梅雨明けの猛暑に

猛暑注意というのに外科と眼科に二日間受診した。
日よけをつけてもアッチチというほどオーブンみたいになったな車には参った。冷房を全開でも車はなかなか冷えてくれない。ダッシュボードの温度計が39度を示していた。

眼科は眼底出血の後もレーザーで縫い付けた網膜も異常なし、3か月後にまた再診。
外科も血液検査の結果は異状なし。
ガンマGTPも先月の半分に下がった。血液検査表はあっちこっちにあった「L」と「H」が消えてCマーカーのCEA値も2。

血液検査はこれから3か月ごとでCTスキャンは半年に1回、血液検査が異常なしでも。
胆のうCの場合、マーカーにあまり反応しないのでCEA数値もあてにならない。CEAが高くても再発じゃないかもしれないし、数値が低くても別の臓器に出てるかもしれないし。主治医がそう言う。

おばちゃん:出やすいのは肝臓と腹膜と肺ですか? 
主治医:まあそうね。
おばちゃん:大腸はどうですか?
主治医:あんまりないよ。まあ、出るときはどこだって出るから、脳でも。
おばちゃん:そうでしょうね。んじゃ、3か月後ということで。(ああ、面倒くさい。)

お向かいの中野のおばちゃんも胃のCで確定だそうだ。
7月4日に手術でちゃっちゃとやってくるわ!と電話で話した。Cは取りやすいところにあるそうだし腹腔鏡で切除だというのでまず大丈夫だろう。腹腔鏡は次の日から歩けるし。

中野のおばちゃん:そうよね、大丈夫よね。おばちゃんの声が心なし甘えてくる。


もっとダイジョブと言ってほしいのだ。
お向かいの中野のおばちゃんの友達には同じような高齢の元ドクターが2人いて、胃Cだと報告したら「あら、胃Cなの今は治療が進んでいるからダイジョブよ」と言われただけなのでもっと甘やかして安心させてほしいのだ。

おばちゃん:おばちゃんはもう80歳じゃないですか。大丈夫ですよ。進行が遅いし。きれいに取れれば転移のリスクが低いし。今どき 胃Cの標準治療は確立されているから難しい手術でもなし。全身麻酔なら手術は怖くないですよ。パチンと意識が切れるだけ。

中野のおばちゃん:そうね、進行は遅いし。

おばちゃん:だいたい、おばちゃんは80歳過ぎて、今まで社会にも周りの人にも貢献してきたし、やることやってきて人に自慢できる人生だったじゃないですか?
たとえ閻魔様の前に出たって私は自分の人生をやれるだけやってきました!って胸を張って言えるじゃないですか?ご主人だって息子さんだってもうあっちにいるし。会えますよ。

中野のおばちゃん:そうね。一昨年亡くなった猫のメロンちゃんも会えるし。

おばちゃん:でしょ?だから怖くないですよ。大体長生きするから幸せってってわけでもないでしょ。やることをやったか?ってことじゃないですか?102歳まで生きても友達・知り合いはみんな死んじゃってますよ。自分の子供と孫くらいが見に来るの。

中野のおばちゃん:そうよね。みんな知り合いが死んじゃっててもね。

おばちゃん:でしょう。だから大丈夫ですって。腹腔鏡だからすぐ何でも食べられるってわけではないかもしれないけど、病院食が合わなかったらビタミンゼリーはいいですよ。食べられないときにお勧め。

中野のおばちゃん:バーム・クーヘンとかカステラはどうかしら?

おばちゃん:あれはね、湿り気がないからのどにつっかえるんですよ。飲み物がすぐ手に取れないですからね。飴を持っていくと口がまずいときに重宝しますね。

お向かいのおばちゃんに、励ましだか何だかわからないことを言って励ました。
おばちゃんなんか「それがどうした」と思っている人に安心させてもらおうというと、こういうことになる。

5月の入院中に四人部屋に後から入ってきた「もと医療関係者」がいた。
本来コロナで見舞客がシャットアウトされているはずなのに、彼女にはどういうわけか見舞客がいて会話が全部聞こえたのだ。患者は当の病院に昔務めていたようで、見舞客も現在勤務中の人のようだ。

彼女は消化器系の手術でHCUに入ったのだという。
麻酔から覚めると隣のお婆ちゃん患者が血まみれで錯乱して叫んでいたり、別の老人患者が点滴のくだを引きちぎり隣の!ベッドの別の患者の上で暴れていたりした。全部で4人そんな錯乱患者を見たのだそうだ。

どういうことかというと、患者は手術の同意書にサインをしたのだが、何せ高齢だしちゃんと理解もしていたのか怪しく、その上田舎なんだから先生の言うことは絶対でお任せするしかないと不安を押し込めて内心はおびえて手術に臨んだのだろう。麻酔のさめかかるころにその恐怖心が噴出し錯乱した、ということらしい。

ははぁ!だから手術の同意書に「患者を拘束することがあります」って書いてあった。仕切られたカーテンの反対側で元医療関係者の話を聞いていた。なかなかためになる。


しかしなぁ?開腹・開胸手術なら全身麻酔で手術中はまったく意識がないし何をされたってわからないし。麻酔が覚めた後に痛みがやってくるのは嫌だが、それは手術が終わった証拠だし、生きている証拠でもある。正直、何が恐ろしいのか錯乱するほどの恐怖なのかはおばちゃんには理解できない。

こっそりここだけで告白するが、全身麻酔の術中〇というのは一番苦痛のない死に方かもしれない。痛みはゼロだしね。いくらお地蔵さんにお願いしてもぽっくりさんなんて宝くじに当たるより難しいかもしれないから。

大変難しい手術で成功はわかりません。覚悟しておいてください~~っていう手術があったとして、患者は表向きはチャレンジすると見せながら、内心密かに「シメタ、ハズレでも楽じゃん」って挑戦する患者がいないわけでもないだろう思ったりする。

術中〇は確かに怖ろし気なイメージがあったが、全身麻酔を経験した後は、はは~ん、こういう抜け道もあったのかと思ったりする。そんなのおばちゃんだけ?

リスクの高い手術に挑戦する日本の外科医はあまりいないかもしれないが。

生涯学習

生涯学習」という日本語を日本語テレビやメディアから知ったのは2000年前後だったかもしれない。

コミュニティ・カレッジのアダルト・スクールでQuickBookのコースをとろうか、ヨガのクラスをとろうかと迷っているとき、日本でも教養・趣味の分野だけじゃなく実務クラスも学校に戻って勉強できるようになったのか、それはよかっ!。と思っていた。

アメリカのコミュニティ・カレッジは卒業していなければクラスを取りに戻れた。クラスが一杯とか、専門コースが違う知識クラスはアダルトスクールに登録してとることもできた。レジデンスン(住人)になれば受講料が$10/ユニットで1学期200~300ドルで実務に必要な簿記やコンピュータークラスを学ぶことができる。

仕事に必要を感じた時に気楽に大学やアダルトスクールにもどって必要な知識を学ぶことができるアメリカの教育システムは本当に役に立ったしありがたかった。。

ナイトスクールは正規の授業が終わった6時だか7時から始まる。仕事が終わってから来るからだ。生徒は本当に雑多で、太った顎髭のおっさんから30代40代あるいは昼間を取り損ねた10代の現役か?もいた。

どう見てもリタイアしただろうという白髪のおじいちゃんが、30代そこそこの先生に向かって手を挙げて
[Hi, Miss. I have a question.]
[Yes, dear. Shoot]
とか会話を聞いていると、知識を学ぶということに年齢なんか関係ない。離婚していようが子供がいようが70歳だろうが学びたいものを学んでどこが悪い!と実感できる社会だった。

弾除けの銀行の窓口のおばさんなら、アカウンティングの次にビジネスを学べばもっといいポジションに移れるかもしれない。卒業して就職したら終わりじゃなくて、この職に合わないと思ったら学校に戻って別の知識を学んで転職をすればいい。

うちの女の子にはよく言った。
金髪の男の子を狙うより学校に戻れ。1か月のネイルスクールを終了しても一生食える技術じゃないから、学校に戻れって。
アメリカの教育制度はそんな人間をうけとめてくれるから。

帰国したらプログラミングのアダルトクラスをとってエクササイズにヨガをやってみようと思った。ヨガは何とかなりそうだった。町主催のサークルで。

ところが実務に通じる簿記とかコンピューターとか資格が取れる学科学習のクラスがない。この地方にある大学や短大は社会人に解放されていない。市立短大も県立大学もあるのに。

“大学に戻る“と言うと”聴講生“とかになっちゃうわけ?出願とか選考とか合格とか、全然アダルトスクールとかナイト・スクールと違うじゃない。

日本には気楽に学校に戻って必要学科を取得できるシステムがないんだ。超がっかりである。義政者に売りつけられたな~んちゃって生涯学習なんだ。

それでもプログラミングはあきらめきれず大手の○○デポとか市井のコンピューター教室を探して片っ端から電話を掛けた。
プログラミングですか?スクラッチとかなら。へっ、スクラッチって何?小学生用のアプリ?じゃあWordpressは?うちはそういうのはやってないので。

ない。やってない。できません。

検索“コンピューター・プログラミング”でたどり着いたページは職業訓練学校であった。ハローワークで職業訓練の給付金制度に通ると取ってくれるそうだ。
まぁ、なんというか還暦過ぎの婆サマが日本の青少年の進路を横取りしてどうする。はぁ、。

そうこうしているとコロナで外出や集会自体がままならなくなった。
婆サマの脳みそは錆びつきかかってるから、できれば早めにブラッシュアップしてコンピューターを学びなおしたいんだけど。

今日は雨で外に出られなかったからぼ~っと町内会報を眺めていたら、結構大きなコラムで「パソコンサークルのお知らせ」が掲載されていた。
「世の中携帯ばっかりです(そうなんだよ携帯教室はあった)がパソコンも必要なんで(そうだそうだ!)学びたい人があつまってサークルをやってます。入会はいつでもできます。-詳細メール」

おう!ここに学びたい人がいた!なぜかおばちゃんは感激して、メールのドメインを調べてみると地元の電気屋さんだった。

電気屋さんのウエブにはパソコンンサークルのことは何も記載されていない。それでメールで問い合わせをした。

早速ですが次の会に混ぜていただきたい。(問い合わせというより宣言だったか)
そうしたらば主催者からお返事がきて、現在高齢者が13人いるのできちんとパソコンを学びたいなら教室に行ったほうがいいですよ、と返事が返ってきた。

そんなに腰を引かないで。
どのみちこの辺のパソコン教室はいずれにせよおばちゃんが学びたいクラスはないのである。
とにかく、なにか知識を学びたいと思っている人に交じりたい。気が合えば、おばちゃんが教えるほうに回ってもいいし。
7月の第一木曜日だそうだ。行ってみようと思う。

日本のIT度

キィ~ となってしまった。
なんでそうなるの!いう社会の状況はどの国でもある、日本でキィ~っとなるのはアプリの出来とかアプリ環境と会社の低IT度のことが多い。

うちの電力会社を変えた。
当然銀行振替は終了するわけで、新電力会社から請求支払い通知が届いた。アメリカなら請求書に記載されている会社のURLをオンラインで打ち込んで、最初はまずアカウントを作成してログインし、マイアカウントから支払いの銀行口座のナンバーを打ち込めばいい。

ところが東京電力のはずなんだがエネジー何とか会社で住所が沼津になっていて、これはローカルの事業所の住所だな、会社のURLはどこにも書いてない。日本以外ほとんど普及していないQRコードしか載っていない。在米のころはQR呼び名も知らなかったよ。

QRコードだから携帯で読み込んで振替口座の作成という入り口から手続きを始めた。
お客様番号はユニークな唯一の識別番号なのに、住所も記入せねばならない。この住所で時々問題が起こるのである。いやな予感は当たって「そんなお客は存在しません」とエラーになる。電気を供給しているピンポイント「作業地点ナンバー」から本人確認できる方法はない。

本人確認が済まないうちは次に行かせてくれない。
別荘地の枝番やらを住所に入れて6回目にやっと本人確認ができた。次は振替銀行の設定。

年中システム障害で動かなくなるあの銀行である。
銀行を指定すると、当銀行のオンラインに飛ばされた。銀行のログインをして口座番号を指定すれば完了である。ところが振替設定完了ボタンを押すと、「この振り替えはお取り扱いできません」とエラーになる。
本人確認から3回やり直してエラーなので、この銀行はあきらめた。

また本人確認から始めて今度はおじちゃんの銀行を指定した。すると銀行のオンラインには飛ばされなかった。ということは東京電力さんは、提携の銀行との振替手続きは、それぞれの銀行によって違うということだ。うわ~、めんどくせぇ。

おじちゃんの地銀は本人確認のために西暦で8桁の数字を入れろと言ってくる。次は現在のオンラインの口座残高の下4ケタを数字で入力せよ、と指示してきた。

ここでおばちゃんはイヤ~な予感がした。
日本の銀行はトロイ。もう本当に愚鈍かというほどとろいシステムなので、出金や入金が瞬時に口座に反映しているとは限らない。おじちゃんは30分前にセブンでお金をおろしたのだ。むろん平日さ。

とりあえずおじちゃんの銀行にログインして、表示されている残高の下4桁を打ち込んでみた。この時点でエラーは出ない。本人確認が済んで口座番号の指定が済んで最後の「振り替え手続きを完了する」ボタンを押したら
「この口座振り替えはお取り扱いできません」とエラーが返ってきた。

おじちゃん!引き出しの後の明細は持ってる?
おじちゃん明細をポケットから取り出した。やっぱり?!
下4桁の数字はオンラインが古かった。出金を反映していない。30分もたつのに。自分のシステムが最新を反映できなくてとろいのに、最新残高なんか入れさせるなよ。本日何回目かのキィ~であった。

再度、本人確認からまた手続きを始めて最新の口座残高を打ち込んで、これでどうだ?!
「この口座振替はお取り扱いできません」

この野郎。理由がなんだかわからない。
おばちゃんは日本の時代錯誤なシステムを呪いながらまだあきらめない。QRコード/オンライン/振替手続きがだめなら、オンラインの電力会社のページにアカウントを新規登録してそこからアカウントメニューの支払い方法を変更すればいい。

東京電力はTEPCOでいいんだよね。TEPCOログインページには新規登録がなかった。そんな馬鹿な!いったい2022年の現代に顧客がアカウントの新規登録がないページを作るなんて、いったいどういう会社よ?――大電力会社だ!

探しても見つからないので、請求書に乗っているローカルの事業所に電話を掛けた。
おばちゃん:まず、オタク会社名を確認したい。東京電力エネジーパートナーだそうだ。

おばちゃん:口座振替にしたいのでQRコードからの手続きをやったのだけどできないんです。
おっさん:「紙の振替口座用紙をおくりましょうか?」おばちゃんIT弱者だと思われたようだ。

おばちゃん:ねぇ、紙で送れって昭和の時代?
QRコードからのオンライン手続きで、銀行からはねられるんだけど。オタクが銀行の仕様がわからないのは当たり前なんだけど、契約者の銀行口座じゃないとだめなの?

おっさん:-ー答えず。

おっさん:オンラインから手続きできますよ。
おばちゃん:だからオンラインのURLが請求書に載ってないから。
おっさん:QRコードを使ってください。
おばちゃん:そのQRコードの手続きで銀行からはねられるから、電力会社のURLを教えれ。
おっさん:東京エネジーパートナーで検索をかけてください。
おばちゃん:はっ?何言ってんの?
おっさん:その方が早いんで。

おばちゃん:日本語がつうじねぇな、おばちゃん検索。

おばちゃん:やっぱりTEPCOでいいんじゃん。TEPCO.CO.JP こんな簡単なURL、なんで請求書に書かないのさ。QRコードを読むより簡単じゃん。

おっさん:いや、それが難しい人もいるんで、外国人とか。
おばちゃん:日本に来る外国人は英語が読めるさ。
おっさん:―答えず。

おばちゃん:んでこのわかりにくいトップページのどこにアカウントの新規登録があるのさ。
おっさん:新規登録をしなくても口座振替の手続きができます。
既存のお客様の変更手続きを探してください。真ん中くらいにあります。

日本のウエブエージのデザイナーはセンスが悪すぎる。Google, Amazon Twitterを見てみろ。ページのメニューや設定は一目見て直感的に使えるようになってるじゃないか。

なんで、既存のお客様の変更がページの真ん中見出しにあるのさ。メニューから設定・アカウントにあるならまだしも。

おばちゃんは「既存のお客様の変更手続き」をクリックした。
そしたら、携帯でさんざん見た本人確認ページにとんだ。だめだこりゃ。

おばちゃん:ねぇ、これはQRページから飛ぶ奴とおんなじよ。無駄だわ。
紙の振替用紙を送って。
おっさん:すいませんね。手続き用紙を送ります

なんでだろうね。日本のウエブは世界で標準仕様となっているページ上部か左右のどちらかに「メニュー」を置かないのだろうか?何故用語を統一しないのだろうか?

昭和の原始時代の紙の振込用紙が生き残っているのは超驚きである。お客様番号はユニークで唯一の識別番号なのに、それだけで足りずに事業者番号だとか地点番号だとか口座入金のバーコードだとかの記載してる。バーコードの写真は何回撮っても「該当する口座がありません」って出てきたぞ。

古い大会社は紙で処理する事務業務が山ほど残っているに違いない。恐ろしく旧弊で図体がでかい死にぞこないのダイノサウルスみたいだ。フロッピーが残っている役所だとか銀行だとか。化石かよ。

日本のビジネスが無駄が多くて非効率的だといわれているのだが、内部にいるとわからないのだろうね。猫友とこないだおしゃべりをしたとき、彼女のバイトしている会計会社の業務に愚痴をこぼしていた。

給与計算の仕事も引き受けている。
月末に紙の印字したタイムカードが持ち込まれるのだそうだ。ええっ!2022年よ今。
タイムカードのログインログアウトの時間を計算していくのだそうだ。ここも昭和かよ。
さらにひっくり返えったのは、そのタイムカードの束を隣の同僚に渡して2重チェックするのだそうだ。
同じ仕事を二人の人間がするのか?馬鹿じゃないか?

おばちゃんがビジネスを立ち上げて、一番腹が立ったのはこのタイムカードの計算だった。最初はどういう勤務計算システムがいいかわからなかったので、紙を採用したら地獄だった。給与計算の中で勤務時間を1日ずつ計算するのが一番面倒くさくて時間がかかる。

自分の時間を有効に使おうと思ったら、紙のタイムカードなんかダメだ。
コンピューターのソフトとマウスのクリックインになら、〆の日にソフトでリポートを作成すればオーバータイムだろうが何だろうが5分で全従業員の勤務時間が出る。それをペイロールの会社にファックスするだけ。


コンピューターは計算間違いをしない。2重チェックも必要ない。人件費もかからない。同じ仕事を2度する?これが一番ばかげている。

日本の企業が非効率的で無駄が多いのは事実。
ここが歯がゆくてならない。次の世紀を生き延びるには古いシステムと人間を切り捨てないことには世界に追いついていけない。


NetFlixの収益が一時落ち込んだ時、思い切って能力の低い従業員を切った。それは3分の1に及んだという。結果は、できないやつの後始末をしなくてよくなった分働きやすく能率的になったんだって。

日本の終身雇用制は会社のお荷物を作るだけ。
日本の雇用法を改正すことから始めよう。派遣会社制度は、必要な時に必要な労働力を供給できない雇用法が生んだ吸血ヒルみたいなものだ。なくしたほうがいい。

*蛇足QRコード
QRコードは日本で開発された。
アメリカでは誰も使ってなかった。理由は必要ないから。
QRコードは紙からオンラインに移行する時だけ活躍する。URLを打ち込むのが面倒くさいと思った人が使う。宅急便が来たときは確かに便利

アメリカ人だってhttps://xxrrqqqq&&&$$####みたいな3行あるURLを打ちたいと思ってない。だから打ち込むURLのスラグはシンプルになっている。トップのページに/log-inとか付けたページを作っておけば済むこと。

一旦オンライン上に飛べばQRは必要ない。URLにリンクを張っておけばいいので。10行だろうが50行だろうがリンクで済む。それなのにそのリンク先のQRコードを生成して画像として張るなんて2度手間じゃん。生成するのが無駄。

スープ&サラダ

スープ&サラダの店が日本でもできないかなと思っている。
軽くていい。
食べ放題と言ってもサラダとスープなので油と肉ギトギトにならなくて消化もいい。少なくともこの地方にはないわ。

10Mくらいあるサラダバーにトスして混ぜちゃった定番のサラダが5~6種類。単品の野菜やトッピングをそろえてもらいたい。
定番はロメインとチーズとクルトンだけのシーザース・サラダ、コールスロー系サラダ。芋系サラダ、フルーツ入りサラダ。トッピングにチーズ、オリーブの実、豆類、オニオンやフルーツ。贅沢を言うならアーティチョークとヤシの若芽とか。

スープの定番はチキンヌードル、クラムチャウダー(マンハッタンとニューイングランド味を交互で)。ミネストローネとニョッキ入りやちょっとスパイシーなトマト味風で全5種類くらい。

パンはコーンブレッドをぜひお願いしたい。めっちゃ好きなんよ。
その他粉ものはスコーンとかマフィン、ピザとか一通り。パスタは正直どうでもいい。マカロニチーズもお好きな人はどうぞと。

飲み物はソーダ・ファウンテンでOK,ただし、ダイエット・コークは入れてほしいし、甘みがついていないアイスティーがあると混ぜられて重宝する。

まず、サラダバーの起点でディナーサイズの皿をとって(日本の皿は小さい)、シーザースサラダをドンと中央に盛る。パイナップルとレーズン入りのマヨ系コールスロー・サラダを脇に二口分乗せる。トッピングでエクストラのレーズンをパラパラかける。隣のポテトサラダは一口分で十分。

サラダをテーブルに置いて今度はスープカウンターへ。
カップの半分にニューイングランド風のクラムチャウダー、別カップにスパイシーなトマト味風のスープを同じく半カップ。

隣のカーボン系でコーンブレッドをひと切れとブルーベリーマフィンを一つ(あまり甘くしないでほしい)2オンスカップに入ったホイップバターを一つ。

スープとパンをもってテーブルに帰還。いただきますしてスープを一口いただく。
で、シーザースサラダを一口。日本のシーザース・ドレッシングはニンニクの風味が薄いとおもう。QPさんにはもう少しニンニクにパンチを利かせていただきたい。

ロメインレタスは肉厚なので、ニンニクとこれでもかと入っているチーズに負けない。レタスはサクサクと歯ざわりよく。アメリカのクルトンはでかくて味が濃いのでホントはあまり食べたくない。トングさばきがうまければ、あまりクルトンをお皿に掬わなくて済む。

サラダバーの中で補充する人は大まかでけち臭くないのがいい。サラダバーのボールの中身が少なくなればどさっと補充してください。
サブウエイでもアイスクリーム屋でもアメリカは力いっぱい盛ってくれるのでうれしい。

濃厚なチーズとニンニクに舌が疲れたら、口直しにコールスローを食べる。ピリ辛のトマトスープで食欲増進。まだホカホカと温かいコーンブレッドに、ホイップバターを付けてかぶりつく。コーンブレッドはほろほろと崩れやすいので要注意だ。


ホイップバターは軽くていい。バターの風味は残っているけどカロリー半分で後味がさっぱりしている。ああ、焼きたてのあったかいコーンブレッドはどこで食べられるのだろう?

肉がなくても7分目くらいおなかが一杯になる。
最後はデザートカウンターで、ソフトクリームマシンのバニラアイスをカップ一杯とカリカリするやつをトッピングしてフルーツを若干盛って腹十分目くらい。
食べ放題なのに食べ過ぎ罪悪感が少ないし、待たなくて好きなものを選べるお気楽さ。チェーン店でいいからだれか作ってくれないかしら?

手術後2ヵ月目

桔梗

2か月たった。
人間緊張は続かない。
おじちゃんはすっかり携帯でSMSなんか送らなくなってるし、まぁ一緒にいるからね。車の運転は私の役目になってる。

腹の傷が存在証明でチクチクするから思い出させられるが、重いものを持つ以外は普通に暮らしている。一応ステイタスはC患者治療中だ。
寝返りを打つと内蔵の圧迫感があるのは相変わらず。それ以外特に体調が変わるということもない。

ちょっと先のことを考えるときは病気のことを忘れている。病気名や闘病記の記事は敏感になったね。一通り読んでみる。闘病記の主が若いと可哀そうにと思い、宣告されて絶望で真っ暗になったなどと書かれていると、気の毒にと思う。

おばちゃんみたいに齢を食って修羅場を経験してくると食えない人間になってくるね。可愛くも可哀そうでもない。困ったもんだ。

お向かいの中野のおばちゃんは10年前に乳Cをやった。
この前おばちゃんが山に来た時にはお互い「C友」だねとおしゃべりをした。中野のおばちゃんが3か月ごとに、血液検査でCマーカーをチェックしているのは前から聞いていた。

先月のクリニックの血液検査でCマーカーの値が急に上がった。内視鏡検査をしたら、胃に上皮Cらしいものが見つかったそうだ。胸の手術をした病院に戻って再検査。どうやらまた手術になるらしい。

中野のおばちゃんはもう80歳だ。
年齢のせいでそれほど進行は早くないだろうし、上皮で切りやすい場所らしい。だから大丈夫よ。また出来てもwith cancerで生きましょう。抱えたままでも寿命まであるかもしれない。と私は言った。

中野のおばちゃんは7年NYに駐在だったので英語はわかるのである。今の世の中は今 With coronaだし。

中野のおばちゃんは、でも、全身麻酔だと聴力に影響が出るかもしれないんですって。おばちゃんは音大出で週一でコーラスの指導をしているのである。耳に障害が出るのは困るのである。

そんな弊害があるのを初めて聞いた。
この頃テレビの音が聞こえにくいなぁと感じているのだが、4月に立て続けに2回全身麻酔をやったせいなんだろうか?

もとから左耳が難聴なので聞こえないのは慣れてる。全身麻酔の影響なのかは分からない。ただの老化かもしれない。今更調べる気にも、調べてどうにかなることでもなし。
補聴器もAliExpressで何種類も買っているのだ、装着はしないが。

闘病記ー時系列

アイタタタ、タ

五臓五腑になる入院記

再入院のお知らせ

発覚

告知

闘痛記

日本のチーム医療・パッケージ治療

異色・入院雑記

娑婆に復帰

総武本線 内房まわり

ぼちぼち動いてます

術後2か月目

闘病記さまざま

ガンの光線力学療法

経過観察中 4か月目

がんのゲノム解析

・ドクターに聞いてみよう

ドクターに聞いてみよう・2

・経過観察6か月目

川島なお美の場合

術後7か月

ベンツ切開

アーチDIY

久々に山の天辺の猫友達からお誘いが来て、彼女のお家でおしゃべりをすることにした。3時間ばかりおしゃべりをして帰ってくると、おじちゃんは電動チェンソーを手にして満天星つつじの生垣は縦半分の幅になっていた。

そりゃ、確かにおばちゃんは言った。
この満天星つつじは元気になって庭側に張り出してきたね。根元のお花に日当たりが悪くなってきたし、この困ったちゃんのクレマティスが這いまわって剪定の手が届かないし、。
言った、確かに言った。

3時間の間に生け垣が半分になった。

んま~、そんでこのクレマティスはどうするわけ?
オベリスクを建てる隙間もないから。

そしたらアーチに絡ませるのはどうか?だって。クレマティスの専用アーチですか?それほどボリュウムがありますかね?

その答えをおじちゃんはOKと取って、次の日さっそく作業に取り掛かった。おばちゃんは梅雨の本格的な雨の前に、伸びすぎたつつじや植栽のトリミングをしようと思った。

おじちゃんが東の角につつじを3本ばかり植え替えた。
これはいいんだが、つつじのために引っこ抜いたエニシダ子株を何を思ったか通路に植えた。

エニシダは前後左右ぐるりと枝を張るから、通路に植えられると通れないばかりか、周囲1,5メートルは草取りに苦労するし日が当たらないから、下生えにお花が植えられなくなってしまう。
つまり、エニシダから庭の端までもうエニシダの領分。庭が1,5メーター四方少なくなったと同じことになるのに。

おじちゃんは何度言っても考えてくれない。
百日紅の隣にエニシダとヒュペリカムとエリカとチェリーセージを植え変えたのよ。よりにもよってみんな枝が横に張るものよ。時間がたって木が成長したらどうなるかつーうのを考えてないのよ。横に張った木の周りの草取りもできないじゃない。
増えすぎたシュウメイギクの子株を地面に植えてあったのに、陽があまり当たらなくなったので枯れてしまった。丈夫なシュウメイギクの株が枯れるなんて!

おじちゃんは草取りをしない。
畑の草も野菜のプランターの雑草も見えないみたい。庭の角っこや植栽が込み合いすぎたときにどうすると草取りができるかを考えずに適当に植えてしまう。
東の下ったところに柿を2本、リンゴを2本月桂樹を一本押し込めて植えて柿が大きくなったらどうするつもりなのだろう?

通路の真ん中に植えられたエニシダは機会があったら始末してやろうとチャンスをうかがっていたのである。おじちゃんはアーチに集中しているので、東の隅で草取りをしている風を装って、エニシダを抜いた。一度根を張ると抜くのが大変なのだ。

ついでに変態梅の枝も切った。
剪定ばさみの音で気づかれて、来年は花が咲かないからな。と恫喝するおじちゃん。
花が咲かないのはもともと。

この変態梅は陰毛のように枝がくねくね曲がりとんでもない方向に新芽が伸びる。見ているだけで枝が切りたくなる木。日当たりもいいこの場所になんで植えてしまったか。
花木を植えるにはつくづく考えてからのほうがいいと思う。年々大きくなる花木とおばちゃんは相性が悪い。

春は同じように来るように見えるが実はいつも違う。
今年は開花時期に雨が多くて、ウチだけじゃなくお隣もお向かいさんも梅の花付きが悪かった。その代わり今年はブルーベリーの出来がいいみたい。お向かいの婿殿はブルーベリーにせっせと鳥よけの網をかぶせた。

庭を一回り剪定と草取りをして蒸し暑い日だったから大汗をかいた。
切りがいいところで今日の作業は終了だ。お風呂に入ろうと思って、ふと、とんでもないことに気が付いてしまった。

困ったちゃんのクレマティスは冬咲である。ギンギンに冷えて寒い1月に咲く。下手すると雪が積もっているなかで咲いている。

おばちゃんたちは12月過ぎたら寒すぎてもう庭に出ない。出ても何もないから。
クレマティスはいつも忘れられている。

風呂の窓を開けると、アーチが真下に見えた。
ついでにおじちゃんがクレマティスを生垣からはがすときに茎がパキパキ折れたらしく、無残にも地面に枝と葉っぱが散っていた。絡んでいたクレマティスの枝をほぐして、無事アーチに誘引できたのは3分の2くらいかもしれない。

さあて、このおじちゃんお手製アーチというかラティースというか這って絡んだクレマティスの花は、誰が見るのだろう?

玄関先の寄せ植えと違って、お散歩のご近所さんからも見えない。
小さなベル型のクレマティスが格子の間からぶら下がって咲く?ふんなわけあるかい。藤の花とは違う。格子の材木の厚みは5センチほどあって、ベルの花は5センチもない。

通路に立って2メート頭上咲く小さな花は、たぶんおじちゃんとおばちゃんが直下から眺めてもよく見えないかもしれない。二人とも老眼だし。

いままでは生垣の上に咲いたから花が見えたんである。アーチを上から見下ろせるのは、唯一風呂場からだけ。真冬の零度近いふろ場でだれが窓を開けたいか。

この残念な発見はおじちゃんにまだ言ってない。

田舎の片隅で

隠れ家っていいな。
「ぽつんと一軒家」が人気なのも、人里から隠れて暮らす隠れ家みたいな雰囲気が好まれているのではないか。

おばちゃんは隠れ家が欲しかった。堤防に生い茂ったススキの枯葉の間にトンネルを作るとか、竹やぶに段ボールでツリーハウスを作るとか。わくわくするじゃない。人生一回りしてまた隠れ家を作ってみたくなったんだね、それが5年前。


理想は、座っていて必要なものはなんでも手が届くちっちゃい家。年を取って自分で掃除をすると思うと大きな家は手に余る。階段を上ったり下ったりするのが嫌いだから平屋。

家が小っちゃければ光熱費も少なくて済む。自分たちの身の始末だけで大変なので、お客さん用の寝具は一切置かない。そういえばうちは椅子がない。友達や親族が泊まる時には貸し蒲団を利用する。夫婦二人と猫が安心して暮らせるだけの家でいい。

畑は欲しかった。
田舎暮らしのテレビ番組を見ながら野菜くらいは自給自足してみたかった。
“ちょっとおじちゃん、ネギを抜いてきて?”、とか
間引いた大根で味噌汁を作るとかね。おじちゃんもおばちゃんもそれぞれの生家には畑もあったのだが、二人とも草取りさえしたことがなかった。

農業素人がいきなり土を耕して野菜の苗を植えたところでまともな収穫があるわけがない。野菜つくりはそれほどあまくなかった。最初の年はベランダにプランターを置いてトマトを植えたほうがましなくらいだった。

周りは自然だらけなので、おじちゃんの畑の赤かぶや大根の葉っぱに虫が押し寄せ穴だらけになる。ブロッコリーの葉っぱも葉脈だけになり、つぼみができるどころではない。虫に食われないように不織布で覆いをしても土が固ければ大根は育たない。

大根は下に伸びるのね、土壌が粘土質だとダメみたい。アスパラガスの根っこは畑の水はけが悪いので腐ってしまった。きゅうりの苗は少し育つと枯れてしまう。トマトはやたらと伸びる。

枝豆だけはバカ当たりした。2年目からは出来が悪いので、ビギナーズラックだったみたい。日当たりは悪くないけど、土がなんか違う。雨が多いのはどうしたらいいの?台風は手に余るわ。

おじちゃんはブックオフで野菜作りの本を買い、「趣味の園芸」を毎週録画して見るようになった。うちのトマトが丈ばかり伸びてあちこち這いまわるのは脇芽を取らないせいなのだった。
おじちゃんは“もったいない屋“で庭木もトマトの脇芽も一遍伸びたものは切りたがらない。切ったら可哀そうという人なので、大根の間引きをするのも嫌がった。

園芸本でもテレビの園芸王子もトマトの脇芽は取れ!というのでおじちゃんも学習して、やっとうちのトマトがまっすぐ立つようになった。園芸店に野菜の苗が出れば植え時なのだが、山は4度気温が低いのでしばらく待っていると苗が売り切れてしまう。

それはならじと買って植えると雨が降って気温が下がって枯れる。おじちゃんがリベンジで何度もきゅうりと茄子の苗を買って植えた。スーパーで茄子ときゅうりを買ったほうが安くて速かったかもしれない。

野菜が育てばふたりの暮らしにきゅうりの苗が4本だと、7月にはきゅうりだらけになってサラダで食べきれないのでぬか漬けにする。食べきれず古漬けになる。

2年前がそうだったので、きゅうりの苗は時期をずらして植えたらどう?と言ったところ去年は確かに時期をずらして苗を植えた!にも関わらず、実ができるのは全部同時期だった。何故だ?自然の不思議である。

5年たってだいぶ野菜が取れるようになった。白菜・キャベツは無理。これは難しいよ!
梅干しも作った。ヤギや鶏を飼ってみたいと思うのだがテレビ番組で見るより大きな障害がありそうだ。鶏を飼うときっとヘビが狙いに来る。きっと来る。
おばちゃんはこの動物だけは嫌いなので鶏はあきらめざる得ない。ベランダでチャボを飼いたいなと思うのに!

ヤギは草取りをしてくれるそうだが群れの動物なので、一頭飼いはさみしがって鳴くのだそうだ。ぽつんというほど1軒家ではないので近所迷惑になりそう。草刈り機代わりに活躍してもらうつもりでも、11月から3月初めまでは雑草はないじゃないか?冬の間は飼料を用意してあげないといけない。この間のようにおばちゃんが入院してしまうと、おじちゃん一人では大変になってしまう。生き物は猫と金魚以外に手を広げないほうが良いようだ。

理想は他からコントロールされない生活。
シティのレギュレーションを満たして、ランドロードの要求を満たして、お客のリクエストを満たして自宅のアソシエーションのルールを守って。とりあえずルールを守ればなんということもないのだが、相手が勝手にルールを変えてくる時があるのだ。おばちゃんは長い間戦って疲れていたようである。誰かからコントロールされない生活がしたい。

コロナで人交わりも制限されてきたので山の生活は静かである。おじちゃんとふたりの生活。雪が降った翌日はあまりにもシンとして世界が滅亡したのかと思った。

2年前に蒔いたお茶のタネからお茶の木が生えてきた!ので大事に育てて自家製お茶を飲んでみたい。死んだと思っていたイチジクは息を吹き返し今年一つだけ実をつけたので、あと10日くらいで食べられるかもしれない。
日本の田舎はあちこち森も深くて隠れ家にピッタリである。

梅雨の肌寒

6月も6日だというのに、というか、朝から雨で気温は15度しかない。土砂降りでおまけに風も出てきたからちっちゃな台風が来ているようである。

朝から寒いのでついに使用止めにしたはずのファンヒーターをつけた。まるで3月じゃないか。
せっかくカンパニュラとジキタリスが咲き乱れ、アカンサスはつぼみが大きくなって今週中に咲くはずの時に。よし、これから夏の庭に向けて手入れだぁ!というところで春に逆戻り。もうひと缶くらい灯油を買っておこうかと気弱になる。

おばちゃんはせっかちなので、冬のセーターもジャケットも寝具もとっくに衣替えをして、冬は押入れの奥底にしまってしまったのである。春夏服ではストーブなしで寒い。おじちゃんが嫌味に咳をする。
お前はいつも極端なのだよ。

毎年6月にやっておけばよかったと後悔するのは、夏と秋のお花の用意である。
5月は一年で一番花が咲きほこりお花でいっぱいになるのだが、8月まで咲き続けてくれる花はそんなにない。


ペチュニアやキンギョソウは花柄を切ったり切り戻したりできるが、ビオラやデルフィニュームはそろそろ終わりだ。7月に入って夏のお花の用意がないことに気が付いて慌てることになる。

7月8月の夏のお庭に花がなくなってしまうのよ。ガウラとエリゲロン以外に緑ばっかり。
夏秋のお花は5月終わりから6月に植えておかないと。

メインストリート

5年かかってそれをやっと理解したので、今年は朝顔とコリウスとコキアとホリホックの苗を植えて、コスモスとカスミソウとニチニチ草は種を蒔いた。種から育てるのは難しいね。一袋の花の種を蒔いて一株二株くらいしか育てられない。種用のポットを使って2三株づつ蒔くべきなのだろうが、おばちゃんは面倒くさいのが嫌いだ。
根性がある奴なら直播で育てよ!と思って地面にそのまま蒔く。成績悪し。根性がないんだわ種が。

今年新たな発見があった。増えに増えたうちの獰猛なイチゴは今年もやっぱりすっぱくて、収穫の数だけは多かった。植えた5年前からすると毎年酸っぱく味が野生に近くなるようだ。元の出自のとち乙女のふっくらした果肉の柔らかさ、甘みはどこに行ったのだ?
おじちゃんが朝ボールに収穫するのだがそのままではすっぱすぎてヨーグルトに入れる気にもなれない。

2,3日分収穫がたまったのでジャムにすることにした。
粒が小さいのであえて切らないでそのまま砂糖をかけ!水が出てきたところで炊いただけ。形がそのまま残ったジャム。
期待しないでトーストにのっけて食べたおばちゃん、思わずのぞけった。
人生で食べてきたイチゴジャムの中で一番おいしい!超びっくり。酸味がいい仕事をしている。甘いイチゴだと多分このおいしさにはならない。

しまったぁ!と思った。
何故といって、増えるば~っかりで年々まずくなるイチゴに腹が立って、おじちゃんにイチゴ棚を始末してって言っちゃった。おじちゃんは不承不承に棚を始末してしまった。


ただし、子株を20ばかりポットに確保していた。来年はどこに植えるつもりなのだろう。あのいちごジャムがもう一度食べられるなら、畑に植えてもいいけど。

満天星つつじとクレマチス

冬咲きのクレマチスが、、、元気いっぱい満天星の垣根に這っている。誰が植えたんだクレマチス?おばちゃんです。

去年、春咲のクレマチスも追加で植えたような気がする。おかげで満天星の剪定ができない。こんなはずではなかった~。

で、今日は我慢ができなくなってトリマーを取り出した。切ったろ。もう無理、つうとこまでやってみました。あとは来年の2月にクレマチスごと剪定するしかない?

毎年同じような花を植えるとはいえ毎年違った庭になるのが不思議。
今年はカンパニュラとジキタリスがセールになっていたら鬼のように買い込んで植えまくったから、ちょっと見ごたえのある庭になりそう。ガウラがまだ小さいのでガウラとカンパニュラの花の競演が見られないのが残念だわ。

関東では暑かったようだが、今日は26度で風があって過ごしやすかった。花殻と病葉を切る時が一番幸せ。もっと咲けよ。と思う。小さなお花が鈴なりに咲くのが可愛くて悶えてしまう。

お向かいの中野のおばちゃんによると、人間は自分にないものを求めるのだという。身長150センチに満たないような中野のおばちゃんは、大輪のゴージャスな花が好き。でっかい私は小倫が好き。小さな可憐な花に弱い。人間はないものを求めている。

真っ赤なアマリリスとボタンとガザニアは中野のおばちゃんのために植えた。お向かいのキッチンからちょうどうちのお庭のメインストリートが見えるから。ボタンが咲くのはたぶん来年だろうがたまには大輪もアクセントにいいかなと思って。

先週は中伊豆の園芸店に走らせている途中で、突然左目に黒い影がワラワラと表れた。
あっ、これはアカンやつ。アイ子ちゃんの知り合いが緊急手術になったやつか。慌てて町医者に電話を掛けたけど、もしも網膜なら町医者では手に負えないはず。

急遽行き先を変更して総合病院に走ったら眼科の予約は今日はいっぱいだという。残るは4月5月にご厄介になった国立病院か。行きたくないのである。4月5月にあそこに住んでいたから。できれば行きたくない。が、あそこしかないのでしぶしぶ病院に行く。

即、レーザー治療になる。
網膜に穴が開いているわけではないが、弱いところがあって眼底出血をしたという。レーザーで焼いてもらった。網膜剥離だったら手術入院だった。

3日前にいつもと同じ化粧水と乳液をつけて寝たら朝顔が突っ張っている。お昼にはぷつぷつがでてどうもかぶれらしい。

やっぱりこう来たか。
20年前に肝臓のガンマGTPが900を超えたときには、湿疹とアレルギーマーチに悩まされた。
今回は肝臓を3分の1切除されたので免疫と解毒作用が落ちてるんですね。あの時は、湿疹ができてからはハンドクリーム、リップ、シャンプーなどで次から次へとアレルギーを起こしてアメリカ製の化粧品は全滅。資生堂だけが使える状態になってほんとに困った。

アレルギー用のステロイドの塗り薬は塗って太陽に当たるとだめなので、バンダナで額と目から下を覆う。成田空港建設反対の左翼学生のようになってしまった。明日は野草の植え替えとサツキとツツジの選定をしたい。体にクダがついてなくて、自由にお庭に出られて幸せ。

目指せ宿根草のお庭

快晴ですわ。
フジ3本掛けの藤棚。もじゃもじゃなので、ついでに夏用の朝顔を4支柱の根元に植えたいと言ったら、おじちゃんの拒否権が発動された。

これ以上ツタを絡ませないで!、っってたかが朝顔やおまへんか?そんならフジも2本にすればよかったのに。どうしても成長したフジを切りたくないおじちゃん。

ここはロックガーデンでシレネの森だったのだ。3月にはまだシレネが黄色の枯れ枝だった時におじちゃんに毟られてユリを植えられそうになったさ。

おじちゃんは花が咲いてないと宿根草も雑草も区別がつかない。宿根ガザニアもブルーデイジーもフランネルフラワーもみんな掘られて捨てられた。


花?無いよ。腐ってたよ。
嘘つけ。根っこがあったろ。
ないよ。みんな腐ってたよ。
いつも同じ言い訳をする。

今年はジキタリスとカンパニュラを植えまくったので、理想のお庭に一歩近づいた?
家のお庭に毎年生えて咲いてくれるお花がうちの子

うちの子:水仙、桔梗、竜胆、アイリス、都忘れ、ガウラ、ダーラ、ホトトギス、チェリーセージ、シレネ、ネペタ、ヒューケラ、カンパニュラ、ジキタリス、ヒナ草、セージ、サルビア、ペンステモン、アカンサス、ボタン、クレマチス、リナリア、ネメシア、 球根類。

何故か木に咲くお花は興味がなくて、勝手に大きくなってコントロールが効かせにくいし。毎年萌出てきて毎年けなげに咲くお花が愛しい。うちの子。

もっとも、うちの子だけを当てにしていると庭がスカスカになるので、シーズンごとの一年草を植える。ビオラにキンギョソウ、ネモフィラ、デルフィニウム。

こっちは客演者
お金を払ってシーズンを盛り上げてくれる子。
毎年毎年植えて消えてしまうシーズン花にむなしいなって気がしないでもない。植えたのに、冬が越せないなんて、この根性なし。
マイナス5度くらい耐えたらんかい!とニチニチ草に言っても本人の能力以上のことなんで。たまにこぼれダネで翌年生えてくるとうちの子。えらい!

セールで宿根草を買わねばならぬ。できるだけうちの子を増やしたい。
去年うちの子になったアカンサス。見よこの威を払うどうどうたる容姿。
メインストリートに植えたった。ガウラの小道の行き止まりに華麗な花を咲かせるのだ。どや?

チェリーセージの花の可愛らしさにおばちゃんはあっちこっちに植えただ。
トリミングした枝が挿し木で付くのを発見してから、庭のぐるりをチェリーセージで取り囲む計画を発動したのだが、3年目にチェリーセージは横に枝を張ってきて込み合ったところに植えると大変邪魔!というのが分かったのだが、そのころはおじちゃんが面白がってやたら挿し木をして回って、エニシダやエリカのそばにも挿し木をするという迷惑を発揮してくれている。

ああ、カンパニュラとジキタリスとガウラがぎっしりと咲き誇るおばちゃんの庭はいつ完成する?

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