老化とファッション2

アメリカに長く住んでいると日本は遠い国だった。
日本でどんなファッションが流行っているのか疎くなる。留学生が飛行機で降り立ったままの服装で日系スーパーに現れると、ああ、今日本ではこんなファッションが流行っているのかと観察したのだった。

平成の終わりに日本に永住帰国したら、日本の女性はみな蒸し暑い真夏に中東のようにワンピースを着、ボトムにはパンツを履いていた。胸もウエストもなく二の腕も洋服に隠れていた。shapeless

おばちゃんの覚えている日本の夏はノースリーブのワンピース、アッパッパのおばさんたち。そんな風俗はもう婆さんにもいなかった。

更年期の時に分かったのだが人間の肩と腕は効率の良いラジエターである。
体に熱がこもるときは、キャミソールだと腕と肩から体の熱が放出できる。それでホットフラッシュが襲ってきた更年期にパジャマも含めすべての半そでを捨ててしまった。一説には、社交界の礼装:ローブデコルテとは、更年期のおばはんがおばはんのために創始したという説があるらしい。説の真偽は定かではないが、夏はキャミとスリーブレスが過ごしやすいと思う。

この亜熱帯の猛暑の日本の夏に何枚も重ね着をするなんて正気?
夏に涼しい服を着てはいけないのか?さらにキャミソールというのは日本では下着のことらしい、というのを発見してショックだった。
アイ子ちゃんが10月の残暑のころ京都の旧友を尋ねたら、キャミソール姿の彼女に何か羽織ってはいかが?と言われたそうだ。露出が多すぎると。

アイ子ちゃんもおばちゃんの二の腕も20代のように細くも光輝いてもいないが、恥じずものだとは思っていない。もっとぶっといアメリカ人だって二の腕は隠すべきものと思っていない。

3人に2人はデブというアメリカで日本の二倍はあろうかというサイズの中で暮らしてきてた。
彼らにくらべればアジア系の太ももや二の腕は少女のサイズである。ボトムだってスケールが違う。ビクトリアン・シークレットがアジア系の下着をだすまでおばちゃんは小さな下着ショーツを求めて子供用やベトナムの洋品店をさまよっていた。
黒人女性でヒップが張り出し腰の後ろにコーラ缶が一本乗りそうなサイズに並べば渡辺直美だって小づくりだ。

日本のファッションはいつから、何故、胸を隠しウエストをチュニックやお尻まで届くトップで覆い、土管のような女性の体が感じられないファッションが一般的になったのだろう。

元CAだったという50代のスタイリストさんの動画では、
プチブランドでピックアップしたトップスをこれだと二の腕が隠せます。シャツは後ろ身だけが長いのでお尻が隠れますよ。とポイントを解説している。
何故隠す?

元モデルのMarie Anneおばちゃんは60代の女性に
自分の体を受け入れよ、体を隠すなとおっしゃる。
腹が出てても隠すな。ウエストはベルトで作れ。
だぶだぶな服を着るな。Shapelessになるな、とおっしゃる。

おばちゃんは思わず膝を打って、その通り!
渡辺直美だってちゃんとウエストを作って見せてるじゃないか?デブでもメリハリがありShapelessよりも好感が持てる。

Ripped Jeansは履くな。
スエットやゆるいスポーツウエアを普段着にするな。
それらは「Gave Upした人」に見えるという。楽な洋服を選ぶなと言うわけではなく、ジーンズでも楽だしスエットよりちゃんとして見える。60代に似合うジーンズはストレートかブーツカット ハイライズをおすすめという。

おばちゃんは高身長165cmで最盛期は167cmだったが いつの間にか縮んでしまった。ありがたいことに股下は縮んでないようだ。
日本で販売されているアジアサイズのジーンズはみんな短すぎるから、メンズのリーバイス28inchを買ったのだが試着ではわからなかった不具合が出てきた。

やはりメンズとレディースはヒップ周りのカーブが微妙に違う。太もも腰回りも太すぎる。おばちゃんはお尻が小さいのだがメンズの大きなヒップポケットが歩くたびにお尻にぶつかりペコペコして不快だ。
アメリカならどのメーカーも太ももも丈もぴったりだったのに。米国サイズのジーンズは日本で手に入らないのか? グアムまでショッピングに行った方がいいのか。

懲りずにSheinでトールサイズのハイライズを3本買ったが生地もヘナヘナ満足するものがなかった。
かくなる上は、古巣の横浜に遠征して女性用トールサイズを片っ端から試着してこようと思う。

Marie Anneおばちゃんのレクチャーは今年66歳になる老後ファッション迷子のおばちゃんには方向性を示してくれる納得の動画であった。

さて、ここからは日米仏文化ファッション感の違いというか歴史伝統の違いも含めてファッション動画の面白かったものをご紹介。

今年の流行のブーツはビニール水道管のように足の甲の上で幅広く直線で立ち上がってる。
〇元CA日本人スタイリストさんは、水道管ブーツを特に否定はしていなかったが流行は気になるようであった。
〇フランス人の元モデルMarie Anneおばちゃんに言わせれば、ジバンシーはどうかしてるわよ。生クリームの絞り袋みたいなブーツを作って変ね。
下着のようなキンキラのショーツをモデルがそのまま履いたり、レギンズの“上“に履いたり。
ショーツを評してMarieAnneは
ジバンシーは頭おかしいんじゃない?
トラウザーの上にパンツを履いていいのはスーパーマンだけよ!
胸がすくようなコメントを吐いてくれて爆笑させていただいた。


アメリカ人のブロンド、ファッションアドバイザーの動画ではコメント欄がすごいことになってた。
ヨーロッパに旅行するならこんなファッションは避けましょう!
彼女は“カジュアル・ファッションのアメリカ人“がヨーロッパ旅行をするときには避けるべきアイテムを解説していたんだが、、、。

レギンズにウインド・ブレーカーは止めましょうね。シックChicには見えません。
ヨーロッパでは野球キャップはかぶりません。
ラスベガスに行くみたいな露出の多いぶっ飛んだドレスは止めましょう。エレガントなChicなドレスにしましょう。バックパックやウエストポーチより普通のバッグで。サンダルはダメ、ビーチに行くんじゃないから。

この動画を見ていて頭に浮かんでくるのは:
でっかくてその辺のTシャツを無造作に着て野球キャップをかぶりジーンズのうえに太鼓腹がせり出して水のペットと観光マップを握りしめたアメリカ人のおっさん。
くせ毛が突っ立っち、ブラの紐がトップからはみ出して首の付け根にはそばかすが目立ち腹と胸は同じ高さ。ガハガハと笑うたびに肉が揺れるカミさん。
典型的なアメリカ人像。NYは知らないがもうちょっとオサレな人が多いのかしら?

この動画につけられていたコメントがすごかった。
動画の主はアメリカ人向けにアドバイスをしてるはずなのだが、ヨーロッパ人も目ざとく視聴していてねっちりしたコメントをつけていた。

●ヨーロッパの人間として、守ってほしいのは声のボリュームよ。金切声みたいなのは止めて。
●ヨーロッパの人間だけど、北アメリカ大陸から来た人の一番顕著なポイントは「ボディ・ランゲージ」と声のでかさよ。
●ヨーロッパの人間だけど、アメリカ旅行中に旅行者に見えない方法という動画を見てみたいと思うわ。
●あたしはアメリカ生まれのアメリカ人だけどドイツに住んでる。どんな服を着ててもアメリカ人はすぐわかるのよ。ボディ・ランゲージで。でもアメリカ人でいることが悪ってわけじゃないわ。
●あたしはアメリカ人だけど2週間アムステルダムに旅行したわ。そこら中レギンズにウインドブレーカーを着た人ばっかりだったわよ。

でっかくてガサツで時にはぶしつけだったりするのだが、陽気で何かの時には頼りになる人たちなのだ。そんなに言わないであげてほしい。

Marie Anneおばちゃんも同じような動画をだしていてParisはこんなスタイルはNGよ。と
へそ出しやレギンズ姿にバッテンをつけているのだが、コメントは好意的で賛同が多かった。

日本に旅行に来るときはこんなマナーはNGよと、C語とV語とO国英語で動画を発信する人がいてもいいかな。

国境なき医師団からお便りが来た

国境なき医師団からお便りが来た。
遺贈の件どうなってますか~~?というお尋ねだ。これで何回目だろう?

日本に帰国してカリフォルニアで作っていた遺言書が日本の形式に合わず無効になったので、夫婦で新たに自筆遺言書を書き、万が一の時は国境なき医師団に遺贈することにして遺贈に関するパンフレットを取り寄せた。

パンフレットによれば不動産は受け取ってくれない。
医師団は山の古い家などイラヌと言う。都内の不動産ならきっと欲しいに違いないが。

おじちゃんとおばちゃんは末っ子である。
勝手してアメリカに移住してしまい親の面倒を見るどころか親戚の付き合いも薄くなった。だから夫婦とも親の相続は放棄した。

そういう親戚関係の中、夫婦に子がおらずどちらかが亡くなる時には、日本の法律上は夫婦の兄妹が相続に関係してくる。おばちゃんの姉妹は相続財産などイラヌと言うと思うが、おじちゃんの兄妹は一人亡くなり一人は痴ほう症で施設暮らし。代襲相続が発生するので、ほとんど知らない甥や姪が相続に関係してくる。

面倒くさいな、と思う。
だからふたりの遺言書では配偶者にすべての財産を相続させると書いてある。おばちゃんが先にガンで亡くなったら、すべてはおじちゃんが受け継ぐ。逆も同様。だったら何も問題はないではないか?と疑問があろうが、実は問題があるのである。
それは夫婦同時に亡くなったか相次いで亡くなった時

おばちゃんは法医学者のエッセイなど楽しく読んだ口だが、日本の警察と言うのは災害や事故で亡くなった場合、被害者の死亡推定時刻を割り出そうとする。相続が関係してくるからだ。

例えば
1)夫婦の乗った車が事故にあい、夫婦ともに亡くなった時。
目撃情報や司法解剖からどちらが先に亡くなったか割り出そうとする。5分でも後に亡くなった片割れが夫婦の財産を相続することになる。

2)夫婦が乗った飛行機事故などの場合は、もう死亡時刻を割り出すことは諦めて「推定夫婦同時死亡」となる。
夫婦相次いで死亡」「推定夫婦同時死亡」これが子供のいない夫婦の相続に兄妹と甥・姪が関係してくる場合だ。

1)2)場合のいずれも夫婦が亡くなってしまっているので、残った遺産は法定相続人に行く。つまり兄弟姉妹と代襲相続。その時おばちゃんたちに大した遺産が残っているとも思えないが(今でもないが)、事故と災害の場合は保険金が発生する。

この保険金というまとまった金額を、努力せずに獲得しては神が怒る。おばちゃんも怒る。
自分が努力して報酬が得られるからこそ、人生は生き甲斐があるのである。努力せずに棚ボタなんておばちゃんが断固阻止する。

と言うわけで、ふたりの遺言書では夫婦相次いでまたは夫婦同時に亡くなった場合は、不動産を除いた遺産は国境なき医師団へ遺贈する。遺贈の遺言執行人はアイ子ちゃんだ。彼女は弁護士の夫より有能だと思うのでお願いした。

その後医師団は実際に遺贈してくれるかどうか気になって仕方がないらしい。
何年にもわたって思い出したころにお便りを送ってくる。遺贈は考えていただけましたか?遺贈の件はどうなってますか?お便りの傾向はだんだん直接的になってきた。

今回はアンケートが添えられていたのである。

その後遺贈をどう考えておられますか?
アンケートはがきの3つの項目に〇をして返送してください言う。
1) 遺贈は考えてますか?
2) 遺言書はもう書きましたか?
3) 遺贈することになっていますか?

2)と3)にチェックマークを入れた。さらに通信欄があって医師団はそこに遺贈の詳細を書いてくれることを期待していたのかもしれない。
ご希望にそって、おばちゃんは書いた。

一定条件のもとにだけ医師団への遺贈がある。ただし、現在65歳なので、遺贈が発生するときに財産がどれほど残っているかは不明。

当ての薄い望みはつぶしておく方が相手のためになる。

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名前の話

日本永住帰国前夜・・・ビジネスを畳むには

南カリフォルニアで成功したビジネスオーナーの先人がかつて言った。

“アメリカで個人事業をしていて年老いたらビジネスを畳み日本へ帰国すると言っていた人で本当に実行した人はほとんどいない”。
世話になったおばちゃんたちが帰国のあいさつに伺った時の話である。

アメリカで起業をすることはできる、資金計画根性があれば。
起業はできるがビジネスを畳んで撤収することの方が難しい。何故か?

ビジネスはビジネス契約があるからである。
一言でいえば経営する事業所のリース契約。
日本のリース契約は知らないが、アメリカの場合、テナントを借りるためには分厚い契約書にサインする必要がある。契約書にサインする側に都合のいいことは何も載っていない(たびたび書いているが)

リース期間の終わらないうちに中途撤収するなら、ペナルティ条項目として残りのレントの全額支払い義務などのがあるのは当たり前。リーマンショックの前ではレントの期間は10年単位が普通だったが、起業してわずか数年で失敗しても撤収するために残りのレントを全額かぶれば莫大な借金しか残らない。これを避けるにはリース途中でビジネス営業権を誰かに売るか(起業コストはとても回収できない)、リースが切れるまでしがみついて赤字経営を続けるか、どちらかしか撤収のチャンスがない。

たとえ起業してビジネスがうまくいっていたとしても、ビジネスオーナーに非可逆的な健康障害が起きた時にはやはり進退の危機になる。頭、目、腰、手足のどれか一つでも機能しなくなったらビジネスの存続は難しい。

交通事故で2年後に半身不随になった人、仕事中に脳梗塞で亡くなった人。末期がんが発覚した人など。たとえ亡くなってしまっても契約のペナルティは関係者にかぶさってくるのでビジネスの継続はおろか、リース残りの期間は赤字が積みあがっていくだけになる。

おばちゃんは起業してから様々なビジネスのオーナーが病気や事故や経済の変化によって没落したり、追い詰められたり、そしてリーマン不況ではたくさんの夜逃げオーナーを見た。

だからビジネスが軌道に乗った後に常にビジネスをどのように終わらせるか、撤収するか、で頭を悩ませていた。日本側に売りビジネスの広告を出したこともある。

ビジネスを売ることは起業することより難しい。
買い手に魅力のあるビジネスか、買い手が経営していける汎用性のあるものか、あるいは魅力的なロケーションか。売るタイミングも非常に重要。リーマンショックのさ中には営業権はタダでもいい,リースの引継ぎだけが条件という売りビジネスがあふれていた。不況では売れるものでも売れないのだ。

安全に撤収するためにはそれまでちょくちょく延長したリースの切れ目を狙うしかない。
おばちゃんたちのリースが切れる日時はわかっているので、ビジネスのクローズを決めた。夫婦二人で話し合って日本への帰国も決めた。

アメリカで私たちができること、やりたいことは全力でやった。だから日本に帰国してもいい。それからリースが切れるまでの1年半のタイムスケジュールを決めた。今度は閉業のために手順を踏んでいったのだ。

家という不動産も買う時より売るときの方が難しい。
幸いリーマン不況の影は遠くなって、その時カリフォルニアの不動産業界は売り手市場だった。物件が払底していて誰もが家を欲しがっており、家はリストに載ってからたった1日で売れた。買った時の3倍の値段だった。それからアパートに引っ越し日本帰国のために家財道具も最低限に減らして暮らした。

冒頭の先人の関係者にジャンクの買取、整理の専門家がいたのでビジネスで必要だった器具や処分できるものは処分した。これを買う時にいくらしたか、などと考えると始末はできなくなる。十分役目は果たして役に立った、だから処分した。

築いたビジネス、3年かかって取得した永住権、16年住んだ我が家、お客、友人、黄金の気候。
四捨五入すれば30年、アメリカを十分楽しんだと思う。人生の第三のフェーズは終わったのでおばちゃんたちは日本に帰国した。

SNNやニュースを見ていると、わが同胞はアメリカで頑張っている。
かつての同業者もまだ現役だ。コロナのパンデミックのなかでどれほどビジネスに苦労したか十分すぎるほどわかる。
アメリカでは病気・事故・老齢・時勢の変化、どれか一つに襲われてもビジネスの継続に大変な苦労が伴う。コロナも収束して健やかな老後を過ごされんことを祈ってる。

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ようこそウエストコートへ アメリカで起業する

ジャネット広報局

おばちゃん危機一髪

2024年 経済肌感覚

おばちゃんは米国でリーマンショックを生き延びた小売業者であった。
11月の雇用統計やCPIつづくFRBの発表を受けても胸騒ぎが収まらない。ドルが急落したことだけではない。これは予想されていたことから。

小売業をやっていると「経済の肌感覚」が身につく。
客の懐具合は売り上げに直結するからだ。おばちゃんが一番危機感を覚える数字はアメリカ人のクレジット残高である。クレジット残高が過去最高で$1.03 trillionを記録している。

日米のアナリストは米国株価も上がって失業率は下どまりでCPIをみればインフレも抑制されているではないか?アメリカ人はこの危機?(そんなものあるのか)を超えられるのではないかという見方もある。いわゆるソフトランディングね。

アメリカ人の消費活動と言うのは日本人とは違う。
現金を握って買い物をすることはまれ。Credit Cardは借金ではない。支払方法の一つである。
わざわざ銀行でキャッシュを下し、財布の中に一時的に挿入して小売店で使うなんて七面倒くさいことはばかげていると思われている。Nanacoやプリペイドカードが理解できない理由だ。

夫婦で3~4枚のクレジットカードを持ちカード会社から月一でステートメントが来れば小切手で支払う。
調子がいい時は請求金額を全額支払うが、そうでなければ夫婦で相談しながら払える金額を支払う。
日本語で言う「リボ払い」?

残高は当然残るが、来月節約するとか、再来月に単発のバイト収入のあてがあればその時に払ってなんとかなると考える。支払が遅れたりせず、ミニマムペイメントを払いさえすればクレジット・スコアにもネガティブな影響はないから。

何とかなると思っているうちに10月になる。
10月は日が早く落ち月末はハロウイーンだ。ホリデーシーズンに突入するのだ。11月はサンクスギビングで家族のリユニオンの時期である。

エア・チケットを買いギフトを買い年に一度のことだからと散財する。
サンクスギビングの次の日はブラック・フライデーでこれだ!とばかり小売店が大セールを打つ。
目玉商品を出すからアメリカ人は高額商品目がくらんで消費に走る。クリスマス・ギフトは必要なんだ。だってクリスマスが来るから。

次の月は12月「一年で一番大事なクリスマス」である。またリユニオンの機会である。
航空券を手配し(家族全員分)ギフトを買いクリスマスディナー用に買い込む。
クリスマスが終わるとホワイトセールでこれが最後と「来年」のためにギフトを買いに走る。だって割引率が高いから。

アメリカの1年と言うのはリストにすると、
1月はさんざんホリデーで疲れたが新年だからいいワインとかで静かに祝い、
2月にはバレンタインデーが来てバラが一年で一番高くなる日。小売業やエンターテイメントは売り上げの最高を期待できる時だ。
5月は母の日、レストランや小売業は平均月の倍の売り上げが期待できる。その後にメモリアルウイークエンドがやってきて3日間の連休はどこかに出かける。
7月は独立記念日だ!人を招いてバーベキューだ。
9月にレーバーデイで連休はキャンプかどこかに行く
10月はハロウイーンでホリデーシーズン開幕で気分が高揚し、
11月のサンクスギビングでそれ行け~ドン!と使い、
12月は先月に金を使い過ぎたけどもうヤケになってクリスマスだからもう考えたくなくてカードを切りまくってしまう。

日本の盆と正月は半年離れているから頭が冷えるが、アメリカのホリデーシーズンは10月11月12月とホリデーマインドと消費は右肩上がりで高揚していくのだ。これがアメリカ人の1年のホリデー乱費スケジュールである。

アメリカ小売業の不発

今年2023年ブラックフライデーは不発だった。
クレジットカードの残高が過去最高だからだ。
夫婦二人向き合って、どのカードをどれくらい払ったらいいのか頭を悩ませていることだろう。

アメリカ人の4人に一人は貯金がゼロだ。入ったら使う。これは四半世紀前から変わらない習性だ。
カードの残高が2万ドルを超えるとそろそろ自己破産のラインに近づくと言われていた。
知り合いは実際2万ドルを超えたところで自己破産した。

現在平均アメリカ人のカード残高は6000ドルで夫婦二人なら8000ドルと統計がある。
アメリカは日本と違って年2回のボーナスを出す会社なんてあまりないから、再来月のボーナスでスパッと残高を始末するなんて期待できない。

まっとうなアメリカ人でも手元が詰まってきたのだ。クリスマスでも乱費はできない。
という経緯で、今年のブラックフライデーも不発だったし2023クリスマスセールも振るわないだろう。

アメリカは消費で持っている
アメリカ人が消費に走らないとどうなるかと言うと、小売りがレイオフを始める。
BestBuy, Walmart, Amazon, Macys,,,
レイオフされたワーカーは家のローンが払えずフォークロージャーになって、銀行は不良債権が積み上がり倒産する。レイオフが起きるのはクリスマスの後だ。

順番は違ったが2009年サブプライム発のローン・ホルダー破綻から銀行倒産、小売業レイオフ、さらにローン破綻のドミノ倒しをおばちゃんは経験した。

失業率はどうか?
全米の失業率は9月で3.8%10月時点で3.9%。何故か違和感を覚えカリフォルニアをチェックすると10月で4.8%だった。フレズノ・カウンティを見ると6.9%だ。これはとても平穏な数字ではない。

先月にアイ子ちゃんに聞いてみた。
アメリカ経済は数字から見てもおかしい。実際のところ(肌感覚)で失業率はどうなっているの?

すると、ダメだね。求人があるのは「労働職」であってホワイトカラーの求人はない

ニュースで日本が沸いたアメリカの皿洗いが10万ドルの給料とか、すし職人が30万ドルとかは、肉体労働者であるが故の募集であった。ホワイトカラーのマネージャー職やアナリストたちはレイオフをされたら、2ヶ月でローン破綻に陥る。
今年最後のクリスマスセールに頼みを託して売り上げが悪かったらレイオフが開始される。レイオフしなければ小売店が倒産するからだ。

IDECOとNISHA

日本の政府が旗を振って推奨しているIDECOとNISHA。
メディアやコンサル業界も旗振りに参加して猫でもNISHA、IDECOと踊っている。利益の非課税制は魅力だが、株価も金も上がり過ぎている。
今まで株や投資をやったことがない国民層がどっと参入したらどうなるか。リタイアした60歳が退職金を突っ込んだらどうなるか?高値づかみで。

株は安く手に入れて長期保存して経済とともに価値が上昇して資産として蓄えるなら安心な投資と言えると思うのだが、ここのところの急激な株高で高齢層が大枚を投じるのは危険ではないか?暴落してももどして長期保存で利益が出るのに。60歳過ぎて高値でつかんで余命も長くなければ損するだけだ。

おばちゃんの頭は警報が鳴り響いているので、NISHAの口座は開いたが入金していない。来年、ドルが127円以下に下がったらMMFにでも入れたいと思う。
2024年は何で始まるのか

65歳にしてピアスをする

そういえば、お前は金属アレルギーじゃなかったっけ?と、おじちゃんが聞いた、山を下っている途中に。

そうです。
金属アレルギーです。
35歳の時に、肝臓を壊してアレルギー・マーチが進行した。
乳液もハンドクリームもニュートロジーナは全滅して、シャンプーも髪染めもヘナ髪染めさえダメになった。夏場にファッション・アクセサリーのネックレスをつけたところ、汗で金属と反応したようで首周りの皮膚に黒い色素沈着がついてまるで絞殺死体のようになってしまった。1か月取れなかった。

以来、服の上からネックレスをつけるとか、14K以上のアクセサリーなら問題がないことが分かっている。ステンレスも大丈夫だ。
病院で装着するピアスはステンレス製のようだ。だから多分大丈夫であろう。かぶれたら外せばいい。

近くの整形外科にピアッシングの予約を取りたいのですが、と電話で言うと、受付はどなたかピアスがしたい方がいるのですねと聞いた。イヤ、ピアスをしたいのは私本人です。
電話の声というのは年がばれるものだ。

姪っ子がOCに遊びに来た時に、ピアスをしたいというのでモールのアクセサリー店に連れて行った。店員が姪の耳たぶをちょっと消毒したと思ったらぷすっと穴を開けあっという間に終わった。30ドルちょっとだったと思う。
アメリカでピアスの穴開けというのは気楽なものだった。
アメリカの赤ん坊は赤ん坊のうちに女の子はピアスして、男の子なら1~2か月で割礼手術をしたと思う。全員ではないが。訳が分からないうちにやってしまえば楽よって。

シミ取りとボトックスは何度もやったがピアスは思いつかなかった。
若い女の子よりも白髪ショートのおばあちゃんの方が、なんだか大きなビアスも似合っているような気がする。若ければピアスのキラキラなんか借りる必要がなくて肌も若さにあふれているから。

消毒とピアスの準備をした看護師さんも実際の施術を行う医師も
「なんか、心境の変化でもありましたか?」とおばちゃんに聞くので(3回目だ)、やりたいことは今のうちにやっておこうと思いまして、と述べると、なま暖かい笑みと賛同を頂いた。

よくよく考えてみると、近頃、老化がとみに進んでいる。
抜け毛以上に髪がやせてボリュームがずいぶん減った。肌がくすんで張りがなくなった。61歳までは老いの姿をさほど意識せずに済んだのに、62歳を過ぎたら膝小僧に皺を発見してすごくショックだった。その62歳を境に老化が進むという記事を発見して、なるほど統計通りに着々と老化が進んでいるので、ある意味統計は正確だと感心した。

いよいよ先生がピアスガンを構え介添えの二人の看護師が「先生、もうちょっと上、横、横です」先生はおとなしく看護師の指示に従いバチンとピアスを打ち込んだ。無事完了である。

両耳から頭のてっぺんにかけてつ~んとする。厳寒の野外で吹雪にさらされたら耳タブがつじ~んとするような感じ。

一か月後にステンレスを外した後につけようと思うピアスはオンラインですでに購入した。
18金なんてタカイ・タカイとおじちゃんがつぶやくので、とりあえずSheinでファッション・ジュエルだ。
色もデザインもとりどりなので選ぶのがめっちゃ楽しかった。

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おばちゃん 時効の分だけ懺悔する

おばちゃんのオンライン・ショッピング

アーノルド

平成はなかった 時空ワープの話

勢いで買ってしまった4Kテレビはどうかと言うと、

でかい。
43インチだと思っていたフナイは実は50インチでテレビ台にぎりぎりだった。
朝のニュース番組で華やかな色とりどりのスタジオのセットは「造花」だ、とわかるほどに鮮明。リチャード・ギアってこんなにのっぺりしてたっけと不思議。

テレビでは水谷豊の刑事ものが映っている。
4KテレビになってからはCSとBSのチャンネルが増えたので、おじちゃんのセレクションはさらに増えた。その他の刑事ものを見ているがその中でも見覚えのある俳優が主役だ。三浦友和とか、野際陽子。背景や髪型がやや古臭いのだがおじちゃんとおばちゃんの記憶にある三浦友和そのまんまである。

30年近く間アメリカ暮らしでその間帰国したのは永住権が取れた時と、母の葬儀だけだったから合わせて日本滞在は3週間ほどしかない。おじちゃんとおばちゃんにとって日本の平成時代は存在しないのだ。アメリカ渡米前の記憶は昭和時代しかない。

昭和の日本から90年初頭のアメリカに飛んだときTVシリーズは Cheers や再放送のTaxi DriversでSabrina, Buffy, Seinfeld,そしてFriends!である。Mathew Perryが亡なってしまったのはつくづく悲しい。

それから30年の時空を飛んで日本に帰国したので浦島さんになるのはしょうがない
どうしても理解できない日本の仕組みとか、触ったことがない物とか謎の物は出てくる。古くはPHS、プリクラ、ナナコ、スイカ、CS、BS、スカパー、QRコード、クオカード、話だけ聞く2000円札とか。

ところが、おじちゃんがリモートを握ってテレビをCSだかBSに変えると記憶にある俳優さんたちが記憶のままで出てくるのだ。そうそう、この人はこんなだった。今でも生きていらっしゃるかどうかはわからない。

おばちゃんたちに平成は存在しないので日本の記憶は昭和に直結している。
横浜のラーメン博物館に行って昭和を再現した館内が懐かしかったが、日本の方が思う懐かしさとはたぶん違っていたと思う。おばちゃんたちの記憶にあるラーメン屋さんと言うのはたいてい場末であのまんまだった。

わたしたちは日本の時代とともに歳をとっていない。
日本の俳優さんやアイドルや歌手が自分と一緒に年を重ねてきてない。平成を飛び越えてしまったので、俳優さんや歌手の現在の姿を見ると大変なショックでのけぞりそうになる。

ちょっと、舘ひろしさんどうなさったの?相棒さんがいたはずですが、どこにいらっしゃるのか?
うまく年を取っている方もいるが、人はやはり元アイドルであろうが歳の取り方はそれぞれと言うほかはない。

おじちゃんがほとんど4Kテレビのリモートを握っているので最初のセット以外テレビをいじるチャンスはなかったが、おじちゃんがバイトで留守にしている間にNetFlixのアカウントのセットをした。
NetFlixもYouTubeもまだ見ていない。二人の好みが違い過ぎるので。
おばちゃんは相変わらずThinkpadで動画を見ている。

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元号が覚えられない カタカナ

Young Sheldonが面白い

NetFlixのYoung Sheldonが面白い。
時代は80年代の終わりから90年代の初め、テキサスの天才=ギフティッドの少年のTVコメディシリーズ。
シリーズは90年代初めの設定だが制作は2020年だ。
リビングに置かれた木目調のブラウン管テレビはいかにも古ぼけてジャンクヤードで探したんだろうかと思う。そのテレビに映っている番組はBaywatchPamela Andersonが揺らしながら走ってくる奴である。

花柄の布のソファ、クリーム色の地に花模様の壁紙にチェックのカーテン。キッチンキャビネットはオークルでカウンター・トップと壁は白のタイルだ。キッチンの壁掛け電話。床まで届きそうな長いコード。

お父ちゃんはフットボール・コーチでフォードのピックアップ・トラックに乗っている。
コンピューターは5.1インチのフロッピーがついてる。RadioShackが最新の電子機器スポットだった。音声カプラでネットワークに接続するのだ。

ディーンエイジャーのチョーカー。 シェルダンがhush puppies のpenny loafersは履きたくないって靴屋でダダを捏ねてる。おお、なんと懐かしいHush Puppies! 音楽も80年代後半のポップ。

こましゃっくれた天才少年が巻き起こすトラブルin Texas 
おばちゃんはすっかりうれしくなってしまった。テロの恐怖もなく後ろから追われているような切迫感がなかった時代。このショーを見るとコンピューターの発達とネットがアメリカ社会をものすごい勢いで変えていったんだとよくわかる。当時の情報は図書館と、本と、YellowPageと電話だったのよ。

おまけにテキサスの訛り!
口に飴玉を含んだまま「ビビデ・バビデ・ブー」って言ってるような英語。渡米した当時のおばちゃんは聞き取りにくくって、飴玉かなんかしゃぶってんじゃないよ。何言ってるのか分かんないじゃない。むかついたのだが、今聞くと訛りはいかにもテキサスのおじちゃんおばちゃんらしい。

テキサスの国技はフットボール。主食は肉とメキシカンフード。ビールはテキサス・ビール?

シーズン3でなんとRebaが出てきた。立派なおばあちゃんになって!
そういえばRebaもテキサス英語をしゃべる女優さんだった。90年代はヘア・スタイリストの役でドライヤーを銃のように腰にぶち込み、立て板に水のようにしゃべって相手をぎゃふんと言わせるお姉さんだったのに!
すっかり婆ちゃんになって。見ている私も婆ちゃんになっちゃったんだが。

シーズン4続編はいつリリースなんだろうか、楽しみ。

テン・ジュニア FIP闘病記9      バイアグラ秘話

10‣2日
体重は3240gで先週と変わらず。熱は平熱38.5度。
自宅のキッチン用・秤ではテンが暴れるので体重計測が不可能になった。私が抱いてタニタのに乗り、テンをおろしてからもう一度体重を計って差し引きする。一瞬3500gになった日もあったったんだが。

テンはこの1週間活発でよく動き食欲もある。投薬を再開してから3週間とちょっと。体重4キロはやはり無理な目標だったか。高栄養食も食べているのにアバラが触れる。テンにはなかなか筋肉と脂肪がついてくれない。せめて3.5キロは越えてほしいなぁ。

今日は採血をしたが、ウイルス薬の影響でFIPの所見は血液に出てこないだろう。だから薬剤の影響で肝臓・腎臓などに障害が出ていないのを確認するための検査だった。

見かけ上は正常に見えるがFIPが駆逐されたかどうかは、わからない。CTでも血液検査でも所見が出ないだろうから。
先月のように「12週が終わった、寛解です」と治療を終了して一気にウイルスが勢いを取り戻したような愚は繰り返せない。

テンの体重増加が治療の終了目安なのだが、その頼みの体重が停滞しているので止め時がわからない。
ドクターが提案したのは、薬量を今の20㎎から15㎎に減らしてみて様子を見る。もし元気がなくなればウイルスがまた勢いを盛り返してきた証拠かもしれない。
それはそうだ。それが唯一の判定方法か。難しいなぁ。ロシアンルーレットみたいだ。

先生、ほかのウイルス治療薬で併用できそうなのはありませんかねぇ?
まぁ、ウイルスのタイプが違えば効果があるかどうかはわからないので。う~ん、もう一つは、薬をMutianにしてみる手もあるかもしれません。

Mutianは特効薬の本尊である。
今使っているウイルス剤のモルヌピラビルは後発薬で薬の値段はMutianの半額だ。猫のFIPの治療薬はすべて政府から認定が降りていないので、本尊のMutianも後続薬もすべて中国からの個人輸入になる。

Mutianを持っていてFIPの治療にあたっている動物病院は限られている。
治療には薬代、検査料、診察料で軽く新車1台分を超える費用が必要だ。それでもFIPの寛解率は100%ではない。この治療費の高さと専門のクリニックの少なさ、が敷居となって猫FIPの治療は難しいものになっている。

テンのFIPのトドメを刺すために紹介状をもらって専門クリニックに行きMutianを処方してもらう。という手もあるとうちのドクターは言っているのだ。

標準の12週間投薬の必要はないかもしれない。
だが、専門クリニックで血液の精密検査、エコー、CTをすべてやり直し、カルテのデーター・コピーを出してMutianを処方してもらうことを考えると踏ん切りがつかない。ここまで快癒したんだから。8合目まで来たから。それにペット保険の限度額はすでに使い切った。

Mutianを持っているクリニックから、うちのドクターが薬を購入することはできない。薬事法違反でどちらの獣医も獣医師免許が取り消しになってしまう。

そうするとMutianの輸入代理店の情報がわかれば、私が個人輸入をするか、あるいはドクターがMutianの個人輸入をするか。いったい代理店はどこか?

その辺の情報は漏れてこないんですよね。
同業者なのに?
ん~~、同業者でMutianを持っている人で、聞けるような人がXXXにいますから一遍
その辺を聞いてみようかな。

おう!?先生、ぜひ聞いて。
教えてくれるか教えてくれないか、あるいは代理店に頼んでもテンの治療に間に合うかどうかわからないけれど。
とりあえずまた1週間はモルヌ20mgを処方してもらった。

―――ここから昔ばなしである。―――――――
今から30年ほど前、まだおばちゃんがアホウブだったころ。
アメリカのローカルの知り合いに石を投げれば、日本との輸出入の仕事をしていた誰かにあたった。

アメリカの工場から流出したナイキのシューズを日本に送る。
サーファー御用達しの人気Tシャツを日本に送る。
日本の物をアメリカに輸入する。
仕事のメインか小遣いかの規模の違いはあったが、誰もが輸出入を手掛けていたような時代だった。今、日本では何がブームか?

そこにバイアグラがでた。
アメリカでバイアグラが普及した時、日本ではまだ未認可で夢の薬だった。
ただ、未認可の薬でも個人輸入は自由だ。一般日本人は夢の薬!へぇ~~と思うだけだったのだが、勇気と〇欲に目がくらんだ日本人はアメリカ在住の誰かれの伝手を探す。
どうにかして輸入できないか、と。

この情勢を感じて抜け目ないわが同胞・在米日本人(誉め言葉)はさっそくバイアグラの輸出を開始した。一錠5ドルがいくらに化けたか?おおぴらに言わないが誰かが濡れ手に粟でボロもうけをしているらしいと噂があった。

輸出入と縁がなかった私にも、日本向けにバイアグラ輸入代理店のウエブ・ページを作ってくれないだろうかと相談が持ち込まれた。その当時はオンラインの代金決済が簡単でなくセキュリティ上の決済プログラムは私の手には負えないので断った。

代金の受け取りを日本親族にしておけばできるかもしれないけど、XXXさん、それはそうと一体バイアグラはどこで仕入れるの?処方箋薬じゃない?
へへっ、XXXcityの○○薬局ならあるんだよ。
私が輸出入のビジネスとはまったく無縁だったからポロっと口が滑って教えてくれた。
ここで終わっていればウラミを受けることはなかったかもしれない。

そのあと別な知人Aさんに会った時、案の定、彼も輸出入を手掛けていて、いま日本では何が当たるかなぁ?バイアグラだったら絶対当たるのに、。XXとか○○とか、バイアグラで当たっているらしいから。一体バイアグラはどこで手に入るんだろうな?

で、私はポロっとXXXcityの○○薬局だそうよ。と漏らしてしまった。
その後、別の関係者から、場が荒れるだろうが!と
グレたデューク・東郷みたいなおっさんから凄まれたのであった。
その後、在米者で手が出せるものは我もと手を出し、相場は崩れ日本でバイアグラの認可が下りた後はビジネスチャンスは消滅したのであった。
ウブで間抜けなおばちゃんでした、すいません。

ここで念を押しておくが、FIPの治療薬に関しては日本の個人輸入のクリニックではほとんど薬代マージンを取っていない。
これは確か。

アメリカでもファイスブックにFIPの治療グループがあって、FIP症状や治療法について情報公開をしているが、Mutianの値段に関しては為替を考えずに日本もアメリカも薬値はほとんど変わりがない。

山の猫友がFIPの治療をした時もMutian輸入時の値段と処方された時の請求書を見比べて計算したら「利」はほとんど乗っておらず、輸入した薬値と変わりがなかったと言っていた。日本の獣医さんは良心的で「治療薬」では欲をだしていない。立派である。

まぁ、バイアグラを欲しがる男から多少の利をとっても後ろめたさはあまりなかったかもしれない。当時の在米日本人を擁護しておく。

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日米年金 比較 インフレで年金はどのくらいスライドする?

日米の年金比較2である。
老後資金・年金はインフレに弱い。余生が20年あるとして物価の上昇に日米の年金はどのくらいスライドするのか?
この記事のポイントはインフレ・スライドに焦点をあてて日米の年金を比較してみる。
参考とするのは日本年金局とSSAからの統計

まず日本の年金はどうか。
厚生年金・国民年金の年金スライド率・改定率 推移統計を発見!
見やすく表にしてみた。

http://www.office-onoduka.com/nenkinblog/2008/04/post_138.html

2000年ごろから日本経済の沈下が顕著になったのだろうか。
令和になってから支給額上がったと思えばマクロ引き下げもある。

コロナとウクライナ危機、円安のせいで電気・ガス・ガソリン・灯油などのパワー、食品、物価すべてが上昇してる。今年来年にかけて果たして年金は実働どれだけ上がるのか。賃金も上昇しているとはいえ、上がっているのは大企業が主であって、下じもの民の時給が上がっているという実感はあまりない。
物価の上昇に時給はとても追いつかないが年金の調整はもっと緩い。

来年度の改定はどうなのだろう?
2024年度インフレスライドアップをすれば年金受給者すべての受給者が対象になるので、わずかな%でも政府は莫大な資金が追加必要になる。現役世代の社会保障費負担はすでに、いっぱいいっぱい。

日本の年金は来年インフレ加算があったとしても、まわりまわって物価・税金・社会保障費などで年金生活者の手元から搾りとられるのではないかと思う。

米国年金はどうか?
アメリカの年金Social Security にはSocial Security Cost-Of-Living Adjustments 略してCOLAインフレ・スライド制度がある。毎年10月に消費者物価指数Consumer Price Index/ CPIが発表されCPIが3%を超えるとCOLAが発動する。
https://www.ssa.gov/oact/cola/colaseries.html
COLA変動の推移を表にしてみた。

過去5年で米国年金は20.3%上がった。
今年2023年10月13日に来年の調整%が発表予定だが、前分析では3.2%あたりになるのではないかと予想されている。

アメリカ政府は死ぬまで年金を上げ続けてくれる。年金生活者に気前がいい。アメリカのほうが恵まれているかも、おっと?早まってはいけない。どうしてスライドアップが毎年のようにできるのか?

アメリカは若い国で老齢人口率も日本よりは低い。常に若年層の流入がある国。経済の新陳代謝が早い。―――そしてアメリカ人の平均寿命は短い!!!

アメリカ人の一般人の平均寿命は日本人よりず~~と短い。
男性の平均寿命73.5歳 女性79.1歳。80歳にも届かないのだ。

さらにアメリカの年金の受給開始年齢は67歳だが、毎年受給開始年齢が遅くなる。10年も年金を支給しないうちに国民が死んでくれる。年金のインフレ・スライドを十分享受しないうちに死ぬアメリカ人が多いということかもしれない。

やった!来年もCOLAで年金額が増える!と喜ぶアメリカ人年金受給者の寿命は日本人より短かった!あらま?

ただ~、この統計の平均寿命というやつはあくまでも統計。
アメリカ人の平均寿命が短いのは、実は若年層が若いうちに亡くなる率が高く統計上は平均寿命が短くなる、と言われていたりする。

実際のところアメリカ人でも富裕層は長生きだ。
運動をし健康的な食生活を心掛けカバーの厚い健康保険を持っている。
貧乏人ほどジャンクを食べ太って病気にかかりやすい。ろくな健康保険も入っていないので早く死ぬ。アメリカ人の寿命と資産の額は正比例すると思う。

年金をあてにしなくてもいい健康なジジババ富裕層がCOLAの恩恵を受けてますます年金を増やし、生活費ではなくて、お小遣いや投資用に回してたりしてね。

若いころからせっせと働いてきた庶民層は、きっとどの国でも節約や就労を強いられているのが実情かもしれない。抜け目なく強いドルを生かそうと思えば、通貨が安くて治安がよい国へ移住するが吉か。

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日本の年金だけで老後を生きようと思ったら無理。
それなりの老後資金の準備がいる。それが世を沸かせた2000万円問題だった。

では、アメリカの年金だけで老後を過ごせるか?ム・ム・ム無理かな?
実はアメリカで老後に必要な資金は50万ドルといわれる。高い医療費もあるしね。
$500.000、50万ドル、1ミリオンの半分。

半分の25万ドルでも準備ができているアメリカ人は少ないのではないだろうか?4人に一人は貯金が0といわれるアメリカ人であるし。

さらに、アメリカの年金額はどうか
日本の公的年金は国民年金+厚生年金。アメリカの年金はSocial Security Payment
統計では2023年 アメリカ人の平均SS受給額は月額$1,827/1人、夫婦なら$2700。都市部で住む家のローンがすでに終わっていたとしても夫婦での生活はできない。働かねばならない。

よく聞いたアメリカ人のリタイア・プランというのは、若いうちに都市部で家を買いチャンスがあればより資産価値の高い家に住み替える。年金だけではなく401Kなどがある会社で働く。
リタイアの時期が来れば、都市部の家を売って売却益をもって物価の安い州に引っ越して、貯金を崩しながら年金で暮らす。ソーシャルセキュリティで暮らすなら物価指数の低いテキサス州や市などの情報があるので住み替えの参考にできる。

自宅を持っているかどうか、がリタイアの大きなポイントであったと思う。
アメリカの住宅は2000年から比べて現在では3~4倍ほどの価格になっているはず。定石通りに家を売って物価の安い州に引っ越せば、年金が月3000ドルでも夫婦悠々の生活ができるかもしれない。

ローンが終わった家があってもそのまま都市部に住み続けようとするなら、夫婦月3000ドルの年金では生活は難しい。せめて4000ドルは必要。そうでなければパートタイマーで働くか。あるいはBobのように間借り人を置くとか。

老後のための投資は401K は?
アメリカ人の4人に一人は貯蓄がゼロ。
会社を首になったり。
会社は2 Week Noticeを出せば従業員を解雇できる。雇用を守る義務は会社にない。
働く会社自体がつぶれて消滅したり、配偶者が出産や病気で一馬力になったり、、そんなことはいつでも起こるアメリカ社会である。

会社が首尾よくつぶれもせず合併も売却もされず40年同じ会社で働いた、、などとはごくごくまれなケースではないか。波乱万丈のアメリカ社会を生き抜いて、お宝の貯蓄と投資を守り抜いた勝者は一握りかもしれない。
持つ者、持たざる者がはっきり分かれてしまうのがアメリカ

スーパーでも小売店でもアメリカ人高齢者は働いていた。
Marshallなんてレジはジジババがほとんどで、何をするにも遅くて愛想が悪かった。就労への敷居は日本より低いかもしれない。

富裕層は別にして、一般アメリカ庶民も年金が足りなければ節約して老後でも働かねばならない。物価の安い州あるいは国境を越えて引っ越すとか、アジア系なら子供と同居するとか、あれやこれやで何とか工夫して暮らす。

サブプライムからのリセッションでアメリカの中間所得層はかなり力を削がれ、Covid-19のせいでさらに中間層は沈み、アメリカは富裕層と下層に2極化がひどくなっているのではないか。
年金だけで暮らせるアメリカ庶民はたぶん多くないと思う。

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