日本で生きる

そろそろなんとかせねばならんと感じてはいた。

山の家に暮らして今年の5月で満8年になる。

去年のカリフォルニアIDの更新の時はReal IDに切り替えるのが不可能だったので従来のIDを更新した。4年先の更新はもう無いなとは観念した。

永住権は大使館に年金を申請するときに放棄した。
だからLegal Alien の身分証明ができない。California のReal IDの取得はできないのだ。

いずれ米国のすべては切っていくことになるはずだったのだが、それとも8年はよく持ったというべきか。
将来、米国に入国するときは、ESTAを取ってツーリストとして入国する。

アメリカに帰って、イヤ、行って何をしたいかと言えば、今更何かを成し遂げることは何もなくて、ショッピングをしてラスベガスでショーを見る・・くらいかな。
アメリカサイズ丈のジーンズとパンツを死ぬまでの分買いまくりたい。

Amazonでアメリカ製を買えばいいではないか、と言うかも知れないが、おばちゃんは日米Amazonのアカウントのお守をするのがもう疲れた。

Ebay Paypalもアカウントを日米2づつ管理するのが面倒くさい。当分ドルはひどくは下がらないだろうから、お買い物のドルの支払いはキャンというほど身に染みる。もういいや、支払いは日本のカードだけで。

困るのはMicrosoftのアカウントである。
今や、アカウントはみんな紐つきになってしまった。アメリカでOfficeを使っていた時はサブスクリプションなどまだなかった時代だったが、今はソフトはアカウントからサブスクリプトする時代である。

問題は使っていたおばちゃんが国をまたいで移住してしまったことだ。

移住した後でもアカウントは米国にひもづけのまま、支払いも米国に紐づけドル決済。ドルが120円くらいまでは、ドルで払った方が日本のライセンスを買うよりず~と安かったのだ。
Officeの2年のライセンスが66ドルだったし、Photoshopの1年ライセンスは日本の3分の2だった。やってられっか、って日本料金!

ところが、MSはサブスクリプションを自動更新にしてくれたので、おばちゃんはライセンスの更新などすっかり忘れ気が付いたらドルは150円を超えてドル高で同じサブスクリプションの支払いは日本より高くなってしまった。

これをどうするか、。
MSのアカウントの住所は米国、メールも米国、支払いメソッドも米国。ほっておくと今年の5月に自動更新で日本金額より高くなってしまう。円を送金するのも面倒だ。

まず、日本住所を追加した。日本のカードも追加した。サブスクリプションの自動更新を止めた。しかし、MSアカウントのページには、次にサブスクを再開するなら99ドルと提案される。
あかん、国の紐づけが外れていない。日本のカードで更新すると多分米国のサブスクリプションをドルで買うことになる。困る

オンラインチャットで相談。
こんな案件は普通じゃなくて、MS専門窓口に回された。夕方6時近くだったので時間切れ。5月にOfficeが切れる前に紐づけの国を変更せねば。

日米と言わず国をまたぐと、制度の隙間で得なこと、便利なこと、規制が及ばない事象がそこここにある。しかし、これらの制度の網が今や急速に狭まりつつある。
多重国籍者や国をまたいで暮らす人間の出入国、パスポートや銀行口座や租税情報や、それらの隙間人間の情報を国同士で交換する体制が密になりつつあるのだ。

マイナンバーカードの紐づけへの圧力はまぎれもない規制への第一歩である。先月には大手の銀行Rが海外からのオンラインバンキングを停止した。
住民票を抜いて日本の非居住者になると銀行口座の凍結がされてしまうが、住民票を抜かずに国と国を渡り歩くことは可能だ。ただ、国としては好ましくないのでマイナンバーで非居住者をあぶりだし、情報交換で居住国に通報するということもやるようだ。

ヨーロッパ居住中の日本人が突然居住国から日本の銀行口座はありますね、申告せよと通知が来て、申告をしたところ無申告のペナルティを含んで莫大な罰金が来たという。
どう考えても日本国がヨーロッパ某国に通報している。

米国のTax Returnにも国外に資産はありますか?というチェックボックスがあった。国外=日本に銀行口座があり居住実態があるか、無いか、残高が増えたりするとそのうち決意を迫られることになるかもしれない。

4月にはおばちゃんが原告の一人クレジット集団訴訟がホントにホントに最終の結審+賠償金の支払いが始まるらしいので、それを受け取った後は日本に紐づけ一本で行こうと思う。
私は日本で生きる。

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mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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