テンのFIPウイルス薬の量はさらに減って10mg/体重になった。
これで1週間異常がでなければ治療終了となる。
ウイルスへの“とどめ”として最後の2週間にMutianを使いたかったが、ドクターから却下された。半端に使用すると薬剤耐性がついてしまうので、使うなら6週間から12週(標準投薬期間ね)、そうでなければ使わない。
そうか、それではMutianは再再発したときの切り札として使うしかないわけだ。
先日Mutianは無事クリニックに届いていつでも処方が可能のようだ。小さな安心だ。
ちなみに1週間の薬代はおおよそ今のモルヌの2倍だそうだ。再発の場合は、6週間処方と検査費用を込みで40~50万を覚悟する。
テンは毎日、シオンの後を追っかけてからんでいこうと走り回っている。
テンよ、逃げ切ってくれ~。
次の日は私の検診日。胆のうがんステージ2 拡大手術でリンパ節と肝臓の3分の1を切除済。
朝いちで血液検査を行い、診察室に呼ばれる瞬間が一番いやだ。
ドクターは(体調)はどうですか?
おばちゃんは、(血液検査の結果は)どうですか?
乳酸値が高いほかは100点満点だそうだ。ガンマーカーも異常なし。
食後に右わき腹がどんより圧痛があるのはなんでなんでしょう?と質問すると
ドクター:みぞおちは?みぞおちなら胃の検査をした方がいいから、
わたし:いやいや先生、胃の内視鏡は手術の前にやったじゃないですか。みぞおちじゃなくて“右・わき・腹”。胆のうがあったとこ!
ドクター:腸かなぁ?
わたし:えぇつ?腸?右わき腹ですよ?
ドクター:だって、何にもないもん。
そういわれればそうだ、あんたが胆のうも肝臓も切ったからわき腹には内臓が無い。でもなんでか時々痛むのよ。胆管が残ってんじゃないの?でもドクターに思い当たることがなければ異常ではないのか。
わたし:時に、先生、刺身はもう食べていいんですか?
ドクター:かまいません、食べていいですよ。次の検診はCTが入りますから。
お付き合いで刺身を食べられなかったおじちゃんも喜ぶだろう。清水港のお魚館でマグロを食べずにおにぎりを食べたなんて悲しい思いをせずに済む。
わたし:ねぇ先生、そろそろ来年で胆のうガン術後2年ですけど、再発のリスクも下がりますよね。
ドクター:まあ、そうですね。リスクは下がります。
このままおばちゃんも逃げ切りたい。
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