食えない人

アイ子ちゃんが来た。
怒涛のようにやってきて嵐のように去っていった。

9月の2週目に来日して京都で懐石料理を食べまくって、それから日本海へ出て蟹をむさぼってから伊豆にやってきた。

今年は暑すぎたので彼女の好きなマツタケはまだ八百屋に出ていなかったから伊東の道の駅でイノシシ肉を買い、修善寺を観光でさっと流し「静岡の宝」と地元民が誇るレストランでランチ。夜はイノシシキムチ鍋。2日後は三島の老舗で鰻。

書斎に布団を引いてトイレと洗面所の案内して、コーヒーを飲むかと聞いたら“うん“と言うので、インスタントを入れたら、次から自分でコーヒーを入れて飲んでいたので気を使わなくて楽。

アイ子ちゃんが静かなのは、食べているときと寝ている時。
怒涛のように喋りまくって、今回初めて会ううちの猫は目を見張っていた。彼女のお父さんはいろんな動物を飼っていた家なので(猿もいたという)、あまり人馴れしていないうちの猫にはおびえさせるような動きを見せることもなく、しかし猫に遠慮することもなく喋り捲ったので、猫はどうしていいかわからず戸惑っていた。
うちの猫たちにしてみればこんなニギヤカな生き物は見たことがなかったから、目を真ん丸にして観察していた。

ここのところ、コロナで日米の行き来がなかなか面倒くさかった。アイ子ちゃんと会えたのは3年ぶりだ。アイ子ちゃんはおばちゃんの人生でも極めつけの才能を持った稀代の怪物である。

普通のおばさんに見えるが煮ても焼いても食えない人間。英語学校を経営したり家を転がしたりして遊んで暮らせるだけの資産は貯めたので仕事はリタイアした。夏はテニスとゴルフ冬はスキーで、多分使い過ぎの関節痛のほかは病気もせず最強の免疫を誇る。

アメリカ人の旦那を育てて弁護士にしたのは彼女。
旦那の資質を見抜いて学校に女子大の英語教師として勤めさせて、阪神大震災で経営していた“自分の”英語学校のビジネスがダメージを受けるとパートナーに売り、それから旦那に何がやりたいと聞いた。

アメリカ人のご主人は勉強しなおして弁護士を目指したいというので夫婦で渡米して旦那をロースクールに入れた。とにかくアイ子ちゃんの言う通りにすると自分の運が向いてくるので、今でも弁護士の旦那はアイ子ちゃんのことを僕のラッキー・チャームと呼んで彼女の言うことは至上命令なのだ。

おばちゃんもビジネスを経営していた時に、ご主人に契約書を見てもらったりアドバイスをもらって大いに助かった。

とにかくアイ子ちゃんはもう働くのはやめたのでスキーをしたいときは日本のアルプスへ。美味しいものを食べたいときは日本へ。将来は日本とアメリカと半々に過ごす予定だという。

うっとりするような美味が日本にある。
新鮮な魚介類。秋なら栗、薩摩芋、松茸きのこ。今ならモンブランが美味しい、アイ子ちゃんにモンブランと連呼されても、おばちゃんはいまだに地元でおいしい洋菓子店を見つけられていない。パン屋、イタリアン、フレンチと洋菓子は、都市部なら切磋琢磨して感激する美味が見つかるのだけど、ここのローカルの町ではまだ探し回っている最中。

山は山と繋がっているのでおばちゃんの裏山をちょっと走ると箱根に出てしまう。箱根の森美術館でアートを鑑賞しレストランにはモンブランがなかった。ああ、栗の生クリーム!

ホテルでお茶をすべく、沼津のホテルに行った。
ウエイトレスにモンブランはないかと聞くと“無い”と即答されたので、じゃあケーキ・セットがいいが今日のケーキは何?と質問する。
ウエートレスは銀のトレーに3種のケーキ盛りを席にもって来くると、アイ子ちゃんはと「ふ~ん、おいしそうなケーキじゃないから飲み物だけでいいわ」とけろっという。
可哀そうなウエイトレス。
アメリカ生活が長すぎて思っていることがそのまま口から出てしまうのだ。

3年前は2泊3日でうちに泊まり、彼女の大学卒業から最初の離婚までの人生譚をたっぷり聞いた。今回は4泊5日だったのでお母さまをアメリカに連れてくるための日本の不動産の売却の詳細を聞いた。その当時はまだ私たちもビジネスで忙しく、ゆっくりお茶をする暇もなかったからお母さまをアメリカに連れてきた当時の詳細は知らなかったのだ。

30世帯のアパート物件を売却するためには借家人の退去をしたほうが高く売れる。
通常は弁護士のサポートなども使うのだが、彼女はほとんど一人でやった。30世帯の退去には普通3000万かかるというところをほとんどゼロにしたので、地元の不動産関係者が目をむいて「XXX町・不動産の奇跡」と呼ばれたという。

20代の初めから親の不動産の経営の後を継ぎ、ついでに金貸しもやっていたから、さらにいろんなビジネスをやって成長したアイ子ちゃんにとって、30世帯の借家人との交渉は大したことではなかったのだろう。

一軒一軒の借家人の希望を聞いて、年老いた借家人には娘の住む町に別の住居を借りてやるとか、施設の手配をしてやるとか、相手の言うことを理解して相手の望むところを世話してあげたら感謝されて出て行った。私としては普通のことをやっただけという。自分の要求だけを押せば刺されるとケロケロと笑う。こういう人が自分は専業主婦だといい一見奥様のようにふるまうから恐ろしい。

アイ子ちゃんは、せっかく伊豆に来たからやっぱり温泉にもつかりたいという。露天風呂。のぼせるので、絶対露天風呂じゃないとダメという。

一方、おばちゃんは在米中一度も温泉に行けなかったので日本の温泉への郷愁が半端なかったのだが、いざ日本に帰国してあこがれていた温泉に入ったら、温泉=大浴場はトドの生育地だった。温泉に対するあこがれが一発で胡散霧消してしまった。

浴槽のへりに白いトドやピンクのトドがのたうって、憩っているというのを見て大いにショック。それ以来、見ず知らずの他人が入る温泉浴槽はご一緒したくない。

それでは客室についているプライベート浴槽はどうか?伊東にはごろごろ見つかったのだが、宿泊費用をみてぶっ飛んだ。どこかの社長様が若い彼女を連れて昼間はゴルフ、夜は二人でテラスの露天風呂!なのだろう。

アイ子ちゃんも伊東のプライベート温泉は“タカイ!”という。ミリオンも貯めこんだくせに。
鄙びた昔ながらの旅館の露天風呂でもいい、と言う。それなら近場にある。

おばちゃんは温泉は必要ないから近場の和風旅館に彼女を送って、次の日にはピックアップして一緒に鰻を食べて、アイ子ちゃんの知り合いが待つ別の町に送っていった。そこから彼女は日本アルプスで紅葉を見に向かうのである。

おじちゃんもおばちゃんも2匹の猫も、アイ子ちゃんを見送った後はちょっと酔ったみたいでふか~い深呼吸をするのだった。

追記。
次の日、ラインで起こされたらアイ子ちゃだった。
昨夜はすごかったんだって。すし屋でコースが予約されていて、アルプスのスキー仲間はガンガン飲み最後は運転手付きのロールスロイスで送ってくれたって。どんなスキー仲間だよ。

別荘地に秋風が吹く

寒い。
夕べ寝る前に予備のアンカを入れて寝たのだが、夜中にお兄ちゃん猫が夜具の上にそれもアンカの真上に乗ったものだから、蹴とばすわけにいかずおばちゃんの冷たい足がアンカに触れられることはなかった。

まだ9月ではあるが、台風も通り過ぎてこのまま一気に秋に突入するかもしれない。
妹猫は寒くなると毛色が濃くなる質なので、なるべく白っぽくしておきたいおばちゃんはコタツを出すことにした。

天袋からコタツ布団を下すと折りたたんだ布団の中に、お兄ちゃん猫がジャンプした。ナニこれおかあしゃん、僕の好きなお布団!
というわけで布団をかけてコタツが完成すると、2匹の猫は狂喜してコタツに飛び込んだ。6月前にしまってからわずか4か月だ。山の夏は短いのぉ。

「地方移住」した元外資の60代男性、移住先で「嫌われまくった」ワケ  
9/21(水) 現代ビジネス

https://news.yahoo.co.jp/articles/b915a5ecbad6ff1728f29c4ee2ab77729852daa7?page=1

別荘地の虫食い私有地を再開発し、既存のごみ置き場などのサービスにただ乗りする新規移住者と、先住移住者との闘い、嫌われるタイプは、、みたいな記事。

この記者は以前も同じような別荘地、移住をめぐるトラブルについての記事を書いていた。この記者のお嫌いなのは「外資系企業あがりのやり手」
外資のすかした男にガールフレンドでも取られた過去があるのかもしれない。

特に外資を渡り歩いた経験者を「外資ゴロ」と書いている。
俺が俺がと自慢話ばかりの退職者が、地元民(先住移住者も含む)とマウントを取りたがり嫌われていく事例が多いと書いている。
外資系勤めが「外資ゴロ」なら外国住みは「外国ゴロ」か?外資勤めが、常に自分をアピールしてギラギラ、ガツガツしているのは否定しない。おばちゃんも覚えがあるからだ。

一言でいえば、文化変容のせいなのよ。
外科医は短気で独断的になり、会計士は細かく杓子定規になり、保険の査定人はやくざまがいになる。外資に努めれば自分を押し出さないと認めてもらえないので、勢い自分アピールは強くなる。

ヨーロッパ10年アメリカ20年で山の近所に最近引っ越してきたご夫婦は、山の管理会社のやり方がぬるい。住人全員が払う環境保全費/管理費で、もっときめ細かいサービスができるはず、住民が結束して要求しましょう!と目の前でぶち上げたから、よくわかる。

「マウントの取り合い」も否定しない。
移住して生まれ育った地域でない場所で、人と知り合うときには自分が何をしてきたか何ができるかをアピールすれば、お互いの力量を図ることができる。自分はこういう人間ですとの申告を自慢と受け取るのは受け取り手にもよる。
ファースト・コンタクトで相手にどのような印象を与えるかというのも交渉の第一歩だからな。

マウントというのは日本に限らず、アメリカでも中国人同士でもベトナム人同士でも、日本国でも、井戸端会議、幼稚園、団地、町内、学校、職場と, 人と接する場所でまんべんなくあるから、少なくとも人間として生きてきたら誰でもマウントを経験しているはず。マウントが不快ならマウントから外れるポジション、地域、世界を選べばよい。

山のお散歩をしている隣人にこんにちわとあいさつをしても3分の1は無視されることがあるから。

この記事では、別荘地の中で取り残されていた私有地に開発の手が及んで先住移住者と新規移住者の摩擦も書かれている。実際古い別荘地に住んでいるおばちゃんの内部者から見ると、開発デベロッパーに乗せられて振興・新築別荘を買わされるほうがバカ。

今、日本では建築資材がどえらい値上がりをしているのである。
新築の物件を買うくらいなら、中古の別荘をリモデルしたほうが質としてましな住処ができる。コロナでこの山の物件も活気づいたが、土地だけの物件は売れない。20年もほったらかしだ。すでに立っている別荘は前のオーナーが基礎にも内部にもたっぷり金をかけて凝って作られている。建っている家の方が売れるのだ。

そもそも、別荘地の中で売れ残った私有地というのはどういう場所か。アクセスが良くて、見晴らしがよい土地はとっくに売れている。家が建てられないほど厄介な地形か、土地を売りたくなかった厄介な地元オーナーが持っていた土地だと思ったらいい。

おばちゃんが物件を探していてまず第一に分かったのは、
見晴らしがよく平らな土地にはとっくに別荘が建っている。
見晴らしが悪く平らな土地は、町かと思うほど家が立て込んでいる。
残った山の土地は「斜面」つまり崖地、基礎をうんと積むか、足が高い高いした家を建てる。
眺望のがけ地、安定の平地は隣が目の前。

さらに、別荘地の「代」はすでに子供か孫に世代になっているのだ。初代のオーナーはとっくにあの世に引っ越して、子供はこの土地に飽きているからめったに来ない。家は雑草に埋もれている。

新移住人もそろそろ平均年齢は後期高齢者になっているから、いがみ合うより、腰が痛い、目がかすむと自分の体が大事な年になっている。体力があまりない。

日本全土で空き家問題があり、毎年静岡市の人口くらいが消滅して日本は人口減。物件の価格が上がるのは都市圏の便利な土地だけ。人口が減っていく土地の不動産は値上がりしない。財産にならんのよ。寂れて消失しそうな別荘地はそこら中にある。
いまさら地方の新興別荘地を開発しても瞬間で過疎地に戻りそうだ。

アメリカ人の平均寿命、過去2年で2.7年縮む 

9/1(木) 14:14 BBC Japan
やっぱりなぁ、パンデミックであれだけ亡くなれば平均寿命が短くなるはずだわ。
パンデミック以前でも日本の平均寿命と比べると10年近く短かったから。

人種別のデータだとネイティブ・アメリカン(インデアン)とアラスカ・ネイティブ(イヌイット)が低く、ミシシッピ州でも平均寿命は期待できない。はっきり言えば経済レベルが低い層がおおい人種では平均寿命が低い。ミシシッピは貧困州だから低い。

アメリカ人の所得層と平均年齢をグラフにすると、富裕層の平均寿命は相関するはずだ。
ジャンクフードばっかり食べているデブは収入がいまいちで、富裕層になればスレンダー。ランチはサラダとミネラルウオーター。貧困層にビーガンはいない。貧乏人にビーガンは贅沢すぎて手が出ない。――というのがおばちゃんの実感だった。

アメリカで齢70というと人生の終盤に備える年だ。ちょっと老けたかな?と思うとポキっと亡くなる方がいる。日本より人生のステージが10年早い感じ。

ただし、富裕層は別で、夏はテニス、スカッシュ冬はスキー。
アイ子ちゃんがいうには、レーシックに豊胸、フェイスリフトして、夏の終わりはシミ取りレーザーをする70歳-80歳は現役。
マンモスのスキー場ではリフトの割引は90歳から。テニスクラブのメンバーはみんな日にやけ、太ももなんてスイカくらいの太さがあるという。ヘルス・チェックも欠かさず、ガンになったって飛び切りの医者に行くから死なない。

それに比べて中流から下にかけては65歳のメディケアの年になるのがまず目標。
知り合いの保険ブローカーのお嬢さんは早く65歳になりたいと嘆いていた。メディケアの年になるからだ。
彼女は両親が興した保険ブローカー業を引き継いだのだが、子供のころは健康だったので親(保険屋のくせに!)が健康保険を子供に入れなかったのだ。長じても健康だった子供本人は皆が保険料を払うその金で人生をエンジョイしていて大いに満足だったのだが、結婚した後ご主人が交通事故にあい息子さんが病気を患い、保険がなかったために莫大な医療費を払う羽目になり、本人自身も病気の治療が遅かったために足に後遺症が残った。
だから早く65歳でメディケアに加入できる年になりたいと嘆いていた。

アメリカの健康保険はカバーが大きくていい医療機関をネットワークに取り込んだ保険ほど保険料が高い。当たり前だが。
いい健康保険を持ち、予防のための健康チェックを欠かさず、食事も節制してスポーツに励めば長寿に決まっているようなものだ。アメリカでは金持ちほど長生きする。

歴史を紐解けば「アメリカ人は小さな政府を望む」
広く国民全員にいきわたるような巨大な組織をつくれば莫大なコストがかかりそれは国民から吸い上げた税金で賄われることになる。政府の権限も肥大し規制とコントロールする対象も大きくなる。アメリカ人はこの「大きな政府」を嫌った。

先進国の中でも平均寿命が低いのは、政府が組織する健康保険制度がなかったせいだ。医療費自体も高すぎるのである。
国民皆健康保険制度はヒラリーの目標だったが、クリントン政権ではどうしても実現できなかった。日本の人には想像が難しいかもしれないが、アメリカ人の中では常に皆保険制度に反対する階層がいたのだ。
裕福層の支払う保険料は間違いなく“保険料があまり払えない層”と制度を維持するために使われるに決まっている。自分が稼いで支払う税金をどうして他人のために使われなければならないのか?
自分の使うものは自分で払う。受益者負担。アメリカでは皆保険に常に反対者がいた。

オバマになってから皆保険が実現した。
なんと、無保険者は罰金を支払わねばならなペナルティ付きだったのである。無保険者だった者全員が喜んで加入すると思いきや、それでも「健康だから保険料を払うのがもったいない」あるいは「保険は入りたいが払うと生活できない」などの層がいたのである。

オバマの健康保険はスタートした。
政府が補助して健康保険料が割引になった金額は保険者の「収入」として所得税の対象になるのだった。国民は保険に加入できるようになったが、コロナに罹患して莫大な医療費を請求された事例もニュースで報道されることになった。医療費のコントロールはまだアメリカの課題なのだった。

帰国して日本の70歳は「終盤」ではなく老齢の「序盤」だとわかった。アメリカと比べてまだ日本の人生の終末はさらに10年先にあるのか?というのがおばちゃんの感想。

寝たきりで何年も歳を重ねていく病人などあまりアメリカで見聞きしなかった。病人本人の意思が尊重されるから延命だけの治療をせずにカタがついていくのだと思う。

カタを付けられない日本社会では寝たきりでも長生きして平均余命は世界一。
年金生活の老齢者への医療費は現役世代の支払う健康保険料がつぎ込まれている。

ところが今年前半の出生児の総数は40万人に満たなかった。とうとう出生率・年80万人を下回るのかもしれない。
日本の人口ピラミッドは逆さ富士だ。
ベビーブーマーが後期高齢に入る。医療費の窓口負担が1割(10月から一部3割負担)でもゼイゼイあえいでいる現役世代が払う保険料をじゃぶじゃぶ使うことになる。

人口比率といい、高額医療制度といい、どう考えても保険制度が持つはずがない。健康で裕福で高額な保険料を払わせられる層がなぜ不満の声を上げないのか?
おばちゃんは日本の健康保険制度がいつまでもつのか、なぜ現役世代が批判の声を上げないのか不思議でたまらない。

夏はまだまだ

ラップトップで使っていたヘッドセットが壊れたので沼津まで買いに行ったら、ダッシュボードの温度計が40度を示した。

おおぉ!
外に出ればラスベガスほどの凶悪な暑さではないが、全身の毛穴が塞がれるような湿った空気。

山はたしかに気温がもっと低いがスープのような湿度があるので、外にでて庭を見回るだけでずぶぬれになる。
おじちゃんなんか、午前中で汗まみれ。午後でまた汗まみれで野良着をすっぽり変えるので洗濯物がたまってしょうがない。
お隣は誰も来ないので草がぼうぼうになりかけているが、気候にうんざりしてしかもだるいのでおばちゃんはここ1週間ほとんど外に出なかった。

その代わりGossip Girlにずっぷしはまって、アイスクリームと柿の種を交互に食べながら、寝そべって体を動かさなかったので2キロ太ってしまった。現役時代のパンツがきつくなって困る。

日本製のパンツは短くてほとんどツルテンになってしまう。
昔、日本のくしゅくしゅパンツが可愛くてわざわざ楽天―転送―経由で取り寄せたらウエストは大丈夫だったが、短いのでくしゅくしゅを伸ばしたらくしゅくしゅがなくなってしまった。アメリカだとパンツ丈の苦労がなかったのに、帰国したら日本のパンツはますます短くトールサイズのお店も少なくなってしまった。

理由は簡単で日本の女の子の平均身長はダイエットのせいで2000年代より低くなっているのだそうだ。世界的に平均身長が低くなってきたのは北朝鮮と日本くらいではあるまいか。

衣料はAliExpressで欧米向けのデザインを探すとパンツ丈があったのだが、ここ2~3年でAliExpressに出店の衣料はアジア系が多くなってサイズは細身で短くなった。Lサイズパンツを買ったのに、届く商品は長さが足りない。

庭仕事で着る野良着は膝とおしりが破けやすく消耗が激しい。中古の電化製品を探していた時に、OffHouseに古着がたくさんあった。それまで古着は一度も買ったことがない。気持ち悪いし。

アメリカで近所にThrifty Shopができて好奇心で入ったら、匂いがしてまいった。あれはアメリカ人の体臭と油の匂いだと思う。靴も売っていたし。商品には触れなかったのに、くしゃみが止まらなくなって早々に退散した。

Off Houseではくしゃみも出ないし倒産在庫セールのような新古雑貨の隣には衣料が沢山あったが臭いもしない。ジーンズも短いのだが、庭仕事なら長靴をはくのだから関係ないからと古着を買った。初めての経験。ただ、ジーンズはほとんど水をくぐった様子がない新品のように見えた。

それからOff Houseによるたびに衣料も見るようになり、何気なく手に取ったジーンズとパンツが長さもぴったりだった!何故?それは男物だった。

これはうれしや。そうか、男物を買えばよいのだ。
2本男物のパンツを買い、帰り道に運転しながらそういえばジーンズでも男物と女物の違いはあるのだろうかと疑問に思い、おじちゃんにアンタのジーンズの前開きは右か左かどっちが上?と聞いたらば、「左」というので男女の違いはやっぱり違いはないのか。

おばちゃんはおしりが小さくて昔から少年のお尻と言われていたから男物でちょうどフィットするのだ。
まっ、いいか。

で、帰宅してラップトップを開けてふとウインドース・ボタンに触ってしまいソリティアのアイコンが目についた。
あっら~~~トランプ・ゲームのフリーセルはまだ生きてたんかい?
Windows95の時代に暇つぶしにやったものだ。27年前だ!
あまりのなつかしさにふとフリーセルを起動させてしまい、おばちゃんはそれから4日間フリーセルにはまった。

携帯&コンピューター・ゲームにはまる人たちを馬鹿にしていたが、やっぱりゲームは人間のセロトニンを誘発する要素があるのだわ。
4日間ぶっとうしでランクを40熟練者クラスくらいに上げたら、老眼の目がかすれて右手の腱鞘炎がひどくなってきた。疲れてしまってどうやめていいか、やめ方がいがわからない。お~いおい(泣き)。

思いついてフリーセルのランキングを検索してみた。
見なきゃよかったというか、見てよかったというか。
初心者の1から、上級者、熟練者、チャンピオン、レジェンド、マスター。レベル100のグランドマスターまである。
どっと力が抜けた。
レベル100のグランドマスターまで、道のりの半分も来ていないのか!
アホくさ。

一番の疲れる理由はレベル50に近づいたら途端に難しくなって、もう5手先が読めない。キングとクイーンが前面に何枚も固まっている。エースは一番奥とか。

めくれるものならめくってみろという挑戦的な配置が多くなってきた。一ゲームクリアするのに10分から20分以上かかる。疲労のあまりセロトニンの分泌も悪くなったに違いない。きちんと並べられないと達成感や爽快感が味わえないのに。

ゲームのおかげでボケかけた脳にちびっと血流量が増えたかもしれない。しかし使う脳細胞は同じ個所に決まっているだろうから、ボケをどれだけ防止できるかわからない。

というわけでまたGossip Girlに戻った。
すげ~なこのドラマの衣装代。同じドレスは2度と使われない。Chuck Bassの芝居はどうしてあんなにクサイいんだ?!ホテルのペントハウス直通のエレベーターってセキュリティ上どうなんだろう?
とか思ったりする。

まだまだ暑い夏ですねぇ。XOXO

追伸
一日フリーセルを休んだ。次の日からはカードの置き換えパターンを学習したみたいでレベル60名人をクリアし今日はレベル70の天才だそうだ。

おばちゃんは親やおじちゃんからほめてもらったことがないので、フリーセルでも天才といわれるとうれしい。パカパカのカードのダンスや音楽はいいから「」よっ、大統領!」とか「天才!」とか掛け声をかけてくれるようにプログラムしなおしてくれないものか。掛け声を聞きたさにリプレイしてしまいそうだ。
ところで、爺婆しか覚えていないと思うが、オリジナルのフリーセルとは若干ルールが変わっているようだ。昔は色と数字が続きならスペースがあろうと無かろうとくっ付いた。さらに一度並べ終わった札もつなぎとしてもう一度使えたと思う。ただし、やり直しの制限があって一度スタックすると回復ができなくてすぐ嫌気がさしたものだ。やり直し機能を無制限にしたのでユーザーが飽きずに続けられるようになったのか。現在のルールのほうはレベルアップしやすいかな。
で、ただいまマスター・レベル75

8・28 レベル91
目を使いすぎて頭が痛い。

日本の消費税

絶対におかしい消費税! 
税金の基本は「富める者」から徴収して「貧しき者」に分配すること。赤字の零細企業に支払いを義務付けているのに、輸出大企業には莫大な還付金が!
元静岡大学教授で税理士の湖東京至

https://news.yahoo.co.jp/articles/a7efeb23f91f12ed688563e5d2c7f1bc3200db5e

引用ーー

なぜ「消費税」が悪法なのか?
湖東ー 消費税は、「輸出企業への優遇税制」なんです。

税の基本概念とは「富める者から、苦しんでいる者への分配」です。
消費税の本質は「輸出企業のための超優遇政策」だった

湖東―― 消費税は、赤字の会社からも「無理やり税金を徴収」するものです。そして輸出企業には、史上最高の売り上げと言われた年にも「還付金」を支払っています。

消費税の本質は、「輸出企業のための超優遇政策」です。赤字企業は税金を納めるのに、輸出企業は「海外で売った分だけ、消費税の還付」を受けます。

そのため、トヨタ自動車のある豊田税務署は、トヨタに支払う莫大な還付金のために赤字で喘いでいます。税の基本概念は「富める者から、苦しんでいる者への分配」のはずなのに、今は逆に「苦しんでいる者の税金を、富める者に差し出す」という状況が続いています。――引用
                 ――――
おばちゃんは、この記事を読んで目を疑い自分の頭を疑ってひょっとして自分はパラレル社会主義国・日本に帰国したのかと思った。日本の常識がずっぽり抜けているので、この元静岡教授の意見が日本の常識として通るのかそれすらわからない。一体頭がおかしいのは元静岡教授なのかおばちゃんなのか。

まず、おばちゃんの理解としては、国が組織として国の経営をするためには金=税金が要る。そこで所得税や固定資産税や相続税や贈与税をとって国民に必要な行政サービスや福祉や保険制度を経営しているわけだ。足りなければ増税して帳尻を合わせる。昭和の末に税源として目を付けたのが消費税。

だから租税を納めるのは、貧しいものを助けるためではなく国が国として成立するために必要な税制度だ。違うだろうか?

湖東先生の解釈――税の基本概念とは「富める者から、苦しんでいる者への分配」ですーーは日本人全体の解釈なのか?まるで社会主義の税原理みたいだが?

さらに湖東先生が言うところの消費税の本質はーー「輸出企業のための超優遇政策」ですーー
そうなのか?おかしくないか?

物品の売買で消費税をとるのは世界の税制としても普通。なぜなら、経済活動で企業からまんべんなくとれる税で取りはぐれがない。国が一番かっぱぎやすい税であるから。
湖東先生の解釈では“消費税”は赤字で苦しんでいる企業からも容赦なく取り上げられるまるで“所得税“のような扱いではないか?それは違う。

おばちゃんは十何年、アメリカで消費税を支払う立場だった。
毎月、売り上げと消費税を州に報告し消費税を“払う”。SalesTax Returnという。


なぜ税を「Return」と言うかというと、消費税=Sales Taxはそもそもマーチャント、商人・企業のものではないからだ。消費税は商品サービスに州の税を乗せて消費者から受け取る。税は発生した時から州のもので、マーチャントは単に消費者から税を一時預かり、州に”返す“一時預かり”の役割をしているだけ。だからReturn=返す。

この一時預かりの税をマーチャント・企業の収入と考えるなら、それがおかしい。
一時預かりの税を州に「返さず」自分の懐に入れてしまえば盗人だ。州は自分の税を盗んだ盗人は許してくれないからどこまでも追っかけてくる。アメリカで企業をやっていた人間ならだれでも知っている。
客から預かった消費税は自分のものではない。

ところが湖東先生はまるで消費税が企業の売り上げ・収入のようなみなし方をしている。正気か?と問いたい。企業が赤字だろうがなんだろうがそれがどうした。預かった消費税と自分の売り上げは別に考えねばならない。“消費税の支払いを義務付けている“のは当たり前じゃないか。

さらに州外、国外に売るものは消費税の対象外だ。
これは日本でも同じだろう。中国人観光客がデューティ・フリーで買い、あるいはレシートをもって税の還元を受けるのも例外だからだ。

もし、トヨタ自動車が海外輸出車に対して日本の税務署に消費税を支払っているなら、そもそもそれがおかしい。それでも日本の制度上一応、輸出用の消費税を払って、それから払った管轄税務署から消費税の還付をしてもらうなら理屈にあう。輸出用車に日本の消費税支払いを適用するほうがおかしいのだ。

それを湖東先生はーートヨタ自動車のある豊田税務署は、トヨタに支払う莫大な還付金のために赤字で喘いでいます。-と書く。おっさん大丈夫か?
日本では税務署が赤字であえぐのか?

おばちゃんはさっぱりわからない。
貧乏人=正義、消費税を払えない企業=正義って変!
どこの国でも消費税はマーチャント・企業の収入ではないぞ。
絶対におかしい!のは先生の頭かもしれない。

さらに記事を読むと、驚愕の事実が書いてあった。
日本の企業で消費税を支払うのは年に一回で、その額は

―引用「1年間の総売上高×10%」から「1年間に仕入れた額×10%を引く」。そこには、物品の仕入れだけではありません。工場の建設費とか、クルマを買ったとか、社員のユニホームを買ったとか、家賃を払ったとかいろんなものをみんな引けるんです。それが1年間に納める消費税額になる。――引用

えっ!!!!
である。なんでそこで経費を引く?!

引用――さらに例えば、お店を新築するときに工務店にたくさん払ったとすると、「払った分は引ける」わけですから、その年は「消費税を国に納めなくてもいい」ということも起こるわけです。我々が払ったものは、そっくり税務署・国にはいかないのです。「消費税」は、「消費者とは無関係」の税金なんです。

それを裁判所に訴えた人がいますが、その判決に「消費者が払っていると思っているのは錯覚ですよ。あれは“消費税”という税金ではありません。あれは“物価の一部”です」と言う内容が書いてあります。
つまり、値引き販売ならぬ「値増し販売」なんです。–引用

これは「消費税」の看板に偽り。
政府が導入したときからこの「消費税」はただの「カサまし」だったのか、政府はいったい何がやりたかったのか?設備投資などができる企業が有利なら、何も控除できない小企業は不利。

引用 湖東―― いろいろ勉強させてもらって、消費税っていうのは、ものすごく悪い税金。こんなに悪い税金が世の中にあってはいけないということ。今、世界では広まっている税金なんです。ところがたった1カ国、アメリカだけがやっていない。アメリカは、確信的にこの税金が悪いと指摘しているんです。―引用

またまた えっ!である。
アメリカが消費税を導入してない。何度読んでもそう書いてある。おばちゃんが毎月州に支払っていたSales Taxはありゃなんだったのか?
うん?湖東先生は「アメリカ」はって書いてあるな。国Federalとしての消費税Sales Taxは確かにない。ただ、州ごとに消費税はあるぞ。ない州もあるが少ない。
そして消費者に売る段階の小売り消費税だ。

現在の日本の消費税は製造業の製造過程から消費税を適応していて、出荷時に支払わねばならない。相手は最終的な消費者個人ではないのに。この消費税を導入する際に法人税を下げて、控除ができる大企業がさらに有利になったと。

―引用―日本では、社会保険料などは負担金の上限が設けられています。高額所得者は所得全体から差し引かれる割合がドンドン減り、逆に社会の中間層や平均賃金以下の人の社会保険料や税負担は増えていく。所得の低い人が、非常に重い税負担に喘ぎ苦しんでいますー引用

消費税は高所得者でも貧乏人でも同じ金額だけ取られるので、格差が広がるというのは確か。ただね、日本では企業が内部保留をたっぷりため込んでいるかもしれないが、大企業の従業員が軒並み高給取りというわけでもない。

裕福層には社会保険料の上限があるといえ、例えばおばちゃんの町の健康保険料の上限は65万円だ。おばちゃんは目を疑って、「年額」だろうと思ったが「月額」だった。自営業で高額所得者は毎月65万円 年額780万円までは保険料を払わせてあげようというありがたい町の制度。住民税も同じく半端なく高額。

老後を豊かに暮らそうとせっせと働き年金受給を70歳まで遅らせて、悠々自適に生活できるはずが、年金収入が多くて520万/年 住民税・健康保険料が超高額、さらに医療窓口負担3割で毎月どばどば社会保険料が出てゆくドツボにはまった引退老人の記事を読んでしまった。
75歳男性の「老後の暮らし」を“崩壊”させた、年金「繰り下げ受給」の落とし穴――
https://news.yahoo.co.jp/articles/9db7106176686d0dfbc2df3c19f3b927b3e153b9

コロナと病気入院治療で気が付いてしまったが、日本で本当に有利なのは資産を持って、しかも収入が最低限の人だ。これが一番悠々暮らせる。老人になったらもうそんなに物を買わないのだ。

湖東先生が言うように消費税は廃止して、税の基本概念に基づいた税法に戻すべきかもしれないが、実際の下々の暮らしにはあまり影響がなさそうだ。中途半端に稼ぐのが一番税金を取られる。

ちょっとぐずぐずになってしまったが、結論は:日本の消費税はまともではない。

雨雲レーダー

テレビのニュースは何をやっとるか?
と、伊豆在住のおばちゃんは夕べ思った。

この季節になると毎年ドキドキしながら台風ニュースと雨雲レーダーをチェックする。

中心勢力が強いか、進路は東北か、雨か、風か?


九州方面を襲わず、南の海上から東北に向かって北上し日本上陸する台風のほとんどが静岡県を通過してゆくのである。嫌ぁ~~。

2019年の逆回り台風では、山の家が一軒がけ下に落ちた。家が接置している道路が崩落したのである。一昨年は山のいくつかの個所でがけが崩れて水道が止まり、町から給水車がやってきた。去年の6月の雨台風では熱海の土石流が起きた。

まったく、カリフォルニアに着陸したら、毎日パトカーのサイレンが鳴りまくってこれは大変な国に来てしまったと不安になったが、日本に帰国したら地震でしょっちゅう家が揺れるわ、(そうだ、伊豆は群発地震の巣だった!)
地球の温暖化のせいで台風は凶悪化して、毎年この時期は家が持つか、大地が踏みこたえられるか、サバイバルゲームみたいである。

犯罪か自然災害か、どっちが怖いか?

基本、目が覚めたらラップトップはつけっぱなしなので、台風情報のために「雨雲レーダー」を立てておく。台風が発生するとほとんど10分おきくらいで情報が更新されているので役に立つ。


カリフォルニアは毎日、お天気なのでお天気ニュースは必要がなかった。起きたら晴れだ。雨雲レーダーなんかあっても雨雲がないから無駄だろうな、といらんことを思う。

日本の雨雲レーダーはすばらしく優秀である。
一体どうやって全国の雨雲の情報をリアルタイムで取っているのだろう?

台風が接近してくると、おばちゃんの住んでいる山の上空に、雨をどばどば降らせる真っ赤っかな七味唐辛子の粉みたいな雲が凝縮していて、家の窓からは見えるのは雨足で真っ白になった山と、水しぶきを立てる用水路である。深さ40~50センチある用水路から水が溢れるようになったら要注意。

雨雲レーダーは6時間先までの予想ができる。
地図をズームアウトして伊豆半島の雨雲の濃さを観察し、早回しでPLAYをクリックすれば6時間先まで雨雲の流れがわかる。雲はたいてい太平洋上空から伊豆半島に流れてきて、富士山の南東へ向かうか、小田原方面に流れていくのである。

高校時代の友達が2県となりに住んでいる。
一昨年の雨台風の時も静岡県に台風が上陸して、おばちゃんがLineで「降ってきた」と報告すると、2県となりの友達はこっちはまだそんなではないと返事が来る。

2年前は風も吹いた。
山は地形とヒノキの林のせいで風が巻く。
南西から吹き上げてきたと思ったら、北から吹き下ろしてきてアッと思ったら東から切り込んでくる。

台風時の山のお天気ニュースは:風は全方向。北北西の風、北東からの風、南西と北からの突風。風力は3から6、たまに10。雨は横殴り、がけ地は吹上る風に要注意。と、こうなるだろう。

雨雲レーダーは真っ赤と紫色ばっかりになり、4時間ばかり耐えていると雲の色が緑になって、ところどころ切れ目が見えてくる。台風と雲は日本列島の内陸方面に流れていったのだ。

2県となりが防風雨圏に入り友達に「そっちに行ったよ~」とLineで伝えると「あ~、雨がひどくなってきた」と返事が来る。なかなか便利な世になったものだ。――2年前。

昨日の伊豆で雨が一番ひどかったのは午後2時くらい。それも断続的だった。突然降っては30分で止まりまた降って止まる。
雨雲レーダーも真っ赤な雲はほとんどなくて、水色か黄緑。たまに赤の七味みたいのが通りすぎるときに雨足が強くなる。すごい勢いで雲が東北に流れて、4時過ぎると降っていないほうが多くなった。

台風?雨雲レーダーの地図をズームアウトしても台風の渦雲が見当たらない。変ねぇ。逆向き台風なんて、分厚い渦が見られたのに。

                             
テレビの台風ニュースが静岡県に上陸する見こみです、っとか言っている。
雨がひどいのは静岡県でも西部の浜松から静岡市にかけてである。土砂災害の警報が出ているのもそちらの地方である。
5時半になると、台風ニュースが伊豆半島に上陸しました!と言った。

ピン!とLineがなって、伊豆半島に上陸したって大丈夫? と友達。
ここは雨が降ってないよ。雨雲レーダーは1時間も前から伊豆のうちの上空には雨雲がないのを映してる。変ねぇ?

テレビのニュースの地図は浜松と静岡市の中間にバッテンが書いてある。台風が上陸したのはここじゃねぇ? おじちゃんが、伊豆半島には台風の目が上陸したから雨が降ってないのかも。と言う。


違うね。台風の目なら目の周囲の雲が映るはずなのに、雲そのものがもうないのよ。熱帯低気圧に変わっているんじゃない?そうよ。
まったく納得がいかない。

日本の安全神話はどこから生まれるか

ジャーナリストの桜井よしこ氏が10日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」
桜井氏は警備について

「基本的に要人の安全をどう確保するか。安全保障につながる問題だと思うんです」とし「私たちの国は安全だと定評があります。安全だという性善説に基づいて警備態勢を組んでいるわけです。だけれどもそうではないんだと」としー中略ーこういう態勢そのものを見直す時期なんだろうと私は思います」と提言していた。

 その上で「あまりにも安全だということを大前提にした国家的な緩みがあるんだろうと。私はそこにものすごい危機感を感じています」

その他メディアによれば、国民の声のほとんどが警察警備へのゆるみ、SPの不手際、警備の穴など批判である。おじちゃんとニュースや動画を見ていてこれらの批判になんだかなぁ、と思う。

日本が安全な国で危機意識が薄いというのは間違いない。その通りだと思う。だからこそ起こったのだと思う。


暗殺や銃撃などはテレビの中の話。現実で起きると想定していない社会だから起きてしまった。20年間要人襲撃のヒストリーがないようだ。
銃で襲撃・暗殺は「お話」だと思っているから、東京だろうが地方だろうが、襲撃防止の訓練を真剣に実施されていなかったのだろう。

これが海外からの賓客=お客さんだったらもう少し真剣に下準備をしていたかもしれない。日本人だけの身内で起こる身内の選挙だったから。

あなたの隣に銃を持った襲撃者がいたときはどのように行動するか?もしこんなテレビ番組が流れたら日本人のあなたは真剣に見るだろうか?

日本で銃を扱うのは警察、自衛隊、やくざである。
一般国民の自分は、犯罪にも無縁だし銃が自分の人生に登場することはないと思っている。

アメリカでは小学校で訓練があると思う。
住んでいた間は、もし外で「パン」と音が聞こえたら、しゃがめ。と頭の片隅にいつも警告が潜んでいた。

起業した後は壁に鏡を張り、ドアに背を向けている時も誰が入ってきたかわかるようにしていた。セキュリティカメラはビジネスにも自宅にもつけた。銃を持った強盗が入ってきたらどうするか、常にシュミレーションをしてた。


信号待ちはもちろんガスステーションで給油をするときも車のドアはロックする。道を歩くときはさりげなく後ろを観察してだれがいるか確認しておく。バッグは絶対体から離さない。長く住んでいれば意識せずにできるようになる。

社会も用心している。
銀行の窓口には金属の格子とアクリル板がはまっていたし、強盗に襲われてガードを置くようになった支店もある。
ベンダーマシンは絶対屋外にない。小銭だろうが自動販売機ごと盗まれる。自動ドアはほとんどない。銀行などは窓口時間外には自分のカードを入れないと入れない。

そういう危機を感じている社会の状況があって、警官は躊躇なく発砲するし、SPの警戒態勢はアクティブだ。一般国民にもテレビ番組ではお役に立つコーナーこんな時はどうするか:銃を持っている人がいるとき、寝ているときに泥棒が入ってきた時、。対処法などをレクチャーしてくれる。子供を守るために送り迎えは必須である。日本に帰国してきた時はおじちゃんとおばちゃんの背中には目があったよ。

そして、日本の人の無防備さに驚いた。
バッグをその辺に置く。電車でぐっすり寝る。車の中にショッピングしてきたばかりの物を見えるように置く。歩く時も建物に入る時も後ろを見ない。多量のキャッシュをお財布に入れている。高価なアクセサリーを身に着ける。

日本?いや日本人は危機管理が無い。SPは何をしていたと!憤懣を漏らすほとんどの日本人の背中は、がら空き。


日本の住居のドアはほとんど外開き
ドアの開閉のコントロールを外部の人が持つ。これは危険。テレビ番組で一般住宅のリギングが放映される。ソファの背がドアに向いている。ソファや椅子はドアに背を向けて設置しない。商品とお金が入った自動販売機はそこらじゅうの道端にある。窃盗の誘発をしている。

日本ではなくて、警察ではなくて、日本人全員が危機感を持っていない。
そういう背中がら空きの日本人が警察警備のミスを警備の緩みと糾弾する。
なんだかなぁ、とおじちゃんと目を見合わせるわけ。

山上容疑者の手製の銃の発射音はズドンと重い。
おばちゃんは初めて襲撃動画を見たとき銃声とは思わず、なにかが爆発したのかと思った。ハンドガンの銃声はもっと軽く乾いた高い音がする。だからズドンと重い音は爆発だろうか?そう思ったから、現場の警備もなんだろうと1秒くらい戸惑っても仕方がないと思う。

これがアメリカの事件なら、銃撃の現場はみんなしゃがんでいるだろう。安倍さんの場合は、日本人みんな突っ立っていた。その場を動いている人はあまりいない。現場の日本人でさえそれが銃撃だと理解していなかったのだ。警官も含めて。

SPと警官が2発目の前に安部氏に覆いかぶさって「命の盾」になるべきだったと言っている。

SPは「命の盾」になるべく訓練された職業の人である。
現役の総理大臣なら2人、引退した安倍元総理には一人ついていた。これも仕方がない制度である。現役か引退か役職の重みが違うから。現場のSPはやはり状況の理解に困難があったのだろう。

警官に「命の盾」になれというのは酷だ。
あの警備の警官があなたの夫や息子であったら、それでも命の盾になれというのだろうか?

日本の警官は不用意に銃を一発撃っても始末書なのだという。給料も手厚いというわけではないだろう。たった2秒の間に襲撃だと理解して、銃を抜いて応戦するか、とっさに命を投げ出して安倍元首相に覆いかぶさるか、そのような判断ができるとは思えない。

警官という職業を選んだお父さんや息子なのだ。

桜井よしこ氏は
ーあまりにも安全だということを大前提にした国家的な緩みがあるんだろうと。私はそこにものすごい危機感を感じていますー

そうか、。
銃声を聞いてもそれが銃声だとなかなかわからない無防備な日本社会と、交通違反で車を止めて、銃を腰だめにして近づく警官がいる国。犯人が銃を抜いたらすぐ撃つ警官。学校の生徒さえいつ襲撃されるかもしれないから教師に銃を持たせようとする国。自分と人を守ろうとする危機感は、危険な社会状況から生まれてくる。

ドアを外開きで建設する国で、国民は無防備でよいが警備体制だけは危機感を持たせようなんて可能なのだろうか?

日本でも暗殺史ができてしまった。不幸な事件だと思う。安部元首相の冥福を祈りたい。

生涯学習

生涯学習」という日本語を日本語テレビやメディアから知ったのは2000年前後だったかもしれない。

コミュニティ・カレッジのアダルト・スクールでQuickBookのコースをとろうか、ヨガのクラスをとろうかと迷っているとき、日本でも教養・趣味の分野だけじゃなく実務クラスも学校に戻って勉強できるようになったのか、それはよかっ!。と思っていた。

アメリカのコミュニティ・カレッジは卒業していなければクラスを取りに戻れた。クラスが一杯とか、専門コースが違う知識クラスはアダルトスクールに登録してとることもできた。レジデンスン(住人)になれば受講料が$10/ユニットで1学期200~300ドルで実務に必要な簿記やコンピュータークラスを学ぶことができる。

仕事に必要を感じた時に気楽に大学やアダルトスクールにもどって必要な知識を学ぶことができるアメリカの教育システムは本当に役に立ったしありがたかった。。

ナイトスクールは正規の授業が終わった6時だか7時から始まる。仕事が終わってから来るからだ。生徒は本当に雑多で、太った顎髭のおっさんから30代40代あるいは昼間を取り損ねた10代の現役か?もいた。

どう見てもリタイアしただろうという白髪のおじいちゃんが、30代そこそこの先生に向かって手を挙げて
[Hi, Miss. I have a question.]
[Yes, dear. Shoot]
とか会話を聞いていると、知識を学ぶということに年齢なんか関係ない。離婚していようが子供がいようが70歳だろうが学びたいものを学んでどこが悪い!と実感できる社会だった。

弾除けの銀行の窓口のおばさんなら、アカウンティングの次にビジネスを学べばもっといいポジションに移れるかもしれない。卒業して就職したら終わりじゃなくて、この職に合わないと思ったら学校に戻って別の知識を学んで転職をすればいい。

うちの女の子にはよく言った。
金髪の男の子を狙うより学校に戻れ。1か月のネイルスクールを終了しても一生食える技術じゃないから、学校に戻れって。
アメリカの教育制度はそんな人間をうけとめてくれるから。

帰国したらプログラミングのアダルトクラスをとってエクササイズにヨガをやってみようと思った。ヨガは何とかなりそうだった。町主催のサークルで。

ところが実務に通じる簿記とかコンピューターとか資格が取れる学科学習のクラスがない。この地方にある大学や短大は社会人に解放されていない。市立短大も県立大学もあるのに。

“大学に戻る“と言うと”聴講生“とかになっちゃうわけ?出願とか選考とか合格とか、全然アダルトスクールとかナイト・スクールと違うじゃない。

日本には気楽に学校に戻って必要学科を取得できるシステムがないんだ。超がっかりである。義政者に売りつけられたな~んちゃって生涯学習なんだ。

それでもプログラミングはあきらめきれず大手の○○デポとか市井のコンピューター教室を探して片っ端から電話を掛けた。
プログラミングですか?スクラッチとかなら。へっ、スクラッチって何?小学生用のアプリ?じゃあWordpressは?うちはそういうのはやってないので。

ない。やってない。できません。

検索“コンピューター・プログラミング”でたどり着いたページは職業訓練学校であった。ハローワークで職業訓練の給付金制度に通ると取ってくれるそうだ。
まぁ、なんというか還暦過ぎの婆サマが日本の青少年の進路を横取りしてどうする。はぁ、。

そうこうしているとコロナで外出や集会自体がままならなくなった。
婆サマの脳みそは錆びつきかかってるから、できれば早めにブラッシュアップしてコンピューターを学びなおしたいんだけど。

今日は雨で外に出られなかったからぼ~っと町内会報を眺めていたら、結構大きなコラムで「パソコンサークルのお知らせ」が掲載されていた。
「世の中携帯ばっかりです(そうなんだよ携帯教室はあった)がパソコンも必要なんで(そうだそうだ!)学びたい人があつまってサークルをやってます。入会はいつでもできます。-詳細メール」

おう!ここに学びたい人がいた!なぜかおばちゃんは感激して、メールのドメインを調べてみると地元の電気屋さんだった。

電気屋さんのウエブにはパソコンンサークルのことは何も記載されていない。それでメールで問い合わせをした。

早速ですが次の会に混ぜていただきたい。(問い合わせというより宣言だったか)
そうしたらば主催者からお返事がきて、現在高齢者が13人いるのできちんとパソコンを学びたいなら教室に行ったほうがいいですよ、と返事が返ってきた。

そんなに腰を引かないで。
どのみちこの辺のパソコン教室はいずれにせよおばちゃんが学びたいクラスはないのである。
とにかく、なにか知識を学びたいと思っている人に交じりたい。気が合えば、おばちゃんが教えるほうに回ってもいいし。
7月の第一木曜日だそうだ。行ってみようと思う。

日本のIT度

キィ~ となってしまった。
なんでそうなるの!いう社会の状況はどの国でもある、日本でキィ~っとなるのはアプリの出来とかアプリ環境と会社の低IT度のことが多い。

うちの電力会社を変えた。
当然銀行振替は終了するわけで、新電力会社から請求支払い通知が届いた。アメリカなら請求書に記載されている会社のURLをオンラインで打ち込んで、最初はまずアカウントを作成してログインし、マイアカウントから支払いの銀行口座のナンバーを打ち込めばいい。

ところが東京電力のはずなんだがエネジー何とか会社で住所が沼津になっていて、これはローカルの事業所の住所だな、会社のURLはどこにも書いてない。日本以外ほとんど普及していないQRコードしか載っていない。在米のころはQR呼び名も知らなかったよ。

QRコードだから携帯で読み込んで振替口座の作成という入り口から手続きを始めた。
お客様番号はユニークな唯一の識別番号なのに、住所も記入せねばならない。この住所で時々問題が起こるのである。いやな予感は当たって「そんなお客は存在しません」とエラーになる。電気を供給しているピンポイント「作業地点ナンバー」から本人確認できる方法はない。

本人確認が済まないうちは次に行かせてくれない。
別荘地の枝番やらを住所に入れて6回目にやっと本人確認ができた。次は振替銀行の設定。

年中システム障害で動かなくなるあの銀行である。
銀行を指定すると、当銀行のオンラインに飛ばされた。銀行のログインをして口座番号を指定すれば完了である。ところが振替設定完了ボタンを押すと、「この振り替えはお取り扱いできません」とエラーになる。
本人確認から3回やり直してエラーなので、この銀行はあきらめた。

また本人確認から始めて今度はおじちゃんの銀行を指定した。すると銀行のオンラインには飛ばされなかった。ということは東京電力さんは、提携の銀行との振替手続きは、それぞれの銀行によって違うということだ。うわ~、めんどくせぇ。

おじちゃんの地銀は本人確認のために西暦で8桁の数字を入れろと言ってくる。次は現在のオンラインの口座残高の下4ケタを数字で入力せよ、と指示してきた。

ここでおばちゃんはイヤ~な予感がした。
日本の銀行はトロイ。もう本当に愚鈍かというほどとろいシステムなので、出金や入金が瞬時に口座に反映しているとは限らない。おじちゃんは30分前にセブンでお金をおろしたのだ。むろん平日さ。

とりあえずおじちゃんの銀行にログインして、表示されている残高の下4桁を打ち込んでみた。この時点でエラーは出ない。本人確認が済んで口座番号の指定が済んで最後の「振り替え手続きを完了する」ボタンを押したら
「この口座振り替えはお取り扱いできません」とエラーが返ってきた。

おじちゃん!引き出しの後の明細は持ってる?
おじちゃん明細をポケットから取り出した。やっぱり?!
下4桁の数字はオンラインが古かった。出金を反映していない。30分もたつのに。自分のシステムが最新を反映できなくてとろいのに、最新残高なんか入れさせるなよ。本日何回目かのキィ~であった。

再度、本人確認からまた手続きを始めて最新の口座残高を打ち込んで、これでどうだ?!
「この口座振替はお取り扱いできません」

この野郎。理由がなんだかわからない。
おばちゃんは日本の時代錯誤なシステムを呪いながらまだあきらめない。QRコード/オンライン/振替手続きがだめなら、オンラインの電力会社のページにアカウントを新規登録してそこからアカウントメニューの支払い方法を変更すればいい。

東京電力はTEPCOでいいんだよね。TEPCOログインページには新規登録がなかった。そんな馬鹿な!いったい2022年の現代に顧客がアカウントの新規登録がないページを作るなんて、いったいどういう会社よ?――大電力会社だ!

探しても見つからないので、請求書に乗っているローカルの事業所に電話を掛けた。
おばちゃん:まず、オタク会社名を確認したい。東京電力エネジーパートナーだそうだ。

おばちゃん:口座振替にしたいのでQRコードからの手続きをやったのだけどできないんです。
おっさん:「紙の振替口座用紙をおくりましょうか?」おばちゃんIT弱者だと思われたようだ。

おばちゃん:ねぇ、紙で送れって昭和の時代?
QRコードからのオンライン手続きで、銀行からはねられるんだけど。オタクが銀行の仕様がわからないのは当たり前なんだけど、契約者の銀行口座じゃないとだめなの?

おっさん:-ー答えず。

おっさん:オンラインから手続きできますよ。
おばちゃん:だからオンラインのURLが請求書に載ってないから。
おっさん:QRコードを使ってください。
おばちゃん:そのQRコードの手続きで銀行からはねられるから、電力会社のURLを教えれ。
おっさん:東京エネジーパートナーで検索をかけてください。
おばちゃん:はっ?何言ってんの?
おっさん:その方が早いんで。

おばちゃん:日本語がつうじねぇな、おばちゃん検索。

おばちゃん:やっぱりTEPCOでいいんじゃん。TEPCO.CO.JP こんな簡単なURL、なんで請求書に書かないのさ。QRコードを読むより簡単じゃん。

おっさん:いや、それが難しい人もいるんで、外国人とか。
おばちゃん:日本に来る外国人は英語が読めるさ。
おっさん:―答えず。

おばちゃん:んでこのわかりにくいトップページのどこにアカウントの新規登録があるのさ。
おっさん:新規登録をしなくても口座振替の手続きができます。
既存のお客様の変更手続きを探してください。真ん中くらいにあります。

日本のウエブエージのデザイナーはセンスが悪すぎる。Google, Amazon Twitterを見てみろ。ページのメニューや設定は一目見て直感的に使えるようになってるじゃないか。

なんで、既存のお客様の変更がページの真ん中見出しにあるのさ。メニューから設定・アカウントにあるならまだしも。

おばちゃんは「既存のお客様の変更手続き」をクリックした。
そしたら、携帯でさんざん見た本人確認ページにとんだ。だめだこりゃ。

おばちゃん:ねぇ、これはQRページから飛ぶ奴とおんなじよ。無駄だわ。
紙の振替用紙を送って。
おっさん:すいませんね。手続き用紙を送ります

なんでだろうね。日本のウエブは世界で標準仕様となっているページ上部か左右のどちらかに「メニュー」を置かないのだろうか?何故用語を統一しないのだろうか?

昭和の原始時代の紙の振込用紙が生き残っているのは超驚きである。お客様番号はユニークで唯一の識別番号なのに、それだけで足りずに事業者番号だとか地点番号だとか口座入金のバーコードだとかの記載してる。バーコードの写真は何回撮っても「該当する口座がありません」って出てきたぞ。

古い大会社は紙で処理する事務業務が山ほど残っているに違いない。恐ろしく旧弊で図体がでかい死にぞこないのダイノサウルスみたいだ。フロッピーが残っている役所だとか銀行だとか。化石かよ。

日本のビジネスが無駄が多くて非効率的だといわれているのだが、内部にいるとわからないのだろうね。猫友とこないだおしゃべりをしたとき、彼女のバイトしている会計会社の業務に愚痴をこぼしていた。

給与計算の仕事も引き受けている。
月末に紙の印字したタイムカードが持ち込まれるのだそうだ。ええっ!2022年よ今。
タイムカードのログインログアウトの時間を計算していくのだそうだ。ここも昭和かよ。
さらにひっくり返えったのは、そのタイムカードの束を隣の同僚に渡して2重チェックするのだそうだ。
同じ仕事を二人の人間がするのか?馬鹿じゃないか?

おばちゃんがビジネスを立ち上げて、一番腹が立ったのはこのタイムカードの計算だった。最初はどういう勤務計算システムがいいかわからなかったので、紙を採用したら地獄だった。給与計算の中で勤務時間を1日ずつ計算するのが一番面倒くさくて時間がかかる。

自分の時間を有効に使おうと思ったら、紙のタイムカードなんかダメだ。
コンピューターのソフトとマウスのクリックインになら、〆の日にソフトでリポートを作成すればオーバータイムだろうが何だろうが5分で全従業員の勤務時間が出る。それをペイロールの会社にファックスするだけ。


コンピューターは計算間違いをしない。2重チェックも必要ない。人件費もかからない。同じ仕事を2度する?これが一番ばかげている。

日本の企業が非効率的で無駄が多いのは事実。
ここが歯がゆくてならない。次の世紀を生き延びるには古いシステムと人間を切り捨てないことには世界に追いついていけない。


NetFlixの収益が一時落ち込んだ時、思い切って能力の低い従業員を切った。それは3分の1に及んだという。結果は、できないやつの後始末をしなくてよくなった分働きやすく能率的になったんだって。

日本の終身雇用制は会社のお荷物を作るだけ。
日本の雇用法を改正すことから始めよう。派遣会社制度は、必要な時に必要な労働力を供給できない雇用法が生んだ吸血ヒルみたいなものだ。なくしたほうがいい。

*蛇足QRコード
QRコードは日本で開発された。
アメリカでは誰も使ってなかった。理由は必要ないから。
QRコードは紙からオンラインに移行する時だけ活躍する。URLを打ち込むのが面倒くさいと思った人が使う。宅急便が来たときは確かに便利

アメリカ人だってhttps://xxrrqqqq&&&$$####みたいな3行あるURLを打ちたいと思ってない。だから打ち込むURLのスラグはシンプルになっている。トップのページに/log-inとか付けたページを作っておけば済むこと。

一旦オンライン上に飛べばQRは必要ない。URLにリンクを張っておけばいいので。10行だろうが50行だろうがリンクで済む。それなのにそのリンク先のQRコードを生成して画像として張るなんて2度手間じゃん。生成するのが無駄。

新留学のすすめ

海外に住む心持と日本国内に住んでいる心持と何が違うか?というと、一つには
「その国の成り立ちと政府に自分は責任を感じない」ということがある。

アメリカ政府アメリカ国内でも政治の腐敗、特権階級の横暴やりたい放題は確かにあった。醜いスキャンダルも報道もされた。同じNBCのニュースを聞いて憤慨するアメリカ人の友人と永住権を取って住まわせていただいていたおばちゃんとは大きく感想が違ったのである。

汚い奴はどの国にもいる、だがニュースで報道されるそいつらを野放しにしたのはおばちゃんでもおばちゃんの先祖でもなく代々のアメリカの国民たちがなしてきた所業と歴史の結果なのである。

おばちゃんは関与してない。だから気が楽だったのである。だから無責任でいられたのである。

日本は遠かった。日本の社会の悪事や社会の腐敗が報道されてもピンとこないほど遠くて実感がなかった。

帰国して以来、今生きている自分の社会のニュースは心に入ってくる。
同時に自分の生まれた国、自分の先祖たちが作ってきた国と歴史、その直系の血が流れている自分を自覚すると、ただ恥ずかしさと責任感と罪悪感を感じて気がめいってくるのである。こんな国に誰がした。
クリントンのスキャンダルに軽蔑は感じても自国の恥を思ったりみじめな罪悪感からは無縁だったのに。

帰国して以来アメリカでは感じたことがない日本への責任感を感じるのである。
Reditの掲示板に書かれていた ウイスコンシン州の無試験弁護士資格についての書き込みを思い出す。Their laws reflect the level of justice that is being served。
その国の政府のレベルは国民の程度と釣り合っている、という言い回しも思い出されるのだ。

従順で長いものに巻かれる封建的な日本の血と慣習が日本と日本の政府を作ってきた。国民が政府を作ってきた。超優秀な国民から超愚かな政府が生まれたわけではないのだ。国民のレベルと政府のレベルは釣り合っている。

我々国民のレベルで持てる政府はせいぜいがこれくらいなのだろうと。 おばちゃんはこの間から憂鬱なのだ。

源泉徴収と年末調整でピンハネされてしまう税金の使い方を国民は監視もできず一般人となった元特権階級に毎月じゃぶじゃぶと注ぎ込まれているのだ。こんなことを誰が許した。

昨日読んだ掲示板には「給料日前には食事が単色になってくる。色付きの食事は高い」との意味の悲しい書き込みがあった。昭和の20年代の話か?
もう何度目にしたことだろう「終わりだよ。この国は」という書き込み。
「結婚の意味はあるか?」去年の出生がたったの80万人であったこと。
日本の若者が絶望している、悲しい。若者は日本の未来なのに。

公務員上級試験や外交官試験によって、日本の最高学歴で試験ができる優秀な人材が特権階級化して、無能な一般国民の上で自分たちに都合のよい専横政治をふるっている。この特殊階級は選挙でも、いかなる方法でも国民からの審査・信任を問われることがない。

中国で「寝ころび族」が発生する理由も同じだろう。若者が絶望しているのだ。気持ちはよくわかる。特権階級が国民の税金を好き勝手出来るのは、そうさせる国民あっての話である。

その国民が志を失い無気力になって「手帳を持っているから生活保護の申請に通った!」と書き込んでうらやましがられたりする。悲しいなぁ。

絶望するなら海外に行っちゃえと思う。
3年死に物狂いで働いて資金をためて(人の金を引っ張るのは詐欺師か盗人だ)留学生ビザを取って留学しよう。努力をすればその分認められる国がある。

大昔に読んだ学術雑誌の記事には、記憶が不確かだが、移民を出す国の平均知能指数は移民によって0.000X%(この数字は確かではない)だか低くなるという。
国を出ようという自発意思のある人物はテストの点数が悪くとも潜在的能力があるのだろう。移民を出す国の活力は0.0000X%ずつ衰えるのだ。

アメリカがノーベル賞の獲得数がトップであるのと、最新技術の発明国であるのは常に流入する移民の活力のおかげである。アメリカはそれをよく知っており、優秀な人材は受け入れてくれる。
STEM Science, Technology, Engineering, and Mathematicsは国の宝だと大事にする。

優秀な人材を「官僚」にしてしまう日本の国力が衰えるのは当たり前だ。優れた知能だから基礎研究に充てるべきなのに。優秀な頭脳が流出して二度と日本に戻ってこないのも国の在り方のせいだ。
大人としておばちゃんは国の在り方に何もできずSNSで発信するだけの無力感にさいなまれて深く憂鬱だ。

若者が日本で絶望した海外に出てみてくれと思う。援助は何もないし未来はいつも真っ暗だが自由に呼吸ができる。外国の政府に責任感を感じることもないぞ。

:移民はアメリカの活力の元だが、日本にとってはそうではない。
自国民の優秀な人材を育てられない国が外国人の有能な人材を活用できるわけがないのだ。優秀な移民が食い荒らしに来る。移民はバカではない。移民に広く門戸を開けばC国人に乗っ取られるだけだ。C,K、V、Jと戦ってきたおばちゃんが言う。
危険なのは健康保険だ。高額医療限度額制度の穴をふさげ。外国人に食い荒らされてしまう。


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