海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。

アメリカの年金をもらうー6

8月に申請して、12月に年金額決定通知が届いて2月の3日までに支払うと書いてあった。
米国内の年金支払い日は15日らしいから、日本への振り込みも15日?時差を考えると16日あたりになるのではないかと予想していたのに、銀行からは一向に連絡がない。

15日も16日も週明けも電話がなく、みずほをチェックしていたらすでに12月の頭にひっそりとミジンコのような額が振り込まれていた。さらに驚くべきことにはベイコクネンキン(シティバンク)振込人とある。

あら?Citybank経由?
日本の銀行にはtransaction #さえついておらぬようだ。おばちゃんは みずほに電話をかけ、振り込みの詳:元のドル金額と当日の為替レートその他transactionの詳細がわかるかどうかを聞いた。

紙の振り込み清算書などがついていませんか?
それがあるくらいならそもそも電話をしない。それではこちらではわかりかねますので、振り込み元の銀行に聞かれてはいかが?と言われてしまった。

日本のCitybankの個人用カスタマー・サービスが調べてくれるとは思えない。それでSSAのページをまた漁った。
すると、年金のDirect DepositはワイヤーFeeを取らないと書いてある。また、海外在住者への支払いの場合は、その国のアメリカ系の銀行を通すと書いてある。はあ~ん、だからCitybank経由なのか。

振込当日の為替レートをどう計算してもアメリカ側の$30、日本側の3000円はひかれておらぬようだし、為替手数料も引かれていないように見える。これはありがたい。とにかく数字だけなので、その他の手掛かりは全くない。

第一回の振り込みは額が少なく、まさしく大使館の担当さんが言ってたようにおばちゃんの就労年金のように見える。おじちゃんの年金の支払い時にはSpousal payment扶養者年金に代わる予定のはず。そんなにうまく切り替わるか信用していないのだが、。


何せ銀行が間違ってハーフミリオンを振り込んだり、リファイナンスのローン残高は大抵間違っていたり、新築の家は必ず雨漏りする国である。スムーズにいけば奇跡だわ。

なおも日米のいろいろな情報をあさっていると、おばちゃんはついにある解決策を見つけてしまった。
みなし繰り下げ年金一括受給制度」である。これを使えば、おばちゃんたちは今年働けることになる。

繰り下げ年金一括受給とは
年金の受給を65歳以降に繰り下げすることにして、もらわないでいる間に資金が必要な事案が発生し、繰り下げを取りやめてそれまで待っていた期間の年金を一括してもらう方法である。


繰り下げの間の増加金額は無効になるが、待期期間の年金をまとめて一括でくれる。しかし、その年金分は実際には65歳+アルファ年分であるので、該当年の確定申告をし直さねばならない。そこで所得税が発生する。しかしおばちゃんたちには一切発生しない。なんでかというと2022年は夫婦でプーだったからだ。

おじちゃんが去年8月に申請して、実際支払われるのは今年の2月以降になるのだが、待っていた待機分の4か月から6か月分が一度に入金される。今年の収入と算入すると今年の収入と税金分が高くなり、さらに働けば限度額に近くなって、年金が停止される。それは嫌だ。
おばちゃんたちは2022年度は遊んでいたので、2022年度分の所得税額はがら空き。2022年度分に回せばすべて美しく解決!

これこそ、まさにおばちゃんが望んでいたことである。

折にもまたSSAから通知がとどき、それはおばちゃんの2022年分の年金支払いStatementであった。これは納税用の清算書であろう。22年度で3桁の数字しか書いていない。その数字は、12月頭にあった振込額の3.5倍くらいで8月からの3か月半分とすると計算がだいたい合う。詳細もなにも書いてない。数字だけ。
むろん振り込みさえもまだだ。3桁ドルだけ。

念を入れるために税理士事務所に相談予約を取った。おばちゃんたちは2月に入る待機分2022年度分の入金が入れば確定申告を行って、去年22年分も税金ミニマム、今年23年は夫婦でボケない程度に働くことができて万歳である。
はよ来い。

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紫音

ラクダと呼ばれた紫音

おばちゃんの弱点は猫だ。
10月に天が亡くなってから、紫音の鳴き声は半端でない。
おじちゃんがトイレに行ったと鳴き、ベランダに出たと鳴き、おばちゃんがキッチンに行ったと鳴く。

午後4時になると、テレビの前に出てきて明後日のほうを向いたまま鳴く。紫音の鳴き声は、道路からも庭からも聞こえる。この子が初めてさかりがついた時の鳴き声も、夫婦二人でうろたえるほどうるさかった。山中の雄猫がウチの家に寄ってくるのではないかと本気で心配した。
さらにこの子の運動能力の高さ。運動量。体全体が筋肉でできているようなムチみたいな細見の体。ジャンプ力は半端でない。

この猫種が今の日本で人気がなくなったのがわかる。とても街中の集合住宅で飼える猫ではない。最初は兄弟猫で来てもらおうかと考えていたのだけど、そうしなくてよかった。家がボロボロになるところだった。

その子が午後4時になると鳴く。
力いっぱい鳴いてアタシをかまえと。
ごはんはいらない。遊べ!
猫じゃらしで2時間。人間様は飽きてしまう。休憩!とコタツに潜ると紫音はキッチンに行く。
カウンターに飛び乗って、置いてある猫缶のフタ、プラスティックのスプーンをお手玉して床に落とす。小さくて動かしやすいものはみな落とす。

こらっ、とおコタから叱るとリビングに戻ってきて鳴く。猫じゃらしを目の前まで咥えてきて落とす。遊べ。もう、お父ちゃんもお母ちゃんも飽きちゃった。コタツで寝なさい。
いや~~と鳴く。ほとほと疲れてしまう。

紫音はさみしがり屋の種なので単独飼いはそもそも想定してなくて、アメショーの天と同時にお迎えしたのだが、その天が亡くなって遊び相手も、話し相手も、猫仲間も無くなった紫音はストレスの塊。悲しいのはおばちゃんたちも同じ。一体どぉ~したらいいの?

紫音の性格ははっきりしている。妥協は許さない。嫌いなものは嫌い。やりたくないことはしない。自分が世界の中心で自分への愛を叫ぶプリンセス。

おばちゃんはそういう性格が嫌いではない。前のナナちゃんも性格は似たようなものでキツかった。そういう猫を好んで飼ったのはおばちゃんなので、自業自得なのだが。

単独飼いすべきでない詩音をこのまま一猫生を一人で生きさせるのは忍びない。
で、かかりつけの獣医さんは地域の保護猫を引き取っている方と猫を紹介してくれた。相性としては去勢の男の子のほうが良いというので、月齢が低い6か月の男の子をお試し同居で預かってきた。

白キジの保護猫を連れてきて、用意していたケージに入れると詩音はものすごいヒステリー。
ケージにかけた毛布の下から”おぼっちゃん”(性格がいいのでそういう名前だった)の一部が見えるとヒスる。ものすごくイラついているのがわかる。
ご飯を食べる量が減って、キリキリ走り回りお昼寝も全くせずたまにケージに寄って行って中をうかがう。興奮しきっていて精魂尽きたのか夜になったらおじちゃんの枕もとで爆睡した。よほど神経が張っていたのだろう。

次の日も同じ。
とにかくぼっちゃんが家にいることが許せないみたいだ。
ぼっちゃんは保護猫のお母さんが生んだ猫で兄弟5人のうちたった一人の男の子だったせいか、兄妹うけがよくおっとりといい子に育った。

とってもいい子。何匹も猫を飼ってきたおばちゃんたちが、一目ですなおでいい子だとわかる子。多分紫音以外の猫となら問題なく同居で暮らして行けたのではないかと思う。

紫音の鳴き声はマックスで、3日目にはおばちゃんたちの神経も擦り切れてきた。
紫音はもうボロボロ。イライラでソファーの背やカウンターに飛び乗ったり腹立ちまぎれにおもちゃに噛みついて振り投げたりする。嫌いなものはキライなんだと思う。
長く同居して慣れるというより神経が擦り切れることになるのではないか。おばちゃんたちが予想した反応とは違う。
天ではないからダメなんだろう。

もっと月齢の低い子猫だったらどうだっただろう。
しかし今は冬なのだ。子猫がわらわらと生まれる季節はまだ3か月も先である。
おばちゃんたちは疲れてしまった。どうしていいかわからない。おぼっちゃんがかわいそうなので、チュールと猫鰹節をつけて保護舎に返した。これだけいい子ならきっと里親が見つかるだろう。

おじちゃんに肩のり

というわけで紫音もおばちゃんたちもへとへとである。
買い物の帰りに百均に寄ったら、おじちゃんがゼンマイ仕掛けのネズミを買った。ネズミがフロアを走りだすと、紫音がびっくりしてソファの下でスタックしたネズミを捕ろうと必死。気に入ったみたい。しかしゼンマイ仕掛けはすぐ切れる。絨毯の段差が登れなくて止まる。
そこでラジコンのネズミを探して買った。届いたころには紫音は半分飽きていた。
タスケテくれ。春はまだ先。
書き忘れたが、紫音は肩乗り猫である。おじちゃんとおばちゃんの左肩は紫音につけられたバーコードでいっぱい。

引退生活・シュミレーション・シート-2

おばちゃんたちの老後生活は為替リスクがある。
米国年金が主な収入だからだ。日銀の総裁が何かを発表したりすると、円ドル・レートが変わる。レートが1円変わると、年収で数万円変わる。このあいだ年金生活シュミレーション・シートがついに完成した。
知らない間にIFS関数が登場していて、簡単に複数の条件節をつけられるのだ、ありがたい。

シュミレーション・シートが完成したので、おばちゃんは為替レートを1円ずつ変えながら、変化する年金額 対 所得税、住民税、国民健康保険料算出して、それを横行にして早見表を作ってみた。収入に対する税の割合を早見表の最後に追加してみる。

するとなかなか面白いことが分かった。
収入対税金レートがころっと変わる境目が何回かあるのだ。うちの場合だと、112円、124円、132円、144円。特に144円を超えると、税が収入の12%以上になる。最低限は6%であった。
いや~ん。税金をはらうのはいや~ん。

もともと庶民なのでおばちゃんは贅沢にあこがれていたりしない。宝石やブランドバッグにも興味がない。生活費用のために自分の時間を切り売りしなくてよくて、コンピューター関係と、猫と園芸に使えるお金があれば幸せ。税金を払うのは贅沢をするよりキライである。

私が稼ぐのに指一本上げず助けてもくれなかったオマエが、なぜ命の次に大事なお金を持っていくのか。税金を払うより、ほどほどに稼いで税金をミニマムにしてのったりと暮らしてしていけるほうが好きである。

早見表が教えるのは、日本で税負担を避けるにはやはり低収入のほうが楽なのだ。夫婦年金のみ210万円=月に17万は住民税・非課税のラインだ。ところが地方の3級自治体ではこれを193万円まで下げてくる。年に193万と194万。たった一万円の違い、月にして833円多いと、住民税を徴収し、健康保険が最低の3万円代から2倍近くになる。もう是が非でも税金を取ってやろうと人の懐を狙うお上があさましいのよ。

日銀の緩和政策は続くのか。諸処の発表のあと、先週からドルはじりじりと下がり始めた。
3円下がると年にして数十万下がる。税率は変わらないのに。
おばちゃんは、ちょっとむっとした。ただ、今のレート130円が異常なんだ。それはわかっている。

1ドル130円を突破するのか?
という時期はちょうどおばちゃんの手術の時。病院にWifiがないので、コンピューターを持ち込んでもドルを円口座に移せなかったからストレスが半端なかった。カリフォルニアの越後屋さんは、きっと130円で替えたに違いない。悔しい、30年に一度のチャンスなのに。

退院してからアイ子ちゃんに電話をしたら、やっぱり越後屋さんは130円を超えて替えていた。一本替えたのかもしれない。悔しい。その後8月9月に今度は140円台のチャンスが来て、150円は待ちすぎて逃した。

今度は125円以下に下げてきたら円からドルに戻そうかと思う。なんか、為替で年金額が下がっても、ドルの売買でリスクヘッジができるからまあ、いいか。

越後屋さんは来週またスキーに日本へ来るので、いくらでドルを売ったか聞いてやろう。彼女にはforeign currency投資口座の担当がいるから電話をしておけば指値で手数料もなしで買えるのだ。

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町医者とワクチン

先週コロナ・ワクチンの5回目に行ってきたんだが、相変わらず町の会場はどうでもいいような整理要員を大量に配置していて、また一本予算をつぎ込んだのだろうと思われた。
問診表も同じ形式で、日本語の構造を利用して官僚がひっかけ問診質問を用意している。

・アナフィラキシーを起こしたような重篤なアレルギーがありますか?


ないわ~、医療機関でこんな質問はあり得ないわ~。
ポイントが「アレルギー」か「重篤」か「アナフィラキシー」かよく誤解するように書いてあるよね。

おばちゃんはいつも、重篤の文字を線で消して、持っているアレルギーをリストで書く、これも意味ないね、と思いながら。

考えてもみなはれ。
過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人は、第一回目のアナフィラキシーが起きるまで、アナフィラキシーは起きたことがなかった人。ドクターであろうが本人であろうが、アナフィラキシーはいつ起きるか、起きてから初めてわかること。
誰もがアナフィラキシー予備軍かも知れない。

すでにアレルギーを持っている人は、アナフィラキシーを起こすリスクが高いかもしれないから、おばちゃんはアレルギーのリストをいつも書くのである。

私はリスク持ちですからと「告知」してワクチンを受ける意思を示している。問診票を確認したドクターはリスクのあることを見て、読んで、知って、その上で接種をしてよいと自分の名を書くわけだ。

先週のドクターは80歳すぎであろうかと思える総白髪で、アレルギーリストを指さしながら、「こういうのは違うんでね。いいね?」と無知で愚かな一般人を諭すように問診票にサインした。

おばちゃんはいつだか、求人サイトをチェックしていて、役場が接種期前に1時間1000円で求人をしているのを見つけてしまったが、接種場に一日座っているこのドクターの日当はいくらであろうか?と考えた。

医者というのは激務であって、日曜・祭日に休まないときつい。ワクチン接種場の問診医などは小遣いが稼げても、バリバリ現役の医師は応募しないに決まっている。しからば、第一線を退いた引退間近の内科医か、どうしても教育費を稼ぎたい子供がいる40代50代の勤務医か?
おばちゃんは前者の医者と見た。


今回も接種を済ませてアナフィラキシーも起こさず生きているわけだが、夕べ寝る前に“あっ”と思った。

実は、さかのぼるちょうど1年前の1月におばちゃんは町のクリニックを受診した。
クリスマス・イブに雪苺娘を食べて悶絶して、きっと胆石だから切ろうと決意した。切腹せずに腹腔鏡で切るために’専門医を探したら、3つの病院が上がってきた。外科の評判などを読んで、総合病院に予約の電話を掛けた。

ところが、予約ができない。
紹介状がある患者しか診ませんという。おばちゃんは縁もゆかりもない地に引っ越してきたので、地元の医療事情など皆目わからない。日本の医療状況もよく知らんかったが。

それで予約電話の事務に、私はXX町に住んでいるのだが、あなたの腹部外科のドクターはどこの紹介状なら受け付けるの?とダメもとで聞いてみた。
XX町ならXXXXクリニックです。

なるほど、XXXXクリニックで紹介状を取ればよいのか。おばちゃんはさっそくXXXXに電話した。年内はもう押し詰まっていたので、新年早々に予約を取ったが、クリニックでは「いつでもいいのよ。なんなら今日来てはどう」などと人恋しそうだった。


正月のお飾りが取れる前に、XXXXクリニックを訪れると、広い駐車場に割と立派な3階建てのビル。田舎によくある住居兼用の町医者ビルであった。

駐車場はガラガラ、待合室も人がいない。後から入ってきた後期高齢者のお爺は町からのワクチン接種はがきをヒラヒラさせて、窓口の白衣のおばさんと話していた。
その他の患者は誰もいない。

すぐ診察室に呼ばれ、頭が真っ白な大柄の医者がいた。
椅子に座ってもなぜか医者の視線はおばちゃんの右肩の後ろあたりに据えられていた。
「おなかが痛くなりまして。特にとんかつとか、生クリームとか、脂分、コレステロールが高いものを食べると、30分ほどしてみぞおちが痛むんです。痛み止めを飲むと若干和らぎます」

おばちゃんが症状を説明すると、爺医者は左のデスクに置いたカルテに覆いかぶさりながら顔だけ振り向いて、ただし、視線は絶対合わせることなく、
「あなたの症状は聞いていると、糖尿か、すい臓か、胆のうだと思われるけど、ここには検査機械がないのでわからない。私は何もできんのよ。」と言うのである。
「機械がないからね。」
この間、さっき窓口にいた白衣の看護師は50年連れ添った古女房のように、爺から一歩下がって後ろで爺の言葉にひとつずつ頷きながら控えていたのだった。

おばちゃんは聴診器一つ取り出さない爺にあきれたが、爺には紹介状をもらうつもりなので、
「ぇ?それは困ったわ。私はどうしたらいいですか?」すると
「ここじゃ、検査できないんでね。検査をしないといけないんだが、xx総合病院とかXXXセンターとかだとやってくれるから。」

おばちゃんはXX総合病院の名前が出てきたので、シメタと思い
「そうなんですか。検査をしないといけないんですね。でもどうしたらいいんでしょう?」と重ねて言うと爺が
「では、紹介状を書いてあげましょう」おばちゃんは感激した体で「あ、紹介状ですか?ありがとうございます。ではXX総合病院でお願いします。」

紹介状のあて名はすばらしく達筆。XX総合病院 腹部外科XXX先生 とボールペンなのに墨痕淋漓と言いたいほど立派だった。
診察料込みで1610円。

患者と目を合わせられない医者とは何だろう。先代の父医師の時代は多分、町の先生様で名士だったのかもしれない。患者がない待合室をすぎて、いったいどうやって食っているのだろうと頭をかしげながら、そういえば町の広報や高齢者検診、その他ワクチン接種プログラムには必ずクリニックの名前があるのを思い出した。なるほどねぇ。

で、コロナ・ワクチン接種の時にいた白髪のドクターはもしやXXXクリニックのあの人ではなかったか?と思い当たった!

覚えていないのか?
と聞かれれば、実はおばちゃん人の顔を覚えるのは苦手である。
客商売をやってたんだろう?と言われれば、いや~、すんまへん。
どっちかと言えば、おばちゃんはコンピューター・オタクで、患者と目を合わせられない先生寄りの人間である。つけ刃の笑顔で無理やり十数年小売業をやった。生活がかかってないと人の顔が覚えられない。町で次に出会ったらわかるかなぁ?多分、覚えていない。

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岸田首相がイギリスとの軍事協定にサインイ?

岸田首相がイギリスとの軍事協定にサイン

びっくりした!
以下はイギリス政府のオフィシャルページから
Published 11 January 2023

https://www.gov.uk/government/news/prime-minister-hosts-japanese-pm-and-agrees-historic-defence-agreement

岸田首相は、1月11日、ロンドン塔にて、イギリスが日本で軍を展開できる2国間の画期的な防衛協定にサインした
The Prime Minister will sign a landmark defence agreement with the Japanese Prime Minister at the Tower of London today [Wednesday 11 January], allowing UK forces to be deployed to Japan in the most significant defence agreement between the two countries in more than a century.

いや~~~こんな重大な防衛協定がどうしてヘッドラインにならないわけ?

In addition to defence and security challenges, the leaders are expected to discuss trade, including the UK’s accession to the Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership (CPTPP), a free trade bloc with a combined GDP of £9 trillion in GDP and home to more than 500 million people.

CPTPPへの話し合いももう済んだわけですか?

なんだか岸田首相が、防衛費増額を言い出した理由は、実はイギリスの新首相と密かに交渉と同意が成立していたんですか?で、訪英の場で過去1世紀もなかったような日英防衛協定にサインしたと。日米協定みたいに、防衛費としてイギリスに金を払うんですかね?

Yahooの記事を探したが、
【英国】日英、「円滑化協定」に署名 自衛隊と英国軍の共同訓練推進へhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f40a19f156f00d5f7feed0730883b3cbecfc0339

でも、GOV.UKの発表とはずいぶん重みが違う。イギリスが発表している言葉はDefence Agreement。ただの訓練だけの協定ではないでしょう?
allowing UK forces to be deployed to Japan in the most significant defence agreement
ちゃーんとUK forcesが日本に展開するdeployed to Japanって書いてあるじゃないですか?訓練なんて言葉はどこにもないし

―Yahoo記事
円滑化協定  円滑化協定は、安全保障・防衛分野での協力強化に向け、日英部隊間の共同運用や演習に必要な手続きを改善する取り決め。相互の訪問などが円滑化されることで、より大規模で複雑な共同訓練が可能になるという。――引用終わり

イギリス政府の発表と日本の記事の内容とあまりにも印象が違うので、いったいどうなっているのだ?。

引退生活・シュミレーション・シート

こんにちは、コタツムリのツムツムです。
おじちゃんに動けと言われながらもコタツに潜っていたら顔が真ん丸になってしまった。そういえばパンツのウエストがキツイ。

あんまりお腹がすかないから食べる量は減っていると思うんだけどなぁ?こんな真ん丸な顔でステージII観察中の患者としては申訳がなくてすまない。

まあ、そんなことはどうでもよいのだが、税金の計算にしっかりはまってコタツから出られない。確定申告の時期は迫ってきているしね。エクセルの計算シートの精度を高めるために弄ってる。そうだ、こんなことが前にもあったと思い出すと、それはアメリカで起業した時だった。

コンピューター・オタクみたいだった素人のおばちゃんが、やったこともない小売りビジネスを起業するんだから何にもわからない。どこがわからないのかわかるためにビジネスの数字を片っ端から集めた。レント、NNN、ライセンスフィー、人件費、SSTaxレート、 WorkersComp、電気代、物品コスト、単価、クレジット手数料、客単価、競争相手の単価などなど。

集まった数字をシートに入れて計算式をつけていく。固定費のように見えるレントは実は毎年3%上がったりする。初年度はオリジナル金額だが、5年経つと片手分は上がる。福利の3%は馬鹿にできない、さすがユダヤ人大家だけはある。

・従業員を雇ったとき3人か4人か?
・シフト時間数を変数にして、ソーシャル・セキュリティ・タックスと労災保険の掛け金がどのくらいで総人件費が変動するか。
・物品コストを変数にして$1ドル上げると、純益はどのくらい変わるか?
・売値を2倍にして人件費を必要な3人から4人に変えると、純益は2倍にはならない。 
・客単価を$1刻み、客数を横軸にしてグラフを作り売り上げ金額の早見表を作る。
・客単価だけを上げても、客数が上がらなければ固定費で赤字のリスクがある。
・この物件の場所と、考えられる売り上げの最高額を考えると、それ以上は理論上ないという限界の数字がわかる。
・売り上げから経費を引いて益が0になるBreakeven Point損益分岐点が分かった。もちろんそんな言葉があるとは素人のおばちゃんは知らなかった。

とに角、おばちゃん、な~んにも知らなかったので商売とはどういうものか数字から割り出そうと思ったの。いろんな変数、レント、コスト、客単価などを変えていってシュミレーションしたのよ。数字によっていろいろ変わるのね。

残った純益あるいは純損益を、次のキャッシュ・フローのシートにリンクする。
キャッシュフローの最初のバランスの数字はおばちゃんたちの銀行預金の合計。毎月の売り上げと経費が記入されると、益、損を割り出し、預金から差し引きしてキャッシュフローがかかれる。
だから見込みの売り上げの数字を12か月コピー&ペーストすると、銀行預金が増えるか、何か月後に銀行預金が尽きるか一発でわかる。

そんなシートを作って、1年間あちこち物件を内見させてもらってシュミレーションの精度を高めていった。いくらペーパー上でシュミレーションをしたところで、実際どのくらいの売り上げがあるか、そんなことはわからない。やってみるしかないのよね。 ところが、オープンしてみると売り上げも客数も単価も想定していた数字に収まった。まあ、そういう想定客単価でビジネスを作っていったからだったが。

今回は日本の税金を計算するシュミレーション・シート。
料率と計算式が全部入力されたら完成。でも日本語というやつが手ごわいのよ。「所得金額」と、「総所得金額」が一字違うだけで意味が違ったりする。日本語って難しいわ。

オンライン上でシュミレーションさせてくれるページがいろいろあるので、数字を入れてみて自分のシートの計算間違えをチェックしたりしている。うちの家計に特化したシートを作りたいので、税率と、数式はやっぱり自分で入れないと。

ところがおばちゃんは少しボケてきたから、関数をずいぶん忘れてしまった。公的年金控除を計算させるのに、幅がある範囲(xx以上xx以下)が4つあるとして、範囲をまず選ばせ、次にその計算式の解を返すって、検索関数だったか?それとも条件式なんだったか忘れてしまった。関数辞書を調べるのが面倒くさいなぁ。所得税計算では今、手動で入れてやってるからこれは恥ずかしい。

日本で老後を暮らす場合、節税的には“豊かな資金と低めの年金収入”が一番税金負担が低くて理想。ところが、老後のための資金にはインフレリスクがある。コロナだとかで世界経済がこれだけ混乱しているとね。日本政府が年金を削ってくるリスクもある。

おばちゃんたちの老後家計のリスクは、為替リスクと税。インフレ・リスクは米国が背負ってくれていると思う。毎月のSS年金の振り込みで、当日の円ドルレートが$1変わると、入金の日本円が上下する。1円変わると、年収では数万変わる。
たかが数万で税率の枠を超えたりする。控除額や税率がガラッと変わるわけよ。

所得税が330万と695万以下が同じ料率20%というのはおかしくないか?倍以上違うじゃない。大企業の部長クラスと、おばちゃんたちみたいななんとか暮らしてます庶民と、同じ20%なのは絶対 変。ねぇ?
とにかく、為替のレートと年金収入をタイプすれば所得税、住民税、国民健康保険料、介護保険料を自動計算するシートを完成させたい。

いろんなグラフを作ってみて、1)豊かな資金を背景に生活程度を現役時代から落とさず、不足金を老後の資金から補填する生活タイプと、
2)ほどほどの資金を用意して、でも老後の生活はなるべく年金以内で納める生活タイプをシュミレーションすると、だいたい20年で老後資金が同じくらいになるとが分かった。へぇ~である。こんなしょうもないことをやっているおばちゃんのほうがアホかも。

こんな計算は現役時代にやっておくべきだった。

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おばちゃん、と~~~んでもないページを見つけてしまったので日本の消費者の皆さんに正しい知識をシェアしたい。
http://ikinuki2ch.blog.jp/archives/21827013.html

ヨーロッパは知らない。
アメリカではクレジットカードは支払い方法の一つである。
キャッシュで払うか、デビットカードで払うか、パーソナルチェックで払うか、それは消費者の支払い方法の一つでしかない。価格は何を選ぼうと同じだ。変わってたまるか。

この簿記の教科書を作成した教科書会社の編集員をちょいと呼んで、小売業の講義をしてやりたいくらいだ。

まずコラム文章の 嘘1
クレジットカードを使うと、お店が損をする
事実は逆
クレジットカードを使うと、店は売り上げが増えて得をする。

解説
おばちゃんはアメリカで小売業を10数年営んだマーチャントだった。
Merchant 小売業者はモノを顧客に売って売り上げを上げる。
この支払時に、クレジットカード会社Merchant Serviceが顧客と小売店の間に入って、客の代わりに小売店に代わりに払ってくれる。


何故かというと、商品が高すぎて支払いが後払いになってしまう危険とか、小切手で受け取ったら不渡りになる危険がなくなるので、まんべんなく客からリスクなしで売り上げが上がる。もちろんクレジット・サービスに支払う手数料が発生する。

クレジット手数料はVisa, Master, Amex, Discoverなどのクレジットカードでそれぞれ違う。
マーチャント契約書はカードごとに契約できる。基本のVisaが1.6%とか、Amexが3.5%とか書いてある。


ところが、クレジット・カードというのは同じVisaカードであっても細かなクラス別プログラム別があるのだ。それはカードの裏表を見てもわからない。実際売り上げの明細が上がってきてから初めて個々のカードについての手数料が記録されている。

例えば、Visaカードでもポイント返還プログラムがついていると、基本の1.6%+αで基本だけの1.6%なんかほとんどない。2%前後になるのが普通。クレジット会社からのステートメントが届き、売り上げと手数料の総計を出して初めて自分の小売りのトータルの手数料%と金額がわかる。


これはビジネスの必要経費だ。人件費や電気代と同じ。だから節約できる人件費もあるし、余分な電気代は節約するように、クレジット手数料も節約できる。

3.5%のアメックスなんて問題外である。
まったく同じサービスをしてアメックスは倍以上の手数料をかすめ取っていく。おまけに2日後に入金か5日後に入金か、はたまた1週間後に入金かさっぱりわからない。緑も金もゴールドもブラックも、ついているプログラムによって、入金日もば~らばら。おまけにアメックスの超傲慢なセールスマンが電話をかけてきて喧嘩をしたから切ってしまった

Visaも Masterもポイント・プログラムがついていると手数料が高くなる。困るのは日本で発行されたVisa Master.日本人ばっかり来ると、*手数料が高くなったのよ。おばちゃんは手数料を節約するために、アメックスを切りデビットカードとVisa Master、プリぺードカードだけを受け入れた。
そうすると大体2.3~2.6%くらいで収まるのである。

%チャージの他、使用回数の手数料がさらにかかる。小売業だから1回20セントだったね。100ドルでも一回20セント。1ドルでも20セント。$1.5の商品をクレジットカードで支払われると、20セントの回数手数料と、Visa Masterなどの%がかかるから、現金を持っていないアメリカ人がたまに超低価格の商品を買うと、かなすい。だから、カード使用のミニマム条件を付けたりする。最低$5からとか。

さて、カードの手数料を取られるのに、なぜ店は得をするのかというと、、、。
売り上げは現金とクレジットカードで分けて集計するが、クレジットカードの客単価は必ず現金客の客単価より5%多かった

当たり前だと思う。現金の場合は財布に入っているだけの現金内でしか買わない。ところがクレジットカードではその制限がないので、予算が緩むのだ。だから常に5%多い。
この売り上げの客単価が逆転した時があった。2008年9月。おかしいなぁ、と頭をひねった。リーマンショックがすぐ後に迫ってきていた。

さて、クレジットカードの売り上げが5%多いとなると、クレジット手数料を支払ってもなお2%売り上げが残る。単純な算数な、5-3=2

この教科書コラムが書くように店の人が損をしているなら、それはよほど店側がバカか、売り上げの分析ができていない経営者か、あるいは、知っていながら消費者のほうに損をしてると罪悪感を押し付けて、実はさらに儲けようとする悪質な小売業者か。

前者はバカなので、商売をやってはいけない。後者は悪質なので近寄ってはいけない。
5-3=2基本の売り上げの詳細も理解していない頭弱は救いようがない。

嘘2、「まかり間違ってもゴールド・カードをこれ見よがしに使うなどという品のない行為は避けたいものです。」ー引用


マーチャントにしてみれば、緑も金もプラチナも一緒。2.5%以内に収まってくれればどうでもいいの。ブラックだって受け取ったわよ2回。重かったね。乗ってた車が凄かったけど顔も覚えていないわ。

こんなコラムの常識は蹴飛ばして、レジでは元気に「カード」でと出しましょう。あなたは現金客より5%高い売り上げで店に貢献しているので、下手にでる必要はない。

最後にこれはおばちゃんの個人的な好悪なんだけど、おばちゃんは楽天のカードは使うけど、ペイペイは使わない。基本1.98%というがアレはなんかもっと高い気がする。直観だけだけど。だから引き受ける商店がかわいそうな気がして登録していない。

外国発行のクレジットカードは手数料が高い。〇国や〇国からのクレジットカードばっかり受け取っていると、3%に近づくよ。

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トムさんはThinkpadをそっちのけで、伊豆の話に食いついてきた。

伊豆半島の根本で山を下りれば駿河湾。峠を越えれば熱海に伊東。魚介いっぱい、お家で畑をやってる。静かよ~。

トムさんの次の返信にはもはやThinkpadの話のカケラもなく、僕、根本を探したんですがわかんなかった。いいなぁ、超自然の暮らしなんだ~

おばちゃんは、密かにムフフと笑った。思いあたることがあったから。
そもそもTomさんという人は、UCLAのComputer Scienceを卒業して同じく東大出のカシコのNさんとコンピュータービジネスを起業した人。奥さんはUCLAのクラスメートでヨーロッパ出身の美人だ。子供のころから知っている娘はブロンドのこれまたカシコでUCSFを卒業したはず。

若いうちにアメリカの市民権をとってしまいTomになった人だが、実は生まれも育ちも横浜。いつだかおばちゃんと小机の商店街の話で盛り上がったことがあった。奥さんはヨーロッパの人だから、トムさんの母国の文化は尊重してくれるが、たぶん家庭内は完全アメリカである。

文化の受容度というのは男と女では若干異なるのかもしれない。あるいは自分でお料理が作れる人だと違うのかもしれない。とにかく家庭内文化。特に食事文化は肉、パン、サラダ、奥さんのヨーロッパのお里の料理なんだろうと思う。

単身赴任の駐在の日本人独身男性なぞは、ピザ、ハンバーガー、スーパーのフライドチキンやサンドイッチで3食責められると絶対1か月持たない。

日本レストランに飛び込んで泣きながら、サンマ塩焼き定食なんかを「これなんです。僕1週間もまともなご飯を食べてなくて、、オイオイ」とおばちゃんは実際見たことがあるから。

白いご飯を食べながら、「うちのコリアンの奥さんは、五穀米が健康にいいからって絶対コメにいろいろ混ぜるんです。白いご飯が食べたかった。」本当にご飯を食べながら泣く、国際結婚の日本人。

有名なショッピングモールに観光バスがついて、どやどやと降りてきたのは日本人の観光客。“俺なんでもいいから、とにかくシーフードが食べたい。”


偶然居合わせたおじちゃんとおばちゃんは、二人でくふふと笑ってしまう。このモールで有名なフードコートにあるのは、ボリュームと油たっぷりのハンバーガーや、ドーナッツで挟んだハンバーガー、串にさして焼いた肉をそぎ切りしてグラムはかりで売るシュラスコ。


クロワッサンで具を挟んだクロワッサンサンドイッチ屋さん。量り売りのナッツ。超甘いカップケーキ。一番端っこの薄暗いところに、景気の悪そうなベトナム・フォーがある。シーフドは、フレンチ系のお惣菜やさんでシーフード・サラダくらいだ。エビとスモークサーモンが乗っている。日本人が食べたがるシーフードは影も形もない。

トムさんはUCLA留学時代からアメリカ食に鍛えられた人だから、ぱさぱさのサンドイッチだろうが、ビザが続いてもたまにチャイニーズのヌードルかなんかを挟めば、どうってことがないはず。-なんだが、人から聞いた話では、ランチは日系スーパーのお弁当なんだそうだ。
はは~ン、そこで息抜きがあったか!?

トムさんと世間話をしているときに一度、僕は日本が二重国籍を認めるようになるのを待っているんですよ、と言ったことがある。ほ~ん、早まった、というのではないがなんか日本への郷愁が芽吹いているのかもしれない。

日本回帰熱」という症状がある。
軽いホームシックというのは駐在員や移住者によくありがちな心情だ。大したことがない。
仕事で忙しい駐在の夫はあまり感じる暇がないが、就労不可の駐妻などは一通り新生活に慣れた後に、でもやることがなくてホームシックやアメリカ恐怖症、日本帰りたい病になったりする。

おじちゃんは会社の前任者から、そんな症状をたくさん聞かされたらしく赴任した後は、おばちゃんの精神状態をしばらくうかがっていた気配があった。確かに日本が恋しくなった時期があったが、せっせと手紙やはがきを出したら収まった。

永住権を取って定住も10年も過ぎれば、ホームシックの「ホーム」ってどっちの国のこと?家があるアメリカが私のホーム。と心情は変わったりする。同じ永住者の仲間はそこら中にできるわけだし。

日本回帰熱」というのはちょっと重い。
永住権を取ってしまった後に、何かのきっかけで発症したりする。
子供が生まれて赤ん坊を見ているうちに、自分が生まれ育った日本での記憶を思い出して、同じ経験をさせたくて、日本に帰りたくなった人。

日本の震災のニュースを聞いて故郷の人の苦境を手助けしたくて帰った人。夫婦で飲みすぎ路上でくだを巻いてポリスに逮捕されて、アメリカに嫌気がさしちゃった人。

永住権から市民権をとって、永住権だけの不安定な地位から抜け出した、これで安心。のつもりが、中年を過ぎてどこからか沸き起こる日本への郷愁。戦うことで気を張っているアメリカの日常に疲れて、穏やかな静かな日本のたたずまいが消しても消しても浮かんでくる。な~んか帰りたい。

アメリカで子供を産んで育てたら、アメリカの子である。
連れて帰って日本で何とかなるとは思えない。それで帰国をあきらめてしまう人も多いはず。

おばちゃんが帰国した後、アイ子ちゃんのコンピューターの面倒を見るのはトムさんになった。いつだか私が永久帰国したのをアイ子ちゃんから聞かされて、トムさんは「えぇ、帰ったんですか?いいなぁ、僕はどうしたら帰れるかな」とぽろっとこぼたらしい。

ヨーロッパ出身の奥さんとUCSF卒業のお子さんがいて、老後はヨーロッパの田舎と、伊豆の田舎とどっちがいいだろう?てメールに書かれも。
おばちゃんのメールがきっかけでトムさんの中でなんか蠢動するものがあるのかもしれない。
「日本回帰熱」が発動したのかもしれない。

おばちゃんはそれなので、伊豆の“根本”というのは伊豆半島の付け根に位置するという意味で、検索をかけるなら「XXX」とか「xxxx」とかの地名がいいです。5万ドルから10万ドルだせば家が買えますよ。固定資産税は2万から4万くらい。月じゃないですよ、“”に2~4万。箱根、熱海、伊東、下田、三島、沼津は射程距離です。

それから2日目だが、トムさんから返事は全くない。
きっと検索をかけまくっているからだと思う。

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最近ラップトップの調子が悪い。
痙攣をするように短いフリーズをするようになってしまった。ページの表示に時間がかかり検索のテキストボックスにタイプをしようとしても3秒ぐらいカーソルが凍っている。

Wifiかな?Excelでも Wordでも起こる。
ここ3か月くらいずーっと起動させっぱなしなので、再起動をしてみると半日くらい症状が消える。次の日はまた午後から同じ症状が起きる。

さて、Windowsだろうか?カードゲームをやめてみる。再起動をかける。「認識できないバッテリーが接続されています」
はは~ん。バッテリーか。もう6年たっているしな。

さて、換装バッテリーは、、。
日本のThinkpadサポートで調べてみる。オンラインのモデルを自動割り出しで、エラーになって止まってしまう。これは予想できること。シリアル#を入れて、シリアルを認識しない。しょうがないので問い合わせ欄フォームから質問してみる。

モデルDLXXX-USのバッテリーは手に入りますか?ダメもと。
次の日の夜8時近くにメールの返事がひっそりと帰ってきた。シリアル確認できませんので、シリアルを入れてください。-1行。

あ~、面倒くさいので回答を最後に回されたか?おばちゃんは日本で換装用バッテリーが手に入らないだろうとは予想がついているのだが、確認のためだ。東芝の場合は、インターナショナルサポートが効く。でもThinkpadが一番好きなんよ。
Thinkpadのモデル・シリアルは以下の通り。再度DLXXX-US MAXXX

次の日の夜8時に返事が返ってきた。
シリアルナンバーの確認が取れました。「Lenovo日本の窓口では非対応の機種でございました。」
やっぱりね、最初から米国製だと書いてるんだけどな。

さて、Amazonだとリチュウム電池製品を海外配送してくれないことが多いのよ。Dysonでさんざん煮え湯を飲まされたので、同時進行でEbay中心に調べてる。

いつの間にかEbayは中華市場になってるわ。コンパチのバッテリーはいろんなモデルが沢山出品されているのだが、詳細には「あなたのバッテリーの形状と、出品してる部品の形状をよく見比べて確認してね。モデルによって配線が長かったり短かったりするから、間違っても返金しないわよ、、。」ってなことを書いてある。

おばちゃん、ノート・コンピューターのハードは苦手だ。蓋を開ける時点で壊しそうな気がする。だから、ふたを開けてオリジナルのバッテリーの形状を確認するのはあきらめた。換装の動画もあるが、うちのThinkpadのモデルはこれだ!と当てはまる動画があるわけでもなし。S1でも種類がたくさんありすぎ。

ってんでDLコンパチと書いてある中国業者に質問してみた。うちの子はS1のDLだけど、ホントに使える?ホント?ホント?合わなかったら返していい?

ホント、ホント。Ok, no problem. と返事が返ってきた。今日買ってくれれば、なるべく早く送れる。明日以降なら春節になるよ。

〇国人のOkなんて、あてになりはしないのだが、メールで返品OKの言質を取れたし、たしかに春節!の季節だった。Chinese New Yearよ。

春節と11月11日独身祭りは中華系のオンライン・ショッピングがめちゃくちゃになるから、とりあえず落札してみた。届いたらパーツをもってコンピューターデポに行く。蓋を開けるところで壊しそうな気がするから。

そのほか打つ手はないかと考えていたら、そうだTomさんがいたわ。
コンピューターショップを経営してるトムさん。さんざんお世話になった。トムさんにも一応問い合わせをしてみよう。バッテリーが手に入らなくても、あるいはコンパチなはずが換装できなくても、中古のThinkpadを買って送ってもらう手もあるし。米国製で米国でアクティベイションが済んでいると、ちょっと楽なことがあるのだ。

トムさんにメールで、「お~久しぶりぶり。お元気ですか?S1Yogaの換装用バッテリーが手に入ります?それと手持ちのラップトップは今どんなものがあります?」

次の日、返事が返ってきた。
日本に帰る人に持って帰ってもらうのが一番いいよ。

そりゃそうなんだが、アイ子ちゃんはリチュウム・バッテリーを抱えて税関で止められるのが嫌だからダメなの。
バッテリーの件は短く、中古のラップトップの在庫の話は全くなく、トムさんは、
「日本へ帰ったんですか?」どこ?僕は箱根とか熱海に行ったことがあるんだけど?どこに家を買ったの~~~~~?

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