11月に入ったらおじちゃんがヒラヒラと一枚の紙をもって帰ってきた。
「年末調整」なんだったけ?何をするもんだっけ?記入の仕方ともう一枚インストラクションがついていた。
①に住所と③が配偶者でンたらカンたら。見れば見るほどムカッと来る紙だ。
なんたって、記入も計算も順番が理屈に合っていない。右のほうに記入した⑦を左真ん中の⑪に書き込めとかおよそ理解不能。キイィ~と頭にくる。
ただ、この不合理にあう合理は一つある。
それは紙だ。
おばちゃんはDTPをやってたから一枚の紙という制約があるとき、デザインとワーディングをどこにどのくらいの大きさで入れなければいけないのか四苦八苦する。
Excelで書類を作る時も、テキストボックスの大きさで紙のどの位置に置くか制限される。
すべてのテキストボックスがジグソー・パズルのようにピタッと一枚の紙に収まるとDTP的にはぞくっとするほどうれしい。
だが、計算表としては壊滅的に非合理的。記入する人間だけが四苦八苦する。この年末調整という紙は、役所・事務がたった1枚の紙に必要な情報を全部ぴったり収めたい、という卑しい欲望でこんな利用者に不合理な出来になっている。
今はオンラインで年末調整もあるが実は本当はそんなものはいらない。
確定申告をせねばならない人間はまともな会社勤めではないという幻想を日本国民に植え付けたのは日本国の陰謀である。
日本国民に次ぐ!
年末調整なんて止めちまえ!確定申告をしよう。
年末調整をする限り、自分の払った税金がいくらだったのか、自分が払う税金をどれだけ節約できるのか永久にわからない。
確定申告をしよう。
オンラインの確定申告は年末調整紙の記入よりず~と分かりやすく簡単で、自分が使った医療の控除や、自然災害などで損益があったときに申告して税金を取り返すことできる。
確定申告というのは国民に許された年に一度の税金を取り返すチャンスなのだ。
確定申告をせねばならない人間はまともな会社勤めではないという幻想を日本国民に植え付けたのは日本国の陰謀である。
アメリカは2月から4月・15日までに、成人のアメリカ市民は所得税の申告をする。
この申告によって自分の税金がどれだけ抑えられるかが白日のもとにさらされるので、成人は真剣になるのだ。
知り合いのKは合衆国に所得税をふんだくられるのを腹に据えかねていて、所得税を払わぬと心に決めて
優秀なCPAを雇い、控除を入れるだけ入れまくってCPAにサーカス的?芸術的?申告書を作らせて申告している。
CPAの料金は1000ドル近いのだが、アンクルサムに税金を取られるよりずっと心穏やからしい。
日本では薬局で買う風邪薬も医療控除に入れられるよ。まぁ、控除が少なければ年末調整をスキップして確定申告で、
追加の税金を取られることがあるが、そのムカッと来た感情を動機にして節税に励もう!税金が返って来た時の満足感はなかなかうれしい。やった、取り返した!と思える。
年末調整より確定申告。