Kinky Plum 変態梅

ホームセンターと、JAと、村の駅と園芸店を巡回する。

一昨日はコメリでペンステモン・ハスカーレッドが一株298円で売っていたので狂喜して3株とカンパニュラを3株買った。宿根草シリーズが一律298円である。

同じブランドの宿根草は自宅の里近くのホームセンターでは倍の598円だ。

田舎の園芸店では時々値段付けがおかしい店が見つかるので、園芸店の巡回は必須だ。昨日はスーパー隣の園芸店でネメシアが一枚2ダース24ポット)で1000円を見つけてクラクラした。むろん在庫の2シート全部買う。税込みの48株2000円!

重すぎて両手でやっと持ち上がる1ケース24株

耐寒性・多年草なので普通は1ポット400円から500円する。400円として4ダース19,200円のはずが2000円。超超お得!

チェーン店のホームセンターではこういう狂った値段付けは期待できない。

白だけが伸びすぎていたが切り詰めると5月まで咲く。
うちの庭の寒さでは宿根草でもすべて根付くわけではない。過去3年間、しつこく宿根ネメシアを植えて、ようやく4,5株付いたくらい。うちの子のネメシアはまだ2センチくらいで花が咲くにはあと1.5月はかかるのだ。

それまで荒野の大地に耐えられないのでインチキして中抜きネメシアを植えてしまう。うまくすると年越しして、来年買う必要がないかもしれない。

ネメシアはゴマノハグサ科なのだという。おばちゃんの頭の中で意味がゼロだったのだが、
キンギョソウを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり、
ジキタリスを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり、
愛しのダーラを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり
リナリアを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり
バコパを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり
ペンステモンを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあって、

姿かたちがこれだけ違うお花がなぜ同じゴマノハグサ科なのか、好きなお花がゴマノハグサ科なのか、それとも選んだらゴマノハグサ科だったのか?おばちゃんは心底驚いて何か強い因縁を感じるのである。もしかしておばちゃんは前世はゴマノハグサ科の養子だったのではあるまいか?

ネメシアを48株植えたら3時間かかった。疲れたゾウ。
2000円でもなかなかいい仕事をしてくれた。

おじちゃんは球根に執着するタイプ。
チューリップ、ヒヤシンス、グラジオラスと球根・球根とうるさい。
ダリアの球根は水はけが悪い場所だったのか根腐れしてしまいユリはイノシシに掘られて食われたので、おじちゃんは毎年球根を植えたいのだ。

そこで里でチューリップやヒヤシンスが咲き始めたころに園芸店を回ると、売れ残りの球根がセールで見つかる。一つ50円!のカサブランカ、アマリリスの巨大な芋みたいな球根がなんと300円!

伊豆半島はぐるりと国道が取り巻いていて、あったかくなると関東ナンバーの行楽客がやって来る。135号線が渋滞で動かなくなると10分で行けるところが30分かかるようになる。
おばちゃんはコロナで出かけられないときに、山をぐるぐる回って、地図の中の糸のように細い国道を見つけたのである。

春と秋の山菜取りに地元の人が入る細い1本道。かなり昔に舗装はされたようだ。この木こり道は伊豆半島の中にいくつもあって地元の人が渋滞を避けて走る。

コメリに行くには木こり道を通って山を一つ下り、幹線道路を横切ってまた2つくらい山を超えると1時間ほどで着けるのだ。里に出るまでは信号は交差点の1か所だけ。

コメリの駐車場は軽トラと軽が主流だ。
道の駅にはオサレな4WDの別荘族が多いが、年に数回来るだけの別荘でガーデニングは出来ないからやっぱりコメリは近所の農家の御用達し。農耕器具や肥料がえっ?という値段で売っている。

引っ越してきたばかりのおばちゃんたちは免疫がなくてコメリで河津桜の苗を見つけて舞い上がってしまい興奮して庭に植えた。鼻の穴を膨らまして、家に桜!

庭木は吟味して植えたほうがいいね。心から忠告する。
河津桜は他の桜に先駆けて咲く。だから一刻も早く花見をしたいと思うのだが、河津桜は桃のようにピンクが濃くて小ぶりで枝にへばりつくように咲く。散り際には蕊が濃い赤褐色なのでちょっと見苦しいなと残念。
そんなことも知らずただ舞い上がって河津桜を植えてしまい5年で幹の太さは倍になったがまだ一度も咲いていない。

この梅も家に梅の木!っと興奮状態で買ってしまった梅の木。

あまりにも枝がくねくねしていて、剪定しても剪定してもクリクリ縮れた陰毛のような枝が出てくるので、おばちゃんは心の中でkinky plumと呼んでいる。

この梅も花がほとんど咲かない。一遍植えた木は断固として死守するおじちゃんがいるからこの先もkinky hairみたいな枝をさらすに違いない。

一昨年植えた姫こぶしが今年初めて咲いた。猫柳のようなポヤポヤしたつぼみが開くと赤んぼの手のひらくらいの可憐な花。あっ!だからコブシって言うのかな?

せっかちの極み

生まれついてのせっかちで花を待つのがなかなかつらい。
ふもとの里は水仙もすでに満開なのに、うちはまだつぼみだ。
花屋の店先のリナリアとネメシアは満開でうちのネメシアは去年の枯れた枝から緑の葉がちょろりと覗いているだけ。待てない。
待てないから買ってきた。

ネメシアである。
毎年、色変わりの新色がでておばちゃんの購買欲とコレクション欲を刺激する。クリーム色に紫の差し色が入っていたり、なんとエレガントであろうか?つい買ってしまった。
こういう色変わりは原種より暑さ寒さや抵抗力が弱い。来年生き残って芽が出てくるのは結局原種の紫かピンク系だったりする。

庭の大部分はまだ荒野。満開なのは沈丁花だけ。梅がちらほら。は~よ咲け。と思う。なんで早く伸びてくれないかと思う。インチキして咲いている花を追加で植えた。うちの子もつられて咲くかもしれない。

黒い地面が見えていると、猛然と植えたくなるよね?
左の写真はおじちゃんが去年チューリップとコピアを植えて日陰を作るのにゴーヤと紫のラタトゥイユ?みたいなフランス系の名前のツタ系を植えたのだったが、おじちゃんがすっぱり更地にして、枯れた苗も全部引っこ抜いてくれたのであった。

おかげで「おぎわら植物園」から取り寄せたブルーのベロニカも影も形もなくなった。根っこくらい残っているはずだったのに。

おじちゃんも黒い空き地を見て猛然と植えたくなったと見えて、チューリップの苗とグラジオラスとなにか球根類を植えた。セールで100円になってたルピナスも植えた。

庭の大部分はまだ荒野。
満開なのは沈丁花だけ。梅がちらほら。は~よ咲け。と思う。なんで早く伸びてくれないかと思う。インチキして咲いている花を追加で植えた。うちの子もつられて咲くかもしれない。

大好きなダーラは園芸店で出ていたので買った。年越しをした家の子はまだつぼみもつけていない。去年売れ残りのオレンジ色のダーラを見つけて植えたけどオレンジ色のほうが元気みたいだ。

でも、やっぱり一番きれいでかわいいと思うのはアップル。はよぅ、咲け。

満開の沈丁花は白一色と白紫と2本ある。実をいうと沈丁花とクチナシは匂いが強すぎてあまり好きではない。

おじちゃんが去年、エリカのお引越しをしたので今年はあまり花付きがよくない。お隣がエニシダとチェリーセージなので、頑張らないと負けてしまう。

とにかく、早く咲いて。早く育って!おばちゃんの願いです。


ウチで育つお花

おばちゃんは張り切って庭の手入れを始めたのよ。
朝起きると気温一桁だけどお昼過ぎには二けたになるから、もうフル装備で帽子と虫よけネットと長靴を履いて、落ち葉と枯れ枝はごみ袋に4袋ぐらい始末したわ。

枯れ枝の満天星生垣に冬咲きクレマチス

ヘデラは玄関庭以外思い切って引っこ抜いた。蔓ジャスミンも始末することにする。お隣さんもかなり昔に石垣にジャスミンを植えたと見えてジャングルになるのよ。花なんか1輪も咲かないのに。

ホームセンターの店先ではポットにピンクのジャスミンが咲いているのに、地植えにして次の年から咲かなくなるのよ。なんで?ツタ系は怖いわね。

おばちゃんが張り切って庭開きだ!っと言ったところで、当のお花のほうはクロッカス以外はまだ寝てるのよ。去年一昨年で嫌っというほど植えた宿根ネメシアやリナリアはまだ2センチしか育ってない。
サルビアも生きているか死んでいるかわかんない。チューリップもまだ3センチだし。

おじちゃんは出てきたチューリップ芽の少なさにスイッチが入って、去年もっと植えておけばよかった。

追加で買う!とか言ってて今更もう球根なんて売ってないわよ。ダリアと去年のグラジオラスが地面で腐ってたんですって。
だからユリでもグラジオラスでもとにかく球根を植えたいから明日中伊豆に買いに行こうと言う。

おばちゃんは困ったことに宿根草の“何” を“どこ”に植えたか忘れてしまった。半年過ぎると名前まで忘れた。サルビアの種類だと思うのだが名前のピックがどっかへ行ってしまってわからない。地上の株が枯れなかったほうが珍しいから今見えている葉っぱがあの草だかこの草なのどうなんだ。

しっかりせい!春は来た目覚めよ!と
おばちゃんが叱咤激励しようとお花はまだ眠けまなこだおばちゃんは困ってしまう。去年のお花が育ってくれないことには、新しいお花をどこに植えていいかわからない。

ちっちゃなスコップをズバッと地面に突き刺すと、なんか根っこを切ってしまった。しまった!去年秋に植えた“猫のヒゲ” かもしれない。白と紫と2株植えたのに。なんかいい具合に隙間が空いていたから、新しいデルフィニウムを植えようと思って掘ってしまった。

サルビアはどこ?

土だけの地面を見ているとこうしちゃいられないと思ってしまう。お花屋さんの店先はルピナスもジュリアンもベルフラワーも色の奔流なの。皆植えて!っていうから。ペンステモン・モーリーが欲しい。ペンステモン ハスカーレッドでもいいの。

あ”~。
マーガレットが枯れた!軒並み全滅した。真っ黒になって死んじゃった。
雪は3回くらいしか降ってないのに寒すぎたのかしら?霜よけは役に立たなかったの?おばちゃんは庭の西の段々にはピンクのマーガレットを生垣のように咲かせたかったのよ。植えては枯らし、それでも去年は5株は残ってたのに。ショック!
マーガレットはうちの庭には寒すぎるのね。悲しい。

毎年こうして家では育たないお花が発覚する。
今年の課題は「耐寒性のある宿根草」よ。マーガレットはあきらめて、うちで育つガウラで並木にするわ。

おばちゃんはコタツ寝たきり廃人からいきなり起き上がったので、太もももふくらはぎもパンパンになって、一歩歩くたびにプルプル震えてしまい庭から上がるとイタタと移動しながら、でもかまってられなくて、明日は何を植えようかと考えるのだった。


移住5年目の春

Photoshopはおばちゃんのお気に入りのソフトなので、チラシもポスターもこれでデザインしていた。キャンバスのどこに何を配置してレタリングをどこに持ってくるか、何色がふさわしいか。タテ・ヨコの話

それがお庭の園芸になると、タテとヨコに奥行きと高さが入ってくるわけ。背の低いお花は手前に背が高いのは奥に。ど素人もこのくらいは分かった。

ところが、園芸はさらに時間を考えないといけないのよ。
3か月後に手前のお花と後ろのお花がどう育ってるか想像しないといけない。この手前のダーラは15センチくらいでこじんまりおさまるはずだったのに、意外と横に這っちゃうとか、シロタエギクが大きくなりすぎて一番後ろのデルフィニウムが隠れちゃうとか、そこんとこをよく考えて春植えないといけない。ああ、複雑!

そしてさらに日当たりと温度と土壌
陽が当たっていい植物と枯れちゃう植物がある。園芸店で売っている苗のラベルには日陰、半日蔭、陽なた、って書いてあるからそれを参考にする。でもうちの日影がどのくらい日陰なのかわかんない。西日ってのはどうすんのさ。植えてみるしかわかんないじゃない?

そのうえ、温度
これは苗を買う時の温度じゃないから。
宿根草だとして、真夏の一番暑い温度と、真冬の寒さ。うちの庭の真夏の暑さに耐えられるのかしら?半日陰に植えたら真夏も大丈夫?

気温5度というのは冬越しできるかどうかの境目らしい。うちの庭は冬は霜が降りるし、たまに5度以下にもなる。根だけで生きていけるのか。それとも株を掘り上げて軒下で春まで活けたほうがいいのか。種を落として次の春にまた出てきてくればいいのだけど。

それから大事なのは、
NHKの園芸王子も言ってたわ。風通しが大事って。
あまり込み入ったところに植えると、風が通りにくくて雨が続くとカビが生えちゃってダメになることがある。ムレちゃうと腐るのよ。ブルーデイジーが好きなのに、うちの庭じゃどうしても育たないのよ。だから風通しは大事。

この風通しは、植えるときの風通しじゃなくてその苗と周囲の苗が育った後でも風が通るかを考えないといけない。
あ”~預言者にならないといけない。

お花のも大事。
うちの日陰だと緑が濃くてお花の色が深い色だと沈んでしまうのよ。日陰には斑入りの明るくしてくれる植物が欲しいわ。

おばちゃん、土壌をわすれただろうって?
土壌?素人上がりのおばちゃんはまだ土壌まで頭が回らないのよ。どのお花にはどういう肥料がいいのかって、そこまで覚えきれないわよ。しらん。

台所の生ごみを発酵させて作った自家製肥料をやってみたり、秋の落ち葉を集めて腐葉土を作ってみたり。どれがどこにいいか正直わかんない。窒素?リン?カリュウム?
知らない、わからない、ほっといて。

発酵牛糞とかその時ある肥料を一律全部庭に施しちゃうから。お花から好き嫌い言われても困るじゃない。
一応、栄養なんだからさ。これは嫌いとか、窒素が多すぎとか。贅沢は言わないで。おばちゃん、もう全員の都合は考えきれないから。

ウチんちのムスカリはみんな葉っぱが細ネギみたいに長いのよ。
スパゲッティみたいに地面を這ってる。なぜかは知らない。

表に植えたムスカリも裏に植えたムスカリも、買ってきて植えたらみんな葉っぱがネギになるのよ。花は咲くわよ、ちゃ~んとムスカリ。これはやっぱり肥料の成果かしらん。何かが多すぎるのね。

3か月先の縦・横・高さ・奥行き・時間・日当たり・温度・風を考えながら、今3月の枯れ枝の散らばる荒野みたいな地面に苗を植えるのよねぇ。異常に雨が降る8月とかさ。カンカン照りつづきとかさ。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。とりあえず植えてみるしかないじゃない!


引っ越してきた時はお隣の別荘は草ぼうぼう!
ススキやカヤや不気味な黒いサルビアが茂り放題で怖かった。蚊がひどいし。うちの庭をせっせと草とりをしていたら地つづきだからお隣まで行てっちゃったのよ。しょうがないじゃない地続きだから。

ススキも抜いて一年め花壇が更地になって、さんさんと陽を浴びたのね。
2年目にお隣さんがは~るか昔に気まぐれで植えたらしいチューリップの葉が一枚だけ出てきた。3株。

おばちゃんは、あら~と思ったのね。それで手が滑って肥料も捲いてしまった。
次の年3年目に葉っぱが2枚になった。ほっとくと雑草だらけになるから、せっせと草取りをするの。また手が滑って肥料をまいてしまった。

4年目に葉っぱが3枚になったら花が咲いたのよ。ぽっかり。まあ、かわいらしいわ。
そして今年、びっくりしたわ。お隣さんは結構数を植えてたのね。今年は7株も葉っぱが出てきた。何把咲くか楽しみ。

ちゃ~んとお隣さんには話してあるわよ。
地続きなんで草取りをしてたら気が付かないうちにお宅の草も抜いてしまいました。って。そしたらあら、すいませんってゼリーの詰め合わせをもらいました。年に1回か2回くらいしかおいでにならないのでどうしても手が回らないのね。うちとどうしても地つづきだからついでってことがあるしね。

お隣りのチューリップ

たまに、手が滑ってエリゲロンの苗が飛んでったり、トレニアやアノマテカの種が飛んでったりするだけよ。

アジュガはうちの境目に植えただけよ。お隣まで這って行ったのは植物だからしょうがないわ。お花が薄紫でとてもかわいいの。ススキよりましじゃない?


庭開き

風は少し冷たかったけど快晴!やっと庭開き。
吹き溜まった落ち葉と枯れ枝を掻く。去年のシダやガウラの枯れ枝を切り取り、アクセントに植えたツタには正直困っている。何せ素人が植えたいものを取り合えず植えたしまった結果が困る。

おばちゃんはツタが好きなのである。ツタの這う石垣なんてのに憧れがあったのだ。まず、ヘデラを石垣に植えて、前庭の縁取りに植えて、ハツユキカズラを一目見て可憐な白の花びらのような葉っぱに恋してしまい、そこら中に植えた。フリーマーケットでワイヤープランツを見て、かわいくて生垣の根元に植えた。黄金カズラ定家カズラというやつも4株植えた。そうだ、ジャスミンも植えた。

な~ンにも知らないのでみんな地植えで植えた。4年たったら正体が分かった。
ワイヤープランツは危険。ヘデラは家の周りに植えないほうがまし。ハツユキカズラは野生の緑の葉っぱと化し、手入れをしないと白くもならない。ツタ系に関してはとりあえず植えてみる方針は考え直したほうがよさそうだ。

ワイヤープランツをバッサリ根元で切り、ハツユキカズラもなるべく太い枝だけ残し、前庭に植えてしまったヘデラはあまりにも根を下ろしているので、春と秋にトリミングをしていくしかないか。

ここで困るのはおじちゃんである。おじちゃんはモノを捨てるのが嫌い。引っ越してきて洗面器がないのに気が付いて、とりあえず買ったプラスティックの洗面器は不要になったので捨てようと思った。おじちゃんに気配を悟られないようにごみ袋の一番下にそっと潜ませて捨てたはずだったのだが、おじちゃんがごみ捨ての係なので、気が付いたらベランダに回収されていた。
あたし、捨てたかったのよ。なんで取っておくのよ。
庭に水やりに使うから。水やりはジョウロがあるでしょ。いや、バケツから水をくむのに使うから。
使えるものを捨てるのが嫌い。ねぎの根元の輪ゴムとイチゴのパックをとっておくタイプ。

木を切るのも嫌い。せっかく植えた藤の木は抜かない。だって、素人は木がどのくらい大きくなるか植えるときに想像できないので、4本も植えちゃって近い将来藤棚は大変なことになるに決まっているのに、抜かない。切らない。
50センチ間隔で梅の木を2本植えてしまった。河津桜と山桜が30センチ間隔で植わっている。ダメだ!っていうのに現実にダメなのがわかるまで絶対手を付けない。困ったものだ。

もし、おばちゃんが先に死んじまったら庭のツタ類は大変なことになるに違いない。家がヘデラに埋もれてしまうかもしれない。そんなことを考えながら、手入れをしているといろんな芽が出ているのを発見する。

黄色のクロッカスや白のクロッカス(白は植えた覚えがないんだけど?)ヒヤシンスがあちこちに。花が咲きそうなフキノトウ。先代のおばちゃんが植えたクリスマスローズがついにつぼみがついた。お隣のチューリップと同じ。

庭の手入れがされないと、お花や球根は眠ってしまう。雑草が払われて陽が当たるようになると、様子見で葉が一枚出てくる。
2年目は2枚になり、ここでおばちゃんが気が付いて肥料をやり3年目でぽっかり隣のチューリップに花が咲いた。

球根は毎年花が咲くものと、一度咲くと力を使い果たし球根がやせてしまうものがある。

チューリップは球根は小さく痩せて花を咲かせる力がなくなってしまうので堀り上て保存するといい。というのだがやっぱり次の年は花が小さい。それでおじちゃんは毎年11月にチューリップ・チューリップと買い込んで、毎年植える。

お隣は別荘でかつて気まぐれで植えたチューリップがそのまま長い年月を眠り、おばちゃんがおせっかいで草取りをして肥料をやったので、去年ぽっかりと花を咲かせた。
先代のおばちゃんのクリスマスローズも去年は葉っぱが4枚まで増えたから、今年やっと花が咲く。庭のあちこちにはそんな遺産が埋まっていて時折発見できるのがうれしい。

たった3時間ほどの大した作業でもないのに、おばちゃんの足太ももと膝がプルプルしてきた。運動不足がこれほどひどかったとは思わなかった。そろそろ、撤収するかとおじちゃんに声をかけられて、(おじちゃんはゴーヤ棚を直してもらうつもりだった)おじちゃんは、ゴーヤ棚の下をきれいに更地にしていた。

あんた、バコパはどうしたの?私のバコパ!夏の日照りに弱いから上にゴーヤで影を作ってもらったんでしょ?
え?ないよ。みんな枯れてたよ?
枯れるもなにも、宿根草じゃんか。根っこ掘り返してくれてどこやっちゃたのよ。
いや、根っこまで枯れてたから。

おじちゃんはいつもこの言い訳をする。チューリップとヒヤシンスの区別はつくが、宿根草に花が咲いてないと雑草と区別がつかない。枯れてたから!と掘り返して更地にしてしまう。

おばちゃんのバコパ!10株はあったのに!おじちゃんとは庭の植栽で方針が合わない。エニシダとヒュペリカムとチェリーセージとよりにもよって横に枝を張るものを30センチ間隔に植えられた。
み~んな横に枝を張るものをんんでここに植えたのさ!アッと言う顔をするのだが植えなおすとは言わない。
だからおばちゃんもゲリラ戦でおじちゃんが別の作業をしているときに切る。

どうも邪魔な梅が2本と柿の木が一本あるんだよねえ。


ジビエはいかが?

おじちゃんを歯医者に連れて行って山に帰ってくるととっぷり陽が暮れていて、大変なものに遭遇してしまった。イノシシ。
アスファルトの道を左から右に横切って、あれっと思った時には丸々としたお尻だけがヘッドライトに映った。おいしそうなお尻。

山のサークルでは秋から春先にかけて猪鍋を食べに行くバスツアーがあって、あっという間に満席になってしまう。行きたいと思っても予約しそこねるので、道の駅で冷凍の猪肉を買って鍋にする。

まったく獣臭くない。白い脂身がちじれて口の中で溶ける。里の畑からかすめたサツマイモや百合の根や筍を食べているのでまずいわけがない。

今夜の猪は茶色の豚のような大きな丸いお尻だった。お父さんかお母さんかはわからない。
いつかの夜は母子に遭遇した。

道路の右端のカーブミラーの根元に何やら動く黒い影があって、車を止めて観察していたらウリボウが一匹、左に道路を横切った。縞があって丸々とした猫くらいの大きさ。続いてまた一匹。また一匹。トータルで6匹のウリボウが道を横切り、最後にお母さんがガンをつけながら悠々と子供たちの後を追った。

お母さんと喧嘩をしたらうちの軽自動車が負ける。ぶつけて倒して猪鍋に~とはいかないのだ。ウリボウだったらウチのオーブンに入る。ねぇ、おじちゃん、あんた猪はさばける?
誰が、馬鹿なことを。

うちの父は高圧線に触れておっこちてきた雉も、川で取ったフナやウナギも自分で捌けた。川に出す船は先祖代々の木の船が腐ったので、溶接ができる母の弟をそそのかして鉄の川船を自作し川で魚とりをした。男は捕まえた獲物と乗り物の手入れくらいはできるものであって欲しい。C.W.ニコルかいな。

おじちゃんが札幌で一時期働いていた時、地元の同僚の家に訪ねると、不幸にも崖から落っこちて亡くなったシカ肉のタタキが出てきた。シカは害獣指定されていなかったので、おっちょこちょいでつまずいて死んでしまったシカらしい。ねっとりと妖艶な肉。熟成した牛のヒレのようで柔らかくおいしかった。ショウガ醤油がよく合う。

一昨年の春に庭でコジュケイのお母さんに襲われた。羽を精一杯広げて大きく見せながら、ギギギ叫びながらと突っかかってくるのである。
おばちゃんは自分ちの庭なのに思わずタスケテとおじちゃんに救いを求めた。白と黒のダンダラ羽のコジュケイは行き過ぎては戻りまたおばちゃんに突っかかってくる。

気が付くと庭の端の水路に子コジュケイが一羽落っこちて、40センチの深さの水路を登ってこれずに底をうろうろと迷っているのだった。兄弟は土手の上の雑草の茂みでお母さんを待っている。
おばちゃんが水路に近づいたのでお母さんが迷い子・コジュケイを守ろと襲ってきたのだった。母の愛であった。コジュケイはおいしいと聞いたことがある。が、けなげな母を食べたら鬼畜と言われそうだ。

いずれにせよ山は鳥獣保護区なので、トマトをアナグマに取られても明日は咲くというユリの根っこを猪に掘られても、罠さえかけられない。なまじ罠にかかってしまったら保護区内では殺すことができずにおりの中で餓死させるしかないという。
それはいくらなんでもかわいそうすぎる。

野生人のように川で漁をし猪を捌く田舎暮らし番組のお父さんはすごいなぁ、と感心しつつテレビを眺める。猪のソーセージなどいかにもおいしそうではないか。
自然はたっぷりあって食べごろのジビエもその辺を走り回っているのだが、とっ捕まえ方も捌き方もわからず、指をくわえている半端田舎人のな~んちゃって田舎暮らしなのだ。


仙人になれる暮らし

山で暮らすことのネガティブな点は寒さと湿気。
ポジティブ・ポイントは人との物理的距離が取れること。

ただし、昔ながらの田舎じゃなくて移住者だけ集まった地域。周りからよそ者だと思われているので、十分な物理的距離と心理的距離をとることができる。里までたった20分なんだけどね。

お向かいの中野のおばちゃんによると、四十数年前この山に家を建て里のお肉屋さんにお肉の注文をしたとき、「旅の衆」と呼ばれたそうだ。昭和の話である。

田舎暮らしにあこがれている人、都会で人との付き合いに疲れている人には、山の世界はほっとできる避難所。ヒノキの林にひっそりと建つ隠れ家に住むことができる。
お隣の生活音は全く聞こえない。

壁を挟んでお隣のテレビが聞こえてくるような生活に疲れて倦んだ人が、田舎に引っ越してくると静かすぎるかもしれない。たとえ隣に家があっても、年に数回しか来ない別荘である場合も多い。車は頻繁に通るものではないので、郵便屋さんのバイクはすぐわかる。夜は自然が立てる音以外静まり返る。

雪が降って除雪車が来る前は、雪が音を吸ってここ以外の世界が滅亡したのかもしれないと思うほど静か。ただ、シンと音がない。

里に下りるのも嫌になれば、山のセブンは配達をしてくれる。お弁当は2つから配達可。昼過ぎにはセブンのレジの横にデリバリー予定の買い物籠がいくつも並んでいる。宅配サービスだかを頼むと山を下りることも忘れてしまうのだそうだ。その気になれば本当にな~んちゃって仙人の生活ができる。

山に引っ越してくるような住人の3分の1は人づきあいが嫌いな変人。山でお散歩をしているじい様バア様に「こんにちは」と声をかけても返事が返ってこないことがある。都会での人づきあいに疲れたので、今更もう面倒なお付き合いはしたくないわ、なのかもしれない。

そこまで仙人にならなくてもいい人のためには、山にはサークルもいろいろある。囲碁でも麻雀でもハイキングでも飲み会でもお付き合いを求めている人は好きな分野のサークルで住民交流することができる。ゴルフ場はテッペンと中腹と2つある。お高いものでも町営でもお好きに。

おばちゃんは、卓球を選んだ。
ただこのコロナで活動も停止したり再開したり練習日は安定はしていない。この前、緊急事態宣言が解除されたときに、久しぶりに幹事さんに会ったら、卓球サークルに若い新人が入ったと。
それはめでたいと寿いだら、幹事さんは続けて、若い新人とは実は早期退職の54歳だった。一体うちのサークルの平均年齢はどうなんだ?気になって計算したら平均が「74歳」だったと。

おばちゃんも思わず絶句して、新人さんが平均年齢を引き下げる前ですか後ですか?
“うん。引き下げた後で74歳!”
最長老の先生は去年87歳だったから、早期退職一人ではどうにもならなかった。こんな状態だから、あと10年たつと山はもっと静かになるだろう。

コロナが始まる前年の12月に卓球サークルの忘年会があって、皆さんお年なのでお酒はそれほど召し上がらず和やかにお開きになった。


幹事さんの車に乗り合わせて山に戻る途中、新しく完成した町の火葬場を通り過ぎ、長老がとうとう完成したんか?ここが一番近いから儂はここで焼かれるんじゃな、と感想に実感がこもっていて同乗者一同アハハと同意した。
見晴らしがよくきれいな施設である。高くなければいいが。

山にはいろんなタイプのログハウスがある。薪ストーブを据え付けて山小屋暮らしの雰囲気はたっぷり味わえる。てっぺんに住む弓子さんとお知り合いになっておうちに招かれた。

ログハウスというのは壁と間仕切りを極端まで排除したつくりである。壁で仕切ると、ストーブの暖房が行き渡らなくなるから。


目隠しの衝立のような壁はあるがトイレとお風呂には壁を作ってない。お風呂はストーブと対角線上の端っこにあるので、一番寒いらしい。お風呂エリアに石油ファンが一つあれば寒くなくなると思うのだが、薪ストーブの矜持か?意地か?か導入する気になれないらしい。窓にプチプチを張ると冷えが和らぐよと提案したら実行したようだ。

山に一人住むくらいであるから弓子さんも変わっている。大手の会社に勤め早期退職して女の細腕一本の稼ぎでログハウスを建てた。保護猫と売れ残りのノルウエージャンとしっぽがそそけてセールで安くなったモモンガと暮らしている。

弓子さんも日本の会社で戦ってきた人だから、おばちゃんが話しても引かれないない、素でお付き合いできるからありがたい。

この間の雪はうちでうっすら5センチの降雪。車は冬タイヤで里に下るのは問題なかった。

うちより上にはバスが登って行けずに管理事務所で待機だそうだ。車で里に降りる時、山の入り口が境目になって、警備室の上は雪。下は雨。笑ってしまうほど天気が分かれた。
車の屋根に雪を乗せたまま町を走った。ちょっと恥ずかしい

タコは尻にできるか

お尻にタコができた。
尻にタコができたのは人生で2度目である。
一度目は27か28の時に無職になって2年くらい毎日本だけ読んでいたら、座っていた座椅子のウレタンが尻の形につぶれ、座椅子の形に畳が沈んだ。ほとんど読書廃人である。

今回は本ではなくてラップ・トップを抱えてブログ廃人かもしれない。
朝9時ごろに目が覚めてリビングにでて、朝ご飯のドーナツをつまみながらまずメールの確認である。ドーナツで血糖値が上がると、目と頭がシャキッと覚めるのでワードを立ち上げて、記事の下書きをする。

前の晩、寝つく前に頭の中を走り回っていた文章がうるさくてたまらないので、ワードに取り出す。少しすっきりする。買い物に出ない日はそのまま夜の12時までラップトップを抱え、人間をだめにするクッションに寝そべってコタツに足を突っ込んでいる。

去年のクリスマス前から、この態勢なのでコタツ敷にぺったりついたお尻にタコができた。
年を取って尻の頬っぺたも薄くなってその分、コタツ敷につく面積が大きい。硬くなって、お肌がザリザりになってタコになった。

トイレに行く時と茶を入れるとき、猫と遊ぶとき以外に床から立ちたくない。猫にボールを投げてやると、追っかけはするが咥ええて持ってこないので、おばちゃんが立ってボールを拾いまた投げてやらないといけない。息が切れる。
運動不足もここに極まって、山の冬がもし4か月以上続くならこのまま寝そべったまま再起不能になるかもしれない。

幸い3月には庭が生き返るのでコタツからずり出て、庭の手入れに直立するようになるだろうがそれまでは寝そべる。カリフォルニアの過去の仕事の日々は、横になれるのは1日8時間だけだった。あとはずっと立ちっぱなしだったので、そのぶん今存分に寝そべらせてもらう。ざまぁみろ。

好きなだけ文章を書けるのはありがたい。
ジオシティで日記などを書いていた時に、おじちゃんの会社ネタを書いていいか?と聞いたらば、お前は俺の首を飛ばす気か?と釘をさされて身辺雑記はご法度になった。
もっとも、日系社会は超狭かったから、日本のフリースペースで海外ネタを書いたとしてもすぐ身バレする恐れもあった。詮索が入る環境で当たり障りのないものだけ書くのもつまらなかった。

二人で仕事を始めたら本を読む時間さえ無くなり、書くものといえば英語の業務連絡とGrievanceになってしまいおばちゃんの脳内言語環境内の日本語はめちゃくちゃになった。
家庭内の話しことばの日本語も今から思い出すと、かなり門切り型の決まりきった表現に陥っていた気がする。

それが、平成が終わることに帰国して周りの言語が日本語だけになってしまった。好きなだけ見られる日本のテレビにおじちゃんは夢中になった。いろんな日本語の固有名詞と表現がつけっぱなしのテレビで流れてきて、おばちゃんの脳内の言語回路がゆっくりと息を吹き返し始めたのかもしれない。

庭を造るのが面白くて草取りが楽しくてお花の写真を撮るうちに、文章に残しておきたくなった。フリーブログを借りて、写真をアップし、ぽつぽつと文章を書く。この間のブログのお引越しの時に読み直すと初期の短い文章はとても使い物にならないひどいものだった。

その日本語の文章が変わり始めたのは、去年の夏だった。しゃがんで無心で草取りをしている間に、頭の中を日本語の文章が走り始めた。文面が面白いので一人ニヤニヤ笑いをしながら草をむしる婆は、限りなく危ない婆ばぁだったに違いない。

今でも覚えているがしつこく湧いてくる文章を、ワードで一気に取り出したのが「エンドレスの草取り」、「日本のイチゴは獰猛である

中途半端な文章なのは本人がわかっているので、今更どうにかする気もない。もう時間もないし。おばちゃんはもう人生の第三コーナーを回って、ホームを目指しているのである。十代のころに夢見た文章を書く生活を今実現してそれなりに満足だ。

人気有名ブログなどを拝見すると、華やかな写真にオサレな室内。いかにも豪奢である。おばちゃんのような文章だけのブログは極めて異質だなぁ。通勤電車の暇つぶしにでも楽しんでいただけたらと思う。


コタツよ永遠に

コロナでリモート暮らしを選んだ人はご存じだろうが、田舎暮らし、それも山の一軒家は湿気るだけでなく冬は寒い。
山は景観がいい崖地か、安定の平地で隣の家の屋根が見える場所。家が建つ場所は二者択一である。

おばちゃんは庭があるのを選んだので、がけ地。そんなに急な斜面でもない。どちらかというと高所恐怖があるので、飛び降りて足を折るくらいの高さなら大丈夫。
だから斜面に段々を作れば庭も作れる。ただし、家の半分は斜面に乗りだして立っているので、床下は空気。冬もシミシミとした冷たい空気。だから床下から冷える。

絨毯を買って、寝室からリビング手洗いまで引くと猫も絨毯の上しか歩かない。

最初の冬は雪が数回降って、猫も人間も震え上がった。
どのくらい寒いかというと朝にはベッドルームで吐く息が白い。首から下は羽毛布団で、ぬくぬくしているが鼻が凍れる。ナナちゃん、生まれて初めておねしょをした。猫のトイレはベッドルームにも一つあるのだが、あまりの寒さにお布団から出るのが嫌で、一緒に寝ていたお布団の中でやってしまった。

これは、おばちゃんも大ショック。
何とかせねばならない。もともとカリフォルニア育ちで、帰国して気温が20度を切るとおなかを壊すようになったから。寝室を温めないと。

ここで厄介なのは、おじちゃん。
とにかく目ざとい、耳聡い。ファンの音がするのは嫌。風が来るといや。匂いがするのは嫌。

それじゃあ、オイルヒーターしかないやんけ。それでデロンギのオイルヒーターを買って、寝室に置き襖を締め切りに近くするとあったまる。電気代が高いというので、買うときに質問したら24円/時間だという。一晩200円か。

次の月に電気代の領収書を受け取って開いたら、これまでの人生で見たことがない5桁の数字が並んでいて、領収書を持ったまま固まった。
カリフォルニアの家なら全力で24時間ACをつけっぱなし、毎晩ご飯にオーブンでチキンの丸焼きを作ってさらに、毎日洗濯乾燥機をぶんまわすとこんな金額になるかもしれない。
日本の電力基本料金はアメリカの3倍になるから、昼間はコタツがつけっぱなしだったしな。

さて、おばちゃんはまた考えた。
保温をするにはどうしたらよいか?熱が逃げるところはどこか? 窓。

景観を味わうお家の作りで、ちっちゃいくせに家には12個の窓がある。
窓際に立つと空気ははっきりと冷たいのがわかるのだ。
すべての窓を断熱ガラスに取り換えれば保温に効果があるだろうが、コストパフォーマンスに人生の指針を切り替えたので代替えの策を考えた。

里のホームセンターには様々な防寒用品がある。目を付けたのは、ウレタンの屏風のようなパネル。普段は窓の両脇に畳んで置き、夜は繰り出して寒さが和らぐ。ちょっとだけ。

パネルを伸ばしたり畳んだりしているときにピカリとひらめいた。おばちゃんは雨戸を引き出すと裏側からパネルをあてがってみた。やっぱり!サイズがピッタリ!
うれしくなって、ホームセンターでパネルを買い込んで、すべての雨戸の裏に張り付けた。さらに断熱効果が抜群であるという窓にはる透明なビニールシートを買い小窓を残して窓に張った。
比較に100均で買えるエアシートも張ってみたが、効果はほとんど同じ。
夕方冷え込み始める時間には雨戸をしめ、さらにウレタンシートの屏風を伸ばすと格段に保温効果が上がった。

寝室のデロンギをかたづけ、寝具も毛布が一枚に羽毛布団だけで十分な温かさになった。

さて、リビングの暖房器具はファンヒーターである。それも灯油タンク90リッター外付けのファンヒーターで朝起きた時から寝るまでつけっぱなし、。それにコタツ。

ああ、炬燵・コタツ!この暖房器具は天才日本人の究極の発明だわ!
人間疲れて帰ってきた時、アームチェアにオットマンを足して、どかっと座っても、カウチにごろっと寝っ転がってもなんだかもう一つ体が弛緩しない。いまいち体から最後の緊張が解けないのである。

ところが、コタツは違う。
寝そべる。基本床に寝そべって、ごろ寝体制。
半身起き上がるにも、ビーズクッションから。
この人間をだめにするクッションという名前にまずほれ込んで、日本から輸入しようとしたのだけど、商品より高い送料にあきらめていたクッション。

引っ越してコタツを仕立てて、人間をだめにするクッションを置いて、ずっぷりクッションに潜って寒い時はそのままこたつに潜って、緊張という緊張はなくなった。怠惰。ああ、幸せ。

キリッとまなじりを決して戦う生活は終わったのである。人生は別のフューズに入ったのである。戦士は山の隠れ家にこもって日々ラップトップを置いて好きなことをしてよいのだ。おばちゃんはこの先、少しづつ欲を捨てて仙人になるつもりだ。

ただ、いまは一つ欲しいものがあって、それはマジック・ハンド。
コタツから出たくないので、ティシュでもミカンでもなるべくマジックハンドで取れるものならみんな取りたい。


移住4年目

先代のおばちゃんから受け継いだ庭は、何が出てくるか分からない。
おばちゃんは野草が好きだったようで、いろんな山野草がひょっこり生えてくる。

blue pam

この青い花・たぶんキク科も庭を発掘し日が当たるようになって、2年目にひょっこり生えてきた。葉っぱは雑草かもしれないが、なんか由緒ありげ。自己主張をする葉っぱの場合、素人のおばちゃんはなんとなく、気おされて抜きにくい。

育つままにほっておいたら花が咲いた。夏には悪くない花である。丈夫で虫に食われず、水やりも必要ない。生粋の野育ち。

緑の勢いがとても盛んになった。
おばちゃんの努力は3年かかって、やっとそれなりの形になりそう。シロタエギクが花を咲かせたのはこれが初めて。

カンパニュラも4年目で、今年初めて2巡目の花が咲いた。去年は下まで咲いたら花穂を切って、シーズン終了だった。
アスチルベ、白もあったはずだったが、溶けてしまったか。かぶさっているのは、畑の主人のキクイモである。境界をまたいで来たら、引っこ抜くからと言い渡してある。

植えた覚えのないオキザリス咲かせるつもりで寄せ植えに植えても、一向に花を咲かせず、ひょんなところから生えてきた。
おばちゃんは絶対に植えていない。おばちゃんとは相性が悪いなと思っていたら、オキザリスはカタバミ科なんだという。花は可愛いけど。

山の庭でもユリが咲き始めた。イノシシに要注意である。イノシシは鼻がよく、ユリの匂いを探し当てて、
ユリ根を掘るのだ。明日咲くという夜に掘られると、おばちゃん、大ショックである。

ダンナが1っ個150円のカサブランカを見つけて植えたものだ。150円に見えない立派な花が咲きそうだわ。ホタルブクロと競演する。ホタルブクロは地下茎でどんどん増える。

夕べの激しい雨は明け方にはすっかり上がった。今朝の庭は爽やかな初夏みたい。ヒュペリカムの実がホントに宝石みたい。シダもしずくを乗せてしっとりいい感じです。

蚊を退治する


おばちゃんは、すぐ蚊に刺される体質だから庭に出る装備はだんだん大変になった。夏は脱水症状を起こしやすいので、薄くて体感マイナス3度というワークマンのシャツを買い上に虫除けネットをずぼっとかぶる。

手袋からシャツ迄の間も狙われるから、同じくワークマンで手脚絆?を買った。虫よけネットにもパンツのお尻にもミントオイルをシュッシュする。虫よけシールを服に貼ったこともあったけど、山の蚊やブヨはパッチ程度ではめげなかったのだ。

蚊は花や雑草の陰にいるから庭の雑草は抜いて風遠しをよくする。花は太陽と水だけでなく、風通しも大事だと園芸王子も言っていたね。風通しが悪いと蚊も潜伏しやすいからね。

おばちゃんの庭はなるべくエコを目指したい。生ごみから”ぼかし”で作った堆肥をやり、貯めた雨水で真夏は水やりをする。
雨水タンクは専用が売っているが、お財布にもエコがいいわ。先代のおばちゃんは、どういうわけか床下に大きなポリバケツをいくつも残していったので、ダンナは雨どいにパイプを継ぎ足して雨水タンクが3つできた。

ところが、ふたがきっちり閉まらないのでこのタンクにボウフラが涌くのだ。
このぼうふらをどうしたらよいか。カナダの園芸ブログを読んむと天然自然素材でできたボウフラ防止パッドみたいなものがあるんだそうだ。水場に沈めるとボウフラが涌かないという。

おばちゃん同じようなものを探したが、ホームセンターや園芸センターであるのは殺虫剤である。水は野菜や花にやるので、殺虫剤は困る。

ふと、思いついて蚊取り線香を5cmほどパキパキ折って水に放り込んだ。蚊取り線香は除虫菊から作られていたはずで、天然の除虫菊なら野菜も害はないのではないか?

比較対象として、ボウフラ駆除用の銅メタルを別のタンクに放り込んだ。どちらも今のところ、ボウフラが涌いていない。

雨水タンクにほおり込んだ蚊取り線香と銅メタルはどうなっているか?夕べが激しい雨だったのでバケツのふちまで水がたまった。

あふれてはいないので除虫菊成分は多少薄まった程度だと思う。昨日の昼間はよく晴れてフタを開けたままだった。早ければボウフラは1日か2日で孵るそうだから金曜日ころにははっきりした結果がでそう。

青のバケツは蚊取り線香入り。ばらけて黒く沈殿している。

黄色いバケツは銅メタル。ボウフラはいない。銅メタルの緑青成分でボウフラを駆逐するのだろうか?野菜にはやらずにお花専用かな?

朝には雨が上がっていた。梅雨本番?お隣のアジサイも元気だこれは庭をさまよったヒューケラ。垣根の根元に落ちついて葉が増えた。

一番最初に菊を植えた百日紅の根元には”キクスイ虫”がいるらしくて花が咲くころ皆しおれてしまった。山のサークルで知り合った大学の農学の先生だった方に聞いたら薬も効かないらしく、土壌を消毒するか別な場所に菊を植えるしかないのだという。

菊はお引越しだ。

この多肉に似た葉っぱの花が「3時草」。園芸店のご主人によると、毎日3時に咲くから3時草子供が喜ぶよ、と言っていた。おばちゃんも喜ぶ。

この草、時間には正確だ。子供に持たせるといいかもしれない。この花が咲いたらウチに帰るのよ。って。

中伊豆のリサイクルショップで見つけた染付。苔玉を乗せるといいよね。
おばちゃんの管轄はお花で、野菜はさわらせてもらえない。今年おじちゃんが植えたトウモロコシは実が付き始めたころに、動物に食べられて今は実が一個しかついていない。この一本も食べられるまで育つだろうか?

ほうれん草とレタスは安定して採れるようになった。トマトとキュウリはおじちゃんがプランターを作りまくって植えたので、サラダに重宝している。

豪雨


一昨日からうんざりするほど雨。台風並みの豪雨が断続的に降ります。豪雨の時は、うるさくてテレビも聞こえにくいほど。
山には水路がいくつもあってそこに流れ落ちる水流も轟音がすごい。

熱海の伊豆山で土石流が家を押し流したというニュースが入ってきた。

長いなが~い雨の間に庭はひどいことになってる。花ガラが切れなかったので、花びらが溶けてしまってへばりついているのは哀れ。一本だけ咲き遅れていたサツキ?ツツジ?が満開。

3日前から急に気温だけは上がって、25度近くになっていたので2本あるむくげの1本が咲いた。去年9月に表玄関から段々に移って心配だったが、咲いてくれた。ちょっと花は小さいかもしれない。

4年前植えたトレニア80円は、ひと夏で段々庭・玄関庭を征服して、隣とお向かいさんにも飛んでしまった。ここはお向かいさんのインペイシェントが咲くはずだったのだが80円に押されている。でも、右の写真のどこかにインペイシェントがいるはず。インペイシェントを探せ!

サントリーのラトゥールはまた花を咲かせた。背丈は期待したほど伸びていないけど。成長が早いはずじゃなかったか、。この雨だからしょうがないのかな。

この間の長雨でペチュニアと日日草が溶けてしまい夏の庭は花が少なくて寂しい。むくげはなかなか頑張っているかも。やはり雨と気温のせいでコリウスも小さいわ。

コキアは初めて植えたのでわかんないけど、秋口?に真っ赤になってくれそうだから楽しみ。岩ヒバは元気になった。

ハツユキカズラ

初雪カズラは園芸店にある時は楚々としてすごく可愛いのに、地植えにして3年も経つと逞しく緑が勝ちはびこってくるので、おばちゃんみたいにふてぶてしいというか。春先にかなり切ったんだけどね。

満天星ツツジの下に(しまった!)植えたクレマチス満天星の花が終わった後に剪定をしようとするとクレマティスのつるが!
ギボウシが勝手に生えてきちゃって今んとこまだ大きさが脅威ではない雨のせいでみんな飛んでもない方向に倒れてんの。
長雨の後に猛暑が来て30分で頭がくらくらするから日中は3時ごろまで草取りはむり、4時からは蚊が出勤してくる。どこもかしこも伸びすぎか、枯れるかひどいことになってきた。いいとこだけ今年最後のカラーかな。

昨日の日向の体感温度はやっぱり30度越えで、ワークマンー3度シャツが重くなるほど汗をかいた。ミントオイルのスプレーを背中にかけてもらっていたので、風が吹くと体感温度がひゅっと下がるね。

おじちゃんの米ナスと空心菜(2回目)とトマトの畑。
空心菜は割と柔らかくいただいた。

2度目の梅雨かしらね。日日草も溶けてしまった。ガウラは倒れてもう終わりそう。色があるのはカラーリーフくらいよ今日つ雨が降るか分からないの。花は溶けて雑草が元気で木はみんな伸びすぎ。なんとかしなくちゃ。

伊豆のジャカランダ

ガーデンセンターでジャカランダを見たときは、おじちゃんと二人飛び上がって驚いた。苗木は30センチほどで安かったから3本買った。

ウチの山の庭は冬になると一番寒い時がマイナス5度まで下がったから庭の日当たりがいい石垣の手前に植えた。夏には葉を茂らし順調に1メートルを超すまでに育った。11月になった時、ねむの木そっくりの葉は黄色くなってパラパラと落ち、ジャカランダは丸裸になった。地面は刈り取ったススキとカヤで覆いそのまま年を越した。生きてるのかしら?

翌年の春、おじっちゃんはジャカランダを3本とも掘り起こし大き目の鉢に植え替えた。4月には裸だった木に葉が出てき茂った。生きていてくれてホッとしたけれど、花が咲くまであと何年かかるのかしら?

1メートル30ー40センチの高さでは真夏になってもつぼみの気配もなく、また11月が来て葉がすっぱり落ちた。おばちゃんは寒さを避けるために鉢をベランダにあげ、エアシートで覆ってぐるぐる巻きにした。

次の春に朝日が当たるように玄関先に移動させたけど幹は一向に太らず葉の付き方も少なくなった。1本は天辺から30センチほどで枯れたのでおじちゃんが枯れた部分を切り取った。なんだか、地植えにしていた時より細くなったようだ。
10月に早くも葉が全部落ちてしまい、おじちゃんが鉢から抜き出して段々庭のベランダの下に植えた。随分小さくなったようだ。
ジャカランダは高さ3m~4mにはなるし、幹の太さも20センチ以上になる。おじちゃんは3本とも同じ場所に植えたが、幹の間隔は20センチほどしかない。今年の冬越しはどう乗り切ったらよいのだろう?

青年イノシシの襲撃

4~5日前にイノシシがやってきてユリを掘っていった。同じところに植えたグラジオラスとダリアもついでに
めちゃくちゃになり、息悄然のおばちゃんたちは、とりあえずみんな掘り上げたわ。今年のお庭は5月の黄金の時期がたった2週間しかなく、梅雨入りしてしまって、雨が降り続いてペチュニアも続いて植えた日日草も撫子も花が雨で溶けて、雨がやんだと思ったらカンカン照りと猛暑がやってきて雨で弱ったお花のとどめを刺した。

先日のイノシシはちらっと影を見たお向かいさんによるとまだ小さいイノシシらしかった。大人のイノシシならもっとエグく土を掘られるから、青年のイノシシにウチのユリを食われたと思うとおばちゃんは、悲しい。

お隣さんの庭は青年イノシシのミミズ掘り場になってどんどん赤向けになった。ヤブランは元気だが、その向こうのアメリカンブルーは花が咲いてないの。
今朝の明け方は寒くて、おじちゃんはもう毛布と冬のカーペットを出せというのよ。この山は秋がとっても短いの。あっという間に秋よ。

イノシシの再突撃
明け方猫が怯えたんだって。おじちゃんがイノシシがまた来たんじゃないかと庭を
見たら、またやられた。ユリを全部移動させた後に、またほじくったよ。おかげで楽しみしていたコキアが全部掘られた。花が少なくなる秋のために植えたのに!おばちゃんはホント悲しい。おじちゃんは今朝からせっせと柵を倍の高さにしている。
多分お向かいさんとお隣さんの境目から侵入していると思われるので、柵を高くして網を張っている。おばちゃんはこの時のために育てた唐辛子をせっせと刻んで土に蒔いた。

おじちゃんはこの前大鍋に収穫した唐辛子をほり込んで唐辛子水を作りいま発酵させている最中だ。この程度で撃退できるかどうかは分からないけど、とりあえずやってみる。

雨が多すぎるのよ

雨が多すぎたから、花はダメになったのにシダと苔は元気。随分トリミングしたけどそれでもこんなんよ!

コケ庭を目指しているつもりはないんだけど。コケの上に飛び出しているのがコガネシダかクラマシダ。

調べたけど二つともよく似ているのでわかんないのよ。今年はそのシダばっかり伸びて、苔が見えなくなったのでトリミングをしてこの状態。おじちゃんが伐採した天然木の枝で作ってくれたベンチ。何もしない天然木だと3年くらいしか持たないのね。

伸びているのが一昨年山で見つけて植えたアケビのつる春に花は咲かなかったからアケビは実らないわ。

前のおばちゃんが大切にしていた岩ヒバ高いんですって。家が売りに出されていた間に随分盗まれたらしいわ。これだけ大きくなるのにたぶん10年以上かかっていると思うの。お花で元気なのはヤブラン

100円で買ったアジュガは元気よ。
コケだろうがシダだろうがとにかく伸びてるわ手前の右が岩ヒバで左のピンク初雪カヅラよ。初雪はほっといたらみんな緑になっちゃったから、トリミングしまくったら白とピンクが出てきたわ。

前のおばちゃんは斑入りが好きで、雪の下も斑入りが多いのよこのコケは生やそうとして生やしたんじゃないの。
生えてきちゃったの。カサブタみたいに一年草のこぼれ種なんか負けちゃうの。
雑草もほとんど生えないの。どうしたらいいのかしら。雨が多すぎたのよね。

おばちゃんは、アジアンタムが好きで鉢植えで何度も買ったことがあるのだが、みんな枯れてしまった。
この家にはアジアンタムが自生していたので、小躍りして買った。結構茂る。トリミングしないともじゃもじゃになってしまうので
適当に刈りこむ。中伊豆のリサイクルショップで買った石膏か石かわかんないけど1500円。

秋海棠 は夏の終わりのお知らせ

秋海棠は今がさかり。
絡んでる葉っぱはチェリーセージ。今年最後のガウラ。おばちゃん家は11月過ぎるとガウラも地上が枯れてしまうの。これは、日日草と秋海棠とアジュガとアスターがケンカをしている。

カラミンサ後ろの葉っぱはアカンサス。今年の春植えて再来年の開花を狙っている。アカンサスのために土を入れ替えてふかふかにしたんだけどなぁ

高校時代の親友ひとみちゃんによると、もう稲刈りが済んだんですって。秋じゃないの!夕べも小雨が降って、今更秋のお花を植える気になれないわ。山の11月にはお花が全部終わるので、今から植えても後ひと月半よ。
寂しいわね。

おじちゃんはもう来年のチューリップを買い始めてるの。チューリップの花が終わったら掘り上げて秋まで保存!
って、いろんな本に書いてあるけど掘り上げた後60~80球をしまっておく場所が無くて、日陰に置いておいたら
梅雨で腐っちゃったのよ。

だからおじちゃんは去年の球根は無視して、また植えるのよ。去年咲いて痩せてしまった球根は2~3年ほっておくとまた太ってひょいと茎が出てくるから。地面はちょっと込み合うけど、毎年植えて行けばチューリップも毎年にぎやかに咲くじゃないこれは終わりかけたガウラよ。
ジェラニュウムも細々と生き残ったわ。

このタコつぼみたいなテラコッタは対で買ったの。
3株の風知草がだいぶ増えたわ。前の住人が植えたスズランと同じ場所に植えちゃった。今さらどうしようもないの。
スズランが咲くころは、風知草の葉が無いので頑張って共生して欲しい。

これはグレコマ、ちょっといい匂いがするの。どこでも伸びるけど11月はやっぱり枯れて、春先に紫の小さな花が咲くわ。

山は鳥獣保護区

おじちゃんが夏が終わってしまったのが悲しいのか、藤だなに風鈴をぶら下げたのよ。あれ、?もしかしてイノシシ対策なのか?

この山は鳥獣保護区なので駆除ができないのよ。イノシシ用のワナ檻で捕まえてもズドンとすることが出来ないのでやらず飢え死にさせるしかないんですって。もちろんそんなひどいことは誰もやりたくないので、捕獲用オリは管理事務所の前に飾ってあるの。

イノシシがそれを見て嫌がって逃げるかも!って。
ウソだけど。

玄関の寄せ植え。園芸店で売っているお花があまりにも少ないので、寄せ植え担当のおじちゃんも相当困っている。
今年一年、お花屋さんはすごく品ぞろえが減った。

クリスマスローズは来年用に新葉が出てきたわ。今年のお庭はあと少し

木犀 秋の香

昨日からかすかに香っていた木犀が今日はもっとはっきり匂い出しているの。玄関の木犀は春に咲いちゃってバカ木犀。お隣の大木はなんと7~8メートルある大木よ。庭全体にいい匂いが充満しているの。

幻の白の彼岸花も咲いたわ。前の住人のおばちゃんが植えた物で、去年は咲かなかったの。一本だけ、清楚ね。

初雪カズラは元気。
おばちゃんがそこら中に植えちゃったから。ヤ今年の春植えた宿根草のペンステモン・モーリー
4株植えたんだけど、これが一番日当たりがよかった。ブランもお花は宝石みたい。これも宿根草のペンステモンか何だっけ?
ベロニカ?

朝の気温が20を切って爽やかな天気になってきたわ。台風の影響が来る束の間かもしれないけど。今年最初のホトトギスが咲いたの。お花を見るとよくできてるわね、と思うの。でも、お庭のあちこちにとんでもなく出てき過ぎるのよ。一本だけ白のホトトギスもあるの。

チューリップ好きのおじちゃんが第一陣を植えちゃった。私はピンクのチューリップが好きなのだが、おじちゃんの好みは深紅や黒だったり。フランネルフラワーが一株弱ってたから、おじちゃんに捨てられたわ昨日スーパーの駐車場の端っこでカラミンサが生えているのを見つけたわ。
側の家の人が植えたのかしら。ウチのカラミンサはだいぶ増えたほ~ら、秋よ。

夕べから断続的に雨


気温は20度あって外に出るとむっとする。雨が降っているときはイノシシも出てこないらしいのね。おじちゃんが柵を高くしてから再襲撃は無いけど。畑に残っているのは唐辛子とピーマンとオクラ。ミョウガの茎は一昨日全部切っちゃった。これから菊イモの花が咲くの。樹齢40年を超すヒノキの林。山のそこら中がこんなん。日本では建築木材不足らしいけど、山のヒノキは

なかなか切り手がいないの。日当たりが悪いし枝が電話線を邪魔したり、オーナーが依頼すると一本切るのに3万かかるのよ。材木が必要な業者が買い取りに来てくれればいいのに。

苔庭

Leaves & Mossになっちゃった庭。華やかな色がないわ。ちょっとシブすぎる葉っぱ&葉っぱをご紹介。

コケも今年は雨が多かったのでコンナンなりましたが、雑草が間から生えたら抜いてカンカン照りの場所では
まっ黄色で枯れてしまいます。

ワイアープランツも葉っぱが丸くて可愛いので、植えましたが3年で正体がわかりました。これはほっとくとジャングルになりますわ。

伸びた茎の先が地についてそこから根を生やすんでうっかりすると間に手も入らないほど茂りますんです。
おばちゃんだって秋の紫のお花をいっぱい載せたいのだけど、山は涼しいから桔梗はみんな終わっちゃって、リンドウはまだだし、紫式部は肥料をやり過ぎたら葉っぱばっかり大きくなってトリミングしたら花が咲かなかったのよ。

これは瓦よ。
おばちゃんの庭に転がっている石は溶岩石が多くて、瓦の上に2年ほど置いといたら苔が生えたわ。
売ろうかしら?

このシュッとした奴の名前が分からない。知らない間に10センチくらいに育ってて姿が可愛いから
放置したらこんなに立派になんなすって。おばちゃん、嬉しい。おばちゃん家の”岩”についているコガネシダだかクラマシダ。もう少し寒くなると、全部黄色になるの。年々、株がでっかくなるわ。

おばちゃんだって秋の紫のお花をいっぱい載せたいのだけど、山は涼しいから桔梗はみんな終わっちゃって、リンドウはまだだし、紫式部は肥料をやり過ぎたら葉っぱばっかり大きくなってトリミングしたら花が咲かなかったのよ。

アフリカオクラね。みなさんと同じく畑はオクラとピーマンとが元気。秋キュウリもトマトも終わったの。このラトゥールはどんどん伸びてますが、耐寒性はあるのかな。1月の山は―5度まで下るんだけど。
台風が過ぎて爽やかな朝ですわ。

秋海棠


毎年8月に突如として表れてずんずん増えていく。花が終わってギボウシと同じように地上が枯れてすっぱり消える。風知草も穂が出ちゃったわ。あと2月もすると全部黄色になっちゃって、黄色の枯葉が風に風知草5月から思うようにお庭ができなかったわ。

宿根草を植えまくったのに育ってくれず、モグラは暴れまわって植えたばっかりの高い宿根草がやられてしまった。

一年草は溶けてしまってがっかりよ。日が短くなって雑草の伸び方が鈍ったわ。
なんだかおばちゃんは迷ってる。
インスタなどを見ると、ポール・スミザー並みのさやさやと風になびくナチュラルガーデンのお写真がわんさと出てきて、おばちゃんは打ちのめされてしまうのよ。皆さん、かっちょいい素敵なナチュラルガーデンをお作りに
なってるのね。

ととのったシュッとしたカヤだとか、一面のベロニカだのどうやったら育つの?悩んでしまうわ。皆さん緑の親指をお持ちなのかしら。写真もすご~く素敵。

おばちゃんは決まりきった型にはまったお庭より、ナチュラルガーデンの方に惹かれるのだけど、おばちゃんの庭は柵から外は”天然のナチュラルよ”カヤも野イバラもススキも全部天然で生えてるわよ。100%ナチュラルさ。

柵から内側に技巧を凝らした自然に見えるナチュラルガーデンを作る?って私バカじゃん。
だからおばちゃんは色々悩んでいる。

伊豆の自然の山の中でどんなお庭が合うのかしら。このお庭はこじゃれた木の車輪やら鳥かごだのは似合わないの。
でも石の灯篭なんか置いた瞬間、和風でカタにはまるのが嫌なのね。

日当たりの悪い庭の半分は岩と苔でシブい庭も悪くはないけど。な~んかパンチがないわよね。いったいどうしたらいいのかしら。

とりあえず来年用の球根類をさがして園芸店を回るわ。秋は紫の花がよく似合う。
ついでに言えば、春は黄色とピンク夏は白と青が素敵。

今年一番の爽やかな天気かもしれない。新たに雑草が生えてこなくなったし、枯れた枝を始末して春用のフリージアも植えた。苔だって秋色になった気がする。

コタツ開き

朝の気温は20度を切ってる昨日から猫たちが人さまの毛布のひざ掛けの下に入りたがるので、
意を決してコタツを入れた。人間様も足が冷えて寒かったのでコタツはホッとする。これから来年の4月までコタツ生活だ。

田舎暮らしにコタツは必需品よ。山に薪ストーブをつけている家は多い。売っている枯らした薪は一束300~から500円ほどする。真冬のひと月で5万円分の薪を焚いたという知り合いがいる。一人暮らしで自分で薪を割れないので買うしかないという。

引っ越すときにおばちゃんたちには薪ストーブは無理だと思った。70歳を過ぎて薪を切ったり割ったりは体力的にシンドイ。
家には90リッターの灯油タンクがついたファンヒーターがあって、一年の7か月は稼働する。田舎暮らしは光熱費が高いよ~。

おばちゃんは真冬になると雨戸もカーテンも閉めてひたすら防寒に徹する。丸まったハリネズミみたい。
山の秋はものすごく短いの。

草取りはもうそれほど必要なくて、降ってくる落ち葉の始末が大変。一昨年まで毎日庭にドングリが降ってきて3Lのバケツにすぐ一杯になった。ドングリの木が腐ったのでもう心配はないわ。

ホトトギスはいろんなところから生えすぎるので、随分抜いちゃったわ。花びらの斑点が一瞬昆虫に見えるときがあるわよね。

葉っぱの紅葉が始まったのエリゲロン。一回り花が小さいわ。
チェリーセージは横に枝が張るから剪定して、その枝を差し芽にするとよく増えるの。

庭と家の周りにぐるりと植えようと野望をめぐらしたけど、おばちゃんはあんまり茂るのでもういいやと飽きたのにおじちゃんはあちこち挿し芽をしまくる。

チェリーセージが取られたわ

家の前の道沿いに花が咲くチェリーセージを2本植えたはずなのに、いつの間にか抜かれていたらしい。イノシシはチェリーセージだけを抜かない

イノシシにいっぺん掘られてスカスカに弱ったコキア植えて3年目のアンデスの乙女アンデスの乙女って夏から秋が開花じきだっけ?春咲きと間違えてた。

去年の秋にホームセンターでホダ木、JAでシイタケ菌を買った。おじちゃんが菌を打ち込んで日陰に立てかけ、真夏はDaisoのすだれで覆い、時々水をかけてほったらかしにしておいた。

この前、すだれをめくったら野良猫が子猫を生むようにポコッとシイタケが出来ていた山持ちの同級生に出来たよ~と知らせると、シイタケは雷などの衝撃音を聞くと育ちがいいのだそうだ。先週と先々週は雷がよく鳴っていたから育ったのかも。

人生初のシイタケで嬉しいが、いつ収穫したらいいのかわからない。おじちゃんはいつももったいながって、イチゴだって
トウモロコシだって大きくさせようと待つから、カビが生えちゃったり、動物に取られたりする。

頃合いを見て、一緒に収穫をしよう。バンザーイ。

後記:
おじちゃんが勝手に収穫した!一緒に取りたかったのに。シイタケにエビ新庄のタネを詰めて揚げた。真っ二つに切って、おじちゃんと食べたのだが、、、。香りが薄い。
二人で傾げながら、香りが薄い。スーパーのシイタケのほうがおいしい。農業は難しいね。


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