テン・ジュニア FIP闘病記11 しんどい

獣医さんの説明通り、ステロイドの投与が始まってからはテンの元気が少しなくなった。次の週に血液検査をすると、肝臓の数値は平常値のままで全く上がっていなかった。

あれ~、テンちゃん、肝臓が丈夫なのかなぁ?普通はステロイドで上がるはずなんだけど。限界の量まで使ってるし。
えっ?下痢もしない?ふ~ん。
食欲は増進したと。体重は微減。このへんは予想されてた通りですね。

さかりがついた?
布団と毛布にスプレーしちゃったのか。経験上、一番丁寧なクリーニングでも匂いは完全に落ちませんね。

ウイルスの封じ込めにステロイド作戦は効いたのか確かめる方法は全くないが、テンのあっちのほうは元気になって、日々戦々恐々である。
もぞもぞと匂いを嗅ぐ動作があればすかさずトイレに連れていく。前もって膀胱を空っぽにする作戦である。

たっぷりスプレーされた安物の布ソファは臭い消しも使えないのでとりあえず特大のペットシーツで覆ってある。去勢手術が済まないうちに買い替えられないから。ステロイドは段階的に減らして今週は元気が回復した。シオンにまとわりつく行動はますます盛んである。

お前、治ったん違うか?し〇んベン太郎。お漏らし小僧。
獣医さんは特効薬のMutianを仕入れる手筈をつけたのだけど中国の国慶節のバタバタで業者と連絡が取れないらしい。

先生、それはしょうがないですよ。春の春節と、国慶節と11月11日の独身の日は日本の盆か正月か成人式みたいに国を挙げててんてこ舞いになりますから、落ち着いたら業者も連絡がつきますよ。


おばちゃんは、先日FIP治療のクリニックについて調べものをしていて Mutianの有効期限が2年だということを知ってしまった。
未認可薬なので手に入れるには個人輸入しかない。2年以内に治療を求める患猫・飼主が現れなければ、有効期限が切れた薬は捨てるしかないのである、百万単位のオーダーで。

 

おばちゃんは猫バカだからモルヌピラビルでの治療をGoした。
ペット保険限度額を使い切り、すでに中古軽自動車分の薬・検査費用・治療費が出て行った。かつまだ治療中である。

ここは人口4万人足らずの地方で、おばちゃんの感触だが、猫の飼主でワクチンを打つ方は半分?くらい。完全室内飼いは極ごく小数派ではあるまいか。
FIPの知識のある方がまず少なく、治療費にMutianなら薬代だけで100万、モルヌピラビルなら半分、プラス検査費用と診察料と聞かされると、お願いしますと即答できる飼い主はどのくらいいるのだろう。

費用だけではなく、経過観察のため週一の診察は不可避である。
おばちゃんとおじちゃんは5月末から欠かさず週一で予約を取ってきた。半リタイアした年金生活だからできたようなものである。これが現役で仕事がある場合は時間をとれるかどうか気が遠くなりそうだ。

おばちゃんも小売業をしてきたから、見込みで仕入れたものが売れずに不良在庫とか経費損のリスクはよくわかるのだ。獣医さんが研究熱心で治療に積極的だからついそそのかしのようなことをしてしまったが、患者がでなかったら申し訳ない。もし、住まいの別荘地でFIPの猫がでたら大いにうちの獣医さんを勧めなければ。

来週はステロイドが終わりウイルス薬の量も半分にする予定。
半分になってテンの体調が悪くならなければ寛解かな? そのあとに去勢手術があって、手術の侵襲で再発が誘発されないかどうか、期を見て細心の注意をはらって手術の必要がある。
あ~~~~っ、しんどい。

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mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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