夢の要塞?ー引退後の別荘地暮らし

おばちゃんはシニアの動画などをちょくちょく見るようになった。
日本の税制と年金制度を調査していた時に同じような年齢の同世代がどのように生きているのか興味がでてYoutubeで見てみたから。

40年務めた会社を60歳すぎに定年退職し再雇用で数年働き、年金生活に突入した同世代の人たち。夢見ていたキャンピングカーを買い旅に出る方。
あるいは生活をサイズダウンしてつつましく夫婦で生きる方。ペットと一緒にささやかな楽しみをみつけ穏やかに生きる方。リタイア後の生活に失敗しないための注意と計画もリストされてる。

中でもほんわかした人柄の動画をみつけ、毎回拝見していたのだが引退生活の注意6か条だか8か条だかを挙げられていた。しかしおばちゃんとおじちゃんの生活にはそれらがことごとく当てはまらなかったので自分で笑ってしまった。とことん道を外れて生きてきたのだと思った。

よくあるらしいのは退職した夫が四六時中家にいて妻のストレスがマックスになることらしい。おばちゃんたちは17~18年ほとんど夫婦別室で息をしたことがない。自営業のときは本当にトイレだけが別だった。リタイアしようがしまいが夫婦一緒に息してテレビはついているが、おじちゃんは自分のタブレットを見ながら私はthinkpadで好きにしながらお互いを空気のように生きている。

また引退後は孤独感を感じることがストレスになるらしい。
会社と会社の同僚らと切り離されて孤独・喪失感を感じるらしい。そんな時は、ボランティア活動をしてみるのも手。だそうだ。
おじちゃんとおばちゃんはそもそもそんな孤独を感じないので困ったわ。

親も兄弟も手がとどかないアメリカ大陸で、会社から首を切られればそれでおしまい。アメリカだろうが日本だろうが「国」なんかそもそもあてにしてはいけない。
周りは全部人種言語さえ違う他人。金は自分で稼いで家を買い担保を作るしかない。後ろ盾は何もなく三方は崖っぷち。自分とおじちゃんだけが頼り。
自営業時代にどちらも病気にならず、それだけは本当にラッキーだった。

“引退した後に孤独を感じた時、誰も知らないところへ飛び込むのは勇気がいりますが興味のあるサークルやボランティアをのぞいてみてはどうだろう?”
孤独?勇気?何の話だろう?
ここは縁も地縁もない別荘地。日本で買った携帯の住所録はほとんど真っ白。
それでも行きかう人は日本人で日本語を話しているではないか。すごいと思う。み~んな日本人なんだぜ。やりたいことがあれば説明会や申し込みに行ってみる。コンビニで買い物と変わらない。

ところで、この前、お向かいのおばちゃんとお茶をしていて、コロナも終わったし旅行に行くならカッパドキアに行きたいといった。カッパドキアの乾いた草原にある岩の家はおばちゃんの魂の要塞だ。
帰国前に家を探すときに偶然開いてしまった旅行ページにはカッパドキアの岩の遺跡が映っていた。
草原に散在する巨石遺跡のような白っぽい岩。岩は人の手によってくりぬかれて中世人の住居だった。その家を見た瞬間、おばちゃんは「住みたい!」と思った。

頑丈な岩盤に“建つ?”不況不屈の家
火にも雨にも地震にもびくともせずドアを閉めれば外界を遮断できる要塞。子供のころからこんな要塞が欲しかった。

中東での駐在時代もあったお向かいのおばちゃんは、あなた変わったところに行きたいのねぇ?私は行ったことがあるけれど、とても興味深いところだったわ。

遺跡の案内人の言うには、他の部族の襲撃を想定して石の家にはあちこちに抜け穴があり、こちらの方面から襲われたときは、こんな落とし穴、こちらの方面なら通路に岩を落とすというような仕掛けが施されていたの。岩の家は常にだれかの襲撃に備えてできた家なのよ?

あは!
まさにそれがおばちゃんの夢見ていた理想の家。
外敵を打ち防ぐ仕掛けを付けた魂が安らげる要塞。住んでみたい。カッパドキアの岩の家のドアをくぐって、おばちゃんは一体何を感じるだろう? 昔の住人の憂いかそれとも安らぎか。

おばちゃんのこれまでの人生のポリシーは
生き残ること
家族が幸せに生きられるために戦うことーーだった。

伊豆の山に買ってしまった家は藁の家だった!笑
巨大地震が来たら一発さよなら。ただ、昔からおじちゃんの夢だった“自然に囲まれて自分で育てた野菜で料理を作って食べる“が実現できて幸せ。
日本では自然災害の他に襲ってくる敵は税金の徴収くらいだから、藁の家を石の要塞に作り替える必要はないかもしれない。

老後というのは自分の人生の集大成だわ。
意思を持ち始めてから自分が決断してきた何億回もの決断の集積が今の老後なのだろうと思う。夢を実現したければ夢のために戦うしかない。

おばちゃんには「うらやましい」という感情があまりないらしい。
ひと様の動画をみて人様の人生がうらやましいとか、人に憧れるという感情がわかない。どこかですり減ってしまったのか捨ててしまったのかわからないが。

動画のコメント欄に「あなたがうらやましい」などと書いてあると正直わからん!と思う。

ガス代の攻防

今朝のニュースは電気代の高沸
九州の一般家庭で電気代が3倍になったという。増えたね、この手のニュース。

「ウクライナ侵攻から1年も経つのにまだ新興電力を使っているのか?危機感なさすぎ。馬鹿じゃねぇ?」とか言っていたら、おじちゃんが うるせえ!とチャンネルを変えてしまった。

山に引っ越してきたとき前の持ち主は東京電力だったのだが、不動産屋と一緒に来たガス屋が”キッチンのレンジを新品に取り換えしますぅ、うちは新電力と提携してますのでプロパンと電力を同時契約してもらえば、電力も安くします” つ~ことでおばちゃんは電気とプロパンの契約をした。

新電力に留意しないといけない。
発電設備も送電設備を持っていない。大手電力会社から卸値で電気を買い、ペーパー操作だけで使用者に電力を小売りする「新電力会社」がまっとうなわけがない。アメリカでも電力の自由化があったがうまくいかなかった。
黒木亮さんの「小説エンロン」は面白かった。

「電力の自由化」の標語のもとに、大手の電力会社がペーパー新電力会社に電力を卸してやる。
この時点でおかしい。利権のにおいがプンプンする。東京電力から卸しで電力を買って、それを使用者に小売りにして、東京電力より安くできるのがまたおかしい。東京電力がボリ過ぎ!ってワケでなければ、なにかカラクリがあるのだ。すべておかしいが、安い間は新電力でとりあえず契約した。

去年、ウクライナの侵攻の後に新電力会社から、“料金の上限制限を撤廃することになりました” とできるだけわかりにくい表現でお知らせが来た。おばちゃんはさっさと東京電力に契約しなおした。

プロパンガスは徐々に金額が上がってきた。ガス屋のおにいちゃんはおばちゃんより華奢で小さいので呼びつけて契約解除をすると、弱い者いじめをしているような気分になりそうで、後回しにしていたのだ。

ところが先週、家の前に車が止まると二人組が下りてきて、どうもXXガスですという。山ではあまり見たことがないガス屋だ。この先で、ガス工事がありまして、ご近所に挨拶がてらうちのうちガスの契約のご案内に来ましたという。

山のガスは100%プロパンで、都市ガスでもないのに工事なんて考えにくいが、これはガス会社の契約を切り替えるいいチャンスかもしれない。
おばちゃんは二人に、これからうちはお昼ごはんだからそこらを一回りして1時過ぎに来てといった。

お昼はなるべく早く済ませ、オンラインでプロパンガスの値段をリサーチした。山で見かけるのは4社。2つ見積もりをとって、営業に来たXXガスの値段も調べ、うちのプロパンの請求書を比較しようと見たらガス代の明細が書いてない。総請求金額だけ。

これはダメだと営業所に電話をかけ、ウチんちの基本料金と料金体系を聞く。基本料金が1800円で3段階の料金?なるほど。

今XXガスの営業が来て、基本料金が1000円とか言ってるからオタクより安いので契約を解除するかもしれないけど、解除にあたってペナルティなんかある?

1000円は安すぎて異常です。解約料については上司に聞いてきますというので、おばちゃんは2時過ぎに電話をくれと言った。

xxガス屋が1時に戻ってきたので、宿題はやっておいたから、とハナにかまして、他社2社の見積もりと今の契約している△△の料金を言った。で?お宅は?

XX社は基本料金1000円で1m3で376円だという。お宅はネットでは280円/m3とか書いてあるけど、これは異常安値だよね。呼び込みの金額でしょ?ご近所のN社は477円/m3だって。

二人のうち、元はヤンキーみたいな小太りの営業が、奥さんそれこそ呼び込みの金額ですよ。最初は本当に477円かもしれないけど徐々に上げてくんですよ。
それはお前んとこも同じじゃね?とおばちゃんは密かに思った。

現契約の△△がいくらにするかわかんないので、見積もりが出そろってお宅が安かったら電話するから。営業はあっさり帰った。食えない婆と思ったのだろう。

2時に契約中の△△ガスから電話が来て、xxの値段はおかしい。呼び込みに違いない。
ネットの書き込みで、田舎のプロパン屋はお互いの悪口をいい、客の取り合いをしているというのは事実かもしれない。

xxガスが376円というなら、うちは基本料を下げて、従量制で1m3 520円にします、値上げはしません。どうでしょう?というので、じゃあ従量制に変えて。
では、これからも契約していただけるんですか?ありがとうございます。というわけで、ガス代は来月から4分の3になる。
今までの経験で、一番安いのにするとカスをつかむ、というのが多かったから。

しかし、日本の消費者はずいぶんおっとりとしているものだ。
値上げの通知が来なかったから、高い料金を払い続けて怒ってみたり。おばちゃんには理解不能だ。

アメリカで90年代にオンライン化がまだ進んでいなかった時代だったが、口座引き落としを嫌がる人は多かった。料金のチェックをする前に、口座から勝手に金を落とされるのが嫌!という理由で。

請求書を毎月確認し、チェックを書いて支払うというスタイルに固執するのも、相手の会社の計算が間違っているときにまず支払わずに済む。サービスに不備があったとき、まず電話で文句を言って割引の交渉をする。安くなればこっちのものだ。
口座引き落としでは交渉前に引き落とされてしまう。不利。まずは、交渉だ。

さらに、相手が用意した契約書に自分に有利なことは何にも書いてない。
この場合、値上げに政府の許可がいらない新電力が契約書にどんなことを書いているか。値上げの通知が来ないからって、値上げできないわけでなし。消費者がウブすぎ。

おばちゃんも含めて日本人は交渉ごとが下手だ。
田舎育ちのおばちゃんなんか、アメリカでは最初のころ相手の言いなり放題で、あとからどんなに悔しい思いをしたことか。

日本人には交渉ごとの修業が必要だな。
タイだって、一生のうち一度は出家して僧侶として修業を積むように、日本人も海外にでて修行したほうがいいのだ。国家事業として世界193か国に全国民を留学/就業に送り出す。とりあえず3年。
修行先の国は指定できない。世界193ケ国をランダムに選んでこれまたランダムに選んだマイナンバーの国民を送り出す。

ついでに人生1度は起業して自分のビジネスを経営してみる。そうすれば、必要な人材とはなにか、企業が生き延びるにはどうすればいいか、など骨身に染みるほどわかるかもしれない。会社はお父ちゃんと違うよ。あなたを死ぬまで雇う扶養義務はないよ。税金は自分でチェックしてから払うもんだ。


労働基準法を修正する。年末調整を撤廃して皆国民確定申告にし節税に励む。
そうすれば国民全員タフになって、外資系のむこうを張って、有利な交渉ができるようになる、、、かもしれない。

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移住への道

アイ子ちゃんから電話がかかってきた。

ねぇ、聞いて。
カリフォルニアで知り合いの夫婦が、早期退職して日本に2~3年住むつもりで移住してきたそうである。驚いたことには、このアイ子ちゃんの知り合いの女友達は日本のアパートがすぐ借りられると思って、ホテルは1週間しかとっていなかったそうだ。

旦那は日系の3世。アメリカ人だな。
ところが日本人である彼女と不動産屋を回っても、アパートが借りられなかった、ホテルは出ないといけないし、いったいどうしたらいいのかしら?――とアイ子ちゃんにお助けコールが来た。

20代で金貸しと不動産業を営んでいた越後屋・アイ子さんは、ホテルはもう2週間予約したら?日本に親せきが残っていたら、保証人になってもらえばいいね。とアドバイスしたそうだが、。

したらば知人は、日本に甥がいることはいるが彼に面倒はかけたくないと。

~~あはは、よくわかる心情でございます。自分の力で解決したいのですよね。おばちゃんもそうだ。

ではアイ子ちゃんは保証人協会を教えてあげたそうである。
保証人協会でもアメリカ人と日本にいなかった日本人では、信用度が無いのでたぶん保証人は必要だろうと思うが、。彼女たちがどこまで理解しているかどうかはよくわからない。

越後屋さんと二人で、彼らがこれから遭遇する困難をひとつづつリストした。日本で”あるある”を克服してこそ日本に定住できるのだし、突破することで達成感があがってリタイア生活も充実するかもしれないね。

しかしなぁ、生まれた国といえども、よその国に引っ越した時にはそれなりの定住手続きというものがあるのに、奥さんはアメリカに定住するときの面倒を忘れてしまったんかいのぅ?
とおばちゃんが言うと、アイ子ちゃんが、
ご主人が日系だから彼がやってしまったんじゃない?といった。なるほど、そうかもしれない。

日本人の勤め人が米国に移住するときには、一番大きな関所がビザ。
これは会社がやる。移動した後は、日本の企業の駐在の場合なら、会社の先輩がアパートの手配とユティリティ・サービスのスタートの電話、
SS OfficeでSSナンバーの申請、DMVで免許証の申請、、、なんかをいろいろ面倒見てくれるわけ。

おじちゃんの会社はスタートアップだったので、誰一人先住者や先輩がいなかったから現地のコーディネターのアドバイスで、自分で手続きをやった。
よその国に移住をするときは、定住のための勘所が必ずあるのである。

金をどれだけ持参したとしても金だけあったとしてもどうにもならないこともある。クレジットヒストリー・社会的信用が存在しないから。


おばちゃんの知り合いでは40年日本を留守にして、70前に日本に帰国してから、ローンで家を買おうとした老夫婦がいた。
無理だって!日本じゃ60過ぎにローンは組めません。クレジットカードが取れないとかETCが取れないって不満をもらしてました。銀行口座にはたっぷり預金があるのにね。おばちゃんが楽天とYahooならカードがすぐ取れますよと教えた。

日本でいえば、
日本の勘所は住民票。次に銀行口座。日本発行のクレジット・カード。日本の番号の携帯電話。これが重要だが、現役で収入のある保証人用の親族を一人。
このへんを抑えておけばいい。アメリカ発行のクレジット・カードを持ってきても、日本の携帯電話は契約できないのであるよ。

さらにいくら自分の力ですべてやってしまいたいと思っても、日本の医療施設では入院・手術には「保証人!保証人!」と非常にうるさいのである。

去年の胆のう切除の入院時には、誓約書に保証人欄があったので厄介だと思った。
保証人にサインをもらっておかないと、日本の病院は食い逃げならぬ、手術逃げがあるとか用心しているのであろうか?

帰国してから一度しか会っていないおじちゃんの甥の名前を借りるのがものすご~く嫌だった。たかが胆石で4~5日しか入院しないのに。

そこでおばちゃんは、病院のカウンター内で働く年齢が高いちょっと偉そうなおばさんを捕まえてダメもとで言ってみた。

私は胆石で切るだけだし、高額医療限度額証を持っているから、入院費用は片手で済むはず。保証人をつける必要があるんですかね?何なら、今この場で入院治療費を前払いをしてもいいですけど?

偉そうなおばちゃんは、ちらっと手術名をみて、そうね、いらないわね。と断言したので保証人欄は記入せずに済んだ。
ガンの拡大手術の場合は、何日で退院できるかわからなかったから甥の名前を貸してもらった。病院のシステムにチャレンジするのは時間の無駄だから。

アイ子ちゃんのキャッチフレーズは相手が変わるのを待つよりは自分を変えたほうが早い

アイ子ちゃんも私も多分どの国でも生きていけるかもしれない。

蛇足:
アイ子ちゃんが持っていた物件の入居審査の最低条件は、同じ企業に勤続最低5年だそうだ。不況の時などは条件を下げたんだっけ?
そう、家賃は周りの物件の金額を調べて2~3千円安くする。空き室が出るよりまし。大不況の時は生活保護を入居させた。
えっ~~~。越後屋さん、またずいぶん条件を下げましたな。
生活保護費の出る次の日に家賃の引き落設定して取りはぐれのないようにしてた。
越後屋さん、まいりました。

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アイ子ちゃんはまだ日本でスキーをやっている。3月いっぱいまでいるそうだ。
今年はカリフォルニアもまた異常気象で、南加に雨がザーザー降り、、3月にかぁ?
サンディエゴには雪がちらついた。まさか?子供はさぞかし喜んだろう。

アイ子ちゃんの属するスキークラブからは4月のマンモス・スキー場ツアーの募集お知らせがメールで来たという。マンモスが?4月に?カリフォルニアだぜ?
ところが今年マンモス・スキー場ではどかどか雪が降っているのだという。まさに異常。

おばちゃんは、ではいまLAの気温は何度なんだ?とアイフォンをタップしたら、
登録していたはずの都市LAが見当たらない、そうだった機種を変更したので新しい携帯にはLAは登録されていないんだ。

登録しようとして、「ロスアンジェルス」と打ち込んでも街頭の都市が見つかりません、という。
そんな馬鹿な?
Los Angelesはロス・アンジェルスだろう?二文字だったっけ?二文字で打つ。出てこない。
はて?しばらく考えてロス・アンゼルスか?該当なし。
わかんない。
ブラウザーに”Los Angeles日本語”と叩き込んだら、「ロサンジェルス」と返ってきた。そうだっけ?Losの sはどこへ行った?

かつて編集に携わったカリフォルニアの県人会会報で2世幹事のテリーさんの言葉がフラッシュバックする。
おばちゃんが「〇月x日のガレージ・セールは盛況で、、」とかの記事を書いていたら
それを読んだテリーさんが、
だから日本人の英語はダメなんだ。Garage はグァラージだろう、ちゃんとグァラージと書きなさい、、。

2世のテリーさんに日本の文部省、外来語の表記ルールを説明したところで納得していただけたと思わない。自分が発音している音と関係ない音の表記を書かれたら、そりゃ納得はできないだろう。ただ、文化的に定着してしまった表記というのはもう修正が効かないのだわ。歴史は変えられないから。

英語の日本語表記というのは音声的に正しくない時があるのに、日本語の間違った表記法を丸ごと覚えない限り日本語として通用しない。新しい言葉を日本語に紹介したその初動に誤表記を記憶されてしまったら修正が効かないのね。つまり、初動が大事

Costcoがどうしてコストコになった?
発音しない無声音“T”って中学校の授業でやったろ?
日本全国の英語教師は、Costcoという単語は、無清音“T”を学ぶまたとない機会だったのに。教師ですらコストコなんて言ってたら日本語がますますめちゃくちゃになるばっかり。

おばちゃん、日本に帰ってから道路の看板を読むのが異常に遅くなった。
もう、アルファベットを一文字一文字読んでいく感じである。カリフォルニアの道路を走っている時なら、道路標示も一瞥で読めたものが、日本のアルファベットの看板は異様に読むのに時間がかかる。そして読むのに疲れる。何故だ?

日本のテレビや街や看板の表示はアルファベット表示が多いのに、その半分は実は英語ではない。最後まで読むと日本語のなのだ。英語の看板だと思って読むと日本語だとわかる。最後の最後の文字まで読まないとわからない。だからものすごく時間がかかる。

たこ焼きをTakoyakiと書いたところでこじゃれた食べ物に変化するわけでなし。読むのがつらい、何とかしてほしい。


Ameplaってなに英語なの?LiBaeって?フレンチ?iDecoってアイ・デコとしか読めないし、DeNaはディーナ。英語でも日本語でもない単語が多すぎる
取り返しがつかなくなる前に日本語に規制をかけてくんないかしら。日本語は漢字表記にするとか、英語をいれるならすべて英語だけの表示にするとか。

美しい日本語を無理やり外来語風にアルファベットにする必要はないではないか。漢字なら視認性高く一目で読めるし文化と伝統の継承ができるし。
日本語のアルファベットと英語とカタカナが入り混じると、もう判読にストレスがかかりすぎよ。
もう一度、Costcoコ・ス・コよ!無声音の“T“よ

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日本の生涯学習

おばちゃんは商工会議所のコンピューター無料体験クラスに行ってきたのだが、体験クラスという看板を掲げた入会説明会だったわ。
困ったもんよね。

スクラッチは子供用のプログラミングだとはわかってはいるけど、おおよそプログラミングのコンピュータークラスが探してもないのよ。

コミュニティ・カレッジのナイトクラスとかアダルトクラスが恋しいわ。
アメリカなら何歳になっても習いたいことがあれば、ちょっとカレッジに戻って好きなクラスを取れるのに79~80ドルくらいで。


夜の7時に始まるナイトクラスには白髪頭のおじさんやおばさんがゴロゴロいたもんだった。先生のほうが若かったし。学生の頃にあるいは仕事や子育てに忙しいころに学びたくても学べなかった分野の知識をリタイアしてから学びなおすなんて、教育の醍醐味じゃない。これぞ生涯教育

日本の教育システムは一度卒業するとそれでおしまい。興味を覚えても学校に戻って授業を受けるチャンスがないのが貧しい。これで先進国か?!
専門学校で入学諸費用を払い18万円!年間86万円のコンピューター・プログラミング・コースとか、職業訓練学校のコンピューター・サイエンスコースって?おばちゃん、楽しみのために純粋に勉強したいのに。

今度はジ〇ティーまで検索を広げて、コンピューター・サークルでもないかと探したわよ。はぁ~。コンピュータークラスを探すとちょっと遠めだけどPHPクラスがあった!とりあえず問い合わせを送ってみる。


おばちゃんのブログはWordPressだからPHPはちょうどぴったりかも知れないけど、ウエブだけじゃなくて他の言語に応用が利くかどうかが問題。
おばちゃんのゴールはPOSのクラックだし。Java, C?
何言語がいいのかしら?

それでホイ!と思いついたのがChat GPT
それで聞いてみたら返事がこれ。すごいね。
納得するわ。腰が低いし。

でもPythonなんてどこで教えてるのさ?
また独学でやれってか?
おばちゃん加齢のせいか、集中して読んで理解して、自分でやってみるーーつうのがなかなか辛くなってきたから、誰かがしゃべってくれて、わかんなくなったらその場で質問してその場で答えを聞けるといいのよ。Utubeの動画を辛抱強く聞くのがつらいのよ。どうでもいい能書きとか出だしとか、だから学校がいいんだけどな。

Hello! It’s great to hear that you’re interested in learning programming. There are many programming languages to choose from, but I would recommend starting with a language that is beginner-friendly and widely used, such as Python.

中略

There are many online resources available for learning Python, including interactive tutorials, video courses, and books. Here are a few popular resources to get you started:

Codecademy (https://www.codecademy.com/learn/learn-python)
Learn Python the Hard Way (https://learnpythonthehardway.org/)
Python for Everybody (https://www.py4e.com/)
I hope this helps you get started on your programming journey!

really? how about PHP?
because I’m writing a blog by WordPress. PHP may work when I write the blog.

Yes, PHP is definitely a good language to learn if you’re interested in working with WordPress or other web development projects. PHP is a server-side scripting language that is specifically designed for creating dynamic web pages and web applications.

As you mentioned, WordPress is built using PHP, and understanding the language can be helpful in customizing your WordPress blog or developing your own WordPress plugins or
themes. PHP is also used by many other popular web applications, such as Facebook, Wikipedia, and Etsy.

If you’re interested in learning PHP, there are many online resources available. Here are a few popular resources to get you started:

PHP.net (https://www.php.net/manual/en/)
W3Schools PHP Tutorial (https://www.w3schools.com/php/)
PHP for the Web: Visual QuickStart Guide (book by Larry Ullman)
Keep in mind that PHP is a more specialized language than Python, so your choice of language will depend on your specific interests and goals. Good luck with your learning journey!

町医者とワクチン

先週コロナ・ワクチンの5回目に行ってきたんだが、相変わらず町の会場はどうでもいいような整理要員を大量に配置していて、また一本予算をつぎ込んだのだろうと思われた。
問診表も同じ形式で、日本語の構造を利用して官僚がひっかけ問診質問を用意している。

・アナフィラキシーを起こしたような重篤なアレルギーがありますか?


ないわ~、医療機関でこんな質問はあり得ないわ~。
ポイントが「アレルギー」か「重篤」か「アナフィラキシー」かよく誤解するように書いてあるよね。

おばちゃんはいつも、重篤の文字を線で消して、持っているアレルギーをリストで書く、これも意味ないね、と思いながら。

考えてもみなはれ。
過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人は、第一回目のアナフィラキシーが起きるまで、アナフィラキシーは起きたことがなかった人。ドクターであろうが本人であろうが、アナフィラキシーはいつ起きるか、起きてから初めてわかること。
誰もがアナフィラキシー予備軍かも知れない。

すでにアレルギーを持っている人は、アナフィラキシーを起こすリスクが高いかもしれないから、おばちゃんはアレルギーのリストをいつも書くのである。

私はリスク持ちですからと「告知」してワクチンを受ける意思を示している。問診票を確認したドクターはリスクのあることを見て、読んで、知って、その上で接種をしてよいと自分の名を書くわけだ。

先週のドクターは80歳すぎであろうかと思える総白髪で、アレルギーリストを指さしながら、「こういうのは違うんでね。いいね?」と無知で愚かな一般人を諭すように問診票にサインした。

おばちゃんはいつだか、求人サイトをチェックしていて、役場が接種期前に1時間1000円で求人をしているのを見つけてしまったが、接種場に一日座っているこのドクターの日当はいくらであろうか?と考えた。

医者というのは激務であって、日曜・祭日に休まないときつい。ワクチン接種場の問診医などは小遣いが稼げても、バリバリ現役の医師は応募しないに決まっている。しからば、第一線を退いた引退間近の内科医か、どうしても教育費を稼ぎたい子供がいる40代50代の勤務医か?
おばちゃんは前者の医者と見た。


今回も接種を済ませてアナフィラキシーも起こさず生きているわけだが、夕べ寝る前に“あっ”と思った。

実は、さかのぼるちょうど1年前の1月におばちゃんは町のクリニックを受診した。
クリスマス・イブに雪苺娘を食べて悶絶して、きっと胆石だから切ろうと決意した。切腹せずに腹腔鏡で切るために’専門医を探したら、3つの病院が上がってきた。外科の評判などを読んで、総合病院に予約の電話を掛けた。

ところが、予約ができない。
紹介状がある患者しか診ませんという。おばちゃんは縁もゆかりもない地に引っ越してきたので、地元の医療事情など皆目わからない。日本の医療状況もよく知らんかったが。

それで予約電話の事務に、私はXX町に住んでいるのだが、あなたの腹部外科のドクターはどこの紹介状なら受け付けるの?とダメもとで聞いてみた。
XX町ならXXXXクリニックです。

なるほど、XXXXクリニックで紹介状を取ればよいのか。おばちゃんはさっそくXXXXに電話した。年内はもう押し詰まっていたので、新年早々に予約を取ったが、クリニックでは「いつでもいいのよ。なんなら今日来てはどう」などと人恋しそうだった。


正月のお飾りが取れる前に、XXXXクリニックを訪れると、広い駐車場に割と立派な3階建てのビル。田舎によくある住居兼用の町医者ビルであった。

駐車場はガラガラ、待合室も人がいない。後から入ってきた後期高齢者のお爺は町からのワクチン接種はがきをヒラヒラさせて、窓口の白衣のおばさんと話していた。
その他の患者は誰もいない。

すぐ診察室に呼ばれ、頭が真っ白な大柄の医者がいた。
椅子に座ってもなぜか医者の視線はおばちゃんの右肩の後ろあたりに据えられていた。
「おなかが痛くなりまして。特にとんかつとか、生クリームとか、脂分、コレステロールが高いものを食べると、30分ほどしてみぞおちが痛むんです。痛み止めを飲むと若干和らぎます」

おばちゃんが症状を説明すると、爺医者は左のデスクに置いたカルテに覆いかぶさりながら顔だけ振り向いて、ただし、視線は絶対合わせることなく、
「あなたの症状は聞いていると、糖尿か、すい臓か、胆のうだと思われるけど、ここには検査機械がないのでわからない。私は何もできんのよ。」と言うのである。
「機械がないからね。」
この間、さっき窓口にいた白衣の看護師は50年連れ添った古女房のように、爺から一歩下がって後ろで爺の言葉にひとつずつ頷きながら控えていたのだった。

おばちゃんは聴診器一つ取り出さない爺にあきれたが、爺には紹介状をもらうつもりなので、
「ぇ?それは困ったわ。私はどうしたらいいですか?」すると
「ここじゃ、検査できないんでね。検査をしないといけないんだが、xx総合病院とかXXXセンターとかだとやってくれるから。」

おばちゃんはXX総合病院の名前が出てきたので、シメタと思い
「そうなんですか。検査をしないといけないんですね。でもどうしたらいいんでしょう?」と重ねて言うと爺が
「では、紹介状を書いてあげましょう」おばちゃんは感激した体で「あ、紹介状ですか?ありがとうございます。ではXX総合病院でお願いします。」

紹介状のあて名はすばらしく達筆。XX総合病院 腹部外科XXX先生 とボールペンなのに墨痕淋漓と言いたいほど立派だった。
診察料込みで1610円。

患者と目を合わせられない医者とは何だろう。先代の父医師の時代は多分、町の先生様で名士だったのかもしれない。患者がない待合室をすぎて、いったいどうやって食っているのだろうと頭をかしげながら、そういえば町の広報や高齢者検診、その他ワクチン接種プログラムには必ずクリニックの名前があるのを思い出した。なるほどねぇ。

で、コロナ・ワクチン接種の時にいた白髪のドクターはもしやXXXクリニックのあの人ではなかったか?と思い当たった!

覚えていないのか?
と聞かれれば、実はおばちゃん人の顔を覚えるのは苦手である。
客商売をやってたんだろう?と言われれば、いや~、すんまへん。
どっちかと言えば、おばちゃんはコンピューター・オタクで、患者と目を合わせられない先生寄りの人間である。つけ刃の笑顔で無理やり十数年小売業をやった。生活がかかってないと人の顔が覚えられない。町で次に出会ったらわかるかなぁ?多分、覚えていない。

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クレジットカードの手数料

おばちゃん、と~~~んでもないページを見つけてしまったので日本の消費者の皆さんに正しい知識をシェアしたい。
http://ikinuki2ch.blog.jp/archives/21827013.html

ヨーロッパは知らない。
アメリカではクレジットカードは支払い方法の一つである。
キャッシュで払うか、デビットカードで払うか、パーソナルチェックで払うか、それは消費者の支払い方法の一つでしかない。価格は何を選ぼうと同じだ。変わってたまるか。

この簿記の教科書を作成した教科書会社の編集員をちょいと呼んで、小売業の講義をしてやりたいくらいだ。

まずコラム文章の 嘘1
クレジットカードを使うと、お店が損をする
事実は逆
クレジットカードを使うと、店は売り上げが増えて得をする。

解説
おばちゃんはアメリカで小売業を10数年営んだマーチャントだった。
Merchant 小売業者はモノを顧客に売って売り上げを上げる。
この支払時に、クレジットカード会社Merchant Serviceが顧客と小売店の間に入って、客の代わりに小売店に代わりに払ってくれる。


何故かというと、商品が高すぎて支払いが後払いになってしまう危険とか、小切手で受け取ったら不渡りになる危険がなくなるので、まんべんなく客からリスクなしで売り上げが上がる。もちろんクレジット・サービスに支払う手数料が発生する。

クレジット手数料はVisa, Master, Amex, Discoverなどのクレジットカードでそれぞれ違う。
マーチャント契約書はカードごとに契約できる。基本のVisaが1.6%とか、Amexが3.5%とか書いてある。


ところが、クレジット・カードというのは同じVisaカードであっても細かなクラス別プログラム別があるのだ。それはカードの裏表を見てもわからない。実際売り上げの明細が上がってきてから初めて個々のカードについての手数料が記録されている。

例えば、Visaカードでもポイント返還プログラムがついていると、基本の1.6%+αで基本だけの1.6%なんかほとんどない。2%前後になるのが普通。クレジット会社からのステートメントが届き、売り上げと手数料の総計を出して初めて自分の小売りのトータルの手数料%と金額がわかる。


これはビジネスの必要経費だ。人件費や電気代と同じ。だから節約できる人件費もあるし、余分な電気代は節約するように、クレジット手数料も節約できる。

3.5%のアメックスなんて問題外である。
まったく同じサービスをしてアメックスは倍以上の手数料をかすめ取っていく。おまけに2日後に入金か5日後に入金か、はたまた1週間後に入金かさっぱりわからない。緑も金もゴールドもブラックも、ついているプログラムによって、入金日もば~らばら。おまけにアメックスの超傲慢なセールスマンが電話をかけてきて喧嘩をしたから切ってしまった

Visaも Masterもポイント・プログラムがついていると手数料が高くなる。困るのは日本で発行されたVisa Master.日本人ばっかり来ると、*手数料が高くなったのよ。おばちゃんは手数料を節約するために、アメックスを切りデビットカードとVisa Master、プリぺードカードだけを受け入れた。
そうすると大体2.3~2.6%くらいで収まるのである。

%チャージの他、使用回数の手数料がさらにかかる。小売業だから1回20セントだったね。100ドルでも一回20セント。1ドルでも20セント。$1.5の商品をクレジットカードで支払われると、20セントの回数手数料と、Visa Masterなどの%がかかるから、現金を持っていないアメリカ人がたまに超低価格の商品を買うと、かなすい。だから、カード使用のミニマム条件を付けたりする。最低$5からとか。

さて、カードの手数料を取られるのに、なぜ店は得をするのかというと、、、。
売り上げは現金とクレジットカードで分けて集計するが、クレジットカードの客単価は必ず現金客の客単価より5%多かった

当たり前だと思う。現金の場合は財布に入っているだけの現金内でしか買わない。ところがクレジットカードではその制限がないので、予算が緩むのだ。だから常に5%多い。
この売り上げの客単価が逆転した時があった。2008年9月。おかしいなぁ、と頭をひねった。リーマンショックがすぐ後に迫ってきていた。

さて、クレジットカードの売り上げが5%多いとなると、クレジット手数料を支払ってもなお2%売り上げが残る。単純な算数な、5-3=2

この教科書コラムが書くように店の人が損をしているなら、それはよほど店側がバカか、売り上げの分析ができていない経営者か、あるいは、知っていながら消費者のほうに損をしてると罪悪感を押し付けて、実はさらに儲けようとする悪質な小売業者か。

前者はバカなので、商売をやってはいけない。後者は悪質なので近寄ってはいけない。
5-3=2基本の売り上げの詳細も理解していない頭弱は救いようがない。

嘘2、「まかり間違ってもゴールド・カードをこれ見よがしに使うなどという品のない行為は避けたいものです。」ー引用


マーチャントにしてみれば、緑も金もプラチナも一緒。2.5%以内に収まってくれればどうでもいいの。ブラックだって受け取ったわよ2回。重かったね。乗ってた車が凄かったけど顔も覚えていないわ。

こんなコラムの常識は蹴飛ばして、レジでは元気に「カード」でと出しましょう。あなたは現金客より5%高い売り上げで店に貢献しているので、下手にでる必要はない。

最後にこれはおばちゃんの個人的な好悪なんだけど、おばちゃんは楽天のカードは使うけど、ペイペイは使わない。基本1.98%というがアレはなんかもっと高い気がする。直観だけだけど。だから引き受ける商店がかわいそうな気がして登録していない。

外国発行のクレジットカードは手数料が高い。〇国や〇国からのクレジットカードばっかり受け取っていると、3%に近づくよ。

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寝た子を起こすーその1

最近ラップトップの調子が悪い。
痙攣をするように短いフリーズをするようになってしまった。ページの表示に時間がかかり検索のテキストボックスにタイプをしようとしても3秒ぐらいカーソルが凍っている。

Wifiかな?Excelでも Wordでも起こる。
ここ3か月くらいずーっと起動させっぱなしなので、再起動をしてみると半日くらい症状が消える。次の日はまた午後から同じ症状が起きる。

さて、Windowsだろうか?カードゲームをやめてみる。再起動をかける。「認識できないバッテリーが接続されています」
はは~ん。バッテリーか。もう6年たっているしな。

さて、換装バッテリーは、、。
日本のThinkpadサポートで調べてみる。オンラインのモデルを自動割り出しで、エラーになって止まってしまう。これは予想できること。シリアル#を入れて、シリアルを認識しない。しょうがないので問い合わせ欄フォームから質問してみる。

モデルDLXXX-USのバッテリーは手に入りますか?ダメもと。
次の日の夜8時近くにメールの返事がひっそりと帰ってきた。シリアル確認できませんので、シリアルを入れてください。-1行。

あ~、面倒くさいので回答を最後に回されたか?おばちゃんは日本で換装用バッテリーが手に入らないだろうとは予想がついているのだが、確認のためだ。東芝の場合は、インターナショナルサポートが効く。でもThinkpadが一番好きなんよ。
Thinkpadのモデル・シリアルは以下の通り。再度DLXXX-US MAXXX

次の日の夜8時に返事が返ってきた。
シリアルナンバーの確認が取れました。「Lenovo日本の窓口では非対応の機種でございました。」
やっぱりね、最初から米国製だと書いてるんだけどな。

さて、Amazonだとリチュウム電池製品を海外配送してくれないことが多いのよ。Dysonでさんざん煮え湯を飲まされたので、同時進行でEbay中心に調べてる。

いつの間にかEbayは中華市場になってるわ。コンパチのバッテリーはいろんなモデルが沢山出品されているのだが、詳細には「あなたのバッテリーの形状と、出品してる部品の形状をよく見比べて確認してね。モデルによって配線が長かったり短かったりするから、間違っても返金しないわよ、、。」ってなことを書いてある。

おばちゃん、ノート・コンピューターのハードは苦手だ。蓋を開ける時点で壊しそうな気がする。だから、ふたを開けてオリジナルのバッテリーの形状を確認するのはあきらめた。換装の動画もあるが、うちのThinkpadのモデルはこれだ!と当てはまる動画があるわけでもなし。S1でも種類がたくさんありすぎ。

ってんでDLコンパチと書いてある中国業者に質問してみた。うちの子はS1のDLだけど、ホントに使える?ホント?ホント?合わなかったら返していい?

ホント、ホント。Ok, no problem. と返事が返ってきた。今日買ってくれれば、なるべく早く送れる。明日以降なら春節になるよ。

〇国人のOkなんて、あてになりはしないのだが、メールで返品OKの言質を取れたし、たしかに春節!の季節だった。Chinese New Yearよ。

春節と11月11日独身祭りは中華系のオンライン・ショッピングがめちゃくちゃになるから、とりあえず落札してみた。届いたらパーツをもってコンピューターデポに行く。蓋を開けるところで壊しそうな気がするから。

そのほか打つ手はないかと考えていたら、そうだTomさんがいたわ。
コンピューターショップを経営してるトムさん。さんざんお世話になった。トムさんにも一応問い合わせをしてみよう。バッテリーが手に入らなくても、あるいはコンパチなはずが換装できなくても、中古のThinkpadを買って送ってもらう手もあるし。米国製で米国でアクティベイションが済んでいると、ちょっと楽なことがあるのだ。

トムさんにメールで、「お~久しぶりぶり。お元気ですか?S1Yogaの換装用バッテリーが手に入ります?それと手持ちのラップトップは今どんなものがあります?」

次の日、返事が返ってきた。
日本に帰る人に持って帰ってもらうのが一番いいよ。

そりゃそうなんだが、アイ子ちゃんはリチュウム・バッテリーを抱えて税関で止められるのが嫌だからダメなの。
バッテリーの件は短く、中古のラップトップの在庫の話は全くなく、トムさんは、
「日本へ帰ったんですか?」どこ?僕は箱根とか熱海に行ったことがあるんだけど?どこに家を買ったの~~~~~?

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寝た子を起こすー2

年金生活と税金

お~い、起きろ、この寝たきりが! と、おじちゃん。
毎日まいにち、コタツにもぐったきりでお前、この1週間で300歩も歩いてねえだろう?
散歩に行こうぜ。イヤッ、顔が冷たいから。

ゴロゴロしやがって、と おじちゃん。
おばちゃんは、米国年金の手続きが終わって心底安心したのだ。これでおじちゃんはとりあえず日本で暮らしていける。ああよかった。SSAの年金の記事にその他注意することはないかと探すと、なんととんでもない記事が上がってきた。

米国は2023年1月より、アメリカ社会のインフレを鑑みて、年金のスライドUPを実施する。その加算額8.7% 本当か? 2020年で5.1%あげたばかりだろう?いくらインフレでもコロナの後で、立て続けの年金加算に米経済は持つのか?

もらう側としては嬉しい。ひゃ~、ホンマでっか?嬉しさのあまり、お向かいのおばちゃんや沖縄のK子ちゃんにも記事の内容を知らせて、“良かったわ、これでいい正月が迎えられそう”と返ってきた。

同じ検索ページのヘッドには、「年金の手取り」だの「年金の税申告」だの不穏な単語が出てきたので、喜んだそばから、ヤバい予感。今度は税金のリサーチを始めたのだ。
これもひとえにおじちゃんが何も考えずに日本で暮らしていけるかどうか、できるだけ対策を立てておこうと思っているのだ。ババの心ジジ知らずが、。

国というのは基本的に国民から税を取り上げて食っている。
所得があると息をしているだけで税をとる。
日本国で一番生きやすいのは、資産があっても収入がない人である。

慧眼なおばちゃんは真理を発見してしまった。収入がなければ国は首を突っ込んでこれないのである。理想は宝くじにあったった無職である。これが日本で非課税で楽な暮らしができる人である。宝くじも研究中だが、目下、税制の解明が先である
めざせ、最大の自助努力と最小の税金!

年金生活になると住民税と国民健康保険はどうなるのだ?コタツから老後の年金生活の税リサーチを進めて、エクセルで年金生活と税のシュミレーションシートを作り始めた。

今更小金持ちになれないがちょっと稼ぐとかっぱぎに来るのは、国より自治体。「住民税」と「国民健康保険」であることがわかった。過疎化と高齢化が進んでいる地方都市だと、「住民税」と「国民健康保険」がエグイことになる。

一番最初に、わが町の税算出ページを最初見たときは、健康保険料の「月」の限度額を「年」と見間違えた。見間違えるのも当たり前である。月の支払いの最高限度額が64万円って?!

過疎化の地方都市は高齢率が高く、特定老齢検診などで健康保険原資をじゃぶじゃぶ使うのにもかかわらず、年金生活で納める健康保険料は最低に近い。稼いでいる現役世代の保険料が高くなるのだ。月に64万円まで払ってもらいますから、と町が言うのだ。どんな給料をもらってるんだお前、総人口が2万人足らずの町で?

タイミングよくひろゆきの記事が出た。
ひろゆき、国保は「健康な労働者が払う罰金
https://news.yahoo.co.jp/articles/880b472bcef4b2c75f7e461946a8808570e7d386

一流会社に就職できず、社会保険ももてない非正規と自営業者はまずその時点で社会の2流3流。競争に負けた下流とみなされるのかもしれない。

自営業者はまだまし。何故なら事業の経費が認められているから。
ところが年金は「雑収入」である。雑収入に経費なんかない。天下晴れて何にもなし。そのまま年金事局から国税に受給金額情報が渡り、年金から介護保険料が差っ引かれたりする。手取りはいったいどんだけ減るわけ?

夫婦二人で住民税を払わなくていい受給額は年210万だそうだ。211万の壁。月にして17万くらいの受給額なら税金が問題にならない。1万でも超えると健康保険料が8倍になるのだ。8倍!どうしてくれる。

円ドルの為替でさらに円安になるとか、アメリカがインフレ率を加算してくるとか、うれしいけど、公的年金控除を使っても壁を突破すると税の支払いが高くなる。ふるさと納税を活用すれば、住民税は若干安くなるが、国民健康保険はなんともならない。困ったのう。おばちゃんが、「税が」「健康保険料が、」とつぶやくと、「うるせい、聞き飽きた」

さらに今日は、藤巻健史の
日本円の紙くず化は避けられない
https://president.jp/articles/-/64915

1ドルが400円500円になるかもしれない。500円なら健康保険料が最高額適応で年間816万円である。あってたまるかっての。

おじちゃんを社長にして会社を作ろうかと思う。
家庭菜園でできたキュウリとブロッコリーを売り、ウエブサイトの管理を業務とする会社である。家の玄関に棚を作って、野菜をならべ一個どれでも100円。無人販売所はどうだろう。
で、社会保険を入れる。
あああ、事業主は加入できないって。事業主と同一住所の家族も加入できないって。
―――無念

アメリカの年金を申請する

アメリカの年金をもらう-2

アメリカの年金をもらう-3

アメリカの年金通知が来た~

米国年金 番外編

年金生活で牛丼を食べる

アメリカの年金をもらうー4

ナメクジの法人化

アメリカの年金 日本で暮らすー5

アリスの穴

Alice In Wonderland

アメリカにはアリスの穴というのがある。不思議の国の不思議の穴。
おばちゃんが勝手に名付けた。

不思議の国のアリスがおっこちた摩訶不思議なトラブルの穴である。
日常のそこここに開いており落っこちると大変な目にあう。どうしてこんなミスが起きるのか腹が立って抗議をしようとしても誰のミスかわからない。何故自分に起こるのかもわからない。何もしないと事態は悪化するし無垢の本人がなぜか時間と忍耐力と金を費やさないと解決しない。自分以外のミスが原因なのに誰も謝らない。

なんで私がこんなことをしないといけないの?抗議の声を上げても周りの人は、さりげなく視線を外すだけ。
ああ、あるよねこんなこと。とりあえず自分ではなくてよかった。他人はほっと胸をなでおろす。

●例えば、50万ドルが差出人不明で自分の銀行口座に振り込まれるが、振り込み人不明だから銀行に口座凍結をされて自分の預金さえ引き出しができなくなる。

●永住権を持っているのに移民局がデータベースの個人記録をビザからグリーンカードへ書き換えるのを忘れてビザが失効して身分がイリーガルになっちゃったとか。

●車のローン付き売買契約を銀行がやったのだが、所有者の書き換えを忘れて、たまたまポリスが車のプレートをスキャンをして盗難車扱いされてしまい目の前で車を持っていかれてしまうとか。

●家の手抜き工事を修復するはずなのにガレージの壁に穴をあけられてしまうとか。

●ガソリン車なのにガスステーションの従業員がフルサービスを申し出てディーゼル油を給油されて車が動かなくなってしまうとか。

●行ったこともない遠方の街での駐車違反の罰金請求が来るとか。

●病院の支払い請求書が前の住所に送られてしまい不払いで債権回収会社Collect Agencyに債権が回されてしまい取り立て絵の電話がくるとか。

とにかく何気ない日常でいつもの生活が続くはずなの突如ぽっかりと地面に穴が開いていて落っこちてしまう。

怒りのあまり憤然と電話をかけまくっても担当者が捕まらず、手紙を書いても返事が来なくて弁護士の力を借りないと解決しなくなるまでこじれる。まったく自分は悪くないのに。

郵便局の窓口で「いったいどうしてくれるんだお前らのせいだ。お前らがやったんだ」とお兄ちゃんが頭から湯気をだして怒っていたのを見たことがあるが、きっと大事な郵便がアリスの穴に落っこちてダメになったのかもしれない。

だからアメリカの郵便局なんか信用してはいけなくて大事な書類はFedex かUPSにすればよかったのだ。
窓口のおばちゃんは謝れと言われても自分のミスじゃないと思っているので謝らない。窓口でもめても待っている行列の迷惑になるばかりだしミスの犯人さえわからない。文書で追及しても返事が返ってくるのかさえもわからない。

I need to talk to your supervisor.と叫び続けないといけないのもこんな時である。責任者を呼びつけても何がどうして起こったかは分からないのである。誰も責任を取らず降りかかった災厄は何日か何週間かpain in the assとなってキリキリと痛むのである。これがアメリカ

アリスの穴がアメリカにはどこにでも開いている。便利なサービスにも便利でないサービスでも、超金持ちでも貧乏人でもシステムに開いた穴にすっぽりと落ちる時がある。

坂本龍一さんがニューヨークの病院で検査結果を伝えられていなくて治療が遅れたことを非常に憤慨なさっていた。もっともであると思う。

検査室かドクターかそれともチャートやメッセージを伝達を頼まれたナースがチャートを忘れたのかもしれない。えらいことを忘れるもんだ。でも起こるのである。
偉大なるアーティストの深刻な病の場合なのに穴に落っこちてつくづく運が悪かったとしか言いようがない。

おばちゃんが日本に帰国して5年たった。
アリスの穴には出くわしていない。一度だけクレジットカードの金額のケタを入力し間違えられた時に取り消しと再入力があったが、その場で訂正をしてくれて担当者は気の毒なほど憔悴していた。


かつて現役だったころおばちゃんは自分でもお客の金額を間違えてキャンセルしたことがあるので何とも思わない。People do mistakes, so don’t you? 
従業員が20ドル前後の売り上げを2万ドル(ぼ~っとしてて2回同じ数字を入力した)で切ってしまったときはヤバくてキャンセルが大変だった。

日本では山の家のエアコンの取り付けも作業員は予約時間に来てスムース に取り付けられたし、洗濯機の買い替えの場合もトラブルのカケラもなく済んだ。光ケーブルの設置も滞りなくインストールされた。夢のようだ。


この国のトラブル値はものすご~く低くて日常生活はストレスがなくて本当にスムースだ。修羅場がやってこない。一年に何度も修羅場やがけっぷちに立ったことがあるおばちゃんにしてみると平和すぎてボケそうだ。


突然のけたたましい電話で、
「ねぇ、聞いて。うちのキッチンのカウンタートップが壊されたの!」
「へぇ?またなんで?」という会話がなくなってしまって刺激がなくなりすぎたかな、と近頃思ったりする。

アリスの穴がない日本に乾杯!

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