ネットで底引き網

WordPressもまだ存在していなくて、サイトの丸ごとコピーが簡単にできた時代の話。

モールの管理会社からテナントはガチョウか羊のように扱われてとことん搾取されてて憤懣がたまってくると、
なんぞないかなと思ったりする。

最初は管理会社の名前を検索し、B2B用のSNSのリンクをたどっていってローランドの子会社や別会社を見つける。管理会社のウエブを丸ごと底引き網で取り込んでみる。取り込んだファイルをじっくり調べると面白いファイルが見つかった。

おばちゃんも時々やってたが知り合いに何かファイルを送るとか、相手のITスキルが低いときにナンだカンダと指示するのが面倒で、つい自分のサイトにUpしてここにあるから見てねとか、ここからコピーしてねとか言ってしまう。
誰もプライベートのファイルに興味はないだろうし、Upしたままサイトのファイルは消すのを忘れてそのまま残っていたりする。

多分管理会社のウエブのファイルもそんな過程で残っていたのだろうけど、おばちゃんには十分面白かった。
何故って、そのファイルは不動産管理のマニュアルだったのよ。

多分業界のセミナーなどで使われるテキストだったのだと思う。ローランドもフレッドも業界の30年選手だったから。

モールのテナントを選ぶ時の基準とか、.com企業の見るべきポイントとか(たいていは選ぶな!)弱小テナントとパワーテナントの契約条項の違いパワーテナントを増長させない手法とかいじめてテナントを追い出そうとする場合、仕返し(retaliateって書いてあったわ)されないように気を付けるポイント。とか。

おばちゃんは、ほ~んと思った。つくづくテナントを家畜扱いしてるよね。人間扱いをしてるのは、パワーテナントだけかぁ!隣のパン屋やイタリアンも弱小テナント扱いかよ。腹たつわ~。

ふと、ロナルドが扱いに気を付けるようなパワーテナントってどこだろう?と思ってしまった。

底引き網資料を調べると一番でかい物件モールは大小 120店舗のビジネスがあり、その中でも一番でかいビジネスは「スーパー」だった。

誰もが知ってる南カリフォルニアのあの高級スーパー。このスーパーのマネージャー相手なら、ロナルドもヘイこらするのかしら。
「また、雨漏りかよ。うちは高級品を売ってて客層も一番いいんだ。雨漏りがするようなビルを貸しやがって、イメージを落としたらどうしてくれる? はよ修理せいや!」
修理メンテ担当のフレッドがすっ飛んで行くのかしらん?このパワーテナントが出ていくからとゴネたら、ロナルドもフレッドも真っ青だお!

おばちゃんは、楽しくなってマニュアルの作成者名を管理会社の名前に、形式主語をWeに書き換えセミナーを思わせるようなセンテンスを削った。
すると、テナントならだれが読んでも腹を立てて憤慨する高圧的な管理会社の裏マニュアル文書が出来上がった。

社内の裏文書が間違ってスーパーに送られたら面白そうだが?そういう間抜けな秘書もアメリカにいっぱいいるしぃ。
でもおばちゃんは秘書じゃないしぃ、ここの会社のレターヘッドは超!特殊だしぃ。

この会社のレターヘッドはフォントも特殊なので、多分ロゴのデザインはMacだ。
紙はナント!透かし入りの高級紙!で繊維が長くもったりと和紙のような重量感がある紙。会社のロゴはエンボス加工で浮き出しなんだよ。
金かけやがって。

こんな細工をする印刷会社は周囲100マイルでも限られてるから!おばちゃんはとりあえず裏マニュアルを完成して、すこしうっぷんを晴らした。

高級紙でレターヘッドをデザインする

高級紙でレターヘッドをデザインしてみたい!と、ふと思った。ヘッジファンドが投資状況をクオーターごとに富裕層顧客に報告するような重厚感があるレター。

まず、紙を探すんだ!
透かし入りの高級紙!で繊維が長くもったりと和紙のような重量感がある紙。
紙を透かすと打ち込みに紙モデルの名前が透けて見えるようなそんな紙。

大きなショッピングモールに紙専門のショップができたからって、勇んで乗り込んでみても、コンテンポラリーな最新IT企業が使いそうなブルーグレーやモーブのインテリジェント、シャープな感じの紙があったりする。
でもこれじゃないんだね。
もっと古風でアメリカの昔かたぎの感じがする固い会社のイメージがほしい。

すると、意外にも高級文房具を扱う文房具屋さんの片隅に売られていたりする。そっか、昔から営業している老舗だもんな。同じ製品モデルのラインでサイズ10の封筒も買っておこう。

次はフォントね。
見本にしたいようなサンプルレターを高解像度でスキャンして取り込んでみる。で、オンラインで似たようなフォントを探す。Adobeやフリーフォントにも捜索範囲を広げて探してみる。

似たようなフォントがあったらセットでダウンロードして。一文字だけ似ていても、セットで見るとハネや止めの太さが違うのがわかるからね。スキャン画像の上にダウンロードしたフォントで、同じ文字をタイプして見よう。

フォントの幅や文字間隔が変えられている場合があるから、ちょっと伸ばしたり太字にしてみたりつぶしてみたり、背景のオリジナルのフォントとぴったり重なったらビンゴ!だ。やっぱり思った通りマックだ。
マック標準搭載のフォントじゃねぇ?
このサンプルのフォントが好きだからねこれを使うことにしよう。

レターはフッターもあるからフッターのフォントも探そう。こっちはそんなに凝ったフォントは使わないはず。
ただのHelveticaだわ。フォントが見つかってラッキー。

フッターのインクの色、これはどうしようもないのよ。印刷屋さんが使っているインクセットと市販のプリンターインクの色は違うから。
何回も印刷してサンプルと比べて色を調整していくしかない。プリンター・インクは印刷したてと、乾いてからは若干色が変わるから、乾燥した時を想定して色を調整してね。

黒はましなんだが、気取ったブルー系の色インクは難しい。でも、見る人が還暦近くだったらあんまりわかんないかも。1ミリ角の文字だし。

肝心のロゴはサンプルの左右上部からの実測してキャンバスにとりあえず置いてみよう。
色は気にしなくていい。だって、エンボス加工するんだもん!

重厚じゃない?また印刷してみる。そいで、サンプルの上に自前の紙を載せて下からフラッシュライトで照らしてみよう!
ぴったり合った?
この瞬間好き!ぞくぞくするよね。

もう一度サンプル印刷をして、あとは高級紙とファイルと一緒に印刷屋にエンボス加工を頼むだけだ。

なに!嫌だ?在庫の紙でしたい?エンボス加工なんて面倒くさい仕事は量がないとダメだぁ?
お前ら根性ねぇな。この芸術的なぴったり合った職人技術の傑作をエンボス加工で仕上げしたいと思わないのかよ。
ダメだ。アメリカの印刷屋は根性なくて。

mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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