言語の混線

アメリカで仕事をするということは基本複数言語で生活するということになる。客には英語、従業員にはスペイン語と日本語と英語。仕事中の言語は聞く、話す、書くというFunctionで3言語が入り混じることになり、この最中に混線が起きる。 客の注文は英語で聞き英語で答えてメモが必要なら英語か日本語でとる。この時、英語でメモを取った方が後の作業に楽なものと日本語でメモを取った方がいいものと異なる場合ががある。… Continue reading

Eate you alive!

ほんの出来心だったんである。軽い冗談のつもりだった。 ニャ―にゃんは相変わらずおしっこ掛けが止まらず、おばちゃんは絶望的にソファの拭き掃除をして、その日チャイニーズ・スーパーに行ったら生の竹の子が買えたので、おばちゃんは嬉しくてキッチンで竹の子の皮を剥いでディスポーザーで砕いて始末しようとしたら、繊維が詰まってディスポーザーが壊れてしまい、 アパートの管理に電話をして、修理をリクエストし、メキシカ… Continue reading

ケンカの達人 ジョイス

アメリカで戦い方を教えてくれたのはいろんな人だった。なかでも親友のジョイスは、アメリカ人にどんなふうに交渉すればいいか目の前でお手本を見せてくれたときもあった。当て逃げのアメリカ人を通せんぼして止めたのも彼女だった。 ジョイスは客家系の台湾人である。中国人がケンカをするとき、相手のしゃべるのを聞きながら自分もしゃべり、双方同時にしゃべりながら言い合いをする。相手もジョイスもしゃべるのを止めない。自… Continue reading

留学生あるある 恋愛と永住権

おばちゃんはこれから世界に羽ばたこうとしている若者の夢を壊すつもりもなければ、勇気をくじく意図があるわけでもない。どちらかと言えば、おばちゃんのこのブログを読んで異国の地で墜落や沈没せぬよう励ましのつもりである。 日本の最新ファッションはOCでもわかる。日系スーパーに行くと、その時々の日本の最新ファッションに身を包んだ留学生がいるからだ。ある時はみんなチロル帽みたいな帽子をかぶり、リュックを背負っ… Continue reading

ポルシェを買う

おばちゃんがポルシェを買うわけがない。おばちゃんもダンナも根っからの庶民である。身の丈を知っているので、たとえ軽なみに安かったりしてもポルシェは買わない。「腐っても鯛」は信じない。腐ったら鯛は食えないから買ってはイカンのである。鰯でいい。 ある時、ウチの女の子が「お話があるんですが、」と切り出した。この「お話があるんですが、、」というやつが一番どきっとする。いい話であったためしがない。給料日の後だ… Continue reading

きらめくシャンデリア プール 螺旋階段

ひと月$700の最初のアパートの部屋にはシャンデリアがぶら下がっていた。普通に学生も住む標準のアパートである、築後30年は経っていたと思う。新しいこじゃれたアパートになるほど、古臭いシャンデリアは姿を消し、天井埋め込みの間接照明が多くなる。 最初の昔ながらのシャンデリアは、小さなロウソク型の電球がぐるりと半ダースもついて、ダイニングエリアにぶら下がっていた。鎖が意外と長くて、たくし上げるのも面倒く… Continue reading

日本の洗濯物は臭い

手続きのために一時帰国して、主人の兄の家にご厄介になった時。使ってね、と渡されたバスタオルは臭かった。あら、お義姉さん几帳面な方なのに、使用済みと間違ったのかしら。忙しさにまぎれて深く考えなかった。 一か月後猫も引き連れて永久帰国して来ると、主人の実家の空き家に落ち着いた。縦型の洗濯機があった。乾燥機はついていない。洗濯が終わったら干すんだっけか?なぁ~んだろう?なんか変なにおいがする。ず~と昔昭… Continue reading

海外の嫁姑事情

海外にも嫁姑問題はあるのか?ある。 親友ジョイスは大雑把に言えば台湾系で、カナダ経由でカリフォルニアに渡った。ダンナも同じく台湾系だが上海出身でやはり台湾からカナダに流れた。 台湾というか、中国も日本の戦前の家族観が続いていると思ったらよい。家族法も日本でいう旧法のようで相続は長子の男子総取だったりする。親友のジョイスは、実はバツイチで一子あり、ダンナより4歳年上。このジョイスが結婚するとき、ダン… Continue reading

花粉症はよその国に行けば治る

昭和の終わりにおばちゃんはスギ花粉症になった。大した林や公園あるわけではなし、スギ花粉が盛大に飛んでたとも思えなかったが、とにかく花粉症になったのであった。 渡米が決まった時、スギ花粉症がこれ以上悪化しては困るなと思っていた。ところが、南カリフフォルニアの郊外都市ではあまりスギや針葉樹が見当たらなかった。ヤシの木、ジャカランダ、ユーカリの街路樹ブーゲンビリアやハイビスカスの生垣。 くしゃみと鼻水に… Continue reading

元号が覚えられない カタカナが怖い

LAの総領事館のオフィスがまだ下方の階で、広くって超高学歴・完璧バイリン”風”の窓口の大使館員おばさんがいたころ、もっと偉そうでつっけんどんだったころ。窓口には、戦争後に来たんじゃないかという、日本人のお婆様が申請フォームを手に、もう日本語なんか書けないし、言葉も色々忘れちゃってるから、バイリン風窓口のおばさん大使館員が、くどいくらいあれこれ日米両言語で問いただしてた。 窓口の上方の壁には横1メー… Continue reading

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