アメリカ人の平均寿命、過去2年で2.7年縮む 

9/1(木) 14:14 BBC Japan
やっぱりなぁ、パンデミックであれだけ亡くなれば平均寿命が短くなるはずだわ。
パンデミック以前でも日本の平均寿命と比べると10年近く短かったから。

人種別のデータだとネイティブ・アメリカン(インデアン)とアラスカ・ネイティブ(イヌイット)が低く、ミシシッピ州でも平均寿命は期待できない。はっきり言えば経済レベルが低い層がおおい人種では平均寿命が低い。ミシシッピは貧困州だから低い。

アメリカ人の所得層と平均年齢をグラフにすると、富裕層の平均寿命は相関するはずだ。
ジャンクフードばっかり食べているデブは収入がいまいちで、富裕層になればスレンダー。ランチはサラダとミネラルウオーター。貧困層にビーガンはいない。貧乏人にビーガンは贅沢すぎて手が出ない。――というのがおばちゃんの実感だった。

アメリカで齢70というと人生の終盤に備える年だ。ちょっと老けたかな?と思うとポキっと亡くなる方がいる。日本より人生のステージが10年早い感じ。

ただし、富裕層は別で、夏はテニス、スカッシュ冬はスキー。
アイ子ちゃんがいうには、レーシックに豊胸、フェイスリフトして、夏の終わりはシミ取りレーザーをする70歳-80歳は現役。
マンモスのスキー場ではリフトの割引は90歳から。テニスクラブのメンバーはみんな日にやけ、太ももなんてスイカくらいの太さがあるという。ヘルス・チェックも欠かさず、ガンになったって飛び切りの医者に行くから死なない。

それに比べて中流から下にかけては65歳のメディケアの年になるのがまず目標。
知り合いの保険ブローカーのお嬢さんは早く65歳になりたいと嘆いていた。メディケアの年になるからだ。
彼女は両親が興した保険ブローカー業を引き継いだのだが、子供のころは健康だったので親(保険屋のくせに!)が健康保険を子供に入れなかったのだ。長じても健康だった子供本人は皆が保険料を払うその金で人生をエンジョイしていて大いに満足だったのだが、結婚した後ご主人が交通事故にあい息子さんが病気を患い、保険がなかったために莫大な医療費を払う羽目になり、本人自身も病気の治療が遅かったために足に後遺症が残った。
だから早く65歳でメディケアに加入できる年になりたいと嘆いていた。

アメリカの健康保険はカバーが大きくていい医療機関をネットワークに取り込んだ保険ほど保険料が高い。当たり前だが。
いい健康保険を持ち、予防のための健康チェックを欠かさず、食事も節制してスポーツに励めば長寿に決まっているようなものだ。アメリカでは金持ちほど長生きする。

歴史を紐解けば「アメリカ人は小さな政府を望む」
広く国民全員にいきわたるような巨大な組織をつくれば莫大なコストがかかりそれは国民から吸い上げた税金で賄われることになる。政府の権限も肥大し規制とコントロールする対象も大きくなる。アメリカ人はこの「大きな政府」を嫌った。

先進国の中でも平均寿命が低いのは、政府が組織する健康保険制度がなかったせいだ。医療費自体も高すぎるのである。
国民皆健康保険制度はヒラリーの目標だったが、クリントン政権ではどうしても実現できなかった。日本の人には想像が難しいかもしれないが、アメリカ人の中では常に皆保険制度に反対する階層がいたのだ。
裕福層の支払う保険料は間違いなく“保険料があまり払えない層”と制度を維持するために使われるに決まっている。自分が稼いで支払う税金をどうして他人のために使われなければならないのか?
自分の使うものは自分で払う。受益者負担。アメリカでは皆保険に常に反対者がいた。

オバマになってから皆保険が実現した。
なんと、無保険者は罰金を支払わねばならなペナルティ付きだったのである。無保険者だった者全員が喜んで加入すると思いきや、それでも「健康だから保険料を払うのがもったいない」あるいは「保険は入りたいが払うと生活できない」などの層がいたのである。

オバマの健康保険はスタートした。
政府が補助して健康保険料が割引になった金額は保険者の「収入」として所得税の対象になるのだった。国民は保険に加入できるようになったが、コロナに罹患して莫大な医療費を請求された事例もニュースで報道されることになった。医療費のコントロールはまだアメリカの課題なのだった。

帰国して日本の70歳は「終盤」ではなく老齢の「序盤」だとわかった。アメリカと比べてまだ日本の人生の終末はさらに10年先にあるのか?というのがおばちゃんの感想。

寝たきりで何年も歳を重ねていく病人などあまりアメリカで見聞きしなかった。病人本人の意思が尊重されるから延命だけの治療をせずにカタがついていくのだと思う。

カタを付けられない日本社会では寝たきりでも長生きして平均余命は世界一。
年金生活の老齢者への医療費は現役世代の支払う健康保険料がつぎ込まれている。

ところが今年前半の出生児の総数は40万人に満たなかった。とうとう出生率・年80万人を下回るのかもしれない。
日本の人口ピラミッドは逆さ富士だ。
ベビーブーマーが後期高齢に入る。医療費の窓口負担が1割(10月から一部3割負担)でもゼイゼイあえいでいる現役世代が払う保険料をじゃぶじゃぶ使うことになる。

人口比率といい、高額医療制度といい、どう考えても保険制度が持つはずがない。健康で裕福で高額な保険料を払わせられる層がなぜ不満の声を上げないのか?
おばちゃんは日本の健康保険制度がいつまでもつのか、なぜ現役世代が批判の声を上げないのか不思議でたまらない。

mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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1件のコメント

  1. アメリカの保険制度について、とても分かり易く説明を有難うございました。私は、オバマケアとか今一つ分かっていませんでした。アメリカは皆保険を反対する人がいる訳ですね。私の住んでいる所では、皆保険ですが、基本的な保険があり、それを補完する保険に会社等で入り、その契約内容で払い戻し金額が変わってきます。簡単な診察等はほとんど無料です。眼鏡も2年に一度は新調できるし、コンタクトレンズもカバ-されたりします。お金がない人は、救急で行けばタダで診てもらえます。英国も病院は無料ですよね。

    パリで、旅行保険以外の保険が効かない病院が一つあるんですが、その施設は割とゴージャスで医師も一流の人が多いようです。普通に私たちが行くと、保険なしですから、自由診療のとても高い費用になります。アラブの大金持ちの人たちが入院したりしているとか。只、こちらは公立病院にトップクラスの医師は多いので、必ずしもお金持ちの方が良い医師にかかれるから長生きみたいな感じではないみたいです。大きな政府と言う事ですね。

    私は、日本の医療もお医者さんも素晴らしいと思います。でも、確かに保険料は少し高かったかも。。以前パリに住まれていた脳外科医の方が、日本は病院の数が多すぎ、そして、患者さんも大したことない症状で病院に行きすぎると言っていました。確かに、風邪ぐらいの事だと、私のところではあまり病院やクリニックにはいきません。患者が簡単に病院に行くと、保険にも影響するし、医師も忙しくなりすぎますよね。保険の払う割合を上げれば、結果的に簡単には行けなくなるかもしれませんが、お金がないけど本当に行かなければならない人たちが困る事になると思います。

  2. 度々失礼します。マイケルム-ア監督のシッコと言う映画を思い出しました。細かい部分は忘れましたが、当時衝撃的でした。ご参考まで、そのWikiを添付させて頂きます。アメリカは超富裕層にとっては医療制度は最高なんでしょうが、庶民にとっては中々厳しいと言う事でしょうね。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%B3

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