クレジットカードの手数料

おばちゃん、と~~~んでもないページを見つけてしまったので日本の消費者の皆さんに正しい知識をシェアしたい。
http://ikinuki2ch.blog.jp/archives/21827013.html

ヨーロッパは知らない。
アメリカではクレジットカードは支払い方法の一つである。
キャッシュで払うか、デビットカードで払うか、パーソナルチェックで払うか、それは消費者の支払い方法の一つでしかない。価格は何を選ぼうと同じだ。変わってたまるか。

この簿記の教科書を作成した教科書会社の編集員をちょいと呼んで、小売業の講義をしてやりたいくらいだ。

まずコラム文章の 嘘1
クレジットカードを使うと、お店が損をする
事実は逆
クレジットカードを使うと、店は売り上げが増えて得をする。

解説
おばちゃんはアメリカで小売業を10数年営んだマーチャントだった。
Merchant 小売業者はモノを顧客に売って売り上げを上げる。
この支払時に、クレジットカード会社Merchant Serviceが顧客と小売店の間に入って、客の代わりに小売店に代わりに払ってくれる。


何故かというと、商品が高すぎて支払いが後払いになってしまう危険とか、小切手で受け取ったら不渡りになる危険がなくなるので、まんべんなく客からリスクなしで売り上げが上がる。もちろんクレジット・サービスに支払う手数料が発生する。

クレジット手数料はVisa, Master, Amex, Discoverなどのクレジットカードでそれぞれ違う。
マーチャント契約書はカードごとに契約できる。基本のVisaが1.6%とか、Amexが3.5%とか書いてある。


ところが、クレジット・カードというのは同じVisaカードであっても細かなクラス別プログラム別があるのだ。それはカードの裏表を見てもわからない。実際売り上げの明細が上がってきてから初めて個々のカードについての手数料が記録されている。

例えば、Visaカードでもポイント返還プログラムがついていると、基本の1.6%+αで基本だけの1.6%なんかほとんどない。2%前後になるのが普通。クレジット会社からのステートメントが届き、売り上げと手数料の総計を出して初めて自分の小売りのトータルの手数料%と金額がわかる。


これはビジネスの必要経費だ。人件費や電気代と同じ。だから節約できる人件費もあるし、余分な電気代は節約するように、クレジット手数料も節約できる。

3.5%のアメックスなんて問題外である。
まったく同じサービスをしてアメックスは倍以上の手数料をかすめ取っていく。おまけに2日後に入金か5日後に入金か、はたまた1週間後に入金かさっぱりわからない。緑も金もゴールドもブラックも、ついているプログラムによって、入金日もば~らばら。おまけにアメックスの超傲慢なセールスマンが電話をかけてきて喧嘩をしたから切ってしまった

Visaも Masterもポイント・プログラムがついていると手数料が高くなる。困るのは日本で発行されたVisa Master.日本人ばっかり来ると、*手数料が高くなったのよ。おばちゃんは手数料を節約するために、アメックスを切りデビットカードとVisa Master、プリぺードカードだけを受け入れた。
そうすると大体2.3~2.6%くらいで収まるのである。

%チャージの他、使用回数の手数料がさらにかかる。小売業だから1回20セントだったね。100ドルでも一回20セント。1ドルでも20セント。$1.5の商品をクレジットカードで支払われると、20セントの回数手数料と、Visa Masterなどの%がかかるから、現金を持っていないアメリカ人がたまに超低価格の商品を買うと、かなすい。だから、カード使用のミニマム条件を付けたりする。最低$5からとか。

さて、カードの手数料を取られるのに、なぜ店は得をするのかというと、、、。
売り上げは現金とクレジットカードで分けて集計するが、クレジットカードの客単価は必ず現金客の客単価より5%多かった

当たり前だと思う。現金の場合は財布に入っているだけの現金内でしか買わない。ところがクレジットカードではその制限がないので、予算が緩むのだ。だから常に5%多い。
この売り上げの客単価が逆転した時があった。2008年9月。おかしいなぁ、と頭をひねった。リーマンショックがすぐ後に迫ってきていた。

さて、クレジットカードの売り上げが5%多いとなると、クレジット手数料を支払ってもなお2%売り上げが残る。単純な算数な、5-3=2

この教科書コラムが書くように店の人が損をしているなら、それはよほど店側がバカか、売り上げの分析ができていない経営者か、あるいは、知っていながら消費者のほうに損をしてると罪悪感を押し付けて、実はさらに儲けようとする悪質な小売業者か。

前者はバカなので、商売をやってはいけない。後者は悪質なので近寄ってはいけない。
5-3=2基本の売り上げの詳細も理解していない頭弱は救いようがない。

嘘2、「まかり間違ってもゴールド・カードをこれ見よがしに使うなどという品のない行為は避けたいものです。」ー引用


マーチャントにしてみれば、緑も金もプラチナも一緒。2.5%以内に収まってくれればどうでもいいの。ブラックだって受け取ったわよ2回。重かったね。乗ってた車が凄かったけど顔も覚えていないわ。

こんなコラムの常識は蹴飛ばして、レジでは元気に「カード」でと出しましょう。あなたは現金客より5%高い売り上げで店に貢献しているので、下手にでる必要はない。

最後にこれはおばちゃんの個人的な好悪なんだけど、おばちゃんは楽天のカードは使うけど、ペイペイは使わない。基本1.98%というがアレはなんかもっと高い気がする。直観だけだけど。だから引き受ける商店がかわいそうな気がして登録していない。

外国発行のクレジットカードは手数料が高い。〇国や〇国からのクレジットカードばっかり受け取っていると、3%に近づくよ。

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mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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1件のコメント

  1. クレジットカ-ドのお店の手数料の事はよく知らなかっつたので、大変勉強になりました。客単価が高いんですね。 

    私の所も、クレジットカ-ドやバンクデビットカ-ドは米国と同じだと思います。小売りでアメックスを受けないところは多いです。野菜のマルシェでも、ビザや銀行のデビッドカ-ド等はピンコードを入れなくても簡単なコンタクトで払えます。現金の方がお釣りとか面倒だから嫌がりますよ。それから、最近偽札の問題が大きくなってきているので、大きいお札は嫌がります。

    クレジッドカ-ドのゴールドとかプラチナを意識して見栄はったりするのは、私のところではあまりないです。日本人はこんな小さな事で見栄をはるのは、貧しいですよ。

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