2か月たった。
人間緊張は続かない。
おじちゃんはすっかり携帯でSMSなんか送らなくなってるし、まぁ一緒にいるからね。車の運転は私の役目になってる。
腹の傷が存在証明でチクチクするから思い出させられるが、重いものを持つ以外は普通に暮らしている。一応ステイタスはC患者治療中だ。
寝返りを打つと内蔵の圧迫感があるのは相変わらず。それ以外特に体調が変わるということもない。
ちょっと先のことを考えるときは病気のことを忘れている。病気名や闘病記の記事は敏感になったね。一通り読んでみる。闘病記の主が若いと可哀そうにと思い、宣告されて絶望で真っ暗になったなどと書かれていると、気の毒にと思う。
おばちゃんみたいに齢を食って修羅場を経験してくると食えない人間になってくるね。可愛くも可哀そうでもない。困ったもんだ。
お向かいの中野のおばちゃんは10年前に乳Cをやった。
この前おばちゃんが山に来た時にはお互い「C友」だねとおしゃべりをした。中野のおばちゃんが3か月ごとに、血液検査でCマーカーをチェックしているのは前から聞いていた。
先月のクリニックの血液検査でCマーカーの値が急に上がった。内視鏡検査をしたら、胃に上皮Cらしいものが見つかったそうだ。胸の手術をした病院に戻って再検査。どうやらまた手術になるらしい。
中野のおばちゃんはもう80歳だ。
年齢のせいでそれほど進行は早くないだろうし、上皮で切りやすい場所らしい。だから大丈夫よ。また出来てもwith cancerで生きましょう。抱えたままでも寿命まであるかもしれない。と私は言った。
中野のおばちゃんは7年NYに駐在だったので英語はわかるのである。今の世の中は今 With coronaだし。
中野のおばちゃんは、でも、全身麻酔だと聴力に影響が出るかもしれないんですって。おばちゃんは音大出で週一でコーラスの指導をしているのである。耳に障害が出るのは困るのである。
そんな弊害があるのを初めて聞いた。
この頃テレビの音が聞こえにくいなぁと感じているのだが、4月に立て続けに2回全身麻酔をやったせいなんだろうか?
もとから左耳が難聴なので聞こえないのは慣れてる。全身麻酔の影響なのかは分からない。ただの老化かもしれない。今更調べる気にも、調べてどうにかなることでもなし。
補聴器もAliExpressで何種類も買っているのだ、装着はしないが。
闘病記ー時系列
・発覚
・告知
・闘痛記
Mikie様、こんにちは。
手術は体と心へのストレスです。もしご負担でなければ、一度耳鼻科にいってみてはいかがでしょうか。手術はしていない私も左耳の低音難聴を患ってしまいましたが、早く病院にいかなかったので音域が確定してしまいました。めまいや耳鳴り、吐き気や頭痛も出てくる場合もあります。気にならないかもしれませんが、一度検査してもらうのもアリだと思います。