ダイバーシティ

おばちゃん、玄関でしゃがんで一心に草取りをしていたら郵便屋さんが来て、ハローって言われてしまったわ。しょっちゅう海外郵便が来るから、もともと疑われていたわね。

コロナの前でも熱海の梅園に梅を見に行った時に、売店のお兄ちゃんにハローって言われたから、二人とも雰囲気が変なのかしらね。

お兄ちゃんも客商売で熱海の観光客を長年見え来たはずで、たぶんおばちゃんたちは日本人に見えなかったのだろう。服装と表情と身のこなし。

おじちゃんの顔は大陸か半島か?区別がつかない風の顔で、オレンジ・カウンティでも日本語をしゃべると、日本語がお上手ですね?って言われてたし。

私はジョイスによると、どこのProvinceか分からないけど、絶対大陸の中国人顔なんだそうだ。中国スーパーでもしょっちゅう中国語で話しかけられていたしね。まあ英語をしゃべれば発音で日本人ってばれちゃうけど。

おばちゃんは客商売をしていたから、最初の一瞥でアジア系のお客様なら、顔の輪郭と目、頬骨などから中国系、韓国系、ベトナム、タイを大体75%~80%判別できる。声をかけて声を聞けば95%くらいまで識別可能だわ。

たまに韓国系でも日本人そっくりの人がいて母方のおじさんのまんまの人がいてどう聞いてもおじさんがしゃべっているとしか思えない人もいるのよ。新家のおじさんじゃない?

ところがアメリカで生まれて育った2世になると物凄く識別が難しくなるのよ、同じアジア系なのにね。
ファッションはアメリカンキッズだし、声を聴いても訛りが無いからね。

日本人でも2世顔があるけれど韓国と中国も2世代目は顔の輪郭が変わってくるの。主に食べるものの違いであごの発達が変わってくるのね。だからみんな2世顔になる。

この山の住人はそれほど人種は賑やかではないわ。色んな人がもっといてもいいのにね。おばちゃんたちがAwayな気分もちょっと薄らぐかも。

このブログの書き始めは、日本語がなかなか出てこなかった。
ぽつぽつとしか書けなかったのに、書けば書くほど日本語がbrush upされてきて、その代わりのものすごい速度で英語の綴りがダメになるのよ。

bussy ってたしか”S”だよね”z”じゃないよね?簡単な単語すら出てこなくなるからものすごく怖い。
スピーチもメタメタというより、喋ってないから!だって、人がいないし。

Toeflのテストの有効期間がたった1年てのは驚いたけれど、それはそうだわ。言語能力なんてあっという間に消えゆく能力かも。

山の家と除湿器

おじちゃんとおばちゃんは乾燥に強い。
真夏のヒートウエーブが襲ってくると、唇がひび割れ笑うと切れて痛い。口を開けるとひゅっと口が乾く。まつ毛が枝毛になる。

脱水をしたジーンズをうっかりベランダに掛けて忘れていると、2時間でカリカリに固まる。そういう元は砂漠みたいな土地で何十年もさらされているうちに、皮膚の皮脂腺が多分活発になって乾燥に拮抗した結果だと思われる。

今はTVで加湿器のCMが盛んだが、ウチにはない。除湿器が今も稼働している。

ぽつんと一軒家が大人気だが、山に移住する人に一言言っておきたい。山の家は湿気る。ウチの家は足がタカイタカイしているので、まだマシのはずだが、夜服を脱いで床に放置すると朝起きた時にじんわり湿った感じがする。

山の自然というのはヒノキ、杉木、シダ・クマザサなど草木に囲まれていて、なおかつ呼吸する黒い大地の上に家が建っている。だから冬でも湿気はある。

山側に面する窓は一年を通して開けない。家の構造で外に近い押し入れは物がカビるので注意。
ホームセンターで売っている「湿気取り」なんて気休め。2.3Lの除湿機を入れて稼働させると一晩で水が満杯になる。

うちよりさらに標高の高い所に家を建てた人によると、皮製品は置き場所がどこであろうとすべてカビが生えたと言っていた。
革靴と皮のバッグが全滅。その家は富士山を独り占め!と真正面に見えるほど景観が良いのだが、標高が高いので下の里で晴れていても、家ではうっすらと霧が漂っていたりする。

平らな大地で基礎の上に建てられている。が、コンクリートの基礎を深く打っても湿気というのはコンクリートから
這い上がってくるらしい。夏でも空気は涼しいがカラッとしているわけではない。

おばちゃんの家は足がタカイタカイをしているので、湿気についてはまだましなのだがなんせ砂漠から来たイラン人と同じで湿気が気持ち悪いので真冬でも除湿器をかける。

山の向こうのミカ子さんチは、ダ~ンと駿河湾を見下ろせる崖に建ってるすごい家だ。すごいというのは豪奢という意味ではない。ベランダから身を乗り出しすぎると、相模湾に転げ落ちそうな崖に建っている。

玄関は道路に面してリビングに入れる。突き当りの窓からは濃紺の相模湾が見えて遮るものは何もない。ついでに床下も何もない。高所恐怖のおばちゃんは窓際に寄れない。こんな素晴らしい景色って見られて幸せとミカ子は気に入っている。

斜面に合わせて部屋があるのでお風呂とトイレは階段を下りる。日本に来れないときは家が湿気るので、ホームセンターに行ったら「水とり象さん」とか「湿気とり」を見つけてものすごく感心し、(だって、そんなもの30年前にはなかったから)
こんなすごいものが日本にあるんだ!と驚喜していくつか買い込んで押し入れにいれたから大丈夫と安心していた。

コロナ騒ぎでラスベガスから来れないので家じゅうカビちゃうから早く来たほうがいいよ、とおばちゃんが注意を促すと、「湿気取り」があるから大丈夫と言うので、そんなもん役に立つかい、一晩で1L以上水がたまるのにと念を押した。

おばちゃんは今日も押し入れの除湿器のスイッチを入れ、布団乾燥機のホースをベッドとマットレスの間に突っ込んで湿気を追い払っている。

12月についにミカ子は山の家を売ったとLineが来た。コロナでおいそれと日本にこれなくなって売りに出したらリモートワークで別荘地の物件が大人気でたった1週間で売れてしまったという。

ディカフェ コヒーを買う

隣のパン屋によって朝ごはんのペストリーとコーヒーを買う。おばちゃんは肝臓を壊してから、カフェイン過敏になったので飲むのはいつもディ・カフェだった。ただ!隣のコーヒーはディ・カフェもレギュラーも全く同じ黒のポットに保存されていて、ロシアンルーレットほどの確率で中身は入れ替わっていた。

コーヒーを飲みながら売り上げを記帳していると、心臓がどきどきしてきて、息が上がってくる。
はぁはぁしながら、ジャネットのおばちゃんまた、レギュラーカフェと間違えた、と。

アメリカはドリップ用の粉のコーヒーもディ・カフェがあるし、お湯を注ぐだけのインスタントのディ・カフェもある。インスタントだと、がくっと味が落ちるブランドが多いが、Folgerの緑ラベルはレギュラーに引けを取らないほどうまかった。

おばちゃんは日本でも普通にディ・カフェが買えると思っていたのにディ・カフェとは何ぞや?と聞かれるとこから始まるので自分でオンラインの捜索を開始した。

日本のCostcoで買えるMJBは味が嫌いだ。Folgerは扱ってない。輸入食品店ではドイツ製のインスタントもあったが日本製の3倍の値段であった。一瓶ポチって見たが、焦げすぎ苦すぎでうむ~という味だった。

UCCの一人用ドリップでディ・カフェがあったので嬉しさに箱で買ってしまった。このUCCおいしい。ところが心臓がどきどきしてきた。明け方まで眠れない。カフェインが大量に残っているようだ。

おばちゃん、Folgerの緑ラベルをAmazonUSから取り寄せようと思ったが、あまりの高さに憤慨した。もういいや、おばちゃん拗ねてしまって地元のスーパーでNescafeの黒ラベルを買ったのである。

むろん、デイ・カフェではない。ところが、黒ラベルはFolgerの味に近かった。うまい。なおかつ、おばちゃんのカフェインセンサーは反応しない。おばちゃん、以来黒ラベルの愛飲者。
幸せの青い鳥は身近にいたのだ。

スパイスを求めて

コロンブスがアメリカ大陸を偶然発見したそのそも理由はスパイスを求めて航海していたからである。
と世界史で習った。

中学生だったおばちゃんは、ホントか?たかがコショウくらいで大の大人がはるばる航海するかしら?
田舎の子供にしてみれば香辛料と言われたって、ラーメンに掛けるコショウしか思いつかない。教えている先生だってわかっているか怪しいものだ。

還暦を過ぎておばちゃんは”あるかな”と思う。何故ならおばちゃんはアメリカで使っていた数々の香辛料が恋しくてならないからだ。

スパイスを手に入れるために未知の航海に行こうじゃないか。
もう一ぺん食べたい。と意地汚く思う。チャイニーズスパーやイラニアンスーパーやら、ごくごく安い値段で本場のシーズニングやら調味料があった。

おじちゃんは嫌いだったけど、五品香が入ったもち米を砕いた調味料とか瓶入りの大根の漬物とか、
ガラスの棚でしまわれていたXOジャンとか甘酸っぱいソース、生のベトナム麺。

イラニアンではミックスされたシーズニング。日本人のおばちゃんに分かる材料は黄色いサフランと微塵のコリアンダーだけ、。牛挽肉に混ぜてカバブで焼くとか、ヨーグルトに混ぜて骨付きチキンを漬け込んで焼くんだ。再現をしようにもお手上げ!英語のレシピも見たことがない。魔法のスパイス。

アマゾンUSには売っているので取り寄せて冷凍するのだけど、香りは飛ぶし使えば減る。

中華食材は横浜中華街にあるのは知っている。
近くに住んでいたから。1缶50セント(ホント)だったフクロ茸の缶詰を500円だとか水煮のクワイが300円とかとんでもない値段で正直腹がたつ。買うと負ける気がする。

それでふと思いついたのが上野 アメ横。
カバブ屋さんがいるというし、そしたらスパイスがあるのではないか?おじちゃんに言ったら乗り気になってアメ横に遠征に行くことにした。スパイスを求めて東京上野へ。

カバブ屋さんはいた。
でもシーズニングは売ってないというのよ。スパイスがあるとしたら西日暮里だって。

コロンブスだってインドに行くはずがアメリカに着いちゃったんだから西日暮里なら近いじゃない。中華食材で五品香いりもち米の粉を買った後、電車に乗った。

西日暮里のイラン料理のご主人は来てくれたのは嬉しいけど売ってないと言った。
さらに、あのパックしたシーズニングと言うのは,結婚したけどまだ料理がよくできないという若奥さんが使うようなもんだって。
料理ができるようになった奥さんはサフランとかなんか混ぜて自分で味付けするんだって。

サフランが欲しかったら小伝馬町に行くといいよ。
小伝馬町か、サフランだけ手に入ってもおばちゃんには他に混ぜるスパイスが分からない。

おばちゃんたち伊豆から出てきたから胸のカラータイマーがピコピコ点滅し始めているんである。今日はとりあえずここまで。

次はおばちゃん神奈川県大和に行きたい。ベトナム人の定住センターがあったところだ。どうしても生麺が欲しい。

移住のすすめ

明治の文豪は書いた。

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。

昭和の時代も平成の時代も日本は変わらなかった。おばちゃんには、いつも住みにくかった。

人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

人でなしの国イギリスは漱石には住みにくかったのだね。黄色人種にとって、当時のイギリスが住みやすい国であるわけがなかったけれど。

今は事情が変わった。
日本人でなしところへ引っ越すと、楽に呼吸ができるようになる場合もある。ただし、己の力が100とすると、日本人でなしの国は常に120%の力がいる。日本人でなしの国で打ち勝つには200%の力がいる。
80%の力で生きて生きたいなら、日本で窮屈になるばかりだ。

生きにくいなぁ
と思ってたら、生きやすい場所を探してみればいいじゃないか。おばちゃんの周りの若い子は、1年、ある子は2年きついバイトをしてアメリカにやってきた。

間借りやルーム・シェアしてボロの車を買って宿題とテストに泣き英語の発音を馬鹿にされて、くやしさに憤慨しつつ言い返すことを覚え、戦って自分の居場所を作っていく。
皆知っていたのだ、人でなしの国が住みにくければ、日本へ帰るしかないことを。

おばちゃんは初めから強かったわけではない。
昭和の昔に姉妹の末っ子に生まれ、自営業の両親は忙しかったので、放し飼いで育った。
近くに気が合う年ごろの子供がいなかったので、好きなことを自分で見つけて一人遊びし、失敗すると親が後始末をしてくれた。

長じて大学に行くとダンナと知り合い、卒業後結婚を申し込まれて結婚した。自分で稼ぐのは面倒くさかったので養ってもらおうと思ったのである。結婚してもデート時代と同じように外食し、ある時映画に行く前にキャッシュカードでお金を下ろそうとしたら、残高不足だった。

ダンナは銀行窓口の知り合いに電話を掛けたが、間違いではなく、ダンナが生活費として引き出して残高は3桁だったのだ。結婚わずか1か月後だった。

おばちゃんは末っ子だったが、ダンナも末っ子だった。ダンナも失敗すると、おっきいお兄ちゃんお姉ちゃんが何とかしてくれたのであった。

困ったわ~。
おばちゃんは、両親から結婚に反対されてて、式には出てくれたものの蔵書とバイクだけが嫁入り道具で新生活を始めたのだった。ダンナがあてにならないなら、自分でも稼がなければならない。おばちゃんは英文科卒という、世の誰もが認める職業生活に必要な技能とも資格とも無縁の人だった。

どうせならと趣味だったバイク屋に就職した。
雇った方は営業もやらせようとしたようだったが、まるっきり無能だったので僻地の支店に飛ばされて事務になった。昭和の時代であった。

そのバイク屋の2年足らずの事務職がわずかに会社組織で働いた経験で、今に至るまで組織の中ではまともに働いたことがない。つくづく組織がなじまない人なんだ。

背が高くて運動神経がよくてスポーツクラブに勧誘されたけれど、チームスポーツは絶望的にあっていない。もくもくと泳ぐ水泳ならできた。でも秒を争う競技として、そんなの意味あるの?他人と速さを競って何が面白い?スポーツって自分でやって面白さを楽しむものでないの?なんだか必死すぎてバカみたい。

というわけで組織と無縁の人生を送り、先輩もなければ後輩もなく常にSole Playerである。

医者はサービス業

学校の成績がいいから医学部を狙うという。ちょっと待て!
頭がいいから医者になるのか、日本では?医者はサービス業だよ?

頭がいいから病気をケロリケロリと治せるわけではない。患者は人間なので患者に寄り添って治療できるのがドクター。医療サービスmedical servicesを患者に提供して報酬を得るのが医者。Emotional Jobでもある。頭がいいだけでやっていける商売でもない。アメリカでも多分ヨーロッパでも分類はサービス業だと思う。

頭のよさもさることながら患者に奉仕する精神に欠けていれば医業にはふさわしくない。ハーバードメディカル・スクールでも確か入学の課題エッセイの出来が大いに物をいったはず。

考えてみればいいじゃないか。人間の心と体は機械でもなく化学物質でもない以上病気は理数計算で処理できないから。
学校の成績がいいからと言って医者を目指すのは間違っている。頭はイイケド指先が鈍感な人、頭はイイケド応用が利かない人頭はイイケド人の立場に立って考えられない人、みんな患者が迷惑する。

頭はイイケドぶきっちょが医者になってしくじったらどうなるか?
アメリカの医者が患者から訴えられる率は日本と比べ物にならないくらい高いのである。

医療過誤で訴えられたときにカバーする保険の掛け金が値上がりして15年ほど前の時点で1月$7000ドルなどととんでもない金額になり、いくら稼いでも保険料で消えてゆくと、医師を廃業するひとが出始めたとABCニュースで放映されたりした。

HMO医療保険に加入している医師は患者から訴えられないので一時期HMO保険に鞍替えする医師もあった。

個人でクリニックを開業している医師は丸裸だ。医療過誤保険だけが頼りである。
一旦訴えられたら、自分を守ってくれる所属病院や所属医療ネットワークがないないからだ。

アメリカの医師は病気の症状を軽く言わない。もし悪化したら医師のせいで訴えられる。重く言って軽く済めば医師のおかげ。DNR救命拒否なのに半端に心臓マッサージで脳死患者ができちゃったら、一生OnCallで働いても賠償金が払えない。

そういう社会であったから医師を志す人は、使命感と目的をもった人でないと、頭がいいだけでは務まらない。日本の社会もそのうちそうなるのではないか。

How can I help you today?
「今日は何をさしてもらいまひょ?」とと診察室に入ってくるアメリカの医者に慣れてしまって、
(全員ではないが)おばちゃんは日本のドクターに大いに面食らうことになる。なんだ~この上から目線?と。相手もなんだ~この患者?と思ったかも。

ついでに弁護士もサービス業だ。Legal serviceおばちゃんはローカルの市民相談でしなびた里芋のような弁護士を発見
し、なんだ~この弁護士?相手も、なんだ~この相談者?とビシバシとガンを飛ばしてくるので、バシバシ跳ね返しておいた。

September 11 2001  What if

September 11 2001
貿易センタービルが崩壊した日
あの日、いつものように主人を仕事に送ってゆき、家に帰ってきてテレビをつけると、映画の特撮シーンが何度も映った。頭が理解を拒否していたのだと思う。

送っていったばかりの主人はどうしているか、この映像のこの飛行機の衝突の瞬間に何人の命が失われているのか、この崩れ行くビルの間に何人の人がいるのか、恐怖にしびれているのだが、映像から目を背けることができなかった。
親友ジョイスに電話を掛けると、彼女も動揺していて娘を心配していた。彼女の長女は、当時ダナ・キャランNYのデザイナーでもしかして現場近くにいるかもしれず、気が気ではないのが分かった。ダンナのデイビッドは何か情報があるかどうか、電話をかけまくっているのだという。

電話を切って何も手がつかず、かといってテレビを消すと、沈黙で返っていたたまれなくなるのだった。次の日も次の日も、人は非常な緊張のもと日常生活を送ってはいたのだったが、足が地についているのか心もとない日々だった。生者は静かに死者を悼み、アメリカは喪に沈んだ。

May, 19 2003
大統領ジョージ・ブッシュは
My fellow citizens, at this hour,
American and coalition forces are in the early stages of military operations
to disarm Iraq, to free its people and to defend the world from grave danger.

ブッシュの宣言でアメリカ領土を飛行するすべての航空機の飛行をキャンセルされ、アメリカはイラクに反撃を開始した。

2日後に甥の結婚式に出席するはずだった私はフライトのキャンセルを強いられた。長く会っていなかった母が姪と一緒に去年カリフォルニアに来るはずだったのが転んで腰骨を折ったので来れず、結婚式で再会を楽しみにしていた。5か月後に母はクモ膜下出血で亡くなり、ついに今生で会えることはなかった。

テロの記憶はアメリカ人一人ひとりに深く刻み込まれ、ソーシャル・セキュリティのアカウントにログインするときにの3つの秘密の質問には911あの時あなたはどこにいましたか という質問が含まれていた。誰も忘れようがないのだあの日のことは。

2021年7月

ある時私はおじちゃんとテレビ・ニュースを見ていたら、アメリカで親しかった人が突然画面に現れてびっくりしてしまった。

随分、お痩せになったようだ。
コロナの中大変な苦労をなさったのだと思う。とっくにリタイアのお年だけれど、ビジネスをやっていれば従業員への責任もあるし、簡単にやめるわけにいかない。それは私たちもすごくよくわかる。

今日は熱海のニュースを聞いた知り合いから、安否の電話をいただいきLAの知り合いがコロナで2人亡くなったことを知った。

あの時、ビジネスを畳まなかったら、もし、今もOCにいたら、もし、帰国しなかったら、テレビの知人とは別にお世話になった先人がいて、彼はそれこそ昭和の半ばに渡米され手広くビジネスを展開して隆盛を誇った方だった。

我々が帰国を決めて報告した時、
彼は”帰国するといってビジネスを畳む人は沢山見てきたが、本当にきっちり日本へ帰国できる人はほとんどいない”のだそうだ。

苦労して取った永住権が捨てられない住み慣れた家を売りたくない、売れない、子供が学校の途中だ。日本の知り合いに聞いたら職探しが難しいとか、なんとなくまだアメリカにチャンスがありそうでぐずぐずしてしまい居残って、、。
  

帰国の決心はまったく後悔していないが、伊豆には今夜も雨が降るのである。熱海には土石流が流れ、この山はどうなるのかなぁ?おばちゃんの人生はいつも先が真っ暗なのであった。

カラムとは俺のことかとカラム言い

相変わらずWordpressの分けのわかんなさに苦慮してる。
編集のツールがつぎはぎみたいであっちにこっちにあるの?って、気がする。ダッシュボードはなんでこんなに使いにくく遅いのか?

テーブルをテーブルって呼ぶのがよっぽど嫌いなのかしら。ブロックとギャラリー・コラムはどう違うか。
1マスだけのテーブルがブロックでしょう?コラムはセルが複数のテーブル?なんで、同じものを違った名で呼ぶのかな?
余計な混乱を起こすだけではないのかしら。ああ、違うの。ブロックはblock、コラムはcolumnか面倒くせえな。

WPの編集ツールでカラムという単語が出てきて、
おばちゃん、真剣に考えた。カラムってcolumnコラムのこと?columnはいつから日本でカラムになったの?

「ギョオテとは俺のことかとゲーテ言い」ってあれかい?
column コラム/囲み 
column-ist コラムニスト/囲み記事を書く人 
columnistは昔からコラムニストって表記をしていたよね。

コラムがカラムになるんだったら、コラム記事を書く人はカラミ二ストだよね。なんだか絡む人みたい。いつ書き方がかわっちゃったの?

渡米してコミュニティカレッジに行ったとき、気が付いたのはアメリカの発音記号は日本の英語の音声学の
表記法と違う。
あの辞書に「」の中に書いてあるアルファベットの記号だ。おばちゃん外語だったんで音声学は必須科目だった。
面食らったよ。「th」は日本語で「ð]って習ったから。なんだそれ?って聞かれたし。あら?いや嫌だ、イギリス英語の発音記号も表記が違うんだって?!

発音記号の:law 例にとると
日本の音声記号 law [lɔː]
アメリカの音声記号 law [lô]
イギリス英語の音声記号 law [ˈlɔː]
Dictionary.comの音声記号 [law]
カレッジの教科書の発音記号はDictionary.comとほぼ同じだったね。

ところでGoogleさんは発音と発音記号を教えてくれるよね。Googleさんがどの国の発音記号を使っているかというと
law [lô] アメリカ表記ところが column になると [ˈkäləm]イギリス表記
ちなみにDictionary.comは  [kol-uhm]

困ったわ、Googleさんイギリス音声記号とアメリカ音声記号と表記がめちゃくちゃ?それでGoogle さん columnの日本語訳は 「カラム」なの?おばちゃんは頭を抱えてしまった。

あれ、ついでになんかGoogleさんcolumnの訳語の情報が出てきた

翻訳として日本語カラムの使用度が3段階で3頻度コラムの使用頻度は3段階で2 頻度ですって。コラムって書くほうが減ってきちゃったの?

ところがcolumnistの訳は「コラムニスト」使用頻度は3段階の3でカラム二ストの使用例はそもそもない。
やっぱりコラムニストやんけ!なにやっとんじゃ? 
もしかして、日本でカラムとコラムと表記法がが入り混じっているのは
あんたのせいじゃない?

Columの’発音記号はイギリス式で[ˈkäləm]
アメリカ式で [kɑːləm]
Dictionary.com [kol-uhm]

上二つのただ発音記号の「ˈkä」はどうひっくり返っても日本語のカタカナ「カ」とは違う。カタカナ「コ」[kol-uhm]のほうがずっと近い

発音→コ→ カ
 コ○●○○○カ 5段階の2くらいで「コ」に近い。
試しにさ
colombia coffee column coffin とGoogle 翻訳に打ち込んで
しゃべってもらうと、
コロンビア ヵォフィー コァラム コフィン って聞こえる。
カランビア カッフィー カラム カフィン とは聞こえないね。
Colossians colonel collection ”pina colada”
corleage collecte collecto collegiate colony colonial Colorado

朝はカフェオレとカラワッサン 
戦争映画ではイエッサー、カラネルとか
パリ春の新カレクションを見て~ とか
ハワイのビーチでピナ・カラーダを飲むとか、
毎朝カリゲート歯磨きで歯を磨こうとか、
このお家は植民地風カラニアル・スタイルとか
スキーをしにカララドに行くんだ!とか
なんだかコックニーみたいだ。

比較的カ[kuh]に近い発音の単語は
collar [kol-er]
college[kuh-lahzh]
colour「kuhl-er 」 だね。

おばちゃん、いやいやWPの勉強をしているのに、こんなコラムに引っかかって、ちっとも勉強が進まない。

どうでもいいけどさ、かの有名な車のモデルcorollaって発音は同じくCOで始まっているから[kəˈrələ]コローラかな。
ところが、あらら?Dictionary.comでは[ kuh-rol-uh]になってるね?
花束・花冠?の意味だっけ?でも車のディーラーでも、保険屋でも一般アメリカ人はほとんど「コ」寄りのコローラって言ったよ[kəˈrələ]Corollaの上位モデルのcoronaはコロナなんだよね。

あ~、勉強が進まない。

年末調整と確定申告

11月に入ったらおじちゃんがヒラヒラと一枚の紙をもって帰ってきた。
「年末調整」なんだったけ?何をするもんだっけ?記入の仕方ともう一枚インストラクションがついていた。
①に住所と③が配偶者でンたらカンたら。見れば見るほどムカッと来る紙だ。

なんたって、記入も計算も順番が理屈に合っていない。右のほうに記入した⑦を左真ん中の⑪に書き込めとかおよそ理解不能。キイィ~と頭にくる。

ただ、この不合理にあう合理は一つある。
それは紙だ。

おばちゃんはDTPをやってたから一枚の紙という制約があるとき、デザインとワーディングをどこにどのくらいの大きさで入れなければいけないのか四苦八苦する。
Excelで書類を作る時も、テキストボックスの大きさで紙のどの位置に置くか制限される。

すべてのテキストボックスがジグソー・パズルのようにピタッと一枚の紙に収まるとDTP的にはぞくっとするほどうれしい。

だが、計算表としては壊滅的に非合理的。記入する人間だけが四苦八苦する。この年末調整という紙は、役所・事務がたった1枚の紙に必要な情報を全部ぴったり収めたい、という卑しい欲望でこんな利用者に不合理な出来になっている。

今はオンラインで年末調整もあるが実は本当はそんなものはいらない。

確定申告をせねばならない人間はまともな会社勤めではないという幻想を日本国民に植え付けたのは日本国の陰謀である。

日本国民に次ぐ!
年末調整なんて止めちまえ!確定申告をしよう
年末調整をする限り、自分の払った税金がいくらだったのか、自分が払う税金をどれだけ節約できるのか永久にわからない。

確定申告をしよう。
オンラインの確定申告は年末調整紙の記入よりず~と分かりやすく簡単で、自分が使った医療の控除や、自然災害などで損益があったときに申告して税金を取り返すことできる。

確定申告というのは国民に許された年に一度の税金を取り返すチャンスなのだ
確定申告をせねばならない人間はまともな会社勤めではないという幻想を日本国民に植え付けたのは日本国の陰謀である。

アメリカは2月から4月・15日までに、成人のアメリカ市民は所得税の申告をする。
この申告によって自分の税金がどれだけ抑えられるかが白日のもとにさらされるので、成人は真剣になるのだ。

知り合いのKは合衆国に所得税をふんだくられるのを腹に据えかねていて、所得税を払わぬと心に決めて
優秀なCPAを雇い、控除を入れるだけ入れまくってCPAにサーカス的?芸術的?申告書を作らせて申告している。
CPAの料金は1000ドル近いのだが、アンクルサムに税金を取られるよりずっと心穏やからしい。

日本では薬局で買う風邪薬も医療控除に入れられるよ。まぁ、控除が少なければ年末調整をスキップして確定申告で、
追加の税金を取られることがあるが、そのムカッと来た感情を動機にして節税に励もう!税金が返って来た時の満足感はなかなかうれしい。やった、取り返した!と思える。
年末調整より確定申告。

日本のプライシング HiddenFees

日本でサーバーを借りてWebを持つには、〇サーバーはなかなか使いやすそうだから、とりあえず古いファイルは〇サーバータダ用のところに置いてあった。
WordPressが使えるサーバーだし、いろんなページで解説があるので、Wordpressを使ってのスタートアップには力強いと思ったのよ。

そしたら偶然〇サーバーの広告が目に入ったのね。「1月742円キャンペーン 11月18日までに申し込み限り」
気が動くじゃない。それでクレジットカードを握って、申し込みをしてみると画像はスタンダードが間違いなく742円て書いてある。

https://secure.xserver.ne.jp/xinfo/?action_register_server2_index=on&service=xserver

それでスタンダードにチェックして使用期間をとりあえず3か月にしてみると
請求金額が6,468円だった。
742円X3=2226円のはずでしょ!いったいどういう計算をしているのか、
他の付加されている金額も明細も全く表示されない。
いきなり6468円。

おばちゃんは不審感でいっぱいになって〇サーバーのコンタクトに質問のメールを送った。詐欺ではないか?と。
しばらくしてメールの返事が来て、

一番安くなる742円は36か月借りた時だけであってまず、新規の申し込みは、初期費用:3,300円プラス
利用料金が月額3,168円で1年借りると支払い金額合計は30,012円だと!

〇サーバーのサポートは:広告法にのっとっておりますので詐欺ではございません。という返事。

客が一目見て理解を得られない文案と広告の画像は詐欺と言われてもしょうがない。
申し込みのページのどこにも一目見て理解できる初期費用の文字はないよ。
客が見られない文字、小さな文字それさえも初期費用の文字はなかった。
違うページでの解説なんてわからないよ。画像はミスリード。

日本はいつまでこんなプライシングと広告をやっているのだろう。
アメリカは20世紀の時代にこんなひっかけの売り込み方法はすたれてしまった。特に嫌われるのはHiddenFees.(その他費用を隠すこと)契約にサインさせる直前とかにその他費用を知らせたり、契約書の一番下に小さな文字にその他費用が書いてある。

こういう企業は客にどんどん訴えられるので、訴訟費用がばかにならずなおかつ、客の信用も失うのでアメリカで行われなくなった。10ドルぽっきりといったら10ドルぽっきりなんだ。広告には念を入れてNO HIDDEN FEES と但し書きがあることも多い。

2000年過ぎてEpsonAmericaが訴えられた。ClassAction(集団訴訟)で。

どういう流れかというと、Epsonプリンターを買い、(x年からーx年にかけて)ユーザー登録をしたすべての客
に文書で集団訴訟の参加申し込みの用紙が送られる。訴訟の原因は無論詳しく書いてある。訴訟に参加資格があって一緒にやりたい場合は、付属のハガキにチェックマークを入れて返送するだけ。
それだけ。

Epsonは和解して参加したユーザーに和解金を送ってきた。おばちゃんも小切手をもらった。

Epsonが何をしたって?
Epsonのプリンターはインクが少なくなるとワーニングが出る。当然だろう?って。
実はこのワーニングが出た時点で、インクの残量はまだ5%残っていたのだ。調べたやつがいるのだ。

Epsonのワーニングを信じてインクを新品に交換したユーザーは、5%のインク=金を無駄に捨てたわけだ。
日本人の忖度は通用しないよ。もしかして、早めに警告してインクの販売量を増やそうとしたのかも。
そう勘ぐられてもしょうがない。Epsonは和解して莫大な和解金を払った。

一度突っ込まれても学ばなかったのか、あるいはアメリカの弁護士から甘い企業と目をつけられたのか、
Epsonはもう一度訴えられた。
この時はそれほど大ごとではなくおばちゃんはオンラインストアで使えるポイントをもらった。
これがアメリカで物を買ったら10年レシートを捨てない理由だ。

ユーザー登録は必ずしよう。
いつクラス・アクションのお誘いが来るかわかんないから。日本全国のイソ弁の諸君。ここにビジネスチャンスが転がっている。
ひっかけ広告の皆さん、正直に勝る徳はなし。

おばちゃんも商売している間、値段のごまかし、他の費用を隠すこと、生産国の偽造などは
一切やらなかった。知っててやったら訴えられてその時のダメージが大きすぎるから。

〇サーバーさんも、正直に費用の明細をわかりやすく書けばよいのだ。わざと極端に安い金額を書いて、客をひっかけたら客が怒る。怒った客は戻ってこないんだよ。

プライシングがちょっと高くて二の足を踏む金額だって?では、もっと高い会社を比較広告に持ってくればいいじゃないか、。
TryOutの本当に安いコースを作ればいいじゃない。いるのはサーバーの容量だけなんだからさ。それで契約してくれたお客さんは長い顧客になるかもしれない。正直な商売をしようよ。


日本のビジネスは効率が悪いといわれる。仕事のための仕事のための仕事をしていて、なんという効率の悪さとあきれることがある。
携帯の契約条件とか、広告チラシもその一つ。何度読んでもわからない文案。客のキャッチには最低ね。

それから質問をしないと理解できない広告・申し込みシステム。客が質問をするために従業員を一人捕まえて、本来するべき業務が停止する。理解できない申込書を作るから山ほど客から質問がでて、営業員がくぎ付けになる。どうしましょうと、上役に聞きに行くから上役の業務も停止する。

おばちゃんは、従業員が客の質問に困っておばちゃんに聞きに来ると仕事ができなくなってしまうので、どうしたらよいか考えた。客にわかりやすい広告・システムを作れ。

一目で理解できるフライヤー、チラシ、料金システムを作る。書く言葉を選んで、客の誤解が起こるのを最低限にする。
客の質問が少ないほど仕事がスムースにはかどる。
ひっかけを作るな、例外の条件を多くするな。条件を多くすればするほど、本来の業務以外の仕事が増える。
セールに山ほど条件を付けると客が怒るだけ。仕事のための仕事のための仕事が増える。バカと違うか。


日本の仕事は非効率的だ。
その一番の非効率的業務をやっているのは役場だ。政府のひどい文章。あれは質問をして初めて理解が成り立つように考えて作られている。仕事をするための仕事をするための仕事をするための仕事。


市民が窓口で質問をしてくれないと、職員が働いているように見えないからね。
あんまり文書が理解不能だから、英語版はないかと聞いたことがあったよ。
閑話休題

日本のIT系の料金は欧米に比べて15%から30%高いね。日本MicrosoftのOfice365なんて「え!」って金額よ。
Adobeもそう。アメリカのコンピューターショップでSubscriptionを買って、日本に送ってもらうと、ええええっ?てなるから。英語版は読めないからどうせダメだって?

内緒でおしえてあげよう。ダウンロード版のOfficeはダウンロードの時点で言語が選べる。つまり何語であってもアメリカで買う方が安いんだ。

ホスティングの海外のサーバーも日本より安いから。

日本の洗濯物は臭い

手続きのために一時帰国して、主人の兄の家にご厄介になった時。使ってね、と渡されたバスタオルは臭かった。あら、お義姉さん几帳面な方なのに、使用済みと間違ったのかしら。忙しさにまぎれて深く考えなかった。

一か月後猫も引き連れて永久帰国して来ると、主人の実家の空き家に落ち着いた。縦型の洗濯機があった。乾燥機はついていない。
洗濯が終わったら干すんだっけか?なぁ~んだろう?なんか変なにおいがする。ず~と昔昭和の子供のころ、こんなニオイを嗅いだ記憶がある。湿って酸っぱくて雑巾のようなニオイ。

アメリカの洗濯物は全くニオイがしなかった。お兄ちゃん猫にアトピーが出たため、家庭内の要らないケミカルを排除したからウチは柔軟剤も使っていなかった。だから、乾燥機から出した綿製品はコットンの匂いがするだけだった。

縦型洗濯機だから臭うのだろうか、イヤだなと思いつつ家を買って引っ越すと、先代のおばちゃんが残した東芝のドラム式乾燥機つき洗濯機があった。

山の生活では、ガス乾燥機を取り付けるのは現実的でないと分かったので、ドラム式乾燥機付きで気楽な洗濯生活ができるとホッとした。

ところがである。
最初うっすらだったニオイが洗濯機を使うにつれて強くなってきた。洗濯後に臭う物は、乾燥機をかけても畳むころには、また雑巾のニオイがしてくる。コインランドリーで洗濯するときはほとんど臭くないから、洗濯ものが悪いわけではなく、洗濯機が原因なのだ。

その時初めて、テレビの洗剤・漂白剤・柔軟剤のCMがうるさいほどにぎやかなのに気が付いた。

日本の洗濯物はくさい一体何が原因なのだろう?ドラム式のふたを開けて、中をのぞいてみた。なんとなくドラムにさわって揺らすとちゃぷちゃぷ音がする?
洗濯槽の水が抜けていない!

水がある限り日本の湿度の高い気候では、バクテリアが繁殖するに違いない。水を抜かなければ。ところがいくら脱水をかけても、水は抜けず、壊れてると思っておばちゃんは東芝に電話を掛けたのであった。

カスタマーセンターのお姉ちゃんは、水は抜けません。設計でそうなっているのです。仕様です。
おばちゃんはコンピューターでさんざん経験を積んでいるので、この「仕様です」という言葉は自分の設計の失敗を開き直って、使用者にすべての責任をおっつける言葉だと知っている。

おばちゃんは、ホームセンターで一番細くて長いスポイドを買ってきて、ゴミ取り口から水を抜こうとした。出来なかった。
その時、洗濯機に洗濯槽のクリーニングスイッチがあるのを発見し6時間のクリーニングの結果、ニオイはややましになった。

そのうちに、先代の洗濯機は壊れた。
おばちゃんは、期待をもって新しいドラム式乾燥機付きを買った。


余談だが、「ざぶ~ん」というネーミングは秀逸だと思う。ネーミング大賞をあげたい。コインランドリー「しゃわしゃわ」という店もあったがこれも好きだ!

無臭だったのは最初の2か月だけで、新品の東芝はまたニオイ始めた。大体、原子力プラントを買ってコンピューターを作る会社がどうして、洗濯機から水がぬけないのだろう?バクテリアが繁殖しない温度で洗濯できる洗濯機が作れないのだろう?

東芝8社とか言って東芝の駐在員は、アメリカで洗濯機は売っていなかったがテレビとかコンピューターは売っていたね。東芝とソニーのテレビは一番高くて手が出なかったね。性能も素晴らしかったし。


8社の颯爽とした駐在員は、熱いお湯で洗濯ができる大容量のアメリカ製の洗濯機とドライヤーで、快適な洗濯生活を楽しんでいたと思うが、日本に帰国したとたん、自社製の洗濯機で洗濯をして何やら臭いに困惑しないのだろうか?
できるなら、日本初の熱いお湯で洗濯ができ雑菌が繁殖しない洗濯機を開発していただきたい。ついでに乾燥機のオプションには「高温ダニ殺し」スイッチをつけてください。
おばちゃんからのお願いです。

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