Kinky Plum 変態梅

ホームセンターと、JAと、村の駅と園芸店を巡回する。

一昨日はコメリでペンステモン・ハスカーレッドが一株298円で売っていたので狂喜して3株とカンパニュラを3株買った。宿根草シリーズが一律298円である。

同じブランドの宿根草は自宅の里近くのホームセンターでは倍の598円だ。

田舎の園芸店では時々値段付けがおかしい店が見つかるので、園芸店の巡回は必須だ。昨日はスーパー隣の園芸店でネメシアが一枚2ダース24ポット)で1000円を見つけてクラクラした。むろん在庫の2シート全部買う。税込みの48株2000円!

重すぎて両手でやっと持ち上がる1ケース24株

耐寒性・多年草なので普通は1ポット400円から500円する。400円として4ダース19,200円のはずが2000円。超超お得!

チェーン店のホームセンターではこういう狂った値段付けは期待できない。

白だけが伸びすぎていたが切り詰めると5月まで咲く。
うちの庭の寒さでは宿根草でもすべて根付くわけではない。過去3年間、しつこく宿根ネメシアを植えて、ようやく4,5株付いたくらい。うちの子のネメシアはまだ2センチくらいで花が咲くにはあと1.5月はかかるのだ。

それまで荒野の大地に耐えられないのでインチキして中抜きネメシアを植えてしまう。うまくすると年越しして、来年買う必要がないかもしれない。

ネメシアはゴマノハグサ科なのだという。おばちゃんの頭の中で意味がゼロだったのだが、
キンギョソウを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり、
ジキタリスを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり、
愛しのダーラを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり
リナリアを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり
バコパを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあり
ペンステモンを植えるときに何げなくラベルを見たら「ゴマノハグサ科」と書いてあって、

姿かたちがこれだけ違うお花がなぜ同じゴマノハグサ科なのか、好きなお花がゴマノハグサ科なのか、それとも選んだらゴマノハグサ科だったのか?おばちゃんは心底驚いて何か強い因縁を感じるのである。もしかしておばちゃんは前世はゴマノハグサ科の養子だったのではあるまいか?

ネメシアを48株植えたら3時間かかった。疲れたゾウ。
2000円でもなかなかいい仕事をしてくれた。

おじちゃんは球根に執着するタイプ。
チューリップ、ヒヤシンス、グラジオラスと球根・球根とうるさい。
ダリアの球根は水はけが悪い場所だったのか根腐れしてしまいユリはイノシシに掘られて食われたので、おじちゃんは毎年球根を植えたいのだ。

そこで里でチューリップやヒヤシンスが咲き始めたころに園芸店を回ると、売れ残りの球根がセールで見つかる。一つ50円!のカサブランカ、アマリリスの巨大な芋みたいな球根がなんと300円!

伊豆半島はぐるりと国道が取り巻いていて、あったかくなると関東ナンバーの行楽客がやって来る。135号線が渋滞で動かなくなると10分で行けるところが30分かかるようになる。
おばちゃんはコロナで出かけられないときに、山をぐるぐる回って、地図の中の糸のように細い国道を見つけたのである。

春と秋の山菜取りに地元の人が入る細い1本道。かなり昔に舗装はされたようだ。この木こり道は伊豆半島の中にいくつもあって地元の人が渋滞を避けて走る。

コメリに行くには木こり道を通って山を一つ下り、幹線道路を横切ってまた2つくらい山を超えると1時間ほどで着けるのだ。里に出るまでは信号は交差点の1か所だけ。

コメリの駐車場は軽トラと軽が主流だ。
道の駅にはオサレな4WDの別荘族が多いが、年に数回来るだけの別荘でガーデニングは出来ないからやっぱりコメリは近所の農家の御用達し。農耕器具や肥料がえっ?という値段で売っている。

引っ越してきたばかりのおばちゃんたちは免疫がなくてコメリで河津桜の苗を見つけて舞い上がってしまい興奮して庭に植えた。鼻の穴を膨らまして、家に桜!

庭木は吟味して植えたほうがいいね。心から忠告する。
河津桜は他の桜に先駆けて咲く。だから一刻も早く花見をしたいと思うのだが、河津桜は桃のようにピンクが濃くて小ぶりで枝にへばりつくように咲く。散り際には蕊が濃い赤褐色なのでちょっと見苦しいなと残念。
そんなことも知らずただ舞い上がって河津桜を植えてしまい5年で幹の太さは倍になったがまだ一度も咲いていない。

この梅も家に梅の木!っと興奮状態で買ってしまった梅の木。

あまりにも枝がくねくねしていて、剪定しても剪定してもクリクリ縮れた陰毛のような枝が出てくるので、おばちゃんは心の中でkinky plumと呼んでいる。

この梅も花がほとんど咲かない。一遍植えた木は断固として死守するおじちゃんがいるからこの先もkinky hairみたいな枝をさらすに違いない。

一昨年植えた姫こぶしが今年初めて咲いた。猫柳のようなポヤポヤしたつぼみが開くと赤んぼの手のひらくらいの可憐な花。あっ!だからコブシって言うのかな?

せっかちの極み

生まれついてのせっかちで花を待つのがなかなかつらい。
ふもとの里は水仙もすでに満開なのに、うちはまだつぼみだ。
花屋の店先のリナリアとネメシアは満開でうちのネメシアは去年の枯れた枝から緑の葉がちょろりと覗いているだけ。待てない。
待てないから買ってきた。

ネメシアである。
毎年、色変わりの新色がでておばちゃんの購買欲とコレクション欲を刺激する。クリーム色に紫の差し色が入っていたり、なんとエレガントであろうか?つい買ってしまった。
こういう色変わりは原種より暑さ寒さや抵抗力が弱い。来年生き残って芽が出てくるのは結局原種の紫かピンク系だったりする。

庭の大部分はまだ荒野。満開なのは沈丁花だけ。梅がちらほら。は~よ咲け。と思う。なんで早く伸びてくれないかと思う。インチキして咲いている花を追加で植えた。うちの子もつられて咲くかもしれない。

黒い地面が見えていると、猛然と植えたくなるよね?
左の写真はおじちゃんが去年チューリップとコピアを植えて日陰を作るのにゴーヤと紫のラタトゥイユ?みたいなフランス系の名前のツタ系を植えたのだったが、おじちゃんがすっぱり更地にして、枯れた苗も全部引っこ抜いてくれたのであった。

おかげで「おぎわら植物園」から取り寄せたブルーのベロニカも影も形もなくなった。根っこくらい残っているはずだったのに。

おじちゃんも黒い空き地を見て猛然と植えたくなったと見えて、チューリップの苗とグラジオラスとなにか球根類を植えた。セールで100円になってたルピナスも植えた。

庭の大部分はまだ荒野。
満開なのは沈丁花だけ。梅がちらほら。は~よ咲け。と思う。なんで早く伸びてくれないかと思う。インチキして咲いている花を追加で植えた。うちの子もつられて咲くかもしれない。

大好きなダーラは園芸店で出ていたので買った。年越しをした家の子はまだつぼみもつけていない。去年売れ残りのオレンジ色のダーラを見つけて植えたけどオレンジ色のほうが元気みたいだ。

でも、やっぱり一番きれいでかわいいと思うのはアップル。はよぅ、咲け。

満開の沈丁花は白一色と白紫と2本ある。実をいうと沈丁花とクチナシは匂いが強すぎてあまり好きではない。

おじちゃんが去年、エリカのお引越しをしたので今年はあまり花付きがよくない。お隣がエニシダとチェリーセージなので、頑張らないと負けてしまう。

とにかく、早く咲いて。早く育って!おばちゃんの願いです。


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