ああ、ダイソン

うちには3本のダイソンのスティック掃除機がぶら下がっている。2本がアメリカ製で一本は日本で買ったものだ。変圧器をかませて使っていたUS製ダイソンが、とうとう2本ともバッテリーに限界が来た。

M子ちゃんのダンナは今月 日本出張の予定はあるだろうか?
Amazonで交換バッテリーを買ってM子ちゃん家に送って、彼女の旦那が出張の時にスーツケース手荷物で持ってきてもらう、とか。

前回と同じ手を使ってもいいが、今度は替えバッテリー3つ頼むとかさばるし、Amazonの受け取りも頼まないといけないし、いずれその替えバッテリーも消耗するなぁ。

おう!そうだ。
ダイソンUSAから直接日本に送ってもらえばいいじゃないか?
盲点だった。
早速US DysonでポチろうとするとシッピングはUS内だけである。FAQに海外発送の回答はない。チャットでも海外発送が出てこない。

メールで問い合わせをするとすぐさま回答が返ってきた。えらい早いやないか?
–Our machines are not multi-voltage and we do not recommend using a converter with any of our products.—

東芝のコンピューターなんかインターナショナル・サポートなんだけどなぁ。

ああ、Dyson――なんだか疲れてしまった。
使えば消耗するバッテリー。つけっぱなしの変圧器。

実は、この変圧器も懸念だったりする。
中華製の変圧器をオンラインで購入したら届いた製品は電源ランプがつかなかった、動くんだけど。レビューで星を低くして報告したら、すぐさま販売店からメールが来て別の製品をすぐ送りますからレビューを書き直してくださいと、助詞の使い方が変?な文章だった。

この変圧器は、南海トラフと同じくらいの確率で、いつか火を噴くのではないかとおばちゃんは疑っている。
ヤバイ変圧器と使えば減るダイソンのバッテリー

でも、日本製のダイソンがあるからこれからメインで使えばいいではないか。でも、日本製ダイソンのブラシ付きワーヘッドはUS製より小さいのよ。だからUSダイソンをパワーブラシで、日本製のダイソンを先っちょ外してハンディとして使ってたわけさ。

なんだかUS製を使い続けるのが面倒くさくなって、日本の売れ筋掃除機を検索してみた。するとマキタの掃除機が出てきた。

Makitaあの緑の工具!
世界のDIY憧れの工具!
イギリスの園芸動画でも業者がマキタのトリマーを嬉しそうに使っていた。

Home Depoでは高いマキタにはとても手が出ず、おじちゃんは Black Deckerしか買えなかったのだが、。そうか、マキタが掃除機を作っているのか?それは面白しそうだ。

マキタの売れ行きトップのパッテリー式掃除機の解説を読むとこんな文章が出てきた。

――ヘッドが軽い。回転ブラシをつけておらずわずか140g 空洞ヘッドだから軽い
毛先8ミリ以上のじゅうたんの中のホコリはあきらめると割り切って、先端部は空洞のまま。----

そうか!?きっぱりあきらめたのか!
いさぎよいのぉ。

この文章がとにかくに気に入ってしまいおばちゃんはアマゾンでマキタのカプセル式バッテリー掃除機を買った。予備のバッテリーもすかさず一緒に。

次の日届いたアマゾンの箱は小さかった。
アマゾンの箱を開けるとさらに小さな箱があった。軽すぎる。おもちゃではないか?
箱を開けると、解説文通りにヘッドは毛さえついていなかった。手のひらサイズ。軽~。

うむ~~~~。
これはメインの掃除機にはならない。こんなちっこいヘッドで家中を掃除するのか。
牛刀をもって鶏を割くの反対というか、しゃもじの代わりにスプーンが出てきたというか?

あああぁ、これはアレだな、DIYでノコを引いて木くずが飛んだらちょいちょいと掃除をするための掃除機か、、。

明るい面を見れば、予備バッテリーは満タンにして置き、使用中にパワーが尽きたらバッテリーを入れ替える。充電時間は短い。

ヘッドがちっこいのでカウチの下もテレビ台の下も椅子の下も掃除がしやすい。飛び散った猫砂も気軽に吸う。そのほかマキタ共通バッテリーは同じ充電器で充電できる。10Aなら、。


というわけで、US製のダイソン2本はアマゾンの空箱にいれて仕舞った。テンの病気が完治したらグアムあたりに買い物ツアーにでも行こう。それまでは休眠である。

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ダイソン物語 前編後編

●日本の洗濯物はくさい

鬼のかみさん

CTスキャンをとって会計を済ませたら午後2時を回っていた。
病院の駐車場はアスファルトの輻射熱で温室の中を歩いているようだった。

おじちゃんとおばちゃんの前には160センチそこそこの老夫婦が駐車場の同じ方向に向かってゆっくりと歩いていた。足の長いおばちゃんは二人を追い越し、その時に小柄で総銀髪のおじいちゃまが妻に言っている言葉が聞こえた。

「お前はゆっくり歩いてくればいいよ。僕は先に行って車を冷やしておいてあげるから。」

まぁ、なんと麗しい夫婦愛!アンタ聞いた?
おばちゃんは声が聞かれない距離まで来ると、おじちゃんにささやいた。
おじちゃんは、ふんっ!と言った。

わたしの背中が痛いという訴えを主治医は割と真面目にとって、CTスキャンをオーダーした。CTの画像診断は放射線科の医師に読んでもらったそうだ。CT画像には胆管も腎臓にも何も異常なし。
診察室を出ておじちゃんに異常なしだったというと、殴られた子犬のような怯えが目から霧消した。帰りはスーパーに寄っていこうとおじちゃんはしゃいでいた。

おじちゃんは例えば、私の足が不自由になったとしても、多分「先に行って車を準備してあげてるから」とは言わないだろう。先読みをしてテキパキと計画を立てるタイプではないから。暑くても寒くてもとにかく自分より背の高い妻を抱えてゆっくり二人で車に歩くだろう。車についたら、じゃあ運転してね。というかもしれない。

私とおじちゃんが出会ったのは、大学の2年。私が19歳の時だった。まぁ、ずいぶん長い付き合いだ。大学を卒業して半年後に、おじちゃんと結婚すると言ったら親は泣いた。

結婚させるためにお前を大学までやったんではないのに、。
おじちゃんとは身長も育った環境も随分違い、親どころか同級生さえも驚いた。親が何を忖度していたか、友達が何に引いていたのか、そんなことはどうでもよかった。人間の価値は背の高さや学歴や職業で決まるものではない。“職業に貴賎なし”日頃の父の口癖であった。娘はそれを実行しただけだか。
スカーレットのように、私は決めた。私は結婚するのだ。“Merry she would!”

おじちゃんも若かったので、まさか世間知らずの大学生がタケノコの皮を剥ぐようにアマゾン族の戦士まで化けるとは思ってもみなかったに違いない。おばちゃんは自分でも化けた自覚は大いにある。

プライドと夢は高いものの、実現するための地道な努力は大嫌い。
ものぐさで本や酒に逃げ込んで自分の置かれた現実から目を背けるのは得意。実務の才能はゼロ。人付き合い経験値は地を這う。頭を下げるのが嫌いなかたくなで独りよがりな性格。集団になじまない異分子の小娘。それが10代20代のおばちゃんだった。

タケノコは竹に成長するが、私はどう成長するか自覚もないまま脱皮と変体を繰り返してきて60代のバアになった。30代で日本に居たままだったら間違いなくアル中になり結婚も人生も無駄にしていただろう。

おじちゃんと結婚したあと、変わらない自分と日本の社会の閉塞感に窒息しかけていたから、おじちゃんの尻を叩いて日本を脱出した。

この間、山の卓球サークルのバーベキューがあり、そこでなんでまたアメリカに行ったの?と聞かれたので、
日本では窒息しそうだったので、ダンナの尻を叩いてアメリカに連れてった。と答えたら、
間髪入れず、「それはご主人がかわいそう」と声が飛んだ。
そうなのか?!
おじちゃんはかわいそうな子だったのか?

アンタは私と結婚しなかったらアメリカに行くことはなかったね。と言うと素直に「うん」と言い、アメリカ生活も日本では絶対できなかったことを経験してきたから満足に思っているようだった。

アメリカの社会は自由に呼吸できた。その代わり未来は全く見えなかった。
未来は自分で切り開いて作るしかなかった。政治経済には全く興味がなかったのに、生きていくためにはファイナンスやビジネス・マネージメントを学ぶしかなかった。アメリカの社会でみじめに野垂れ死にたくないと思えば、自分を変えて戦うしかない。

かっと目を見開いてチャンスが漂ってくれば掴む。
ワラでも小枝でもつかんで自分の巣を作ってゆくのだ。理想の巣を作るためには戦うのは必須だった。

平成が終わるころ日本に帰国して人生の第四コーナーが始まった。
日本に帰ろうか?と言ったらおじちゃんは「うん」と言ったからだ。

年金を請求するまで山でバイトをした。コロナが拡大していくさなかで、おじちゃんのバイトの事業所は素早く廃業解散を決めた。オーナーが中国人だったのでやはり決断が速いと感心したものだった。中国人とアメリカ人は同じくらいビジネスの見極めが早い。

おばちゃんは下手に動いてもいいことは何もなさそうだと判断して、日夜ネットで政府の支援策やコロナの給付政策をチェックしていた。
おばちゃんたちが使えそうな支援策は申請した。
山で親しくしていた人も仕事がなくなり萎れてきて愚痴をこぼすことが多くなったから政府の支援策を教えて応援した。

現役時代は大企業の総合職で優秀な人だったらしい。細腕一本で山に自分の家を建て、都会の駅近マンションは貸し出しているはず。自分と同じ匂いがする。戦ってきた来た人だと直感して親近感を覚えた人だったのさ。様々なメディアで政府のコロナ支援策が発表されているのに、それも日本語で、なぜ情報が取れないのだろうと不思議だった。

その彼女とこの間お茶をしたら、おばちゃんを評して「肉食系」と、、。思わず口が滑ったようだ。


言いたいことはわかる。
おばちゃんは誰かを狙って食いついたわけではない。上昇するために誰かを蹴倒したこともない。

自分の家族と猫を守る時には(誰かを傷つけるのではなくて)条件があれば、条件を合わせて、利用できる制度があれば利用する。それだけだ。
傍から見ればぬるい湯につかって愚痴をこぼしあう中で、欲しいものをぐいぐい切り取っていくおばちゃんの行動力が肉食系と映るのかもしれない。

自分を憐れんで愚痴を言って泣いている暇があったら、自分たちを生かせる方法を探す。それが平成の間アメリカ社会で学んだことだと思う。

山のサークルの爺様あたりからは、ひそかに鬼嫁と呼ばれているかもしれない
うっせいわ。

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テン・ジュニア FIP闘病記8

獣医は3日前の血液検査の結果をひらひらさせて、
「何もないんですがねぇ。」と思い切り悪く言った。
しかし診察テーブルで計ったテンの体重は3キロ。
投薬終了宣言をしてからわずか7日で200g落ちた。
3200gしかなかったテンにとって200gの体重は大変なロスだ。しかも熱は39度5分ある。
「待合室でずいぶん待たせましたからぁ」と言い訳がましく獣医が言ったが、猛暑の外と違って待合室はキンキンに冷えていた。

諦めが悪い。
獣医は初めてのFIPの治療は見事成功!と夢にしがみつきたかったらしかった。ここで見切り発車してもねぇと、まだ名残惜しそうだ。

そこでおばちゃんは、確かに見切り発車かもしれないが、いま薬を再開しないとさらに症状は右肩下がりになって治療は難しくなる。テンは死ぬと思います。見切り発車でいいので今投薬を再開してください。投薬をしても害はないじゃないですか?

「ですかねぇ。
それでは16mgで薬を3日分出します。3日後にまた診察をいれて様子を見ましょう。」

その晩からウイルス薬を再開し、獣医から勧められた高栄養食をテンに与えた。Hills のadとういう栄養食は犬猫兼用で、小さなお試しサイズが無かった。幸いテンの好きなチキンフレーバーだったので普通食に追加して2日で1缶を食べさせた。3日目の診察では50gだけだが体重が増え熱は38.5分に下がった。

やっぱり。
虚弱で体力のないテンは体力をつけ薬の効果をブーストする必要があったのだ。
次の診察では薬の容量を18mg/体重に上げることにした。5日分の処方だ。
4日目に体重は3100gに戻ったので、次の週の処方量は20㎎で1週間分。
Adの栄養食とウイルス薬のおかげでテンはまた活発になり、毎晩紫音と運動会を繰り広げるようになった。薬が20㎎に増えてから2日目には体重が3300gに到達した。

テンの父はクリーム・タビーの大きなボスで、母はオカメ・タビーの胴の長い毛並みのつやつやした子だった。テンは発育不良でFIPを発症したが、遺伝子的には小柄な猫ではないのだ。

テンの体長は9か月で紫音とほぼ同じ、ただ、背骨と肋骨が浮いて見えるやせた体だった。高栄養食を食べさせ紫音と遊んで運動をして、投薬を再開してから2週間。体重はついに3400gを超えた。

うれしい。
薬はウイルスを抑えているようだ。
FIPを抑え込んで駆逐してウイルスから逃げ切るためには体重4キロを目指そう。しっかり発達した筋肉と脂肪を蓄えた基礎体力のある猫に育てればきっとFIPから逃げ切れる。

9・19 今日は再診で、体重を確認した獣医は驚いた。
FIP の猫は子猫が多くて3キロ後半を超えるような子はほとんどいないのだという。
FIP症例では体重3.8キロがモルヌピラビルの処方上限体重として載っているらしく、それ以上の体重のFIPの子を想定していないみたいだった。

FIPの発症が子猫に多くて、またFIPは発育不良を誘発するのでそもそも大きな猫に育ちにくいという理屈があるのではあったが、。

私としては症例にかかわらず、療養食とケアでテンを4キロ半に育てるのも夢ではないと思う。大きくして見せる。FIPを克服して丈夫な男の子に育てるのだ。

体重が増加するにつれて薬の処方量gと薬の料金が上がっていく。
今日でペット保険の使用上限に達した。来週から自費になる。

体重が4キロを超えると多分一日の薬代+高栄養食で4500円以上なる。2週間ごとの血液検査も簡易検査と精密検査では倍の違いがある。

ワッハッハ。
おじちゃんとおばちゃんのバイト代を足しても半月分に追っつかない。幸い為替はここ最近147円台に張り付いているので誠にありがたい。
年内はこのレートでいっていただきたいものだ。

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FIPは甘くなかった。

これで84日、12週が終わりました。治療完了ですねと、獣医が宣言したのが先週の月曜日だった。
天が薬を吐いた時用に予備でもらっておいたウイルス剤がまだ2日分残っており、何せ高い薬を捨ててしまうわけにもいかず、獣医が言うには2日分くらい飲ませても差し支えはないだろうというので水曜日の夜まで飲ませた。

これで本当におしまいなのか、何か気が抜けるような気がしたが子猫に返ったテンは「アン、アン」と上機嫌で鳴きながら紫音と走り回っていた。

木曜日も本当に治療はこれで終わったのか、テンのはしゃぐ姿をずっと目で追っていた。
金曜日は運動会のあとスイッチが切れるのが早く、土曜日の夜はお気に入りの場所の猫タンスの上に飛び乗ろうとして右後ろ脚が滑ってよろけた。

日曜日は昼寝が長く、夕方も昼寝してご飯を食べるときは起き上がるが、座っている後ろ右足がかすかにふるえていた。体重は3.1Kに減った。寝ているテンの頭に手をやると熱いようだ。寝てばっかりいて一緒に遊ばないテンに不満な紫苑が、人間に向かって遊べとヒステリーを起こす。FIPが発覚する前の5月と同じ状況がよみがえってきた。

次の月曜日に診察。
熱があるかもしれないこと。体重が減ったこと。昼寝が増えたこと。元気がないこと。足が震えること。獣医に説明してもう一度血液検査をしてもらった。総蛋白とアルブミンのバランスがわずかだが下がっていた。

獣医はこの数値の下がり方ではまだ再発とも言えません。さらに血液検査を外注の精密検査に回してもらう。投薬が終わったのはわずか5日前だ。数字に出てくるだけの違いはないかもしれない。
獣医が再発と考えたくない気持ちはわかる。

私は再発ではないと思う。これは再発ではなくてFIPウイルスを完全にたたききれなかった完治していない状態なのだろうと思う。完治してはいなかった。

考えてみれば、テンは2か月の時に600グラム足らずでうちにひき取ってきた。手だけに真菌があるというブリーダーの説明とは裏腹に体中に真菌にまみれていた。獣医の診断では発育不良で無事に育つかは半々と言われた子。

おじちゃんと二人がかりで薬を塗り毎日マットを消毒して4月でやっと2キロを超えた。隔離を解いて紫音とやっと遊べるようになったテンは標準体重の子猫にはとても追いついていなかった。5月には寝るのが多くなり膀胱炎になりそのあと高い熱を出した。
この子は健康で体力がある時期がほとんどなかったのだ。

FIPの診断が出た後、発覚が割と早かったし若いから治療のチャンスがあることに賭けた。
モルヌピラビルは効いた。ただ、FIPも甘くなかったのだ

猫の死病FIPは食欲不振、貧血、嘔吐、神経症状、発熱、臓器の炎症、腹水などと様々な症状となって現れる。腫瘍を切除して寛解というわけにいかない病気なのだ。ウイルスが神経あるいは臓器のどこかに潜伏していても現在でも検査の方法がない。テンのように腹水がたまらないドライタイプでは臓器の所見も異常がなければ判断が難しいのだろう。
FIPはそれだけ一筋縄ではいかないとらえどころのない病気だ。

念のためにエコーを取ったのだがやはりエコーでは異常が見当たらなかった。テンの神経症状が一番ひどく表れているのは右後ろ脚である。再び現れた右足の弱りはウイルス以外では考えられない。

私の思うに薬を再投与しなければテンは助からないだろう。
投薬再開に一番のリスクは肝臓障害。渡された血液検査の結果には肝臓数値は平常値より若干高い74で「H」がついていた。
この肝臓の限界数値はどのくらいイケますか?と質問すると、猫の場合は意外と耐えられて200くらいでも平気です。と。

神経系統に巣くっているウイルスを撲滅するために、もっと効果的なウイルス薬の投薬方法として注射や点滴はないだろうかと聞くと、人間コロナ用のレムデシベルはあるという。ただ、人間用で入手が困難だし恐ろしく高価につくだろうと。

獣医は投薬を再開とは言わず、もう少し様子を見させてくださいというのでさらに4日後に診察の予約を取った。

毎日、テンの昼寝時間は長くなってきた。
お気に入りの猫タンスにはもう登る気配を見せない。ソファには踏み台を上がってやっと登る。詩音との運動会は発作的に起きるが、ジャンプはしない。後ろ脚が踏み切れないからだ。食欲はあるが、体重は3キロに落ちた。

発育不良で体力のないテンがFIPを打ち負かすにはウイルス薬のほかに何かいる。薬の効果をブーストする体力とエネルギーの塊の何かがいると思う。高栄養の療養食とかビタミンやサプリ。テンの体力を強化する何かがいる。

明日獣医に聞いてみよう。

After Life

今年の庭はもうダメだ。
日照りが続きすぎた後に台風の影響で土砂降り。
どっぷり湿った後にまたカンカン照りでお花の根っこも葉っぱも茹でられてしまったようだ。
あまりにも蒸し暑い。庭に出るのが嫌になってしまってリビングに籠っている。

おじちゃんは雑草が伸びすぎたお向かいの庭が気になって、涼しい午前中に草刈をしてた。順子さんはもう来れないから。ほっておくと順子さんの大事なお庭がジャングルになってしまう。

“こんにちわ、うふふ、ミキさんお元気?”張りのある声ももう聴けないのだ。
ウチのみょうがは出たかしら?インパチェンスはもう咲いた?

みょうがは順子さんがお出でになれないうちに花が咲いちゃいましたよ。インパチェンスはトレニアに負けて出てこないですね。それより婿どののブルーベリーは3本もカミキリムシにやられてしまいました。それから、順子さんが教えてくれたタヌキですけど、。

お隣の敷地の草むらに巣があると順子さんが言っていたタヌキ。
あのタヌキがうちの床下でケンカしたみたいですよ。ネコのような犬のような悲鳴が夜中に床下から聞こえて、うちの猫たちはおびえてしまったんですが、次の日におじちゃんが頭を怪我したタヌキがお隣の敷地からヒョコヒョコとウチの敷地の端を登っていくのを見たんですって。次の日には、順子さんのおうちの玄関近くで、子タヌキが一匹キャアキャアお母さんを呼んでましたって。きっと順子さんが見てたタヌキの子孫ですよ。

それから2~3日後に、私もその子タヌキを見ました。
おじちゃんが急にオフィスから私をオイデしたので何かと思ったら、窓の下を指さすので、下を覗くと猫ほどの子タヌキが用水路のコンクリートの土手をとコトコト登ってきて上流に消えていきました。婿どののブルーベリーやおばちゃんの好きなキンカンを食べて育ってきたのかも。お母さんは怪我で死んじゃったかもしれませんが、タヌキの一家は綿々と生き延びていたんですね。

ところで、お庭の北側の斜面はどうすんですか?
不動産屋のKさんに階段をつけて段々の庭にするって言ったから、Kさんが適当に斜面をけずっちゃって土留もしてないから雨のたびに崩れますよ。斜面の一番下にクチナシを2本植えたでしょ?アレ、雑草と雑木に埋もれちゃいましたから。表の庭の芝生は芝より雑草が多くなっちゃいましたよ。ホントに斜面どうしたらいいんですか?それとクリスマスに山のレストランでコーラスをやりたいって言ってたでしょ。
まだやることがいっぱいあるのに、順子さん。聞いてます?

手術後1年

胆嚢がん 手術後1年4か月

胆嚢がん 1年4カ月 

テンの治療も終わりが見えてきた。
おばちゃんは、おなかが痛い。
3週間ほど前から、背中と右わき腹が痛い。微熱と下痢。
なんだろう?胆管炎だろうか?9月の検査まで待つのをやめて予約の前倒しをした。

おじちゃんにちょっと調子が悪いから明日は病院に行くと言うと、殴られた子犬のような眼をして黙ってテレビを見ていたが、しばらくすると眠ってしまった。

次の日、病院はお盆の直後で台風がやっと通過したばかりだったから患者が待っていた割には血液検査とCTは早めに済んだ。

血液検査の結果は、炎症はなし、CA-19 は6月より上がっているが正常値。CEAも正常値。内臓に怪しい影はない。背中が痛むのでと言うと主治医は背中を触診して、どこかで捻りましたか?と聞く。

胆管炎の可能性は?と聞くと、胆管炎は高熱が出ますが痛みはないと言う。
おばちゃんは何だろう?もしかしてアレかな?

バイトは立ち仕事だったからぎっくり腰予防に腰痛ベルトをしている。日本に帰国してきてから新しい腰痛ベルトを買ったのだが、その時たまたま商品のMサイズが売り切れていて、SとLしか残っていなかったので、Sサイズを買った。ちょっと短かった。

悔しいのでおばちゃんはふんっと息を吐いてからベルトを締めて仕事をしていたのだが、もしかしてそれが悪かったのだろうか?

見栄をはってSサイズのベルトをきつく締めたのが肝臓に悪かったですかね?と
タヌキ主治医に言うと、
いや、そういうことで痛むことはないですよ。
主治医はケケケと笑った。重くなりがちな診察室の空気を少し明るくしてあげた。

遺伝子パネル検査は結局この病院でできるのかどうか。`6月に主治医は調べると言っていたのに、宿題をしていなかったようである。もう一度調べてみると言った。

おばちゃんも調べものついでに、病院のウエブをチェックしたら胆のうガン患者数が掲載されていた。ここの消化器外科では年間十人だそうだ。意外と少ない。

おばちゃんが貴重な患者のデーターを増やして差し上げるから、主治医に少し興味を持ってもらえるといいのだが。


手術前の診察では、胆のうガン患者の術後の成績はどうなっていますかと質問をしたのだ。その時の主治医の返事は、「手術と外来で手一杯。患者の予後までとても追っかけて記録していられないのでわかりません。」とぬかした。

年間たった10人の胆のうガン患者の予後など記録をとるまでもあるまいが、。どうせ半々だから余計なことは言うまいとしたのだろう。ホント、大事なことは何も言わぬ主治医だ。

とりあえず痛みからくる不安はなくなったので、おじちゃんとスーパーに寄って帰ることにした。テンの投薬は来週が最後なので、終わった後はどこかに出かけたい。次の朝も暑かったが、おじちゃんとどこへ出かけるか考えていると、玄関のベルが鳴った。

ベルが鳴るのは宅急便くらいだが近頃何も買っていない。おじちゃんが玄関に出ると、家を買った時の不動産やさんKさんが居た。

Kさんが運んできたのは訃報だった。
お向かいの中野のおばちゃんが亡くなって明日告別式だと、、、?!

おばちゃんは中野の本宅を耐震構造に改築中で、山の家にそろそろ来るはずだった、台風も通過したことだし。おばちゃんは82歳だったけど、音大の声楽科で鍛えた声は語尾までよく通り朗らかで、死の影なんかどこにもなかった。
先月は心臓の動脈が細くなっていて動くと息が切れると自分では言っていたが、何せ声に張りがあるのでおしゃべりをしているといつも年齢を忘れるのだった。

おばちゃんが主催しているコーラスの生徒さんは、おばちゃんより年齢が上の人も多くて、本人はいつまでも生きるつもりだった。来月に心臓のステント手術の予定だと言っていたし、何しろ長生きするつもりだから、自宅の耐震工事もやっていたのだ。

山の家にやってきて、庭仕事が一段落すると、静岡のおいしいお茶とおばちゃんのお土産の東京の銘菓をいただきながら、おじちゃんが帰ってこいと電話があるまでおしゃべりを楽しんでいたのに。

中野のおばちゃんが居なくなったら、わたしは、誰とおしゃべりをしたらいいのか?
赤いおそろいの長靴を履いて、宿根草の手入れをするはずだったのに。
困るわ、順子さん。

テン・ジュニア FIP闘病記6

投薬はあと10日。
テンの体重は3.1キロに到達した。
ドクターから3薬の容量/kgは15㎎で3.3キロまでは変わらずと言われているので、あと10日足らずでこれ以上ウイルス薬モルヌピラビルの量が増えることも、お会計が増えることもないだろう。この薬は人間のコロナの治療薬で動物に使用する許可は下りていない。未認可。それでもMutianより安い。一週間の薬代はおじちゃんとおばちゃんのアルバイトの総シフトより高いので暑さだけでなく消耗する。

テンは3キロを超えたが抱き上げるとフワフワと軽い。
毎日うれしくて短く鳴きながらリビングを走り回っている。血液検査の結果も異常な数値は見当たらない。熱もなく痩せて小さなことを除けば、ほとんど普通の子猫と変わりがない。

FIPは特効薬がなければ回復が見込めない猫の難病だ。
特効薬さえ服薬させれば完治が見込める。
5月の末の診断ではFIPの初期と思われた。しかし発熱と後ろ足に神経症状がでていたことを考えると初期というより中期にかかる状態だと、総合的に判断された。

これまでの治療は、血液検査の結果を見ながら体重の増加に合わせてウイルス薬を投薬してきた。6月に入っても薬の効果がなかなか現れず、熱が高い状態が続いたのでやむえず消炎下解熱剤を使った。
ぐったりしたテンが消炎剤の効果で一時的に元気になる。ただ、消炎剤は肝臓に負担がかかるので、5日以上連投すると肝臓障害が起きるリスクがある。そのため、テンの様子を見ながら消炎剤の量を半分にしたりして投与をした。

ウイルス剤の投薬時間はきっちり守る。
おばちゃんたちは半ばリタイアした“ぷー”(年金生活者とも言うが)毎週の診察や投薬時間を守ることは比較的容易だった。

ただ、これが仕事をしている現役だったら、。
投薬後にテンが吐かないように見守ってから出勤する必要があっただろう。朝の投薬時間を早くすれば、夜の投薬時間も早くなる。朝が7時なら、夜は7時前に帰ってこなけれ間に合わず、誰かが代わりに薬を与えなければならない。

毎週の診察もかなりの負担になっただろう。
FIP闘病の山の猫友は一人暮らしだったので、朝にMutian(中国産純正ウイルス薬)の錠剤をのませ夕方帰宅すると、床に干からびたウイルス薬を発見したことがあったという。彼女の猫は中期で容量が多く、一回の薬が8000円だったから、その時のショックは想像できる。一人暮らしでは84日間の朝晩2回の投薬時間を守ることや、毎週隣県に診察に通うことは非常な負担になる。

クリニックについて

中国産Mutianで治療できるクリニックは限られているが、獣医から紹介を受けることもできるしネットでもクリニックのリストがあったと思う。毎回CT・MRIや血液の精密検査を求めてくるクリニックもあるようで、患者のネットワークなどから評判を聞いてから診察を求めるのがいいかもしれない。

治療費

Mutianの12週間84日間分の薬代のみで現在約100万円 
さらにCT・MRI・血液の精密検査などの追加費用が掛かる。ざっと新車1台分か。
もし、クリニックの経営者が利益の追求に熱心であれば、新車でも輸入車が1台。良心的なクリニックなら国産車1台分くらいの違いがあるかもしれない。

FIPは腹水がたまったりするウエットタイプと粘液が顕著でないドライタイプがあるが、ウエット・タイプなら、CTやMRIは診断に必要だろう。定期CTも致し方ない。一般にドライのほうが予後も良いという。

ペット保険
FIPは子猫に発症することが多い。
子猫を求めたときペット保険に加入できることが多いが、FIPの治療薬は保険対象外の場合がある。ただ、診察料、検査料はカバーできるので治療費の軽減が期待できる。

生体譲渡の契約書では、大抵FIP条項がありFIPが発覚した場合は「お取替えします」と書いてある。「お取替えします」って?!不良品かよ?!ウチに来たらうちの子!
相手方はFIPの治療費は負担しないしまして購入代の返還もない。

総費用

おばちゃんがかかった費用総額は:
先代猫からのかかりつけ、若き熱血獣医がウイルス薬を持っていて治療意欲が高かったので治療をお願いした。モヌルピラビル薬と検査・診察料の総額はおよそ50万ほどになると思う。

予後

FIPの元であるコロナ・ウイルスは猫の半数が体内に持っているらしい。
特効薬で治療の後に、ストレスなどで薬で駆逐しきれなかったFIPウイルスが再度活性化し始める可能性や、免疫が落ちた時にコロナ・ウイルスから再度FIPに変異する可能性もある。

そういう意味では「完治」というより「寛解」と言ったほうがいいかもしれない。
終わりが見えてきておばちゃんはホッとしている。

One down, another to go.
今度はおばちゃんに火がついているかもしれないから。

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ガンのある人生

ガンは慣れる。

ガン患部を切れば無罪放免となるわけではない。
ガン細胞がどの程度体の中に散っているかドクターにも100%確証はないので、5年後にも生きていたら寛解宣言ということになっている。その時に晴れて無罪放免。
それまでは執行猶予中や。

観察中に怪しい影やガン・マーカーの値が急上昇すれば、病院に逆戻り。収監されるわけやね。


3か月ごとの血液検査とCTスキャンで体の中に何が起こってるか要観察。
胆嚢ガン ステージ2の5年生存率は30%を切り、毎年 胆嚢ガン発症が2万2千人で死亡が1万7千人。膵臓癌の次に医者がなりたくないのが胆嚢ガン。

血液検査の結果を聞かされる診察日は誠に嫌な気分だ。
あみだくじの“アタリ“を引くか“ハズレ”で逃げられるか?
自分の人生すごろくが目の前で転がるわけよ。年4回5年で20回、ハズレを引き続けないと逃げきれないわけね。

診察が終わったらホームセンターとスーパーに寄って帰る予定が、どこにも寄らないで一直線に帰宅と変更になるかもしれない。暫定―リタイヤ人生から、人生の終活期間に突入するかもしれない。毎回スリリング。

スリルというのはある程度慣れるわけよ、繰り返されると。
明日は何をしようと考えると同時に、再発した時の終末手続きもシュミレーションをする日常。ここんとこ右背中が痛いから夏物の洋服をこれ以上買うのはやめようとか。来年はもう着られないかもしれないから。

血液検査がアタリに出た時は、必要な衣料は何シーズンくらいで最低残しておく必要なものはどのくらいだろう。と考えねばならない。

クローゼットとタンスは2つあって、両方大きいほうをおばちゃんが使っているが、おばちゃんの衣料を整理してコンパクトにまとめたら、小さいほうのクローゼットに全部収納できるだろう。

おじちゃんにとって衣料とは暑くなればタンスに半袖があって、涼しくなると長袖に代わり、寝具は自然に変わっていくものである。蓋のついた箱に仕舞まわれて見えなくなれば存在しない物。おじちゃん一人なら、二つのタンスに衣料をすべて収納してしまえば、春でも冬でも必要な服は自分で取り出せるだろう。くじがアタリの場合は早々に実行だ。

庭に出たらおじちゃんに言うにしている。
あと5年たつと70歳を超え、その時足場が悪いと転ぶし、樹木は絶対手に負える高さにしないといけないね。70歳を超えて脚立を使って高い枝の剪定など自殺行為よ。(脚立を支える人がいないから)おじちゃんは深く考えたとは思えないが、言われたもんだから細すぎる小道は幅を広げて、百日紅もヤマボウシも切った。木というものは思いもかけず早く伸びるものだね。

80歳を超えた老人が来年は来るのかどうか、を思うのとさほど変わりはないかもしれない。深く考えることもなく、ガンと言う病気にに慣れてしまった。ガンという言葉もなじんでしまった。

ふたりに1人がガンになる時代。1家に1人のガン患者。
先日の統計では新しい表現に出くわしたね。

日本人が生涯で1回ガンにかかる確率
男性63%、女性48%。ちょっと斬新な表現ではないか。
ガンにかからない確率のほうが少ないわけね。

昨日、親しい同級生からLineが入って
そういえば、去年入院した病気って何だったの?と聞かれた。
もはや慣れてしまったから感慨もなく、ガンだったよ、と答えを返したら、
うちのお父さん(彼女の夫ね)去年胃の3分の2を切ったよ、と返信があった。

だから1家に1人はガン患者。ステージが若ければ治癒するし。さまざまなガンがあるし。
ガンは慣れるよ。

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さよならジョイス

給与控除が減らされるとどうなるか?日本のサラリーマンよ君らは羊か?

政府はサラリーマンの給与控除額を減らそうと狙っている。しらじらしく岸田首相はサラリーマンの増税は考えていないと答申した。

「控除」は給与収入から引いて、残りが課税所得だ。給与控除が減らされると課税対象額は増える。さらには住民税も増えるのだ。

これがサラリーマン狙い撃ちの増税でなければ何なのだろう。政府が言う「日本の所得税率は世界レベルで高くない」これは正しい。

課税所得194万5千円まで、所得税はゼロ。

195万円から329万9千円まで5%(つまり課税所得に5%をかけるだけ)

330万から694万9千円までが10%

大体の庶民層はこの辺でカバーされてしまうから、サラリーマンの所得税は、課税所得の5%~10%だ課税所得は給与所得控除とか、基礎控除、配偶者控除、生命保険控除などの控除類を全~部引いた残り。現行制度ではいろんな控除を合計すれば、課税所得は額面の給与の半分くらいまでに低くなりえる。

だから日本の所得税額は知れているのだ。欧米と比べても所得税率が低いといって確かに嘘ではない。ところが日本では住民税が高い

アメリカの連邦の所得税はガンとくるが州税は大したことがない。社会保障費は12.6%だ。ところが日本では厚生年金、社会保険、雇用保険などの社会保障費が確か19%を超えていた。所得控除を減らせば増税間違いなし。

控除額を減らせば、ついでに住民税も上がる。課税所得から住民税が計算されるからだ。

例えば現行で所得税が5%ゾーンでも、控除金額を減らされると課税所得額が多くなって税率が突然2倍の10%ゾーンに突入することがあり得る。

特に要注意は:現在課税所得が195万近辺のサラリーマンと329万9千円手前の給料取りは、所得税率が突然2倍になる。5%は10%に、10%は一気に20%だ。さらに住民税も上がる。

これがサラリーマン増税じゃなくて何なのだ?

岸田首相は「財務省のポチ」と言われているそうだ。

この控除金額の見直し案は財務省の官僚も試算をしているに違いない。そこでおばちゃんはふと考えてしまった。官僚、公務員というのも給与生活者には違いない。                                        

すると見直し案の試算をする公務員は自分の控除額を自分で減らそうとしているのか?自分で自分の首を絞める縄を編んでるってわけか?そんなことはあるのか?
「公務員の給与控除」を検索してみると、

――控除とは、所得税を計算するときに給料から差し引くことができるお金のことです。 ただし、公務員の場合は会社員の場合よりも控除項目がやや少なくなっています。 たとえば、会社員なら「雇用保険料」が給料から控除されますが、公務員の場合は控除されません。――

ふ~ん。自分で自分の取り分を減らす気があるんだ。

ところがネットの記事でこんなのが上がってきた。

国家公務員給与ボーナス引き上げ 2年連続

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023072500613&g=pol

https://news.yahoo.co.jp/articles/c248a886d10c78eb416226d86214fba7406c779b

ずるい人間はとことんずるいのだ。

日本の民衆は鼻先で手前勝手なインチキをやられてよく暴動を起こさないものだ。

自分の金を守ろう。自分の生活と家族を守ろう。

まず自分の税金がいくらなのか、どのように算出されているのか理解しよう。毎年2月過ぎには、確定申告をする。自然災害で被災すれば税金が返ってくる。窃盗にあったりしたら雑損益が申告できたはず。

確定申告はサラリーマンに残された自分の税金を取り返す唯一のチャンスだ。

テン・ジュニア FIP闘病記 5

猫の半数はコロナウイルスを体内に持っているという。
コロナウイルスは病変性に変異しない限り無害だが、変異の引き金を引かれてしまうとFIPとして増殖し発症することになる。

おばちゃんが懸念していたのはこのFIPウイルスはインフルエンザ・タイプ(ウイルス駆逐して快癒)か水ぼうそう=帯状疱疹タイプ(快癒しても長年体に潜伏)なのか。悲しいことに後者の帯状疱疹=ヘルペスタイプだそうだ。

ウイルス剤でFIPウイルスをたたいて緩解に持っていけたとしても、体内のコロナウイルス(悪さをしないほう)がなくなったわけではない。症状が出ないほどFIPウイルスが少なくなっても、ストレスなどからくる免疫が低下したときにFIPが再び増殖する可能性があること。つまり再発。

もう一つのセオリーとしてはFIPウイルスを駆逐して、無害なコロナウイルスだけになったとするも、免疫が落ちた時にコロナが再びFIPに変異・再発する場合が考えられるーーということらしい。

ドクターが診断した別の生後4か月の猫は、特効薬Mutianを持っている横浜のクリニックで治療緩解にもっていけた。緩解後は彼女の免疫体系にストレスを与えないために、定期ワクチン接種も控えているという。単独飼い+完全室内飼いなので猫エイズや伝染性疾患に触れる機会が少ない。普段の検診は地元のこのドクターなので状態を理解したうえでワクチン接種なしでも診察をしてくれている。

もう一つは去勢の問題。
ワクチン接種も控える状態で去勢手術の侵襲は非常にリスキーだ。
彼女の飼い主は2年間発情期に耐えたのだが、それ以上は無理ということで生後2年で去勢手術をした。メス猫の場合は普通は開腹手術なので一晩クリニックで泊りのはずが、彼女の場合は日帰り手術!にしたのだという。

テンの血液検査の結果はドクターが驚くほど好転し体重が増えている。体重も増えているがタマタマも増大しているのだ。先々代の雄猫には十年以上スプレー問題に悩まされとうとう解決せず亡くなるまで十年耐えた。前面のFIP後面の去勢問題とおばちゃんの猫生活は穏やかでない。

投薬も問題がある。
モヌルディラビルは無味無臭というのでチュールに混ぜて食べさせていた。
最初は喜んで、えぇ~僕 朝晩チュールを食べられて幸せ~!と楽勝だったのだが、最近はなめている最中に、ん~、なんか僕もういいや とプイとそっぽ向いて歩き去ってしまうことが増え、これはイカンとチュールを足し足しになることがあった。

朝ごはんを食べた後などには、足しチュールもそっぽ向かれることがあるのだ。その場合は残りの薬入りチュールを指でぬぐい取ってテンのお口に強制摂取となる。

朝ごはんを食べさせず空腹で薬をやったらどうだ?と
9時の薬の時間までカリカリ以外ご飯なしを実行していたのだが、昨日は別の問題が発生した。

お皿の底のチュールを嫌々食べて、そのあとの朝ごはん猫缶をがっついて食べて10分後にすべて吐いた。
おばちゃんは薬~と叫んで再度チュール+薬を用意した。


空腹すぎても朝ご飯を急いで詰め込みすぎるのでよくない。9時に投薬したあと、すぐに外出をするのも控えたほうがいい。食後、最低30分は用観察である。

投薬9週目に入ってあと一息である。

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