクオリティが高いのだが、ユニクロのPlainさがどうにも性に合わない。土管のようなクロップドパンツは特に嫌いだ。日本人の短い足がさらに短く見える。

コートとジーンズは店頭で買った方がよいようだ。
一番近くのアウトレットはおばちゃんの好きなブランドもなくリーバイスすら品数が少なくてトールサイズは無いというから、今週は横浜までショッピングに行こうと思う。
まだ要るのか!とおじちゃんから嫌味が飛んだ。

かっちょいい66歳になるために、おばちゃんは、ハイライズ ブーツカット、股下78cm~80cmを探しに行くのである。

FIP寛解後

今年の冬は羽毛布団は無しね。
おじちゃんは消臭スプレーと雑巾で黙々とベッドルームを掃除していた。

テンのスプレーはますます快調。
いつどこでマーキングされるかわからないので、とてもじゃないが羽毛布団は使えない。
一昨日も寝具一式をコインランドリーに担いでいったばかりだ。敷く毛布1,掛ける毛布が3枚、キルトのベッドスプレッド。
ウチの東芝ザブーンでやると仮定すると、朝洗濯を始め乾燥ができるのは夜の11時頃になる計算。とてもやってられないので山のふもとのコインランドリーまで遠征した。

山の冬の最低温度はマイナス1度。
今は5度くらいだろうが羽毛布団にオシッコされることを考えたら叫びだしたくなるから、毛布で頑張る。

おじちゃんの枕元が一番被害にあうので特大のペットシーツを引いてしまった。
おじちゃんは被害に気が付くと黙々と掃除シーツの交換をしている。

紫音のベッドも被害にある。
ベッドとモフモフ毛布の上にやられるので、何回もハイターをぶち込んで洗濯をしてきたのだが、猫の鼻では匂いが残っているのだろうと思う。何度もやられる。モフモフ敷物の下にペットシーツを引きたいが、紫音がペットシーツの縁を嚙み食べてしまうので、モフモフは洗濯のし過ぎでよれてきた。

おじちゃんは目ざとい。
真夜中でも朝方の5時でもテンが騒いでスプレーをすると起きて掃除をしている。
この前SHIENからワンピースが届いて思ったより生地が薄くて冬は着られないわねととりあえずベッドの上に置いたところに、見慣れない物・匂いだからあっという間にスプレーをされた。お気に入りの黄色のセーターもたっぷり液体がしみ込んだ。

おじちゃんは風呂場の専用バケツにもっていき洗い流してからワイドハイターと逆性せっけん液に付け込んだ。
一度も着ていないのに、おばちゃんは泣泣。今度やったらオムツの刑!と悔しくて言った。

おじちゃんは、獣医さんがオムツは膀胱炎になりやすいしオムツ自体が臭くなってそこらに匂いが付きますよ。って言ってたじゃないか。オムツは着けたら可哀そうだろう。洗濯と掃除を黙ってしてる。

3日前は寒すぎたのかテンがあまり動かず猫タワーで熟睡しているので、おじちゃんとおばちゃんは心配になって、息をしているかどうか時々テンをゆすって確かめてみる。

年末のテンの診察は異常がなかったら来なくていいと言われていたのだが、連れて行こうか迷っていたらクリニックから電話が来て猫の風邪が流行っているのであえて来なくてもよいと言われた。

猫の流行り風邪!?
FIPあがりのうちのテンをリスクにさらせないので行かないことにした。

今朝は腹を空かせていたテンが急いでカリカリを食べその後吐いたので、おじちゃんは大丈夫か、大丈夫かとテンを目で追っている。

年明けにはYahooのクーポンが使えるのでペット専用の体重計を買うつもりだ。
今使っている人間用のタニタでは10g単位が正確にでないのでペット専用が欲しいのだ。たまたまYahooの宝くじをクリックしたらお買物券が1500円当たり、その有効期限が1月1日からなのだ。

3日前に屋根の葺き替えは終わった。
同じ色のトーンの合板が家外壁の色ぴったり合って満足だ。玄関まわりの掃除をして正月飾りを飾った。新しい年を迎えられる。
皆様もよいお年を。

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日本永住帰国前夜・・・ビジネスを畳むには

南カリフォルニアで成功したビジネスオーナーの先人がかつて言った。

“アメリカで個人事業をしていて年老いたらビジネスを畳み日本へ帰国すると言っていた人で本当に実行した人はほとんどいない”。
世話になったおばちゃんたちが帰国のあいさつに伺った時の話である。

アメリカで起業をすることはできる、資金計画根性があれば。
起業はできるがビジネスを畳んで撤収することの方が難しい。何故か?

ビジネスはビジネス契約があるからである。
一言でいえば経営する事業所のリース契約。
日本のリース契約は知らないが、アメリカの場合、テナントを借りるためには分厚い契約書にサインする必要がある。契約書にサインする側に都合のいいことは何も載っていない(たびたび書いているが)

リース期間の終わらないうちに中途撤収するなら、ペナルティ条項目として残りのレントの全額支払い義務などのがあるのは当たり前。リーマンショックの前ではレントの期間は10年単位が普通だったが、起業してわずか数年で失敗しても撤収するために残りのレントを全額かぶれば莫大な借金しか残らない。これを避けるにはリース途中でビジネス営業権を誰かに売るか(起業コストはとても回収できない)、リースが切れるまでしがみついて赤字経営を続けるか、どちらかしか撤収のチャンスがない。

たとえ起業してビジネスがうまくいっていたとしても、ビジネスオーナーに非可逆的な健康障害が起きた時にはやはり進退の危機になる。頭、目、腰、手足のどれか一つでも機能しなくなったらビジネスの存続は難しい。

交通事故で2年後に半身不随になった人、仕事中に脳梗塞で亡くなった人。末期がんが発覚した人など。たとえ亡くなってしまっても契約のペナルティは関係者にかぶさってくるのでビジネスの継続はおろか、リース残りの期間は赤字が積みあがっていくだけになる。

おばちゃんは起業してから様々なビジネスのオーナーが病気や事故や経済の変化によって没落したり、追い詰められたり、そしてリーマン不況ではたくさんの夜逃げオーナーを見た。

だからビジネスが軌道に乗った後に常にビジネスをどのように終わらせるか、撤収するか、で頭を悩ませていた。日本側に売りビジネスの広告を出したこともある。

ビジネスを売ることは起業することより難しい。
買い手に魅力のあるビジネスか、買い手が経営していける汎用性のあるものか、あるいは魅力的なロケーションか。売るタイミングも非常に重要。リーマンショックのさ中には営業権はタダでもいい,リースの引継ぎだけが条件という売りビジネスがあふれていた。不況では売れるものでも売れないのだ。

安全に撤収するためにはそれまでちょくちょく延長したリースの切れ目を狙うしかない。
おばちゃんたちのリースが切れる日時はわかっているので、ビジネスのクローズを決めた。夫婦二人で話し合って日本への帰国も決めた。

アメリカで私たちができること、やりたいことは全力でやった。だから日本に帰国してもいい。それからリースが切れるまでの1年半のタイムスケジュールを決めた。今度は閉業のために手順を踏んでいったのだ。

家という不動産も買う時より売るときの方が難しい。
幸いリーマン不況の影は遠くなって、その時カリフォルニアの不動産業界は売り手市場だった。物件が払底していて誰もが家を欲しがっており、家はリストに載ってからたった1日で売れた。買った時の3倍の値段だった。それからアパートに引っ越し日本帰国のために家財道具も最低限に減らして暮らした。

冒頭の先人の関係者にジャンクの買取、整理の専門家がいたのでビジネスで必要だった器具や処分できるものは処分した。これを買う時にいくらしたか、などと考えると始末はできなくなる。十分役目は果たして役に立った、だから処分した。

築いたビジネス、3年かかって取得した永住権、16年住んだ我が家、お客、友人、黄金の気候。
四捨五入すれば30年、アメリカを十分楽しんだと思う。人生の第三のフェーズは終わったのでおばちゃんたちは日本に帰国した。

SNNやニュースを見ていると、わが同胞はアメリカで頑張っている。
かつての同業者もまだ現役だ。コロナのパンデミックのなかでどれほどビジネスに苦労したか十分すぎるほどわかる。
アメリカでは病気・事故・老齢・時勢の変化、どれか一つに襲われてもビジネスの継続に大変な苦労が伴う。コロナも収束して健やかな老後を過ごされんことを祈ってる。

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ジャネット広報局

おばちゃん危機一髪

Young Sheldonが面白い

NetFlixのYoung Sheldonが面白い。
時代は80年代の終わりから90年代の初め、テキサスの天才=ギフティッドの少年のTVコメディシリーズ。
シリーズは90年代初めの設定だが制作は2020年だ。
リビングに置かれた木目調のブラウン管テレビはいかにも古ぼけてジャンクヤードで探したんだろうかと思う。そのテレビに映っている番組はBaywatchPamela Andersonが揺らしながら走ってくる奴である。

花柄の布のソファ、クリーム色の地に花模様の壁紙にチェックのカーテン。キッチンキャビネットはオークルでカウンター・トップと壁は白のタイルだ。キッチンの壁掛け電話。床まで届きそうな長いコード。

お父ちゃんはフットボール・コーチでフォードのピックアップ・トラックに乗っている。
コンピューターは5.1インチのフロッピーがついてる。RadioShackが最新の電子機器スポットだった。音声カプラでネットワークに接続するのだ。

ディーンエイジャーのチョーカー。 シェルダンがhush puppies のpenny loafersは履きたくないって靴屋でダダを捏ねてる。おお、なんと懐かしいHush Puppies! 音楽も80年代後半のポップ。

こましゃっくれた天才少年が巻き起こすトラブルin Texas 
おばちゃんはすっかりうれしくなってしまった。テロの恐怖もなく後ろから追われているような切迫感がなかった時代。このショーを見るとコンピューターの発達とネットがアメリカ社会をものすごい勢いで変えていったんだとよくわかる。当時の情報は図書館と、本と、YellowPageと電話だったのよ。

おまけにテキサスの訛り!
口に飴玉を含んだまま「ビビデ・バビデ・ブー」って言ってるような英語。渡米した当時のおばちゃんは聞き取りにくくって、飴玉かなんかしゃぶってんじゃないよ。何言ってるのか分かんないじゃない。むかついたのだが、今聞くと訛りはいかにもテキサスのおじちゃんおばちゃんらしい。

テキサスの国技はフットボール。主食は肉とメキシカンフード。ビールはテキサス・ビール?

シーズン3でなんとRebaが出てきた。立派なおばあちゃんになって!
そういえばRebaもテキサス英語をしゃべる女優さんだった。90年代はヘア・スタイリストの役でドライヤーを銃のように腰にぶち込み、立て板に水のようにしゃべって相手をぎゃふんと言わせるお姉さんだったのに!
すっかり婆ちゃんになって。見ている私も婆ちゃんになっちゃったんだが。

シーズン4続編はいつリリースなんだろうか、楽しみ。

米国年金の秘密3

12月に入って今年最後の米国年金の振り込みがあった。
FRBは年内これ以上の利上げを行えないだろう。利下げ予告はまだないが、ドルは下がり始め年金の振り込みレートは$147.23で終わった。

おばちゃんのシュミレーションシートは来年の2024年用にアップデートした。もし、米国からリタイヤ帰国を考えている人がいるなら次の表は日本生活の参考になるかもしれない。

ただ、おばちゃんは帰国してから全く知らない日本の税制や特殊用語を解読しながら自分の条件だけ(夫婦二人65歳以上年金収入 という超特化型)でシュミレーションシートを作ったので、一時所得や雑収入が多い人には対応していない

それと所得税のブラケットと計算方法はちょっと怪しい。
それでもオンライン上の税金シュミレーションサイトで試して大きな違いはないから、もし来年の確定申告で間違が判明したら関数か数式を修正しよう。

住民税と国保介護保険は6月の納付書を待って間違いを修正できる。これらの料率は自治体によって違い、日本では都会の方が安い。
日本の田舎に帰国予定の人はおばちゃんの料率と同じようなものだろう。日本での生活費の見当がつかない人は、おおよその目安だと思ってほしい。
注意することは米国年金は毎月振り込みの為替レートが違うので確定申告用に記録しておく必要がある。


まず、収入:日本の年金と米国年金
日本の会社の駐在で米国で働いていた場合、日本の厚生年金と国民年金は払っていたはずで、たとえ10年に満たなくとも日米年金協定があるから払った分は支給がある、はず。

とりあえず、シュミレーションの米国年金はサンプル額、夫2000ドル、妻1000ドル仮定
日本年金は夫4万妻2.5万と仮定

赤丸囲ったセルは入力用―自分の数字を入れるわけやね。
②$の点線セルに為替レートを入力すれば円換算して年収、月収を算出する
所得税計算の赤丸に控除額を入れれば所得税を自動計算させる
●住民税と国保・介護保険は日本の田舎 3級地として計算させる
右縦長表は自分の生活費の入力用
●公的年金控除額、所得税控除額、給与所得控除額などの表は関数用の参照テーブル 関数がわかんなくなったらここから参照させればよいし。

計算式を入れたら入力用以外のセルはロックしよう。

自分の数字の入力が済んだら、ドル為替レートの数字を次々に替えてみる。すると税額と社会保険料が変わっていく。

次は為替レートの変化に収入と税社会保障費を対応させた早見表である。

ドルと円の適正価格はどの辺が妥当かというと、おばちゃんの感覚では105円から128円くらいの間が一番ありそうで、2024年は130円前後で行きつ戻りつするのではないか。

1ドル80円を切った2009年リーマン・ショックの時代と違って、現在の円の価値が衰えているので、来年FRBが利下げを始め世界が不況に陥っても100円を切ることはまずないのではないかと思う。

例えば大変動が起こって100円を切ったとしてもその分税金は安くなり国保・介護保険料軽減税率が適応されるはず。下表の数字よりもずっと低くなる。(軽減税率は自治体によって違うのでもう面倒くさくて関数と計算式で対応できないわ)
ドルが安くなり過ぎたら、時間だけはたっぷりあるだろうから働けばいいよ。

最後は年金累計・受給総額のシュミレーションである。
米国年金はCOLAインフレ加算制度があり、さらにドル為替の変動があるから COLAの%為替の数字を様々に試してみると面白い。

おい、婆!これはただのイメージ表やないか、エクセルでも数式も入ってないやないけ?!
そうだす~。
あれこれ考えながらエクセルに計算式と関数を入れんのが楽しいんやないかい。
自分でも作ってみ。ボケ防止になるでぇ。

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底引き網

マイクロソフトを買う

アメリカの年金を申請する

屋根の葺き替えと冬支度

今朝は5度だった。
ウチは平屋だというのに12か所もある窓。傾斜地にタカイタカイをしてる家なので、床下は空気=外気温だ。12月に入ったことだしそろそろ窓の冬ごもり支度をしようと思う。

先週は屋根の張替えのために足場が組まれてしまった。家の周囲をすべて足場が取り囲み、どこの窓からも足場の鉄柱が見える。トイレの窓やベッドルームの窓から大工さんや屋根屋さんとコンニチワができる体制である。

皆さん朝が早そうだからベッドルームのおばちゃんの寝起きとか、リビングでパジャマとダウン姿など、見苦しい姿をお見せしては申し訳ない。オフィスは雨戸を閉めてエアシートで窓を隙間なく封鎖した。トイレの窓もふさぐ。お風呂は庭がよく見えて露天風呂気分になれる窓だが、1月にはバスタブに氷が張る冷凍庫並み気温なので外から断熱材のスタイルフォームを張ってしまう。

洗面所もエアシートで覆い断熱パネルでふさいでからカーテンを閉める。キッチンとよく使うデッキの窓はふさいでないが冬眠用の薄暗い穴倉のような冬支度が完成である。これで気温が4度あったかい。

屋根の葺き替え工事で心配なのは紫音。
人がいるはずのない屋根や窓の外から物音や振動や人声が聞こえたら神経質な紫音は怯えるに違いない。
足場ができたからには外の外壁もペイントし直すのがベストなのだが、今回は雨戸の戸袋だけおじちゃんが自分で塗りなおしたいという。

傾斜地なので平屋と言えど、ベッドルームの外は2階建ての2階分に相当する。試しにおじちゃんが足場を歩いてベッドルームの外の戸袋をチェックしたところ、紫音はうなり声をあげてリビングに逃げた。人がいるはずのない外から人影が見えたので仰天するのも無理はない。これはちょっと厄介かもしれない。

屋根の葺き替え作業自体は正味2週間くらいのものだが天井から音がしたり窓の外から人がのぞいたりした紫音の神経が持たないかもしれない。
テンは?

FIPから生還したアメショーのテンはキャットタワーで爆睡していた。微動だにしない。
足場が組まれていくときにはテンは驚いておじちゃんに助けを求めるようなそぶりを見せたが、大丈夫よと言ってやるとうなるようなことはなかった。

猫友のY子さんが、アメショーってちょっと頭が悪くない?って聞かれたが、正直なところ、おばちゃんもアメショーは鈍いのではないかと感じてる。そこがかわいいのだが。先代のテンも去勢手術のためにクリニックに連れて行ったところ、手術が始まるまでキャリアーで爆睡していたそうだ。だから先生には大物と呼ばれていた。

超食い意地がはったシャムの紫音と比べると、テン・ジュニアはちょっとスローな末っ子という感じがする。

来週から大工さんが作業を始める。

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コタツよ永遠に

二つの故郷

たかがミカンされどミカン

悲しき熱帯魚 冬の到来

クラッシュ・ランディング

ソフト・ランディングでもなくハード・ランディングでもなく
クラッシュ・ランディングだ、と米国経済アナリストは言っている。

Crash Landing!
恐ろしい。
バイデンが積みました米国の負債は$33 trillion。(GPT比だと日本が最高)
来年の利払いは1トリリオン?だとか?そんな巨額の負債を合衆国といえど払えっこないからとドルの評価は下がった。

アメリカの不動産価格はバブルで2000年の4倍以上に達している。
ローン金額の中央値はひと月4000ドル。誰が家を買えるのか。
家自体の価格が高すぎる。FRBが金利をあげローン金利は7%を超えたから家の価格ほどの支払い金利がある。支払総額を考えると売買の意思にとどめを刺される。全米で家の売買のキャンセルが4.5万件で最大になったという。

バブル価格の家を買ってしまった夫婦はどうなるか。
月8000ドルを稼いで世帯収入の半分4 000ドルを家のローンに支払い、どちらかが失職したら確実に家を失う。全米のHousing Marketは最大で40%の下落を傾向にある。マーケットクラッシュの動画を見ていたらどうもアクセントが聞き取りにくいから変だと思ったらオーストラリアだった。カナダでもUKでも同じクライシスの動画が出ているから世界同時にクラッシュが始まっているのだ。
2009年を上回る勢いではないか。

Black FridayはDead Friday
Thanksgiving明けのショッピングモールを歩く動画があった。

Best Buyに行列がない。
JCPenny もTargetも人がいない。セールの主流がオンラインに変わったとはいえ、ブラックフレイデーのモールに人がいない!
Thanksgivingのディナーの時間からBest Buyの入り口にテントを張ってセールを待った人はもういない。
Dead Friday

おばちゃんは空っぽのモールを見て心底震えあがった。
人は60%オフのセールに行くより生活に必要な費用をねん出するだけで、いっぱいいっぱいなのだろうか。年末まではホリデーシーズンである。Black Fridayの後に12月のクリスマスがありクリスマスあとのWhite SaleからNew Yearsと続く。Dead Fridayでセールが不発に終わったからクリスマスも期待できず、小売業はそろそろレイオフを始まるかもしれない。カリフォルニアの失業率は10月で4.8%だが8月からじりじりと上がり始めている。早ければ12月からレイオフが始まり失業率は爆上がりするリスクがある。

Paycheck to Paycheck 
統計では、現在の米国人は10万ドル以上の世帯収入があっても急な1000ドルの支出に耐えられる貯金がない層が60%という。

コマーシャル物件の崩落もただ事ではない。リースが高くなりすぎてビジネスが逃げ出す。どうやったって利益が残りっこないから。
People are leaving San Francisco!
People are leaving LA 
きらびやかなシティのメインストリートからブランド店が撤収していく。都市の中心部が空洞化し集団万引きという強盗団がはびこる。

一方で、パンデミックの間の株価の高騰で投資が成功しアーリーリタイアの成功者の一抜け層。
不況こそチャンスだ。暴落した不動産を投資の目標として、フォークロージャーを狙う層。ごくごく一部の成功者だけ。1930年のグレート・ディプレッションを超える大恐慌が襲ってくる、、、。

日本経済が影響を受けないとは、とても考えられない。
2024年、クラッシュ・ランディングに備えてワラでも救命具でもなんでもつかみたい気分だ。

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ついにFIP寛解

テンはFIPから逃げ切れたようである。
今日の診察では体重が3720gに増え熱も神経症状も観察されなかった。

「薬を切って1週間症状がみられなかったら寛解と言っていいでしょう。」獣医さんの宣言であった。

長かった。
追加の9週間をいれてFIPの治療は5月の末から約半年。よくぞ逃げ切ってくれた。生後2か月で真菌だらけで家に来て、先生からは無事に育つかどうかは半々と言われた発育不良の猫だったから。

ありがたい。長生きをしてほしい。若く熱意のある獣医さんに恵まれて幸運だった。
とうれしさを噛みしめるおじちゃんとおばちゃんであった。

うわぁぁぁ~~!
なんだよ、急に大声を出すなよ。シオンちゃんの尻尾が広がっちゃったじゃねぇか!
バカたれ。

そんなこと言ったって、驚くなよ。
楽天から10月分のクレジット請求額お知らせだ!
その額、なんと46万!
おじちゃんは、息をのんで押し黙っちゃった。あとは知らんと言いたいのだ。

いやぁ~、これで4Kテレビの請求はまだ入ってないから。
あっ、忘れてたわ。Thinkpadを買ったんだった。郵便局のへそくりで買うつもりが結局オンラインで買ったからカード支払いになった。46万には生活費も入っているけどテンの治療費とThinkpadが、、。

来月は4Kテレビが入ってくるがテンの治療費がないから。バンザ~~イ。

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2024年リセッションは来るのか

11月15日 ドルの為替レートは天井をついたかもしれない。
アメリカのCPIは10月で若干下がり、失業率はこれから上がりそうな予感がする。アメリカ国民のカード残高はリーマンのリセッション時代を上回りそうだ。開戦前夜のような邪悪な気配がヒタヒタと忍び寄ってくる気がする。

おばちゃんは小売業でサブプライムのリセッションからのサバイバーだったが、あの時の絶望感はよく思い出す。日系新聞や日系コミュニティ・雑誌に売りビジネス広告がずらりと並んだ。誰も買い手はいないのに。借金がなくて体力(資金)があるビジネスが生き残った。おばちゃんは持ちこたえたが、リセッションのさなかで小売業を営むなんて地獄の修業は二度とやりたくない。

小売業をやっていると客の支払いは常にクレジット払いが現金を5%以上上回る。現金とクレジット払いの割合が逆転したのが2008年の9月。あれ?おかしいなと。
Go Back to School期にしては売り上げ減が長引く。客の呼び込みのために内装のリモデルを計画し、同じことを考えていた同業者と業務問屋で鉢合わせした。

何かがおかしいと思いつつぬかるみに沈み込んでいって、気が付けば客のクレジット支払いよりキャッシュの支払い割合が逆転していた。
客のクレジット限度額がいっぱいになった結果だったのだ。

周りを見ればショッピングモールの隣のビジネスも水面下であがいていて、顔を合わせると愚痴を言うのだが、未来が見えない恐ろしさに目を背けてこの不景気はそのうち終わる、何とか持ちこたえればとオーナー達は自分で言い聞かせていた。

過去のアメリカの不況はどうだったのか。
2009年当時、おばちゃんは恐怖を薄めるために統計を調べた。
プライムレートや国債の利率、CPIや失業率をグレート・リセッションの統計数字と比べた。自宅の価格を毎週Zillowでチェックした。 どんな不況もひどいのは正味3年くらい。統計と売り上げを分析しながら歯を食いしばって3年。持ち直したと思ったのが2012年だった。

2021年カリフォルニア・OCでコロナの死者が30万人を超えたと知ったときに、これは大変な恐慌になるのではないかと震えた。
アメリカ経済はよく持ちこたえたあとインフレに襲われ家も車もエネルギーも高騰した。給料は上がるが物価には追い付いていない。ただ仕事さえすれば家計は回ってきたのだろうが、そろそろクレジットの限度額に到達しつつある。

アメリカでも日本でも正反対の分析を発表するアナリストがいる。
●失業率が低どまりだからアメリカの経済はソフトランディングに持っていける。今はリセッションではない。

●リセッションはそこまで来ている。すべての数字が危ない。備えるべき。

どちらの分析も納得できる点はあるのだが、おばちゃんの気がかりはアメリカ人のクレジット残高。14兆円?高沸した物価。

これから一気に消費が落ちそうな気がする。小売業が傾くので、その後に来るのはレイオフ。ビジネスが生き残るためにレーバーを切っていく。

失業するとローンが払えず、しかも不動産の価格は下がり、家の評価額がローン残高を下回るようになるとフォー・クロージャーが増える。さらに不動産会社が倒れる。

2009年の時は首を切られたパートタイマーが、ホリデーシーズンのTempセールス要員に殺到したが、募集人数も多くなかった。Thanksgivingと Christmas商戦はしけた花火のようで人は不要な買い物を控えた。

2023年10月統計は失業率が全米で3.9%と低い。カリフォルニアは4.8%。11月からアメリカはホリデーシーズンになる。Thanksgiving あとのBlack Friday、 Christmasセールと White Sale, 年を越してNew Years Dayとホリデーは続くのだが、年内のホリデー消費が伸びなければ消費低迷が露わになって、来年は小売業からレイオフが始まるかもしれない。

ローレン・バフェットのキャッシュ残高が最大になったという。
体力があるビジネスだけが生き残る。最悪のリセッションがやってくるのだろうか?おばちゃんはおっかない。

日本でどこまで影響を受けるか。ドルがどのくらいまで下がって、円も落ちるとしてどこで均衡するのか。
恐慌なんかできれば来てほしくない。切に切に祈るおばちゃんである。
人差し指を重ねてソフトランディングを祈ろう!

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