アメリカで起業する方法とは

アメリカで起業するのに一番簡単な方法は、1)すでに稼働しているビジネスを買い取ることだ、と書いた。
まぁ、現在日本にいてアメリカの就労ビザ永住権を持っていない人間にはまずビザの壁が大きく立ちはだかる。それはそうだ。

松居一代さんはEB1ビザをとって超速でアメリカの永住権を取ったが、松居一代さんでなくてもあなたに資金さえ用意があるならアメリカでビジネスの起業と永住権の取得がいっぺんにできる方法がある。

EB5という投資ビザがある。

2010年前後か?ガバメントが外国人の懐をかっぱぐと同時にアメリカの経済・雇用のブーストにも効果があるように、役人がこしらえたビザ・カテゴリだとおばちゃんは考えてる。


中国大陸の金をざくざく持っている共産党幹部が、我もとEB5を取り、そのおかげで米国中国人弁護士、不動産屋が大繁盛した、ガバメントの狙い通り。アメリカ人にもおこぼれが回ってきたはずだが、中国人はまず同国人を頼るという習性をガバメントの役人は知らなかったと見える。

EB5の5は$500,000ドルを意味する。とみんな知っている。50万ドル。ミリオンの半分 日本円が1:1として5千万円の資金をアメリカで投資するという条件をクリアできる外国人に発行される。

この50万ドルの投資は「現地ですでに稼働しているビジネスを買い取る」ことでもクリアできる。
1)の方法と同じではないか? このEB5はビジネスを買い取ると永住権がついてくる。これは美味しい。

すでに米国で就労ビザか永住権を持っている場合でも、ビジネスを買い取って起業しようと思うと、業種によって最低10万ドルから20万ドルはかかる。

EB5の場合は、50万ドルなので1)よりは投資金額が多い。それはしょうがない。だが、自分のビジネスと永住権が買えると思うと安いかもしれない。


すでに稼働しているビジネスは、つぶれずに利益を生み出してきたというのが証明されている。つまり引き継げば、自分でゼロから起業してクライアントもつかずに借金を抱えて、あえなく沈没というリスクを最初から回避できるわけだ。

超らくちんじゃん、と思うあなたはあんまりビジネスに向いていないかも。頭が悪すぎる。
恒常的に利益を生み出してきたドル箱のビジネスが、容易に売り物に出るわけがない。下り坂だから、経営者が見切りをつけたから売りに出されるのだ。

別のことをしたいから儲かっているけれど、このビジネスを売って資金にしたい、あるいはもうリタイアしたい。傷がない“売り物”はめったにない。そんな出物があったとしても、世情がわからない外国人に見分けられるわけがない。

「日本の海外進出をサポートする企業」は日本にある。アメリカで起業希望の日本人・日本企業相手に手厚いサポート・パッケージを用意している。起業には成功したがその後アメリカで生き延びていけるか?そんなところまでは誰も保証しない。

具体的には、おばちゃんから言えばどうでもいいセミナーを開催して、現地事情や商習慣・税制・法律などを解説し、食いついてくる企業や個人にはさらに現地セミナーを企画して修学旅行のように日本人をアメリカを連れまわしてアメリカンドリームを醸造する。セミナー産業。

実際起業の手続きには、現地の会計事務所・弁護士事務所と提携して会社設立の一連の業務で、さらに金を吸い取られることになっている。

買い取って投資しようというビジネスは、現地の不動産屋で出ている物件とそれほど違うわけではない。が、海外進出企業サポート産業が、見込みのある投資として紹介しお世話をして成り立っている。日米でかっぱぎの軍団が待ち構えているわけだ。

「セミナー」という単語がでたら、おばちゃんは用心する。金だけかかって内容がないからだ。なんなら、おばちゃんが企画してもできる。95%のオンラインで調べられる資料に5%に現地でしかわからない情報を混ぜる。人はこの5%に金を払う。

日本人がだれでも知っている小売り企業ドXXXXXは、こんなサービスを使わなかった。現地の不動産屋と会計事務所を使って米国内のチェーン・スーパーを買収した。

用心深いことには、いきなりアメリカ大陸に上陸せず、ハワイでスタートした。
ハワイは日系人が多いので日本のビジネスをそのまま持ってきて営業しながら、自分のビジネスのどこがアメリカにそぐわないのか、そこで予備訓練をしてから、アメリカ本土に上陸してビジネスを展開してきた。食えないやっちゃ、と思う。

セミナーに参加して明日は海外進出なんてふわふわ夢を見ている時点で、ダメだ。
今は、オンラインで米国内の弁護士・会計士・不動産屋に直接アクセスできるし、掲示板にはビジネス売りますの広告がある時代。

アメリカで起業できるビジネスは何か?何がアメリカでうけるか?日本にあってアメリカでは競争相手がなくて、受けそうなビジネスは何か?

アメリカでも日本でも世界でも「汎用」なビジネスは何か?何故かといえば、アメリカの日本人が渇望している日本の物であっても、汎用性がない場合、ビジネスの規模は日本人だけのローカルに留まる。

アメリカの日本人はラーメン屋に来てほしいと思っているが、アジア系にもアメリカ人にも受けなければビジネスは大きく育たない。汎用性=世界で通用するテイスト。

ビジネスの分野を絞る。最短で最速、しかも自分の実力で突破できそうな道はどこか?戦略と戦術を立てる。
最低資金でできるプランA,最敷居が低いプランB,最短プランC そのくらいのプランが立てられなければ起業をする能力がない。あきらめよう。

おばちゃんが警告しておくが、第二次世界大戦が終わってから日本人の渡米や企業進出が出来るようになっても、ある一つの日本のビジネスは、様々な時代にいろんな日本人がアメリカに持ってきてはやらせようとしたが、誰も成功しなかった。

そのビジネスはパチンコである。

日本で衰退がささやかれ始めたがこの巨大娯楽ビジネスはアメリカにはそぐわない。汎用性がない。カジノのスロットがある国でパチンコは徹底的にアメリカ人には受けない。アメリカのパチンコ起業は討ち死の歴史である。


時事から学ぶ正しいアメリカのビザ知識2

カテゴリEB1

おばちゃ~ん、Yahooの記事を見た?

ああ、松居一代の永住権か?

そう、EB1(イー・ビー・ワン)って聞いたことがないやん。

あれはおばちゃんも驚いた!何が驚いたかってEB1のカテゴリに驚いたわけでなく、EB1が最高クラス・ビザやってそんなものが自慢になるのかって、驚いた。(誰か最高やって思うのかそんなもん)

永住権は取ってなんぼ。

永住権を持っていて初めてアメリカで普通に生活ができるようになる滞在資格や。永住権はアメリカで生きていくのを保証する魔法のカードやない。格付けでもない。そこがスタートで、生き延びられるのかどうかは本人の能力次第。

とにかくEB1ってなんや?
イミグレのdescriptionを引用してみようか?
Extraordinary Ability
You must be able to demonstrate extraordinary ability in the sciences, arts, education, business, or athletics through sustained national or international acclaim. Your achievements must be recognized in your field through extensive documentation.

松居一代さんの感性はこの冒頭のExtraordinary Abilityの単語に反応したんやな。
あの人の過去のUtube活動は確かに、Extra-Ordinary(常道を逸したもん)ではあったが。卓越した才能Abilityと自分の頭の中では翻訳しているのやろ。

おばちゃんがいやらしく解釈すると、「科学、芸術、教育、ビジネス、運動選手」分野でExtraordinary ability卓越した才能を自国で持続的に発揮している人、ORまたは 国際的に認められている人にEB1の申請資格があるわけよ。

科学、芸術、教育、運動選手っつうのは学術雑誌、コンサート、国際会議、選手権などで成績や活動が、客観的に証明できるわけだから第三者にも明らか。

「ビジネス」というのはこれは選手権があるわけではなく、どちらかというとinternational acclaimで判断されているのかなと考えたりする。
松居一代さんは日本とシンガポールに会社を作っているから、この「または」のカテゴリかもしれない。

おばちゃん、見て!
2019年のイミグレの発表やで、EB1の発行数は39,471で、1年間の発行上限は40000やて。へ~

ほ~、年間4万人か、意外と発行されとんのやな。
中国人御用達しの 投資ビザEB5 の発行が9,085 で発行上限が9,940やから、EB5の方が狭き門やったりもするのか。まあ、EB1がプロセス最優先やから、早くでるやろうけど。

アメリカに住んどる日本人は、普通は国際結婚や会社の雇用をとおして永住権を申請するが、

この人はアメリカ人の夫がいるわけではなく、アメリカ人の父がいるわけでなく、この人を雇っている会社があるわけでなく、アメリカに”おいで”、って誰かがサポートしてくれるわけではなく、
何一つアメリカに縁がない人が正面切って、いきなりド~ンと正面玄関から「頼のも~」って入って来たみたい。

滋賀出身の近江商人の末裔だから、アメリカのビジネス社会で十分通用するんとちがうか?あの人みたいなタイプはごろごろいるで。ワニやバラクーダに交じって松井サラマンダーの活躍がみられるかもしれない。

でも、おばちゃん、あの人はシンガポールでビジネスを展開するって、移住したやないですか?シンガポールはどうなったんやろうか?

シンガポールの中国系は民族総商売人みたいやんか?

できん奴は淘汰されて、残って繁栄してるのは特に賢こうて、目先が効いて親戚と仲間でビジネスネットワークががっちり出来上がっている国と違うか?
松井さんは投資家としても国の制限がない広いマーケットで活動してみたかったんやろな。

でも、永住権が取れた後は、どのビザ・カテゴリで取れたかなんて誰もどうでも気にしてない。その後、アメリカでどれだけ才能を発揮していけるかが一番大事なんよ。

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