古家、屋根の張替え始動2

不動産屋のKさんがまた見積もりを手にしてやって来た。
よかったですね、切りがいい数字にしてくれました。

よかった!数万円浮いた。
家のリフォームで町の補助金が出ないかと調べたのだが、建築年が昭和XX年以前なら町の指定建築業者で耐震診断書を出さないといけない。
考えてみればわかる。耐震構造にもなっていない家に補助金を出して地震でつぶれれば、補助金を捨てたことになる。だから町は耐震診断書を出させるのだ。おばちゃんの古い家にはそんなもの出るわけがないので自腹でやるしかないのだ。

おじちゃんが心配していることが一つある。
屋根の吹き替えにはテレビのアンテナを一時撤去するはずだが、そうすると工事中はテレビが見られないのではないかという疑問である。

Kさんに確かめてみると、やっぱりアンテナを下すんだからテレビは無理でしょう。でもネットを光にしてたら有線が家まで来ているから、いっそテレビも契約に追加したらどうですか?と言う。そうしたらアンテナなんかもう必要ありませんから。

そういわれればそうだ。
光ケーブルで固定電話とネットを契約しているから電話して聞いてみよう。すると工事は3週間ほど待つそうだ。

ここから夢が広がり、いっそスマートテレビにしよう、NetFlixをテレビで見られる。電気店によれば今の東芝を下取りしてくれるという、500円で。リサイクル料5000円を支払うよりはましだ。

一番先にテレビ契約と工事を済ませてしまい、それからスマートテレビに買い替えて屋根の吹き替え工事中もおじちゃんはテレビを見ていられる。

不動産屋のKさんはなんだかウキウキしていて、今はXXXさんの別荘の後始末をしてるんですという。XXXさんはおばちゃんも日本のテレビで見たことのある人である。ご高齢で現役を退いて山荘を売却し、Kさんは中身の処分に頭を悩ませている。

値打ち物はすでにご家族が引き上げた後だが、おびただしい衣装や用品を始末せねばならないらしい。スパンコール付きの衣装などちょっと引き取り手もないので困っているんです、と嬉しそうに言う。
はは~っ。なんだか楽しそうだ。

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mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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