5年目の5月

しまったなぁ!生垣にクレマチスを絡ませてしまった。
何が一番困るって満天星つつじの生け垣が剪定できなくなってしまった。生け垣の角をきっちり四角に整えるのが好きなのに、トリマーがあるのに!クレマチスのせいで生垣が刈れなくなってしまった。

この白のクレマチスは冬咲で真冬に花が咲く。真冬にぴゅーぴゅー木枯らしが吹く中、庭に出なくなる時に花が咲くのである。春咲きだと思って買ったのに。

素人が庭を造るとこんなことが起こる。5月に新緑が萌出て気が付いたらクレマチスも萌出て生垣の剪定ができない~~。いややん、これどうしたらええのん?

春のお庭は力が入る。何せ花の種類は多く一気に咲きそろうのである。おじちゃんはDIYに励んで柵を直したりちまちまと花台を作成している。このポット階段もおじちゃんの自作。

このミニダリアは一通り花が終わったら地面に下すつもり。去年は雨が多かったので、段々庭の下の方は割と水はけが悪くグラジオラスとダリアの球根の半分が腐ってしまった。

庭のどの辺なら何が育つかいまだにまだ試行錯誤をしている。日当たりと、土壌と水はけと風の通り。う~む、難しいね。

いよいよ今年はアカンサスの花が咲く。
去年アカンサスの苗を見つけて、ああ、アカンサス様だ。モーリー様だ、とうちに拉致してきた。土壌が大事らしいので大穴を掘り園芸用の土壌と入れ替えて大事に植えた。去年1年で葉が大きく増えたけど花は咲かなかった。しかしめちゃくちゃな存在感がある宿根草。あたり威を払う女王感というか。

今年はいよいよ花穂が伸びてお咲きになるようだ。へへ~とひれ伏しそうだ。はよ咲け。

おばちゃんはせっかちなのだ。3月に植えまくった宿根草がまだつぼみを持たない。はよ咲け。

リハビリ

おばちゃんはせっせとリハビリに励んでいる。
急いでお花を植え付けないと素晴らしい季節に間に合わない。

今年の80円。
安くてかわいい今年の春シーズンのお花。
この松葉ボタンの親戚のようなお花はJAで80円だった。肉厚のぽちゃぽちゃした葉はサボテンに近い。雨は大丈夫なんだろうか?値段につられて半ダース買ってしまった。

JAで値段が安くて数が多いということは、丈夫である可能性が高い。超インパクトありありのネオンみたいな蛍光色である。
本来のおばちゃんの好みの色ではないが、お向かいの中野のおばちゃんは派手な大輪がお好き。お向かいの中野のおばちゃんのキッチンから鑑賞できるように畑の外輪に植えた。

案の定、丈夫。花殻を切るとも次から次へとつぼみが出てくる。しまった!もっと買っておけばよかった。
おばちゃんは後悔して、また中伊豆まで走るのは面倒くさいしJA系は同じ仕入れをすることが多いので山を下りたJAをのぞいたらあったのでまた2把買った。

おじちゃんもおばちゃんも貧乏性だから、一度に沢山支払いをするのが嫌。だからちびっとずつ買うのだがこのJAでは店頭のありったけを買えばよかった。次の日にまた買いに行ったら売り切れだったのだ。
お花は出会いだなと思う。買いたいと思った時に買わないとシーズンはもう会えない。

バビアナは去年伊東で買ってブルーセクションに植えたらモグラに掘られて枯れそうだったので別の場所に植えなおしたら勢いがなくなった。定着してくれるかどうかわからない。

もうどこにも売っていなかったから、去年からバビアナ、バビアナとうるさく騒いで、今年の3月初めから3週間ごとに伊東の園芸屋さんを覗くのだが株が出てこない。

それでメルカリで種を買ったり抜き苗を買ったり。ほっそい抜き苗を10本植えてもおばちゃんのバビアナ熱はちっとも下がらない。もっとゴージャスに!


昨日は熱海のアカオ・ローズガーデンに行くはずだったのに、外が改装中で入場料が上がっていたので伊東に向かった。シャボテン公園でお花を見るプランに変えたのだが間違ってグランパルに入ってしまいお花畑がなかくて幼児ばっかりだったので園芸店に走った。

やっとバビアナが出ていたので大株を3株買う。
半年ぶりにやっとバビアナ熱が下がる。ついでにイノシシの鍋用肉を買って、猪キムチ鍋を食べることにする。胆石がなくなったら食べてやろうと思っていたし。

植え付けたデルフィニームペンステモンも花が咲くのはあと1月かかる。今やっとチューリップとビオラが満開。チューリップは2週間くらいで終わってしまうので、そのあとのお花も植えたい。

ということでおばちゃんのリハビリは順調である。


せっかちの極み

生まれついてのせっかちで花を待つのがなかなかつらい。
ふもとの里は水仙もすでに満開なのに、うちはまだつぼみだ。
花屋の店先のリナリアとネメシアは満開でうちのネメシアは去年の枯れた枝から緑の葉がちょろりと覗いているだけ。待てない。
待てないから買ってきた。

ネメシアである。
毎年、色変わりの新色がでておばちゃんの購買欲とコレクション欲を刺激する。クリーム色に紫の差し色が入っていたり、なんとエレガントであろうか?つい買ってしまった。
こういう色変わりは原種より暑さ寒さや抵抗力が弱い。来年生き残って芽が出てくるのは結局原種の紫かピンク系だったりする。

庭の大部分はまだ荒野。満開なのは沈丁花だけ。梅がちらほら。は~よ咲け。と思う。なんで早く伸びてくれないかと思う。インチキして咲いている花を追加で植えた。うちの子もつられて咲くかもしれない。

黒い地面が見えていると、猛然と植えたくなるよね?
左の写真はおじちゃんが去年チューリップとコピアを植えて日陰を作るのにゴーヤと紫のラタトゥイユ?みたいなフランス系の名前のツタ系を植えたのだったが、おじちゃんがすっぱり更地にして、枯れた苗も全部引っこ抜いてくれたのであった。

おかげで「おぎわら植物園」から取り寄せたブルーのベロニカも影も形もなくなった。根っこくらい残っているはずだったのに。

おじちゃんも黒い空き地を見て猛然と植えたくなったと見えて、チューリップの苗とグラジオラスとなにか球根類を植えた。セールで100円になってたルピナスも植えた。

庭の大部分はまだ荒野。
満開なのは沈丁花だけ。梅がちらほら。は~よ咲け。と思う。なんで早く伸びてくれないかと思う。インチキして咲いている花を追加で植えた。うちの子もつられて咲くかもしれない。

大好きなダーラは園芸店で出ていたので買った。年越しをした家の子はまだつぼみもつけていない。去年売れ残りのオレンジ色のダーラを見つけて植えたけどオレンジ色のほうが元気みたいだ。

でも、やっぱり一番きれいでかわいいと思うのはアップル。はよぅ、咲け。

満開の沈丁花は白一色と白紫と2本ある。実をいうと沈丁花とクチナシは匂いが強すぎてあまり好きではない。

おじちゃんが去年、エリカのお引越しをしたので今年はあまり花付きがよくない。お隣がエニシダとチェリーセージなので、頑張らないと負けてしまう。

とにかく、早く咲いて。早く育って!おばちゃんの願いです。


庭開き

風は少し冷たかったけど快晴!やっと庭開き。
吹き溜まった落ち葉と枯れ枝を掻く。去年のシダやガウラの枯れ枝を切り取り、アクセントに植えたツタには正直困っている。何せ素人が植えたいものを取り合えず植えたしまった結果が困る。

おばちゃんはツタが好きなのである。ツタの這う石垣なんてのに憧れがあったのだ。まず、ヘデラを石垣に植えて、前庭の縁取りに植えて、ハツユキカズラを一目見て可憐な白の花びらのような葉っぱに恋してしまい、そこら中に植えた。フリーマーケットでワイヤープランツを見て、かわいくて生垣の根元に植えた。黄金カズラ定家カズラというやつも4株植えた。そうだ、ジャスミンも植えた。

な~ンにも知らないのでみんな地植えで植えた。4年たったら正体が分かった。
ワイヤープランツは危険。ヘデラは家の周りに植えないほうがまし。ハツユキカズラは野生の緑の葉っぱと化し、手入れをしないと白くもならない。ツタ系に関してはとりあえず植えてみる方針は考え直したほうがよさそうだ。

ワイヤープランツをバッサリ根元で切り、ハツユキカズラもなるべく太い枝だけ残し、前庭に植えてしまったヘデラはあまりにも根を下ろしているので、春と秋にトリミングをしていくしかないか。

ここで困るのはおじちゃんである。おじちゃんはモノを捨てるのが嫌い。引っ越してきて洗面器がないのに気が付いて、とりあえず買ったプラスティックの洗面器は不要になったので捨てようと思った。おじちゃんに気配を悟られないようにごみ袋の一番下にそっと潜ませて捨てたはずだったのだが、おじちゃんがごみ捨ての係なので、気が付いたらベランダに回収されていた。
あたし、捨てたかったのよ。なんで取っておくのよ。
庭に水やりに使うから。水やりはジョウロがあるでしょ。いや、バケツから水をくむのに使うから。
使えるものを捨てるのが嫌い。ねぎの根元の輪ゴムとイチゴのパックをとっておくタイプ。

木を切るのも嫌い。せっかく植えた藤の木は抜かない。だって、素人は木がどのくらい大きくなるか植えるときに想像できないので、4本も植えちゃって近い将来藤棚は大変なことになるに決まっているのに、抜かない。切らない。
50センチ間隔で梅の木を2本植えてしまった。河津桜と山桜が30センチ間隔で植わっている。ダメだ!っていうのに現実にダメなのがわかるまで絶対手を付けない。困ったものだ。

もし、おばちゃんが先に死んじまったら庭のツタ類は大変なことになるに違いない。家がヘデラに埋もれてしまうかもしれない。そんなことを考えながら、手入れをしているといろんな芽が出ているのを発見する。

黄色のクロッカスや白のクロッカス(白は植えた覚えがないんだけど?)ヒヤシンスがあちこちに。花が咲きそうなフキノトウ。先代のおばちゃんが植えたクリスマスローズがついにつぼみがついた。お隣のチューリップと同じ。

庭の手入れがされないと、お花や球根は眠ってしまう。雑草が払われて陽が当たるようになると、様子見で葉が一枚出てくる。
2年目は2枚になり、ここでおばちゃんが気が付いて肥料をやり3年目でぽっかり隣のチューリップに花が咲いた。

球根は毎年花が咲くものと、一度咲くと力を使い果たし球根がやせてしまうものがある。

チューリップは球根は小さく痩せて花を咲かせる力がなくなってしまうので堀り上て保存するといい。というのだがやっぱり次の年は花が小さい。それでおじちゃんは毎年11月にチューリップ・チューリップと買い込んで、毎年植える。

お隣は別荘でかつて気まぐれで植えたチューリップがそのまま長い年月を眠り、おばちゃんがおせっかいで草取りをして肥料をやったので、去年ぽっかりと花を咲かせた。
先代のおばちゃんのクリスマスローズも去年は葉っぱが4枚まで増えたから、今年やっと花が咲く。庭のあちこちにはそんな遺産が埋まっていて時折発見できるのがうれしい。

たった3時間ほどの大した作業でもないのに、おばちゃんの足太ももと膝がプルプルしてきた。運動不足がこれほどひどかったとは思わなかった。そろそろ、撤収するかとおじちゃんに声をかけられて、(おじちゃんはゴーヤ棚を直してもらうつもりだった)おじちゃんは、ゴーヤ棚の下をきれいに更地にしていた。

あんた、バコパはどうしたの?私のバコパ!夏の日照りに弱いから上にゴーヤで影を作ってもらったんでしょ?
え?ないよ。みんな枯れてたよ?
枯れるもなにも、宿根草じゃんか。根っこ掘り返してくれてどこやっちゃたのよ。
いや、根っこまで枯れてたから。

おじちゃんはいつもこの言い訳をする。チューリップとヒヤシンスの区別はつくが、宿根草に花が咲いてないと雑草と区別がつかない。枯れてたから!と掘り返して更地にしてしまう。

おばちゃんのバコパ!10株はあったのに!おじちゃんとは庭の植栽で方針が合わない。エニシダとヒュペリカムとチェリーセージとよりにもよって横に枝を張るものを30センチ間隔に植えられた。
み~んな横に枝を張るものをんんでここに植えたのさ!アッと言う顔をするのだが植えなおすとは言わない。
だからおばちゃんもゲリラ戦でおじちゃんが別の作業をしているときに切る。

どうも邪魔な梅が2本と柿の木が一本あるんだよねえ。


移住4年目

先代のおばちゃんから受け継いだ庭は、何が出てくるか分からない。
おばちゃんは野草が好きだったようで、いろんな山野草がひょっこり生えてくる。

blue pam

この青い花・たぶんキク科も庭を発掘し日が当たるようになって、2年目にひょっこり生えてきた。葉っぱは雑草かもしれないが、なんか由緒ありげ。自己主張をする葉っぱの場合、素人のおばちゃんはなんとなく、気おされて抜きにくい。

育つままにほっておいたら花が咲いた。夏には悪くない花である。丈夫で虫に食われず、水やりも必要ない。生粋の野育ち。

緑の勢いがとても盛んになった。
おばちゃんの努力は3年かかって、やっとそれなりの形になりそう。シロタエギクが花を咲かせたのはこれが初めて。

カンパニュラも4年目で、今年初めて2巡目の花が咲いた。去年は下まで咲いたら花穂を切って、シーズン終了だった。
アスチルベ、白もあったはずだったが、溶けてしまったか。かぶさっているのは、畑の主人のキクイモである。境界をまたいで来たら、引っこ抜くからと言い渡してある。

植えた覚えのないオキザリス咲かせるつもりで寄せ植えに植えても、一向に花を咲かせず、ひょんなところから生えてきた。
おばちゃんは絶対に植えていない。おばちゃんとは相性が悪いなと思っていたら、オキザリスはカタバミ科なんだという。花は可愛いけど。

山の庭でもユリが咲き始めた。イノシシに要注意である。イノシシは鼻がよく、ユリの匂いを探し当てて、
ユリ根を掘るのだ。明日咲くという夜に掘られると、おばちゃん、大ショックである。

ダンナが1っ個150円のカサブランカを見つけて植えたものだ。150円に見えない立派な花が咲きそうだわ。ホタルブクロと競演する。ホタルブクロは地下茎でどんどん増える。

夕べの激しい雨は明け方にはすっかり上がった。今朝の庭は爽やかな初夏みたい。ヒュペリカムの実がホントに宝石みたい。シダもしずくを乗せてしっとりいい感じです。

蚊を退治する


おばちゃんは、すぐ蚊に刺される体質だから庭に出る装備はだんだん大変になった。夏は脱水症状を起こしやすいので、薄くて体感マイナス3度というワークマンのシャツを買い上に虫除けネットをずぼっとかぶる。

手袋からシャツ迄の間も狙われるから、同じくワークマンで手脚絆?を買った。虫よけネットにもパンツのお尻にもミントオイルをシュッシュする。虫よけシールを服に貼ったこともあったけど、山の蚊やブヨはパッチ程度ではめげなかったのだ。

蚊は花や雑草の陰にいるから庭の雑草は抜いて風遠しをよくする。花は太陽と水だけでなく、風通しも大事だと園芸王子も言っていたね。風通しが悪いと蚊も潜伏しやすいからね。

おばちゃんの庭はなるべくエコを目指したい。生ごみから”ぼかし”で作った堆肥をやり、貯めた雨水で真夏は水やりをする。
雨水タンクは専用が売っているが、お財布にもエコがいいわ。先代のおばちゃんは、どういうわけか床下に大きなポリバケツをいくつも残していったので、ダンナは雨どいにパイプを継ぎ足して雨水タンクが3つできた。

ところが、ふたがきっちり閉まらないのでこのタンクにボウフラが涌くのだ。
このぼうふらをどうしたらよいか。カナダの園芸ブログを読んむと天然自然素材でできたボウフラ防止パッドみたいなものがあるんだそうだ。水場に沈めるとボウフラが涌かないという。

おばちゃん同じようなものを探したが、ホームセンターや園芸センターであるのは殺虫剤である。水は野菜や花にやるので、殺虫剤は困る。

ふと、思いついて蚊取り線香を5cmほどパキパキ折って水に放り込んだ。蚊取り線香は除虫菊から作られていたはずで、天然の除虫菊なら野菜も害はないのではないか?

比較対象として、ボウフラ駆除用の銅メタルを別のタンクに放り込んだ。どちらも今のところ、ボウフラが涌いていない。

雨水タンクにほおり込んだ蚊取り線香と銅メタルはどうなっているか?夕べが激しい雨だったのでバケツのふちまで水がたまった。

あふれてはいないので除虫菊成分は多少薄まった程度だと思う。昨日の昼間はよく晴れてフタを開けたままだった。早ければボウフラは1日か2日で孵るそうだから金曜日ころにははっきりした結果がでそう。

青のバケツは蚊取り線香入り。ばらけて黒く沈殿している。

黄色いバケツは銅メタル。ボウフラはいない。銅メタルの緑青成分でボウフラを駆逐するのだろうか?野菜にはやらずにお花専用かな?

朝には雨が上がっていた。梅雨本番?お隣のアジサイも元気だこれは庭をさまよったヒューケラ。垣根の根元に落ちついて葉が増えた。

一番最初に菊を植えた百日紅の根元には”キクスイ虫”がいるらしくて花が咲くころ皆しおれてしまった。山のサークルで知り合った大学の農学の先生だった方に聞いたら薬も効かないらしく、土壌を消毒するか別な場所に菊を植えるしかないのだという。

菊はお引越しだ。

この多肉に似た葉っぱの花が「3時草」。園芸店のご主人によると、毎日3時に咲くから3時草子供が喜ぶよ、と言っていた。おばちゃんも喜ぶ。

この草、時間には正確だ。子供に持たせるといいかもしれない。この花が咲いたらウチに帰るのよ。って。

中伊豆のリサイクルショップで見つけた染付。苔玉を乗せるといいよね。
おばちゃんの管轄はお花で、野菜はさわらせてもらえない。今年おじちゃんが植えたトウモロコシは実が付き始めたころに、動物に食べられて今は実が一個しかついていない。この一本も食べられるまで育つだろうか?

ほうれん草とレタスは安定して採れるようになった。トマトとキュウリはおじちゃんがプランターを作りまくって植えたので、サラダに重宝している。

豪雨


一昨日からうんざりするほど雨。台風並みの豪雨が断続的に降ります。豪雨の時は、うるさくてテレビも聞こえにくいほど。
山には水路がいくつもあってそこに流れ落ちる水流も轟音がすごい。

熱海の伊豆山で土石流が家を押し流したというニュースが入ってきた。

長いなが~い雨の間に庭はひどいことになってる。花ガラが切れなかったので、花びらが溶けてしまってへばりついているのは哀れ。一本だけ咲き遅れていたサツキ?ツツジ?が満開。

3日前から急に気温だけは上がって、25度近くになっていたので2本あるむくげの1本が咲いた。去年9月に表玄関から段々に移って心配だったが、咲いてくれた。ちょっと花は小さいかもしれない。

4年前植えたトレニア80円は、ひと夏で段々庭・玄関庭を征服して、隣とお向かいさんにも飛んでしまった。ここはお向かいさんのインペイシェントが咲くはずだったのだが80円に押されている。でも、右の写真のどこかにインペイシェントがいるはず。インペイシェントを探せ!

サントリーのラトゥールはまた花を咲かせた。背丈は期待したほど伸びていないけど。成長が早いはずじゃなかったか、。この雨だからしょうがないのかな。

この間の長雨でペチュニアと日日草が溶けてしまい夏の庭は花が少なくて寂しい。むくげはなかなか頑張っているかも。やはり雨と気温のせいでコリウスも小さいわ。

コキアは初めて植えたのでわかんないけど、秋口?に真っ赤になってくれそうだから楽しみ。岩ヒバは元気になった。

ハツユキカズラ

初雪カズラは園芸店にある時は楚々としてすごく可愛いのに、地植えにして3年も経つと逞しく緑が勝ちはびこってくるので、おばちゃんみたいにふてぶてしいというか。春先にかなり切ったんだけどね。

満天星ツツジの下に(しまった!)植えたクレマチス満天星の花が終わった後に剪定をしようとするとクレマティスのつるが!
ギボウシが勝手に生えてきちゃって今んとこまだ大きさが脅威ではない雨のせいでみんな飛んでもない方向に倒れてんの。
長雨の後に猛暑が来て30分で頭がくらくらするから日中は3時ごろまで草取りはむり、4時からは蚊が出勤してくる。どこもかしこも伸びすぎか、枯れるかひどいことになってきた。いいとこだけ今年最後のカラーかな。

昨日の日向の体感温度はやっぱり30度越えで、ワークマンー3度シャツが重くなるほど汗をかいた。ミントオイルのスプレーを背中にかけてもらっていたので、風が吹くと体感温度がひゅっと下がるね。

おじちゃんの米ナスと空心菜(2回目)とトマトの畑。
空心菜は割と柔らかくいただいた。

2度目の梅雨かしらね。日日草も溶けてしまった。ガウラは倒れてもう終わりそう。色があるのはカラーリーフくらいよ今日つ雨が降るか分からないの。花は溶けて雑草が元気で木はみんな伸びすぎ。なんとかしなくちゃ。

伊豆のジャカランダ

ガーデンセンターでジャカランダを見たときは、おじちゃんと二人飛び上がって驚いた。苗木は30センチほどで安かったから3本買った。

ウチの山の庭は冬になると一番寒い時がマイナス5度まで下がったから庭の日当たりがいい石垣の手前に植えた。夏には葉を茂らし順調に1メートルを超すまでに育った。11月になった時、ねむの木そっくりの葉は黄色くなってパラパラと落ち、ジャカランダは丸裸になった。地面は刈り取ったススキとカヤで覆いそのまま年を越した。生きてるのかしら?

翌年の春、おじっちゃんはジャカランダを3本とも掘り起こし大き目の鉢に植え替えた。4月には裸だった木に葉が出てき茂った。生きていてくれてホッとしたけれど、花が咲くまであと何年かかるのかしら?

1メートル30ー40センチの高さでは真夏になってもつぼみの気配もなく、また11月が来て葉がすっぱり落ちた。おばちゃんは寒さを避けるために鉢をベランダにあげ、エアシートで覆ってぐるぐる巻きにした。

次の春に朝日が当たるように玄関先に移動させたけど幹は一向に太らず葉の付き方も少なくなった。1本は天辺から30センチほどで枯れたのでおじちゃんが枯れた部分を切り取った。なんだか、地植えにしていた時より細くなったようだ。
10月に早くも葉が全部落ちてしまい、おじちゃんが鉢から抜き出して段々庭のベランダの下に植えた。随分小さくなったようだ。
ジャカランダは高さ3m~4mにはなるし、幹の太さも20センチ以上になる。おじちゃんは3本とも同じ場所に植えたが、幹の間隔は20センチほどしかない。今年の冬越しはどう乗り切ったらよいのだろう?

青年イノシシの襲撃

4~5日前にイノシシがやってきてユリを掘っていった。同じところに植えたグラジオラスとダリアもついでに
めちゃくちゃになり、息悄然のおばちゃんたちは、とりあえずみんな掘り上げたわ。今年のお庭は5月の黄金の時期がたった2週間しかなく、梅雨入りしてしまって、雨が降り続いてペチュニアも続いて植えた日日草も撫子も花が雨で溶けて、雨がやんだと思ったらカンカン照りと猛暑がやってきて雨で弱ったお花のとどめを刺した。

先日のイノシシはちらっと影を見たお向かいさんによるとまだ小さいイノシシらしかった。大人のイノシシならもっとエグく土を掘られるから、青年のイノシシにウチのユリを食われたと思うとおばちゃんは、悲しい。

お隣さんの庭は青年イノシシのミミズ掘り場になってどんどん赤向けになった。ヤブランは元気だが、その向こうのアメリカンブルーは花が咲いてないの。
今朝の明け方は寒くて、おじちゃんはもう毛布と冬のカーペットを出せというのよ。この山は秋がとっても短いの。あっという間に秋よ。

イノシシの再突撃
明け方猫が怯えたんだって。おじちゃんがイノシシがまた来たんじゃないかと庭を
見たら、またやられた。ユリを全部移動させた後に、またほじくったよ。おかげで楽しみしていたコキアが全部掘られた。花が少なくなる秋のために植えたのに!おばちゃんはホント悲しい。おじちゃんは今朝からせっせと柵を倍の高さにしている。
多分お向かいさんとお隣さんの境目から侵入していると思われるので、柵を高くして網を張っている。おばちゃんはこの時のために育てた唐辛子をせっせと刻んで土に蒔いた。

おじちゃんはこの前大鍋に収穫した唐辛子をほり込んで唐辛子水を作りいま発酵させている最中だ。この程度で撃退できるかどうかは分からないけど、とりあえずやってみる。

雨が多すぎるのよ

雨が多すぎたから、花はダメになったのにシダと苔は元気。随分トリミングしたけどそれでもこんなんよ!

コケ庭を目指しているつもりはないんだけど。コケの上に飛び出しているのがコガネシダかクラマシダ。

調べたけど二つともよく似ているのでわかんないのよ。今年はそのシダばっかり伸びて、苔が見えなくなったのでトリミングをしてこの状態。おじちゃんが伐採した天然木の枝で作ってくれたベンチ。何もしない天然木だと3年くらいしか持たないのね。

伸びているのが一昨年山で見つけて植えたアケビのつる春に花は咲かなかったからアケビは実らないわ。

前のおばちゃんが大切にしていた岩ヒバ高いんですって。家が売りに出されていた間に随分盗まれたらしいわ。これだけ大きくなるのにたぶん10年以上かかっていると思うの。お花で元気なのはヤブラン

100円で買ったアジュガは元気よ。
コケだろうがシダだろうがとにかく伸びてるわ手前の右が岩ヒバで左のピンク初雪カヅラよ。初雪はほっといたらみんな緑になっちゃったから、トリミングしまくったら白とピンクが出てきたわ。

前のおばちゃんは斑入りが好きで、雪の下も斑入りが多いのよこのコケは生やそうとして生やしたんじゃないの。
生えてきちゃったの。カサブタみたいに一年草のこぼれ種なんか負けちゃうの。
雑草もほとんど生えないの。どうしたらいいのかしら。雨が多すぎたのよね。

おばちゃんは、アジアンタムが好きで鉢植えで何度も買ったことがあるのだが、みんな枯れてしまった。
この家にはアジアンタムが自生していたので、小躍りして買った。結構茂る。トリミングしないともじゃもじゃになってしまうので
適当に刈りこむ。中伊豆のリサイクルショップで買った石膏か石かわかんないけど1500円。

秋海棠 は夏の終わりのお知らせ

秋海棠は今がさかり。
絡んでる葉っぱはチェリーセージ。今年最後のガウラ。おばちゃん家は11月過ぎるとガウラも地上が枯れてしまうの。これは、日日草と秋海棠とアジュガとアスターがケンカをしている。

カラミンサ後ろの葉っぱはアカンサス。今年の春植えて再来年の開花を狙っている。アカンサスのために土を入れ替えてふかふかにしたんだけどなぁ

高校時代の親友ひとみちゃんによると、もう稲刈りが済んだんですって。秋じゃないの!夕べも小雨が降って、今更秋のお花を植える気になれないわ。山の11月にはお花が全部終わるので、今から植えても後ひと月半よ。
寂しいわね。

おじちゃんはもう来年のチューリップを買い始めてるの。チューリップの花が終わったら掘り上げて秋まで保存!
って、いろんな本に書いてあるけど掘り上げた後60~80球をしまっておく場所が無くて、日陰に置いておいたら
梅雨で腐っちゃったのよ。

だからおじちゃんは去年の球根は無視して、また植えるのよ。去年咲いて痩せてしまった球根は2~3年ほっておくとまた太ってひょいと茎が出てくるから。地面はちょっと込み合うけど、毎年植えて行けばチューリップも毎年にぎやかに咲くじゃないこれは終わりかけたガウラよ。
ジェラニュウムも細々と生き残ったわ。

このタコつぼみたいなテラコッタは対で買ったの。
3株の風知草がだいぶ増えたわ。前の住人が植えたスズランと同じ場所に植えちゃった。今さらどうしようもないの。
スズランが咲くころは、風知草の葉が無いので頑張って共生して欲しい。

これはグレコマ、ちょっといい匂いがするの。どこでも伸びるけど11月はやっぱり枯れて、春先に紫の小さな花が咲くわ。

山は鳥獣保護区

おじちゃんが夏が終わってしまったのが悲しいのか、藤だなに風鈴をぶら下げたのよ。あれ、?もしかしてイノシシ対策なのか?

この山は鳥獣保護区なので駆除ができないのよ。イノシシ用のワナ檻で捕まえてもズドンとすることが出来ないのでやらず飢え死にさせるしかないんですって。もちろんそんなひどいことは誰もやりたくないので、捕獲用オリは管理事務所の前に飾ってあるの。

イノシシがそれを見て嫌がって逃げるかも!って。
ウソだけど。

玄関の寄せ植え。園芸店で売っているお花があまりにも少ないので、寄せ植え担当のおじちゃんも相当困っている。
今年一年、お花屋さんはすごく品ぞろえが減った。

クリスマスローズは来年用に新葉が出てきたわ。今年のお庭はあと少し

木犀 秋の香

昨日からかすかに香っていた木犀が今日はもっとはっきり匂い出しているの。玄関の木犀は春に咲いちゃってバカ木犀。お隣の大木はなんと7~8メートルある大木よ。庭全体にいい匂いが充満しているの。

幻の白の彼岸花も咲いたわ。前の住人のおばちゃんが植えた物で、去年は咲かなかったの。一本だけ、清楚ね。

初雪カズラは元気。
おばちゃんがそこら中に植えちゃったから。ヤ今年の春植えた宿根草のペンステモン・モーリー
4株植えたんだけど、これが一番日当たりがよかった。ブランもお花は宝石みたい。これも宿根草のペンステモンか何だっけ?
ベロニカ?

朝の気温が20を切って爽やかな天気になってきたわ。台風の影響が来る束の間かもしれないけど。今年最初のホトトギスが咲いたの。お花を見るとよくできてるわね、と思うの。でも、お庭のあちこちにとんでもなく出てき過ぎるのよ。一本だけ白のホトトギスもあるの。

チューリップ好きのおじちゃんが第一陣を植えちゃった。私はピンクのチューリップが好きなのだが、おじちゃんの好みは深紅や黒だったり。フランネルフラワーが一株弱ってたから、おじちゃんに捨てられたわ昨日スーパーの駐車場の端っこでカラミンサが生えているのを見つけたわ。
側の家の人が植えたのかしら。ウチのカラミンサはだいぶ増えたほ~ら、秋よ。

夕べから断続的に雨


気温は20度あって外に出るとむっとする。雨が降っているときはイノシシも出てこないらしいのね。おじちゃんが柵を高くしてから再襲撃は無いけど。畑に残っているのは唐辛子とピーマンとオクラ。ミョウガの茎は一昨日全部切っちゃった。これから菊イモの花が咲くの。樹齢40年を超すヒノキの林。山のそこら中がこんなん。日本では建築木材不足らしいけど、山のヒノキは

なかなか切り手がいないの。日当たりが悪いし枝が電話線を邪魔したり、オーナーが依頼すると一本切るのに3万かかるのよ。材木が必要な業者が買い取りに来てくれればいいのに。

苔庭

Leaves & Mossになっちゃった庭。華やかな色がないわ。ちょっとシブすぎる葉っぱ&葉っぱをご紹介。

コケも今年は雨が多かったのでコンナンなりましたが、雑草が間から生えたら抜いてカンカン照りの場所では
まっ黄色で枯れてしまいます。

ワイアープランツも葉っぱが丸くて可愛いので、植えましたが3年で正体がわかりました。これはほっとくとジャングルになりますわ。

伸びた茎の先が地についてそこから根を生やすんでうっかりすると間に手も入らないほど茂りますんです。
おばちゃんだって秋の紫のお花をいっぱい載せたいのだけど、山は涼しいから桔梗はみんな終わっちゃって、リンドウはまだだし、紫式部は肥料をやり過ぎたら葉っぱばっかり大きくなってトリミングしたら花が咲かなかったのよ。

これは瓦よ。
おばちゃんの庭に転がっている石は溶岩石が多くて、瓦の上に2年ほど置いといたら苔が生えたわ。
売ろうかしら?

このシュッとした奴の名前が分からない。知らない間に10センチくらいに育ってて姿が可愛いから
放置したらこんなに立派になんなすって。おばちゃん、嬉しい。おばちゃん家の”岩”についているコガネシダだかクラマシダ。もう少し寒くなると、全部黄色になるの。年々、株がでっかくなるわ。

おばちゃんだって秋の紫のお花をいっぱい載せたいのだけど、山は涼しいから桔梗はみんな終わっちゃって、リンドウはまだだし、紫式部は肥料をやり過ぎたら葉っぱばっかり大きくなってトリミングしたら花が咲かなかったのよ。

アフリカオクラね。みなさんと同じく畑はオクラとピーマンとが元気。秋キュウリもトマトも終わったの。このラトゥールはどんどん伸びてますが、耐寒性はあるのかな。1月の山は―5度まで下るんだけど。
台風が過ぎて爽やかな朝ですわ。

秋海棠


毎年8月に突如として表れてずんずん増えていく。花が終わってギボウシと同じように地上が枯れてすっぱり消える。風知草も穂が出ちゃったわ。あと2月もすると全部黄色になっちゃって、黄色の枯葉が風に風知草5月から思うようにお庭ができなかったわ。

宿根草を植えまくったのに育ってくれず、モグラは暴れまわって植えたばっかりの高い宿根草がやられてしまった。

一年草は溶けてしまってがっかりよ。日が短くなって雑草の伸び方が鈍ったわ。
なんだかおばちゃんは迷ってる。
インスタなどを見ると、ポール・スミザー並みのさやさやと風になびくナチュラルガーデンのお写真がわんさと出てきて、おばちゃんは打ちのめされてしまうのよ。皆さん、かっちょいい素敵なナチュラルガーデンをお作りに
なってるのね。

ととのったシュッとしたカヤだとか、一面のベロニカだのどうやったら育つの?悩んでしまうわ。皆さん緑の親指をお持ちなのかしら。写真もすご~く素敵。

おばちゃんは決まりきった型にはまったお庭より、ナチュラルガーデンの方に惹かれるのだけど、おばちゃんの庭は柵から外は”天然のナチュラルよ”カヤも野イバラもススキも全部天然で生えてるわよ。100%ナチュラルさ。

柵から内側に技巧を凝らした自然に見えるナチュラルガーデンを作る?って私バカじゃん。
だからおばちゃんは色々悩んでいる。

伊豆の自然の山の中でどんなお庭が合うのかしら。このお庭はこじゃれた木の車輪やら鳥かごだのは似合わないの。
でも石の灯篭なんか置いた瞬間、和風でカタにはまるのが嫌なのね。

日当たりの悪い庭の半分は岩と苔でシブい庭も悪くはないけど。な~んかパンチがないわよね。いったいどうしたらいいのかしら。

とりあえず来年用の球根類をさがして園芸店を回るわ。秋は紫の花がよく似合う。
ついでに言えば、春は黄色とピンク夏は白と青が素敵。

今年一番の爽やかな天気かもしれない。新たに雑草が生えてこなくなったし、枯れた枝を始末して春用のフリージアも植えた。苔だって秋色になった気がする。

コタツ開き

朝の気温は20度を切ってる昨日から猫たちが人さまの毛布のひざ掛けの下に入りたがるので、
意を決してコタツを入れた。人間様も足が冷えて寒かったのでコタツはホッとする。これから来年の4月までコタツ生活だ。

田舎暮らしにコタツは必需品よ。山に薪ストーブをつけている家は多い。売っている枯らした薪は一束300~から500円ほどする。真冬のひと月で5万円分の薪を焚いたという知り合いがいる。一人暮らしで自分で薪を割れないので買うしかないという。

引っ越すときにおばちゃんたちには薪ストーブは無理だと思った。70歳を過ぎて薪を切ったり割ったりは体力的にシンドイ。
家には90リッターの灯油タンクがついたファンヒーターがあって、一年の7か月は稼働する。田舎暮らしは光熱費が高いよ~。

おばちゃんは真冬になると雨戸もカーテンも閉めてひたすら防寒に徹する。丸まったハリネズミみたい。
山の秋はものすごく短いの。

草取りはもうそれほど必要なくて、降ってくる落ち葉の始末が大変。一昨年まで毎日庭にドングリが降ってきて3Lのバケツにすぐ一杯になった。ドングリの木が腐ったのでもう心配はないわ。

ホトトギスはいろんなところから生えすぎるので、随分抜いちゃったわ。花びらの斑点が一瞬昆虫に見えるときがあるわよね。

葉っぱの紅葉が始まったのエリゲロン。一回り花が小さいわ。
チェリーセージは横に枝が張るから剪定して、その枝を差し芽にするとよく増えるの。

庭と家の周りにぐるりと植えようと野望をめぐらしたけど、おばちゃんはあんまり茂るのでもういいやと飽きたのにおじちゃんはあちこち挿し芽をしまくる。

チェリーセージが取られたわ

家の前の道沿いに花が咲くチェリーセージを2本植えたはずなのに、いつの間にか抜かれていたらしい。イノシシはチェリーセージだけを抜かない

イノシシにいっぺん掘られてスカスカに弱ったコキア植えて3年目のアンデスの乙女アンデスの乙女って夏から秋が開花じきだっけ?春咲きと間違えてた。

去年の秋にホームセンターでホダ木、JAでシイタケ菌を買った。おじちゃんが菌を打ち込んで日陰に立てかけ、真夏はDaisoのすだれで覆い、時々水をかけてほったらかしにしておいた。

この前、すだれをめくったら野良猫が子猫を生むようにポコッとシイタケが出来ていた山持ちの同級生に出来たよ~と知らせると、シイタケは雷などの衝撃音を聞くと育ちがいいのだそうだ。先週と先々週は雷がよく鳴っていたから育ったのかも。

人生初のシイタケで嬉しいが、いつ収穫したらいいのかわからない。おじちゃんはいつももったいながって、イチゴだって
トウモロコシだって大きくさせようと待つから、カビが生えちゃったり、動物に取られたりする。

頃合いを見て、一緒に収穫をしよう。バンザーイ。

後記:
おじちゃんが勝手に収穫した!一緒に取りたかったのに。シイタケにエビ新庄のタネを詰めて揚げた。真っ二つに切って、おじちゃんと食べたのだが、、、。香りが薄い。
二人で傾げながら、香りが薄い。スーパーのシイタケのほうがおいしい。農業は難しいね。


移住3年目

サラダバーにアーティチョークがあるとおばちゃんは狙いを定めて、ごっそり頂戴する。はしたないわぁ!でも好きなのよ。

瓶詰の茹でアーティチョークはホワイト・アスパラとヤシの芽と並んで高い缶詰よ。竹の子を食べているよなホクホク感が大好き。ぜひ、もう一度食べたい。

まさか、伊豆のガーデンセンターにアーティチョークの苗が売っているとは思わなかった。観賞用らしいのだけど、ウチは食用よ!

花を収穫してガクの上の方を1/3切り落とす。根本も1センチほど切り落とす。
湯に一つまみ塩を落とし、レモンスライスも数片いれて茹でる、ゆでる。
竹の子をゆでるくらい時間がかかる。

茹ったら外の固いガクをみんな外し根本だけになったら、適当にブツ切してマヨネーズ系のソースか、ランチドレッシングでいただく。ああ、自分で育てたアーティチョークはうまいなと言ってみたい。

今年の夏は楽しみ!

子供のころは、アケビはなかなかお目にかかれない山の実りだった。
山の早い秋を散歩していると、竹藪のふちにアケビの実があるではないか!まだ、口がハゼていない緑の実だ。ありがたくいただく。他にも実っているはずだから、葉の形と蔓をしっかり覚えて散歩をすることにする。

次の春、山の路地を散歩していると唐突に足が止まった。なんと、一軒のお家の垣根にびっしりとアケビの蔓が巻き付き、なお薄紫の花をつけているではないか。感激した。
アケビを垣根にする。アケビを栽培する。考えもしなかったこと思いもつかなかったことを発見してうれしい。早速実践してみようと思う。

これは2株とも5葉アケビ。園芸店で2株買い今年の春にあの薄紫の花をつけてくれた。
3葉アケビと一緒に植えると、実つきがいいそうだけど、園芸店では3葉がなく、山をほっつき歩くと、これかなというツタがあったので、別の場所に植えてみた。3葉と5葉がそろったので、秋にはきっと実をつけてくれる!

ウチの庭には岩がある。
軽自動車ほどの大きさで、家を買ったときは知らなかった。庭の雑草を刈り取っていた時に南の端は妙に盛り上がって土が薄いので下は岩だと分かった。

枯葉と腐葉土に覆われていた岩から余分な土やシダを落として発掘したあと、岩の全容が見えてきた。しぶとく残っていた岩ヒバは一体何十年物になるのだろう?立ち上がった茎は10センチにもなる。年季が入った苔もついていて庭の南に鎮座してる。かっこいい。

箱根の庭園で、溶岩石を割って生える松柏を見てしまってすごい迫力だった。松柏は無理だけど、モミジや杉はどうだろう、この岩にも付くだろうか?

おばちゃんは、杉だか檜だかの実生を岩の上に置いて苔と土をかぶせて3年たった。背丈は伸びていないが枯れてもいない。

檜の年輪

お向かいが、大きくなりすぎた檜を伐採した。
輪切りになった年輪を見ると、、。外側の年輪10本ほど白くて年輪との間が少しおおきい?
ここ10年は間違いなく気温が高いんだ!

この山が開発されたのは40年ほど前の昭和の末期という。
そのころの山はもっと気温が低くて、夏でもクーラーが要らなかったと最初のころの別荘の住人であるお向かいさんが言う。

線状降水帯」という言葉は、帰国して初めて知った。昭和の時代にそんな言葉はなかったよ。

90年代の初め、渡米した当時はカリフォルニア・OCでも、70年代はクーラーが要らなかった。ジョイスが全く同じことを言っていた。

温暖化は、地球規模で起こっていることだと実感する。

園芸のページでも、植栽の植え付け時期、花の開花時期など、温暖化で違っ来ているのだと。今、夏の日本の気候はマレーシアより熱いらしい。

DIY

工作は主人の担当だ。
私は好きに注文を付ける。伐採した木がたくさんあったから草取りの合間に休めるベンチが欲しいと注文した。

最初にできたのは、二股の幹を利用した 一人掛け生木の丸太。

天然木はあっという間にカビて傷んでしまうので、半切り丸太の二人掛けが痛んだ後、ホームセンターで木材を購入し、生産証明としておじちゃんは背もたれに自然木をあしらった。なかなかよくできていると思う。

先代おばちゃんが自分で張ったコンクリート(先代のおばちゃんはリタイアした後の作業なのにすごいよね!)の回遊路は段々庭をゆるやかに南に下って、岩のそばを抜けて庭を回遊して北の端に突き当たり、また昇ってデッキに戻る。南端の回遊路と岩の間はツツジが植わっていて水はけが悪かった。

それで思い切ってツツジを抜いて掘り下げ、主人にコンクリートの底を張ってもらって水が流れる水路を作り、拾ってきた拳大の石を積んだ。だんだん庭には池も流れもないのね。晴れた日には枯れ山水を楽しめるように。

3年たったらシダが生えてコンクリートブロックにも苔が生えて、元からコンナンだったかしら?土の土手だったことが思い出せなくなった。

春夏の雰囲気はなかなかいい。秋には落ち葉がたまって見苦しくなるので。冬が来る前に石を全部上げてしまって落ち葉をさらい春を待つ。

今年2021年の東海地方は先月5月15日に梅雨入りして、ただし今週は晴れで熱い夏日が始まった。

下界は日中34度を記録するが山の家は4~6度は低い。
朝、夏用パジャマで涼しすぎなのでひざ掛けで朝のニュースを見、庭の巡回が終わるころは、ジャケットを脱ぐ。お昼の後は、庭仕事用に着替えて28度、日差しは強いけど涼しい風が吹く。

4時過ぎに疲れて撤収して来ると、主人が椅子を出して、壁の時計を外している。
「ああ、夏時間だったか、。」
あれぇ?日本に夏時間はあったっけか?

バッテリー切れだった。年に二回、家中の時計を変えて回る行事が無くなって、しばらくたつ。時間帯が変わってから1週間はだるいし、エネジーセーブのためと言いながら、さして電気代は変わらなかった。夏時間 正直迷惑なシステムだったな。

去年の春からコロナ自粛で仕事もお休み。庭の雑草は毎日毟って庭木は剪定して、畑をメンテして(主人の仕事)それでも時間が余るので、山の散歩をする。
山には東京横浜から避難してきている人多数。あちこちの別荘地で他県ナンバーの車が止まっている。

1時間半の散歩から帰ってきて、まだ日が明るい。

散歩の途中で拾った枯木の根っこを主人が加工してみる。
土をちょっと盛ってみる。その辺の苔を貼り付けてみる。無尽蔵にあるシダやユキノシタを埋め込んでみる。楽しくなって、園芸センターでボケの花やカラーリーフを植えたら色彩が華やか

伐採した木の根を掘って、さらしてあったものや太目の枝を主人がサンダーで磨き、花を植えやすいように、ドリルで穴をあけ、土を盛る。植えるシダや花を選ぶのが楽しい。

ウチのポリシーはとりあえず植えてみよう!だから、ガーデンセンターでゴロン!としたイモを見たときに植えてみたい!と思った。

なんの花だかよくわかってなかった。4月に植えて、5月末にはぐんぐん花穂を伸ばした。子供のころみたアマリリスではあるまいか?つぼみに色が透けて赤色だと分かった。つぼみができて、咲くまでに1週間かかった。もう一本の花穂も咲いて超ド迫力。

ここ10年に日本で流行した植物は
バラ
クレマティス
クリスマスローズ だそうだ。
バラの木はボリュウムが大きい割に、花の割合が少なくて、シーズンが終われば緑の葉群れのマッスが大きすぎる。木は植えてどんどん育ち枝を茂らせて、当初のこちらの心づもりとは違った姿になっておばちゃんは困惑する。

庭を始めて分かったけど、私は木の花はそれほど情熱が持てないみたい。

丈が自分でコントロールできるだけの高さで、茎が伸びて花が咲いて、地上が枯れたら来年までお休み。そういう多年草が好き。なんでだろうね?

カリフォルニアにもローズガーデンと名がつく庭園はいくつもあり、季節に行っては見たけれど、砂漠のような土壌はやはり豊かなバラを育てるには力不足だったかもしれな。

バラによく合うというクレマティスはなかなか奥が深そうだ。
とんでもなく種類が豊富らしい。大輪小輪 右巻き 左巻き 春咲き 冬咲。バラと一緒に植えなくても単品のクレマチスでも十分楽しそうだわ。
紫の大輪ももちろんインパクトが大だけど、小さい白の小輪をびっしり咲かせてみたい。

まさか冬咲なんてあると思わないから、白をラベルも読まずに買ってしまい、さらに(ベル型の小輪)をよりによって満天星ツツジの垣根の下に植えてしまった。

垣根に巻き付いたら素敵かなと思ったのだけど、。12月につぼみができて、1月に咲いたホントに真冬に咲くんだと主人とびっくり。しかし、垣根に這わせたのは失敗だったなぁ。

5月の庭は花の種類も多くて最高ににぎやかで美しい。
チューリップや球根の花が終わってしまうと、球根の間に植えたバコパに強い西日が当たり始める。

家は西向きで朝日よりは西日がきつい。バコパに夏を越してもらって、できれば冬も越していただきたい魂胆がある。真夏の日差しを遮る方法はないものか、。

遮光カーテンはどうか? スペースと構造と夏の台風に問題がありそうである。
ゴーヤカーテンはどうか、とりあえず植えてしまう。

4月に植え替えたガウラがついに咲き始めた。
細い風に揺れる茎のてっぺんに白い蝶が飛んでいるような、優雅で可憐な白蝶草。おばちゃんの好みのドン真ん中。咲いてはこぼれ、また咲いてはこぼれ10月まで、風にゆうらり揺れながら咲き続けてくれる。

ピンクの濃いものは山桜をみるようで、ちょっとコントラストがきついけど、白のガウラは花びらの中心がほんのり染まり ソメイヨシノのようなたおやかさ白さが好み。

肥料をやりすぎると背丈が伸びすぎて、風で折れてしまうのが困る。10月の終わり、山は寒すぎて地上のガウラの葉は枯れてしまう。4月に葉が生えそろうとホッとする。

夏の庭の花は黄色より、青を選んでしまう。涼しげな青、紫が暑さを忘れさせてくれるからか。
桔梗の花の凛とした清潔さが清い。白の桔梗はそれだけ植える気になれないけど、紫と白を混ぜて植えると、涼しげでいいなと思うけど、
白の桔梗はまだ買ってない。ついつい、色の花を買ってしまう。

ゴーヤ・カーテンの育ちがわるい。7月までに、バコパやベロニカに日陰を用意できるであろうか?
ゴーヤが伸びてくれないと、バコパとベロニカに投資したお金が無駄になる。ガーデンセンター巡回で、ゴーヤのたくましい味方を見つけた。ラトゥール。
カンカン照り、めっちゃ好き。成長 早。寒さは弱く、10月には枯れてしまいそう。
おあつらえ向き。ゴーヤの脇に植えた!


移住2年目

ひな草
な~んて愛らしい名前!おばちゃんが大好きな小輪。群がって地面が見えないくらい密植して次から次へ咲きこぼれるの。絨毯みたいにしたいのね。5メートル四方くらいひな草の絨毯にしたいわ

隣のパン屋のクリスちゃんがね、60センチほどの鉢植えを大事に玄関に飾ってたのよ。ヨーロッパ系のメープルなんですって。悪いけどおばちゃんちの日本モミジほど、緑が鮮やかでもみずみずしさもなかったわよ。
パン屋の唯一の長期休暇New Yearsの時、水やりをすっかり忘れて枯らしたの。

クリスちゃんも何十年と生まれ故郷のオーストリアに帰っていなくて、唯一故郷とつなぐ木が枯れちゃって気の毒だったけど。

ウチのモミジは5月6月は朝、ベッドルームのカーテンを開けるのが楽しみ。シャーっとカーテンを開けるとモミジが4面の窓一杯に広がるから。Oh!って

もしライラックの苗が手軽な値段で売ってたら、買うよね?
おじちゃんは若いころ3年くらい札幌にいたから、北海道の春にはライラックの花を見てたのよね。

ライラックって、おばちゃんは恥ずかしいけど、乙女心をくすぐる発音じゃない?だからホームセンターで苗を見た時に買うと決めてた。

しまった~!
雑木と思って切ってしまったあの木は、先代のおばちゃんが植えたライラックだった~。もの知らずって、怖い。

植えて5月に花が咲き、かなりうれしかったけど、、、。ライラックの茂った葉を見て、大変なことに気が付いてしまった。

移住して去年の5月に、せっせと”要らん雑木”を伐採したのだけど、お隣の境目に植わってた雑木の葉っぱとそっくり。木の肌もそっくり。

見て~シレネよ。
シレネは例によって小輪 小覆輪。可愛いらしいベルのような花がとっても素敵。
宿根草というのに目覚めたから、次の年にも咲いてくれて増えてくれるお花は財布にも優しいじゃない。

おばちゃんの庭は結構広いから、一年草を園芸用の黒いバット?に2箱(2ダース)買って植えても、庭の一部に少し色がついたかな?って程度なんで。

それを4シーズン毎年花を植えるとしたら、とんでもない費用になることが分かった。

宿根草なら毎年咲いてくれるし、毎年この場所に出てくると思うと愛しい我が子見たいよね。ちょっと違うか。

この薄ピンクのシレネは、元気がいい枝を切って地面に刺すと5本に3本は付いてくれるのを発見したの!刺し芽で増えるのよ。めちゃうれしい。蒸れに弱いそうなので、岩や枯木を配置してロックガーデン風もいいんですって。

キャンベルのバケツがあまりにも可愛いので、ポチって買ってしまった。
キャンベルのスープは一番安いけど、食べるならProgressoが一番おいしいな。Beef & Barleyか Chicken & Wild Riceのあのプチプチ感がたまらない。Amazonで取り寄せようかと思ったけど、S&Hのあまりの高さに悶絶したわ。

jalapeno パラぺーニョ/ パラピニオン英

南カリフォルニアの食卓には欠かせないメキシカンは片手に生のパラピニオンをもって、かじりながらタコを食べワサビの辛さにはヒヤ~と弱いのがおかしい。

トマトのサルサに微塵切って入れる生のトマト中1ヶ、玉ねぎ3分の1くらい、コリアンダー(シャンサイ)塩、ライム、緑のパラピニオン 適量

サルサはタコだけでなく、焼き魚にも合う。臭みのあるSandBassは素揚げにして、サルサをまぶすと南蛮漬け風に食べられる。冷ややっこに掛けるのもイケるよ。輸入品スーパーに酢漬けの瓶入りがあるそうだけど、やはり生が美味しい。
何故か、ここ伊豆のスーパー併設の園芸店にパラピニオンの苗が出るので、春に植える。気候が違うので日本で育つと、実が薄く甘みとかおりが少なくて”辛みが陰険!”な気がする。

同じ帰国者で恋しがっている人がいるので、差し上げる。実は、うちの夫婦はピリ辛にテンで弱い。サルサには一センチも入れれば十分。一本あればひと夏持つのでした。

最初の夏に80円を植えた。
トレニアという名前だけど、カタカナが覚えられないのでセールの値段で80円と呼んでいる。ハンギングや地植えにして楽しんだ。今年も7月ににょきにょきと生えてきて満開になった。

咲いてはこぼれ種が育って咲き、ひと夏で基地外みたいに増えた。去年初めて植えた時は、紫とピンクと白があったのに、今年はほとんど紫一色。

きっと紫が原種なんだ。抜くのは可哀そうだと思って生えるままにしたらお隣の玄関にも、生えそろってしまったので、いっそ、ウチの通りはトレニア通りにしようかしら。

AliExpressで買ってしまったおもちゃよ。ソーラーで動くの、噴水用ポンプ。ウチの庭は段々庭なんで、池を掘るのは無理だわ。

水があると嬉しいので鉢を置いたりしてるのだけど、ボウフラが涌くのが悩み。

噴水で水が動いていれば、蚊も卵を産みに来れないのでは?
んで、AliExpressで買ってみました。朝は勢いが弱くて、真昼になると元気よく噴き出して、夕方にまた勢いがシオシオと衰えていくのがおかしい。

山の庭はほっておくと、どこからでもシダや苔が出てきてしまう。
昔みた吊シノブや苔の玉を作ってみたい。

作り方?調べるよりも、まずやってみよう。ものぐさなおばちゃんがやってしまいました。

どこでもある乾いたコケを丸め、芯にします。外に元気のいい苔を貼り付け、細い針金でぐるぐる巻いた。

そしたらいつの間にかシダが出てきて、お水をやっていたら、針金があっという間にさびてしまったので、おじちゃんの釣り糸を拝借してぐるぐる巻いた。

苔が元気だと釣り糸があまり目立たなくて、しっかり形ができてきたようなので、はずしてみた。リサイクルショップで買った鉢にのっけてみます。

この水盤?は水に濡れると鮮やかに赤が浮かんでくる。なかなか個性がある水盤。

山の管理事務所にちっちゃな林檎のような愛らしい花があって、さわるとハーブの匂いがする
それがチェリーセージだった。

2年目にはこんもり満開になり、袖が触れるたびにかぐわしい匂いがする。広がりすぎたから秋の終わりに剪定して、ただ捨てるにはもったいなくて、雨水受けに活けておいた。4~5日あとに、敷地のぐるりに差してみた。5本に3本は根つく。

今はむらむらと野望が涌いてきて、家をぐるりとチェリーセージで囲んでみようかなと思ってる。


移住1年目

小輪
花を植え始めてから私はハタと気が付いた。
私は小輪の花が好き!
小さくて可憐な、花が群れを成して咲くとうっとりしてしまう。

最初にとりこになったのが、リナリアとネメシア。春にメダカが群れるような黄色のリナリアが咲き誇ると、ステップを踏みたくなるほどうれしい。

2色の花弁のネメシアが咲くと、ゴージャスなレースのフリフリ服に見えないかしら?
春にはぜひ咲いてほしいので、リナリアとネメシアをしつこく植えるのだけど、10月には枯れてしまい、次の春にも地面からは音沙汰がない。種もこぼれているのよ。

10月に透明ビニールで囲いを作っても、やはり枯れてしまう。どうも、気温のせいではないらしい。
しつこくホームセンターの花売り場を物色していると、「宿根リナリア」とラベルを発見!私が宿根草に目覚めた瞬間である。毎年、山ほどリナリアを植えて、枯らさなくていい!宿根草なんて素敵、でも高い!

リナリアの次に取り込まれたのは、ガウラ 
道端に生えていたガウラを一目ぼれしてガーデンセンターで買い集め。これはまぎれもない多年草よ。

毎年植えなくてもいいことよ。買ったときは20センチほどの苗だったのが、夏に向かってみるみる育ち、花壇の手前に植えたもんだから奥の勿忘草が隠れてしまった。
しまった!

背が高くなるお花は奥に植えなくては!おばさん、空間認識の発見である。ついでに時間認識も発見した。

背が高くなったり、横に張り出す未来を考え、前後左右に空間を置くべし、。この奥義を発見するまで、ほぼ3年という月日がかかった。

愛しのダーラ
ピンクで小輪の花ならダーラ。
ダーラは小輪でコケティッシュで愛らしい。山の冬を越してくれるのは数株なので、毎年ガーデンセンターを巡回して買い足す。外国産の種がオンラインで一店舗だけ売っていて、でも、種から育ったのはたったの一株。種まきって難しいわ。

朝には高いトーンでなくホトトギスがいる。若い歌い手の気がする。
キンちゃん鳥も歌う。キンチャ-ン キンチャン キンチャン と三回鳴く。たま~にPeople get her  People get her People get herと鳴く鳥がいる。何の鳥だろう?

風が見たい

山梨県の忍野八海(おしのはっかい)なんと雅な名前!ここに行ったとき、人家の植え込みに見事な風知草ががあった。ご近所に何軒も。風知草がこの辺のトレンドらしかった。おばちゃんも、伊豆の山を渡る風が見たくて風知草を植えてみたた。

ベランダの窓から庭を覗いても、風があるかどうかわからない。風知草があれば風が見える。さよさよと美しい風が見える。

これはアミガサ茸だろうか?
チャイニーズ・スーパーで確か見たことがあるわ。そんな高級なキノコがおばちゃん山の庭に生えていいわけ?
レストランでもアミガサだけはかなり、高価な料理だったわよ。うちの庭の日陰に生えてきたブツ。さわった触感はゴムのようにかなり弾力がある。とりあえず写真を撮ってみて、なんか嬉しい。

思えば、前世紀の南加の日本スーパーでは生のナメコはなかったの。赤だしでナメコの味噌汁は好きだったのに。ちっこ~い缶詰のナメコが一缶6ドルで、とても買う気になれなかった。

たかがナメコに、6ドル出してたまるかと。
永住権が取れて、7年ぶりに帰国したらスーパーに袋入りのナメコが山と積まれていて、ナメコだ!わ~い、ナメコがある。とはしゃいだら恥ずかしいからやめてと、姉に言われた。

一時帰国するまで日本で食べたかった食べ物は、シャ〇エッセンとラーメンと日本そば。シャ〇エッセンのような肉製品は輸入制限があって、アメリカで見ることもできなかった。
食べたくて食べたくて、7年間夢に見たシャ〇エッセンを一時帰国の時にスーパーで早速買って茹でて食べたとき、舌はとっくに味を忘れていたのよ。
アメリカのスパイスが効いた肉製品を食べていると、気が抜けて感じられるたのね。悲しい思い出。

今?
今はIn & OutのハンバーガーとCalifornia Pizza Kitchenの4チーズとジャンバラヤそしてPho, Pho, Pho!!!を夢見るわ

モグラ対決

モグラという動物は見たことがある。
子供のころ田んぼの畔に遊んでいたような気がする。帰国してからはお隣の地所にある湧き水から水を飲んでいた。ムクムクしていてキュートだと思う。

ある日、貴重なダーラの苗を植えようとすると、地面が妙に盛り上がっている。
苗のために穴を掘るまでもなく、ごぼっと地面に穴が開いた。地面の下にトンネルがある。すでに植わっている苗も妙に地面から浮き上がっている気がする。気のせいではなく人差し指を突っ込むと、そにはぽっかりと穴があった。

雨が?水流が地面の下を流れたのだろうか?否、ここんところ雨は降ってないのである。立ち上がって段々庭を観察すると、地面のモコモコはあちこちにある。もしや、これが話に聞いたモグラだろうか?

私の危機管理能力は高い。
ツテも援助もなく外地で生き抜いてきた経験が能力を培った。早速、調べ始める。たかが、小動物駆除に大げさな作戦は必要あるまい。ミニマムのコストで最大の効果を!忌避剤である。

そうよ、そういえば、お向かいさんが先代のおばちゃんは、モグラ除けにナフタリンを庭に埋めていた。と。ナフタリン?以外な言葉が出てきたので、私は眉につばつけて、右から左に流していたのであった。ホームセンターで買ってきた忌避剤は、ナフタリンそのものに匂いがする。なんなら、このまま洋服箪笥にいれてもいいくらいだ。

とりあえず、庭のもこもこトンネルに落とし込んで、モグラを駆除してくれるわ。さて、ウチのモグラだが、忌避剤の説明書を読んでみると、モグラの導線を囲い退避路を絶つと、モグラがパニックになってあばれるという。モグラあばれ

ほんとかいな?と思うが庭に起こっていることはモグラ暴れなのだわ。しかし、モグラの主要路がどれで、退避路がどこかなんて分かるか?知らんがな。

モグラは敏感な動物らしい。匂いにも敏感だが音と振動も嫌なのだという。コストを考えて、ダイソーに走る。目的は風車である。風車が回る時その振動は風車の柄に伝わり、地面に伝わり、モグラに伝わり

モグラの細君が
「こんなブルブルする場所嫌だわ、あなた新しい物件見つけてきて?」
と一家移住間違いなし。モグラのお母ちゃんは風車の振動ごときは屁でもないらしかった。おばちゃんもダイソーで撃退できると信じていたわけではないけど。予算枠をあげて、真剣に作戦を遂行するときが来たようだ。

匂いと振動はすでに試したので、撃退器で音を試してみることにする。JAと園芸センターをとAliExpressを比べるとAliが一番安い。ソーラー電池のMole Repellerを買う。

モグラの主要路らしきトンネルに2機仕掛ける。杭を打ち込んでも地上には甲高いチーという音が聞こえる。お向かいのおばちゃんは聞こえないのだそうだ。聞こえる私の耳はまだ還暦。

そうして半年は静かだった。

今年の春、またモコモコが現れ始めた。メインストリー沿いで、ソーラー撃退器を迂回して植え替えたビオラやベルフラワーが軒並み根が浮いてしまった。撃退器はちゃんと動いているいるので、考えられる原因としては

モグラが慣れたのではないか?
モグラは慣れたのか?
モグラが慣れたんだな?
モグラは慣れたんだ!

線路沿いに住むと、いつの間にか電車の音と振動に慣れてしまうというではないか。ということで、作戦変更。ナフタリン系忌避剤 撤収風車 玉砕ソーラー撃退器 モグラの慣熟性に 退却
ネットを検索すると、面白い記事が上がってきた。冗談かと思ったけれど、

モグラはチューインガムが消化できず食べると死んでしまうという。元々モグラは栄養効率が悪く、四六時中食べていないとすぐ餓死するのだそうだ。記事の書き手は「マルカワのオレンジ・チューインガム」がよく効くという。

おばちゃんが子供のころ食べた、昔懐かし昭和のガムだけど、いったいどこで売っているだろう?
駄菓子屋展にはリンゴ・葡萄・桃・メロン味があったよ。モグラは匂いに敏感なので、素手でさわらないよう注意があった。おばちゃんの庭手袋は泥だらけで、間違っても人の匂いはしないから大丈夫よ。

早速、メイン・トンネルに落とし込む。食べたかな?死んじゃったかな?死骸が庭に転がっているんじゃないかしら。
毎日ドキドキして眠りは浅かったけど、モグラの死骸は一向に転がってたりせずかといって、モコモコは減りもせずグラジオラスの林にジグザグを書いてたりする。
ある晩、寝ながらふと思いついた。昔見たモグラは「おちょぼ口」だった。ミミズを縦に食べるのが精いっぱいの口に直径1センチを超えるマルカワの球体ガムは噛みにくいのではないか?

そこで、おばちゃんはガムを庭に転がっている石で叩き潰し、またもやメインストリート・トンネルに放りこんだのであった。念のために、ダンナにお願いしてモグラのメインストリートに木の杭をすき間なく木槌で打ち込んで、分断してもらってから、安心してゴージャスなベロニカを植えたのであった。

おばちゃん、うっかりしていたけど、モグラの被害は人類共通であるに違いない。英語のサイトを漁ってみると、駆除にはやっぱり匂いと音が良いという。
モグラはマリーゴールドの花の匂いが好きではないので、庭に侵入しないようにぐるりと植えよ、とある。モグラと一緒で、おばちゃんもマリーゴールドが嫌いだ。この案は使えない。

一縷の望みで、もしかしたらモグラはオリゴ糖が苦手かもしれない。人間の腸で消化できないらしいから、糖質注意のダンナのおやつのオリゴ糖チョコレートをかすめてチューインガムに追加してやろう。今度こそ、餓死するかも。オリゴ糖チョコをトンネルに掘りこんでみる。
アリが来た。

試せることはみんな試した。もう、最終兵器を投入するしかない。モグラ捕獲機は地面のトンネルに埋める。通りかかったモグラが踏むと、バネがハネル。

まず、ダンナが逃げた。私だって、即死したモグラを捕獲機から外したくない。かくて、取り寄せた捕獲機2器はトンネルのメインストリートに一応設置されたけど、地上に出ているバネは一向に閉まらない。

新たなトンネルは、捕獲機を迂回している。バネの取っ手は地上でサビ始めた。今日もウチのモグラは元気だ!

長~い海外生活から帰国

平成が始まるころ夫婦で米国に移住し平成が終わるころ日本に帰国した。

漢字も書けなくなるほど海外生活は長い間堪能した。還暦を前に日本に帰国するのにさて、どこに住もうかしら?

人間が作る美しい芸術は大都会にある。
たまには美しい物を味わえるように首都圏から1時間半のエリアで家探し。

できれば庭がついていて、畑が作れるところ。不動産屋さんに物件を案内された時に思わず「この物件を知ってる」と言ってしまったの。

アメリカでネットの物件を検索していた時に、手ごろな物件だと思ったのだけど、写真が魅力的でなく忘れていた家だったわ。

家の内見の後こちらが庭だと思います、と不動産屋さんに従って降りたところは、自分の足も見えないカヤとススキが肩まで生い茂った斜面だったわよ。

不動産屋さんがこっちこっちっと言いながらぐるりと歩いたのに、見えるものは雑草と枯れかかった木立だけ。

でもなぜか直感でこれは素敵な庭になるのではないかと感じたの。おばちゃんはビビっときたの。庭なんかいじったことがないのに。

段段庭ができるまで

引っ越しは5月15日。春は爛熟して山は藤やツツジが咲き乱れていた。
家の中の片づけが大体終わって次は庭よ。日本で一番素晴らしい季節なのに、庭?らしき荒地にはただの一輪も花が咲いていなかった。雑草すら花が咲いていなかったのは不思議。

ススキ、カヤ、シダ、ドクダミ、クズやヘクソカズラ、落ち葉。茶色と緑だけ。おじちゃんと二人で長靴を履いて帽子をかぶり手袋をして、さて、まずススキとカヤを刈らなきゃ。

抜けない雑草はカマで刈って、ススキは切った切り株に除草剤をハケでペタペタ塗った。むか~し、TVチャンピオンのDVDを借りた時にミントの駆除にそんなことをしてたのを覚えていたの。

ススキは除草剤にも負けず、若芽を生やしてくるからそこをまたハサミでチョキチョキ切って除草剤を塗る。しばらくすると、また青い芽が、、、で3回くらい除草剤を塗るとまっ黄色になって根まで死ぬ。

力を入れずに株がぱさっと抜けるの。午前中に3時間、午後に3時間夫婦で刈り、落ち葉をかき掃き、3週間後!45リッターのゴミ袋に80袋の枯れ枝落ち葉を処理して、庭のコンクリートデッキが出てきたわ。

izu garden
my hidden garden 2017

先代おばちゃんが段々庭の境目にツツジとサツキを植えていた。おばちゃんが亡くなって草を取る人も居なくなって、庭はススキに埋もれてしまってツツジが咲くことも何年もなかったんでしょう。

枝が伸びすぎだったから、素人がめちゃくちゃな剪定をしてみて、気がついたらツツジが一斉に咲きだしていたのね。

素人のDIY

あこがれていた藤棚を作って?とおじちゃんに頼んだら、伐採してためておいた雑木で作ってくれた。素人で枯らしちゃったら嫌だから藤を4本それぞれの支柱分植えて、お向かいさんから笑われたわ。

藤は一本でも十分なんですって。4本も植えたら棚が重さで持たないわよって。
おばちゃんたちは知らなかったけど、伐採した天然木はそのまま使うとすぐに傷んで朽ちてしまう。

最初に作った藤棚は3年で痛んで、製材した材木を使って作りかえたの。1本の藤は玄関先に移して、あとの3本のつるを外してまた絡ませるのが大変だったわ。まだ3本は生きていいて、おじちゃんが切るのを可哀そうだと言うから。

同じく生木で作ったラティースもまず皮がはがれ、腐って2年でおじちゃんが作り替えた。伐採した生木を使うなら、まず枯らして皮を剥いでそれからペイントをしないと耐久力が無いみたい。

太い切り株は二股のところを加工して、おじちゃんがスツールを作ってくれた。

引っ越して1週間目にイノシシが家の床下に入り込んで、猫がおびえたから家の足をラティースで囲い敷地もフェンスでぐるりと囲んだ。多分山の生き物は人間より野生の人口が多いわよ。

おじちゃんは物を作るのが好きで、昔から自分で野菜を育てて自給自足したいねと言っていたの。最初の年に葉物を植えたら山中の虫が寄ってきて食べられちゃったわ。

レタスなんかは地植えはムリみたい。白菜やキャベツなんか超難しいわよ!

おばちゃんたちは人生の第三コーナーを回っちゃったから、おじちゃんはキュウリやトマトを作って、おばちゃんはお花をうえて家が朽ちるのが先か、おばちゃんたちの体が衰えるのが先か、出来れば先代のおばちゃんのように、ある日この地で倒れて旅立ちたいわ。

山の家には四季があった

何がびっくりしたかというと、山に雨が降る。

それはもう、雨が降らない月がない!
湿った草の匂い!滴る水滴!トンボが飛んでる。

30年ぶりに見たトンボかも。南カリフォルニアの家では植木鉢に花を植えあった。青いロベリアで、咲いてはこぼれ咲いてはこぼれ。

花は一年中咲くものじゃない?違うの?この庭がどんな庭になるか、草取りをしたこともなかったおばちゃんには分からない。

移住してから知ったけど、静岡県は年間降雨量が日本5位だそうだ。

雨が降ると檜の森に靄がかかる。早朝などは音もせず霧が流れる。

檜に絡みつくツタは、ノウゼンカズラで先代の持ち主のおばちゃんが植えたという。

茂みは6月になるとミョウガの林になる。夢みたいだ。カリフォルニアで宝石のように珍重した一本1-2ドルのミョウガがタダで取り放題!

庭に転がっていた岩を寄せ、コンクリート管を立ててみた。溶岩石を積んでみた。

一年草も多年草もどう違うか分からないので、とりあえずホームセンターで売っているよさげな花を植えてみた。

花の名前はカタカナなので、悲しいかな年のせいで覚えられない。80円だったので、80円と呼ぶ。この80円はよく茂ってよく増えた。困ったくらい増えた。

雨が大地を潤し、黒い芳醇な大地が形成されていく。
土は湿った匂いがする。雨上がりは草いきれがする。もと砂漠のようなぱっさぱっさで白っちゃけて石っころだらけの南カリフォルニアに黒い芳醇な大地はなかった。

雨が大地を作る。静謐と山の自然が大好き

毎日季節が動いていく。
駿河湾から雲が流れてくると、天気は下り坂になり気温が下がる。

秋はものすごく短い。紅葉が見られるかどうか、3週間もたつと初冬に突入していく。

11月に入ると散歩の際にふと木が燃える臭いが漂う。

山の住人が薪ストーブを焚き始めるのだ。

家の軒下には乾燥させるために薪が積んである。脹脛くらいの太さの薪がぎっしりと棚に積まれている。

移住して初めての冬には雪が10センチ積もった。気温は零下に3度まで下がり、おばちゃんの車のワイパーはフロント・シールドに張り付いて凍った。

冬は車のワイパーを立てるのだという。1月も2月も寒くて庭は眠っている。

2月の終わりになると、そろそろ土が呼吸をし始める。日なたは霜がつかなくなって、ムスカリが青い芽がのぞかせる。急がないといけない。急いで枯れ枝を払って園芸用の土を追加して肥料をあげないと。春が来る!

四季?そんなものがあったのをすっかり忘れてたわ。

春にもクーラーを使い、焼け付く夏と熱い秋と涼しい冬があって、3月のアカデミー賞の頃には空は明るくまた春・夏になってクーラーを使う。

一年中スーパーにはスイカとトウモロコシがあった。帰国したら、毎日お天気が変わり、季節は毎日進んで日本の自然はこんなに美しかったのかとおばちゃんは感動した。

別荘を建てる時は

別荘を建てるというと、日本人はテンションが2目盛りほど上がってしまうらしい。この伊豆の山でも、夢と妄想が爆発した家が散見されるわ。

定番のログハウス。 丸太を割って張り付けログ風など段階様々。メルヘン調 丸いとんがり屋根とか。

メキシコ風のパブかレストランのような洋風。レンガ造りの洋館~ 程度さまざま。

山は里と比べ物にならないくらい湿気が多く、本物の丸太は湿気を吸うし朽ちやすい。

下駄箱の革靴は白くカビを吹く。立ち木からの落ち葉が、雨どいやバルコニーの排水溝をふさぎ屋上がプールになったあと、天井がおちるらしい。だから山の家には雨どいがない。

山で家を建てるときは究極の選択をしなくてはならない。おじちゃんと二人で挙げるポイントは、景観と立地。もし、眺めを優先したら、そこは崖地。

安定の地盤を優先したら眺望がない。

隣の家が見えるか檜に埋もれているか。

眺望がよく安定した平らな区画はとっくの昔に売れて豪奢な別荘が立っている。

眺望がいいお家は確かに素晴らしい眺めで富士山も絶景もウチの!と言いたくなるが、台風と豪雨の時は真剣に怖い。2019年の台風で家が一軒がけ下に落ちた。

朝起きてカーテンを開ける時が幸せ。

アデルのRolling In The Deepを聴きながら庭で草取りをしたって、ご近所には聞こえない。日が暮れて檜の林が黒々と沈んでいくと明日は何をしようかと思う。

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