ベンツ切開

開腹手術の一番大きな切開痕は(車)ベンツ切開というのだそうだ。
ベンツのロゴマークを思い浮かべてみてくりゃい。

ある時、「僕の切開後は30センチもあるんで、」とテレビで某俳優が言っていた。
それを聞いた時おばちゃんはムラムラと負けん気がでた。メジャーを取り出しておじちゃんに渡すと、セーターをまくって腹を出し「測って」と言った。

19センチだった。
おばちゃんの切開後は「J」の字である。ひらがなの「し」と言うより英語の大文字「J」で、ちゃんと頭に横棒がある。19センチって?もっと長い傷痕と思っていたのだが。回復して縮んだのかもしれない。

Jの字は目障りである。こんな傷が出来やがってと。見るたびに憮然とする。
手術の痕は闘病の証!戦いの痕、誇らしい傷跡!な~んてちっとも思わない。腹が立つ

同じガンの方のブログで、この間はXXX温泉に行きました~などと読むと不思議に感じて思わずお便りをしてしまった。おなかの傷が気になりませんか?ブログ主は”気になりません平気です”と返事があった。

おばちゃんは温泉自体はそれほど興味がないのだが、たとえ親しい友達だけでも一緒に風呂に入るのは嫌だ。どうしてもボディの傷が気になる。

例えると、新車を買う。うれしい。
大事に乗るつもりだが、そのうちうっかりしてボディのどこかに傷をつけるかもしれない。ピカピカの新車で最初にぶつけ時のダメージは一番大きい。それが何時来るか悪い予感が頭をかすめる。


新車の緊張がゆるんだ時、うっかり擦って「しまった、チクショウめ」という時がついにやってくる。
バックで塀にこすって「ああ、あ、やっちゃった」と悔しい。この時の、もったいな感と残念さ。

スーパーの駐車場で、隣の車のどてっぱらに激しく擦り傷があると、いったいどのような状況でこの傷は付きしや?シゲシゲと眺めたことはないか?

前方の車のバンパーがへの字にへこみがあったりすると、なんでこんなところに?
あるいは、ピカピカの新車のタイヤホイールに擦り傷があったりすると、持ち主の心持を思いやって、あ~、新車なのに、。ざぞかし悔しかったろうと想像してしまう。同情しているのになぜか、表情筋が緩んでニタっとしてしまうのは何故だろう。

おばちゃんの軽自動車もあっちこっち擦り傷ができてしまったが、もし、駐車場の隣の車の持ち主が、おばちゃんの車の引っかき傷をシゲシゲと観察していたら、思わずムッッとする自信がある。
ナニ見てんだよぉ。モンクあっか。

おばちゃんが友達とでも温泉に入りたくないのは、中古車でシワはあったけど傷がなかったのに初めてこすっちゃって悔しい。ってのが一番近いかもしれない。見るんじゃねぇよ。

術後7か月

病院に昼過ぎまで居たせいで喉がガラガラになってしまった。
脇腹が痛むのだが造影剤CTスキャンの結果と血液検査の結果は異状なしであった。血液検査は”L”も”H”も消えてガン・マーカーの数値もネガティブであった。

胆のうがないのに胆のうのあった場所が痛むのは変ではないか。
胆のう切除後症候群か、それとも胆管に問題か?

おばちゃんは家で印刷した「肝・胆・膵」のイラストを主治医に差し出して、私の胆管はどんなふうに残っています?と聞いたらば主治医のおっさんは目の前のコンピューターの手術レコードをめくって確認すると、紙のイラストにこっからこんな風に削除しました、と丸を書いた。

ふ~ン。総胆管にちょっと枝を残して切ったのか。
おば:10月過ぎから軽い圧痛があるんですが胆のう切除後症候群ですかね?
医:どこが痛みます?
今はなき胆のうがあった場所。食事に関係なく違和感があって圧痛があるんですよ。胆のうがもう無いんだから胆管かな?と思って。

主治医のおっさんは”切除後症候群”という言葉にはまったく反応せず、腸が動くからかもしれませんね。四六時中に違和感があるから腸のせいではないと思うが。

おば:CT画像では何にも見えないんですよね?
今度は取ったばかりのCT画像をスクロールする医師。

医:怪しいものは見えんですね。
おば:CTで見える一番小さいガンは3ミリくらいですか?
医:う~ん、3ミリはどうかな。CTの撮影間隔が3ミリだから。ギャップに3ミリが入ってしまうと見えないかも。
おば:すると見える大きさというと最低5ミリくらい。
医:そうですね5ミリくらいから。

CT画像って意外と粗いんだ。
ここのCTスキャンの解像度はあまり高くなくて主治医が細部を拡大するとボケる。
どてっぱらに観察窓をつけるわけにいかんからスキャンと血液検査でから推測するしかないわね。CTで何も見えないならとりあえず何も無いとして、さらに3か月後の血液検査まで要観察かな。

で、どうですか?と主治医が言うので
逆流性食道炎になってしまったので、制酸剤を処方してくださいと答えた。

げっぷが頻繁に出て横になると胃液が逆流して咳が出て吐き気がするので逆流性食道炎です。ガスターを飲むと少し良くなるんですが市販のガスターはチビっとしか入ってないのに高くって、薬剤師が病院でもらったほうが安いですよって言うから。

ほうほう、と医師がつぶやいて、ガスターよりいい薬があるので処方しましょうと3か月分処方が出た。でも胃カメラを飲んどいたほうがいいですよ。
だって、この間内視鏡をやったばかりじゃないですか。ちょっと糜爛した食道粘膜が観察されるだけでは?健康保険の医療費がもったいない。

人間の体はつくづくコンピューターに似ているかも。
この間デスクトップが立ち上がらなくなった。
ほとんどの時間はラップトップを使うのだが、画像系はデスクトップで処理したいから、クリスマスカード作りのために久々にデスクトップを立ち上げようとしたら立ち上がってこない。

立ち上がりに問題があるときは余分なUSBを外せ、というのがウインドウスのセオリーである。USBハブとICリーダー、無線LANアダプタを外したら立ち上がった。
無線LANアダプタが差しっぱなしだと立ち上がらない。
しからばケーブルLANに刺しかえると、また立ち上がらない。
いろいろ試したらウインドウス側のネットワークLANが問題みたい。

もしこれがお客さんのコンピューターなら、立ち上がってからLANカードかケーブルを刺せばダイジョブですよって言うね。
お客さんはきっと、こないだまでこんなことは起こらなかったんですが、いったい何が問題なんですか?って聞くね。

で、おばちゃんは言いたくても言わないのは
知らんがな。私はウインドウス・プログラマーじゃないからわかんない。ウインドウス内部で何が起こってるのかはしらない。ウインドウスがアップデートしてから起こるならそのせい。

とりあえず動いているなら面倒くさいんで何もしないし、マイクロソフトが把握してて深刻なエラーが起こるようならそのうちパッチができるかもしれないし。
気になるならウインドウスをクリーンインストールすると治るかもしれないだろうけど、アップデートしてまた起こるならウインドウスの問題で、わたしは直せないから現状でやり過ごす。

昔はエラーが許せなくて、再インストールをしまくったものだが今のウインドウスは堅牢になってちょっとの不具合では落ちなくなったし原因究明も面倒くさい。わかんないから。とりあえず対症療法でいいじゃないかと思う。それしかできんのよ。

医師はプログラマー(神)じゃないので、体の中のすべてを知っている人じゃないしすべてを治せる人でもないし、とりあえず深刻なエラーじゃないなら対症療法でやり過ごせばいい。ブルースクリーンで止まったらそれなりの蘇生措置ができるのが医師かな。

主治医のおっさんは聞かれないことは何も話さない。
聞いても説明しないことも沢山あるが、人間の体がウインドウスだと思えばプログラマーじゃない医師は何が起きているのかすべて知る人ではないので、おばちゃんは批判する気も起きないのである。

モニターの画面が上下真っ逆さまになってしまったときにCtrl Altと↑を同時に押してすっきり一発修正なんてトラブルはめったにないのだ。

とりあえずの危機はないのがわかったので、おばちゃんの目標は来年2月の確定申告。おびただしい医療費の請求書があるから。その次は車検で連邦年金の受給だ。Life goes on.

川島なお美の場合

医者が本気でなりたくないガン7つ
https://news.yahoo.co.jp/articles/81d7e8ef28f47c24363ad2b996763206a689b745?page=2

第一位が「すい臓がん」で第二が「胆道がん」だそうだ。
自覚症状がなく発見しにくいがんでおまけに予後が悪い。5年生存率の低さはすい臓がんが一桁。胆道がんで22%
第一のすい臓がんは議論するまでもないが、胆道がんは実は種類がある。

おばちゃんのは胆のうがん。
胆のう本体のガンである。そのほか胆管につく胆管癌がある。併せて胆道がんと言う


肝臓が分泌する胆汁は肝臓内から胆管を通って外にでて、肝臓と接している小ぶりのイチジクのような胆のうに溜まる。食事をすると胆のうが収縮し、たまっていた胆汁は胆管を伝って十二指腸に流れる。

肝臓内の胆管に発生するものや、肝臓外の胆管でがんが発生する場合があり切除できる初期でも、術後再発率が高くて転移しやすい。この胆管と胆のう本体に発生するガンをひっくるめて「胆道がん」と呼んでいる。

すい臓がんの次にタチの悪い「胆道がん」とは実はこの胆管に発生する胆管がんが凶悪でこれが胆道がん全体の生存率を引き下げている。

胆のう本体に発生するがんの場合ステージ0と1の場合は5年生存率は60%~くらい。ステージ2でガクッと落ちるが、胆管ほど低空飛行ではない。

女優の川島なお美さんが亡くなったのはこの胆管がんが原因である。
女優として目立つ職業であったとこと。まだ54歳であったこと。いろんなドクターが彼女の症状と治療法と主治医との信頼関係に意見を述べていて議論があるケースだ。

おばちゃんはもちろん医学関係者でなくて川島なお美さんが亡くなった時もアメリカでニュースのヘッドラインを読んだくらい。日本のドラマは見ないので彼女の映画も見たことはなかった。

彼女のがんが見つかったのは
2013年8月 人間ドック 肝臓内の胆管ガンと思しき影は1.7センチ単発 転移なし
2014年1月 腹腔鏡で切除 抗がん剤治療せず、ビタミン療法などの免疫療法、代替療法を始める
2015年9月 逝去

診断時の対処や治療が惜しかったと言う医師たちの根拠は、
1、 発見されてすぐに切除しなかった。
2、 診断した医師とは信頼関係が築けず、納得できる医師を探して4か月後に手術
3、 転移がなかったのだからすぐ切除していれば5年60%で生き延びるチャンスがあった。―https://shuchi.php.co.jp/article/2692

この記事におばちゃんが疑問に思う点は3つ
生存率
医師の持ち出した生存率60%は胆管癌の生存率ではないと思う。
ひっくるめた胆道がん(胆管+胆のう)の数字で胆管癌の場合はずっと低く30%を切る。胆道がんの患者は症例が少なく、治療・生存率は医療機関でかなり数字がばらける。ただ、胆道がんはどの医療機関でも数字は芳しくない。2013年に切ったとしても5年生存率はかなり厳しい数字だったのだと思う。

医師との関係
最初の診断を下した医師とは相性が悪かった。
彼女は悪性の腫瘍ならその根拠を示してくれというのに対して、医学的根拠を示すというより切除するしかないですからどうしたら切除にする気になります?と外堀を埋めていこうとする医師に信頼関係を築けず、セカンド、サードオピニオンを探す川島なお美。

胆道がんはがんマーカーにあまり反応しない。数値として異常が出ない場合がある。
おばちゃんは切除した後、胆のうがんが見つかり、主治医は拡大手術として肝臓とリンパを追加切除すると迫った。


では肝臓に浸潤・転移があるという根拠を示してくださいとおばちゃんは言った。浸潤・転移があるかどうかわからずに切腹して肝臓を切れるかって!
マーカーにも数値が現れず、再発するかしないかは、神のみ知る、ギャンブルだと分かった時、おばちゃんは損切りするしかなかった。リスクの少ないほうを選んで肝臓を切った。

女優としての川島なお美に腹部の外創ができれば美のブランドに傷がつく。だからまず本当にガンなのかどうか医師に根拠を求めたのは当たり前だと思う。医師の対応がまずかったのだ。田舎のばあさんなら医師様の言う通り体を預けるだろうが、ブランド川島なお美はプライド高く田舎医者に肌を傷つけられてたまるかと席を蹴ったと。

転移
発見された2013年8月の時点に単発で転移がないーーだからこの時切れば助かった。―のは本当に可能性があったのか?
2013年で転移がなし、2014年1月の術前検査でも転移確認できなかったから手術に踏み切ったのだろう。
ところが切除手術後わずか3か月で再発した。転移なし、、、、という細胞診は誤謬だった。

がん細胞は日本のお風呂の黒カビみたいなものだ。
カビの胞子は空気中に漂っているのだ。カビキラーで掃除をしても時間がたてば再び胞子がタイルに定着して栄養分が豊富なら繁殖する。

ガンだって毎日発生していて免疫が高ければガン細胞の定着を阻止できるが、いったん繁殖を許してしまったコロニーからは、どれだけの胞子が再発生・移動していくか医師でもわからない。

細胞診で「ガンが見えない。がん細胞が見つからない。」というのはあくまでもMRI・CT・顕微鏡・肉眼では見えなかったという意味で、がん細胞は周辺部にすでにあった。
だからたった3か月で再発し目に見えるまでに急成長したのだろう。

じゃあ、細胞診なんかあてにならない。無駄なんだろうか?
がん自体も性悪ながんと、そうでない割と素直ながんがあるそうで、性悪は再発が多い。
細胞診が無駄じゃない場合は凶悪度が低いがんの場合と5年たって再発しなかったとき。再発したときは残念、無駄だった。

細胞診断の手順
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/sakura/pathology/patient/diagnosis.html

2013年8月に胆管に影が見つかった時点で分が悪い戦いだったのだと思う。
胆道がんが「完治」を目指せるのは、ステージ0か1で早期発見外科的切除の場合のみである。
川島なお美さんはいろんな文献を調べた、とあるから当然抗がん剤も完治への効果はないと知っていたはずである。苦しい延命があるだけ。

再発が発覚するまでは女優として仕事をやりぬく、というが優先順位だったわけだから、体調を保つためにビタミン療法を行ったとしたら不思議ではない。完治を目指して民間療法にすがったというよりは、仕事を全うするための体力をつけられる治療法を試すという戦法か。なまじ抗がん剤で体力をそがれるより消耗は少なかったかもしれない。

女優としての実績は知らないが、痩せてもきっちり化粧をして死ぬ8日まで美しく装い仕事をしたと知って、あっぱれ女優魂と敬意を払いたい。R.I.P

経過観察6か月目

10月の初旬に突然食欲のスイッチが切れてしまってからひと月。
吐き気と喉の違和感は逆流性食道炎からくるものが多かったみたいで、ガスター10をひと箱のんだらずいぶん吐き気が軽くなった。食欲の回復はいまいちである。犬でも猫でも食べなくなったらなんかおかしいのだ。

美食の国のおいしいものだらけなのに、肉類や油ものにはいまいち食指が動かない。コンビニのちっちゃなスイーツと梨があると嬉しい。体重は少し落ちた。脂肪率は3%落ちた。体重がさほど変わらず体脂肪率が落ちるということは、筋肉がなくなったか水分が増えたか。


どうも今の体重にしては顔と足にむくみがあるような気がする。60年以上もこの体と付き合っていればこの体重なら頬っぺたと足はこのくらいの細さであるべき基準があるからね。

右わき腹の違和感はずっとある。鈍い痛みは胆のうがあった場所に陣取ってまれに背中も痛むことがある。食前と食後でも痛みの方向や強さは変わらない。

一言でいえば正常ではない。何がどうなっているのか一番やばそうなシナリオから考えてみる
食事の有無でも痛みが変わらないということは、Oddi括約筋の異常とは考えにくく胆管自体に何か異常があるのかしら。例えば胆管に変な癒着があるとか、あるいは胆管が詰まりかけているとすると他にどんな症状が出るか考えてみる。

胆汁の通りが悪くなるわけだから便の色が薄くなる。眼球の白い部分が黄色みがかる。要は黄疸だね。ここのところ毎朝、トイレで観察を続けてきたが、ブツの色はかなり薄い。フラグを立ててもいいくらいの黄色。

眼球は生まれたての赤子でもあるまいし、冴え冴えと白!ではなくて初老のオフホワイトである。

黒褐色の尿がでるかどうか。
胆汁に含まれるビルビリンが胆管を通らず血液中に流れると黒褐色の尿になる。

おばちゃんは胆のうを切る数か月前の明け方、トイレに行って小用を足しフラッシュするときに何げなく見ると便器が黒かったのでぎょっとした。ほとんど寝ぼけていたので何かの感違いだろうと2度寝してすっかり忘れていた。人体からあんな黒い液体が出るわけがない。おじちゃんが先に使ってきっと流すのを忘れたのだろう、と。

胆石症と診断されて主治医から黒褐色の尿が出ませんでしたかと聞かれて、その時に初めて思い出した。あの場合は小さな胆石が動いて胆管をふさいだためビルビリンが尿にでて黒色になったのだ。

さて現在にもどると、胆石も胆のうもすでに切除したので、もし尿が黒色になるようなことがあれば胆管が詰まっているのである。何で詰まっているかが問題。

熱は出るか
胆管が詰まると十二指腸から逆流することがあり細菌感染から熱が出る。胆管炎。38度以上の熱らしい。夕べ電気毛布の温度が熱すぎたせいで、上布団を蹴っ飛ばして寝ていたという。だからちょっと今朝は熱っぽい。ささやかな微熱。胆管炎ではないな。

さぁて、どうしたもんかなと思う。
食欲のなさと朝に出すものの「色」を考えると病院にGo!なのだが、あと3週間でCTの予約が入っている。3週間待てば、症状がもっとはっきりするだろうからCTだってはっきり映るかもしれない。3ミリより小さければ見落とすかもしれないし。

どうすっかなぁ?
予約を2週間前倒しに変更すると言ったらおじちゃんはどう感じるだろう。言うのも憂鬱だ。
3週間後のCTまでの期間は要観察期間中でおじちゃんを脅かすのは何もなく平和な時間なのだ。前倒しにしておじちゃんがまた丸まって寝るばっかりになったらどうしよう。

どうすっかな?
明日はアメリカ大使館からソーシャル・セキュリティの申請受付の電話インタビューが来る予定である。日本に帰国した時から米国年金手続きをすることが日本に定住する一つの目標だったのだ。これさえすませばおばちゃんの肩の大きな荷が下りる。

明日手続きを済ませてから病院予約の変更はまた考えよう。

ドクターに聞いてみよう・2

3週間前に突然食欲のスイッチが切れた。
朝目が覚めるとむかむかする。毎日、二日酔いか船酔いみたいだ。果物とスイーツなら食欲がわずかに動く。右横腹も痛む。熱はない。

熱がないので炎症や膿瘍は考えづらい。切除した肝臓方面の痛みではなくもと胆のうがあったあたりに一番近い気がする。胆のう切除後症候群かなぁ?

あるいは胆管か?おばちゃんの胆管は切除していないはずである。主治医は胆管を切除したとは言っていない。患者が聞かないことは何も言わない医者でもあるが。
切除後症候群はさっと検索しただけでは出てこなかったので、まったく知識がなかったおばちゃんは手術後の最初のフォローアップで主治医にちゃーんと聞いてみたのである。

胆のうは胆汁を貯める臓器であって切除すると胆汁が肝臓から流れっぱなしになるわけですが、実際それで消化器系には不具合が起こらんものですか?
すると、主治医は「大丈夫ということになっております」と含みを持った言い方をした。おばちゃんは「へーん」というしかなかったのだが。

「大丈夫ということになっております」としれっと口をぬぐっていた主治医は、なかなかのタヌキである。胆のう切除後症候群は胆のう切除の患者の3割から4割に発症するらしい。起こるか起らぬかわからない時点で素人相手に、症候群を説明するのは面倒だから何も言わなかったのだろう。

年間百人も胆のうを切っている50代半ばの脂ののった専門医にしてみれば、単純に素人に余計な疑問を持たせれば説明が面倒くさいだけ。時間を費やして患者を不安にさせるより、実際症状が起こった時に定期検査のデータをみて総合的な判断をして説明したほうが都合がよいだろう。

これと反対なのがうちの猫たちのかかりつけの動物病院の若先生である。
彼はペットの命を助けたくて熱意に燃えている。元気のない天を抱えてクリニックに行くと、若先生はすべての病気の可能性を考えてみましょう、FIPの可能性もありますね、、と自分の知識カードの手の内をすべて晒そうとする。

イヤイヤ、おばちゃんはそんなことをされると情報がとっちらかって面倒なので一番可能性が高い感染症からまず考えましょうや、と若先生を現実に引き戻すのだ。

腹の中はWindowsと一緒だ。
ブラックボックスになってしまって、何かのエラーがでて初めて不調がわかる。「プロファイルがありません」とか、アップデート後にエラーが出たりする。FAQを調べて対処法を試みたりするわけだ。

腹の中もWindowsと同じブラックボックス。
症状があれば切って開けてみればはっきりするが、不調が出るたびに毎回腹を切って中身を覗くわけにいかんじゃないか。外からわかる症状から推測するしかない。食欲不振が続くのは術後症候群なのかどうなのか。

またまたアスク・ど〇たーで掘ってみる。
おばちゃんと同じような症例が出てくる。CTをとっても異常はなかったという報告もついている。なるほど。12月には造影剤でCTの予定が入っている。

たまたまお昼にセールだった牛肉があったのですき焼きにしてみた。案の上、あまり食べられなくて食後胸焼けがして胃酸が上がってくる。
そこでハタ!!と気が付いた。

最近、そういえば寝付くときに左向きになるとのど元が胃酸ですっぱくて閉口していたのだった。あら、いやだ。逆流性食道炎じゃない。

胆石患者には逆流性食道炎がしばしばみられるのだ。
胆汁は肝臓で作られ胆管を通って胆のうに貯められる。食物が入ってくると胆のうは収縮してため込んだ消化液の胆汁を十二指腸?だかに送り込む。

胆のうを切除してしまうとため込むことができない胆汁が肝臓から流れっぱなしになる。食べ物の消化は肝臓から流れてくる胆汁に頼ることになる。したがって胆汁が十分でないせいで、揚げ物や肉の脂身などを多くとると消化不良や下痢の原因になる。胃液の分泌は増えるのか?胃酸過多ぎみになって胸が焼けるのだ。

おばちゃんの食欲不振の原因の一つは逆流性食道炎かもしれない。そういえば胆石で切る前にはよく胸が酸っぱくなって薬局でガスター10を買って飲んでいたな。それほど効果はなかったが。胃の括約筋みたいのが緩んでいる場合もあって薬だけではなかなか治りにくい。

二日酔いは逆流性食道炎にが原因の一つかもしれない。右腹の痛みは胆のう切除後症候群かもしれない。あるいは胆管か肝臓に再発があるのかもしれない。

肝臓には痛みの神経がないらしい。
「沈黙の臓器」は痛いといわない、ある程度は。がんが2センチを超えて発達して他の組織を圧迫するとか、組織を破るなどという場合になって初めて痛みが生じるらしい。ただし、おばちゃんは肝臓そのものを切られたらめっちゃ痛かったぞ!

アスク・ど〇たーの質問でも再発が発覚するのは術後6か月から2年の間が一番多いみたい。
食欲不振が再発の兆候ではないとは断言できないけれど、それは来月のCTと血液検査のマーカーの値が正常なら逆流性食道炎もひっくるめて切除後症候群だろうか。

可能性としては再発は排除できないわけで、アスク・ど〇たーを掘ってみる。
胆のうがん関連で2200以上の症例があるから。いまだに契約(月額330円)はしていない。患者の質問に対するドクターの回答は有料会員だけが読めるのだが、おばちゃんは今のところ読めなくてもいいのだ。

何故かというと、関連する症例ケースが多いので、質問自体が回答になりえるから。
例えば、
質問:ステージ4で黄疸が出ましたがどのような治療法があります?
という質問があるとすると、別ケースは
質問:黄疸のために胆道にステントをいれましたが炎症を起こして熱があがり入院中ですが、。
あるいは、、
質問:ステントは3か月ほどで詰まってしまい取り替えないといけないといいますが?
などと、別人症例の質問自体が答えになってたりする。

アスク・ど〇たーの質問症例を読むと胆のうがんのステージからの予後と再発・治療の方向がわかる。がんセンターやクリニックの情報ページでは、再発についての情報は様々な場合がありますので、、とか研究論文や治験方面に行ってしまう。限定的なニッチな方向になってしまうわけである。

アスク・ど〇たーの症例をだいたい総括すると、胆道がんの転移は以下のようになる。
再発はやはり術後6か月後とか1年ちょっととかに多い。
大抵は肝臓、十二指腸、すい臓、腹膜とリンパへの転移。CTスキャンで見つかるとしたら3ミリくらいの大きさ。定期チェックはしているのだが、3か月前では映らなかったという質問もあった。転移巣の進行はわりと速いようだ。

肝臓の転移の場合は黄疸が出る場合がおおい。
胆管がつまって閉そく性の黄疸が出るので管にステントの管をいれて減黄する。ステントの留置で細菌感染のリスクもあり、3か月ほどでつまるとか、3回までしか交換できないとか、あるいは天然で管の奇形があってステントが入らないという症例もあった。まことに転移というのは様々であって、ひとくくりにするわけにはいかんのだね。

腹膜に転移の場合は、手術でとってもまた再再発してきりがない。腸閉塞イレウスを警戒するのが腹膜播種だ。まれに骨の転移があって痛みが出る場合は放射線で焼く。

~とこのように段階的に予測できる症状と対処法がわかるわけだ。

ただし、こんな質問もあった。
うちの母は70代ですが先日胆のうがんステージ4肝臓に転移があると診断され手術も不可能だと言われたのですが本人は自覚症状が全くなく元気なんですけど、いったいどうなっているんですか?という質問が3例くらいあった。
幸せな症例じゃないか、とおばちゃんは思うのだが。

ドクターに聞いてみよう

胆のうがんステージ2 胆のう切除、肝2葉切除、リンパ廓清 術後5か月で経過観察中のおばちゃんが、書いてみる。

最近右わき腹が痛むので、ネットで情報を掘ってみた。
“胆嚢切除後症候群“という症状があるらしい。胆嚢切除後から出たり手術の後数年たってから出ることもあるらしい。統計によれば患者の40%くらいにみられるようだ。

症状は、胆嚢があったあたり:右わき腹の痛み、下痢、胸のむかつきなど。食事の後に症状が強くなる人もいるらしい。

取り残した胆石が胆管に残っていたり癌組織が胆管にあったりすることもあるようだが、CTやガンマーカーでは異常がない患者でも痛みや諸症状を訴えることがある。

原因の一つとしては、総胆管と膵管の出口であるOddi括約筋が固くなってバルブ機能がうまく働かないことから痛みが出る場合があるらしい。
しかしながらサウスカロライナ医科大学ではOddi括約筋を追加切除しても痛みが取れなかった患者があると報告がある。

つまり痛みのしっかりした原因はようわからんわけね。別に命に差しさわりがあるわけではないので特に治療をしなくても放置と。幻肢症みたいなもんかいな。普通の痛み止めで痛みが薄らぐようよ。

情報をいろいろめくっていると「アスク・ド〇たー」というページによくぶつかる。
一般人がアドバイスを求めて、本物のドクターがその質問に答えるわけよ。
場合によっては数人のドクターの答えが得られる。答えを全部見たり質問をするには有料会員になるしかないのね。月に何回かは無料で答えが見られるが、おばちゃんは無論有料会員にはなってない。

試しに胆嚢がんを検索してみると、2200以上の症例質問がヒットした。おばちゃんは暇だから読んでみた。ざっと600例くらい読んでみたが、、。

質問者の2割が患者本人
患者家族が8割
質問者の年齢が20歳以上50歳くらいだと本人質問になり
患者が高齢になるほど患者でない家族の質問がほとんど。

質問の内容は、主治医と話せば8割解決すると思われる質問。なんでや?
主治医との面会ができんのかいな?

例えば、ステージ4Bで母は食事がほとんどとれなくなりました。抗がん剤は合わないのでやめました。余命はどのくらいでしょう?とか。
主治医に面会予約を取って、患者本人の症状データーを見ながら教えてもらったほうが正確で詳しい答えが得られると思うで。

アメリカの専門医の診察料金は高いけど、面会して情報を要求すればちゃんと教えてくれる。どうして主治医に面会をしないのだろう?オンライン有料会員は330円/月で安いからかな。
面会のための休みが取れんって?家族のことなのに?
日本では患者と主治医のコミュニケーションがそれほど悪いのだろうか?

また、質問者が若い世代20歳~40歳までの場合、“専門医にかかる前”の質問と“検査結果が出る前”のあいだの質問が多い。ほとんどが癌への不安だ。どのくらい癌の可能性があるでしょう?
そんなもん、検査結果が出る前にわかるかいな。わかる前にこたえる医者はおらんよ。

ネットで現役のドクターが回答してくれたにしろ、検査結果を持っていない状態では、「この症状なら最悪は癌でもあり得ます」としか答えようがないだろう。

質問者は「この症状なら癌はありません」と言ってほしいのだね。
質問者が質問をするのは不安を解消するためだろうと理解はできる。ただ、330円でその答えが返ってくると思わないほうがいい。医師はデータなしで答えるような職業ではないから。

医者のお答えは「検査結果を待ったほうがいいでしょう」とか「癌も考えられますが検査結果によります」に決まっているわけで、質問をするだけ無駄だと思う。330円で不安の解消をしようとしたあなたがアホなのよ。
酒でもかっくらって検査結果がでるまでバカ騒ぎをしたほうがよっぽどましではないか。

「抗がん剤XXXでも効果がみられません。他の治療法はありませんか?」とう質問は非常に多い。ステージ4で肝臓とリンパ転移があって手術が不可能という症例に「ほかの治療法はないのですか?生体肝移植はできませんか?」という質問者もあったな。
癌のステージと転移の理解がないのね。

おばちゃんがすっご~く不思議なのは、ステージ4以降の質問者のほとんどが「本人の意向は知らない。少しでも治療をできる方向はなにか」しか聞かないこと。
「本人が望む積極的治療以外の選択肢」をまず本人に聞いてみてから質問をしたらどうか?積極的治療はもういいっていうかもしれないし。ステージ4なら緩和治療でどこまで痛みを止められますかとかね。

娘さんだが、「治療はやめてこのまま本人の希望通り好きなことをさせてあげたい。私は間違っていますか?」というのは600例中たった一人だけだった。
日本では本人の意向を聞いてそれを尊重するという傾向がないのはなんでなんだろう?

癌と診断されたら戦うのが正義!一秒でも生きるのが理想!苦しくても抗がん剤!が日本の常識なのだろうか?
そんな人の常識、どうでもいいやん。

日本では「がん難民」という民がいるらしい。
https://gansupport.jp/article/support/support02/13039.html
―国立がん研究センターの資料では、がん難民は次のように定義されている。
「〝がん難民〟とは、がんが進行して抗癌剤等の積極的な治療が受けられなくなり、主治医から見捨てられたと感じるときや、現在自分が受けている医療に満足できないと感じるときに使われる言葉――

①標準治療もしくはそれに準ずる治療が尽きて、他所に移って欲しいと医師から告げられるケース。日本では入手しにくい治療薬を求めて走り回る。重度の心臓病や糖尿病などの合併症を持っている患者さんの受入れを拒絶

②がん医療の地域格差によるもの。薬治療、緩和ケア望む治療を求めて

③病状が急性期から慢性期へ移行して、他の施設へ移って欲しいと要請され、受け入れ先がなかなか見つからないケース。

④病状説明や治療方針の選択で医師に不信感を抱き、患者さん自らが自分の考えに合った医療機関を求めて探し回るケース

これを難民と呼ぶのか?
死なない人間は聞いたことがない。誰もが死ぬんだけど死んだらそんなにいけませんか?
積極的治療でできることがもうないなら、あとはできるだけ楽に人生を全うしてはいけないんですかね?

抗がん剤で食欲がなくなって食べたいものが食べられなくなるより、自分の食べたいものを少量でいいからありがたく頂戴して、最後は在宅医療で麻酔を入れてもらって眠りたいね。お棺には歴代の猫のお骨を入れてもらって楽しく旅立ちたい。山あり谷あり戦ってきた人生だったけど病気とはいまさら戦いたくないわ。

蛇足だが
ドクターに聞く前に癌の基礎知識を調べたほうがピンポイントの質問ができると思うよ。

家族に癌の診断がついたら一番大事なのはステージ。
それぞれの癌によってそれぞれのステージの5年生存率も違う。
おおざっぱだが
まず癌が組織の上にある上皮癌ならステージ0、1
粘液層に食い入っているかステージ1
筋層に浸潤するかーーステージ2
他臓器に浸潤があるか リンパ節に転移があるかーーステージ3
遠隔転移があるかーーステージ4

●原発巣が小さくても遠隔転移があればステージは自動で4にカテゴライズされる。遠隔転移があるステージ4でも抗がん剤が効き、縮小して切除できる場合は4でも予後はましということもあるようだ。
●癌の細胞診の結果により癌の悪性度がわかる。転移・再発も悪性度が参考になるだろう。
●血液の癌に抗がん剤はよく聞くが、切除ができない症状で抗がん剤の根治は望めないことが多いよね。抗がん剤で不快な数か月を伸びたと考えるかどうかは本人次第。
●医者が癌を「切った」というときは「目に見える」という単語が省略されている。

がんのゲノム解析

ガンのゲノム解析が進んでいる。
おばちゃんはSi-Fiが大好きだが、現実がSi-Fiにすごい勢いで追いつきつつある。これは面白い。好奇心で読み進んでみた。

「がん治療「最前線の大変化」がすごい!」9月19日 東洋経済オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/12480a04b7c2eb3112fc0ea919fa6ccb445f56e1

—EGFR、ALK、ROS1  HEAR2……がんを引き起こす遺伝子変異の型。肺腺がんでは、がんの原因になる遺伝子異常が十数種類見つかり、対応する薬剤が次々と開発されている。

例えば遺伝子変異を特定し対応する薬剤が存在すれば、がん細胞の増殖や生存に必須となる分子を狙い撃ちにする「分子標的薬」で治療できる。
今やがん患者はがんの臓器別で診療科を選ぶのではなく、遺伝子変異型で治療をする流れになりつつある。――

遺伝子変異を特定するためにはまず、がん遺伝子パネル検査で自分の遺伝子検査をする必要がある。

がん遺伝子パネル検査は、全国11施設のがんゲノム医療中核拠点病院、または全国156施設のがんゲノム医療連携病院で受けることができる。治療経過を記載した紹介状や、検査のための病理組織検体などが必要 保険適用でき費用は患者負担割合が1割の場合は5万6千円、2割の場合は11万2千円、3割の場合は16万8千円だそうだ。―国立がんセンター中央病院

さらに、国立がん研究センター東病院消化管内科の中村能章医師はがんと遺伝子変異型と治療薬、さらに厚生省に治療薬が認可されたかどうかを一覧表を作成して!!!一目でガンの分子治療薬がわかるようにした。らしい、ところがこの記事のリポーターさんは肝心の一覧表へのリンクが書いて無い!困ったものだ。

思えば、アンジェリーナ・ジョリーが遺伝子検査を行って乳房を切除したのが2013年だった。
おばちゃんなんかよくぞ思い切った「攻撃こそ最高の防御!」さすが勇者アンジーと感心したものだったが。

研究はさらに進んでいるわけで、いったいどのくらいのがんの分子治療薬が進んでいるのだろう。記事を書いた東洋経済さんの記者さん、表はどこや?

中村医師が作った表が出てこないので、とりあえず肝臓がん、、胆嚢がん、すい臓がん (肝胆膵という)を検索してみた。

「胆道がんにおける大規模ゲノム解読」とう研究が見つかった。やはり国立がんセンターである。2015年
ポイントは3つ。
1、がんの発生に関係するドライバー遺伝子の発見
2、胆のうがんの患者では役40%にゲノム異常が存在しているのが明らかになった。
3、免疫チェックポイント療法に反応する患者のグループを同定(特定することね)した。

がん細胞は宿主の免疫チェックポイントをすり抜ける機構を持っているので、このすり抜け機構を阻害する薬が治療薬として有効であるとしている。
なるほど!

で、こういった研究やら遺伝子パネルを検索すると治験のプログラムに飛ばされてしまうのですね。すなわち、ゲノム解析も分子治療薬も標準治療ではない。一般の医療機関で標準治療を受けている場合には、最新の遺伝子治療薬はなかなか身近にはならないわけだ。

胆道がんのゲノム解析が2015年だったから、現在分子治療薬があるのかというと、胆のうがん治験プログラムで使われている薬はビントラフスプアルファこれが治験薬(免疫チェックポイント阻害薬)。そのほかゲムシタビン(増殖に必要なDNA合成を阻害する代謝拮抗薬)とシスプラチン(DNAの複製を阻害)である。

あ~らら、。治療法で調べると、後の二つの薬が出てくるのだが副作用があってがんの完治は難しいーとの記述である。胆道がんのチェックポイント阻害薬の効果はどこにもまだ報告されていない。当たり前だな治験中だから。

ちなみに、治験プログラムを読んでみるとなかなか興味深い。
●二十歳以上であること。
●目標とする登録患者数。524人! 半端な数字でんな。
胆道がんの患者数は年2万人足らずで登録患者を集めるのはなかなか大変ではないか?
●治験薬の初回投与前に腫瘍組織の提出ができること
●プラセボの併用もある。――へぇ?
●12週間以上の生存が見込まれる人ーーわっはっは。
すぐに死んでしまう患者では治験に参加できないのだ。参加資格=3か月以上生きられる人!

2022年4月でおばちゃんの人生は2つに分かれた。
一つはがんのない世界。もう一つはがんのある世界。
がんのない世界は、今まで通りなので改めてリサーチも計画も必要がない。がんがある世界はリサーチと戦略・戦術プランBがいる。ゴールはすでに決まっている。苦しい戦いはしない。病気と闘わずできるだけ楽に楽しく、その時やりたいことをやるというのが目標。

経過観察中でどちらに転ぶかわからないが、リサーチをするのは面白い。患者の会も見つけた。メールで問い合わせをしてみたが返事はまだない。何せ、主催者も患者で結成してから数年たっているようだから本人は今も息災なのかわからない。

12月のチェックの時に主治医と遺伝子パネル検査について相談してみても面白い。おばちゃんの遺伝子はEGFR,ERBB3,PTEN,TERTにドライバー遺伝子変異があるのかないのか。あるならがんは遺伝子異常のせいで、おばちゃんの生活習慣・人生の結果ではない。ほれ、みなはれ。うちのせいやおまへんで。

主治医はちょっと変わった人なので遺伝子パネル検査を面白がるか不快がるか見当がつかない。地方の医療機関では、治験のチェックポイント阻害の薬はまだ、参考文献の世界かもしれない。

経過観察中 4か月目

先週はまた血液検査。
アルブミンの値がLow
ガンマーカーの値は陰性。

なんで闘病記かというと、台風14号が接近中で外は雨。
庭にも出られないし、買い物に山を下りても雨がひどくなると帰宅が大変になるから、外出をあきらめてやることがない。つまり暇。

ガンで再発が心配とか、再発が怖くて夜も眠れないとか同病を探している人とかいるかもしれないので、のほほ~んとした闘病記をお贈りしたい。

困ったもんである。おばちゃんは夜はよく眠れるし毎日ご飯がおいしいので太ってしまった。
特に腹。
最初の胆のう切除で内視鏡手術では、どてっぱらに4か所穴をあけられたのだが、手術の解説記事を読んでみると、穴をあけた後は空気を入れて腹を膨らませるらしい。さして引き締まっていたわけでもないウエストは退院したら何やらふにゃと緩んでいた。
3週間後に今度は開腹手術で肝臓の一部とリンパ節を切除したのだったが、退院後の腹部ははっきり言ってダルダルだった。何故?

2回の手術で腹筋に力を入れると痛みがひどかったのだ。咳、くしゃみ、笑いなど腹筋を一ミリでも動かすと、腹腔に突っ込んだままのドレナージの管が内蔵に突き刺さり(おばちゃんの感触)痛くてたまらぬので、なるべく腹筋を動かさないようにしていた。

その結果、退院1か月後でもウエストが締まらない。
胆のうがもうないのでバターと肉を解禁して、うれしや!ついでに生クリーム主体のスイーツも全開したので日に日に皮下脂肪がウエストについた。

ゴムのパンツしかはけなくなって、秘伝のウエスト回転テーブル(ツイスト)を取り出したのが2か月目。ツイスト盤に乗ってきこきこき体をひねったところ、傷口が癒着していたのか、ここの穴、この傷口、切り取った肝臓!がねじれて腹が何か所も痛い。で、また1月休養。

3か月目からは毎晩10分ツイスト盤でウエストをひねっても痛みはもうない。でも、皮下脂肪もなかなか減ってくれない。悔しい。

胆のうガンはステージが0と1は外科手術で完治が目指せる。5年生存率が80%以上だ。
ステージ2の場合は、胆のう内部にできるガンが筋肉層を超えてはいるが胆のうの外に進出していない段階。5年成績は30%から60% 
胆のうガンは症例が少ないので、統計を取るがんセンターやクリニックによって数字が大きくばらけるのだ。30%から60%! ずいぶん違いまんな。

経過観察でやるのは血液検査とCT。検査項目で重要なのは腫瘍マーカーだ。
胆のうガンに反応する腫瘍マーカーは2種類。
CEA とCA-19

好奇心で腫瘍マーカーについて調べてみると、。
腫瘍マーカーは何種類もある。何故かというとガンが何種類もあるからだ。ガンによって生成される物質が違うので、その物質を探すマーカーも複数あるわけ。

ところが、ガンの種類によっては必ずしもマーカーによく反応するガンでない場合もある。
前立腺ガンやすい臓ガンはCEAマーカーによく反応する。胆のうガンは胆嚢炎などの炎症があると擬陽性が出やすいという。つまり、腫瘍マーカーの値は上がったり下がったりして必ずしもガンの存在指標にはならない。

どてっぱらに窓をつけて経過を観察するわけにいかないので、血液検査から大まかなあてずっぽうをしようというわけ。
CEA とCA-19が同時に急上昇して下がらなかったら再発を疑う。

この“再発”というのは用語として間違っているのではないかとおばちゃんは思う。
目に見える1センチのガン細胞があるとして1億個のガン細胞の集まりである。
1億個が集まるから肉眼で見えるわけで、4000個~5000個のコロニーは視認できるわけがない。外科医の目に見えないものは無いとしているのだが、実際は無いわけではなく見えるまで育ってないだけとの見方もできる。

胆のうと接していた肝臓は3分の1、近隣のリンパ節を切除して病理で細胞診を行った結果、転移はない。と結論された。ただ、おばちゃんが疑問に思うのはどのようにどのくらい検体を切り出したのだろうかという疑問である。病理細胞診を検索しても検体の容量や切り出し方法がよくわからない。

例えば切り取った臓器が卵大だとして、5か所で検体を切り出し切片にしてから顕微鏡で見てそこにがん細胞が見えれば陽性、見えなければ陰性。卵全体の分量からするとごく僅かな分量でしかない。5か所を50か所に増やしてもやはり卵の一部でしかない。

精密に検出するなら卵をすりつぶして、卵の全体液からガン細胞に反応する特定試薬などで抽出してから計測するなら正確性が期待できる。そんな方法とは思えん。“ランダム”に検体を切り出すとしたらーおばちゃんはひっかっかってしまうのだ。とても正確性は期待できないと思う。


うちの猫もお兄ちゃんのごはんを横取りして2倍食べているにも関わらず、どうしても太らない。時々下痢をするので、おかしいと思って何度も検便をした。2回目に寄生虫が見つかった。駆虫剤を飲ませてまた検便。陰性になって3か月、また下痢をしたので検便したらまた寄生虫が見つかった。検便もすり抜ける寄生虫がいる。便すべての容量を精査するのは不可能だから。

さらに検体を顕微検査できるのは切り出したものだけ。おばちゃんの残った3分の2の肝臓は体についているわけだから切り刻むわけにいかない。腹膜も目で視認するだけ。

切除した臓器のガンは1週間でできたものでもない。最低2~3年かかって成長してきたブツであると思う。1センチ1億個、数センチ・数億個のガン細胞の塊からは、血液やリンパ腺に乗って体中に転移することが可能。リンパ節も毎日リンパ液を流していたわけで何千個のガン細胞が移動したのか神様だけがご存じ。さらに血液やリンパに乗って移動したとしても必ずしもそこで生育するというわけでもなし。花の種を考えてみればよろしい。うちのリナリアの種は何千と地に落ちているはずなのに、数えるくらいしか育たない。

今この現在、おばちゃんの体の中に、ガン細胞が何個あるのか、再度定着して生育しつつあるのか、マーカーでも細胞診でもわからない。医者も知りえない。神様だけがご存じ。

というわけで、隣接の臓器や遠隔で視認できるがん細胞がみつかったとしてそれは再発とよぶのか、それとも「再発見」と呼ぶのが正解か。ただ、そんなに邪見にせんといて。ガン細胞だっておばちゃんが作った細胞である。ガンも身のうち。

とにかく、CEAと CA19が陰性であればひとまず視認できるようなガンコロニーは存在していないのかもしれない。主治医はそれでも12月には造影剤を入れてCTスキャンするという。肉眼で見えないような大きさでCTスキャンして見えますか?と聞くと、主治医は見えないほうがいいんです。

見えないこと=存在しないを確認するのが大事というのが主治医の見識のようである。
まあ、再発見されるのは術後6か月から2年の間が多いようだ。

困ったなぁ。
おばちゃんは何にも感じ無い。不安で押しつぶされそうとか、再発の不安におびえて、、とか、何にも感じない。60数年前に生産された車はもうビンテージでっせ。エンジンがもうあきまへんわ、となったら、さよか、ほなしょうがないねん。

痛みとか苦しさとかは嫌いだ。しかし肝臓切除の非常な痛みも麻酔で何とかなってしまったのを経験したのである。たとえ再発しても痛みは緩和ケアで何とかなるであろう。
飛行機で墜落して恐怖におびえながら爆死するとか、土砂崩れで突然押しつぶされるとか、何もできないうちに命を奪われるよりは、ガンというやつは始末がいい。治療をいろいろ選べるし時間がある。
もちろん5年生存して緩解!もあるわけ。

死んだら困りまっかぁ?と聞かれたら年に不足があるわけでもなし。
Gone with the wind というよりGo with the cancer でそんなにカリカリせんと明日やることを考えまひょか。といいたい。

台風が通過したら、庭の手入れをして寄せ植えが疲れてきたので新しいお花を植えて、来月はアイ子ちゃんが来るので三島で有名なウナギを食べに行こうかとか、横浜の大和にフォーが食べに行きたいとか。

若い方とか現役の働き盛りにガンの再発が心配な方にはあまり参考にならん記事になりました。
すんまへ~ん。

ガンの光線力学療法

がんは日帰り入院で治す時代
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b9edf7ddefb7d6215acaf43b4921f3c8a3e59a2?page=1

十年前にベトナム人美容整形外科でボトックスを打ってもらうときに、シミ取り療法についても聞いた。このクリニックにたどり着く前に、せっかちだったのでルビーレーザーでシミを取ったのだが、メラニン色素が多い質で色素沈着を起こしたから。もっと良いシミ取り方法がないか聞いたのだった。

ドクターのクリニックではPhotofacialでシミ取りをするという。
Photofacialは表皮を焼いてかさぶたをはがすのではなくて、簡単に言えばレーザーからの光を顔に当てる。光は表皮の下のメラニン色素に作用して色素が破壊される。光療法を受けるごとにシミの色素が薄くなる。便利で侵襲が少ないのは確かだったが1回$350ドルと値段もなかなかだった。

記事の光線力学的治療(PDT)はもともと美容の分野ではフォトダイナミック・セラピーと呼ばれていたというが、日本の医師、加藤治文氏がガン治療として完成させた治療法だという。

なるほど。特定の細胞を狙い撃ちできるわけだからガンの治療に応用できるのは納得できる。内視鏡治療ができる部位のガンなら効果が見込めるようだが、脳腫瘍ならいったいどこから光を当てるのか、検索したら開頭手術でガン患部を切除したうえで、肉眼で見えないがん細胞に照射してガン細胞を破壊するということ。

女優の秋野暢子さんの食道ガンの治療の記事が報道されている。
おばちゃんも経過記事を読んでいるのだが、彼女が受けている治療は放射線治療である。PDT療法ではない。副作用としては、喉の皮がめくれるとか、喉が焼けて声が出ない、ヒリヒリするとかの記述がある。辛そうだ。

PDT療法の場合は副作用としては「光過敏」があって、これも顔のシミ取りの場合の副作用と同じだ。投与される光増感剤が体内に残って光に当たるとかゆみや湿疹ができる。増感剤が代謝・排出されれば止む。

PDT療法ができる医療機関は限られているようだから秋野暢子さんの場合は放射線療法を選んだのかもしれない。彼女の場合は、食道の5か所に患部があり、早期ではなかったから積極的な治療として放射線を選ぶしかなかったのかもしれない。

PDTは1996年には早期肺ガンに保険適用、さらに現在では食道がん、胃がん、子宮頸がん、再発性食道がんにも保険治療ができるようになったという。
おばちゃんの医療保険にも最新先端療法:光療法などを受けた場合は保険保証などと書いてあった気がする。

ただし、PDTの知名度は低い。
PDT治療ができる医療機関が少ない、治療実数が少ない。例えば化学療法、放射線療法などの標準医療を受けた患者が、最後の治療法としてPDTを受けても、ガンの末期症状:骨に転移があるとか、腹膜に播種が広がっているとかでは、PDT治療での完治は難しいだろう。PDT治療成績の統計が目覚ましいものになると思えない。
ガンが初期で比較的局部的な場合は治療効果が発揮できそう。

というわけで、美容目的の治療がガン治療に転用できるとか、人間の発想は柔軟に、臨機は応変にあるべし。
まつ毛生育美容液は、元をただせば緑内障の治療薬だった。緑内障の治療薬を点眼すると、なぜか“まつげが伸びる“”副作用“に目を付けた眼科医が商品化したのだのだから。

ガンは日帰りで治す時代――というのはちょいと先走りの表現かな、と経過観察中のおばちゃんが書いてみる。

経過観察中4か月目

闘病記さまざま

東洋オンライン記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6d83e1b02ef2c4340eda97d900256cec87c5599
みづきの末期直腸がん(大腸がん)からの復活の記録―――闘病ブログ 
https://mizuki.us/

本人のプロフには2005年時点でカリフォルニア、シリコンバレーでご主人とIT企業を経営だったとある。自覚症状はあったが便秘や痔と思い医療機関に行くのが遅れた。無保険だったと書いてあるので、さもあるかなと思う。

ブログ主が宣告を受けた同じような頃、おじちゃんが勤めた会社が整理解散と決まった。加入していた健康保険を個人で掛けるといくらになるか保険ブローカーに見積もりしてもらったところ、1人$1200だった。非現実的な掛け金である。

3人以上のフルタイムがいる企業は健康保険に加入することができる、というのが法律上の建前だが、保険会社だって設立したてで利益が出ているか、企業の経歴などを審査にかけるので必ずしも加入できるとは限らない。
彼女たちの年齢が30代半ばなら保険料はまだ少なかったはずだが、会社側の保険料負担金を考えると、会社の利益が上がってきてから健康保険の加入をしようと考えていたとしても無理はない。

まず、無保険で診察してくれる医療機関を探すのは大変。
キャッシュプログラムがあるかどうか電話で聞くか、知り合いに紹介してもらうしかない。会社を立ち上げたばかりなら、予約を取ったら自分の代わりの人を手配して診察してもらう時間を作るのだ。症状が軽微なら診療の手配を考えるのも億劫。大したことがなければ大きな出費になるから。

アメリカで生きるということは親の庇護も会社の庇護もないということ。
頼れるものは自分と自分の配偶者だけ。どちらかに 「頭」「目」「足腰」に支障ができたらアメリカ生活が成り立たない、か、非常な困難になる。

車社会なので、電車なんかないし、バスは自分の行きたいところに走ってないし、自分で車を運転するから移動の自由があるのである。「頭」「目」「足腰」に異常がでたら移動の自由はない。

もしガンであったら。
生計のための仕事が不可能になって収入が減り、保険でカバーされない医療費の持ち出しがある。莫大な借金を抱えることになるかもしれない。だからガンになると自宅が一軒無くなるといわれている。

アメリカで生活する人生には常にブランB、プランCが必要なのである。
銀行口座の残高と自宅の今現在の評価額、解約できる生命保険の価値、その他金融資産と、負債の総額を常に念頭に置かねばならない。体に異常がでて就労ができなくなる、とどのようなプランBが必要か。常にシュミレーションをしておかなければならない。

一旦起業すると自分の生活だけではなく、従業員の生活も保障せねばならないのだ。
自分の体調が悪くて会社の営業ができなくても従業員の生活は保障せねばならない。2007年に甲状腺がんの疑いでバイオプシーをやった時もは、自己憐憫やショックに陥るのは贅沢であってそんな感情に割く時間もなかった。

自己憐憫、依頼心はアメリカで生きていくのには邪魔。
だから捨ててしまった。いったん捨ててしまうと拾って埃を払って又使うというわけにいかんものである。だからおばちゃんは今も可愛げがないのだ。“可愛げ、儚げ“の代わりにふてぶてしさと破れかぶれがある。

ちかごろ井上ひさしの「モッキンポット師」の一節をよく思い出す。
終戦後の貧しい日本で貧乏学生が必死で生きようとするだが、悪知恵が裏目に出る。面倒をみているカナダ人のカトリック神父である師が後始末をしなければならない羽目になる。

「助けてください。モッキンポット師。でないと僕らは死んでしまいます」と師に助けを求める。
モッキンポット師は不思議そうに「死んだら困りますか?」と問い返し、貧乏学生であった著者は絶句する。
カトリックの観念で「死」は「喪失・終末」ではない。

おばちゃんはカトリックではないが、「死んだら困りますか?」と正面切って問われたらどう答えるか。つい、商売をしていた現役に戻って、ええっと、私は今は引退したから、体の評価としては築6X年、査定額は0だな。社会的評価額も0に近いから、死んで困るのはおじちゃんだけか?

心持はどうかというと、これをやり遂げないと絶対困るというUnfinished businessesがもうない。面白そうなものがあったら挑戦するにやぶさかではない。できる間はやる。だが、やり終えなくてももう嘆く必要はないのじゃないか。おばちゃんのブログも書きたいと思う気持ちがある間は書き続けようと思う。

現在日本人の死因の1位はガン28%。
男性の3人のうち2人がガン、女性は2人に1人がガンで亡くなる。珍しい病気ではない。両親のどちらかがガン。あるいは家族にガン患者がいて不思議ではない。

ガンは宣告から時間はあるので、ある程度Unfinished businessesをやることができる。不慮の事故などで命を持っていかれるより始末のよい病気だと思うがどうだろう?

結局、ブログ主のみづきさんはアメリカ生活を切り上げて日本で闘病生活をおくられた。
保険をどうするか治療費をどうするかと考える必要がなくなってまずよかった。それでもブログのあちこちからはご本人の悲鳴が聞こえてくる。亡くなってから14年も読み継がれるのはそこに人間みづきさんがいるからだろう。自分がやったことは残らないかもしれないが、自分がいたということを彼女は書き残した。

いろいろなガンがあっていろいろなガン人生がある。みづきさんはおばちゃんの半分くらいの年齢だったのだから、まだアメリカでやりたかったこと、やり残したことがあったに違いない。謹んでご冥福を祈りたい。

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