海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。

出た日が命日

おばちゃんは何がつらくて悲しいかというと、うちの猫の命日が小室圭の合格発表の日になってしまったことだ。

ただいま~とお買い物から帰ってきて、天は玄関内の内ゲートで待っていた。
天ちゃん、お出迎えありがとう。天は身をひるがえしてリビングに飛んでいった。おじちゃんとおばちゃんは買い物を冷蔵庫にしまって人間用のお弁当をあっため、おじちゃんが猫缶を開けて天と紫音を呼んだ。
紫苑は食べ始めたのに天が来ない。

おじちゃんはお茶碗を持ったまま天を呼んで、洗面所を開けたりトイレを開けたり。おかしいなぁ、コタツにいる?って。おばちゃんがコタツ布団をめくっても天はいない。
クローゼットに閉じこめられていない?ジャケットをしまう一瞬にクローゼットに入り込むことがあるから。
おじちゃんはベッドルームに探しに行き、食べるばかりになったお弁当を前にしておばちゃんも立ち上がりベッドルームに行った。

天、どうしたんだお前!
おじちゃんがぐったりした天を抱えてゆすった。天はぽっかり目を明いて口が半開きだった。
息してる?人工呼吸!心臓マッサージ。
心臓はどこだ?
胸でしょ?
One Thousand, Two Thousand, Three Thousand, Breathe って3回目で人工呼吸!
動物病院に電話をして連れてきてくれというのでおじちゃんが天を抱き15分で動物病院についた。獣医さんはすぐ救命処置に入ってくれたが天の鼓動は戻らなかった。

うちに来た時からウイルス性の風邪をひいていてアメショーで耳道が狭かった。耳からの細菌感染症を繰り返し一度は死にかけたので耳道切開の手術をした。心臓も普通より肥大していますと言われていて、ああ、この子の寿命は短いだろうな、とおばちゃんの悪い予感は当たって、天は2歳4か月で逝ってしまった。

紫苑もおじちゃんたちも茫然である。
さっきまで飛び回っていたのに。目を離した十分で逝ってしまうなんて。
おじちゃんはリビングで一晩天を横に添い寝してお別れをして、紫苑は何度も天のそばにやってきて匂いを嗅ぐ。次の日、天はあっという間に骨になってしまった。

なんでまた、NYBEの発表が次の日なんだ。
おばちゃんはNYBE Resultサイトのチェックしながら泣いていたわけよ。紫苑も天を探しながら鳴くわけよ。
Twitterから合格の情報が先に入ってきておばちゃんはページの更新をして合格の速報をした。

ちくしょう。
天の命日が小室圭が合格発表の日になっちゃたじゃねぇか。どうしてくれるんだ。

専業主婦の年収を換算すると1314万円

時々、コストも経費の観念も欠如している人間が湧く。
コンタクト・レンズの「原価」が一枚「5円」ということを耳に挟んで、たった原価5円の製品に数百倍もの金額を払わされてる、と憤慨するアホウ。
じゃあ、おばちゃんが5円あげるからコンタクトを一枚作ってみ?

莫大な開発費と精密工場の建築費、生産コストに輸送コスト、医師の検眼費用とクリニックなどがあって、初めて原価5円のコンタクト・レンズが消費者に手に入る。

さらに市場原理の観念も抜けている人が、時々ネットに沸いて炎上する。
瀬戸麻希という人はどういう人なのだろう?Amazonブランド登録専門とアカウントのタイトル名があるが?就労している社会人であることには間違いない。専業主婦は黒いスーツは着ないから。

その彼女が書くには
専業主婦の家事育児料金が時給1500円として24時間勤務 休日ゼロで1年365日を休みなしで働くと年収1341万円に換算できるそうだ。

そういう職業が成立するかどうか、考えてみなはれ。
求人広告で家政婦の月給を調べてみればよい。


アホ:いやいや、持ち場の家庭は夜勤もある24時間の仕事ですから、求人広告は月給でしか収入がないのはおかしいですよ。
だったら、24時間勤務の家政婦承ります。1500円時給24時間年収1341万円で雇ってください。と広告を出してみればよい。誰が雇ってくれるのか?職業として成立しない。市場で成立しない職業の年収を言い立てて、あんた頭は大丈夫か?

むろん瀬戸麻希さんは職業=24時間専業主婦が成立するとは思っているわけではないに違いない。なにか、専業主婦におもねって売り込みのターゲットにでも持ち上げるつもりで滑ったののだろ。

さらに経費だ。
おばちゃんは仕事で清掃サービスと契約していたが、彼らは自前の掃除道具と洗剤を持参して仕事をする。
専業主婦が職業であるなら主婦の職場は家、食費、衣料費、衛生費などの生活費などの必要経費と社会保障費、所得税、住民税、健康保険料は自腹で払ってくれ。

自分の職に必要な経費も雇い主のまる抱え、寝ている間も時給をはらえと。そんな従業員を雇う雇用主だどこにいる?
いるとしたらあなた(専業主婦)の夫だけだろう。あなたの夫は職業=主婦業をさせるために雇ったわけではく、愛があったので結婚したのだろう。

愛に時給を要求するのはやめれ!
愛に時給を請求していいのは夜の嬢だけかもしれない。
アホ:いいえ、そっちは請求に入ってません。
そんなら別会計か?

あなたの親はあなたが生んで嫁に出すまで(25歳としようか)親業を24時間体制で行いあなたを育てた。それから親の扶養から抜けて夫の扶養に入った。
1500円X24時間X365日X25年間=3億3525万円だ。父と母二人なので合計6億7050万円となる。食費、教育費、医療費、住居費などは一切含まれていない、最低限の両親の時給だけだ。

自分の夫や子供への家事育児を時給で計算するなら、あなたは自分の親の愛の時給も払うべきかもしれない。
それから自分の子供へも養育費を提示するか?

自分の時間をクライアントにそっくり請求する職業はおばちゃんが知っている限り一つある。
アメリカの弁護士だ。1案件いくらではなくて、時給請求の弁護士。
自分の時間をクライアントの問題解決のために○○時間使ってついでに朝ご飯のドーナツとランチ代まで請求書に載っている。砂時計を持っているのは本当だからな。

自分の時間と働きに報酬が欲しければ弁護士になったらどうだ?
時給ミニマム100ドルで、裁判所に出廷なら最低600ドル時給からだ。専業主婦よりずっと高い。インフレだから今はもっと上がっているだろう。
好かれるかって?んなわけない。

専業主婦が本当に言いたいことは、自分の働きが褒められることも少なければ認められることも少ないステイタスだ、と。自分の年収を換算するより夫と向き合え。
自分の労働と奉仕を家庭できちんと評価して受け止めてくれない夫だったら、さっさと家を出て離婚するか弁護士になろう

シウマイ弁当

おばちゃんは学校が横浜だったのでシウマイ弁当は1個260円だったころから愛好家だ。何せサークルの野外活動はランチがシウマイ弁当だったので青春の味なのだった。

横浜市内の大きな駅なら大抵シウマイ弁当は買えたのだが、アメリカには崎陽軒がなかった。当たり前だ。
シャウエッセンは現地のソーセージで埋め合わせがついたが、シウマイ弁当は口にするのが不可能だった。グリーンカードが取れた年に一時帰国して弁当はしっかり食べたが、持ち帰りは無理なので真空パックのシウマイだけをお土産に帰った。それから日本へ永住帰国するまで幻の味覚だった。

静岡と神奈川は隣り合っているが、シウマイ弁当が買えるのは東名上り 海老名サービスエリアだった。なんで上りなの?これから横浜方面上りに向かう人にまだお土産は必要ないでしょう?
横浜を離れる人にさあどうぞと下り海老名で売るべきものではないか?メロンパンなんかどうでもいいんだ。

東名で何度も煮え湯を飲まされて、この間シウマイ弁当を買える場所で検索をしたら足柄SEが出てきた。なんだ海老名より近いじゃない。
でも、伊豆から出撃して足柄でシウマイ弁当を買ってトンボ帰りするのは60歳過ぎてあまりにも人聞きがわるい。アホと違うか。もうちょっと別な方面でついでに弁当を買った体で大人の体面を保ちたい。

おお、小田原駅にあるではないか。高速料金を払わなくてもいい。
そうだ!小田原駅に行こう!

9時過ぎに家を車を出して、10時半には小田原駅の崎陽軒についた。
本日は、弁当の入荷が遅れておりまして12時半に到着予定でございます。
あら~!それじゃその時間に戻ってきます。


おじちゃんとおばちゃんは小田原の駅前で、伊豆より都会だねぇ。人が多くなったねぇ。とぶらついていたが、しかし、不安に駆られた。崎陽軒には行列ができる。以前静岡駅の弁当売り場でおばちゃんの前の人でシウマイ弁当が売り切れて悔しい思いをした。
行列が長くてもし買いそびれたらどうしよう?弁当の予約はできるかしらと、また構内に引き返して弁当の予約をした。

さらに駅をぶらついてパンを買ったり金目鯛の開きを買ったり(沼津港より安いじゃん)忘れずに竹輪とかまぼこも購入して、12時半に崎陽軒に戻った。首尾よく買えてルンルン。

また海沿いの国道をトコトコと走り、真鶴を超えて熱海の峠を越えて無事家に着いた。2時だった。


お茶を入れてウキウキと黄色い弁当のヒモを解き蓋を取った。
おばちゃんは家の女王さまであるから、おばちゃんのポジションはコタツのそばのビーズクッションである。人間をだめにするソファにどっかりとめり込んで、シウマイ弁当を召し上がろうと思った。

箸袋を破いて右手に箸を持ち左手で弁当本体を持ち上げようとしたら左手首がへたった。
ノリ佃煮を除くおかずが全部クッションとコタツ布団にこぼれた。
ああ!おばちゃんのシウマイ弁当が!

ご存じのようにシウマイ弁当のご飯は若干のもち米が混ぜられていてモチモチする。ご飯はしっかり弁当箱にへばりついて落下した米粒は一つもなかった。きっと弁当箱を逆さにしても落ちないだろう。
しばらくご飯とこぼれたおかずを眺めて、おばちゃんは箸でまずぶりの照り焼きを拾った。次は黄色い卵焼きだ。細かく散っているのはタケノコの煮つけだ。箸でつまんで弁当箱にもどす。汁気がなくてよかった。

やたらタケノコが多い。唐揚げはどうした?大事な唐揚げは1っ個しかないのに。
シウマイは?5個のシウマイの安否は?
シウマイは無事全部回収した。カマボコは白いのでよく目だった。回収する。大事なデザートのアンズはどこだ。私の大好きなアンズ?

今日のアンズはあまりにも小さくタケノコの大きさとほとんど変わらなかったので、タケノコにまじってすでに回収が済んでいた。
よく見ると、たった一つのから揚げも今日は極小でやはり回収済であった。

無事おかずがそろったのでおばちゃんは食べ始めた。
コロナのせいで3年ぶりくらいだ。
今日のぶりは少ししょっぱい。タケノコがいやに多いぞ。おじちゃんがタケノコの煮物はいつもより甘いなと言う。
シコシコとするシウマイはおいしくいただいて、極小だったアンズは甘酸っぱくて以外にも大変うまかった。デザートが上出来だったのでおばちゃんは満足。900円だ。

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ど~うでもいい話だが、
小田原駅の新幹線ホームの音楽は「お猿の駕籠屋」だ。
え~っさ、え~っさ、えさほいさっさ。
お猿の駕籠屋だ ほいさっさ。
小田原ちょうちんぶらさげて
ほら、やっとこ どっこい ほいさっさ。

小説・Kちゃん

登場人物は現世で息をしているいかなる人類とも全く関係しておりません。架空の駄文です。

K世「ねぇ、Kちゃん。明日ママはお昼からお休みだから二人でランチしましょうか?」
K「いいね、ママ」
K世「会社に近いから恵比寿駅で待ち合わせしましょう?」
K「うん」

恵比寿のレストランで
K世「Kちゃん、何がいい?」
K「う~ん、これは何かな、なま、なまショウ?なまが焼き? てん、てんなんだろう?」
K世「あら、Kちゃんどうしたの?」
K「これなんて読むの?なまがやき?」
K世「あら、いやだKちゃん、ショウガ焼きじゃない。それは天婦羅」
K「これをショウガ焼きって読むの?変なの。」
K世「変って、Kちゃん、、」
K「だって、ママ、僕小学校までしか日本語を習ってないじゃん。知るわけないじゃん。」
K世「そうね、Kちゃんは英語でお勉強したんですもんね。
あれ、でも恵比寿って読めるのよね。日本で生活しているから漢字は自然と覚えるのね。Kちゃんはやっぱり頭がいいから。」

K「ママ、駅名はみんなアルファベットが書いてあるんだよ。これからは英語の世の中だから、日本語なんか読めなくていいんだ。日本語なんか読めなくてもアナウンサーがいるじゃないか。」

K世「そうよね、Kちゃんは英語ができるんだから日本語なんか読めなくてもいいのよね。あら、でも日本の大学はどうしたらいいのかしら?やっぱり、入学試験は日本語で書いてあるのよね?Kちゃん、日本語が読めなければ日本の大学はどうしたらいいの?」
K「ママ、大丈夫だよ。帰国子女枠で入ればいいのさ。俺って頭いいだろう?」
K世「まあ、Kちゃん。そのとおりよね。頭いいわね。」

K世、Kちゃんが帰国子女~♡ 帰国子女の単語にうっとり。
「じゃあ帰国子女枠を狙いましょう!」 

K君、ICU教養学部に帰国子女枠で首尾よく入学
K「あ~、かったりい。日本の大学ってかったりいわ。漢字ばっかりじゃん。漢字って画ばっかりあって書くのが面倒くさいし、読み方がたくさんあるし。こんなん書いてられっかよ。英語なんか26文字しかねえのに。
そういえば、あいつがおんなじクラスを取ってたからレポートを写させてもらおう。俺ってやっぱり天才!」

教養学部だし、教養があればいいんじゃん。おれ英語読めるしさ。日本の大学、ちょろいし。ほ~れ、出席してレポートを出してれば卒業ができるから、教養学部だし。

日本語が読めなくて教養学部卒業でも、M子と付き合ってれば就職はバッチシ。
ちゃ~んと三菱UFJが用意されてんじゃん。ほら俺ってビッグだから。

三菱UFJ
K:やっべ、法人営業部だって。俺、何をしゃべればいいの?
営業用の資料を読み込まないといけないじゃん。
あちゃ、なんじゃこれ。漢字だらけじゃん。
辞書を引くのがかったるい。辞書を引いても経済用語ってさっぱりわからんわ。和英で引いたらいいんか?俺は英語ができるんだ、英語で言えよ。英語で!

Kの教育係
あ~K君、これはA社の去年の財務表だから読んどいて。
K「ざい・む表? かな。かす?かり?なんだこれ?」辞書、辞書!
たい、たいしゃく?なんで“たい”って読むんだ?たい・しゃく・たい・しょう・ひょう? 
舌が回らねえな。なんだよこのじゅげむみたいな日本語は!英語で言えや。和英辞書。Financial Statement の一つでBalance Sheetsだと。Balance Sheetsか、よく聞くじゃん。
で、なんて意味?

つぎ行こ!
そん・えき・けいさんしょ、お~読めた。簡単じゃん。
税引前当期純利益=経常利益+特別利益-特別損失
あ~、目がちかちかしてきた。漢字ばっかりだから。俺はやっぱり普通の日本人より英語ができるからこういうものがあってないんだ。Profit & Loss Statementほらな。英語なら簡単だろう!Depreciationってなんだろう?

Kの教育係:
センパ~イ、あいつは一体何なんですか?教えてもわかってるのかわかってないのかさっぱりわかりません。あいついったいどこの大学を卒業したんすか?
上司:あ~、K君か?ICUの教養学部だ。
教育係:ICU? 教養学部? ICUの教養学部がこんな銀行でなにしてんすか?
上司:知らん。俺に聞かんでくれ。上から押し付けられた案件だから。K君には触らんでいい。

2年後 三菱UFJ法人事業部
部長:K君は今月付でやめることになった。部長以下、バンザ~イ

奥村総合法律事務所
所長「本日からパラリーガルとして働いてもらうことになったK君だ。
英語が堪能で優秀な人なので、よろしく指導してやってくれ。」

K「よろしくお願いします。」
先輩パラリーガル「こちらが資料部で民法、刑法、商法と法律別に分かれています。弁護士の先生方が必要な資料ですのでリクエストがあったら揃えて渡してください。こちらは契約書や訴状のテンプレートです」

K「・・・・」
げんこくだっけ?そ・に・ん?そにんって読むの?どっちがPlaintiff?
またかよ。わけのわかんない漢字を使いやがって。

K、デスクに転がっている六法辞典を手に取る。
えっ?ひらがなが載ってないじゃん。漢字だらけじゃん。アリンコみたいな黒いのがみっちりつまってんじゃん。これ、中国語だろ。日本語で書けよ。
あ~、頭いてぇ。目が滑る。

俺は本来パラリーガルじゃなくてあっちにスーツを着て仕事をしている弁護士がふさわしいから。所長も彼女の親も俺があっち側になるべくおぜん立てしてるから、こんな仕事は俺の仕事じゃないんで、いずれは弁護士!
やっぱ~俺って天才だよな。今日はM子と待ち合わせ!

お待た~。夜学さぼっちゃった。ほら、M子だって喜んでるし。一橋のビジネスローを取ったら、ニューヨークで弁護士になることになってるから、楽勝。学校はかたちをつければいいのさ。

弁護士「K君、この間の資料が間違っていたから。」
K「あ~、はいはい、さーせん」
俺はゆくゆく国際弁護士や。お前ができない英語ができるからイエ~イ。ニューヨークに行ったら本気を出す。

F大学LLMコース
M子のとうちゃん差し回しのニューヨークの現役弁護士たちが俺に付きっ切りで教えてくれるんだぜ。やっぱ、俺ってビッグだろう!M子愛してるよ。

なんか、アジアンが学校をうろうろしてんな。メディアかもしんね。俺クラスで質問しちゃお。目立っちゃう。ほ~ら、俺流ちょうな英語をしゃべってんだろう?日本人は英語をしゃべるだけで弱いからな。

6月:やった、卒業した。おっしゃ~弁護士試験受けたったった!
あんま、わかんなかったけど、なんとかなるっしょ。やることはやったかんな。そろそろキメないと。M子愛してるよ。

10月一時帰国
なんかウルサイおじさんがいっぱいいるから役所にキメたほうがいいな。
「Kです。はい、手ごたえがありました。」ーーほう、さすがですね。安心しました。

ほ~らな、。ちょろいぜ。あと2日後に試験発表だけど、これだけキメればいいよね。あとは結婚!けっこん!

今日は本番。
10月26日
私はM子さんを愛しております。
いぇ~い。俺ってかっこいい?決まった?

私はM子さんを愛しております。
Kすごろく、あがり!

背景を追加 ———————————————————————-
実をいうと、おばちゃんはもう日本語が書けない。
キーボードがあれば日本語の文章は打てるが、紙とペンではもう日本語の文字が書けない。手が動かないからだ。帰国してから自分の名前と住所は書く練習した。

日本語で文字を書くという習慣がなくなって何十年も経つと、手が動きを忘れてしまう。
漢字などと高度な知識の問題ではない。ひらがなが危ない。
特に「な」「の」「ぬ」「ね」の文字はどっちの端がくるっと回るのか怪しくなってしまうのだ。
「じゃが芋」と日本語で手が戸惑うよりpotatoと書いたほうが早い。

それはアメリカで暮らしていた周りの日本人もみな同じだった。
メールに難しい漢字を使わないでください、わかんないですからとか。
同じ漢字圏出身の台湾人のサマンサやジョイスでもやはり数年で中国語が書けなくなった。書かないでいるとさらに文字を忘れて書けなくなってしまう。

使う習慣のない能力は数十年といわずに、数年で廃絶してしまうのだ。言語として英語の能力がものをいうアメリカ社会であったから、日本人が日本語を書けなくなってもなにも生活に問題はなかったのであるが、。

最初にK君の学歴と経歴を見たときに、それは行き当たりばったりで彼は一体何を目標に教育を受けたのかさっぱりわからなかった。
彼の教育は英語圏で英語をもとに生きていく為にはまるで中途半端。
日本社会で日本人として生きていくには壊滅的。

いったい誰がこんな教育をしたのか、まるでめちゃくちゃだ。

アメリカに暮らしている間に、日本人が様々な年齢の自分の子供を連れて移住してくるのを見た。小学生の子供を連れて移住する人。中学生を連れて移住する人。大学から移住した留学生。アメリカで子供を産み育てるひと。それらの様々な年齢の子供に現地で日本語教育を施したかどうか、親がそれを手伝ったかどうか。

子供の年齢や母国語の教育課程を観察すると言語教育の完成度によって、その後の外国語(この場合は日本語)能力に大きな違いがあるのがわかる。

また母国語が母国語として根付いていない年齢で言語圏が変わると、どちらの言語でも「本」を楽しんで読む習慣がない子供が多くなる気がする。どちらの言語でも文章を書く能力が低い。聞いてペラペラとしゃべることはできるのだが。
うちの子はおしゃべりばっかりで、という知り合いのお嬢さんは聞いていれば確かに日本語のおしゃべりである。だが、漢字熟語や日本語の素養がわかる単語は出てこない。

日本でインターナショナルスクールに子供を入れる親は卒業後に母国に連れて帰るか、母国で大学教育を想定していると思う。

ところが自分の「あこがれ」だけで、日本人のKをインターナショナルスクールに入れてしまった。母国語である日本語の教育は家庭でどれだけサポートされたのだろう?
K君の英語の優勝論文を読んで高校生の作文と評されるのも彼のちぐはぐな教育の結果ではないだろうか。多分どちらの言語でも彼は高度な論理を文章として展開することができないのかもしれない。

母国で生活するにもかかわらず母国語の教育をしないという言語教育はとんでもなくいびつでると同時に母国に適応できない人間を作り出す最短の道かもしれない。

日本の年金制度・ナンバーカード政策

言いたいことはいっぱいある。

記事1)国民年金を厚生年金で穴埋め 岸田政権が進める「令和の年金大改悪」の姑息なトリック
https://news.yahoo.co.jp/articles/48adcea63945e3ebef45ceadfc936c9075e85a9d
記事1の国民年金基金が足りないから、サラリーマンが天引きで取った厚生年金基金から資金をかすめ取って国民年金に充填しようという案。

この穴埋め計画が最初に発表されたのは、去年の2021年9月で厚生労働大臣の田村憲久による2024年の年金制度改正案だ。年金制度はただでもややこしいので実際のディテールは記事を読んだほうがいい。
実際影響を受けて損をするのは1790万円以上の高額所得者層だけだというが、厚生年金をかすめ取られるサラリーマン層が全く影響を受けないわけがない。ちょっと資金を減らすけどあなたのは減らないって。嘘つけ。

ひどい。
政府/官僚の発表は数字を重ねて一般によくわからないように巧妙に書かれているから実際施行されればどうなるか分かったものではない。
年金は物価の上昇に合わせてスライドするという制度があり(アメリカのSS年金も同制度がある。今年はすでに平均5.4%引き上げられたとSS年金記事を読んだ)日本の年金も今年の物価指数なら引き上げられるところが、反対に引き下げられている。

嘘ではない。
コロナで経済が停滞し一時の奇跡のようなデフレ状況の去年を、しめたとばかりにデフレ認定して、おじちゃんの基礎年金は引き下げられた。それから日本の物価はインフレ一方だが政府は知らん顔だ。

とことん下種なやり口だと思う。
正しく物価にスライドして年金を上げたアメリカと火事場泥棒のように下げた日本

記事2少子化対策で「年金生活者が出産一時金の財源負担」の方針 専門家から「やっていることが無茶苦茶」の指摘
https://news.yahoo.co.jp/articles/2283876b7c41a340cf6cb8b47db8c67bd95a9e2b?page=2

75歳以上が払う後期高齢者医療制度の保険料を上げて、それを出産時に健康保険から支払われる出産育児一時金の増額に充てようという魂胆。

これから生まれる子供は日本の未来には違いない。産めば一時金がもらえるから子供が増えるだろうという浅はかな目論見。
あほと違うか

政府のマイナポイントといい、出産一時金といい金さえぶら下げれば人が飛びつくと思っている。
子供が生まれなくなったのは、出産年齢の母人口の絶対数が少ないため。子供を産みたいという社会環境でないから。給料が低い。労働時間が長い。子供の保育料が高い。休みが取れない。そんな社会環境に生んで育てたい気にならない。将来に希望がない。


一時金がたとえ100万に増えたところで、一人の子供に教育を受けさせ成人になるまでの費用が少なくて2000万かかるところに、100万だけくれて生んで育てろという。
お前がやれよ

どうして日本では暴動が起きないのだろう?
自分の稼いだ金がかすめ取られていく時にSNSや掲示板では不満を漏らすのに、実際は羊のように無抵抗だ。

社会保障費と税金を払うときに源泉徴収とか年末調整とかで全く人任せにしているから国に自分の金を奪収されていることに無感覚になるのではないか。
年末調整なんかやめちまえ。確定申告で控除を入れまくって税金を取り返そう。

記事3)保険証廃止でマイナンバーカード事実上義務化へ 利便性上がらずリスク拡大の強引な方針に「史上最低の総理」

https://news.yahoo.co.jp/articles/ff30aa65c6ee72e11d1c3700da6705c8c5864eb3

マイナンバーカードに2万ポイントのニンジンをぶら下げても普及率が半分を超えないので、とうとう紙の保険証を廃止して事実上のマイナンバーカードを保険証として普及させようという魂胆である。
そんなことしかできませんか?

社会保障ナンバー(SSナンバー)がないと社会生活ができない米国から帰ってきた身としては、ナンバーを持ちたくない気持ちはわからない。隠し口座がそんなにあるのか。うらやましいのぅ。


SSナンバーを持っていなければ銀行口座も作れなければクレジットカードも取れない。税金を払う、年金を受ける。教育を受ける、医療保険に加入することもできない。
SSナンバーで医療ヒストリーや犯罪歴、破産歴などファイナンシャルレコードもすべて残る。
その条件は住民すべて平等なので、金持ちも貧乏人もズルができない。公平な社会制度の基本だと思う。

ナンバーカード強制保険証移行が実現すると、今一番喜ぶのは生命保険会社、医療保険会社などの保険会社だと思う。
個人情報が一本化されれば確実に保険金詐欺の防止に役立つからだ。

例えば、アメリカなら生命保険に加入するときに既往症などを隠すのは難しいが、日本の現金を払う医療機関ならSSナンバーで病歴を追っかけるのは難しい。つまりズルができる。

国民全員ズルができない社会のほうがフェアで住みやすい。
なんでもカンでも個人情報として隠して、陰でズルをしようとすればできる社会より、自分のナンバーですべて情報が一本化して、信用情報を上げるも下げるも本人の努力次第という社会のほうがクリアで風通しがよさそうよ。


なぜ国民偕加入のための法による義務化をしないのか?
政府機関では個人情報が洩れる危険があると日本人は言うのだが、SSナンバーを知られて一番危険なのはID Theftなりすましで、日本にはナンバーのほかに更に住民票や印鑑証明などと面倒くさい個人確認制度もあるので、カード詐欺もかなり難しくなるのではないか。

日本人にナンバーを取らせたければ、すべての金融機関の口座にナンバーカードを登録しなければ、1年後に口座残高を国庫没収するとか、出生届とナンバー登録を同時義務付けるなどの法整備をすればどうか?隠し口座も犯罪口座も消滅してしまう。おばちゃんは関係ないから。

ナンバーカードを実際に保険証と免許証を併用してしまうのは弊害しかないと思う。
重要なのは国民がナンバーを登録することであるので、免許の取得と保険証の取得時にナンバーの紐づけを義務化すればよいだけ。カード自体を持ち歩くなどというのは無謀そのもの。

アメリカのソーシャル・セキュリティカードは粗末な紙に印刷されてて、10年もたてばボロボロ。数字は頭の中にしまってあるから、ID Theftだって盗めない。一番安全。

ただ、”人の懐をこく” ことばっかりする政府はやがて国民から見放されることだけは間違いない。

2 Cellos

おばちゃんは楽器が弾けないがある日2Cellosの演奏動画Thanderstruckを聞いてひっくり返った。


大爆笑しつつLuka とStjepan Hauser二人のチェロの技巧におったまげ、すぐさま音大出で今もコーラスの指導をしているお向かいのおばちゃんと、ピアノをやってたアイ子ちゃんにURLを送った。二人の反応はおおむね同じだった。

クラッシックにロックやポピュラーをねじ込む。
伝統のクラッシックを規格通りに演奏するのは聞き飽きた。リズムとキックがあったらあかんの?!人間の原始の鼓動を引き出すような2チェロの演奏。そう、四角四面のクラッシック演奏に欠けていたものを2 Cellosが見せて聞かせてくれた。

No Boarder」 
アルプスの頂上でバッハを引き始めるLukaのコンサートのタイトルである。音楽に国境もない。音楽にジャンルもない。好きな音楽を好きに演奏してどこが悪い?!

Lukaの弓の毛がどれだけ切れていつ“ハタキ“になるか。
そのハタキになった毛が房になってじゃまなので、弓をちょいと振ってLukaがどんどん床でリズムを踏むと聴衆はもう熱狂である。70年代のロックの最盛期のようだ。ロックも好きだったおばちゃんにはクラッシックとロックの融合は大ご馳走である。おまけに二人ともめっちゃハンサム~~。うっとりするわ。

彼らのコンサートは、いままでクラッシックと無縁だった聴衆がやってくる。正当なクラッシックも二人は素晴らしい技巧で弾けるのである。おばちゃんはビバルディが楽しいと初めて思った。ビバルディは美しいけど楽しいとは思ったことがなかったので。
さらに黒いスーツで純正クラッシックの自身の音色にうっとり陶酔しているHauserの横顔はもうホ〇にしか見えないのだけど、Deep Purpleを弾いているとお茶目で素敵。

昔うちにLong Beach大出身のチェロの子がバイトで一時期いたけど(T君元気か?)
クラッシック専攻はクラスの8割がホ〇とレ〇ですよ。
皆アッチ系クラスメートばっかりで入れ墨も入れまくりとか言っていた。俺なんか少数派だったんですから。

ロックが衰退しクラッシックもどんどん聴衆をなくしている現代で、今まで関心がなかった人を集めてフアンにさせる力があるのは素晴らしい。


例えばこれは想像だが、ひごろ日本のポップスや演歌を聞いている日本のあっち系の衆が、ひざ小僧を丸めての2 Cellosのコンサートにぎっしり詰めかけて、正統派ハンサムのHauserとちょっと甘いやんちゃ系のLukaがクラッシック・ボヘミアン・ラプソディーなんか演奏してくれた日には、もうキャーキャー野太い声援が飛びそう。クラッシックのZ世代が開幕である。

伝統というのは確かに重要だが、伝統を踏襲するだけの文化は衰退してしまうのではないか。日本の茶道界にもLuka とHauserがいる。

蛇足:
おじちゃんがアリアナ・グランデが好きで車では彼女のCDを聞いていたのだが、時々キリキリする音が入る。なんでかバイオリンが乱入してくる。
まったく余分な音なので聞くたびにおばちゃんはイライラしていたのだが、ある時ジャケットを見たらバイオリニスト葉加瀬〇郎とコラボと書いてあったのでびっくりした。正直、どこがコラボやねん。いらんとこにいらん音を響かせやがってと密かに思ってる。

食えない人

アイ子ちゃんが来た。
怒涛のようにやってきて嵐のように去っていった。

9月の2週目に来日して京都で懐石料理を食べまくって、それから日本海へ出て蟹をむさぼってから伊豆にやってきた。

今年は暑すぎたので彼女の好きなマツタケはまだ八百屋に出ていなかったから伊東の道の駅でイノシシ肉を買い、修善寺を観光でさっと流し「静岡の宝」と地元民が誇るレストランでランチ。夜はイノシシキムチ鍋。2日後は三島の老舗で鰻。

書斎に布団を引いてトイレと洗面所の案内して、コーヒーを飲むかと聞いたら“うん“と言うので、インスタントを入れたら、次から自分でコーヒーを入れて飲んでいたので気を使わなくて楽。

アイ子ちゃんが静かなのは、食べているときと寝ている時。
怒涛のように喋りまくって、今回初めて会ううちの猫は目を見張っていた。彼女のお父さんはいろんな動物を飼っていた家なので(猿もいたという)、あまり人馴れしていないうちの猫にはおびえさせるような動きを見せることもなく、しかし猫に遠慮することもなく喋り捲ったので、猫はどうしていいかわからず戸惑っていた。
うちの猫たちにしてみればこんなニギヤカな生き物は見たことがなかったから、目を真ん丸にして観察していた。

ここのところ、コロナで日米の行き来がなかなか面倒くさかった。アイ子ちゃんと会えたのは3年ぶりだ。アイ子ちゃんはおばちゃんの人生でも極めつけの才能を持った稀代の怪物である。

普通のおばさんに見えるが煮ても焼いても食えない人間。英語学校を経営したり家を転がしたりして遊んで暮らせるだけの資産は貯めたので仕事はリタイアした。夏はテニスとゴルフ冬はスキーで、多分使い過ぎの関節痛のほかは病気もせず最強の免疫を誇る。

アメリカ人の旦那を育てて弁護士にしたのは彼女。
旦那の資質を見抜いて学校に女子大の英語教師として勤めさせて、阪神大震災で経営していた“自分の”英語学校のビジネスがダメージを受けるとパートナーに売り、それから旦那に何がやりたいと聞いた。

アメリカ人のご主人は勉強しなおして弁護士を目指したいというので夫婦で渡米して旦那をロースクールに入れた。とにかくアイ子ちゃんの言う通りにすると自分の運が向いてくるので、今でも弁護士の旦那はアイ子ちゃんのことを僕のラッキー・チャームと呼んで彼女の言うことは至上命令なのだ。

おばちゃんもビジネスを経営していた時に、ご主人に契約書を見てもらったりアドバイスをもらって大いに助かった。

とにかくアイ子ちゃんはもう働くのはやめたのでスキーをしたいときは日本のアルプスへ。美味しいものを食べたいときは日本へ。将来は日本とアメリカと半々に過ごす予定だという。

うっとりするような美味が日本にある。
新鮮な魚介類。秋なら栗、薩摩芋、松茸きのこ。今ならモンブランが美味しい、アイ子ちゃんにモンブランと連呼されても、おばちゃんはいまだに地元でおいしい洋菓子店を見つけられていない。パン屋、イタリアン、フレンチと洋菓子は、都市部なら切磋琢磨して感激する美味が見つかるのだけど、ここのローカルの町ではまだ探し回っている最中。

山は山と繋がっているのでおばちゃんの裏山をちょっと走ると箱根に出てしまう。箱根の森美術館でアートを鑑賞しレストランにはモンブランがなかった。ああ、栗の生クリーム!

ホテルでお茶をすべく、沼津のホテルに行った。
ウエイトレスにモンブランはないかと聞くと“無い”と即答されたので、じゃあケーキ・セットがいいが今日のケーキは何?と質問する。
ウエートレスは銀のトレーに3種のケーキ盛りを席にもって来くると、アイ子ちゃんはと「ふ~ん、おいしそうなケーキじゃないから飲み物だけでいいわ」とけろっという。
可哀そうなウエイトレス。
アメリカ生活が長すぎて思っていることがそのまま口から出てしまうのだ。

3年前は2泊3日でうちに泊まり、彼女の大学卒業から最初の離婚までの人生譚をたっぷり聞いた。今回は4泊5日だったのでお母さまをアメリカに連れてくるための日本の不動産の売却の詳細を聞いた。その当時はまだ私たちもビジネスで忙しく、ゆっくりお茶をする暇もなかったからお母さまをアメリカに連れてきた当時の詳細は知らなかったのだ。

30世帯のアパート物件を売却するためには借家人の退去をしたほうが高く売れる。
通常は弁護士のサポートなども使うのだが、彼女はほとんど一人でやった。30世帯の退去には普通3000万かかるというところをほとんどゼロにしたので、地元の不動産関係者が目をむいて「XXX町・不動産の奇跡」と呼ばれたという。

20代の初めから親の不動産の経営の後を継ぎ、ついでに金貸しもやっていたから、さらにいろんなビジネスをやって成長したアイ子ちゃんにとって、30世帯の借家人との交渉は大したことではなかったのだろう。

一軒一軒の借家人の希望を聞いて、年老いた借家人には娘の住む町に別の住居を借りてやるとか、施設の手配をしてやるとか、相手の言うことを理解して相手の望むところを世話してあげたら感謝されて出て行った。私としては普通のことをやっただけという。自分の要求だけを押せば刺されるとケロケロと笑う。こういう人が自分は専業主婦だといい一見奥様のようにふるまうから恐ろしい。

アイ子ちゃんは、せっかく伊豆に来たからやっぱり温泉にもつかりたいという。露天風呂。のぼせるので、絶対露天風呂じゃないとダメという。

一方、おばちゃんは在米中一度も温泉に行けなかったので日本の温泉への郷愁が半端なかったのだが、いざ日本に帰国してあこがれていた温泉に入ったら、温泉=大浴場はトドの生育地だった。温泉に対するあこがれが一発で胡散霧消してしまった。

浴槽のへりに白いトドやピンクのトドがのたうって、憩っているというのを見て大いにショック。それ以来、見ず知らずの他人が入る温泉浴槽はご一緒したくない。

それでは客室についているプライベート浴槽はどうか?伊東にはごろごろ見つかったのだが、宿泊費用をみてぶっ飛んだ。どこかの社長様が若い彼女を連れて昼間はゴルフ、夜は二人でテラスの露天風呂!なのだろう。

アイ子ちゃんも伊東のプライベート温泉は“タカイ!”という。ミリオンも貯めこんだくせに。
鄙びた昔ながらの旅館の露天風呂でもいい、と言う。それなら近場にある。

おばちゃんは温泉は必要ないから近場の和風旅館に彼女を送って、次の日にはピックアップして一緒に鰻を食べて、アイ子ちゃんの知り合いが待つ別の町に送っていった。そこから彼女は日本アルプスで紅葉を見に向かうのである。

おじちゃんもおばちゃんも2匹の猫も、アイ子ちゃんを見送った後はちょっと酔ったみたいでふか~い深呼吸をするのだった。

追記。
次の日、ラインで起こされたらアイ子ちゃだった。
昨夜はすごかったんだって。すし屋でコースが予約されていて、アルプスのスキー仲間はガンガン飲み最後は運転手付きのロールスロイスで送ってくれたって。どんなスキー仲間だよ。

くらえ、カプサイシン

うちの庭に巣くうモグラどもは激辛好きなのかもしれん。

大事なヒューケラやペンステモンの下を穴だらけにしやがって。これ見よがしに出口もぼこぼこ作りやがって!

ーーーモグラは強いにおいが嫌いです、この棒にはモグラが嫌う唐辛子をたっぷり浸見込ませモグラ撃退用の新武器「来ん棒」です。モグラに荒らされたくないお庭に来ん棒を突き刺してください。モグラが嫌がって退避すること間違いなし。ーーってほんとかよ。

ジキタリスやカンパニュラ、ペンステモンが被害を受けないように、モグラの通り道にせっせと来ん棒を差したった。100本差したったから。ほんとにカプサイシンがしみ込んでるんやろな?うちの猫はくしゃみもせずに臭いを嗅いどったで?

どないなっとるんや、登りの段々庭はモコモコトンネルが増えとるやんけ。出口があちこちに、“こんにちは”しとるやんけ。ふざけるな。容赦せんからな。
くらえ!、おっちゃんが作ったハバネロ煮出し液!穴の出口にこれでもかとスプレーでハバネロ液を噴射してやったんねん。

唐辛子の1000倍のカプサイシンに触れて死んでしまえ!って。スプレーを握っていた右手でうっかり、むずがゆかった鼻をこすってしまい、あ~っ熱と激痛が。

宿根ネメシアがどうなっるかもう知らん。露出している穴にはスプレーしまくったった。
もう秋やからこれから新たに植える花はあまり無いねん。大事な花は掘り起こして避難させたわ。

雨上がりに庭に降りたら、ヒューケラの株がプルプルと微妙に揺れてる。
そしたら、いきなりミミズの上半身が土から躍り出てきて、地面の上でぴょんぴょん跳ねてるのさ。撃たれた松田優作のように、「なんだこりゃ!!」とおばちゃんは思ったわけよ。

ヒューケラの株と根もとの土がさらにモコモコ動いた。
Oh,LaLa!!!
モグラがミミズを追っかけてかぶりついたところが、死に物狂いのミミズは、最後の力で地上に飛び出したのか。力足らずに下半身は食われて上半身だけになったミミズは地面の上で絶命した。
ナンマイダブ。


人生60余年、モグラのハンティングをこの目で見るとは思わんかった。地下のモグラは見ておらんがのぉ。

来ん棒はどうした?ハバネロ液はどうした!お前らカプサイシン好きなんけ?
この庭はな、何年も放置されて草ボウボウのところをおじちゃんとおばちゃんが草取りをして、耕して園芸土と肥料を入れてフカフカにした庭なんや。ミミズは豊かな土壌の証なんや。それをタダで食い散らかしに来やがって。

今までなん十株も高かっい宿根草を植えて、おばちゃんがどんだけ金を使ったと思っとんねん。振動撃退機や捕獲機や忌避剤やチューインガムを全部コケにしやがって、それほどおばちゃんが憎いか。
見えんことをいいことにして、宿根草の根元にトンネルを掘りまくりやがって、花の根っこがみんな浮いてしまって高い花は枯れて死んだんや。お前らのせいや。
死ねぇ~、死んでしまえ!残ったハバネロを穴ぼこにぶち込んだ。

くっそ。地面の下では、ここでちょっとチーズでもあると味変でできまんな、と激辛好きのモグラどもがミミズの晩餐を味わっとるのではないやろか。
おばちゃんは、ピーターラビットの童話を今ではそれほど愛らしいと思わん。

女性上位

うちの猫は代々女性上位だ。
小柄で女王タイプのお母ちゃん猫に小心な息子。
おっとりして臆病なお兄ちゃんにきっつい釣り目の妹。

コタツがセットされて大喜びで潜りこんだお兄ちゃん猫の後から、気の強い妹が続いて入った。テーブルの脚がゴンと鳴り天板がバコンと動いて、お兄ちゃんのアメショーが追い出された。
子猫の時に一緒のツグラに寝ていたのに仲良くコタツで丸く眠れぬものか。

家じゅうの一番居心地が良い場所、夏なら涼しく風が来ないところ。冬ならあったかく静かなところ。今日も寒いのでこたつの中は一等地である。妹の紫音が天下を取ってコタツで長々と紐状で伸びている。

この子は子猫の時に、頭がいい天才猫かと思った。うちに来て自分の名前とパタパタ(猫じゃらし)という言葉をすぐ覚えたので歴代では一番賢い子じゃないかと思った。しばらくしたら化けの皮がはがれた。

自分の欲望だけに素直である。
遊んで欲しいときはパタパタを咥える。近づいておばちゃんの腕をトントンする。抱かれるのは死んでも嫌。膝には乗らない。
ところがオフィスでデスクトップを起動させると、キーボードを踏む。踏ん張って動かない。ちぎって捨てても床からよじ登ってくる。ずりずりとモニターに体をこするので、重たいブックエンドが落ちて、床に避難させていたアンティーク風ランプを割った。大損害である。

優雅な肢体から想像ができない程食い意地が張っていてアメショーのご飯をとるのがうまい。ものすごいスピードで自分のお茶碗からご飯を3分の2食べる。それから隣で食べているアメショーに近づく。

アメショーはいつもおっとりと味わいながらご飯を食べるのだが、舌なめずりしている妹が近づくと食欲をなくしてベッドルームに逃げてしまう。
紫苑はお兄ちゃんのお茶碗に顔を突っ込んで、たっぷり残ったご飯を全部平らげる。それから自分の茶碗に戻って残り3分の1を食べる。アメショーの倍ご飯を食べるのに痩せてスレンダーだ。運動量がすごいせいもある。全身筋肉でできてますねぇ、と獣医さんが感心してた。

リビングのキャットタワーでアメショーが寝ていると、小柄な紫音がのっそり近づいてどけという。アメショーは抵抗もせずにシオシオとタワーを降りてベッドルームのキャットタワーに落ち着く。くつろいで毛づくろいしているアメショーに、紫苑がまたやってくる。とどけという。お兄ちゃんはうろうろと家をうろついて落ち着ける場所を探す。うちで唯一のソファの下でぺったりと寝ていることがある。あまりにもしつこく紫苑が付け回すと、たまに切れる。

伏せ耳で妹にとびかかりトムとジェリーごっこが始まる。オフィスからリビング。リビングからベッドルーム。ものすごいスピードで紫音が逃げ、床が鳴る。紫苑がついにリビングのおばちゃんが寝そべっているコタツテーブルに逃げ込んできて、お兄ちゃんに追いつかれて首をかまれる。
ギャウンと紫音が一声鳴くと、おじちゃんもおばちゃんもお兄ちゃんアメショーを叱る。

お嬢様が止めてって言ってるじゃないか。鼻息荒いお兄ちゃんアメショーは、ベッドルームに引き上げてふてくされて横になる。アメショーは紫苑を本気噛みしているわけではないが、紫音はわざと大げさに悲鳴を上げる。困ったときだけはお嬢さんになる。その他の時は王女様だ。女王は?無論おばちゃんに決まってる。とにかく紫苑は家中が自分の縄張りだと思っている。

アメショーの天(テン)は不憫な子だった。
うちに来た時からウイルス性の風邪をひいていて、耳の感染症も頻繁にかかるので病院に行くことが多かった。一時期、感染症が重篤になりすぎて熱が42度まで上がって抗生物質の注射と服薬では収まらず、このままでは助からないと思ったおばちゃんが、大丈夫か、病院に入院しようかと言ったら、おばちゃんの目を見て一声「ニャン」と鳴いた。

天はうちに来た時から風邪気味で声が出なかったからほとんど鳴かない子で、声を聞いたことがなかった。獣医に連れて行って、注射では助からないから点滴でお願いしますと2日入院させて、大枚が飛んで行った。

成長期にそんな病気がちだったから、自分の名前を呼ばれても反応しない。ちょっと頭が悪いかもしれない。鳴かない子だが、治療でも暴れないしおっとりして獣医には評判がいい。天ちゃんは、すごくいい子です。去勢手術の前には、キャリアでぐうぐう寝ていたそうでクリニックでは「大物」と呼ばれている。

写真写りがやたらいい。いつ写しても絵になる。紫苑は、、?
紫苑は写真に写らない。動きが速すぎてブレしか撮れない。たまに撮れると、ラクダかロバに似ている。写真をお向かいのおばちゃんに見せたら、嫌だ、ほんとにロバみたいと言われたからやっぱりロバに似ているのだ。

天はそこそこ健康になったがやっぱり今でも鳴かない。
妹から逃げてベッドでくつろいでいるところに、おばちゃんがそっと近づき、手のひら全体でゆっくりお腹をさすってやると股を広げてゴロゴロいう。気持ちがいいと、左手がパーに開く。開いた水かきのところに指を突っ込んでモミもみするとブッホと鼻を鳴らす。ウイルス性鼻炎で鼻の通りが悪くなったのだ。

一応、天はおじちゃんの息子、紫苑はおばちゃんの娘ということになっているが二人とも抱かれるのが嫌いだし、息子・娘の自覚があるかどうかわからない。
とりあえず今日も女性上位で紫苑の天下だ

別荘地に秋風が吹く

寒い。
夕べ寝る前に予備のアンカを入れて寝たのだが、夜中にお兄ちゃん猫が夜具の上にそれもアンカの真上に乗ったものだから、蹴とばすわけにいかずおばちゃんの冷たい足がアンカに触れられることはなかった。

まだ9月ではあるが、台風も通り過ぎてこのまま一気に秋に突入するかもしれない。
妹猫は寒くなると毛色が濃くなる質なので、なるべく白っぽくしておきたいおばちゃんはコタツを出すことにした。

天袋からコタツ布団を下すと折りたたんだ布団の中に、お兄ちゃん猫がジャンプした。ナニこれおかあしゃん、僕の好きなお布団!
というわけで布団をかけてコタツが完成すると、2匹の猫は狂喜してコタツに飛び込んだ。6月前にしまってからわずか4か月だ。山の夏は短いのぉ。

「地方移住」した元外資の60代男性、移住先で「嫌われまくった」ワケ  
9/21(水) 現代ビジネス

https://news.yahoo.co.jp/articles/b915a5ecbad6ff1728f29c4ee2ab77729852daa7?page=1

別荘地の虫食い私有地を再開発し、既存のごみ置き場などのサービスにただ乗りする新規移住者と、先住移住者との闘い、嫌われるタイプは、、みたいな記事。

この記者は以前も同じような別荘地、移住をめぐるトラブルについての記事を書いていた。この記者のお嫌いなのは「外資系企業あがりのやり手」
外資のすかした男にガールフレンドでも取られた過去があるのかもしれない。

特に外資を渡り歩いた経験者を「外資ゴロ」と書いている。
俺が俺がと自慢話ばかりの退職者が、地元民(先住移住者も含む)とマウントを取りたがり嫌われていく事例が多いと書いている。
外資系勤めが「外資ゴロ」なら外国住みは「外国ゴロ」か?外資勤めが、常に自分をアピールしてギラギラ、ガツガツしているのは否定しない。おばちゃんも覚えがあるからだ。

一言でいえば、文化変容のせいなのよ。
外科医は短気で独断的になり、会計士は細かく杓子定規になり、保険の査定人はやくざまがいになる。外資に努めれば自分を押し出さないと認めてもらえないので、勢い自分アピールは強くなる。

ヨーロッパ10年アメリカ20年で山の近所に最近引っ越してきたご夫婦は、山の管理会社のやり方がぬるい。住人全員が払う環境保全費/管理費で、もっときめ細かいサービスができるはず、住民が結束して要求しましょう!と目の前でぶち上げたから、よくわかる。

「マウントの取り合い」も否定しない。
移住して生まれ育った地域でない場所で、人と知り合うときには自分が何をしてきたか何ができるかをアピールすれば、お互いの力量を図ることができる。自分はこういう人間ですとの申告を自慢と受け取るのは受け取り手にもよる。
ファースト・コンタクトで相手にどのような印象を与えるかというのも交渉の第一歩だからな。

マウントというのは日本に限らず、アメリカでも中国人同士でもベトナム人同士でも、日本国でも、井戸端会議、幼稚園、団地、町内、学校、職場と, 人と接する場所でまんべんなくあるから、少なくとも人間として生きてきたら誰でもマウントを経験しているはず。マウントが不快ならマウントから外れるポジション、地域、世界を選べばよい。

山のお散歩をしている隣人にこんにちわとあいさつをしても3分の1は無視されることがあるから。

この記事では、別荘地の中で取り残されていた私有地に開発の手が及んで先住移住者と新規移住者の摩擦も書かれている。実際古い別荘地に住んでいるおばちゃんの内部者から見ると、開発デベロッパーに乗せられて振興・新築別荘を買わされるほうがバカ。

今、日本では建築資材がどえらい値上がりをしているのである。
新築の物件を買うくらいなら、中古の別荘をリモデルしたほうが質としてましな住処ができる。コロナでこの山の物件も活気づいたが、土地だけの物件は売れない。20年もほったらかしだ。すでに立っている別荘は前のオーナーが基礎にも内部にもたっぷり金をかけて凝って作られている。建っている家の方が売れるのだ。

そもそも、別荘地の中で売れ残った私有地というのはどういう場所か。アクセスが良くて、見晴らしがよい土地はとっくに売れている。家が建てられないほど厄介な地形か、土地を売りたくなかった厄介な地元オーナーが持っていた土地だと思ったらいい。

おばちゃんが物件を探していてまず第一に分かったのは、
見晴らしがよく平らな土地にはとっくに別荘が建っている。
見晴らしが悪く平らな土地は、町かと思うほど家が立て込んでいる。
残った山の土地は「斜面」つまり崖地、基礎をうんと積むか、足が高い高いした家を建てる。
眺望のがけ地、安定の平地は隣が目の前。

さらに、別荘地の「代」はすでに子供か孫に世代になっているのだ。初代のオーナーはとっくにあの世に引っ越して、子供はこの土地に飽きているからめったに来ない。家は雑草に埋もれている。

新移住人もそろそろ平均年齢は後期高齢者になっているから、いがみ合うより、腰が痛い、目がかすむと自分の体が大事な年になっている。体力があまりない。

日本全土で空き家問題があり、毎年静岡市の人口くらいが消滅して日本は人口減。物件の価格が上がるのは都市圏の便利な土地だけ。人口が減っていく土地の不動産は値上がりしない。財産にならんのよ。寂れて消失しそうな別荘地はそこら中にある。
いまさら地方の新興別荘地を開発しても瞬間で過疎地に戻りそうだ。

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