日本の生涯学習

おばちゃんは商工会議所のコンピューター無料体験クラスに行ってきたのだが、体験クラスという看板を掲げた入会説明会だったわ。
困ったもんよね。

スクラッチは子供用のプログラミングだとはわかってはいるけど、おおよそプログラミングのコンピュータークラスが探してもないのよ。

コミュニティ・カレッジのナイトクラスとかアダルトクラスが恋しいわ。
アメリカなら何歳になっても習いたいことがあれば、ちょっとカレッジに戻って好きなクラスを取れるのに79~80ドルくらいで。


夜の7時に始まるナイトクラスには白髪頭のおじさんやおばさんがゴロゴロいたもんだった。先生のほうが若かったし。学生の頃にあるいは仕事や子育てに忙しいころに学びたくても学べなかった分野の知識をリタイアしてから学びなおすなんて、教育の醍醐味じゃない。これぞ生涯教育

日本の教育システムは一度卒業するとそれでおしまい。興味を覚えても学校に戻って授業を受けるチャンスがないのが貧しい。これで先進国か?!
専門学校で入学諸費用を払い18万円!年間86万円のコンピューター・プログラミング・コースとか、職業訓練学校のコンピューター・サイエンスコースって?おばちゃん、楽しみのために純粋に勉強したいのに。

今度はジ〇ティーまで検索を広げて、コンピューター・サークルでもないかと探したわよ。はぁ~。コンピュータークラスを探すとちょっと遠めだけどPHPクラスがあった!とりあえず問い合わせを送ってみる。


おばちゃんのブログはWordPressだからPHPはちょうどぴったりかも知れないけど、ウエブだけじゃなくて他の言語に応用が利くかどうかが問題。
おばちゃんのゴールはPOSのクラックだし。Java, C?
何言語がいいのかしら?

それでホイ!と思いついたのがChat GPT
それで聞いてみたら返事がこれ。すごいね。
納得するわ。腰が低いし。

でもPythonなんてどこで教えてるのさ?
また独学でやれってか?
おばちゃん加齢のせいか、集中して読んで理解して、自分でやってみるーーつうのがなかなか辛くなってきたから、誰かがしゃべってくれて、わかんなくなったらその場で質問してその場で答えを聞けるといいのよ。Utubeの動画を辛抱強く聞くのがつらいのよ。どうでもいい能書きとか出だしとか、だから学校がいいんだけどな。

Hello! It’s great to hear that you’re interested in learning programming. There are many programming languages to choose from, but I would recommend starting with a language that is beginner-friendly and widely used, such as Python.

中略

There are many online resources available for learning Python, including interactive tutorials, video courses, and books. Here are a few popular resources to get you started:

Codecademy (https://www.codecademy.com/learn/learn-python)
Learn Python the Hard Way (https://learnpythonthehardway.org/)
Python for Everybody (https://www.py4e.com/)
I hope this helps you get started on your programming journey!

really? how about PHP?
because I’m writing a blog by WordPress. PHP may work when I write the blog.

Yes, PHP is definitely a good language to learn if you’re interested in working with WordPress or other web development projects. PHP is a server-side scripting language that is specifically designed for creating dynamic web pages and web applications.

As you mentioned, WordPress is built using PHP, and understanding the language can be helpful in customizing your WordPress blog or developing your own WordPress plugins or
themes. PHP is also used by many other popular web applications, such as Facebook, Wikipedia, and Etsy.

If you’re interested in learning PHP, there are many online resources available. Here are a few popular resources to get you started:

PHP.net (https://www.php.net/manual/en/)
W3Schools PHP Tutorial (https://www.w3schools.com/php/)
PHP for the Web: Visual QuickStart Guide (book by Larry Ullman)
Keep in mind that PHP is a more specialized language than Python, so your choice of language will depend on your specific interests and goals. Good luck with your learning journey!

テン 3か月

おじちゃんとの仲が険悪である。
理由はテンJr.がおばちゃんの懐で寝てしまったから。

テンは隔離のケージから解放されて、大興奮で家じゅう探索中である。人間も家具も区別なくよじ登って面白そうなものがあればカジる。テーブルの上の紫音のカリカリを見つけてカジる。アイ子ちゃんから届いた野沢菜漬けを油断したすきに一切れ盗んで逃げる。コタツ掛けのフリンジにぶら下がってカジる。

動き疲れるとパタッとその場で寝てしまうーー電池切れ。たまたまおばちゃんのダウンジャケットのあわせ目までよじ登ってきて、そこは柔らかいしあったかい。テンのあごをこちょこちょしたらコテンと寝てしまった。それをおじちゃんに見つかったのである。

おじちゃんは憤怒にかられたようだ。

俺が毎日カリカリを秤で計ってごはんをやって、お前のマットを毎日洗い、俺がケージを消毒して俺がトイレの掃除してやったのに、どうしておばちゃんの胸で寝るのか?バカ!テン。お前なんか知らない!紫音をおじちゃんの子にしちゃうぞ。

その日の夕食は冷え冷えしたもので、紫音に声をかけるときだけはネコナデ声であった。

四十余年間、おばちゃんが、猫をなでるときは、アゴの下から。喉、顔を撫でたいなら、額をこちょこちょ。真正面から頭にむかって手を伸ばすなーって言っているのに。おじちゃんは人差し指で猫の鼻をツンツンする。頭を掌でポンポンする。犬じゃねぇってんの。何度言っても治らない。

次の日も、テンはおばちゃんの胸に登って、一心不乱にフミフミ運動をしているのをおじちゃんが見て嫉妬交じりの悪意満面で、バカテン、お前なんかおばちゃんの子になれ。と抜かすので、

このフリースのセーターが好きみたいよ。毛足が柔らかくてふわふわするから母猫のおなかみたいに気持ちがいいみたい。

そっかぁ?じゃあ、俺もフリースのセーターにするかな。おばちゃんとおそろいのセーターがあるのである。

正常なアメショウの大きさの半分で体重も3か月でやっと1Kgになったテンは毎日58gのベビー用カリカリを食べる。400g用袋のロイヤル・カナンあっという間になくなるので、今日はまたペットショップに買いに行かねばならない。

怖いもの見たさでペットショップの販売中の猫を見てしまうと、テンより1週間も後に生まれたスコティッシュが、のびのびと大きく育って体長はどうみても3倍ある。おばちゃんは、うむ~と唸って目をそらした。

テンは3か月ちょうどでやっと1Kg超えたばかり。小さく生んで大きく育てるというではないか。大きい子は紫音に受け入れられるのが難しかったわけだし。騒ぐおばちゃんの胸の内であった。

紫音は吐き下しで点滴をされたことなどなかったように、表情も穏やかになって、テンの体を点検するように舐める。ご飯時にテンの隔離が間に合わず、紫音のウエットフードに頭を突っ込んできてかぶりついても、シャーと威嚇をすることがなくなった。庇護すべき存在と受け入れたようである。

テンは遊んでほしいようで、紫音の後を追っかけていき、紫音はシッポを膨らませて全力ではないセーブした速度で逃げる。

昨日の夕方は4時の遊べコールがなかった。

このまま順調にいってほしいと願うばかりだ。

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紫音

液体ムヒ

アメリカの年金をもらうー8

税金申告のため予約していた税理士事務所は、電話をかけると外国年金は取り扱ったことがないのでわかりません。税務署に相談してといわれてしまった。

この税理士事務所は近郊3県にまたがる大手である。この山の住人も駐在帰りが多く住んでいるのだから、地元の大手税理士事務所が外国年金の確定申告を扱わないわけがないと思うのだが?

皆さん、ちゃんと申告してますか~?
米国年金の額がいくら少なくても、源泉徴収がされていない外国年金は確定申告をせねばなりません。“400万円以下は申告しないでよい“というルールの対象外ですよ。

さて、地元の税務署に電話をかけてみると、おばちゃんの狙い通り“みなし年金繰り下げ一括受給制度”はまさしくおばちゃんたちに適応されることが分かった。
年金の支払い年度が決定されていたら実際支払いの時期にかかわらず、決定年度で申告するのがルールです。
よっしゃ~。

次いで、為替レートは振り込まれる2023年度で計算されますががそれでいいですね?と聞いたら、
”本来振り込まれるはずの年の月のレートで計算して、実際の振り込み月でレートが上がったら、差益ということで申告が~~。”というのだが、

おばちゃんは、無~理ムリムリ、だって米国年金は毎月振り込みなので、8月から12月のあいだ、5か月にわたって毎月違うしそれが一遍に入金されるから私、もう計算できない。
雑所得だし。
”むふっ。まっ、それでもしょうがないですけど。”

や~れヤレヤレ。
外堀が埋まって、あとは振り込みがあればeTaxをするだけ。

おじちゃんの老後の生活の設計がこれで整ったから、おばちゃんは本当に肩の荷が下りた。
現役で商売していたころは、確固たる地位を築いていた日本人先輩諸氏が、時勢の変化で鳥が落ちるように商売がダメになったり、リセッションの時は誰もがうらやむほど勢いの良かった出世頭がビジネスを売ったり、安心だと思っていた日本企業が撤収したり、トヨタがテキサスに移動したりしてカリフォルニアの日系社会を大いに狼狽させた。

アメリカ社会と日系社会の激しい浮き沈みを見てきて、明日、会社がまだあるかどうかは誰も保証しない。老後の生活設計は闇の中で、今日をとりあえず生き延びることをまず考えて生きてきた。


この春から5年後、10年後の収入はもう心配しなくてよい。年金で大丈夫、息をしている限り年金が振り込まれるからもう将来の心配はない。おばちゃんが先にいなくなっても生活は回っていく。心の底から安心した。

夕方にはおばちゃんがバイトしていた事業所のマネージャーが入社手続きの時間を通知してきて、おじちゃんも一緒に面接をする。事態は順調に転がっていく。

山の梅園はピンクの紅梅が咲き始めた。コロナと経済の閉塞と長い長い闇のトンネルを抜けてきたような気がする。還暦も4年も前に過ぎたおばちゃんにとって、この3年は長かったが、
おおむね明るい希望が見えてきた。

たった一つ、猫のことを除いては。

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Thinkpad バッテリーの換装

Thinkpadのバッテリーがヘタっている。
Amazonではリチュウム・バッテリーの海外発送は嫌がる業者が多かったので、Ebayでコンパチのバッテリーらしき型番を落としたのだが、実際に合うかどうかは換装してみないとわからない。

中国人の業者はOK,ok, No problemと言いよったが中国人のNo Problemはあてにならないので、返品返金OKを確認しておいた。春節前に届けられるかも、って言ったくせに春節がとっくに終わった先週に届いた。コロナ バリバリの中国からのパッケージであるから開けずにアルコール消毒薬をシュッシュしてひっそりと風呂場に置いおいた。

当日外装の段ボールだけ切れ目を入れコンピューターとバッテリーをPCデポに渡した。
日本製ではないので届いたバッテリーが実際合うかどうかわからないけど、換装お願いね?!
しばらくたってPCデポの受付おじさんは、裏蓋を開けたThinkpadと替えバッテリーをしずしずと持って帰ってくると、確かにバッテリーはオリジナルの型番と同じように見えますが、、、このピンがついてるんで~~~~。と指さして言う。

バッテリーの右から6ピンか8ピンの細っそいケーブルの端が本体に刺さってる。
で?とおばちゃんが顔を上げると、
このピンを抜かないといけないんですが?
そらそうだろ。
おばちゃんはピンセットを使って抜いて刺すようなラップトップの細かい仕事が苦手なんで、PCデポに来たんだが。

このピンを抜いて、新しいのを刺すときつぶしちゃうと本体がダメになって起動しなくなるかもしれないんですぅ~~~~。
バッテリーの接続はできなくなるだろうが、本体が立ち上がらなくなるかどうかまではいかないと思うが、要するにPCデポは壊したといわれたくない。責任持てませんと言いたいわけね。

やらなければバッテリーを買った意味もなくなる。
バックアップは今朝とったからやって!起動しなくなったらそこの中古のThinkpadを買うから。ドクターに「胆石を切って」と同じノリで“やっちゃって”と言った。

修理部屋にいるのは昔からのコンピューター小僧改めコンピューターおじさん達で、ほっそいピンの抜き差しなど毎日やっているに決まっている。
ただ、Thinkpadの純正ピンを見て嫌~な予感がしたのだろう。
純正品だらけのPCっつ~のは汎用品で代用できないから困ったものだ。DellとかSonyとかね。嫌~な予感というのは10回に1回は現実になるので、ピンをつぶしてコンピューターを壊してお客さんがごねたら嫌だなと思う気持ちもわかる。

おじさんは修理部屋に戻っていき、おばちゃんは中古PCの在庫を観察した。
安くなったもんである。新機を買うには2500ドルは覚悟したもんだった。自分でパーツを組んでもそのくらいの総額になったからOS自体も高かったし。
それが今では片手でそこそこのスペックが買えるのだからコンピューターショップのビジネスは難しい時代に来ている。
多分、新品1台売って粗利は15%くらいではないか?PCデポがサブスクリプションの契約に走って、批判されるのもよくわかる。

10分ほどでおじさんは戻ってきて、では電源を入れます。
愛機は無事立ち上がっておばちゃんは拍手した。えらいわ~。素敵~。ほな、おいくらでっか?
換装は5500円で済んで、バッテリーも60ドルだったから買い替えずに安くてよかった。ヤバそうなことがするすると済んでおばちゃんほっとした。こういうことは日本はスムースでありがたい。

これで商工会議所のコンピュータークラスに持っていくこともできるようになった。
プログラミングはスクラッチしかないから、子供用でも我慢してのぞいてみるか、それとも日商英語検定2級クラスを冷かしてみるか?

日商2級のビジネスレターのサンプルを読んだら、重要度の低そうなIssueをまどろっこしい遠回しな英語で書いてあったので笑ってしまった。しかし、5年以上も英語を話す機会がなくて、頭の回路が日本語専用に変わりつつあるので、英単語が出にくくなってしまった。綴りは恐ろしいことになりつつある。

コロナでいろんな集会の制限がなくならないとおばちゃん英語もダメになりそうだ。

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おばちゃん就職を目指す

崖っぷちの人

米国年金をもらうー7ついに入金

1月16日も外れ。週明けも年金の入金がない。
おじちゃんと二人で、推測してみた。

SSAが送ってきた年金決定通知は2月の3日までに振り込むと書いてある。15日を外したとあれば、アメリカがやりそうなことは自分で決めた期限のギリギリに振り込んでくるのではないか?
3日か、時差でいうと4日か?

3日の朝、銀行をチェックすると入金があった。やっぱりのう。
レポート提出期限ぎりぎりの生徒みたいなことをしやがって。待機分の入金の影はない。そのうちおじちゃんの分のStatementが先に届くのだろう。ヤレヤレだ。何千回ヤレヤレを言ったことか。レートは129円80銭くらいだ。

待機分の一括入金があるまで安心はできない。SSAでだれかがミスするかもしれないからだ。電話をかけて10日待って届かなかったら,もう一度電話をくださいというのが定番だな。
とにかくStatementが届かないと確定申告ができない。


Statementの数字はドルだ。当たり前だが。
去年の2022年分に振り込めば12月のレートは132から131円だった。2月に振り込まれた当日のレートがどうなるかわからない。
確定申告では2022年分の振り込みのはずが23年2月の為替レートで振り込まれるはずなので、
Statement上月の換算レートではない。日本の税務署に突っ込まれたらどうするか?
アメリカ政府のやることでっせ?文句ならアメリカに言ってくれまへんか?

2月3日アメリカのForm会議が終わって雇用情勢は予想より良好だと結論された結果、またドルが130を超えた。やはり1月最初の週の127円に落ちた時に円からドルにもっと戻しておけばよかった。


おばちゃんたちの年金生活リスクはインフレではなく為替レート・リスクである。円高に振れると円受給の額が減る。その時は手持ち円をドルに換えてリスクヘッジをするつもりだから、資金は円ドル同じだけ持っていたい。しばらく130円前後でもみ合いになるだろう。

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8月に申請して、12月に年金額決定通知が届いて2月の3日までに支払うと書いてあった。
米国内の年金支払い日は15日らしいから、日本への振り込みも15日?時差を考えると16日あたりになるのではないかと予想していたのに、銀行からは一向に連絡がない。

15日も16日も週明けも電話がなく、みずほをチェックしていたらすでに12月の頭にひっそりとミジンコのような額が振り込まれていた。さらに驚くべきことにはベイコクネンキン(シティバンク)振込人とある。

あら?Citybank経由?
日本の銀行にはtransaction #さえついておらぬようだ。おばちゃんは みずほに電話をかけ、振り込みの詳:元のドル金額と当日の為替レートその他transactionの詳細がわかるかどうかを聞いた。

紙の振り込み清算書などがついていませんか?
それがあるくらいならそもそも電話をしない。それではこちらではわかりかねますので、振り込み元の銀行に聞かれてはいかが?と言われてしまった。

日本のCitybankの個人用カスタマー・サービスが調べてくれるとは思えない。それでSSAのページをまた漁った。
すると、年金のDirect DepositはワイヤーFeeを取らないと書いてある。また、海外在住者への支払いの場合は、その国のアメリカ系の銀行を通すと書いてある。はあ~ん、だからCitybank経由なのか。

振込当日の為替レートをどう計算してもアメリカ側の$30、日本側の3000円はひかれておらぬようだし、為替手数料も引かれていないように見える。これはありがたい。とにかく数字だけなので、その他の手掛かりは全くない。

第一回の振り込みは額が少なく、まさしく大使館の担当さんが言ってたようにおばちゃんの就労年金のように見える。おじちゃんの年金の支払い時にはSpousal payment扶養者年金に代わる予定のはず。そんなにうまく切り替わるか信用していないのだが、。


何せ銀行が間違ってハーフミリオンを振り込んだり、リファイナンスのローン残高は大抵間違っていたり、新築の家は必ず雨漏りする国である。スムーズにいけば奇跡だわ。

なおも日米のいろいろな情報をあさっていると、おばちゃんはついにある解決策を見つけてしまった。
みなし繰り下げ年金一括受給制度」である。これを使えば、おばちゃんたちは今年働けることになる。

繰り下げ年金一括受給とは
年金の受給を65歳以降に繰り下げすることにして、もらわないでいる間に資金が必要な事案が発生し、繰り下げを取りやめてそれまで待っていた期間の年金を一括してもらう方法である。


繰り下げの間の増加金額は無効になるが、待期期間の年金をまとめて一括でくれる。しかし、その年金分は実際には65歳+アルファ年分であるので、該当年の確定申告をし直さねばならない。そこで所得税が発生する。しかしおばちゃんたちには一切発生しない。なんでかというと2022年は夫婦でプーだったからだ。

おじちゃんが去年8月に申請して、実際支払われるのは今年の2月以降になるのだが、待っていた待機分の4か月から6か月分が一度に入金される。今年の収入と算入すると今年の収入と税金分が高くなり、さらに働けば限度額に近くなって、年金が停止される。それは嫌だ。
おばちゃんたちは2022年度は遊んでいたので、2022年度分の所得税額はがら空き。2022年度分に回せばすべて美しく解決!

これこそ、まさにおばちゃんが望んでいたことである。

折にもまたSSAから通知がとどき、それはおばちゃんの2022年分の年金支払いStatementであった。これは納税用の清算書であろう。22年度で3桁の数字しか書いていない。その数字は、12月頭にあった振込額の3.5倍くらいで8月からの3か月半分とすると計算がだいたい合う。詳細もなにも書いてない。数字だけ。
むろん振り込みさえもまだだ。3桁ドルだけ。

念を入れるために税理士事務所に相談予約を取った。おばちゃんたちは2月に入る待機分2022年度分の入金が入れば確定申告を行って、去年22年分も税金ミニマム、今年23年は夫婦でボケない程度に働くことができて万歳である。
はよ来い。

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紫音

ラクダと呼ばれた紫音

おばちゃんの弱点は猫だ。
10月に天が亡くなってから、紫音の鳴き声は半端でない。
おじちゃんがトイレに行ったと鳴き、ベランダに出たと鳴き、おばちゃんがキッチンに行ったと鳴く。

午後4時になると、テレビの前に出てきて明後日のほうを向いたまま鳴く。紫音の鳴き声は、道路からも庭からも聞こえる。この子が初めてさかりがついた時の鳴き声も、夫婦二人でうろたえるほどうるさかった。山中の雄猫がウチの家に寄ってくるのではないかと本気で心配した。
さらにこの子の運動能力の高さ。運動量。体全体が筋肉でできているようなムチみたいな細見の体。ジャンプ力は半端でない。

この猫種が今の日本で人気がなくなったのがわかる。とても街中の集合住宅で飼える猫ではない。最初は兄弟猫で来てもらおうかと考えていたのだけど、そうしなくてよかった。家がボロボロになるところだった。

その子が午後4時になると鳴く。
力いっぱい鳴いてアタシをかまえと。
ごはんはいらない。遊べ!
猫じゃらしで2時間。人間様は飽きてしまう。休憩!とコタツに潜ると紫音はキッチンに行く。
カウンターに飛び乗って、置いてある猫缶のフタ、プラスティックのスプーンをお手玉して床に落とす。小さくて動かしやすいものはみな落とす。

こらっ、とおコタから叱るとリビングに戻ってきて鳴く。猫じゃらしを目の前まで咥えてきて落とす。遊べ。もう、お父ちゃんもお母ちゃんも飽きちゃった。コタツで寝なさい。
いや~~と鳴く。ほとほと疲れてしまう。

紫音はさみしがり屋の種なので単独飼いはそもそも想定してなくて、アメショーの天と同時にお迎えしたのだが、その天が亡くなって遊び相手も、話し相手も、猫仲間も無くなった紫音はストレスの塊。悲しいのはおばちゃんたちも同じ。一体どぉ~したらいいの?

紫音の性格ははっきりしている。妥協は許さない。嫌いなものは嫌い。やりたくないことはしない。自分が世界の中心で自分への愛を叫ぶプリンセス。

おばちゃんはそういう性格が嫌いではない。前のナナちゃんも性格は似たようなものでキツかった。そういう猫を好んで飼ったのはおばちゃんなので、自業自得なのだが。

単独飼いすべきでない詩音をこのまま一猫生を一人で生きさせるのは忍びない。
で、かかりつけの獣医さんは地域の保護猫を引き取っている方と猫を紹介してくれた。相性としては去勢の男の子のほうが良いというので、月齢が低い6か月の男の子をお試し同居で預かってきた。

白キジの保護猫を連れてきて、用意していたケージに入れると詩音はものすごいヒステリー。
ケージにかけた毛布の下から”おぼっちゃん”(性格がいいのでそういう名前だった)の一部が見えるとヒスる。ものすごくイラついているのがわかる。
ご飯を食べる量が減って、キリキリ走り回りお昼寝も全くせずたまにケージに寄って行って中をうかがう。興奮しきっていて精魂尽きたのか夜になったらおじちゃんの枕もとで爆睡した。よほど神経が張っていたのだろう。

次の日も同じ。
とにかくぼっちゃんが家にいることが許せないみたいだ。
ぼっちゃんは保護猫のお母さんが生んだ猫で兄弟5人のうちたった一人の男の子だったせいか、兄妹うけがよくおっとりといい子に育った。

とってもいい子。何匹も猫を飼ってきたおばちゃんたちが、一目ですなおでいい子だとわかる子。多分紫音以外の猫となら問題なく同居で暮らして行けたのではないかと思う。

紫音の鳴き声はマックスで、3日目にはおばちゃんたちの神経も擦り切れてきた。
紫音はもうボロボロ。イライラでソファーの背やカウンターに飛び乗ったり腹立ちまぎれにおもちゃに噛みついて振り投げたりする。嫌いなものはキライなんだと思う。
長く同居して慣れるというより神経が擦り切れることになるのではないか。おばちゃんたちが予想した反応とは違う。
天ではないからダメなんだろう。

もっと月齢の低い子猫だったらどうだっただろう。
しかし今は冬なのだ。子猫がわらわらと生まれる季節はまだ3か月も先である。
おばちゃんたちは疲れてしまった。どうしていいかわからない。おぼっちゃんがかわいそうなので、チュールと猫鰹節をつけて保護舎に返した。これだけいい子ならきっと里親が見つかるだろう。

おじちゃんに肩のり

というわけで紫音もおばちゃんたちもへとへとである。
買い物の帰りに百均に寄ったら、おじちゃんがゼンマイ仕掛けのネズミを買った。ネズミがフロアを走りだすと、紫音がびっくりしてソファの下でスタックしたネズミを捕ろうと必死。気に入ったみたい。しかしゼンマイ仕掛けはすぐ切れる。絨毯の段差が登れなくて止まる。
そこでラジコンのネズミを探して買った。届いたころには紫音は半分飽きていた。
タスケテくれ。春はまだ先。
書き忘れたが、紫音は肩乗り猫である。おじちゃんとおばちゃんの左肩は紫音につけられたバーコードでいっぱい。

引退生活・シュミレーション・シート-2

おばちゃんたちの老後生活は為替リスクがある。
米国年金が主な収入だからだ。日銀の総裁が何かを発表したりすると、円ドル・レートが変わる。レートが1円変わると、年収で数万円変わる。このあいだ年金生活シュミレーション・シートがついに完成した。
知らない間にIFS関数が登場していて、簡単に複数の条件節をつけられるのだ、ありがたい。

シュミレーション・シートが完成したので、おばちゃんは為替レートを1円ずつ変えながら、変化する年金額 対 所得税、住民税、国民健康保険料算出して、それを横行にして早見表を作ってみた。収入に対する税の割合を早見表の最後に追加してみる。

するとなかなか面白いことが分かった。
収入対税金レートがころっと変わる境目が何回かあるのだ。うちの場合だと、112円、124円、132円、144円。特に144円を超えると、税が収入の12%以上になる。最低限は6%であった。
いや~ん。税金をはらうのはいや~ん。

もともと庶民なのでおばちゃんは贅沢にあこがれていたりしない。宝石やブランドバッグにも興味がない。生活費用のために自分の時間を切り売りしなくてよくて、コンピューター関係と、猫と園芸に使えるお金があれば幸せ。税金を払うのは贅沢をするよりキライである。

私が稼ぐのに指一本上げず助けてもくれなかったオマエが、なぜ命の次に大事なお金を持っていくのか。税金を払うより、ほどほどに稼いで税金をミニマムにしてのったりと暮らしてしていけるほうが好きである。

早見表が教えるのは、日本で税負担を避けるにはやはり低収入のほうが楽なのだ。夫婦年金のみ210万円=月に17万は住民税・非課税のラインだ。ところが地方の3級自治体ではこれを193万円まで下げてくる。年に193万と194万。たった一万円の違い、月にして833円多いと、住民税を徴収し、健康保険が最低の3万円代から2倍近くになる。もう是が非でも税金を取ってやろうと人の懐を狙うお上があさましいのよ。

日銀の緩和政策は続くのか。諸処の発表のあと、先週からドルはじりじりと下がり始めた。
3円下がると年にして数十万下がる。税率は変わらないのに。
おばちゃんは、ちょっとむっとした。ただ、今のレート130円が異常なんだ。それはわかっている。

1ドル130円を突破するのか?
という時期はちょうどおばちゃんの手術の時。病院にWifiがないので、コンピューターを持ち込んでもドルを円口座に移せなかったからストレスが半端なかった。カリフォルニアの越後屋さんは、きっと130円で替えたに違いない。悔しい、30年に一度のチャンスなのに。

退院してからアイ子ちゃんに電話をしたら、やっぱり越後屋さんは130円を超えて替えていた。一本替えたのかもしれない。悔しい。その後8月9月に今度は140円台のチャンスが来て、150円は待ちすぎて逃した。

今度は125円以下に下げてきたら円からドルに戻そうかと思う。なんか、為替で年金額が下がっても、ドルの売買でリスクヘッジができるからまあ、いいか。

越後屋さんは来週またスキーに日本へ来るので、いくらでドルを売ったか聞いてやろう。彼女にはforeign currency投資口座の担当がいるから電話をしておけば指値で手数料もなしで買えるのだ。

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町医者とワクチン

先週コロナ・ワクチンの5回目に行ってきたんだが、相変わらず町の会場はどうでもいいような整理要員を大量に配置していて、また一本予算をつぎ込んだのだろうと思われた。
問診表も同じ形式で、日本語の構造を利用して官僚がひっかけ問診質問を用意している。

・アナフィラキシーを起こしたような重篤なアレルギーがありますか?


ないわ~、医療機関でこんな質問はあり得ないわ~。
ポイントが「アレルギー」か「重篤」か「アナフィラキシー」かよく誤解するように書いてあるよね。

おばちゃんはいつも、重篤の文字を線で消して、持っているアレルギーをリストで書く、これも意味ないね、と思いながら。

考えてもみなはれ。
過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人は、第一回目のアナフィラキシーが起きるまで、アナフィラキシーは起きたことがなかった人。ドクターであろうが本人であろうが、アナフィラキシーはいつ起きるか、起きてから初めてわかること。
誰もがアナフィラキシー予備軍かも知れない。

すでにアレルギーを持っている人は、アナフィラキシーを起こすリスクが高いかもしれないから、おばちゃんはアレルギーのリストをいつも書くのである。

私はリスク持ちですからと「告知」してワクチンを受ける意思を示している。問診票を確認したドクターはリスクのあることを見て、読んで、知って、その上で接種をしてよいと自分の名を書くわけだ。

先週のドクターは80歳すぎであろうかと思える総白髪で、アレルギーリストを指さしながら、「こういうのは違うんでね。いいね?」と無知で愚かな一般人を諭すように問診票にサインした。

おばちゃんはいつだか、求人サイトをチェックしていて、役場が接種期前に1時間1000円で求人をしているのを見つけてしまったが、接種場に一日座っているこのドクターの日当はいくらであろうか?と考えた。

医者というのは激務であって、日曜・祭日に休まないときつい。ワクチン接種場の問診医などは小遣いが稼げても、バリバリ現役の医師は応募しないに決まっている。しからば、第一線を退いた引退間近の内科医か、どうしても教育費を稼ぎたい子供がいる40代50代の勤務医か?
おばちゃんは前者の医者と見た。


今回も接種を済ませてアナフィラキシーも起こさず生きているわけだが、夕べ寝る前に“あっ”と思った。

実は、さかのぼるちょうど1年前の1月におばちゃんは町のクリニックを受診した。
クリスマス・イブに雪苺娘を食べて悶絶して、きっと胆石だから切ろうと決意した。切腹せずに腹腔鏡で切るために’専門医を探したら、3つの病院が上がってきた。外科の評判などを読んで、総合病院に予約の電話を掛けた。

ところが、予約ができない。
紹介状がある患者しか診ませんという。おばちゃんは縁もゆかりもない地に引っ越してきたので、地元の医療事情など皆目わからない。日本の医療状況もよく知らんかったが。

それで予約電話の事務に、私はXX町に住んでいるのだが、あなたの腹部外科のドクターはどこの紹介状なら受け付けるの?とダメもとで聞いてみた。
XX町ならXXXXクリニックです。

なるほど、XXXXクリニックで紹介状を取ればよいのか。おばちゃんはさっそくXXXXに電話した。年内はもう押し詰まっていたので、新年早々に予約を取ったが、クリニックでは「いつでもいいのよ。なんなら今日来てはどう」などと人恋しそうだった。


正月のお飾りが取れる前に、XXXXクリニックを訪れると、広い駐車場に割と立派な3階建てのビル。田舎によくある住居兼用の町医者ビルであった。

駐車場はガラガラ、待合室も人がいない。後から入ってきた後期高齢者のお爺は町からのワクチン接種はがきをヒラヒラさせて、窓口の白衣のおばさんと話していた。
その他の患者は誰もいない。

すぐ診察室に呼ばれ、頭が真っ白な大柄の医者がいた。
椅子に座ってもなぜか医者の視線はおばちゃんの右肩の後ろあたりに据えられていた。
「おなかが痛くなりまして。特にとんかつとか、生クリームとか、脂分、コレステロールが高いものを食べると、30分ほどしてみぞおちが痛むんです。痛み止めを飲むと若干和らぎます」

おばちゃんが症状を説明すると、爺医者は左のデスクに置いたカルテに覆いかぶさりながら顔だけ振り向いて、ただし、視線は絶対合わせることなく、
「あなたの症状は聞いていると、糖尿か、すい臓か、胆のうだと思われるけど、ここには検査機械がないのでわからない。私は何もできんのよ。」と言うのである。
「機械がないからね。」
この間、さっき窓口にいた白衣の看護師は50年連れ添った古女房のように、爺から一歩下がって後ろで爺の言葉にひとつずつ頷きながら控えていたのだった。

おばちゃんは聴診器一つ取り出さない爺にあきれたが、爺には紹介状をもらうつもりなので、
「ぇ?それは困ったわ。私はどうしたらいいですか?」すると
「ここじゃ、検査できないんでね。検査をしないといけないんだが、xx総合病院とかXXXセンターとかだとやってくれるから。」

おばちゃんはXX総合病院の名前が出てきたので、シメタと思い
「そうなんですか。検査をしないといけないんですね。でもどうしたらいいんでしょう?」と重ねて言うと爺が
「では、紹介状を書いてあげましょう」おばちゃんは感激した体で「あ、紹介状ですか?ありがとうございます。ではXX総合病院でお願いします。」

紹介状のあて名はすばらしく達筆。XX総合病院 腹部外科XXX先生 とボールペンなのに墨痕淋漓と言いたいほど立派だった。
診察料込みで1610円。

患者と目を合わせられない医者とは何だろう。先代の父医師の時代は多分、町の先生様で名士だったのかもしれない。患者がない待合室をすぎて、いったいどうやって食っているのだろうと頭をかしげながら、そういえば町の広報や高齢者検診、その他ワクチン接種プログラムには必ずクリニックの名前があるのを思い出した。なるほどねぇ。

で、コロナ・ワクチン接種の時にいた白髪のドクターはもしやXXXクリニックのあの人ではなかったか?と思い当たった!

覚えていないのか?
と聞かれれば、実はおばちゃん人の顔を覚えるのは苦手である。
客商売をやってたんだろう?と言われれば、いや~、すんまへん。
どっちかと言えば、おばちゃんはコンピューター・オタクで、患者と目を合わせられない先生寄りの人間である。つけ刃の笑顔で無理やり十数年小売業をやった。生活がかかってないと人の顔が覚えられない。町で次に出会ったらわかるかなぁ?多分、覚えていない。

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