2024年リセッションは来るのか

11月15日 ドルの為替レートは天井をついたかもしれない。
アメリカのCPIは10月で若干下がり、失業率はこれから上がりそうな予感がする。アメリカ国民のカード残高はリーマンのリセッション時代を上回りそうだ。開戦前夜のような邪悪な気配がヒタヒタと忍び寄ってくる気がする。

おばちゃんは小売業でサブプライムのリセッションからのサバイバーだったが、あの時の絶望感はよく思い出す。日系新聞や日系コミュニティ・雑誌に売りビジネス広告がずらりと並んだ。誰も買い手はいないのに。借金がなくて体力(資金)があるビジネスが生き残った。おばちゃんは持ちこたえたが、リセッションのさなかで小売業を営むなんて地獄の修業は二度とやりたくない。

小売業をやっていると客の支払いは常にクレジット払いが現金を5%以上上回る。現金とクレジット払いの割合が逆転したのが2008年の9月。あれ?おかしいなと。
Go Back to School期にしては売り上げ減が長引く。客の呼び込みのために内装のリモデルを計画し、同じことを考えていた同業者と業務問屋で鉢合わせした。

何かがおかしいと思いつつぬかるみに沈み込んでいって、気が付けば客のクレジット支払いよりキャッシュの支払い割合が逆転していた。
客のクレジット限度額がいっぱいになった結果だったのだ。

周りを見ればショッピングモールの隣のビジネスも水面下であがいていて、顔を合わせると愚痴を言うのだが、未来が見えない恐ろしさに目を背けてこの不景気はそのうち終わる、何とか持ちこたえればとオーナー達は自分で言い聞かせていた。

過去のアメリカの不況はどうだったのか。
2009年当時、おばちゃんは恐怖を薄めるために統計を調べた。
プライムレートや国債の利率、CPIや失業率をグレート・リセッションの統計数字と比べた。自宅の価格を毎週Zillowでチェックした。 どんな不況もひどいのは正味3年くらい。統計と売り上げを分析しながら歯を食いしばって3年。持ち直したと思ったのが2012年だった。

2021年カリフォルニア・OCでコロナの死者が30万人を超えたと知ったときに、これは大変な恐慌になるのではないかと震えた。
アメリカ経済はよく持ちこたえたあとインフレに襲われ家も車もエネルギーも高騰した。給料は上がるが物価には追い付いていない。ただ仕事さえすれば家計は回ってきたのだろうが、そろそろクレジットの限度額に到達しつつある。

アメリカでも日本でも正反対の分析を発表するアナリストがいる。
●失業率が低どまりだからアメリカの経済はソフトランディングに持っていける。今はリセッションではない。

●リセッションはそこまで来ている。すべての数字が危ない。備えるべき。

どちらの分析も納得できる点はあるのだが、おばちゃんの気がかりはアメリカ人のクレジット残高。14兆円?高沸した物価。

これから一気に消費が落ちそうな気がする。小売業が傾くので、その後に来るのはレイオフ。ビジネスが生き残るためにレーバーを切っていく。

失業するとローンが払えず、しかも不動産の価格は下がり、家の評価額がローン残高を下回るようになるとフォー・クロージャーが増える。さらに不動産会社が倒れる。

2009年の時は首を切られたパートタイマーが、ホリデーシーズンのTempセールス要員に殺到したが、募集人数も多くなかった。Thanksgivingと Christmas商戦はしけた花火のようで人は不要な買い物を控えた。

2023年10月統計は失業率が全米で3.9%と低い。カリフォルニアは4.8%。11月からアメリカはホリデーシーズンになる。Thanksgiving あとのBlack Friday、 Christmasセールと White Sale, 年を越してNew Years Dayとホリデーは続くのだが、年内のホリデー消費が伸びなければ消費低迷が露わになって、来年は小売業からレイオフが始まるかもしれない。

ローレン・バフェットのキャッシュ残高が最大になったという。
体力があるビジネスだけが生き残る。最悪のリセッションがやってくるのだろうか?おばちゃんはおっかない。

日本でどこまで影響を受けるか。ドルがどのくらいまで下がって、円も落ちるとしてどこで均衡するのか。
恐慌なんかできれば来てほしくない。切に切に祈るおばちゃんである。
人差し指を重ねてソフトランディングを祈ろう!

給与控除が減らされるとどうなるか?日本のサラリーマンよ君らは羊か?

政府はサラリーマンの給与控除額を減らそうと狙っている。しらじらしく岸田首相はサラリーマンの増税は考えていないと答申した。

「控除」は給与収入から引いて、残りが課税所得だ。給与控除が減らされると課税対象額は増える。さらには住民税も増えるのだ。

これがサラリーマン狙い撃ちの増税でなければ何なのだろう。政府が言う「日本の所得税率は世界レベルで高くない」これは正しい。

課税所得194万5千円まで、所得税はゼロ。

195万円から329万9千円まで5%(つまり課税所得に5%をかけるだけ)

330万から694万9千円までが10%

大体の庶民層はこの辺でカバーされてしまうから、サラリーマンの所得税は、課税所得の5%~10%だ課税所得は給与所得控除とか、基礎控除、配偶者控除、生命保険控除などの控除類を全~部引いた残り。現行制度ではいろんな控除を合計すれば、課税所得は額面の給与の半分くらいまでに低くなりえる。

だから日本の所得税額は知れているのだ。欧米と比べても所得税率が低いといって確かに嘘ではない。ところが日本では住民税が高い

アメリカの連邦の所得税はガンとくるが州税は大したことがない。社会保障費は12.6%だ。ところが日本では厚生年金、社会保険、雇用保険などの社会保障費が確か19%を超えていた。所得控除を減らせば増税間違いなし。

控除額を減らせば、ついでに住民税も上がる。課税所得から住民税が計算されるからだ。

例えば現行で所得税が5%ゾーンでも、控除金額を減らされると課税所得額が多くなって税率が突然2倍の10%ゾーンに突入することがあり得る。

特に要注意は:現在課税所得が195万近辺のサラリーマンと329万9千円手前の給料取りは、所得税率が突然2倍になる。5%は10%に、10%は一気に20%だ。さらに住民税も上がる。

これがサラリーマン増税じゃなくて何なのだ?

岸田首相は「財務省のポチ」と言われているそうだ。

この控除金額の見直し案は財務省の官僚も試算をしているに違いない。そこでおばちゃんはふと考えてしまった。官僚、公務員というのも給与生活者には違いない。                                        

すると見直し案の試算をする公務員は自分の控除額を自分で減らそうとしているのか?自分で自分の首を絞める縄を編んでるってわけか?そんなことはあるのか?
「公務員の給与控除」を検索してみると、

――控除とは、所得税を計算するときに給料から差し引くことができるお金のことです。 ただし、公務員の場合は会社員の場合よりも控除項目がやや少なくなっています。 たとえば、会社員なら「雇用保険料」が給料から控除されますが、公務員の場合は控除されません。――

ふ~ん。自分で自分の取り分を減らす気があるんだ。

ところがネットの記事でこんなのが上がってきた。

国家公務員給与ボーナス引き上げ 2年連続

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023072500613&g=pol

https://news.yahoo.co.jp/articles/c248a886d10c78eb416226d86214fba7406c779b

ずるい人間はとことんずるいのだ。

日本の民衆は鼻先で手前勝手なインチキをやられてよく暴動を起こさないものだ。

自分の金を守ろう。自分の生活と家族を守ろう。

まず自分の税金がいくらなのか、どのように算出されているのか理解しよう。毎年2月過ぎには、確定申告をする。自然災害で被災すれば税金が返ってくる。窃盗にあったりしたら雑損益が申告できたはず。

確定申告はサラリーマンに残された自分の税金を取り返す唯一のチャンスだ。

2月はローザンヌ

税金やら確定申告でころっと忘れていた。2月はローザンヌの季節であった。

ローザンヌといえばバレーである。毎年Utubeでファイナルを見るのが楽しみ。日本人は技術が高いので常に出場しているが、今年はあっと驚くことが起こった。

まさか、まさか、おばちゃんは目の錯覚かと思って巻き戻して見てしまった。
見間違いではなく、しっかり転んでいた。素早く立ち上がり最後まで踊り切ったのでオーディエンスの拍手は応援するようにかえって大きかった。彼女は下手な子ではなかったので残念だったが。

そのあと今度は男子が滑った。着地でスパンと滑って立ち上がったものの、前者の彼女とは違って顔は引きつっていた。まさか日本人演者が二人も滑るなんて。

最後はスウェーデンの男の子が転んで3人目。彼の後半はジャンプもおざなりでメタメタであった。気の毒に。

こんなことがあるのかしら、一つの大会で3人も滑るってのは初めて見た。
今年の大会は女子より男子のほうが見ごたえがあったように思う。

ポルトガル?Pedro君とかは力強くスピードよく海と真珠?をセクシーに踊ったし、ジゼルのを踊ったニュージーランドのアルバート王子は踊りが柔らかかった。どこにも力が入っていないように見えるのに、ふんわりと宙にジャンプしふんわりと優雅に旋回する。何かの賞をとってもよかったはず。

反対に、グラン・パ・クラッシックを踊った米国の娘は、見せ場のデベロップの後半は回転が追い付かず、曲に遅れそうで大変なのがまるわかりだったのに賞を取った。コンテンポラリー部門の出来が良かったのだろうか?おばちゃんは買わないなあ。

和田アキ子みたいなおっさんが中に住んでいるワタシが、何故バレーなんか好きなのかというと、一つは幼稚園の時にお習いしたのだ。

発表会に白のチュチュと白のタイツをはかされて、いたく衣装が気に入ってしまったおばちゃんは脱ぎたくないと一晩泣いたのである。衣装は好きだったのにどうして続けられなかったかというと、体がガンダムのように硬かったから。

足を開こうが閉じていようがおばちゃんの体はどの方向にも曲がらず、固すぎて練習の段階で嫌になったのだった。

忘れてしまっていた チュチュへの思いは、昭和のバレー漫画のブームで息を吹き返し、アメリカでバレー公演を見られて復活した。我々の定休日は平日で週末に休みが取れなかったから、見られる公演は年末のナッツ・クラッカーだった。


12月のうす暗闇の中、カジュアル一遍なカリフォルニアで、見るからに良家の子女がおしゃれをしてシアターに集まってくる。客席で案内からプログラムを受け取り静かな会話がさざめく中、幕が上がる。

頭が小さく金髪をお団子にした足の長~いバレリーナが、透き通るシアーをかさねてレースやおリボンもついた衣装を身にまとって、ピルエットでくるくる旋回する。シアーのスカートがふんわりと広がってサラサラと重なる。 嫌がっていたおじちゃんもバレーの魔術にとらわれてしまってうっとりとする。

しか~し、チケットは高い!
ロシアンバレーなんか、ラスベガスの超人気ショウより高い。Utubeに公式ローザンヌの動画が上がるようになって、おばちゃんは喜んだ。もともとものぐさで出不精だったから。
いい時代になった。

米国留学 F1―先の闇

昨日買い物のために山を下ったらふもとに早咲きの桜がすでに咲いていた。
そういえば、去年の5月には、再び桜は見られないかもしれないなと思っていた。桜は見られた。来年はどうか知らんが。

日本社会は閉塞感が満ちている。悲しいことだ。
海外脱出日本人が過去最多だそうだ、留学生は減っているのに。
出稼ぎXXとか、LAXで若い韓国女性が止められたのはリーマンショックの後だった。いまは日本女性がやるわけか、。

おばちゃんは、海外・留学・移住・進出に賛成。若者は世界を生きてみるべきと思っているが、火事場的な脱出をしても身につくものはなく、かえって将来を誤ると思う。

若者が自らを袋小路に追い詰めることがないように書いてみる。
海外移住するなら、ビザはまっとうに取れ。
不法就労、オーバーステイになった瞬間、その国での未来は閉ざされる。ビザ、就労許可証というのは日本で育った日本人が考えるよりず~っと重大なライセンスである。ビザを持っていなければその国で息をしてはいけない。

アメリカを例にすると、
まず留学生ビザを取る。ちゃんとした学校からI-20を取れ。この学校の選択を間違って留学生商売で生きている語学学校のI-20をとると、学力不足でカレッジやユニバーシティにトランスファーできずアメリカで沈没することになる。

自分に何の才能があるか、アメリカでも日本でも大学を卒業後「食って」いける職業ゴールを定めよ。アメリカはSTEM Science, Technology, Engineering, Mathematicsを専攻する学生は大事にしてくれる。国の発展の基礎になる資源だから。
医療はねらい目だ。看護学校はしんどくてクラスメート同志で泣きながらテスト勉強してたと逸話も聞く。看護師免許さえあれば永住権への道も開かれている。

富裕層にとっては海外移住は簡単である。
資金さえあれば金で買える永住権があるからだ。今の日本、今の自分たちを何とか打破したいそのために海外渡航を考える普通の人たちにとっては、金で買える永住権は残念だが手に届かない。まっとうに努力してまっとうに移住のチャンスを狙う。その場合はSTEMにチャンスがある。

Yahooのコメントに「うちは夫婦高所得なので、子供の教育のために海外移住を考えています。」があったが、おばちゃんは「高所得」で引っかかった。「所得」が「勤労所得」なら海外移住は、日本での勤労所得を捨てることである。ツテも縁もない外国に移住して、移住先で収入がなければ貯金は蒸発する。

または、能力が高ければ、海外の日本企業の求人に応募してビザをサポートしてもらう狭き門もある。配偶者の就労ビザがついているかは定かではない。また雇用してくださった会社がビザを持っているのでビザの奴隷。会社が床掃除をしろと言ったらする。靴を磨けと言ったら磨く。首になればビザも消滅する。


夫婦と子供が移住するには、富裕層でなければ、日本の企業の駐在で派遣されるばかりだ。夫婦が高所得だけでは外国の就労ビザの壁が突破できない。

とりあえず留学生ビザで渡航して生活資金は何とかなるだろうと思っている人は、なんともならない。
留学資金を貯め、ビザを取り、学校を卒業し、就労ビザか永住権を狙う。
現地に住めば生活費を稼ぐ仕事があるだろうと思うかもしれないが、不法就労を雇うと雇用主に罰金が科せられるのだ。

おばちゃんが人を雇ったときは面接し、彼・彼女のSocial SecurityナンバーをW4フォームに記入してペイロール会社へ提出するする。ペイロール会社はSSナンバーを照会して異常があると返信してくる。


「SSナンバーが照会できませんでした、あるいは存在しないSSナンバーでした。雇用してはなりません。」メキシカンなどは偽造したSSカード(マイナンバーカード)を出してくるので油断がならないわけ。

留学生や就労不可のビザだとSSナンバーがそもそも取れない。
おばちゃんの会社のペイロールに乗せることが不可能なのだ。雇えない。

それでも闇で不法就労を雇って給料をだして、それがバレた場合は、不法就労ひとりにつき罰金が$5000である。2度目にバレれば2倍の1万ドルになる。そんな危険を冒すよりは、すでに永住権を持っている在住者を雇う。

渡米して皿洗いでもすれば稼げるというのは戦前の話。去年のニュースで、ニューヨークのレストランで年収20万ドルで皿洗いを募集しても人が来ない、というのがあったが、ビザなし、就労許可なしの不法滞在は、皿洗い求人に応募する資格さえない

ここからは今まで書けなかったアメリカの日系社会の闇の話。
KK問題でF1ビザの問題でF1が失効したらその先は闇、、、と。

密入国のメキシカンが合法的ビザや就労ビザも持たないのに、アメリカ社会で道路工事や日雇い労働で生きている事実がある。同じようなことを日本人同胞がやっているとなると、できるだけ目をそらし、知らなかったことにしたい。

滞在できないはずの日本人が米国内に生息していて遭遇することがある。
どうしてそうなった?

周囲の話をつなぎ合わせると、留学ビザF1かあるいは観光ビザで入国してきた。I-20を発行する語学学校は、先生も日本人なら生徒も日本人。日本国内の英語学校と何ら変わりなく授業の内容も退屈。出席しなくても学校側はビジネスだからうるさい警告はないし、なんとなく学校に行かなくなった。

そこで気が付けばI-20をキープしている限り米国内滞在は合法であった。卒業をしなくても大学にトランスファーしなくても語学学校に在籍して1-20がある限り就労は不可だが違法滞在ではない。


英語学校は1-20を授業料という名で売っているのである。1-20の授業料を払い続けることがアメリカにいられる保証になって、卒業や目的がなくなってもずるずると滞在を続けてしまう。

一度出国すると、再入国ができるかどうか危ういので日本の親が病気でも一時帰国ができない。4年5年たっても事情は変わりないので、思い切って親にはハワイに出てきてもらう。ハワイなら親に会える。

目的意識が低く流されてしまった人はついにF1も失効し、1-20に払う金さえも窮してビザを失ってしまう。ID=運転免許証だけはあるので生活はしている。完全違法滞在者というのが生息している。1-20だけというグレーゾーンの留学生崩れも生息している。
ただし、米国を出国してしまうと、2度と入国できないので日本に帰国する決心もつかずずるずるとその日を送っている。

なぜか、みな故国日本には帰りたくない。
今更日本に帰ってもしょうがないと言う。アメリカにいる方がそのうち何かいいことがありそうな気がする。アメリカにいられる、アメリカに居るというのが目的になる。

非合法の身分から抜け出す方法は、男なら一発逆転は大統領の恩赦。若い女ならアメリカ人男性との結婚。

非合法のままずるずると何十年もアメリカにいて、まともな職もなければ資格も取れない幽霊の状態のままガンになって最後は知り合いの日本人の世話になって亡くなった方もいた。

今日、円ドルレートは130円だ。
たとえ日本の貯金がそこそこでも海外移住にベストな時ではない。ビザの壁は高くアパートのレントも日本の倍に届こうとしている。

今は準備の期間だとしよう。
バネは矯めれば矯めるほど程、跳ねる力が大きくなるから。何だったら食っていけるか、自分の能力を伸ばすために海外に移住してみよう。

くれぐれも自分なんか探しに行くな、そんなものは外国の地面におっこちていない。
自分は自分で変えていくものである。

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アイ子ちゃん、クレジット詐欺に会う

スキーに来ているアイ子ちゃんからLineが入った。
こんな請求が来ていてよく見ずに払ちゃたっんだけど、詐欺かな?使った覚えがないの。

HETSUDOSUPOACA-TSUSUTE-SHON NAGANO JP
Transaction Date 01/13/23 Posting Sate 1/13/23
$193.61
Begin region Purchase Mode CARD PRESENT

越後屋さんもヤキが回ったかもしれません。それは詐欺です
カードに電話をして支払いをストップして、それからDisputeを申し立てれば返ってくる。
アイ子ちゃんは、え~、でもオンライン・バンキングから払ったのに?

話がまどろっこしいので、電話に変えて越後屋さんを尋問する。
おばちゃん:この請求はメールできたのか?――違う。


アイ子ちゃん:オンライン・バンキングでこのTransaction請求を見たの。


おばちゃん:オンライン・バンキングで払ったというのは、銀行はWFか?――そう。
ではこれはやはりWFのクレジットカードなので、支払いはストップすることができる。
カード会社に電話してストップして、。

アイ子ちゃん:一緒にスキーに来た友達にも同じ文面で、でも違った金額で2回来てるって!

おばちゃん:ああ、それはもっと重大!
すぐカードに電話をしてカード自体キャンセルして。友達はLAXから同じフライトで成田について、行動はずっと一緒だった?

アイ子ちゃん:-そう。タクシーもホテルもレストランも同じ。

それは、マーチャントでカード情報を二人一緒に抜かれたか、あるいは空港でカードの磁気をスキミングして盗まれたと思う。すぐカードをキャンセルして、。

アイ子ちゃん:やっぱり、電話かけるの?
当たり前じゃん、カード会社のカスタマー・サービスは7 Days 24 hoursじゃない。(日本のカードはそうじゃないけど)

アイ子ちゃん:同行のお友達はオンラインで問い合わせるって言ってるけど。
そういう生易しい話ではないので、カードのエマージェンシーかLost & Stolen電話にしたほうがいい。

現役時代OCで一度、大規模なカード詐欺が発覚した。
スキミングされたか、それとも悪徳マーチャントがカード情報を流したか、カード会社の捜査が入って日系のドコソコが発生地だとうわさが流れた。どこのビジネスだったか特定名は流れなかったがおおむね事実であったようだ。

お客さんのクレジットカード情報は1年間事業所に保管せねばならない。
法律が緩かったころは、レシートに16桁のカード番号も個人名もすべて打ち出されたカードレシートが残るから、その保管方法はおばちゃんも悩んだ。

半年に1回ほどカード会社から売り上げについて質問が来るので、自宅に持って帰るのは不便だし従業員の目の付くところにも置けない。
クローゼットのロッカーにカギをかけて保管するしかなかった。

マーチャント側から、クレジットカードのプロセスを述べてみよう。
電子支払いはすべて同じように見えるかもしれないが、Transactionの信用度というのは実際のカードの取り扱いで違う。

どういうことかというと、
1)小売業では客は小売店に来て、店のカード端末で実物のカードを「スキャン」して払う。
2)オンライン・ショッピングでお客がオンライン上でカード情報とセキュリティ・コードを入力して払う。
3)お客が電話をかけて、口頭でカードナンバーを伝えてマーチャントが端末でプロセスする

以上のトランザクションは1)が一番信用度が高く、3)の信用度は一番低い。
信用度が低いとマーチャント手数料が高くなる。
だからおばちゃんは、確かな常連さん以外は電話でクレジット販売を受けなかった。

カードで売り上げが上がると、客に1セット、マーチャントい1セットレシートが残る。その日の最後にクレジットマシンからtransaction集計を打ち出してDepositボタンを押すとクレジットカード会社に売り上げ集計情報が送られる。日中のお客さんの個々のtransactionもその都度クレジットカードや銀行(デビット・カード)に通知されている。
次の日におばちゃんのビジネス口座に入金され、1か月後には集計のStatementが届く。

十数年のうち数回クレジット会社から、クレジット売上の調査が入ってきたことがある。
カード会社が郵便で 何月 何日 XXXX・XXXX氏の売り上げについて売り上げのカードレシートのコピーと、売上伝票のコピーを出せと言ってくる。

ロッカーのカギを開け、該当の月の伝票をとってカード会社にファックスか郵便で送る。
一度、XXX・XXXX氏から請求無効の申し立てDisputeを受けたので、売り上げ伝票とカードレシートのコピーとTransactionの詳細をすぐ知らせろ、proofを提出できなかったらこの売り上げは引き上げる。と通達があったことがある。

おばちゃんはXXX・XXXX氏を実によく覚えていた。
なぜかというと、常連のピーターと奥さんが連れてきて、本人は非常に無礼で尊大だったから。何を買い何を話し、同行のピーターと奥さんは何を買ったか、本人のXXXX氏はどんな服装をしていたか、など詳細にリポートを書いて伝票コピーと一緒にカード会社に送った。売り上げは引き上げられることなく、2度目と問い合わせはなかった。

XXXX・XXX氏がぎゃふんとうなだれてカード会社へDisputeを取り下げたのは間違いない。
カード会社の照会が来た時にちゃんとした販売証拠を提示できないと、カード会社は振込口座から強引に売上金額を引っこ抜いていくのである。
ということは、カード詐欺にあったと確信したらまずカード会社に電話をして支払いを止める。

楽天はこのプロセスがトロイ。
どれだけマーチャントと交渉したか、キャンセルの言質を取ったかなどの証拠がないと、支払いを止めてくれない。馬鹿な話だ

さて、アイ子ちゃんのカード請求の詳細を見れば、まず中華系かベトナム系のビジネス名で購入場所が北京、カードの使用状況は現場でカードの提示とある

アイ子ちゃんが北京経由で成田に来たとは聞いていないので、北京でカードを提示することは不可能であったはず。よって、これはスキミング・詐欺だろう。通報!

お財布にスキミング防止用のカードを入れておかなかったのか?
アマゾンで安く中国製が売っているのだが、。中国製のスキミング防止カードが中国人のスキミングツールにどれくらい有効なのか、ちょっと考えると面白いが。

おばちゃん?
もちろん防止カードを入れている。ついでにキッチンのアルミフォイルを3重に折って、お財布をくるむように財布の内ポケットに挿入してある。

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岸田首相がイギリスとの軍事協定にサインイ?

岸田首相がイギリスとの軍事協定にサイン

びっくりした!
以下はイギリス政府のオフィシャルページから
Published 11 January 2023

https://www.gov.uk/government/news/prime-minister-hosts-japanese-pm-and-agrees-historic-defence-agreement

岸田首相は、1月11日、ロンドン塔にて、イギリスが日本で軍を展開できる2国間の画期的な防衛協定にサインした
The Prime Minister will sign a landmark defence agreement with the Japanese Prime Minister at the Tower of London today [Wednesday 11 January], allowing UK forces to be deployed to Japan in the most significant defence agreement between the two countries in more than a century.

いや~~~こんな重大な防衛協定がどうしてヘッドラインにならないわけ?

In addition to defence and security challenges, the leaders are expected to discuss trade, including the UK’s accession to the Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership (CPTPP), a free trade bloc with a combined GDP of £9 trillion in GDP and home to more than 500 million people.

CPTPPへの話し合いももう済んだわけですか?

なんだか岸田首相が、防衛費増額を言い出した理由は、実はイギリスの新首相と密かに交渉と同意が成立していたんですか?で、訪英の場で過去1世紀もなかったような日英防衛協定にサインしたと。日米協定みたいに、防衛費としてイギリスに金を払うんですかね?

Yahooの記事を探したが、
【英国】日英、「円滑化協定」に署名 自衛隊と英国軍の共同訓練推進へhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f40a19f156f00d5f7feed0730883b3cbecfc0339

でも、GOV.UKの発表とはずいぶん重みが違う。イギリスが発表している言葉はDefence Agreement。ただの訓練だけの協定ではないでしょう?
allowing UK forces to be deployed to Japan in the most significant defence agreement
ちゃーんとUK forcesが日本に展開するdeployed to Japanって書いてあるじゃないですか?訓練なんて言葉はどこにもないし

―Yahoo記事
円滑化協定  円滑化協定は、安全保障・防衛分野での協力強化に向け、日英部隊間の共同運用や演習に必要な手続きを改善する取り決め。相互の訪問などが円滑化されることで、より大規模で複雑な共同訓練が可能になるという。――引用終わり

イギリス政府の発表と日本の記事の内容とあまりにも印象が違うので、いったいどうなっているのだ?。

新しい海外移住 Taxman

車を運転するなら、道路に税金をかけてやろ
座るんならイスに税金をかけてやろ
凍えるなら暖房に税金をかけてやろ
散歩するならあんたの足に税金をかけてやろ
なんでなら、俺は税務署~

1965年にイギリスから叙勲されて、次の年にジョージ・ハリスンが歌ったわけよ。
そりゃ努力して稼いだら90%を税金でもっていかれて、フツフツと心に煮えたぎるものがあったはず。
いったん勲章をもらった後だから、歌ったれ、っンでビートルズがかましたわけですね。国が怒って勲章を返せってったらそれはそれで面白かっただろう。ジョン・レノンはその後アメリカに移住してしまう。所得税率が低いから。

すっごく頭の悪い政治家がイギリスの税務署とおんなじ様なことを言い始めて、道路に税金かけたろ、30億円以上の年収がある日本人の所得課税率を上げたれ。

国に嫌気がさして逃げていく人がいるだろうとは考えてもみない、想像力がない。
日本で年収が3億以上ある人たちは資産があるから、金の力で他国の永住権を買うのは難しくない。富裕層であれば永住権の取得レベルが低くなるのは世界の常識である。

先祖代々の家と伝統。日本にいるからこそ地位とパワーがある人は、家族から受け継いだ力を持っている。日本を捨てて出ていこうという人がいるのを想像ができないかもしれない。自分の力で成り上がってきた人は、他国に移住するには踏ん切りと資金さえあれば難しくない。ガーシーや与沢翼、中田敦彦、歌手、俳優、留学生。

帰国したばかりのころ、先に帰国したK子ちゃんと連絡がつくと、K子ちゃんはなんとマレーシア移住プロジェクトに関わっていて、今度はマレーシアに移住するという。一緒に行かない?と聞かれて「帰ってきたばっかりだし」と断ったのは言うまでもない。

でもマレーシア移住はいったいどんな条件があるのか、ちょっと調べてはみた。
この場合はロングステイである。確か現地通貨のマレーシア・リンギットで現地銀行に数百万積んで生活資金は現地へ投資の上りで。ビザ発行の年齢制限もあった。マレーシア政府が本気で日本の移住者と投資を欲しがっていたプロジェクト。その他ロングステイビザの場合では年金生活者リタイアのためのビザもあったと思う。

新しいアイデアではない。オーストラリアへの移住プランは有名だった。
かつて90年代にあったシルバーコロンビア計画 当時1990年1ドルは140円を超えていたから。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%A2%E8%A8%88%E7%94%BB

ドルが140円で、オーストラリア・ドルが113だっだ。
アジア圏ならもっと経済格差があっただろう。タイのバーツ、フィリピン ペソ、マレーシア リンギットで美味しい暮らしができた。
日本の年金を受給しながら引退後は豊かな生活。タイ、マレーシアならメイドを雇える。為替の恩恵がすごかった時。

いつの間にか気が付けば、日本経済は凋落しオーストラリアドルは91円だって。
現在タイバーツ3.94円 かつては5.60円が。

マレーシアの銀行のリンギットは今や円に換えると大損。退職金で買った現地のアパートは不況で処分しようともできず塩漬け。頼りの日本の年金は下がりすぎて生活がままならない。ゆうゆうのリタイア生活を送るはずだったのに、日本に帰りたい夫人から離婚されてマレーシアで沈没!などという記事も出た。

藤巻氏の経済予想の現実性はさておき、他のアナリストの記事でも日銀や政府の経済回復策は当てにできるものがほとんどない。日本のこの先10年は厳しい時代になる。

日本の増税や規制に嫌気がさしてこれから移住する人は、為替差益をあてにして海外を楽しむつもりでいた人達とは違う。母国や日本企業を後ろ盾にできた時代と違う。会社で駐在として派遣された人とも違う。自分の働く会社が戦略をを決定してくれるわけではないから、自分で考え自分の力で戦って生き延びていかねばならない。

外国で戦う。
日本語で無口な人が英語でおしゃべりになるか?
日本で人づきあいが下手な人がアメリカでフレンドリーになるか?
日本で気の弱い人が外国に行っただけで自動的に気が強くなるか?
外国で生き延びるためには、自分を変えていく力がいる。
自分を変えて戦って生き延びる。

中国人が世界のどこでもいるのは、移住した国に合わせて自分を変えていくからだ。
中国で生き延びた人は、たぶん世界のどこでも生きていける。これから移住する人はうんと増えるかもしれないね。

蛇足
—— Taxman Beatles 1966

Should five per cent appear too small,
Be thankful I don’t take it all,

5%が少なすぎると思うか
安心しろ全部は取らないから
Cause I’m the Taxman,

Taxmanを電通に変えてもいいかもしれないね。
おばちゃんの好きな西原理恵子によると
電通は“全部抜き”だそうだ
半端に中抜きするからバレるんだそうで、
電通が95%くらい抜いていれば、2次、3次は雀の涙。
でもまさかの95%なんて夢にも思わぬそうだよ。

西原理恵子の本はためになる。

If you drive a car, I’ll tax the street,
If you try to sit, I’ll tax your seat,
If you get too cold, I’ll tax the heat,
If you take a walk, I’ll tax your feet.

Cause I’m the Taxman,
Yeah, I’m the Taxman.

明るい国民健康保険税

いつもお世話になっております。あなたの住民税が確定しましたので通知します。
薄グレーの封筒が届く。

役場:いらしゃいませ、今日は保険税の納めですか?一括で?それはありがとうございます。

か弱い病人:あの~、私体力がなくて病気がちなんですけど、本当にこの量を払うんですか?

役場:はい?健康保険税は義務ですので、滞納なさると差し押さえがございますが?

か弱い病人:私は体重35キロしかないんですけど。
役場:そうおっしゃる方がいますけど、皆さんお支払いですよ。

か弱い病人:差し押さえと言われても、こんなに大容量を抜かれたら死んでしまいます。1030CCなんて。
旦那は今無職で収入が無くって、去年の総所得で計算されてもお金がないんですけど、。猫もまだ小さいし、手がかかるし、餌代もかかるし、、、、

役場:——–何にも聞いてない——–
では、お熱を計らせてもらいますね。35度。大丈夫、生きてますね。

ええっと、あなたの場合は、
平等割り–収入が低くても体重が低くてもこれは皆さんに払ってもらいますから。
平等割り250ccと。
均等割り180cc
————-電卓パタパタ————
医療」は総所得金額にレートの6.62%かけて600ccっと。
あれ?去年よりまた上がっちゃったか?でも私のじゃないからいいか。
介護分の2%かけると100cc
平等割、均等割り、医療分 介護分で、全部で1030ccですね。

じゃあ、いいですか、抜きますね。注射器ブッス。


病人:血税を抜かれた~

しょ~もない記事ですんません。

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明るいふるさと納税

明るいふるさと納税

ふるさと納税って何なの?
帰国したら摩訶不思議で妙てこりんな制度ができていた。
何度読んでも漠然としててやり方が面倒で分かんない。次の年に初めて使ってみた。

冷凍ホタテと、冷凍イクラが届いた。
イクラもホタテもちゃんとお金を出したから、「高い魚介類を買った」としか思えない。どれだけ住民税が安くなったのだろう?年末調整だから実質納税額がわからない。それがふるさと納税の感想。

この間ネットの書き込みでこんな記事があった。
職場のAさんは意識高い系の先輩である。その先輩は「ふるさと納税」には不快感を丸出し。
物が欲しいからって縁もゆかりもない自治体にお金を払うなんて、(イヤシイ)。私はやらないわ。ねぇ、私の母も同じことを言ってました。
――てな記事があったのさ。

理解が間違ってる。
おばちゃんは今更「ふるさと納税」の成り立ちや趣旨を詳細に調べてみるつもりもないが、
きっと貧しい地方自治体が、減少する人口=減少する住民税に悩んで、国からの補助があるといっても死なないほどに援助があるだけで、人口減をストップするほどのプロジェクト予算を組むほどは呉れない。
このまま手をこまねいていれば、過疎地域はジリ貧で自治体自体が消滅するかもしれぬ。なんとかして欲すい~いと、おらが議員様に陳情して、議員様は、ナントカ党や官僚やらを動かした結果できた制度ではあるまいか?

よろすい。制度を作りましょうず。
おばちゃんはこんな風に理解した。

例えば、おっきな体育館があって、テナントが47軒入居している。限られた空間上それぞれのテナントの出店場所の良し悪しや、立地条件が違う。隅っこで陽があたらない小さなテナントは、人もいないし当然売り上げも上がらない。便利で資源がたくさんあるテナントは住人が沢山住んでて収益も大きいし態度も大きい。テナントの位置は絶対取りえ不可能。公平じゃない。

で、より公平を目指すために、政府がスタンプラリー、おリボンキャンペーンを始めましたと。
すべての住民はどこかのテナントに住民登録してあるから、体育館に入ったら自分の自治体テナントを探してスタンプを押してもらってね。
その時、ほかの自治体テナントが愛想がいいとか、ミニスカートでダンスを踊ってくれたとか、可愛かったとかしたら、その自治体テナントにおリボンを上げていいから。応援してあげていいのよ。

後で集計しておリボンをもらった自治体はその数(税金)を本来の自治体から分捕ってよし。本来の自治体は住民登録してあった登録定数よりおリボンが少なかったらその分(税)
は差っ引かれる。皆さん、自助努力をしておリボンをたくさんもらったらその税を自分のものにしていいから。

テナント:は~い。わっかりました。
それで過疎市町村テナントもここが勝負と頑張るわけよ。おリボンを返礼品というものに変えて。

厚岸
ふるさと納税が入ってきたら、暮らせねぇべ~と出ってた若夫婦を呼び戻えせるべ。保育所さ作って、したっけ地元で暮らしてっくれるっしょ?
うちさ、漁村には毛ガニさあるさ。ホタテは海さ行けば浜に落ちてるべ、返礼品はこれで決まりさー。

茨木
課長、返礼品はどうすっぺ?
決まっとるっぺ。おれげー婆の時代から村の名産はかんぴょうと干す椎茸だがら。
干す椎茸?若いっこ受けせんのでねぇけ?おみゃ、おらが婆の顔をつぶす気か?

グンマ~
うでだてうどんにイチゴさ。ごんにゃくさ忘れねぇで。

河内
海でもねえ、山でもねぇ、売れる産物がねぇ。おんどれ返礼品をどうせい言うんじ、。われ。
課長、Ipadが3掛けで引っ張れまんが、どないだす?
Ipad?地産と違うやろ。国がうるさいと違うんか?
かめへんがな。罰則と罰金がありまへんがな。
な? ほな、いちびったれ。Ipadいかがっすか?
国:コラ!
でも特産品が無いわしら自治体にどうせい言うんや。地産一点張りやな、おんどれ。
かめへん、もっといちびったるで。

京都
ぶぶづけいかがどす?

というドラマがあったのかもしれない。
いずれにせよ、ふるさと納税の目的は、恵まれない過疎自治体を応援するための制度であるので、過疎ではあるものの、豊かな自然資源がある自治体には、古今未曽有のふるさと税金が降り注いだ模様。
何年かの施行の結果、リッチな大都市町村であっても、この制度のおかげで本来入ってくるべき歳入が何十億も減った自治体が出てきた。当然である。

命の次に大事な金を収めたところで“ありがとう”とお礼の言葉さえなく、当然のようにふんぞり返っている勘違い自治体に背を向けて、農村漁村を応援しようという気になるのは人間として当然の心理だ。ざまを見ろ。

ただ、かわいそうな市町村も当然出るだろう。かんぴょうなんてもらっても、スーパーで売ってるわよ。何もないからって石ころをお礼にしてどうすんのさ。
役場が能無しの場合は、もらえるどころか本来はいるはずの歳入さえ逃げていく。どん尻である。マヌケという評価が定着する。限界集落となって消滅の危機

で、最初のネットの記事、意識高い系のおばさんOLに戻る。
この制度で救済できる自市町村に、応援することもせず目をつぶってあえて何もしないのは果たして意識高いのであろうか?


人口の多い市町村は人口の上に胡坐をかいて、無為無策でいるのは褒められたことなのか?
支払いにクレジットカードさえも使えないのは、市民の便宜を著しく無視している。

クレジットカードは受けていないんですよ。だって、クレジットカードで入金したら誰の税金なのかわかんなくなっちゃうでしょ? K市税務課のおばはん、カード支払いの基本的な知識を学ぼうね。

さて、ふるさと納税は悪法である。
こんなへんてこりんな法制度はたぶん他の国にはないのではないか?ひょっとしたらイタリアあたりにはあるかもしんないかも。

返礼品の競争に走ってしまって、本来の弱小過疎市町村の正しい応援制度として機能しているとはいいがたい。個人から寄付できる市町村の数にさらに規制をつけ、受け入れる市町村の集税額にも制限を付けるなどしないと、本来の目的を果たせないのではないか。新たな不公平と不満を生む。


意識高い人は何もしないので、政府に抗議して制度のゆがみを正すという行為にも全く寄与していないのである。
おばちゃんは、今年は飛騨牛とイクラとホタテ、余裕があるならコシヒカリを狙うつもりである。

*蛇足
じゃあ、この悪法をどんなふうに政府に抗議して是正させればいいかというと、おばちゃんの考えでは。ふるさとオフ納税
テナントにはパワーテナントというのがいるのである。
金があって態度がでかいテナント。
お上でも、こういうパワーテナントの機嫌はあまり損ねたくないものだ。人口500万から600万以上のパワーテナントに住民登録する住民が、ある日、同日同時刻オフ行動で、限度いっぱいまで地元以外に納税をする。人口5万人以下の自治体にランダムに納税する。

会計にはっきり影響があるほどの歳入減があれば、パワーテナントがそろって政府に制度の是正を迫るかもしれない。な~んちゃって。
スーパーで全国一斉に「もやし」を買うプロジェクトより、面白いかもしれない。

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アメリカの年金をもらうーその4 COLA

Cost of Living Adjustment

COLAという
簡単に言うと米国年金局は、毎年3半期-10月に経済指標をチェックする。経済がインフレ傾向にあると年金にインフレ加算をする。インフレの経済下で生活資金も調整してあげましょうというわけ。
インフレ加算COLAに重要なファクターはnational average wage。そしてCPI-W(Consumer Price Index)指標が3%上昇しているとCOLAが発動する。3%トリガーと言う。

今年10月の時点ではアメリカの平均賃金が上昇し、結果、2023年度1月からインフレ加算で年金が8.7%増える。
https://www.ssa.gov/oact/cola/autoAdj.html

COLAインフレ加算の歴代統計は 
https://www.ssa.gov/oact/cola/colaseries.html を参照。
過去5年間で20%以上米国年金額は上昇した。

2009年と 2010年がリセッションで上昇率0%なのはわかるが、2015年が0%上昇なのはなぜだろう?住宅の値段も上昇していて景気は悪くなかったと思うのだが。

一部のニュースで2023年分の上昇率8.7%が歴代 レコードなどと書かれていたが、統計を見れば1980年が14.3%で1981年は11.3%だ。恐ろしい上昇率だが、1980年から-1981年のインフレがそれだけすさまじかったということなのだろう。

日本の場合
日本では給付水準を自動的に調整する「マクロ経済スライド」を導入して、コロナで経済が落ち込んだところを、奇跡のように指標と取って、年金を下げた。火事場泥棒というか、国民の懐を狙ってかすめ取ることばっかりやる国家だわ。車の自賠責基金から6000億借り出して返せません、などと寸借詐欺じゃないか。

日本は信用できない。
ところがだ、アメリカの社会保障評議会は連邦の年金資金が2035年ごろ枯渇すると発表した。
https://www.ssa.gov/oact/TRSUM/index.html
あと12年後だ。アメリカは日本よりはるかに若い国(歴史も人口構成も)ではあるが、やはり高齢化で年金費用が増大するとされている。アメリカよお前もか。

アメリカ基礎年金部分のOASDIは、現役世代が納める保険料が財源。保険料は本人と雇用主が支払う給与税(税率12.4%)。おばちゃんの現役時代は12%支払っていた。現在は両者で6.2%ずつの折半負担となっている。受給する年金から支払う*連邦所得税(25% 高い)や、積立金の運用収入も収入源となっている。

年金の所得税は最低収入を超えるとフラット・レートで高い。
総額の80%に25%がかかってくる。例えば3000ドルなら600ドル連邦所得税で引かれる。手取り2400ドルだ。米国外で暮らすなら連邦税じゃなくて、居住国の所得税法に従って払えばよい。

おばちゃんはUS所得税は引かれなくてラッキーだが、2035年まであと12年。
アメリカはさらにSSタックスを引き上げるか、他の財源も準備するか原資の確保に走るだろう。


日本の老人は
「えっ?年金が下がるの。」年金12万円で暮らす節約術- – – なんてせっせと読んであきらめる羊かもしれんが、アメリカの老人はおとなしくないぞ。
年金原資がなくなった、半分にする。なんて言ったら、銃器片手に老人がホワイトハウスに乱入するかもしれん。トランプの支持者もやったわけだし。もっともアメリカは自国民が羊のようにおとなしくて従順であるとは夢にも考えていないから。老人も現役世代も納得させる妥協策を用意するしかない。

かつてリセッションの数年後、連邦予算が足りなくて公務員の給料が払えないから、お役所が数日休みになったりしてアワヤという危機があった。議会が国債発行を可決して、ディフォルトを回避―――が何回もあったから、あと12年の間に増税して年金原資を枯渇させないようつじつまを合わせるだろうと思う。

日本の国民はなめられている。国の税金と税金の使い方にもっと敏感に行動的になるべきだ。
まず、年末調整なんて止めちまって、自分で確定申告をすることから始める。自分の税金は自分で確認して自分で節約するものだ。国の無駄遣いを監視して財政の健全化を図るための第一歩。
目指せ、最大の自助努力と、最小の税金。
E-Taxは簡単よ?

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