ロングビーチ ルート47

おばちゃんは在米中怖ろしい経験は色々したがロングビーチのルート47だけは二度と走りたくない。

その頃おばちゃんとおじちゃんは休みのたびに、大穴が出た宝くじ売り場を訪れてロトを買うのが楽しみにしていた。カリフォルニア・ロトの当たり売り場はオンラインで公開されていて3回のジャックポットが同じ売り場で出ていたりするのだ。

その日に向かっていた売り場はローリングヒルズだったと思う。405を北上して710番に入ってからナビは車を工業地帯に誘導していった。

おばちゃんはおかしいなと思いながらも、脇道にそれようにも両側は工場の入口のように見えるし、対向車はトラックだらけだからそのままズルズル走って工場地帯の端まで来てしまったら突き当りは海で橋だった。

Uターンもできないし引き返す方法がない。その日はどんよりとした曇りで朝方降った雨で路面がぬれていた。恐る恐る橋に乗り入れるとそこは、!

工事中だったのよ!
路面はコンクリートでもアスファルトでもなく、穴あきの鉄板だったのよ!
穴から50m下の海が見えるのよ!穴あき鉄板は雨でぬれていて、登りなのよ。マップで見ると水平に見えるけど、橋は太鼓橋。おばちゃんのお尻は恐怖で縮みあがってアクセルがうまく踏めなかったわ。
滑るのが怖いのでギアをローに落とした。

おばちゃんは高いところが嫌い。橋も嫌い。高い橋はダブルで怖いのよ。まして海の上!
怖い怖い怖い。おばちゃんは泣きながら走った。おじちゃんは何も助けてくれなかった。

あんだけ怖い思いをしたのに、たどり着いたコンビニはすごくさびれていた。がっかりして10ドルだけ買って、日本スーパーによって帰ろうとすると、ナビがまたじりじりと47番に誘導しようとするのよ。
誰がその手に乗るか、バカナビ。できるだけ近道を通ろう47番から帰ろうとするナビと戦い東へ東へ走らせて、無事家に着いたのだった。

人生にもう少し刺激が欲しいとき、工事中のルート47を走ってみるといいと思います。

mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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