税務調査 Audit
アメリカでスモールビジネスを立ち上げたら、10年以内に大抵税務調査が入ると言われていた。幸いおばちゃんが選んだ会計士はIRSを退職した優秀な会計士だったので一度も調査に入られたことがなかった。 起業して5年以上生き延びられる企業は25%という統計があったから、たとえ監査が入っても入る程長く経営できるのはそれなりに誇るべきことかもしれない。 知り合いのご夫婦はレストランを経営していたが、調査に入られ… Continue reading
アメリカでスモールビジネスを立ち上げたら、10年以内に大抵税務調査が入ると言われていた。幸いおばちゃんが選んだ会計士はIRSを退職した優秀な会計士だったので一度も調査に入られたことがなかった。 起業して5年以上生き延びられる企業は25%という統計があったから、たとえ監査が入っても入る程長く経営できるのはそれなりに誇るべきことかもしれない。 知り合いのご夫婦はレストランを経営していたが、調査に入られ… Continue reading
おじちゃんとおばちゃんは乾燥に強い。真夏のヒートウエーブが襲ってくると、唇がひび割れ笑うと切れて痛い。口を開けるとひゅっと口が乾く。まつ毛が枝毛になる。 脱水をしたジーンズをうっかりベランダに掛けて忘れていると、2時間でカリカリに固まる。そういう元は砂漠みたいな土地で何十年もさらされているうちに、皮膚の皮脂腺が多分活発になって乾燥に拮抗した結果だと思われる。 今はTVで加湿器のCMが盛んだが、ウチ… Continue reading
アメリカの移民はスモール・ビジネスが多い。なんでか?アメリカの企業が雇ってくれないからだ。英語に訛りがあって、米国の大学卒でもなく、正体も分からないからだ。だから、移住者は自分でビジネスを始める。屋根屋、洗濯や、大工、電気屋、レストラン、ヘアサロン、不動産屋、会計士、弁護士。 客から考えた場合、同じ日系人のビジネスなら騙されないという安心感がある。いい加減なことをすれば、狭い日系コミュニティですぐ… Continue reading
トオル君はその時まだ未成年で学生だったから、TaxReturn/税申告はお父さんとジョイントだったと思う。バイトのペイロールからごっそりひかれていた税金が戻ってきたと喜んでいた。次の年、アニメ関係であぶく銭を稼いだけど、お父さんに扶養家族になれと言われて、またタックス・リターンでちびっと税金が戻ってきた。 ”夏には日本のコミケ行くんすから。航空チケット代を稼がないと。”アニメグッズでおいしい思いを… Continue reading
あなたは異文化をどこまで許容できるだろうか?或いは、自分の文化をどこまで守って、どこから先は移住国に合わせられるだろうか? リセッションでガラガラになったショッピング・モールに入ってきたビジネスはいくつかあった。モールの管理会社にとっては、金を持ってさえいれば猿でもカバでもよかったのかもしれない。 新しくネイル・サロンが入った。ベトナム人経営のビジネスで、雇われている女の子は最低限の英語しか話せな… Continue reading
携帯自体も出始めでIphoneどころか、BlackberryやNokiaがぽつぽつと使われ始めたころ社会はまだ携帯文化に慣れていなかった。他人と一緒の時に携帯電話をいじるのは、人を無視した無礼なマナーという合意があったような時代。 人は一人でやってきてアメリカ人がでっかい指先でBlackberryをポチポチさわる。よそから電話を受けて他人に耳障りな会話を平気でする。おばちゃん、そういう客が目障りで… Continue reading
アッコちゃんが窓の外を見ながら、ぽつんと言った。「ああ、あのアスファルトを均している人だって、資格や技能を持ってて仕事をしてるんだよね」 外の駐車場はアスファルトの敷直し最中でローラー車両に乗ったメキシカンが熱いアスファルトを均しているのだった。駐車場が半分使用不可能なので、客は来ず暇だった。 おばちゃんは、アッコちゃんが言うことが痛いほどわかった。好きな国で生きていくためには、何か技能がいるので… Continue reading
税金は滞納しないほうがいい、何故なら後でしっぺ返しを食らうからだ。これはウチのベストのお客さんだったボブと孫ヒューイの話である。 ボブはニューヨークの生まれだった。離婚した後カリフォルニアに移って、AT&Tを長く勤めてリタイアした。いい歳だったんだろうけど、肌はしわもなく頬はピンクで元金髪だった白髪がふさふさしていた。一人暮らだが、娘が近くに住んでいたのでカレッジを卒業した孫ヒューイがよく一緒に来… Continue reading
モールの前の管理会社のマネージャーはアーノルドと言った。汚らしい歯をした痩せたジジイで、スクルージはこいつがモデルだったのだと思う。 土曜日・日曜日になるとモールの裏を後手にひょこひょこ歩いていた。ジャネットによると土日はよくモールを見張りに来るという。ビジネスの中にはめったに入ってこない。 おばちゃんがビジネスを買うときに、モールの面接をしたのがこのアーノルドだった。おばちゃんは面接用に作ったビ… Continue reading
ボブのおじいちゃんは2012年に亡くなった。ウチのオープンからの守護天使みたいなお客さんだった。最初は前立腺がんが発覚し最新レーザーで手術した。治療のすばらしい成功例として、病院のプロモーションビデオに撮られたんだ、と自慢していた。 その1年後のフォローアップで胃癌が見つかった。転移ではなく単発の胃癌だった。頬っぺたはつやつやとピンクでとてもガンを抱えているように見えず、たまたま居合わせた外科医も… Continue reading