ジェニファー・ロペスが フォーダム大で

この記事はフォーダム大学を卒業した生徒を貶めるつもりも揶揄するつもりでもない。あらかじめお断りしておく。

ネットの検索も疲れて、サイ婆~(サイバーと呼んでね)が、夕方気分転換に映画でも見ようしたらNetFlixに新しい映画が上がっていた。Second Act (2018)主演 ジェニファー・ロペス

簡単なあらすじを書くと主人公のマヤ(ジェニファー・ロペス)はカレッジも卒業していないが、15年務めているスーパーで部門の売り上げを何倍にも伸ばした有能なマネー。学歴がないせいで昇進から漏れた。

不満なマヤはスーパーをやめて、メジャー化粧品会社の求人に応募する。 
知り合いが知らない間にマヤのFaceBookを派手にハーバード卒、MBA、マグナ・クム・ラウデなどとでっち上げてしまい採用された。映画だからね。

履歴書のカサ増しは、ちびっとスパイスを振りかけるくらいなら目くじら立てるほど顰蹙されるものでは無くて愛嬌のうち!みたいなアメリカ人の認識があるのだが。でっち上げは別だし、ちろんやっていい相手とまずい相手はあるよね。

マヤはボーイフレンドと一緒に住んでいて、マヤの誕生日に仕事に送りだすシーンで(映画開始2:45 )、部屋の壁に小豆色のフォーダム大の旗が貼ってあるのが一瞬映る。

おばちゃんは小豆色の旗の「F」をとらえて、検索をしすぎて疲れてFordhamの幻が目に焼き付きついていたのかと思った。でも確かにフォーダムのロゴで旗だった。

マヤがスーパーに三行半を突き付けて、やめた後ボーイフレンドと落ち合う。22:34
そこがなんとまあ、フォーダム大学の野球グラウンド。ボーイフレンドはフォーダム大野球チームのコーチだった!フォーダム大学の時計塔と小豆色のユニフォームが映り込む。
あら!まあ!

おばちゃんが疲れすぎていたわけではなく、本当にフォーダム大学だったんだ。
ちゃ~んとグランドの端にWelcome to the Jack Coffey Fieldと書いてあった。検索して確認した。
残念ながらその後はフォーダム大学は2度と画面に映ることはなかった。

嘘の履歴書で採用されてしまったマヤはとにかくキャリアに挑戦してみたい。人生の向かうところが違いすぎて、二人はあっさり分かれてしまうのである。

エピソードがいろいろあって、いろいろ破れたマヤちゃんが、もう一度ボーイフレンドと巡り合いまた新しいステージが示唆されているのだ。

最後にまた意味深な映像が出てくる。
彼女の親しい仲間たちが全員紺色の「」ロゴが入ったスタジャンを着て二人を見守る。

なんだ~?、この紺色のユニフォームは?
フォーダムのコーチはやめたのか?

夢破れたとはいえさらに経験を積んで自分でビジネスを始める、一回りステージがあがったマヤちゃんに、フォーダムのコーチは役不足になったのか?

フォーダムの関係者は、ホントに台本を読み込んだのかな?スーパーのマネージャーのボーイフレンドにふさわしい学校よ?そして最後は、役不足で袖にされる学校よ。

やっぱり、ジェニロペの名前に負けたんだな。

それでも名前が出るならいいって、フォーダムは、映画会社のオッファーを受けたのだ。
ジェニファー・ロペス主演の映画なんだわ。ボーイフレンドがお宅の野球コーチ設定なんで、キャンパスで撮影さしてね?って。

オッファーにYESだったんだ。
公開が2018年ってことは、映画のオッファーは2016-2017年ころだろうか?学長をはじめ、きっと撮影を見に行ったよ。

そして、2018年の春にはJapanese Princess Fiancéから入学申し込みがあったのだから、もう学校当局は“我が世の春!”が来たと思ったに違いない。全米大学ランク35位だからね。

もう、華やかな、きらびやかなビッグ・ネームとは無縁だと思っていたんだ。ところが!ジェニロペ!が来た。プリンセスのフィアンセが来た。

ビジネス・ローには目をつぶって「法科大学」と学歴を飲み込んだのも仕方がないね。ひっかっかってしまったと。hooked up!

プリンセスのフィアンセだから、結婚したらプリンスになると思ってたのかも。
元プリンセスのハズバンドだと、随分違うけどでもロイヤルだから。ところが、ex-princesscommoner husbandなんて書かれちゃって、それもLLMからJD疑惑でめちゃくクチャ突っ込まれて。

ああ、あれかな。日東駒専。
日東駒専にジェニロペが来て、撮影したいとオッファーしたらかなり舞い上がらないか?アンドリュー王子の娘のフィアンセが、日東駒専に入学願書を出したら?多少の傷には目をつぶるんじゃないか?

おばちゃんは西海岸の大学なら、ランキングは大体見当がつくが、東海岸ではピンとこなかったのね。体感温度がわかんなかったのである。

この映画を見て、フォーダム大の具体的立ち位置がだいぶイメージとして分かったわ。今は、フォーダムがちょっと気の毒になったりして。

ニューヨークの有名なカレッジ、ユニバーシティでMの頭文字がついたチームがあるのかしらん?せっせと調べたけど出てこないわ!Metsじゃないよ。ロゴが違う


イミグレとはどういう役所か

デイリー新潮 クルーズ船 1/14(金) 6:00配信 記事
おばちゃんはせっせと正しいビザ知識記事を挙げているが、徒労なんだろうか?

まず、「信じたい事実」が人の心にあってそれが正しい知識の理解を妨げているのかな?メディアやUtubeが一部を除いてほとんど間違っているという理由もある。
また、特別配慮のせいで通常起きるはずのない事態が起きて、それがまた憶測と誤解を呼んでいる。

M子さんがESTA/Visa Weaver/観光ビザで出国した という誤解。
なぜならビザが異常に早く発行されたから。留学生ビザF2がそんなに早く出るわけがないので、観光ビザだろうという誤解。速さだけが憶測の材料であった。

彼ら二人のゴールはアメリカで邪魔されない生活を営むことである。
そのために取らないといけない滞在資格はまず留学生ビザ、卒業してからの就業ビザ。段階的に切り替えていくことが計画の一部である。

観光ビザvisa weaverは90日間アメリカで滞在できる。切れる前に帰国せねばならない。
夫婦のうち夫が学生ビザでビザの有効期間が最長7年あるときに、なぜ妻が観光ビザを取らねばならないのか。妻だけが90日に達する前に、米国外に出国して再び米国に入国せねばならない。
これを頻繁にやるとアメリカの入管で捕まる

夫のビザと妻のビザが連動していないと、切り替え時が同時でないので不自由する。
観光ビザを避けるべき一番の大きな理由は、観光ビザで米国に入国した後、就労ビザを申請することが不可能だからだ

アメリカに潜り込んで働きたいという人間は何十億人といる。まず、観光ビザで入国してそれから就労へ!計画をつぶすために、観光ビザから就労ビザには変更できない。

複雑性PTSDで本来は学生ビザの配偶者F2でも発行されないのに、通ってしまったではないか?ロイヤルの威光でイミグレも特別配慮して超高速ワープでF2発行したのだろ?だから、観光ビザで入国しても何とかなるのじゃないか?

違~~う。
米国のイミグレ U.S. Immigration and Customs Enforcementは移民とビザをコントロールする役所で、市民でない人間からは、絶対油断してはいけない役所である。

グリーン「カード」の有効期限は10年。リニュアルは最優先である。日本のパスポートなんか切れても何とかなるが、グリーンカードが切れれば何が起こるかわからない。イミグレから出頭せよと通知が来れば、平日に仕事を休んで並ぶのだ。

永住権で安泰と思っていてはいけない。市民権を取ってやっとイミグレの支配下から逃れられる。
何故かといえば、米国内でFelony重罪を犯せば、永住権は無効になる場合がある。このFelony重罪を殺人とか強盗とかと考えるのが間違い。子供の虐待child AbuseでもFelonyである。DVdomestic Violenceも十分Felonyになりえる。

知り合いは里帰りで日本から帰米する空港で止められ日本に追い返された。米国に入国できなかった。
米国内・家庭内でやったチャイルド・アビュースとDVがレコードに出てきてしまったからだ。

アメリカは日本政府が渇望してやまないマイナンバーカード/Social Security Numberで国民と移民を管理する国である。

このSSナンバーの下で学校に行き、就職し給料をもらい税金と年金を払い、銀行・証券の口座とクレジットカードを取り、健康保険に加入して、その健康状態・手術歴とかも、個人の情報が生まれた時からすべて紐付けられている

永住権を持っていても警察や児童相談所が介入するチャイルド・アビュースとDVをおこしたら情報はSSナンバーと永住権ナンバーとともに警察のデータベースに記録されてしまう。
イミグレは永住権ナンバーから個人情報にアクセスできる。このお役所がU.S. Immigration and Customs Enforcementである。

アメリカ国外にある米国大使館。外国人がアメリカ滞在のビザを申請するアメリカ大使館は、イミグレはイミグレでも出先の「交番」みたいなものである。

アメリカのUSICEが警視庁なら、東京の大使館ビザ窓口は「交番」だ。落とし物を届けると、交番のおまわりさんは親切ではないか?

「交番」で新規(情報が何もないサラの状態)で留学ビザでF2を申請するくらいなら、融通は利くと思う。去年のビザ窓口は、ちょっとFlatteredしたと思うぞ。イミグレの役人で元プリンセスのビザをプロセスするチャンスなんて、そうないから。

アメリカ入国後

一歩アメリカ国内に入国したら、事情は違う。
イミグレが支配する留学生ビザF1は学校の出席・成績・取得した学位も筒抜け。小室圭さんがOPTを申請して許可された後は、学業が終了するというF1ビザの終了期日がI-20にがっちり書かれている

このI-20に書かれている日時(5月の末)より前に、就労ビザに変更手続きを開始しなくてはならない。学生ビザの配偶者が観光ビザなら彼女のビザの変更はできない。

彼女が観光ビザVisa Weaverなら、最長は90日なのでいずれにしろ彼女は3月末以前にアメリカを1度出国せねば違法滞在になる。

彼女が観光ビザで入国したという情報は誤りである

パスポートのちらっと見えた色が違うから日本人でないとか、社員名簿に載ってないから首になったとか、小さなディーテールを捕まえて憶測をしても情報がゆがんでいくばかりだ。

次は、奥さんがぺったんこシューズを履いていた!とかのニュースになるのかもしれない。

名前の話

おばちゃんの名前は日本では変哲もない普通の名前。だがこの日本語の綴り(ローマ字)がアメリカでは発音が英語になる。当たり前だ。
おばちゃんが名前を書いて(なんかの申請フォームとか)すると、「Hello,マイキー」
「No、mikie」
「Oh, sorryニキー」Nikiは女の子の名前で普通だから「M」じゃなくて勝手に「N」だろうと思われる
免許証IDの更新で名前を勝手にNIKIとされたら訂正がすっごく面倒。
「No、mikie spell starts M」唇をひっぱって「んmmmエンム」
「Sorry, ミキー」相手にしてみりゃMikiはマイキーやんけ、この外国人が、と思ってる。

おじちゃんなんか、もっと悲惨だ。
おじちゃんの綴りはEで始まっているので、「イージォアウエ」ともう人の名前に聞こえない。発音しようとしてくれるだけまし。
正直な人は、発音できない。なんて発音するの?って聞く。
だから、もう読んでもらうのはあきらめていて、アルファベット2文字で発音してもらうようにする、DJとかGKとか。
「E」は「イー」だから。

「冴子」さんはもっと困る。「Sa・e・ko」 サイーコ?
No,Sa ae ko, ok? 
Oh,Psycho!!! So coolなんて言われたりする。

女の子で「優」だと、パスポートはつづりが「YU」
自己紹介で相手から[What your name?]で [Yu]って答えると
相手には[You?]お前がまず名乗れよ!って聞こえる。
で、相手が礼儀正しくおお、すまんすまん「I’m Fred. And you?」と再度聞いてきて
[Yu] って答えると、相手には[You?]んで、またお前は?
みたいな、3回ぐらい同じサイクルをやると相手が怒り出したりする。

だから「Yu」さんは発音を答えず、まずスペル「My name spells Y ・U, the same sound as Y・O・U」な~んて
会話にもっていくと一発で名前を憶えてくれるが、初めての人には絶対!「And you?」のパターンに落ちる。

これが疲れるので日本人でもAmyとか、Thomas とかTerryとか通称をつけたりする。

海外で通用するようにと、日本人がアメリカ人の名前を付けたりするが知識が足りないのでとんでもないことになる。
「MAIKU」という公式名前の男の子に会あったことがある。かわいそうに。

日本語の名前はマイクのつもりなのだが、パスポートはローマ字で「Maiku」アメリカ人は誰も「Mike」だなんて想像もできやしない。彼の名前を付けた母は、かつてアメリカに留学してたんだよ。

日本人にスカイなんて名前を付けて、パスポートの綴りに「Sky」なんて子音だけの英語で書かせてもらえるの?「Sukai」になってんじゃないの?スー・カイって呼ばれてんじゃない?

メイ、リン、リコは大丈夫だな。ヒマリ、ヒナ、ミオはハイマリー、ハイナー、マイオーになりそうだわ。

日本語でも英語でも綴りでもほとんど変わらなくて発音も同じ、さらに両国で伝統的という名前がある。アイ子ちゃんの息子だ。さすがだと思う。


野茂とアリスクーパー 

大リーグの大谷選手が大人気だ。日本人の活躍が嬉しい。
彼のすごい才能が認められてとても誇りに思う。大リーグは登板回数が多いから華奢な日本人は無理をして体を壊しやすい。どうぞ気を付けた活躍してください。

ゴジラやイチローが来るず~と前。野茂が大リーグにやってきた。でっかい体の大リーガーに比べると、華奢でほっそりして寡黙で伏し目がちな彼が心配でならなかった。

若きおばちゃんは、アメリカに少し慣れたとはいえ、永住権が取れるのか、この国に残れるのか不安な毎日だったから華奢な野茂が思い切って大リーグに乗り込んで、真正面から戦いを挑む姿がまぶしくて
NBCのスポーツ・ニュースで名前が呼ばれたりすると、テレビの前でどきどきしたものだった。
野茂の爽やかさがアメリカ人にもわかるのか、人気は上昇していった。

おばちゃんのその当時車では大抵ラジオのFMをつけていた。DJがべレベラ話すこともなく、時の人気ポップをずっと流しているので今でも好きだ。おばちゃんとおじちゃんが驚いたのは、野茂の歌が人気チャートに躍り出てきたことだった。

ああ、これは野茂の応援歌だね。
ほら、”野茂ナイスガイ”って歌ってる。
悲しいかな、歌の歌詞の細部が聞き取れないのである。
彼が頑張っているから、ドジャーズ球団が作ったのかもしれない。!

今の時代のようにアプリもなければ検索もない時代であったから、題名が分からないことが大変残念だった。おじちゃんとおばちゃんは、意を決して一番大きなモールのレコード屋さんに買いに行った。
歌手も題名も分からないのだから、店員に説明するのも大変だった。

ついに、おばちゃんはあきらめて店員の前でサビんとこを歌ったのだね。[Nomo is the nice guy~~~]
店員は分かってくれなかった。おばちゃんたちはすごすごと帰ったのであったが、
のち々 おばちゃんはギャッと叫んで赤面したのである。

No More Mr. Nice Guy  Alice Cooper

ハンバーガー

In & Outのハンバーガーが一番おいしかったと思うのだが、ダブルダブルを食べると猛烈な胸やけに襲われてその日一日役に立たなくなるので、普段は通り道にあるJack In The Boxのバーガーをよく食べた。ちなみに胸やけとは Heart Burn と言う。

その日は私一人でバーガーをToGo(テイク・アウトのこと)するためにJack In The boxへ寄った。
ぶっきらぼうなメキシカンの女の子に、ダブルチーズバーガーを2つ持ち帰りでとオーダーを頼むと、ウェイティングの四角いプラスティックのカードをくれた。96と書いてあった。

おばちゃんピックアップカウンターが見える店の隅に陣取った。斜め後ろにはやはりピックアップを待つ白人の背の高いおじさんがいた。メキシカンのおねぇちゃんがナンバーを読み上げ、
紙袋を客に渡していく。後ろのおじさんも辛抱強く待ってる。

メキシカンが次にナンバーシクスティ・ナインと呼びかけた。
おばちゃんはではない。
メキシカンのおねぇちゃんは客に何度も呼びかける。誰もピックアップに行かない。

おねぇちゃんはカウンターから出て、わざわざおばちゃんの前に来て
シクスティ・ナインだろう?と聞くので
おばちゃんは力強くNoと言った。おねぇちゃんは首をかしげながらカウンターに戻るのだったが、

おばちゃんは手に持ったナンバーカードを確かめて、
ほ~ら「96」じゃない。
後ろから白人のおじさんも覗き込んでいるのが分かった。おばちゃんはカードを見ながら、何気なく左に回転させた。
「69」
おばちゃん、思わずOh!と言いながら顔を上げると1連の動作を見ていた背後のおじさんと目があった。おじさんもOh!と口を開けていた。

赤面しながらメキシカンのお姉ちゃんにIt’s mine.と言って素早く紙袋を受け取った。

ナンバーカードは天地が分かるものにしましょう。お願いです。


ベジタリアン色々

ジャイナ教のクラスメイトがいた。
英作文のクラスで隣になったのがジャイナ教のおばさん。小太り。

おじちゃんはインド料理とナンが大好き。その当時はアメリカのスーパーでもナンは売っていなかったからジャイナ教のおばさんにレシピを聞いてみた。やっぱりナンはタンドーリじゃないと焼くのは無理なの?

いや、フライパンでもできるよ。っうことでレシピを教えてもらった。粉を練って適当に伸ばして、フライパンで焼くだけ。仕上げにバターを塗って砂糖を掛ける。いや、それは何か別な料理ではあるまいか?

会話の過程でおばさんはジャイナ教でベジタリアンだと分かった。バターとタマゴとミルクはOK。

肉や魚が無くて平気?と聞くと人間は命を奪わなくても植物性の物だけで十分生きていけるのよ、と言われた。それで、ナンにバターと砂糖なのかな。
大量のデンプン質とバターと砂糖で小太りのおばさんができてる?

その後いろんな段階のベジタリアンを知った。

白人で「鮭」は食べるベジタリアン。魚は肉じゃないらしい。

仏教のベジタリアン。ほぼヴィーガンだった。

ヴィーガンになっちゃったアイ子ちゃんの息子。焼き鳥が好きな子だったのに、キノコなんかぐにゅぐにゅしてて気持ち悪いって言ってたのに。ヴィーガンになってモリモリ野菜を食べてる。

さらに強烈になるとカーボン抜きを主張する人。

レストランに勤めてるマコちゃんが言うには、白人のベジタリアンのおばさんが「ご飯抜きのスシ」を作れとごねて困ったという。

サラダを食べてればいいやん、とマコちゃんは思うのだが、

白人ベジタリアンがサラダはサラダ。スシが食べたい、ただしご飯はいらない。ロールの中身だけ海苔で巻けばいいの?
ベシャベシャになるやん。そしたら、ソイペーパーは無いか?ソイペーパーで巻けと。

日本の皆様はきっと頭をかしげるだろうけど、黒い色と生臭い匂い海苔が嫌いという人がいる。
日本の食品会社さんも大弱りだったろうが、海苔の代わりにソイ(大豆)ペーパーという海苔の代用品を発明してしまった。

段ボールをつぶして春巻き並みに薄くしたみたいな色と匂い。おばちゃんはキライ。

そのソイペーパーでスシの中身を巻けと。日本食レストランは顧客のわがままに振り回されて大変!
キュウリとアボカドをかじってればいいやん!とおばちゃんは思ったりする。

医者はサービス業

学校の成績がいいから医学部を狙うという。ちょっと待て!
頭がいいから医者になるのか、日本では?医者はサービス業だよ?

医療サービスmedical servicesを患者に提供して報酬を得るのが医者.患者という人間に直接サービスを施す職業なので、Emotional Jobでもある。アメリカでも多分ヨーロッパでも分類はサービス業だと思う。

頭のよさもさることながら患者に奉仕する精神に欠けていれば医業にはふさわしくない。ハーバードメディカル・スクールでも確か入学の課題エッセイの出来が大いに物をいったはず。

考えてみればいいじゃないか。人間の心と体は機械でもなく化学物質でもない以上病気は理数計算で処理できないから。
学校の成績がいいからと言って医者を目指すのは間違っている。頭はイイケド指先が鈍感な人、頭はイイケド応用が利かない人頭はイイケド人の立場に立って考えられない人、みんな患者が迷惑する。

頭はイイケドぶきっちょが医者になってしくじったらどうなるか?アメリカの医者が患者から訴えられる率は日本と比べ物にならないくらい高いのである。医療過誤で訴えられたときにカバーする保険の掛け金が
値上がりして15年ほど前の時点で1月$7000ドルなどととんでもない金額になり、いくら稼いでも保険料で消えてゆくと、医師を廃業するひとが出始めたとABCニュースで放映されたりした。

HMO医療保険に加入している医師は患者から訴えられないので一時期HMO保険に鞍替えする医師もあった。

個人でクリニックを開業している医師は丸裸だ。
医療過誤保険だけが頼りである。一旦訴えられたら、自分を守ってくれる所属病院や所属医療ネットワークがないないからだ。

アメリカの医師は病気の症状を軽く言わない。もし悪化したら医師のせいで訴えられる。重く言って軽く済めば医師のおかげ。DNR救命拒否なのに半端に心臓マッサージで脳死患者ができちゃったら、一生OnCallで働いても賠償金が払えない。

そういう社会であったから医師を志す人は、使命感と目的をもった人でないと、頭がいいだけでは務まらない。日本の社会もそのうちそうなるのではないか。

How can I help you today?
「今日は何をさしてもらいまひょ?」「どうしました?」と診察室に入ってくるアメリカの医者に慣れてしまって、(全員ではないが)おばちゃんは日本のドクターに大いに面食らうことになる。

アメリカのクリニックは診察室は複数あって、医者が患者の待つ診察室に入ってくる。日本のクリニックは、一つしかない診察室に医者が待っていてそこに患者が訪れる。こんにちはと言うのは患者のほう。

なんだ~この上から目線?と。相手もなんだ~この患者?と思ったかも。

ついでに弁護士もサービス業だ。Legal serviceおばちゃんはローカルの市民相談でしなびた里芋のような弁護士を発見
し、なんだ~この弁護士?相手も、なんだ~この相談者?とビシバシとガンを飛ばしてくるので、バシバシ跳ね返しておいた。

マイクロソフトを買う

1993年からおばちゃんはMicrosoftに煮え湯を飲まされていた。
不安定なOSはしょっちゅうフリーズしクラッシュし、OSをアップデートすると周辺機器のドライバーは全滅した。
ソフトが使えなくなることは当たり前だった。誰も責任を取らない。

クラッシュしたOSの再インストールを、コンピューターショップに持ち込み再インストール作業完了したデスクトップを家に持ち帰って、NetscapeをインストールしたとたんにWidnowsは再クラッシュしてコンピューターショップに後戻りした。1998年のことであった。

その当時、おばちゃんはOSの再インストールが自分でできず、1回$150の再インストール料金を払うのは、ホントに悔しかった。
特に1日に$300ドルも払うとなると、恨みがたまってくる。おのれ、マイクロソフト。

コンピューターショップのFry’sやMicrocenterにはよれよれのTシャツを着た白人のおっさん達と若い細っこいベトナムと中国系のコンピューター・オタクが、CPUとマザーボードの周りで、ぼそぼそ話しながら溜まっていた。

おばちゃんの目標はコンピューターの自作とOSのインストールである。
それができるようになれば、コンピューターショップに修理代を泣く泣く払うことも無くなる。

日本語化されたWindows95-98と英語版は言語の問題もあって、英語のインストール・ディスクは役に立たなかった。日本語のインストールディスクが必要なのだが日系コンピューターショップの飯のタネであったから一般には手に入らない。

おばちゃんはDOSの参考書を日本から取り寄せて、自力でインストールディスクを作ろうとしていたが失敗した。

マイクロセンターのCPU売り場で、白人のコンピューターおたくのおっさんが、おばちゃんに話しかけてきた。

いつまで不安定なシステムを使うのかなぁ。

マイクロソフトに振り回される世は変わるんだろうか?
なぁ、マイクロソフトはいつも見切り発車して新OSを発売して、不具合が見つかった時にダメージ食らうのはユーザーなんだ。

アンタの国ではどうだ?と聞かれた。
WindowsはローカライズしてもWindowsよ、世界中のマイクロソフトは一緒。
けっ、と白人のおっさんは吐き捨てた。

あれはZIPドライブが使えなくなったときか、それともサービス・パックのせいでユティリティソフトがダメになった時か、おばちゃんは突如としてマイクロソフトを買うことにしたのである。

手にできる発券したマイクロソフトの株。One Share.com。
株券を購入手続きから発券まで手続きを全部代行して、株券を送ってくれる。アメリカでは生まれた子供や孫のために株券を贈る習慣があった。

自宅のオフィスの壁に届いた株券を掛けて、おばちゃんは「私は今日からマイクロソフトの株主だから!」
ちょっとだけ、イライラが収まりマイクロソフトはおばちゃんの中で独善の傲慢な企業から、やんちゃでオタクなお兄ちゃんに変貌を、、、あんまり遂げなかった。


おばちゃんのおすすめ記事

さあ、寄ってってね。読んでってね。おばちゃんが面白い記事をお勧めするわ。

スカッと一発

ガレージの攻防

アメリカは何も持っていないベトナムに負けた。アメリカ人はそっぽをむきながらも渋々負けたことを認める。
We were in different league! !

アメリカで起業

とほほ

負けないわ!

長編

異色

日系社会のピラミッド

西海岸でも東海岸でも日本人日系社会の構造というのは大体同じではないだろうか。ピラミッドの構成というのは下からこうなっている。自分探し。30代に入る直前から30代の後半まで、離婚組も多い。

カリフォルニア園芸事情または水事情

南カリフォルニアに園芸文化があったかというと、あったのかもしれんが、公でも私でもあまり素晴らしい庭を見た記憶がない。

雨が降るのは冬の12月か1月で1週間くらい。ランチスタイルの一軒家でフロントヤードとバックヤードがあっても芝刈りが面倒くさいとブロックを張ってしまう家もある。

植物があれば、スプリングクラ―や水の供給パイプを張り巡らさないと、カリフォルニアの庭の植物は間違いなく枯れ死する。

庭づくりイコール水やりに必要な水道代を考えるとする。
ウチの水道の請求書はどうであったかというと、2枚つづりの詳細には、ウチの水道使用量・今年1月からの使用量・棒グラフ ”近所の隣人の使用量”の棒グラフが並んでいて、さらに”水道会社が予想する”ウチの使用量”が同じく
棒グラフで予想されている。

ウチが予想量を越して使うとペナルティをくらうんである ー罰金。
さらに、アメリカの罰金システムというのは懲罰的であって、反省がなければ倍になる。つまり、罰金を払っても使用量を減らさなければ、罰金はだんだん倍になるよ?システムである。賢く教育的である。

一軒家にメキシコ系のご一家が暮らしていたりすると弟夫婦も、おじさん夫婦も、ヘタすると従妹とか大人数で暮らしていることがある。シャワーだけでも水を使いすぎて、とても庭に撒く余裕がない。

すると、左右お向かいのお家の芝生は緑色でイキイキ、当大家族のお家の芝生だけがまっ黄色でハゲちょろ、という景観が出現する。

地区のアソシエーションは黙っていない”見苦しい、通りの美観を損ねる・家の価値を落とす”などのワーニング・レターをもらってしまう。
 
ここまでが水事情。

土の事情というと、たしかPearlBuck が書いた

「Good Earth」の2章に中国を脱出した2世代目中国人が、サンフランシスコの地に渡って、
つぶやくシーンがあった。「故郷の黒い土地と違ってこの土地は、 まだ人がそんなに埋まっていない土地」

その当時はこのフレーズが何を言っているのかさっぱり分からなかった。
今ならわかる。

中国の黒い大地は、数え切れぬ中国人が生まれ死んで、それらの体が大地に埋葬され土に返って人間の体の有機物が大地を豊かに黒くしてきた。

カリフォルニアの大地は、新しく発見された土地で準砂漠のガサガサで砂利交じり、ちょっと掘ると粘土質の大地。白っちゃけて有機物が少ない。人間が肥やさず、人間が埋まってこなかった土地なのだ。

カリフォルニア南部の乾燥地帯は、水がなくても耐えられるヤシの木やユーカリ、ジャカランダ、ブーゲンビリアやハイビスカスの生垣がよく見られた。

有名記念館や公園もやせた土地の芝生を緑にしていくのがまず大変。
ローズガーデンと名前をつけても、まばらな葉っぱのバラの木がスカスカに照り返しを浴びているというがっかりな光景が見られるのであった。

その中で、唯一元気であったのは、Desert Parkだ。おばちゃんはどうしても好きになれなかった。
とげのあるサボテン、毛のあるサボテントゲも毛もないサボテン。根っこのなさそうな干物みたいなエアプランツ。日陰のないカンカン照りの埃っぽい庭園?!
サボテンは今でも嫌いだ。

税務調査 Audit

アメリカでスモールビジネスを立ち上げたら、10年以内に大抵税務調査が入ると言われていた。
幸いおばちゃんが選んだ会計士はIRSを退職した優秀な会計士だったので一度も調査に入られたことがなかった。

起業して5年以上生き延びられる企業は25%という統計があったから、たとえ監査が入っても入る程長く経営できるのはそれなりに誇るべきことかもしれない。

知り合いのご夫婦はレストランを経営していたが、調査に入られた。
この店には3か月に1度くらい、ローカルのTaxOfficeからシステム異常で督促状が届くのだそうだ。

ローカルのTaxOfficeもシステム異常は把握していて”督促状は無視していいよ”、と言っていたにも関わらず、(州のOfficeは異常を直す努力はしなかったようだ)夫婦して律儀に、売り上げとTaxReturnのコピーを持参して件のローカルオフィスに説明に行っていたのだという。

おばちゃんは、へぇ?督促状が届くたびに行くの?
そう。
どのくらいの間?
15年間。
えぇ! だって督促状は無視していいって言われていたのでしょう?
そう、でも心配だから届くたびにオフィスまで行っていた。

この律儀な夫婦に税務調査が入った。どう考えてもIRS側がなにか怪しんで調査に入ったとは思えず誰かが密告したのだとかしか考えられない。
アメリカの日系社会は狭くて人間関係が繋がっているから、誰かに恨みを持たれて無いこと無いことIRSにリポートされる場合がない訳ではない。

もしかしてこの人があそこの会社の内部情報をIRSにリポートした本人ではないか、との疑惑を持たれている人の名前も聞いたことがある。

なぜかというと、疑惑の人が務める会社に調査が入り、かの人が辞めて次の会社に移るとやはり調査が入った。不思議なことに、2つの会社の調査の時期に彼女自身は夏休みだとかで日本に滞在中であったのだという。

おばちゃんの知り合いのご夫婦のレストランにかの疑惑の人が勤めていたと記憶はないが、とにかく調査が入ったのであった。

IRSから通知が届く。小売業なので調査のオフィサーがやってきて1週間キャッシャーの背後に立って売り上げを監視したという。

お女将さんは内心大いに修羅場だったと思うが、そこは客商売でよくできた人だったから、調査官の飲み物などに気を配り、調査官も調査後半にはこんなことは不愉快だろうがちょっと我慢してね。と形だけ監視の体制になったという。

調査の1週間の売り上げとそれ以前2年間の売り上げを比較しても何らの異常が無く調査は終了した。IRSが紳士的であった例は極めてまれだと思う。

えげつない調査の話も聞いたことがある。会計監査をする権利はどうかすると営業するショッピングモールのリース契約に盛り込まれている場合がある。テナントのレントだけでなく売り上げのコミッションなどがついている契約がある。
人の往来がある人気のショッピングモールは売手市場である。OC地元だった某大手不動産は市のほとんどのショッピングモールを所有し、横柄横暴で有名だった。

そこに中華スーパーがオープンし当時人口の20%以上がアジア系であったので、スーパーは当たった。そこでモールのオーナーの不動産屋が売り上げが少ないと調査に踏み込んできた。

スーパーのキャッシャーを全部開けさせ集計した。この時の屈辱と恨みで中華スーパーは市内に独自で土地を取得し中華ショッピングモールをオープンした。現在、この市はさらにアジア系人口が増え、おばちゃんが帰国を決めた時で33%で市長がベトナム系になっていた。

白人系は家を売って南のアジア系の少ない土地に逃げ始めた。
土地を持って逃げることができない某大手不動産屋は人口比が変わっても営業を続けるしかないが、キャッシュを持っているのは中華系で、中華系のテナント入居希望を排除をしていてはテナントに穴が開く、ほ~ほっほっ、。。

中華 対 サメ の戦いに
おばちゃんは高みの見物だと思うのである。

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