アメリカの罰金 交通違反チケット

おばちゃんは寝坊してコミュニティ・カレッジの駐車場に着いたときは生徒用のパーキングはほとんどいっぱいで、ぐるぐる回っていても空きが見つからなかった。他にも同じようにうろついている車があった。
やぁ、困った。
事務局に近い方のパーキングは空きがあった。やったねと車を入れようとするとそこにはFacult yOnlyと書いてあった。15~16台入る駐車場に一台くらい生徒が止まっていても分かるかな?分からないよね?1クラスだけだし。

クラスが終わって帰ってくると、フロントには見事にParking Violationのチケットが貼ってあった。
やっぱりダメかぁ。
おとなしく罰金を払った。校内をぐるぐる回っているセキュリティの車にはスキャナーが積んであって、教師や事務員のナンバーをすべて登録してあり、パーキング・ロットに駐車している車列のライセンスナンバーをさーっとスキャンするだけで違反車がピックアップできるのだそうだ。知らんかった。

ところがある日、サクラメントから駐車違反の通知が来た。まったく足を踏み入れたこともない市よ、それも違反場所は大学。
ノーティスには心当たりがない場合は、車の登録証のコピーを同封して送り返せとある。
おばちゃんは頭をひねりながら登録証をコピーして、サクラメントには行ったことがなくて、違反時のX日X時には別の場所にいた。と手紙を書いた。

もし、アリバイの証明をせよと返事が返ってきたら、クレジットカードの使用レシートが使えるかな?とか、考えていた。アメリカではいろんなことが起こるため、レシートは捨てない。10年くらい保管するから。
サクラメントはそれっきり何とも言ってこなくて、結局ライセンスプレートのスキャンミスだったのだと思う。

ある時、別のショッピングモールに行こうとフリーウエイにのったら、途中で分岐の道路ができていてあれ?こっちだっけ?と乗り入れたらToll Road有料道路に出てしまい、あれ、困った出なきゃぁと思うのだが有料道路だから脇道にでたら料金所があってゲートがあった。バーは開いていた。

この道路は新しくてETC対応ではないようだし困ったのはゲートに人がいないのだ。窓口にはコインを入れる穴が開いた料金箱があるのだがあいにくコインが一枚もないし、いくらだかも書いてないし

クレジットカードのスリットもない。どうしろと言うのよ。おばちゃんは車から降りて料金所を見てみたがいないところに魔法のように人は湧いてこない。諦めて車を出したのよ。

そうしたら、2週間後に違反通知が来た。25セント支払わなかったので、25ドルの罰金だそうだ。
さすがにむかむかするから手紙を書いて、突然見慣れない道路ができて間違って入ってしまった。
支払おうにも人がいなかったので私のせいではない。すると、できたばかりの道路なので今回は勘弁してあげる。と返事が来た。

コインもなかったけど人もいなかったのよ、ひどいじゃない?と友達に話すと、ゲートにはセキュリティカメラがついているからコインがなかったら洋服のボタンでも毟って料金箱に入れりゃよかったわよ、クオーターに見えたよね、と。

アメリカの罰金


フリーウエイには一番左のレーンがカープールで2人以上乗車していると走れる。右の走行車線すべてが渋滞でもすいすいと走ることができる。人形を助手席に乗せてこっそり走ろうとしてつかまったりすると罰金だ。

日本と違うところは、同じことを2度やると、2度目の罰金は倍になるところ。一度のレッスンで学ばない頭の悪い人には罰金が多くなる。良い学習システムだと思う。

交通違反だけでしょうか? いいえ!
罰金倍々システムは他の法破りにも適応されるのですね。例えば、雇用法・労働法違反、所得税法違反とか、、、。アメリカに新規に進出する日本企業は右も左も分からない状況だと簡単に引っ掛かったりしてしまう。

住居手当と通勤手当を本給と別に支給して税務署から指摘されたりして。
最初の1回は”知らなかったんですぅ。”で税務署も引き下がってくれる。労働法違反はもっと早い。従業員が労働省に報告するので、通報が多数あったりするとすぐ指導が入る。

あるいは最初の1回目で従業員から少額裁判を起こされたりするから。具体的に言うと、日本の会社が起業するとする。
現地従業員を募集するわけだが日本から来る管理職クラスの人材が英語とアメリカの社会制度に精通しているかと言うと、そうではない。

大抵は現地アメリカ人を直接部下に雇う度胸も英語力もない。現地マネージャーとその下に日本人・日系人を雇うなら言葉が通じるので日本から来た管理職も仕事(本社との連絡)ができるというわけだ。

現地のコミュニティ雑誌に従業員募集広告を出すと、現地日本人コミュニティはxxxxが開業することを知る。友達や友達の娘が面接に行く。周りの知人の輪もそれを知っている。そういう状況下、はやくも面接でボロを出す会社がいる。

”5時で終わりなんですが5時半まで残ってもらうと思います”面接相手が日本人なので、日本社会にいると錯覚してサービス残業などをほのめかすわけ。

労働法では休憩を入れて1日8時間、週に40時間を超えた時間についてはオーバータイムで時給は150%にしなければならない。現地の日本人はすべて知っているが、日本から来た立ち上げスタッフは違反を気にしていない。

面接の日本人や、あるいはすでに採用になった従業員がアメリカルールを親切に教えるつもりで労働法違反になりますよと教えると、”そういうことを言う人はウチには要らないので、明日から来なくていいです。”と言っちゃったりするのである。

アメリカの会社には労働者の権利が書かれている労働法のでっかいポスターがあって、雇用主が違反をした場合は通報すべき電話番号が書いてある。このポスターは従業員全員がよく見えるオフィスの壁に貼らねばならない。貼らないと罰金。

こういう社会でサービス残業の強要をしちゃったxxxxはレジがすべて黒人のおばちゃんになってしまった。”そういうことを言う人はウチには要らないので、明日から来なくていい”と言われて日本人と日系人がごっそり辞めて、最低限の日本人を指揮系統に残したら、レジの人間が足りなくなってしまったから。

XXXXは日本人すべてが知っている超有名企業である。XXXXXXの場合は送り込まれた立ち上げスタッフたちが自分の権利を教えられて反乱を起こし、立ち上げすら危なかった。

知り合いのXXX子ちゃんが立ち上げに加わった日本のXXは賢かった。管理者とマネージャークラスはすべて経験のある現地日本人を雇い、あとはすべてアメリカ人。

ただXXX子ちゃんがこぼすには、何回スモールコートに証人マネージャーとして立ったか分からないですよ。だって、アメリカ人従業員同士が自分の都合でシフトを交換して自分(マネージャー)にそれを知らせてこなくて、給料日の次の日にオーバータイムがついてない!って裁判を起こされるんです。
タイムカードをもって何回も裁判所に行きましたよ。

サービス残業を勘定に入れたうえで利益を出そうとするビジネスはビジネス・モデル自体が間違っているのである。時給を上げる時にそのモデルは破綻するのだから。

労働法違反の罰金は、一人に付き5000ドル。2回目なら倍。

蛇足だが、賢かったXXアメリカ旅行の時にXXを見かけて店内にはいったとしても、見えるものすべては英語。日本人も誰もいない。日本を思わせるものは会社のロゴにだけ。

mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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