せっかちの極み

生まれついてのせっかちで花を待つのがなかなかつらい。
ふもとの里は水仙もすでに満開なのに、うちはまだつぼみだ。
花屋の店先のリナリアとネメシアは満開でうちのネメシアは去年の枯れた枝から緑の葉がちょろりと覗いているだけ。待てない。
待てないから買ってきた。

ネメシアである。
毎年、色変わりの新色がでておばちゃんの購買欲とコレクション欲を刺激する。クリーム色に紫の差し色が入っていたり、なんとエレガントであろうか?つい買ってしまった。
こういう色変わりは原種より暑さ寒さや抵抗力が弱い。来年生き残って芽が出てくるのは結局原種の紫かピンク系だったりする。

庭の大部分はまだ荒野。満開なのは沈丁花だけ。梅がちらほら。は~よ咲け。と思う。なんで早く伸びてくれないかと思う。インチキして咲いている花を追加で植えた。うちの子もつられて咲くかもしれない。

黒い地面が見えていると、猛然と植えたくなるよね?
左の写真はおじちゃんが去年チューリップとコピアを植えて日陰を作るのにゴーヤと紫のラタトゥイユ?みたいなフランス系の名前のツタ系を植えたのだったが、おじちゃんがすっぱり更地にして、枯れた苗も全部引っこ抜いてくれたのであった。

おかげで「おぎわら植物園」から取り寄せたブルーのベロニカも影も形もなくなった。根っこくらい残っているはずだったのに。

おじちゃんも黒い空き地を見て猛然と植えたくなったと見えて、チューリップの苗とグラジオラスとなにか球根類を植えた。セールで100円になってたルピナスも植えた。

庭の大部分はまだ荒野。
満開なのは沈丁花だけ。梅がちらほら。は~よ咲け。と思う。なんで早く伸びてくれないかと思う。インチキして咲いている花を追加で植えた。うちの子もつられて咲くかもしれない。

大好きなダーラは園芸店で出ていたので買った。年越しをした家の子はまだつぼみもつけていない。去年売れ残りのオレンジ色のダーラを見つけて植えたけどオレンジ色のほうが元気みたいだ。

でも、やっぱり一番きれいでかわいいと思うのはアップル。はよぅ、咲け。

満開の沈丁花は白一色と白紫と2本ある。実をいうと沈丁花とクチナシは匂いが強すぎてあまり好きではない。

おじちゃんが去年、エリカのお引越しをしたので今年はあまり花付きがよくない。お隣がエニシダとチェリーセージなので、頑張らないと負けてしまう。

とにかく、早く咲いて。早く育って!おばちゃんの願いです。


移住3年目

サラダバーにアーティチョークがあるとおばちゃんは狙いを定めて、ごっそり頂戴する。はしたないわぁ!でも好きなのよ。

瓶詰の茹でアーティチョークはホワイト・アスパラとヤシの芽と並んで高い缶詰よ。竹の子を食べているよなホクホク感が大好き。ぜひ、もう一度食べたい。

まさか、伊豆のガーデンセンターにアーティチョークの苗が売っているとは思わなかった。観賞用らしいのだけど、ウチは食用よ!

花を収穫してガクの上の方を1/3切り落とす。根本も1センチほど切り落とす。
湯に一つまみ塩を落とし、レモンスライスも数片いれて茹でる、ゆでる。
竹の子をゆでるくらい時間がかかる。

茹ったら外の固いガクをみんな外し根本だけになったら、適当にブツ切してマヨネーズ系のソースか、ランチドレッシングでいただく。ああ、自分で育てたアーティチョークはうまいなと言ってみたい。

今年の夏は楽しみ!

子供のころは、アケビはなかなかお目にかかれない山の実りだった。
山の早い秋を散歩していると、竹藪のふちにアケビの実があるではないか!まだ、口がハゼていない緑の実だ。ありがたくいただく。他にも実っているはずだから、葉の形と蔓をしっかり覚えて散歩をすることにする。

次の春、山の路地を散歩していると唐突に足が止まった。なんと、一軒のお家の垣根にびっしりとアケビの蔓が巻き付き、なお薄紫の花をつけているではないか。感激した。
アケビを垣根にする。アケビを栽培する。考えもしなかったこと思いもつかなかったことを発見してうれしい。早速実践してみようと思う。

これは2株とも5葉アケビ。園芸店で2株買い今年の春にあの薄紫の花をつけてくれた。
3葉アケビと一緒に植えると、実つきがいいそうだけど、園芸店では3葉がなく、山をほっつき歩くと、これかなというツタがあったので、別の場所に植えてみた。3葉と5葉がそろったので、秋にはきっと実をつけてくれる!

ウチの庭には岩がある。
軽自動車ほどの大きさで、家を買ったときは知らなかった。庭の雑草を刈り取っていた時に南の端は妙に盛り上がって土が薄いので下は岩だと分かった。

枯葉と腐葉土に覆われていた岩から余分な土やシダを落として発掘したあと、岩の全容が見えてきた。しぶとく残っていた岩ヒバは一体何十年物になるのだろう?立ち上がった茎は10センチにもなる。年季が入った苔もついていて庭の南に鎮座してる。かっこいい。

箱根の庭園で、溶岩石を割って生える松柏を見てしまってすごい迫力だった。松柏は無理だけど、モミジや杉はどうだろう、この岩にも付くだろうか?

おばちゃんは、杉だか檜だかの実生を岩の上に置いて苔と土をかぶせて3年たった。背丈は伸びていないが枯れてもいない。

檜の年輪

お向かいが、大きくなりすぎた檜を伐採した。
輪切りになった年輪を見ると、、。外側の年輪10本ほど白くて年輪との間が少しおおきい?
ここ10年は間違いなく気温が高いんだ!

この山が開発されたのは40年ほど前の昭和の末期という。
そのころの山はもっと気温が低くて、夏でもクーラーが要らなかったと最初のころの別荘の住人であるお向かいさんが言う。

線状降水帯」という言葉は、帰国して初めて知った。昭和の時代にそんな言葉はなかったよ。

90年代の初め、渡米した当時はカリフォルニア・OCでも、70年代はクーラーが要らなかった。ジョイスが全く同じことを言っていた。

温暖化は、地球規模で起こっていることだと実感する。

園芸のページでも、植栽の植え付け時期、花の開花時期など、温暖化で違っ来ているのだと。今、夏の日本の気候はマレーシアより熱いらしい。

DIY

工作は主人の担当だ。
私は好きに注文を付ける。伐採した木がたくさんあったから草取りの合間に休めるベンチが欲しいと注文した。

最初にできたのは、二股の幹を利用した 一人掛け生木の丸太。

天然木はあっという間にカビて傷んでしまうので、半切り丸太の二人掛けが痛んだ後、ホームセンターで木材を購入し、生産証明としておじちゃんは背もたれに自然木をあしらった。なかなかよくできていると思う。

先代おばちゃんが自分で張ったコンクリート(先代のおばちゃんはリタイアした後の作業なのにすごいよね!)の回遊路は段々庭をゆるやかに南に下って、岩のそばを抜けて庭を回遊して北の端に突き当たり、また昇ってデッキに戻る。南端の回遊路と岩の間はツツジが植わっていて水はけが悪かった。

それで思い切ってツツジを抜いて掘り下げ、主人にコンクリートの底を張ってもらって水が流れる水路を作り、拾ってきた拳大の石を積んだ。だんだん庭には池も流れもないのね。晴れた日には枯れ山水を楽しめるように。

3年たったらシダが生えてコンクリートブロックにも苔が生えて、元からコンナンだったかしら?土の土手だったことが思い出せなくなった。

春夏の雰囲気はなかなかいい。秋には落ち葉がたまって見苦しくなるので。冬が来る前に石を全部上げてしまって落ち葉をさらい春を待つ。

今年2021年の東海地方は先月5月15日に梅雨入りして、ただし今週は晴れで熱い夏日が始まった。

下界は日中34度を記録するが山の家は4~6度は低い。
朝、夏用パジャマで涼しすぎなのでひざ掛けで朝のニュースを見、庭の巡回が終わるころは、ジャケットを脱ぐ。お昼の後は、庭仕事用に着替えて28度、日差しは強いけど涼しい風が吹く。

4時過ぎに疲れて撤収して来ると、主人が椅子を出して、壁の時計を外している。
「ああ、夏時間だったか、。」
あれぇ?日本に夏時間はあったっけか?

バッテリー切れだった。年に二回、家中の時計を変えて回る行事が無くなって、しばらくたつ。時間帯が変わってから1週間はだるいし、エネジーセーブのためと言いながら、さして電気代は変わらなかった。夏時間 正直迷惑なシステムだったな。

去年の春からコロナ自粛で仕事もお休み。庭の雑草は毎日毟って庭木は剪定して、畑をメンテして(主人の仕事)それでも時間が余るので、山の散歩をする。
山には東京横浜から避難してきている人多数。あちこちの別荘地で他県ナンバーの車が止まっている。

1時間半の散歩から帰ってきて、まだ日が明るい。

散歩の途中で拾った枯木の根っこを主人が加工してみる。
土をちょっと盛ってみる。その辺の苔を貼り付けてみる。無尽蔵にあるシダやユキノシタを埋め込んでみる。楽しくなって、園芸センターでボケの花やカラーリーフを植えたら色彩が華やか

伐採した木の根を掘って、さらしてあったものや太目の枝を主人がサンダーで磨き、花を植えやすいように、ドリルで穴をあけ、土を盛る。植えるシダや花を選ぶのが楽しい。

ウチのポリシーはとりあえず植えてみよう!だから、ガーデンセンターでゴロン!としたイモを見たときに植えてみたい!と思った。

なんの花だかよくわかってなかった。4月に植えて、5月末にはぐんぐん花穂を伸ばした。子供のころみたアマリリスではあるまいか?つぼみに色が透けて赤色だと分かった。つぼみができて、咲くまでに1週間かかった。もう一本の花穂も咲いて超ド迫力。

ここ10年に日本で流行した植物は
バラ
クレマティス
クリスマスローズ だそうだ。
バラの木はボリュウムが大きい割に、花の割合が少なくて、シーズンが終われば緑の葉群れのマッスが大きすぎる。木は植えてどんどん育ち枝を茂らせて、当初のこちらの心づもりとは違った姿になっておばちゃんは困惑する。

庭を始めて分かったけど、私は木の花はそれほど情熱が持てないみたい。

丈が自分でコントロールできるだけの高さで、茎が伸びて花が咲いて、地上が枯れたら来年までお休み。そういう多年草が好き。なんでだろうね?

カリフォルニアにもローズガーデンと名がつく庭園はいくつもあり、季節に行っては見たけれど、砂漠のような土壌はやはり豊かなバラを育てるには力不足だったかもしれな。

バラによく合うというクレマティスはなかなか奥が深そうだ。
とんでもなく種類が豊富らしい。大輪小輪 右巻き 左巻き 春咲き 冬咲。バラと一緒に植えなくても単品のクレマチスでも十分楽しそうだわ。
紫の大輪ももちろんインパクトが大だけど、小さい白の小輪をびっしり咲かせてみたい。

まさか冬咲なんてあると思わないから、白をラベルも読まずに買ってしまい、さらに(ベル型の小輪)をよりによって満天星ツツジの垣根の下に植えてしまった。

垣根に巻き付いたら素敵かなと思ったのだけど、。12月につぼみができて、1月に咲いたホントに真冬に咲くんだと主人とびっくり。しかし、垣根に這わせたのは失敗だったなぁ。

5月の庭は花の種類も多くて最高ににぎやかで美しい。
チューリップや球根の花が終わってしまうと、球根の間に植えたバコパに強い西日が当たり始める。

家は西向きで朝日よりは西日がきつい。バコパに夏を越してもらって、できれば冬も越していただきたい魂胆がある。真夏の日差しを遮る方法はないものか、。

遮光カーテンはどうか? スペースと構造と夏の台風に問題がありそうである。
ゴーヤカーテンはどうか、とりあえず植えてしまう。

4月に植え替えたガウラがついに咲き始めた。
細い風に揺れる茎のてっぺんに白い蝶が飛んでいるような、優雅で可憐な白蝶草。おばちゃんの好みのドン真ん中。咲いてはこぼれ、また咲いてはこぼれ10月まで、風にゆうらり揺れながら咲き続けてくれる。

ピンクの濃いものは山桜をみるようで、ちょっとコントラストがきついけど、白のガウラは花びらの中心がほんのり染まり ソメイヨシノのようなたおやかさ白さが好み。

肥料をやりすぎると背丈が伸びすぎて、風で折れてしまうのが困る。10月の終わり、山は寒すぎて地上のガウラの葉は枯れてしまう。4月に葉が生えそろうとホッとする。

夏の庭の花は黄色より、青を選んでしまう。涼しげな青、紫が暑さを忘れさせてくれるからか。
桔梗の花の凛とした清潔さが清い。白の桔梗はそれだけ植える気になれないけど、紫と白を混ぜて植えると、涼しげでいいなと思うけど、
白の桔梗はまだ買ってない。ついつい、色の花を買ってしまう。

ゴーヤ・カーテンの育ちがわるい。7月までに、バコパやベロニカに日陰を用意できるであろうか?
ゴーヤが伸びてくれないと、バコパとベロニカに投資したお金が無駄になる。ガーデンセンター巡回で、ゴーヤのたくましい味方を見つけた。ラトゥール。
カンカン照り、めっちゃ好き。成長 早。寒さは弱く、10月には枯れてしまいそう。
おあつらえ向き。ゴーヤの脇に植えた!


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