鬼のかみさん

CTスキャンをとって会計を済ませたら午後2時を回っていた。病院の駐車場はアスファルトの輻射熱で温室の中を歩いているようだった。 おじちゃんとおばちゃんの前には160センチそこそこの老夫婦が駐車場の同じ方向に向かってゆっくりと歩いていた。足の長いおばちゃんは二人を追い越し、その時に小柄で総銀髪のおじいちゃまが妻に言っている言葉が聞こえた。 「お前はゆっくり歩いてくればいいよ。僕は先に行って車を冷やし… Continue reading

テン・ジュニア FIP闘病記8

獣医は3日前の血液検査の結果をひらひらさせて、「何もないんですがねぇ。」と思い切り悪く言った。しかし診察テーブルで計ったテンの体重は3キロ。投薬終了宣言をしてからわずか7日で200g落ちた。3200gしかなかったテンにとって200gの体重は大変なロスだ。しかも熱は39度5分ある。「待合室でずいぶん待たせましたからぁ」と言い訳がましく獣医が言ったが、猛暑の外と違って待合室はキンキンに冷えていた。 諦… Continue reading

テン・ジュニア FIP闘病記7

FIPは甘くなかった。 これで84日、12週が終わりました。治療完了ですねと、獣医が宣言したのが先週の月曜日だった。天が薬を吐いた時用に予備でもらっておいたウイルス剤がまだ2日分残っており、何せ高い薬を捨ててしまうわけにもいかず、獣医が言うには2日分くらい飲ませても差し支えはないだろうというので水曜日の夜まで飲ませた。 これで本当におしまいなのか、何か気が抜けるような気がしたが子猫に返ったテンは「… Continue reading

After Life

今年の庭はもうダメだ。日照りが続きすぎた後に台風の影響で土砂降り。どっぷり湿った後にまたカンカン照りでお花の根っこも葉っぱも茹でられてしまったようだ。あまりにも蒸し暑い。庭に出るのが嫌になってしまってリビングに籠っている。 おじちゃんは雑草が伸びすぎたお向かいの庭が気になって、涼しい午前中に草刈をしてた。順子さんはもう来れないから。ほっておくと順子さんの大事なお庭がジャングルになってしまう。 “こ… Continue reading

胆嚢がん 1年4カ月 

テンの治療も終わりが見えてきた。おばちゃんは、おなかが痛い。3週間ほど前から、背中と右わき腹が痛い。微熱と下痢。なんだろう?胆管炎だろうか?9月の検査まで待つのをやめて予約の前倒しをした。 おじちゃんにちょっと調子が悪いから明日は病院に行くと言うと、殴られた子犬のような眼をして黙ってテレビを見ていたが、しばらくすると眠ってしまった。 次の日、病院はお盆の直後で台風がやっと通過したばかりだったから患… Continue reading

テン・ジュニア FIP闘病記6

投薬はあと10日。テンの体重は3.1キロに到達した。ドクターから3薬の容量/kgは15㎎で3.3キロまでは変わらずと言われているので、あと10日足らずでこれ以上ウイルス薬モルヌピラビルの量が増えることも、お会計が増えることもないだろう。この薬は人間のコロナの治療薬で動物に使用する許可は下りていない。未認可。それでもMutianより安い。一週間の薬代はおじちゃんとおばちゃんのアルバイトの総シフトより… Continue reading

ガンのある人生

ガンは慣れる。 ガン患部を切れば無罪放免となるわけではない。ガン細胞がどの程度体の中に散っているかドクターにも100%確証はないので、5年後にも生きていたら寛解宣言ということになっている。その時に晴れて無罪放免。それまでは執行猶予中や。 観察中に怪しい影やガン・マーカーの値が急上昇すれば、病院に逆戻り。収監されるわけやね。 3か月ごとの血液検査とCTスキャンで体の中に何が起こってるか要観察。胆嚢ガ… Continue reading

猛暑、FIP、闘病

体温以上の猛暑が続くこの夏はさすがにおばちゃんも庭仕事はへたばった。早朝に水やりをして夕方4時過ぎから庭に出る。猛暑で雑草さえ伸びが遅いからさほど抜く草はない。 傾斜のある段々庭の水やりは、まず上の踊り場テラスの水栓で水を汲み、満タンのジョウロをもって段々庭を一番下まで下りる。葉っぱが黄色くなりかけた宿根草の根元にかけると水は吸い込まれて花の株元がわずかに黒いだけ。空っぽのジョウロをもって回廊を登… Continue reading

給与控除が減らされるとどうなるか?日本のサラリーマンよ君らは羊か?

政府はサラリーマンの給与控除額を減らそうと狙っている。しらじらしく岸田首相はサラリーマンの増税は考えていないと答申した。 「控除」は給与収入から引いて、残りが課税所得だ。給与控除が減らされると課税対象額は増える。さらには住民税も増えるのだ。 これがサラリーマン狙い撃ちの増税でなければ何なのだろう。政府が言う「日本の所得税率は世界レベルで高くない」これは正しい。 課税所得194万5千円まで、所得税は… Continue reading

テン・ジュニア FIP闘病記 5

猫の半数はコロナウイルスを体内に持っているという。コロナウイルスは病変性に変異しない限り無害だが、変異の引き金を引かれてしまうとFIPとして増殖し発症することになる。 おばちゃんが懸念していたのはこのFIPウイルスはインフルエンザ・タイプ(ウイルス駆逐して快癒)か水ぼうそう=帯状疱疹タイプ(快癒しても長年体に潜伏)なのか。悲しいことに後者の帯状疱疹=ヘルペスタイプだそうだ。 ウイルス剤でFIPウイ… Continue reading

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