しぶとい人たち

この前アイ子ちゃんが来た時に2年分のおしゃべりをした。
日系社会は狭いのでお互いの仕事・友人関係は重なり合うことが多い。アイ子ちゃんがよく行くビジネスのオーナーがうちのお客さんだったりした。

アイ子ちゃんは人のうわさ話をそれほどする人ではないが、そういえばXXXXさんってあの人はビジネスを売ったのよ。55億ですって!

え~~~!?もちろん円ではなくてドル。55 Million Dallars
あの人のビジネスで55ミリオンは高すぎやしない?と聞けば、全米の日系スーパーに納入するようになったからその値段になったんだと。

XXXXXさんは小さな小売店から始めた。25年ほど前か?
おじちゃんとおばちゃんもオープンしたと聞いてすぐ行った。ピンとこなかったからしょっちゅう行くことはなくて、でもうちの従業員の一人がXXXXさんの小売店と掛け持ちをしていたから内情をよく聞かされた。親近感がわくからたまには店舗に行ってみるのだが店舗は隣のテナントを買い取って大きさが倍になっていた。

休日だというのにオーナーは外壁に植えたゴーヤのカーテンを眺めていた。普通の目立たない日本人のおっさんであった。ゴーヤーを一ついかが?と頂いたが苦すぎて食べられなかった。早朝から仕事をはじめ一日中店舗にいて子供が生まれると店舗でランチを食べて子供もそこで大きくなったようなものだ。

商売は日本人だけではなくアジア系と地域の白人にもうけ、日曜などは行列ができて買うのが大変なので、xxxx掛け持ちの従業員に買ってもらったりしていた。

さらにうちのもう一人の従業員のご主人は、XXXXX業界の製造機械のメーカー営業でしょっちゅう彼のオーナーに新機械を売り込んで営業成績を上げていたのだ。営業に行けば一台数万ドルの機械も買ってもらえるのでうちの子のご主人は業績トップで確か会社からご褒美をもらったはずであった。

そのうち、売り込みはもっと大掛かりになり工場を建てるという話になった。リーマン・ショックの不況から数年後だったから工場を建ててそれほど需要があったっけ?とおばちゃんなんか疑問だったが。

おばちゃんたちはその後帰国してしまったが、工場は無事に稼働し始めたらしかった。
それが55Million
税金で半分取られても孫の代まで安泰だろう。すなおに敬意を払いたい。自分の時間と労働と努力をすべて注ぎ込んで作り上げたビジネスを55ミリオンという金額で評価されたというのは経営者として誇れるべきことだと思う。

自分の力で稼いだものでもない歳費をためた1億円の貯金とか、俺をYRHと呼べとか、自分たちの力で獲得するものがあってから言ってくれ。つくづく情けない夫婦である。

アメリカ人社会で日本人が活躍するのはよほどの才能か努力のたまものである。
アメリカで活躍する著名な日本人がテレビに映る時おこぼれのように映る日本人がいる。

アイ子ちゃんとそのおこぼれの方の彼を見ながら、彼はまだ頑張ってるね、。あの人はさんざん取り込んだからね。昔はあんなことやこんなことをやってため込んだから。

日本人社会は狭いので、どんなふうに成り上がってきたか絶対昔を忘れないのだ。
アイ子ちゃんも昔から知っているから、彼も相当変だよね。しぶといよね。xxxで損をして乗り越えて、リーマンショックも乗り越えて、コロナでもしぶとく生きていて、ずっと仕事をつづけて仕事中にぽっくり死ぬんじゃないかな?

そうね、しぶとくないとアメリカで生きていけないものね

mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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1件のコメント

  1. 55milって、凄い金額ですね。円安なので日本円にすると80億円ぐらいなのかな。。自分の商売で財産を築き上げた方々は本当に素晴らしいと思います。そのような人達を見て、M子さんはどのように感じるのかな、楽チン生活で退屈しないのかなと思います。30歳から老後まで、それで後悔しないのかなと思います。

    • 通りすがり。

      合格後初めてのTVインタビューに無言を貫き、完全無視。
      それだけでも十分にしぶとくないか?
      よくもまあ借金踏み倒しから、一転歳費返還。
      これだけでもしぶとく粘っただけの事はあるのか。これをしぶといと表現して良いものだろうか?
      週三の時短パート勤務で、一生懸命貯めたお手フリ貯金持参の幼稚な元皇族出身の女性がMETでフルタイム勤務だって。恥の上塗り。
      こちらもしぶとく頑張った。
      これを頑張ったと表現して良いのだろうか?
      あくまで日本国民の税金投入あってのアメリカ暮らし。
      試験合格で大手を振って税金投入要求が出来る。
      アメリカでの妊活出産、広い家への引越、母カヨの渡米。残された祖父への手厚い介護。
      一部報道では金欠とされているが、マスコミが家計簿でも見た訳でも無いだろう。
      只でさえ年金不正受給に捜索が入った訳でも無い。結局この夫婦に自立とか身の丈に合った生活とかなんて言うのは絵に描いた餅以外無いだろう。あくまで税金投入を前提としたアメリカ生活であり、未だ即位さえしてない将来の天皇の姉なんだから。
      啖呵切って出国したのだから、マスコミの前でも啖呵切ればいいんだ。
      「今後は絶対日本国民の税金の世話になんかなりません」
      絶対言わない。
      アメリカでこの夫婦が周囲とも上手くやって行けないで結局は税金投入なんて、1年前出国前の記者会見で証明済み。
      自立なんて鼻からそんな考え無いだろう。
      しぶとく税金生活を謳歌するさ。

  2. さぼてん

    最後の一文にやられましたm(_ _)m。

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