ガンの光線力学療法

がんは日帰り入院で治す時代
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b9edf7ddefb7d6215acaf43b4921f3c8a3e59a2?page=1

十年前にベトナム人美容整形外科でボトックスを打ってもらうときに、シミ取り療法についても聞いた。このクリニックにたどり着く前に、せっかちだったのでルビーレーザーでシミを取ったのだが、メラニン色素が多い質で色素沈着を起こしたから。もっと良いシミ取り方法がないか聞いたのだった。

ドクターのクリニックではPhotofacialでシミ取りをするという。
Photofacialは表皮を焼いてかさぶたをはがすのではなくて、簡単に言えばレーザーからの光を顔に当てる。光は表皮の下のメラニン色素に作用して色素が破壊される。光療法を受けるごとにシミの色素が薄くなる。便利で侵襲が少ないのは確かだったが1回$350ドルと値段もなかなかだった。

記事の光線力学的治療(PDT)はもともと美容の分野ではフォトダイナミック・セラピーと呼ばれていたというが、日本の医師、加藤治文氏がガン治療として完成させた治療法だという。

なるほど。特定の細胞を狙い撃ちできるわけだからガンの治療に応用できるのは納得できる。内視鏡治療ができる部位のガンなら効果が見込めるようだが、脳腫瘍ならいったいどこから光を当てるのか、検索したら開頭手術でガン患部を切除したうえで、肉眼で見えないがん細胞に照射してガン細胞を破壊するということ。

女優の秋野暢子さんの食道ガンの治療の記事が報道されている。
おばちゃんも経過記事を読んでいるのだが、彼女が受けている治療は放射線治療である。PDT療法ではない。副作用としては、喉の皮がめくれるとか、喉が焼けて声が出ない、ヒリヒリするとかの記述がある。辛そうだ。

PDT療法の場合は副作用としては「光過敏」があって、これも顔のシミ取りの場合の副作用と同じだ。投与される光増感剤が体内に残って光に当たるとかゆみや湿疹ができる。増感剤が代謝・排出されれば止む。

PDT療法ができる医療機関は限られているようだから秋野暢子さんの場合は放射線療法を選んだのかもしれない。彼女の場合は、食道の5か所に患部があり、早期ではなかったから積極的な治療として放射線を選ぶしかなかったのかもしれない。

PDTは1996年には早期肺ガンに保険適用、さらに現在では食道がん、胃がん、子宮頸がん、再発性食道がんにも保険治療ができるようになったという。
おばちゃんの医療保険にも最新先端療法:光療法などを受けた場合は保険保証などと書いてあった気がする。

ただし、PDTの知名度は低い。
PDT治療ができる医療機関が少ない、治療実数が少ない。例えば化学療法、放射線療法などの標準医療を受けた患者が、最後の治療法としてPDTを受けても、ガンの末期症状:骨に転移があるとか、腹膜に播種が広がっているとかでは、PDT治療での完治は難しいだろう。PDT治療成績の統計が目覚ましいものになると思えない。
ガンが初期で比較的局部的な場合は治療効果が発揮できそう。

というわけで、美容目的の治療がガン治療に転用できるとか、人間の発想は柔軟に、臨機は応変にあるべし。
まつ毛生育美容液は、元をただせば緑内障の治療薬だった。緑内障の治療薬を点眼すると、なぜか“まつげが伸びる“”副作用“に目を付けた眼科医が商品化したのだのだから。

ガンは日帰りで治す時代――というのはちょいと先走りの表現かな、と経過観察中のおばちゃんが書いてみる。

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