自家製スローライフ

麓の気温は37度だった。
山の登り口は両側から木がおおいかぶさっているので日さしが和らぐ。100M標高登ると1度近く気温が下がる。


今日はこの夏最高気温らしいから管理事務所あたりまで登ったら、アスファルトの照り返しが熱いのか、ゆらゆら陽炎が昇る。

前にいるグレーメタリックの車は品川ナンバーで夏休みでやってきたのかもしれない。止りたいのか出たいのか、メインストリートに出るまえにしばし悩んでいる。道を忘れてしまったのかもしれない。

おばちゃんは急いではいないので、のったり後についているだけ。前がやっと登りに出ればおばちゃんもついて出る。
グレーの品川はゆっくりメインストリートを走りだし、脇道に出会う度に停止寸前までスピードを落とす。どうやら本当に家を忘れてしまったようだ。

グレーメタリックの品川をぼんやり見ながら、なんかなじみのないモデルだなと思った。
レクサスのようでもあり日産のようでもありキツネみたいなT字ぽいエンブレムを眺めながらどこのモデルだろうとおじちゃんに聞いた。さあ?
と、家に帰って気が付いた。テスラじゃねぇ?テスラだわ、意外と地味だった。

毎朝おじちゃんが畑に出て野菜の収穫をする。
キュウリ、キュウリ、ナス、ズッキーニ、トマト、オクラ。
キュウリはサラダにして、酢の物、ぬか漬け、たたきキュウリの素は意外とうまい、手軽だし。
もう毎日キュウリ。

インゲンは茹でてたらこマヨネーズを付けてポリポリ。

ナスは麻婆ナスに揚げびたし、焼きナス、天ぷら。
富士山のふもとで水がいいので、豆腐もおいしい。野菜全部入りのトマトスープを大量に仕込んでおいて小口で解凍して食べる。おじちゃんの血糖値は毎食こんな自家製野菜を食べていると調子がいいんだと。
私はたまには肉が食べたい。薄切りやひき肉でなくて。

老キャプテンのところでご馳走になったお茶があまりにもおいしくて、売っているところを聞いた。早速買いに行ったらなんと!入り口で茶の木を売っていた。高さは50センチある。すでに葉っぱは沢山つけているので、うちの畑に植えれば来年はささやかな茶葉が取れるかも。うれしくて茶の木を抱えて店内に入る。
おじちゃんはアメリカでアイスティーに毒されてしまったので緑茶を入れて飲むのはおばちゃんだけ。

おととし山の散歩で拾ったお茶の実をいくつか植えたら1本だけ育った。まだ葉が3枚で高さが10センチだからいつお茶にできるかわからない。だからこのお茶の木に出会えて移住してからの夢だった自家製緑茶の夢がとうとうかなう。なのにおじちゃんの体温はあくまでも低い。
どうせ素人が育てて素人が作ったお茶なんてうまくないに決まってる、と。

それはそうだ。おばちゃんは煎茶のおいしさは売店で求める。自家製お茶を飲むというぜいたくは別物なのさ。


庭で七輪にヤカン(黄色っぽいヤカンね)をかけておいて、5月に庭の草取りをしてついでにお茶の緑の葉をちょいとつまんで両手でモミモミ。ヤカンのふたを開けて放り込んで即席のお茶を入れて一服。仙人のような暮らしをしてみたいのよ。分かってくれないかなこのロマン。

庭開き

風は少し冷たかったけど快晴!やっと庭開き。
吹き溜まった落ち葉と枯れ枝を掻く。去年のシダやガウラの枯れ枝を切り取り、アクセントに植えたツタには正直困っている。何せ素人が植えたいものを取り合えず植えたしまった結果が困る。

おばちゃんはツタが好きなのである。ツタの這う石垣なんてのに憧れがあったのだ。まず、ヘデラを石垣に植えて、前庭の縁取りに植えて、ハツユキカズラを一目見て可憐な白の花びらのような葉っぱに恋してしまい、そこら中に植えた。フリーマーケットでワイヤープランツを見て、かわいくて生垣の根元に植えた。黄金カズラ定家カズラというやつも4株植えた。そうだ、ジャスミンも植えた。

な~ンにも知らないのでみんな地植えで植えた。4年たったら正体が分かった。
ワイヤープランツは危険。ヘデラは家の周りに植えないほうがまし。ハツユキカズラは野生の緑の葉っぱと化し、手入れをしないと白くもならない。ツタ系に関してはとりあえず植えてみる方針は考え直したほうがよさそうだ。

ワイヤープランツをバッサリ根元で切り、ハツユキカズラもなるべく太い枝だけ残し、前庭に植えてしまったヘデラはあまりにも根を下ろしているので、春と秋にトリミングをしていくしかないか。

ここで困るのはおじちゃんである。おじちゃんはモノを捨てるのが嫌い。引っ越してきて洗面器がないのに気が付いて、とりあえず買ったプラスティックの洗面器は不要になったので捨てようと思った。おじちゃんに気配を悟られないようにごみ袋の一番下にそっと潜ませて捨てたはずだったのだが、おじちゃんがごみ捨ての係なので、気が付いたらベランダに回収されていた。
あたし、捨てたかったのよ。なんで取っておくのよ。
庭に水やりに使うから。水やりはジョウロがあるでしょ。いや、バケツから水をくむのに使うから。
使えるものを捨てるのが嫌い。ねぎの根元の輪ゴムとイチゴのパックをとっておくタイプ。

木を切るのも嫌い。せっかく植えた藤の木は抜かない。だって、素人は木がどのくらい大きくなるか植えるときに想像できないので、4本も植えちゃって近い将来藤棚は大変なことになるに決まっているのに、抜かない。切らない。
50センチ間隔で梅の木を2本植えてしまった。河津桜と山桜が30センチ間隔で植わっている。ダメだ!っていうのに現実にダメなのがわかるまで絶対手を付けない。困ったものだ。

もし、おばちゃんが先に死んじまったら庭のツタ類は大変なことになるに違いない。家がヘデラに埋もれてしまうかもしれない。そんなことを考えながら、手入れをしているといろんな芽が出ているのを発見する。

黄色のクロッカスや白のクロッカス(白は植えた覚えがないんだけど?)ヒヤシンスがあちこちに。花が咲きそうなフキノトウ。先代のおばちゃんが植えたクリスマスローズがついにつぼみがついた。お隣のチューリップと同じ。

庭の手入れがされないと、お花や球根は眠ってしまう。雑草が払われて陽が当たるようになると、様子見で葉が一枚出てくる。
2年目は2枚になり、ここでおばちゃんが気が付いて肥料をやり3年目でぽっかり隣のチューリップに花が咲いた。

球根は毎年花が咲くものと、一度咲くと力を使い果たし球根がやせてしまうものがある。

チューリップは球根は小さく痩せて花を咲かせる力がなくなってしまうので堀り上て保存するといい。というのだがやっぱり次の年は花が小さい。それでおじちゃんは毎年11月にチューリップ・チューリップと買い込んで、毎年植える。

お隣は別荘でかつて気まぐれで植えたチューリップがそのまま長い年月を眠り、おばちゃんがおせっかいで草取りをして肥料をやったので、去年ぽっかりと花を咲かせた。
先代のおばちゃんのクリスマスローズも去年は葉っぱが4枚まで増えたから、今年やっと花が咲く。庭のあちこちにはそんな遺産が埋まっていて時折発見できるのがうれしい。

たった3時間ほどの大した作業でもないのに、おばちゃんの足太ももと膝がプルプルしてきた。運動不足がこれほどひどかったとは思わなかった。そろそろ、撤収するかとおじちゃんに声をかけられて、(おじちゃんはゴーヤ棚を直してもらうつもりだった)おじちゃんは、ゴーヤ棚の下をきれいに更地にしていた。

あんた、バコパはどうしたの?私のバコパ!夏の日照りに弱いから上にゴーヤで影を作ってもらったんでしょ?
え?ないよ。みんな枯れてたよ?
枯れるもなにも、宿根草じゃんか。根っこ掘り返してくれてどこやっちゃたのよ。
いや、根っこまで枯れてたから。

おじちゃんはいつもこの言い訳をする。チューリップとヒヤシンスの区別はつくが、宿根草に花が咲いてないと雑草と区別がつかない。枯れてたから!と掘り返して更地にしてしまう。

おばちゃんのバコパ!10株はあったのに!おじちゃんとは庭の植栽で方針が合わない。エニシダとヒュペリカムとチェリーセージとよりにもよって横に枝を張るものを30センチ間隔に植えられた。
み~んな横に枝を張るものをんんでここに植えたのさ!アッと言う顔をするのだが植えなおすとは言わない。
だからおばちゃんもゲリラ戦でおじちゃんが別の作業をしているときに切る。

どうも邪魔な梅が2本と柿の木が一本あるんだよねえ。


ジビエはいかが?

おじちゃんを歯医者に連れて行って山に帰ってくるととっぷり陽が暮れていて、大変なものに遭遇してしまった。イノシシ。
アスファルトの道を左から右に横切って、あれっと思った時には丸々としたお尻だけがヘッドライトに映った。おいしそうなお尻。

山のサークルでは秋から春先にかけて猪鍋を食べに行くバスツアーがあって、あっという間に満席になってしまう。行きたいと思っても予約しそこねるので、道の駅で冷凍の猪肉を買って鍋にする。

まったく獣臭くない。白い脂身がちじれて口の中で溶ける。里の畑からかすめたサツマイモや百合の根や筍を食べているのでまずいわけがない。

今夜の猪は茶色の豚のような大きな丸いお尻だった。お父さんかお母さんかはわからない。
いつかの夜は母子に遭遇した。

道路の右端のカーブミラーの根元に何やら動く黒い影があって、車を止めて観察していたらウリボウが一匹、左に道路を横切った。縞があって丸々とした猫くらいの大きさ。続いてまた一匹。また一匹。トータルで6匹のウリボウが道を横切り、最後にお母さんがガンをつけながら悠々と子供たちの後を追った。

お母さんと喧嘩をしたらうちの軽自動車が負ける。ぶつけて倒して猪鍋に~とはいかないのだ。ウリボウだったらウチのオーブンに入る。ねぇ、おじちゃん、あんた猪はさばける?
誰が、馬鹿なことを。

うちの父は高圧線に触れておっこちてきた雉も、川で取ったフナやウナギも自分で捌けた。川に出す船は先祖代々の木の船が腐ったので、溶接ができる母の弟をそそのかして鉄の川船を自作し川で魚とりをした。男は捕まえた獲物と乗り物の手入れくらいはできるものであって欲しい。C.W.ニコルかいな。

おじちゃんが札幌で一時期働いていた時、地元の同僚の家に訪ねると、不幸にも崖から落っこちて亡くなったシカ肉のタタキが出てきた。シカは害獣指定されていなかったので、おっちょこちょいでつまずいて死んでしまったシカらしい。ねっとりと妖艶な肉。熟成した牛のヒレのようで柔らかくおいしかった。ショウガ醤油がよく合う。

一昨年の春に庭でコジュケイのお母さんに襲われた。羽を精一杯広げて大きく見せながら、ギギギ叫びながらと突っかかってくるのである。
おばちゃんは自分ちの庭なのに思わずタスケテとおじちゃんに救いを求めた。白と黒のダンダラ羽のコジュケイは行き過ぎては戻りまたおばちゃんに突っかかってくる。

気が付くと庭の端の水路に子コジュケイが一羽落っこちて、40センチの深さの水路を登ってこれずに底をうろうろと迷っているのだった。兄弟は土手の上の雑草の茂みでお母さんを待っている。
おばちゃんが水路に近づいたのでお母さんが迷い子・コジュケイを守ろと襲ってきたのだった。母の愛であった。コジュケイはおいしいと聞いたことがある。が、けなげな母を食べたら鬼畜と言われそうだ。

いずれにせよ山は鳥獣保護区なので、トマトをアナグマに取られても明日は咲くというユリの根っこを猪に掘られても、罠さえかけられない。なまじ罠にかかってしまったら保護区内では殺すことができずにおりの中で餓死させるしかないという。
それはいくらなんでもかわいそうすぎる。

野生人のように川で漁をし猪を捌く田舎暮らし番組のお父さんはすごいなぁ、と感心しつつテレビを眺める。猪のソーセージなどいかにもおいしそうではないか。
自然はたっぷりあって食べごろのジビエもその辺を走り回っているのだが、とっ捕まえ方も捌き方もわからず、指をくわえている半端田舎人のな~んちゃって田舎暮らしなのだ。


仙人になれる暮らし

山で暮らすことのネガティブな点は寒さと湿気。
ポジティブ・ポイントは人との物理的距離が取れること。

ただし、昔ながらの田舎じゃなくて移住者だけ集まった地域。周りからよそ者だと思われているので、十分な物理的距離と心理的距離をとることができる。里までたった20分なんだけどね。

お向かいの中野のおばちゃんによると、四十数年前この山に家を建て里のお肉屋さんにお肉の注文をしたとき、「旅の衆」と呼ばれたそうだ。昭和の話である。

田舎暮らしにあこがれている人、都会で人との付き合いに疲れている人には、山の世界はほっとできる避難所。ヒノキの林にひっそりと建つ隠れ家に住むことができる。
お隣の生活音は全く聞こえない。

壁を挟んでお隣のテレビが聞こえてくるような生活に疲れて倦んだ人が、田舎に引っ越してくると静かすぎるかもしれない。たとえ隣に家があっても、年に数回しか来ない別荘である場合も多い。車は頻繁に通るものではないので、郵便屋さんのバイクはすぐわかる。夜は自然が立てる音以外静まり返る。

雪が降って除雪車が来る前は、雪が音を吸ってここ以外の世界が滅亡したのかもしれないと思うほど静か。ただ、シンと音がない。

里に下りるのも嫌になれば、山のセブンは配達をしてくれる。お弁当は2つから配達可。昼過ぎにはセブンのレジの横にデリバリー予定の買い物籠がいくつも並んでいる。宅配サービスだかを頼むと山を下りることも忘れてしまうのだそうだ。その気になれば本当にな~んちゃって仙人の生活ができる。

山に引っ越してくるような住人の3分の1は人づきあいが嫌いな変人。山でお散歩をしているじい様バア様に「こんにちは」と声をかけても返事が返ってこないことがある。都会での人づきあいに疲れたので、今更もう面倒なお付き合いはしたくないわ、なのかもしれない。

そこまで仙人にならなくてもいい人のためには、山にはサークルもいろいろある。囲碁でも麻雀でもハイキングでも飲み会でもお付き合いを求めている人は好きな分野のサークルで住民交流することができる。ゴルフ場はテッペンと中腹と2つある。お高いものでも町営でもお好きに。

おばちゃんは、卓球を選んだ。
ただこのコロナで活動も停止したり再開したり練習日は安定はしていない。この前、緊急事態宣言が解除されたときに、久しぶりに幹事さんに会ったら、卓球サークルに若い新人が入ったと。
それはめでたいと寿いだら、幹事さんは続けて、若い新人とは実は早期退職の54歳だった。一体うちのサークルの平均年齢はどうなんだ?気になって計算したら平均が「74歳」だったと。

おばちゃんも思わず絶句して、新人さんが平均年齢を引き下げる前ですか後ですか?
“うん。引き下げた後で74歳!”
最長老の先生は去年87歳だったから、早期退職一人ではどうにもならなかった。こんな状態だから、あと10年たつと山はもっと静かになるだろう。

コロナが始まる前年の12月に卓球サークルの忘年会があって、皆さんお年なのでお酒はそれほど召し上がらず和やかにお開きになった。


幹事さんの車に乗り合わせて山に戻る途中、新しく完成した町の火葬場を通り過ぎ、長老がとうとう完成したんか?ここが一番近いから儂はここで焼かれるんじゃな、と感想に実感がこもっていて同乗者一同アハハと同意した。
見晴らしがよくきれいな施設である。高くなければいいが。

山にはいろんなタイプのログハウスがある。薪ストーブを据え付けて山小屋暮らしの雰囲気はたっぷり味わえる。てっぺんに住む弓子さんとお知り合いになっておうちに招かれた。

ログハウスというのは壁と間仕切りを極端まで排除したつくりである。壁で仕切ると、ストーブの暖房が行き渡らなくなるから。


目隠しの衝立のような壁はあるがトイレとお風呂には壁を作ってない。お風呂はストーブと対角線上の端っこにあるので、一番寒いらしい。お風呂エリアに石油ファンが一つあれば寒くなくなると思うのだが、薪ストーブの矜持か?意地か?か導入する気になれないらしい。窓にプチプチを張ると冷えが和らぐよと提案したら実行したようだ。

山に一人住むくらいであるから弓子さんも変わっている。大手の会社に勤め早期退職して女の細腕一本の稼ぎでログハウスを建てた。保護猫と売れ残りのノルウエージャンとしっぽがそそけてセールで安くなったモモンガと暮らしている。

弓子さんも日本の会社で戦ってきた人だから、おばちゃんが話しても引かれないない、素でお付き合いできるからありがたい。

この間の雪はうちでうっすら5センチの降雪。車は冬タイヤで里に下るのは問題なかった。

うちより上にはバスが登って行けずに管理事務所で待機だそうだ。車で里に降りる時、山の入り口が境目になって、警備室の上は雪。下は雨。笑ってしまうほど天気が分かれた。
車の屋根に雪を乗せたまま町を走った。ちょっと恥ずかしい

移住4年目

先代のおばちゃんから受け継いだ庭は、何が出てくるか分からない。
おばちゃんは野草が好きだったようで、いろんな山野草がひょっこり生えてくる。

blue pam

この青い花・たぶんキク科も庭を発掘し日が当たるようになって、2年目にひょっこり生えてきた。葉っぱは雑草かもしれないが、なんか由緒ありげ。自己主張をする葉っぱの場合、素人のおばちゃんはなんとなく、気おされて抜きにくい。

育つままにほっておいたら花が咲いた。夏には悪くない花である。丈夫で虫に食われず、水やりも必要ない。生粋の野育ち。

緑の勢いがとても盛んになった。
おばちゃんの努力は3年かかって、やっとそれなりの形になりそう。シロタエギクが花を咲かせたのはこれが初めて。

カンパニュラも4年目で、今年初めて2巡目の花が咲いた。去年は下まで咲いたら花穂を切って、シーズン終了だった。
アスチルベ、白もあったはずだったが、溶けてしまったか。かぶさっているのは、畑の主人のキクイモである。境界をまたいで来たら、引っこ抜くからと言い渡してある。

植えた覚えのないオキザリス咲かせるつもりで寄せ植えに植えても、一向に花を咲かせず、ひょんなところから生えてきた。
おばちゃんは絶対に植えていない。おばちゃんとは相性が悪いなと思っていたら、オキザリスはカタバミ科なんだという。花は可愛いけど。

山の庭でもユリが咲き始めた。イノシシに要注意である。イノシシは鼻がよく、ユリの匂いを探し当てて、
ユリ根を掘るのだ。明日咲くという夜に掘られると、おばちゃん、大ショックである。

ダンナが1っ個150円のカサブランカを見つけて植えたものだ。150円に見えない立派な花が咲きそうだわ。ホタルブクロと競演する。ホタルブクロは地下茎でどんどん増える。

夕べの激しい雨は明け方にはすっかり上がった。今朝の庭は爽やかな初夏みたい。ヒュペリカムの実がホントに宝石みたい。シダもしずくを乗せてしっとりいい感じです。

蚊を退治する


おばちゃんは、すぐ蚊に刺される体質だから庭に出る装備はだんだん大変になった。夏は脱水症状を起こしやすいので、薄くて体感マイナス3度というワークマンのシャツを買い上に虫除けネットをずぼっとかぶる。

手袋からシャツ迄の間も狙われるから、同じくワークマンで手脚絆?を買った。虫よけネットにもパンツのお尻にもミントオイルをシュッシュする。虫よけシールを服に貼ったこともあったけど、山の蚊やブヨはパッチ程度ではめげなかったのだ。

蚊は花や雑草の陰にいるから庭の雑草は抜いて風遠しをよくする。花は太陽と水だけでなく、風通しも大事だと園芸王子も言っていたね。風通しが悪いと蚊も潜伏しやすいからね。

おばちゃんの庭はなるべくエコを目指したい。生ごみから”ぼかし”で作った堆肥をやり、貯めた雨水で真夏は水やりをする。
雨水タンクは専用が売っているが、お財布にもエコがいいわ。先代のおばちゃんは、どういうわけか床下に大きなポリバケツをいくつも残していったので、ダンナは雨どいにパイプを継ぎ足して雨水タンクが3つできた。

ところが、ふたがきっちり閉まらないのでこのタンクにボウフラが涌くのだ。
このぼうふらをどうしたらよいか。カナダの園芸ブログを読んむと天然自然素材でできたボウフラ防止パッドみたいなものがあるんだそうだ。水場に沈めるとボウフラが涌かないという。

おばちゃん同じようなものを探したが、ホームセンターや園芸センターであるのは殺虫剤である。水は野菜や花にやるので、殺虫剤は困る。

ふと、思いついて蚊取り線香を5cmほどパキパキ折って水に放り込んだ。蚊取り線香は除虫菊から作られていたはずで、天然の除虫菊なら野菜も害はないのではないか?

比較対象として、ボウフラ駆除用の銅メタルを別のタンクに放り込んだ。どちらも今のところ、ボウフラが涌いていない。

雨水タンクにほおり込んだ蚊取り線香と銅メタルはどうなっているか?夕べが激しい雨だったのでバケツのふちまで水がたまった。

あふれてはいないので除虫菊成分は多少薄まった程度だと思う。昨日の昼間はよく晴れてフタを開けたままだった。早ければボウフラは1日か2日で孵るそうだから金曜日ころにははっきりした結果がでそう。

青のバケツは蚊取り線香入り。ばらけて黒く沈殿している。

黄色いバケツは銅メタル。ボウフラはいない。銅メタルの緑青成分でボウフラを駆逐するのだろうか?野菜にはやらずにお花専用かな?

朝には雨が上がっていた。梅雨本番?お隣のアジサイも元気だこれは庭をさまよったヒューケラ。垣根の根元に落ちついて葉が増えた。

一番最初に菊を植えた百日紅の根元には”キクスイ虫”がいるらしくて花が咲くころ皆しおれてしまった。山のサークルで知り合った大学の農学の先生だった方に聞いたら薬も効かないらしく、土壌を消毒するか別な場所に菊を植えるしかないのだという。

菊はお引越しだ。

この多肉に似た葉っぱの花が「3時草」。園芸店のご主人によると、毎日3時に咲くから3時草子供が喜ぶよ、と言っていた。おばちゃんも喜ぶ。

この草、時間には正確だ。子供に持たせるといいかもしれない。この花が咲いたらウチに帰るのよ。って。

中伊豆のリサイクルショップで見つけた染付。苔玉を乗せるといいよね。
おばちゃんの管轄はお花で、野菜はさわらせてもらえない。今年おじちゃんが植えたトウモロコシは実が付き始めたころに、動物に食べられて今は実が一個しかついていない。この一本も食べられるまで育つだろうか?

ほうれん草とレタスは安定して採れるようになった。トマトとキュウリはおじちゃんがプランターを作りまくって植えたので、サラダに重宝している。

豪雨


一昨日からうんざりするほど雨。台風並みの豪雨が断続的に降ります。豪雨の時は、うるさくてテレビも聞こえにくいほど。
山には水路がいくつもあってそこに流れ落ちる水流も轟音がすごい。

熱海の伊豆山で土石流が家を押し流したというニュースが入ってきた。

長いなが~い雨の間に庭はひどいことになってる。花ガラが切れなかったので、花びらが溶けてしまってへばりついているのは哀れ。一本だけ咲き遅れていたサツキ?ツツジ?が満開。

3日前から急に気温だけは上がって、25度近くになっていたので2本あるむくげの1本が咲いた。去年9月に表玄関から段々に移って心配だったが、咲いてくれた。ちょっと花は小さいかもしれない。

4年前植えたトレニア80円は、ひと夏で段々庭・玄関庭を征服して、隣とお向かいさんにも飛んでしまった。ここはお向かいさんのインペイシェントが咲くはずだったのだが80円に押されている。でも、右の写真のどこかにインペイシェントがいるはず。インペイシェントを探せ!

サントリーのラトゥールはまた花を咲かせた。背丈は期待したほど伸びていないけど。成長が早いはずじゃなかったか、。この雨だからしょうがないのかな。

この間の長雨でペチュニアと日日草が溶けてしまい夏の庭は花が少なくて寂しい。むくげはなかなか頑張っているかも。やはり雨と気温のせいでコリウスも小さいわ。

コキアは初めて植えたのでわかんないけど、秋口?に真っ赤になってくれそうだから楽しみ。岩ヒバは元気になった。

ハツユキカズラ

初雪カズラは園芸店にある時は楚々としてすごく可愛いのに、地植えにして3年も経つと逞しく緑が勝ちはびこってくるので、おばちゃんみたいにふてぶてしいというか。春先にかなり切ったんだけどね。

満天星ツツジの下に(しまった!)植えたクレマチス満天星の花が終わった後に剪定をしようとするとクレマティスのつるが!
ギボウシが勝手に生えてきちゃって今んとこまだ大きさが脅威ではない雨のせいでみんな飛んでもない方向に倒れてんの。
長雨の後に猛暑が来て30分で頭がくらくらするから日中は3時ごろまで草取りはむり、4時からは蚊が出勤してくる。どこもかしこも伸びすぎか、枯れるかひどいことになってきた。いいとこだけ今年最後のカラーかな。

昨日の日向の体感温度はやっぱり30度越えで、ワークマンー3度シャツが重くなるほど汗をかいた。ミントオイルのスプレーを背中にかけてもらっていたので、風が吹くと体感温度がひゅっと下がるね。

おじちゃんの米ナスと空心菜(2回目)とトマトの畑。
空心菜は割と柔らかくいただいた。

2度目の梅雨かしらね。日日草も溶けてしまった。ガウラは倒れてもう終わりそう。色があるのはカラーリーフくらいよ今日つ雨が降るか分からないの。花は溶けて雑草が元気で木はみんな伸びすぎ。なんとかしなくちゃ。

伊豆のジャカランダ

ガーデンセンターでジャカランダを見たときは、おじちゃんと二人飛び上がって驚いた。苗木は30センチほどで安かったから3本買った。

ウチの山の庭は冬になると一番寒い時がマイナス5度まで下がったから庭の日当たりがいい石垣の手前に植えた。夏には葉を茂らし順調に1メートルを超すまでに育った。11月になった時、ねむの木そっくりの葉は黄色くなってパラパラと落ち、ジャカランダは丸裸になった。地面は刈り取ったススキとカヤで覆いそのまま年を越した。生きてるのかしら?

翌年の春、おじっちゃんはジャカランダを3本とも掘り起こし大き目の鉢に植え替えた。4月には裸だった木に葉が出てき茂った。生きていてくれてホッとしたけれど、花が咲くまであと何年かかるのかしら?

1メートル30ー40センチの高さでは真夏になってもつぼみの気配もなく、また11月が来て葉がすっぱり落ちた。おばちゃんは寒さを避けるために鉢をベランダにあげ、エアシートで覆ってぐるぐる巻きにした。

次の春に朝日が当たるように玄関先に移動させたけど幹は一向に太らず葉の付き方も少なくなった。1本は天辺から30センチほどで枯れたのでおじちゃんが枯れた部分を切り取った。なんだか、地植えにしていた時より細くなったようだ。
10月に早くも葉が全部落ちてしまい、おじちゃんが鉢から抜き出して段々庭のベランダの下に植えた。随分小さくなったようだ。
ジャカランダは高さ3m~4mにはなるし、幹の太さも20センチ以上になる。おじちゃんは3本とも同じ場所に植えたが、幹の間隔は20センチほどしかない。今年の冬越しはどう乗り切ったらよいのだろう?

青年イノシシの襲撃

4~5日前にイノシシがやってきてユリを掘っていった。同じところに植えたグラジオラスとダリアもついでに
めちゃくちゃになり、息悄然のおばちゃんたちは、とりあえずみんな掘り上げたわ。今年のお庭は5月の黄金の時期がたった2週間しかなく、梅雨入りしてしまって、雨が降り続いてペチュニアも続いて植えた日日草も撫子も花が雨で溶けて、雨がやんだと思ったらカンカン照りと猛暑がやってきて雨で弱ったお花のとどめを刺した。

先日のイノシシはちらっと影を見たお向かいさんによるとまだ小さいイノシシらしかった。大人のイノシシならもっとエグく土を掘られるから、青年のイノシシにウチのユリを食われたと思うとおばちゃんは、悲しい。

お隣さんの庭は青年イノシシのミミズ掘り場になってどんどん赤向けになった。ヤブランは元気だが、その向こうのアメリカンブルーは花が咲いてないの。
今朝の明け方は寒くて、おじちゃんはもう毛布と冬のカーペットを出せというのよ。この山は秋がとっても短いの。あっという間に秋よ。

イノシシの再突撃
明け方猫が怯えたんだって。おじちゃんがイノシシがまた来たんじゃないかと庭を
見たら、またやられた。ユリを全部移動させた後に、またほじくったよ。おかげで楽しみしていたコキアが全部掘られた。花が少なくなる秋のために植えたのに!おばちゃんはホント悲しい。おじちゃんは今朝からせっせと柵を倍の高さにしている。
多分お向かいさんとお隣さんの境目から侵入していると思われるので、柵を高くして網を張っている。おばちゃんはこの時のために育てた唐辛子をせっせと刻んで土に蒔いた。

おじちゃんはこの前大鍋に収穫した唐辛子をほり込んで唐辛子水を作りいま発酵させている最中だ。この程度で撃退できるかどうかは分からないけど、とりあえずやってみる。

雨が多すぎるのよ

雨が多すぎたから、花はダメになったのにシダと苔は元気。随分トリミングしたけどそれでもこんなんよ!

コケ庭を目指しているつもりはないんだけど。コケの上に飛び出しているのがコガネシダかクラマシダ。

調べたけど二つともよく似ているのでわかんないのよ。今年はそのシダばっかり伸びて、苔が見えなくなったのでトリミングをしてこの状態。おじちゃんが伐採した天然木の枝で作ってくれたベンチ。何もしない天然木だと3年くらいしか持たないのね。

伸びているのが一昨年山で見つけて植えたアケビのつる春に花は咲かなかったからアケビは実らないわ。

前のおばちゃんが大切にしていた岩ヒバ高いんですって。家が売りに出されていた間に随分盗まれたらしいわ。これだけ大きくなるのにたぶん10年以上かかっていると思うの。お花で元気なのはヤブラン

100円で買ったアジュガは元気よ。
コケだろうがシダだろうがとにかく伸びてるわ手前の右が岩ヒバで左のピンク初雪カヅラよ。初雪はほっといたらみんな緑になっちゃったから、トリミングしまくったら白とピンクが出てきたわ。

前のおばちゃんは斑入りが好きで、雪の下も斑入りが多いのよこのコケは生やそうとして生やしたんじゃないの。
生えてきちゃったの。カサブタみたいに一年草のこぼれ種なんか負けちゃうの。
雑草もほとんど生えないの。どうしたらいいのかしら。雨が多すぎたのよね。

おばちゃんは、アジアンタムが好きで鉢植えで何度も買ったことがあるのだが、みんな枯れてしまった。
この家にはアジアンタムが自生していたので、小躍りして買った。結構茂る。トリミングしないともじゃもじゃになってしまうので
適当に刈りこむ。中伊豆のリサイクルショップで買った石膏か石かわかんないけど1500円。

秋海棠 は夏の終わりのお知らせ

秋海棠は今がさかり。
絡んでる葉っぱはチェリーセージ。今年最後のガウラ。おばちゃん家は11月過ぎるとガウラも地上が枯れてしまうの。これは、日日草と秋海棠とアジュガとアスターがケンカをしている。

カラミンサ後ろの葉っぱはアカンサス。今年の春植えて再来年の開花を狙っている。アカンサスのために土を入れ替えてふかふかにしたんだけどなぁ

高校時代の親友ひとみちゃんによると、もう稲刈りが済んだんですって。秋じゃないの!夕べも小雨が降って、今更秋のお花を植える気になれないわ。山の11月にはお花が全部終わるので、今から植えても後ひと月半よ。
寂しいわね。

おじちゃんはもう来年のチューリップを買い始めてるの。チューリップの花が終わったら掘り上げて秋まで保存!
って、いろんな本に書いてあるけど掘り上げた後60~80球をしまっておく場所が無くて、日陰に置いておいたら
梅雨で腐っちゃったのよ。

だからおじちゃんは去年の球根は無視して、また植えるのよ。去年咲いて痩せてしまった球根は2~3年ほっておくとまた太ってひょいと茎が出てくるから。地面はちょっと込み合うけど、毎年植えて行けばチューリップも毎年にぎやかに咲くじゃないこれは終わりかけたガウラよ。
ジェラニュウムも細々と生き残ったわ。

このタコつぼみたいなテラコッタは対で買ったの。
3株の風知草がだいぶ増えたわ。前の住人が植えたスズランと同じ場所に植えちゃった。今さらどうしようもないの。
スズランが咲くころは、風知草の葉が無いので頑張って共生して欲しい。

これはグレコマ、ちょっといい匂いがするの。どこでも伸びるけど11月はやっぱり枯れて、春先に紫の小さな花が咲くわ。

山は鳥獣保護区

おじちゃんが夏が終わってしまったのが悲しいのか、藤だなに風鈴をぶら下げたのよ。あれ、?もしかしてイノシシ対策なのか?

この山は鳥獣保護区なので駆除ができないのよ。イノシシ用のワナ檻で捕まえてもズドンとすることが出来ないのでやらず飢え死にさせるしかないんですって。もちろんそんなひどいことは誰もやりたくないので、捕獲用オリは管理事務所の前に飾ってあるの。

イノシシがそれを見て嫌がって逃げるかも!って。
ウソだけど。

玄関の寄せ植え。園芸店で売っているお花があまりにも少ないので、寄せ植え担当のおじちゃんも相当困っている。
今年一年、お花屋さんはすごく品ぞろえが減った。

クリスマスローズは来年用に新葉が出てきたわ。今年のお庭はあと少し

木犀 秋の香

昨日からかすかに香っていた木犀が今日はもっとはっきり匂い出しているの。玄関の木犀は春に咲いちゃってバカ木犀。お隣の大木はなんと7~8メートルある大木よ。庭全体にいい匂いが充満しているの。

幻の白の彼岸花も咲いたわ。前の住人のおばちゃんが植えた物で、去年は咲かなかったの。一本だけ、清楚ね。

初雪カズラは元気。
おばちゃんがそこら中に植えちゃったから。ヤ今年の春植えた宿根草のペンステモン・モーリー
4株植えたんだけど、これが一番日当たりがよかった。ブランもお花は宝石みたい。これも宿根草のペンステモンか何だっけ?
ベロニカ?

朝の気温が20を切って爽やかな天気になってきたわ。台風の影響が来る束の間かもしれないけど。今年最初のホトトギスが咲いたの。お花を見るとよくできてるわね、と思うの。でも、お庭のあちこちにとんでもなく出てき過ぎるのよ。一本だけ白のホトトギスもあるの。

チューリップ好きのおじちゃんが第一陣を植えちゃった。私はピンクのチューリップが好きなのだが、おじちゃんの好みは深紅や黒だったり。フランネルフラワーが一株弱ってたから、おじちゃんに捨てられたわ昨日スーパーの駐車場の端っこでカラミンサが生えているのを見つけたわ。
側の家の人が植えたのかしら。ウチのカラミンサはだいぶ増えたほ~ら、秋よ。

夕べから断続的に雨


気温は20度あって外に出るとむっとする。雨が降っているときはイノシシも出てこないらしいのね。おじちゃんが柵を高くしてから再襲撃は無いけど。畑に残っているのは唐辛子とピーマンとオクラ。ミョウガの茎は一昨日全部切っちゃった。これから菊イモの花が咲くの。樹齢40年を超すヒノキの林。山のそこら中がこんなん。日本では建築木材不足らしいけど、山のヒノキは

なかなか切り手がいないの。日当たりが悪いし枝が電話線を邪魔したり、オーナーが依頼すると一本切るのに3万かかるのよ。材木が必要な業者が買い取りに来てくれればいいのに。

苔庭

Leaves & Mossになっちゃった庭。華やかな色がないわ。ちょっとシブすぎる葉っぱ&葉っぱをご紹介。

コケも今年は雨が多かったのでコンナンなりましたが、雑草が間から生えたら抜いてカンカン照りの場所では
まっ黄色で枯れてしまいます。

ワイアープランツも葉っぱが丸くて可愛いので、植えましたが3年で正体がわかりました。これはほっとくとジャングルになりますわ。

伸びた茎の先が地についてそこから根を生やすんでうっかりすると間に手も入らないほど茂りますんです。
おばちゃんだって秋の紫のお花をいっぱい載せたいのだけど、山は涼しいから桔梗はみんな終わっちゃって、リンドウはまだだし、紫式部は肥料をやり過ぎたら葉っぱばっかり大きくなってトリミングしたら花が咲かなかったのよ。

これは瓦よ。
おばちゃんの庭に転がっている石は溶岩石が多くて、瓦の上に2年ほど置いといたら苔が生えたわ。
売ろうかしら?

このシュッとした奴の名前が分からない。知らない間に10センチくらいに育ってて姿が可愛いから
放置したらこんなに立派になんなすって。おばちゃん、嬉しい。おばちゃん家の”岩”についているコガネシダだかクラマシダ。もう少し寒くなると、全部黄色になるの。年々、株がでっかくなるわ。

おばちゃんだって秋の紫のお花をいっぱい載せたいのだけど、山は涼しいから桔梗はみんな終わっちゃって、リンドウはまだだし、紫式部は肥料をやり過ぎたら葉っぱばっかり大きくなってトリミングしたら花が咲かなかったのよ。

アフリカオクラね。みなさんと同じく畑はオクラとピーマンとが元気。秋キュウリもトマトも終わったの。このラトゥールはどんどん伸びてますが、耐寒性はあるのかな。1月の山は―5度まで下るんだけど。
台風が過ぎて爽やかな朝ですわ。

秋海棠


毎年8月に突如として表れてずんずん増えていく。花が終わってギボウシと同じように地上が枯れてすっぱり消える。風知草も穂が出ちゃったわ。あと2月もすると全部黄色になっちゃって、黄色の枯葉が風に風知草5月から思うようにお庭ができなかったわ。

宿根草を植えまくったのに育ってくれず、モグラは暴れまわって植えたばっかりの高い宿根草がやられてしまった。

一年草は溶けてしまってがっかりよ。日が短くなって雑草の伸び方が鈍ったわ。
なんだかおばちゃんは迷ってる。
インスタなどを見ると、ポール・スミザー並みのさやさやと風になびくナチュラルガーデンのお写真がわんさと出てきて、おばちゃんは打ちのめされてしまうのよ。皆さん、かっちょいい素敵なナチュラルガーデンをお作りに
なってるのね。

ととのったシュッとしたカヤだとか、一面のベロニカだのどうやったら育つの?悩んでしまうわ。皆さん緑の親指をお持ちなのかしら。写真もすご~く素敵。

おばちゃんは決まりきった型にはまったお庭より、ナチュラルガーデンの方に惹かれるのだけど、おばちゃんの庭は柵から外は”天然のナチュラルよ”カヤも野イバラもススキも全部天然で生えてるわよ。100%ナチュラルさ。

柵から内側に技巧を凝らした自然に見えるナチュラルガーデンを作る?って私バカじゃん。
だからおばちゃんは色々悩んでいる。

伊豆の自然の山の中でどんなお庭が合うのかしら。このお庭はこじゃれた木の車輪やら鳥かごだのは似合わないの。
でも石の灯篭なんか置いた瞬間、和風でカタにはまるのが嫌なのね。

日当たりの悪い庭の半分は岩と苔でシブい庭も悪くはないけど。な~んかパンチがないわよね。いったいどうしたらいいのかしら。

とりあえず来年用の球根類をさがして園芸店を回るわ。秋は紫の花がよく似合う。
ついでに言えば、春は黄色とピンク夏は白と青が素敵。

今年一番の爽やかな天気かもしれない。新たに雑草が生えてこなくなったし、枯れた枝を始末して春用のフリージアも植えた。苔だって秋色になった気がする。

コタツ開き

朝の気温は20度を切ってる昨日から猫たちが人さまの毛布のひざ掛けの下に入りたがるので、
意を決してコタツを入れた。人間様も足が冷えて寒かったのでコタツはホッとする。これから来年の4月までコタツ生活だ。

田舎暮らしにコタツは必需品よ。山に薪ストーブをつけている家は多い。売っている枯らした薪は一束300~から500円ほどする。真冬のひと月で5万円分の薪を焚いたという知り合いがいる。一人暮らしで自分で薪を割れないので買うしかないという。

引っ越すときにおばちゃんたちには薪ストーブは無理だと思った。70歳を過ぎて薪を切ったり割ったりは体力的にシンドイ。
家には90リッターの灯油タンクがついたファンヒーターがあって、一年の7か月は稼働する。田舎暮らしは光熱費が高いよ~。

おばちゃんは真冬になると雨戸もカーテンも閉めてひたすら防寒に徹する。丸まったハリネズミみたい。
山の秋はものすごく短いの。

草取りはもうそれほど必要なくて、降ってくる落ち葉の始末が大変。一昨年まで毎日庭にドングリが降ってきて3Lのバケツにすぐ一杯になった。ドングリの木が腐ったのでもう心配はないわ。

ホトトギスはいろんなところから生えすぎるので、随分抜いちゃったわ。花びらの斑点が一瞬昆虫に見えるときがあるわよね。

葉っぱの紅葉が始まったのエリゲロン。一回り花が小さいわ。
チェリーセージは横に枝が張るから剪定して、その枝を差し芽にするとよく増えるの。

庭と家の周りにぐるりと植えようと野望をめぐらしたけど、おばちゃんはあんまり茂るのでもういいやと飽きたのにおじちゃんはあちこち挿し芽をしまくる。

チェリーセージが取られたわ

家の前の道沿いに花が咲くチェリーセージを2本植えたはずなのに、いつの間にか抜かれていたらしい。イノシシはチェリーセージだけを抜かない

イノシシにいっぺん掘られてスカスカに弱ったコキア植えて3年目のアンデスの乙女アンデスの乙女って夏から秋が開花じきだっけ?春咲きと間違えてた。

去年の秋にホームセンターでホダ木、JAでシイタケ菌を買った。おじちゃんが菌を打ち込んで日陰に立てかけ、真夏はDaisoのすだれで覆い、時々水をかけてほったらかしにしておいた。

この前、すだれをめくったら野良猫が子猫を生むようにポコッとシイタケが出来ていた山持ちの同級生に出来たよ~と知らせると、シイタケは雷などの衝撃音を聞くと育ちがいいのだそうだ。先週と先々週は雷がよく鳴っていたから育ったのかも。

人生初のシイタケで嬉しいが、いつ収穫したらいいのかわからない。おじちゃんはいつももったいながって、イチゴだって
トウモロコシだって大きくさせようと待つから、カビが生えちゃったり、動物に取られたりする。

頃合いを見て、一緒に収穫をしよう。バンザーイ。

後記:
おじちゃんが勝手に収穫した!一緒に取りたかったのに。シイタケにエビ新庄のタネを詰めて揚げた。真っ二つに切って、おじちゃんと食べたのだが、、、。香りが薄い。
二人で傾げながら、香りが薄い。スーパーのシイタケのほうがおいしい。農業は難しいね。


移住1年目

小輪
花を植え始めてから私はハタと気が付いた。
私は小輪の花が好き!
小さくて可憐な、花が群れを成して咲くとうっとりしてしまう。

最初にとりこになったのが、リナリアとネメシア。春にメダカが群れるような黄色のリナリアが咲き誇ると、ステップを踏みたくなるほどうれしい。

2色の花弁のネメシアが咲くと、ゴージャスなレースのフリフリ服に見えないかしら?
春にはぜひ咲いてほしいので、リナリアとネメシアをしつこく植えるのだけど、10月には枯れてしまい、次の春にも地面からは音沙汰がない。種もこぼれているのよ。

10月に透明ビニールで囲いを作っても、やはり枯れてしまう。どうも、気温のせいではないらしい。
しつこくホームセンターの花売り場を物色していると、「宿根リナリア」とラベルを発見!私が宿根草に目覚めた瞬間である。毎年、山ほどリナリアを植えて、枯らさなくていい!宿根草なんて素敵、でも高い!

リナリアの次に取り込まれたのは、ガウラ 
道端に生えていたガウラを一目ぼれしてガーデンセンターで買い集め。これはまぎれもない多年草よ。

毎年植えなくてもいいことよ。買ったときは20センチほどの苗だったのが、夏に向かってみるみる育ち、花壇の手前に植えたもんだから奥の勿忘草が隠れてしまった。
しまった!

背が高くなるお花は奥に植えなくては!おばさん、空間認識の発見である。ついでに時間認識も発見した。

背が高くなったり、横に張り出す未来を考え、前後左右に空間を置くべし、。この奥義を発見するまで、ほぼ3年という月日がかかった。

愛しのダーラ
ピンクで小輪の花ならダーラ。
ダーラは小輪でコケティッシュで愛らしい。山の冬を越してくれるのは数株なので、毎年ガーデンセンターを巡回して買い足す。外国産の種がオンラインで一店舗だけ売っていて、でも、種から育ったのはたったの一株。種まきって難しいわ。

朝には高いトーンでなくホトトギスがいる。若い歌い手の気がする。
キンちゃん鳥も歌う。キンチャ-ン キンチャン キンチャン と三回鳴く。たま~にPeople get her  People get her People get herと鳴く鳥がいる。何の鳥だろう?

風が見たい

山梨県の忍野八海(おしのはっかい)なんと雅な名前!ここに行ったとき、人家の植え込みに見事な風知草ががあった。ご近所に何軒も。風知草がこの辺のトレンドらしかった。おばちゃんも、伊豆の山を渡る風が見たくて風知草を植えてみたた。

ベランダの窓から庭を覗いても、風があるかどうかわからない。風知草があれば風が見える。さよさよと美しい風が見える。

これはアミガサ茸だろうか?
チャイニーズ・スーパーで確か見たことがあるわ。そんな高級なキノコがおばちゃん山の庭に生えていいわけ?
レストランでもアミガサだけはかなり、高価な料理だったわよ。うちの庭の日陰に生えてきたブツ。さわった触感はゴムのようにかなり弾力がある。とりあえず写真を撮ってみて、なんか嬉しい。

思えば、前世紀の南加の日本スーパーでは生のナメコはなかったの。赤だしでナメコの味噌汁は好きだったのに。ちっこ~い缶詰のナメコが一缶6ドルで、とても買う気になれなかった。

たかがナメコに、6ドル出してたまるかと。
永住権が取れて、7年ぶりに帰国したらスーパーに袋入りのナメコが山と積まれていて、ナメコだ!わ~い、ナメコがある。とはしゃいだら恥ずかしいからやめてと、姉に言われた。

一時帰国するまで日本で食べたかった食べ物は、シャ〇エッセンとラーメンと日本そば。シャ〇エッセンのような肉製品は輸入制限があって、アメリカで見ることもできなかった。
食べたくて食べたくて、7年間夢に見たシャ〇エッセンを一時帰国の時にスーパーで早速買って茹でて食べたとき、舌はとっくに味を忘れていたのよ。
アメリカのスパイスが効いた肉製品を食べていると、気が抜けて感じられるたのね。悲しい思い出。

今?
今はIn & OutのハンバーガーとCalifornia Pizza Kitchenの4チーズとジャンバラヤそしてPho, Pho, Pho!!!を夢見るわ

長~い海外生活から帰国

平成が始まるころ夫婦で米国に移住し平成が終わるころ日本に帰国した。

漢字も書けなくなるほど海外生活は長い間堪能した。還暦を前に日本に帰国するのにさて、どこに住もうかしら?

人間が作る美しい芸術は大都会にある。
たまには美しい物を味わえるように首都圏から1時間半のエリアで家探し。

できれば庭がついていて、畑が作れるところ。不動産屋さんに物件を案内された時に思わず「この物件を知ってる」と言ってしまったの。

アメリカでネットの物件を検索していた時に、手ごろな物件だと思ったのだけど、写真が魅力的でなく忘れていた家だったわ。

家の内見の後こちらが庭だと思います、と不動産屋さんに従って降りたところは、自分の足も見えないカヤとススキが肩まで生い茂った斜面だったわよ。

不動産屋さんがこっちこっちっと言いながらぐるりと歩いたのに、見えるものは雑草と枯れかかった木立だけ。

でもなぜか直感でこれは素敵な庭になるのではないかと感じたの。おばちゃんはビビっときたの。庭なんかいじったことがないのに。

段段庭ができるまで

引っ越しは5月15日。春は爛熟して山は藤やツツジが咲き乱れていた。
家の中の片づけが大体終わって次は庭よ。日本で一番素晴らしい季節なのに、庭?らしき荒地にはただの一輪も花が咲いていなかった。雑草すら花が咲いていなかったのは不思議。

ススキ、カヤ、シダ、ドクダミ、クズやヘクソカズラ、落ち葉。茶色と緑だけ。おじちゃんと二人で長靴を履いて帽子をかぶり手袋をして、さて、まずススキとカヤを刈らなきゃ。

抜けない雑草はカマで刈って、ススキは切った切り株に除草剤をハケでペタペタ塗った。むか~し、TVチャンピオンのDVDを借りた時にミントの駆除にそんなことをしてたのを覚えていたの。

ススキは除草剤にも負けず、若芽を生やしてくるからそこをまたハサミでチョキチョキ切って除草剤を塗る。しばらくすると、また青い芽が、、、で3回くらい除草剤を塗るとまっ黄色になって根まで死ぬ。

力を入れずに株がぱさっと抜けるの。午前中に3時間、午後に3時間夫婦で刈り、落ち葉をかき掃き、3週間後!45リッターのゴミ袋に80袋の枯れ枝落ち葉を処理して、庭のコンクリートデッキが出てきたわ。

izu garden
my hidden garden 2017

先代おばちゃんが段々庭の境目にツツジとサツキを植えていた。おばちゃんが亡くなって草を取る人も居なくなって、庭はススキに埋もれてしまってツツジが咲くことも何年もなかったんでしょう。

枝が伸びすぎだったから、素人がめちゃくちゃな剪定をしてみて、気がついたらツツジが一斉に咲きだしていたのね。

素人のDIY

あこがれていた藤棚を作って?とおじちゃんに頼んだら、伐採してためておいた雑木で作ってくれた。素人で枯らしちゃったら嫌だから藤を4本それぞれの支柱分植えて、お向かいさんから笑われたわ。

藤は一本でも十分なんですって。4本も植えたら棚が重さで持たないわよって。
おばちゃんたちは知らなかったけど、伐採した天然木はそのまま使うとすぐに傷んで朽ちてしまう。

最初に作った藤棚は3年で痛んで、製材した材木を使って作りかえたの。1本の藤は玄関先に移して、あとの3本のつるを外してまた絡ませるのが大変だったわ。まだ3本は生きていいて、おじちゃんが切るのを可哀そうだと言うから。

同じく生木で作ったラティースもまず皮がはがれ、腐って2年でおじちゃんが作り替えた。伐採した生木を使うなら、まず枯らして皮を剥いでそれからペイントをしないと耐久力が無いみたい。

太い切り株は二股のところを加工して、おじちゃんがスツールを作ってくれた。

引っ越して1週間目にイノシシが家の床下に入り込んで、猫がおびえたから家の足をラティースで囲い敷地もフェンスでぐるりと囲んだ。多分山の生き物は人間より野生の人口が多いわよ。

おじちゃんは物を作るのが好きで、昔から自分で野菜を育てて自給自足したいねと言っていたの。最初の年に葉物を植えたら山中の虫が寄ってきて食べられちゃったわ。

レタスなんかは地植えはムリみたい。白菜やキャベツなんか超難しいわよ!

おばちゃんたちは人生の第三コーナーを回っちゃったから、おじちゃんはキュウリやトマトを作って、おばちゃんはお花をうえて家が朽ちるのが先か、おばちゃんたちの体が衰えるのが先か、出来れば先代のおばちゃんのように、ある日この地で倒れて旅立ちたいわ。

山の家には四季があった

何がびっくりしたかというと、山に雨が降る。

それはもう、雨が降らない月がない!
湿った草の匂い!滴る水滴!トンボが飛んでる。

30年ぶりに見たトンボかも。南カリフォルニアの家では植木鉢に花を植えあった。青いロベリアで、咲いてはこぼれ咲いてはこぼれ。

花は一年中咲くものじゃない?違うの?この庭がどんな庭になるか、草取りをしたこともなかったおばちゃんには分からない。

移住してから知ったけど、静岡県は年間降雨量が日本5位だそうだ。

雨が降ると檜の森に靄がかかる。早朝などは音もせず霧が流れる。

檜に絡みつくツタは、ノウゼンカズラで先代の持ち主のおばちゃんが植えたという。

茂みは6月になるとミョウガの林になる。夢みたいだ。カリフォルニアで宝石のように珍重した一本1-2ドルのミョウガがタダで取り放題!

庭に転がっていた岩を寄せ、コンクリート管を立ててみた。溶岩石を積んでみた。

一年草も多年草もどう違うか分からないので、とりあえずホームセンターで売っているよさげな花を植えてみた。

花の名前はカタカナなので、悲しいかな年のせいで覚えられない。80円だったので、80円と呼ぶ。この80円はよく茂ってよく増えた。困ったくらい増えた。

雨が大地を潤し、黒い芳醇な大地が形成されていく。
土は湿った匂いがする。雨上がりは草いきれがする。もと砂漠のようなぱっさぱっさで白っちゃけて石っころだらけの南カリフォルニアに黒い芳醇な大地はなかった。

雨が大地を作る。静謐と山の自然が大好き

毎日季節が動いていく。
駿河湾から雲が流れてくると、天気は下り坂になり気温が下がる。

秋はものすごく短い。紅葉が見られるかどうか、3週間もたつと初冬に突入していく。

11月に入ると散歩の際にふと木が燃える臭いが漂う。

山の住人が薪ストーブを焚き始めるのだ。

家の軒下には乾燥させるために薪が積んである。脹脛くらいの太さの薪がぎっしりと棚に積まれている。

移住して初めての冬には雪が10センチ積もった。気温は零下に3度まで下がり、おばちゃんの車のワイパーはフロント・シールドに張り付いて凍った。

冬は車のワイパーを立てるのだという。1月も2月も寒くて庭は眠っている。

2月の終わりになると、そろそろ土が呼吸をし始める。日なたは霜がつかなくなって、ムスカリが青い芽がのぞかせる。急がないといけない。急いで枯れ枝を払って園芸用の土を追加して肥料をあげないと。春が来る!

四季?そんなものがあったのをすっかり忘れてたわ。

春にもクーラーを使い、焼け付く夏と熱い秋と涼しい冬があって、3月のアカデミー賞の頃には空は明るくまた春・夏になってクーラーを使う。

一年中スーパーにはスイカとトウモロコシがあった。帰国したら、毎日お天気が変わり、季節は毎日進んで日本の自然はこんなに美しかったのかとおばちゃんは感動した。

別荘を建てる時は

別荘を建てるというと、日本人はテンションが2目盛りほど上がってしまうらしい。この伊豆の山でも、夢と妄想が爆発した家が散見されるわ。

定番のログハウス。 丸太を割って張り付けログ風など段階様々。メルヘン調 丸いとんがり屋根とか。

メキシコ風のパブかレストランのような洋風。レンガ造りの洋館~ 程度さまざま。

山は里と比べ物にならないくらい湿気が多く、本物の丸太は湿気を吸うし朽ちやすい。

下駄箱の革靴は白くカビを吹く。立ち木からの落ち葉が、雨どいやバルコニーの排水溝をふさぎ屋上がプールになったあと、天井がおちるらしい。だから山の家には雨どいがない。

山で家を建てるときは究極の選択をしなくてはならない。おじちゃんと二人で挙げるポイントは、景観と立地。もし、眺めを優先したら、そこは崖地。

安定の地盤を優先したら眺望がない。

隣の家が見えるか檜に埋もれているか。

眺望がよく安定した平らな区画はとっくの昔に売れて豪奢な別荘が立っている。

眺望がいいお家は確かに素晴らしい眺めで富士山も絶景もウチの!と言いたくなるが、台風と豪雨の時は真剣に怖い。2019年の台風で家が一軒がけ下に落ちた。

朝起きてカーテンを開ける時が幸せ。

アデルのRolling In The Deepを聴きながら庭で草取りをしたって、ご近所には聞こえない。日が暮れて檜の林が黒々と沈んでいくと明日は何をしようかと思う。

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