おばちゃんの世界発見 YouTubeの窓から

最初はロシアかと思った。
太ったばあちゃんはスカーフをかぶって野外のキッチンで肉を刻んでいた。顔は白人系でスラブ系とも見えるし。東ヨーロッパかな。

ばあちゃんは次に粉を取り出し卵を割り入れると水を足してこねだした。パンを作るのだろう。2次発酵が済んで綿棒を取り出すと小口に分けたドウを伸ばし始めた。
アレ?ロシアではないな。

伸ばした生地は直径40から50センチ、厚みはパイ生地くらいである。薄いパンね、、。
これが四角ならイラン系か、それとも小さな丸形ならピタパンでトルコ系か?
野外キッチンの周りの風景はなだらかな草原である。オリーブのように見える木があるかも。ロシアよりずっと気候があったかそうだ。

おばあちゃんはかまどの上に平たく大きなフライパンを置き、伸ばした生地を焼き始めた。ロシアではないな。トルコの近く?
牧場の仕事が終わったと見える野良着のじいちゃんが大きなジャグを持ってきてかまどのそばの金属製のポットに水を注いだ。ポットの口に口金をセットすると真ん中にかまどから火ばさみで取り出した燃えかけの薪を入れた、2本。

あっ、これはサモワールではないか!
するとこの国はロシアの南だろう。はて、。

ばあちゃんは濃い紅茶をカップに注いでサモワールから湯を足した。紅茶は薄めるものなのか?
ふ~ん。紅茶カップはウグイス色の地に何かの幾何学模様である。お世辞にもあか抜けていない。トルコの東、。黒海の北。アルメニアとか、。
この辺でおばちゃんの地理知識がつき、チャンネルのアカウント説明を開いた。アゼルバイジャン!なるほど!

あちゃんは大葉のように見える野草の葉っぱを摘んでいた。大葉に似ているが大葉と断言するには雑草に似ている。
ばあちゃんは大ざる一杯の雑草を刻んでそこにたっぷりの溶かしバターで炒めたみじん切りの玉ねぎを加え、生卵を二つ割り入れて混ぜた。

おばちゃんは雑草が気になってキャプションにでた「Nettle」を調べた。毛が生えたイガイガの、、。えっ!まさかイラクサ?あの雑草を食うのか?!!

ばあちゃんは粉を取り出し卵を割って捏ねてまとめるとラップで包んで寝かせた。アゼルバイジャンにもラップはあるんだ。生地を小さくちぎって小さな綿棒で伸ばした。小皿ほどの大きさに。

おお!これはまさか!
まさかの餃子でないか、いや、アゼルバイジャンならペリメニかも。
ばあちゃんはスプーンでイラクサ餡を掬うと皮の真ん中に落とし二つ折りにして端を閉じた。時々襞をつけたりしてどこからどう見ても餃子である。中身はイラクサだが、。
ギ酸があるとか危険とか翻訳に書かれているが、婆ちゃん、大丈夫か!

ばあちゃんは包んだ餃子をかまどの鍋で茹でた。
じいちゃんも食卓にやってきて大皿からイラクサ餃子を自分の皿に取り分けた。

それからテーブルの真ん中に置かれた青染付のボールから木のスプーンで白いソースを掬って餃子にかけた。多分サワークリームであろう。じいちゃんは嬉しそうにフォークを握ってイラクサ餃子を食べた。
う~ん、味の想像が付かん。

世界発見
Kənd Dadı | Taste Village
https://www.youtube.com/@kend-dadi

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mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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