2023年 黄金のシーズン5月がやってきた

園芸店とホームセンターを走り回っていたおばちゃんです。
お花を植えるためのいいデザインのポットも欲しくなったんだが、高いのぉ!
それで巡回コースにはリサイクルショップが組み込まれて、よさげな傘立て500円!やら花生けを買い、底に穴をあけて器にしようと思っている。

このポットに何を植えようかと思うとワクワクするわ。
山は地上より4度低いが、チューリップも終わって宿根草が伸び始めた。先月からメルカリで買ったペンステモンの種も芽を出したので、朝晩成長を見守っている。あったかい目をかけてやれば植物だって多少早く成長するのではないか?
だから3週間ほどとっても忙しかった。

朝起きれば、ハサミをもって庭を巡回し花ガラを切り、嫌がって抵抗するクレマチスの茎をなんとかオベリスクに誘引しようとし、増えすぎたグラスの小株を分けて鉢に植え、百日紅の下は石と流木で廃墟風にアレンジし、シレネを隙間なく植え込みたいが高いので、あっちの店で2株、こっちのセールで2株と順次増やした。貧乏性のおじちゃんは一度に大枚を使うとうるさいので、少しづつ何回も買う。

おじちゃんが引っこ抜いてしまった河津桜の後には何を植えるべきか、
ネットで検索したんだが伊東の植木市で、カリフォルニア何とか?を買ってしまい(もしかしてアメリカ何とかだったかも。もう名前が覚えきれない)ついでに地上から2メートルは丸坊主で、3メートルのてっぺんにしょぼしょぼ葉がついている畑の霜よけにもならない雑木を切ってもらった。

真夏の暑さを遮るサヤサヤとした葉が茂る常緑木(落葉樹では畑に落ち葉が落ちるので大変)で、かつ大きくなりすぎない2メートルくらいの木。あと5年たったら脚立をつかった木の剪定なんか自殺行為だわ。
花は咲かなくてよくて立ち姿と葉が綺麗な木を植えたい。またまた園芸店と植木市を回っておじちゃんがハナミズキ?を気に入って買ってしまった、3本も!

ハナミズキは確かにかわいい木だが、冬は落葉して丸裸になるから畑の霜よけにならんだろ!赤と白の2本を畑の境目に30センチ間隔で2本植えたのを発見して喧嘩になった。

お向かいのおばちゃんのハナミズキを毎年見てるだろうが?高さは確かに高くないが、横は1メートルも張り出してるだろうが?育ったらお互いの枝がぶつかる近さ。あんたは今見える植物の姿しか見えんのか?

さすがにまずいと思ったのかおじちゃんは植えなおした。その距離50センチ。
5年後はきっとぶつかるだろう。それまでおばちゃんが生きているかどうかは知らんが。

もう一本の白のハナミズキは玄関先に植えるとかで、おじちゃんは玄関横の庭で動いていた。
おばちゃんは表のダンダン庭で忙しかったので、おじちゃんの監督をしきれなかったが、玄関先でゴンゴンやっているのは聞こえていた。夕方撤収するときに、おじちゃんがコンクリートが足りないので、明日はホームセンターだな、というので何がそんなにコンクリートが必要なのかと疑問に思った、
ら、、、。

玄関横の庭がとんでもないことになっていた。
玄関の庭もやはり段々でおじちゃんがハナミズキを植えようと掘ったら、50センチで湿った砂利とコンクリート層にぶつかったそうだ。
先代のおばちゃんがコンクリートを張って水はけのために砂利をいれその上に土を乗せた段々庭だったらしい。

おじちゃんはそれでハナミズキの地下植えをあきらめ、ついでにすべて玄関庭の花木の直植えもやめることにしたらしい。なんでや?
どこを掘っても結局砂利とコンクリートで水はけが悪すぎるから。

そして大・土木工事が始まった。
剪定をしすぎて年々花付きが悪くなるカシワバ・アジサイ3メートルを引っこ抜き、特大漬物バケツに養生された。
おうちの基礎タカイタカイ足を隠す柘植の垣根もすべて引っこ抜かれ、おじちゃんがセールで買って植えた30本くらいのユリ~すでに30センチに育ってた!もプランターに植えなおされた。球根の根っこは一度ダメージを食らうと二度と再生しないという。
きっと今年のユリは絶望的だろう。

おばちゃんがせっせと植えたグランドカバー3種、グラス類は見事に引っこ抜かれプランター2個に養生されていたが、どう見ても株が少ない!すべての植物はみ~んな抜かれて石垣と地面。
おじちゃんは引っこ抜いた草木に花がつくかどうか気にしてもなさそうに思える。来月にはカシワバ・アジサイが咲くはずだったのに。

先代のおばちゃんが土台を作った石垣段々はまだしっかりしていそうだったから、おじちゃんは石の垣の間をレンガで補強してすべてコンクリートで張ってしまった。どれだけコンクリートを使ったかもう知りたくない。

おじちゃんは満足そうだったが、そこでハタと気が付いた!
カシワバ・アジサイやハナミズキは何に植えるのだ?
大きな木を植える大きな鉢は高い!タカイ!
そうしたらおじちゃんは俺が作ると言う。

はぁ?
溜め込んでいた木材でコンテナを作るという。アンタいくつ要ると思ってんのさ。3段の庭よ!
ってなわけで、ホームセンターには今度は不足の材木やらペイントやらを買い出し、園芸土を都合12袋も買った。うちの軽自動車は明らかに後ろがかしいでいたぞ。

土木工事は完了し手製の木製コンテナも完成した
いくら防腐ペイントを塗っても木材というのは土を入れると痛むのだが、おじちゃんは内側にプラケースを仕込んでいた。ビールを入れるみたいなやつ。6年の経験がおじちゃんを育てたか。

カシワバ・アジサイもハナミズキもユリもそれぞれのコンテナに収まり、おばちゃんは足りないグランドカバーを園芸店で買い増ししてこんどはカラーリーフとグラス類にはまりそうである。

渋い色のカラーリーフを渋い鉢に植えたい。おじちゃんが幼稚園の花壇にしてしまったコンテナを流木とグラスでなんとかオサレにしたい。いぶし銀のようなシルバー・リーフを集めたい。 “5月にやるべき庭のお手いれ“などの動画を見ながら寝落ちする。夢はまだ広がるのだ。

蛇足----
ゴールデン・ウイークに入り、お向かいのおばちゃんは東京から避難して来た。
お揃いの真紅の長靴を履いて、この前植えたポンポン・ダリアの芽が出たか、ピンクのクロコスミアの芽がでたか、しゃがんで二人でおしゃべりをする。

中野のおばちゃんはうちからお宅の芝サクラがほんとにきれいに見えるわよ。と褒められたのだが、、、
芝サクラ?さて?確かに無事に咲いたが、草取りや植え替えや種まきに忙しすぎて花をじっくり見てない。観察はしたが、見てない。

花が終わった枝はないか、あれば切る。樹勢はいいか、切り戻しはすべきか、株分けはしたほうがいいのか?そんなことばっかり見ているので花を観賞する暇がない。ああ、。

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mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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