前略、越後製菓 様

もと日東製菓の「味千両」を販売してくださってありがとうございます。
なんというか、老舗の一家のお父ちゃんが放蕩して家業をつぶして一家離散のところを越後製菓が2代目の息子を引き取って養ってくれているようなありがたさというか、。

「味千両」は私の生まれ故郷に工場があり、子供のころから親しんできた大好きなあられです。
遡ること50年前、うちの中学校では夏休みにフィールドトリップとして山奥のキャンプ場で2泊3日のキャンプをする伝統がありました。ボーイスカウトの厳しいおっさんの罵倒と叱咤指導のもとにキャンプ設営が終わったころから、天気がおかしくなり夜半に入ると近づいてきた台風の暴風雨圏に入ったのか、大変な吹き降りでテントも吹き飛びそうになりました。

生徒は雨風と不安で眠れませんでしたがそれは教師も同じだったようです。深夜まで論議を重ねてキャンプは中止の結論を出したようで、翌朝に全員撤収の発表がありました。

キャンプ場はゴロタ石ばかりで眠ろうにも背中が痛く飯盒炊爨のご飯はひどい味。撤収が決まってうれしかったのですが、1年生230人の接収バスがありません。
帰宅予定は3日目の午後なのですから、一日早い撤収にバス会社も配車ができなかったようです。なんと徒歩で中学まで帰宅行軍ということになりました。

季節は夏なので八甲田山のように生徒がばったばったと死んじまうことはなかったのですが、何せ山奥で有名なキャンプ場なので里まで50Km以上はあったはずです。
クラス別に2列縦隊で山から徒歩で降りて来たのですが、急な撤退で飲み物食事も十分でなく前夜は暴風雨で生徒もほとんど寝てません。

朝からとぼとぼ歩き続けながら午後の3時ころにはみな疲労困憊していました。
教師がここで休憩、と指さす場所は工場敷地でした。川沿いの広い敷地に大きな岩が転がっていて、そこに生徒がてんでに座り込みました。きゃしゃで体力がなかった私はひざから下が熱をもって足がだるくてたまりません。工場には日東製菓の大きな看板が見えました。

ここがあの「味千両」と「サラダあられ」のちの「サラダ・セブン」を作っている工場なんだと思いあたりました。
もしかして、工場長が台風でキャンプを中止し徒歩で帰宅せねばならないかわいそうな生徒たちを気の毒に思い、元気づけに「味千両」あられでも配ばってくれるのではないかという私の「卑しい」希望はもちろん実現せず、230人を快く休憩させていただいただけで日東製菓さんに今でも感謝しています。

その後私は大学で横浜に出て東海圏から外れると「味千両」は関東のスーパーには売っていないのがショックでした。あられロスです。


ほろほろと崩れ程よい塩加減で袋を開けると止まらなくなる究極のあられが「味千両」。それがいきなり人生から消滅してしまって私は非常に絶望しましたが、割と好きな物に執着するタイプなので、その代わり「サラダあられ」があって救いになりました。

結婚してアパートにまぎこんできた野良猫の息子も、サラダあられの「醤油味」がお気に入りでした。平成になったばかりの頃、思い立って猫ともどもカリフォルニアに移住しました。

どんな日本食が手に入るかわかりませんでした。
まともな日本食がなくても、おばあちゃん自家製の紅ショウガか、ふりかけの「のりたま」があればとにかく食える。思い切って丸美屋食品に手紙を書いて、カリフォルニアでも「のりたま」が手に入るかどうか問い合わせたのですが、返事がきませんでした。
んで「のりたまふりかけ」と「サラダあられ」を引っ越し荷物として送りだしました。

心配したものの日系スーパーはありました。サラダあられもありました。ただし在庫が切れるといつ入ってくるかわかりませんでした。売り場にあったら買う。そこが勝負です。


日本から肉製品の輸入は禁止なので、好きだった日本のソーセージのシャウエッセンも食べられず、そのうちシャウエッセンの味も忘れてしまって、どうでもよくなった2010年前後、お菓子売り場に忘れもしない黄色とオレンジの袋「味千両」があるではないですか?

夢かと思って2袋買って帰って、奇跡の入庫なのにたった2袋を買って私は何をやっとるか?とまたスーパーに引き返して売り場の「味千両」を全部買い占めました。 次にいつ入荷するかわからないから。
それっきり2度と入荷しませんでしたが、。

買い占めた「味千両」がなくなると名残惜しくてパッケージの日東製菓の住所を切り取りました。次の日休憩時間に日東製菓のお客様相談室相手に、自分がいかに昔から「味千両」が好きで愛してきたかを切々としたため、航空郵便で日本に送ったのでした。返事は半年ほどたって忘れたころに来ました。

平成が終わるころ、帰国して静岡に落ち着きました。
「サラダあられ」あるいは「サラダ・セブン」はスーパーにあったりなかったり。オンラインでいろいろ調べてみるとなんと!日東製菓がなくなったと?!バブルで投資に失敗したらしい。オンラインで「サラダセブン」を買いあさりました。

ある日地元のスーパーでレジに並んでぼんやりしていると、レジ横に特設!越後製菓コーナーがありました。赤が特徴の越後製菓のラインの中に黄色とオレンジのデザインの「味千両」 があるではないですか?迷わず全部買い占めました。

袋の裏の製造会社を見てみると越後製菓となっていました。
越後製菓があの日東製菓の「味千両」を拾って保護していた!
捨てる神あれば拾う神あり。ありがたや。

私の勝手な想像ですが、こんなんではなかったでしょうか。
老舗の日東製菓さんはバブルの投資に失敗して、会社の清算という苦渋の決断を下した。が、その製品プロダクトラインすべてを閉鎖・廃版にするには社長はじめ工場長、事務員に至るまで身を切られるようにつらかったに違いない。


殿、せめて「サラダあられ」と「味千両」だけは生す手立てはないものでありましょうか?

同業他社の皆様、卒爾ながら情けをかけてはいただけぬか、
越後製菓、武士の情けじゃ。手を挙げてくだされ、弊社がお引き受けいたそうぞ。
かたじけない。しからば ここな「味千両」のレシピと工場長を新潟県に、、、、。
工場長、(涙、涙)われら日東の遺志をついでたもれ。
かしこまってござる、長として一生をかけ「味千両」を守りぬく所存。
恐惶敬白
~~みたいなことがあったのかもしれない。

それからは私はオンラインで「味千両」を12袋箱買いして非常に満足であります。再び巡り合った「味千両」は50年前と同じようにほろほろと口の中で砕け軽くて繊細なあられの傑作なのでした。
ただし、塩が昔と少し違う気がする。

越後製菓様、
「味千両」は「まま子」のような存在かもしれません。越後製菓コーナーに味千両が置いてあるのはまれ。あっても売切れればほとんど補充されません。生産量が少ないのかもしれません。よその子ですから。それでも老舗の粋を引いた直系の製品ですから末永く生産をつづけてやってください。
お願いです。

あかすりタオル1号 2号

時折断捨離がしたくなる。
母や猫が亡くなった後、
雨続きでうっとうしい時、
テレビで家のビフォアー・アフター番組を見たとき。
使わないものが多すぎると感じた時。
汚部屋を掃除する番組などを見たときは一番いけない。いたたまれなくなる、ウチも捨てなくちゃと町内指定ゴミ袋を取り出す。

おとといも何かの拍子にむらむらと捨て捨てスイッチが入ってしまった。
物を捨てたくないおじちゃんは、警戒心いっぱいでおばちゃんの手元とごみ袋を見張っている。不用品がたまるのは、リビングのテレビ台の引き出しとキッチンと洗面所だ。6月に不要な洋服を3袋出したので、今回はクローゼットから捨てるものはない。

AliExpressで買った中華製バリバリの骨伝導コードレスヘッドセットは役に立たなかった。音が駄々洩れで、病院のインターンから怒られたから捨てる。機種乗り換えした新しいIphoneの空き箱も捨てる。何につなぐのか忘れてしまった充電ケーブルも捨てる。
匂いがきつすぎて吐きそうになる髪のカラーワックス、捨てる。
同じくAliExpressで買った髪のエクステンション。届いたら色が明るすぎたので、マジックペンで色を塗ってみたものの気に入らないので、捨てる。

CDラックからあふれていたアメリカンポップも聞き飽きたので捨てる。アリアナ・グランデも捨ててやろうかと思ったがおじちゃんがフアンなので我慢する。
たまっていた町内会報とコロナで中止になった去年おととしの特別健康診断表捨てる。

綿のシャツが乾燥の時しわになりにくいように入れるテニスボールみたいなボール:乾燥モードになった時、いったん洗濯機を止めて入れないといけないので面倒。入れてもさほどしわの出来に変化がなかった。洗面所がかさばるばかり。捨てる。


乾燥ハンガーはバスローブをかけてスイッチを入れると、パリパリに渇いて気に入ってる。靴を干すために付け替えのノズルはいらない。

ダイソン掃除機の付け替えヘッド。ダイソンで使うのは小さい回転ブラシヘッドと細いノズルだけ。そのほかは一切必要ないので捨てる。

さて、この辺からおじちゃんの監視の目が厳しくなってきた。
基地外と言う。なんでもかんでも捨てやがって、と言う。

キッチンはゴミがたまりやすい。引き出しを開けてカトラリーが見えなくなるくらい詰まったセブンのおしぼりとスプーンと割りばしを捨てる。

おじちゃんはセブンで必ずお絞りと箸・スプーンをもらうくせに、使わなくて宝物のようにため込む。袋入りの麺類やお惣菜についてくるちっちゃなコショウ、ゴマ、七味、からし、調味オイルは嫌いなので使わない。使わないから捨てたいのだがおじちゃんが宝物のようにとっておく。ウチのコショウが切れたときに使えるかと思って。辛い七味は二人とも苦手なのに、おじちゃんは取っておく。たまにうどんに入れる時があるかもしれない。

おじちゃんはオーガナイザーが好きである。いろんな形や大きさの箱を買って、工具やら釘やら画びょうやらを入れておくと整理した気になるらしい。
ところが、箱の中に入れた途端、おじちゃんの記憶からその物が消えるらしい。どこに入れたかも同時に忘れるらしい。

それで百均に行って同じ釘やらフックやらを大量に買ってきて、その辺にぶんまくわけにいかないので、オーガナイザーを買ってきてその中にしまう。そして存在を忘れるので、探すより百均に行って、、、。


最近、おじちゃんは自分の問題をようやくわかったようで、ベランダの一角のおじちゃんの工作室は見える収納にかわりかけている。工具がフックでつるしてある。釘はつるすわけにいかないので、相変わらず箱。それで、クッキーやナッツの空き缶にやたら執着するのだ。
百均の箱よりは上等に見えるモロゾフのクッキーの空き缶が捨てられない。ナッツの空き缶が捨てられない。捨ててはもったいない資源と思うらしい。いつか使うから。

おばちゃんがキッチンで見つけてしまったのは、マルちゃん天ぷら蕎麦の空カップだ。こんなものがどうして?猫の避妊手術の時に新たに小さいサイズを買ったので、マルちゃんは捨てたはず?2個あったのでゴミ袋に捨てた。

油断はできない。なぜならおじちゃんはごみ袋からこっそり取り出してまたしまうか戻すからだ。引っ越し当時にとりあえず百均で洗面器と風呂の手桶を買い、ちゃんとしたのを買った後にゴミとして捨てたはずが、庭の水道に鎮座してたから。雨水をためたポリ桶から水をくむには確かに手桶が便利だ。おじちゃんの目を盗んで物を捨てるのは難しいのである。


おじちゃんが拾いそうなブツはごみ袋に入れた後、紙系のかさばる物で覆い隠すのが基本。
昨日、庭の水やりに出たら水道栓にペンキ容器に使われたマルちゃんのカップがあった。これは許そう。

夫婦と猫が必要なものだけ。客用の寝具は一切なし。客用の椅子もなし。家具はこれ以上絶対増やさない。

アメリカで家を売った時に大きな家具は始末した。
カリフォルニア・クイーンサイズのベッドなんて、日本の寝室に入るわけがない。持って帰ったところで寝具類も売っていない。帰国の時に家具と生活用品は大部分処分をして最終的に引っ越し便に積み込まれたものは、最低限の家電と本と服と身の回りの物だけであった。

2世の引っ越し屋さんが最後に移り住んだアパートに来て、何を日本に送り出すか指示をくれという。アメリカ生活の清算と日本の帰国の手配で疲れすぎていたおばちゃんは、キッチンとリビング、寝室、クローゼットの中身などを見せ、大雑把にこっからここまで指示した。

それからよろよろとリビングに座ったあと眠り込んでしまい、ベッドルームとバスルームの梱包作業が終わってから目が覚めた。

その結果、日本のスーパーで買った日本製の入浴用のあかすりタオル使用中:水色とピンクのくたびれたやつとか、アメリカの百均で見つけたヘアブラシにかぶせて使うネットとか、しょ~もないゴミがプロの手できっちり梱包されコンテナに詰め込まれ船便に載せられて横浜めがけて出港していったらしい。

日本には2月に帰国したが、船便は予定より3週間ぐらい到着が遅れた。冬用のコートもセーターもなくて震えていたおばちゃんたちの仮住まいの実家のもとに引っ越し荷物は3月過ぎにやっと届けられた。
梱包は開けず山の家にさらに送って5月にやっと引っ越し荷物をほどき始めたら、ウム~とうなった。さすがプロの引っ越し屋である。
アメリカのバスルームの中身がそっくり出てくる。資生堂のシャンプーとリンスですか?とくにあかすりタオルには脱力した。こんなものがコンテナで船便で帰国してきましたか!

日本で製造されアメリカに輸出さおばちゃんが買って使用して、帰国便でまた日本に帰ってきた。こんな単価の安い雑貨にしては太平洋を2度渡るという大移動をしてきた。あかすりタオルとして生まれたなかでかなり珍しい運命だと思う。

このあかすりタオルはまだ活躍している。よれているが長い旅をしてきた子を捨てる気にはなれない。

小室夫妻と健康保険

ある動画によると、
小室眞子さんはコロンビア大学病院のメンタルと婦人科で目撃されているのだという。
もっといいアパートに移りたいという要求は厳密にいえば2Bedに移りたいと言っているらしい。


婦人科通院が確かな情報なら、子供が一人増える時のために2Bを探しているというのは理屈に合う。ビザか永住権を総領事館ぐるみで確保したのというのが前提だが。
何故なら健康保険の問題もあるからだ。

F1の留学生ビザの小室圭は大学の健康保険に加入していたはず。
ところが学校を卒業すると健康保険は切れる。OPTとして採用したLSがOPT生徒に保険を提供しているかというと、OPTを雇う企業はほとんど保険を提供しない。OPTはいわば研修生なので、社会保障はなし。本雇いになれば保険をはじめ社会保障がつくはず。

眞子さんはF2として小室圭の同じ学校の保険に加入して卒業と同時に保険がなくなったか、あるいは渡米する際に海外旅行保険に入ったか?
ただし海外旅行保険の場合は「持病と妊娠・出産」はカバーされない。

そして持病
PTSDは小室眞子さんの結婚前の時点で発表されており、もし渡米前に海外保険を加入したとすると、以前からの疾病扱いとなるはず。最近PTSDの治療を始めても、保険でカバーされるのは難しいかもしれない。
海外旅行保険でも加入時に持病の「告知」は不可欠である。もし既往症を正直に申告していなければ、告知義務違反である。

滞在資格のビザが非常に微妙な時であって、自腹で民間の保険に加入が可能か?ここんとこが非常にあやふや。

アメリカの健康保険会社には忖度が利かないと思う
会社に雇用されて団体保険に加入するか、永住権を持っているうえで民間の保険に自腹で加入するか、それともオバマの始めた健康保険に加入するか?
加入資格=滞在資格=ビザ・ステータスが微妙すぎる。

現在の小室夫妻が健康保険を持っているかどうかはかなり可能性が低いのではないか。アメリカで健康保険なしで、有名どころの医師にかかろうと思うと領事館のバックアップがない限りアポさえ取れない気がする。

それらの障害をブルドーザーでなぎ倒して、現在メンタル方面と婦人科に通っているとする。
費用は半端ないはず。

そして、メンタルに通院歴があるとアメリカで生活するのに大いに障害になるのだ。アルコール問題、肝臓トラブル、肺の感染症メンタル これらがあるとアメリカでは生命保険の「謝絶体」である。おばちゃん苦労して、諦めたから。

会社の団体健康保険に加入する以外で、自分一人で健康保険に加入しようとするとメンタルの通院歴で引っかかる。通院歴は一生ついて回るのだ。

ビザも微妙、職も微妙、収入微妙、健康保険微妙、その状態で外国で子作りをするということ自体が烏滸の沙汰。あきれるほどの脳天気。

3回目の受験が終わったお祝いランチで200ドルを費やし、支払いは眞子さんの名前のカードではなく日本のキコ様のカードだったともいう。これはIRSも追っかけられない。盲点。


週刊誌の情報ではニューヨークの日本人会がついに眞子さんを歓迎ランチに招待することに成功した、らしい。
婦人会の出席者にはドレスコードは礼装、宝石を〆と伝達され、いずれの出席者も気張って出たら、show upした眞子さんは白っぽいタートルネックのサマーセーターに暗色のぼってりした例のスカート。宝石の欠片もなかったそうだ。

フンドシとアテは向こうから外れる。という諺そのまま。
思い立ったが吉日、出た日が命日とか。

眞子さんが嫌ったのは日本のがんじがらめな皇室と、皇族としての存在しか許してもらえない日本の社会。そこから脱出するためにアメリカに逃げたところが、現地の日本人婦人会がプリンセス扱いでしゃしゃり出てきたものだからうんざりだったろう。

日本人会もいいつらの皮である。
日本国内の報道をチェックしていれば、大手を広げて歓迎すべき人物かどうかわかるだろうに。

NY婦人会としては眞子さんの「お味方」になるつもりだったのだと思う。
永住権・市民権をとって海外に永住している日本人にとって日本という国は大なり小なり生きにくい国だった

あそこが旧弊、ここが不自由、息が詰まる。アメリカに脱出して自分たちはニューヨークで成功したのだ。日本でさんざん批判され小室圭を追ってアメリカに逃げてきた眞子さんを、守ってあげよう、私たちナカ~マと思っていたのだ。

ところがギッチョンチョン、小室眞子さんには元プリンセス扱いしてくる日本人はどれもおんなじだったのだね。
世間知らずの上に人を見る目もないのさ。お互い不幸な遭遇だった。

破産者マップに思う

日本の破産者マップが数年前オンラインで初めて登場したときは発想に驚いた。
下世話な好奇心というのは誰にもあるので、無料サイトならきっと閲覧が殺到するだろうと思った。
破産者マップがYahooニュースのヘッドラインになり、アクセスが集中してサーバーが一時停止するなどしてから、勧告によりあっという間にサイトの運営自体が停止したので、それでまた衝撃だった。

世の良識ある人が目をひそめたのは、自分の地域のどんな人が破産したのか見てみたいという下卑た好奇心が人にあって、それがはしたなくも日の下に誘い出されてしまったこと。
破産者側にとっては「破産」という経済苦境の記録を暴かれて周囲の人や社会から偏見?の目で見られることになった、、という事件だと思う。

下種な好奇心は誰にもあるわけで、これはひとまずわきに置く。
おばちゃんが不思議に思うのは、日米で個人情報とパブリックレコードの判断と扱いが違うこと。


政府の広報に公告」する情報が「パブリック・レコード」であることは間違いない。それでいて公告の情報をコピーしてサイトに載せたら、載せられた破産者の個人情報を保護するために政府がサイトの閉鎖を勧告する。矛盾といっていいのではないか。
世に知らせるために「広報」が「公告」する。秘密であってたまるか。

日本における個人情報と公共の記録の定義を追求するのは面倒くさいので、手っ取り早くアメリカ社会で公開されてしまう個人情報を種類を載せてしまおう。
アメリカはアメリカじゃないか、というあなた、まずどのくらい違うのか見てみよう。

カウンティや州・政府などが直に検索サービスを提供している場合もあるし民間で複数の情報を一挙にまとめて出せる場合もある。すべて合法サービスである。無料もあるし手数料を取ることろもある。

アメリカでは破産や交通違反も犯罪歴も自宅の購入金額は秘密ではない。
まず最初の画像はカリフォルニア州のカウンティのパブリック・レコード検索サイト、2番目は民間の検索サイトである。
検索できる情報はカウンティでは犯罪歴、結婚・離婚、自宅財産、職歴

民間のサイトは過去に住んだ住所、関係する家族親族、ソーシャルメディア、交通違反記録、犯罪記録など、、。

特に交通違反と裁判記録を調べるときは、自治体カウンティの検索サイトから直接調べられるし正確。昔はタダだったが今では一度使用者登録してカード決済で払うようになっている。おばちゃんはビジネスを経営していたから、商売相手や従業員を雇うときには調べることもあった。アメリカではこれらの個人情報は秘密ではない。

友人の夫は過去に破産をしたことがあったが、広報に載るから社会的に秘密でないので調べれば出てくるのは当たり前のことなので、特に隠すこともなく聞かれれば言う。
ごまかしが少ない風通しがよい社会である。アメリカに住んでいる人間もこれらの情報が秘密であるべきとは思っていない。

破産記録が公になったから(公告の時点で公なのだが?)隣人や会社の同僚や取引先から差別を受けるかというと、
銀行?とっくに記録は持っている。クレジットヒストリーももちろんとれる。
破産?それがどうした。今は立ち直っているのだろう?という社会。

戦時中、アメリカの情報機関が日本とイタリアに潜入して情報収集にあたったがイタリアでは誰もがなんでもしゃべるのでどれが機密情報か分からず、日本では誰も何も言わないので情報が収集できなかったという笑い話だか実話かあったという。

アメリカでは子供が生まれればソーシャル・セキュリティ・ナンバー(社会保障番号SSナンバー)をとって、教育、クレジット・ヒストリー、医療記録、犯罪記録などすべて紐づけられ記録されていくから何かを秘密にして隠しておくこと自体が難しい。

こういう社会から帰ってきて日本の破産者マップが個人情報の保護のため運営を停止させられたという事実に驚くし、この度また運営を開始した新・破産者マップはアメリカにサーバーを置いて、破産者が自分の個人情報をサイトから削除してほしいなら6万-12万ビットコインを支払え、というサービス内容なのでおばちゃんも日本社会はまた仰天である。

ニュースによればサービス停止を求めるためサイトを提供しているホストに通知するも、運営者の情報開示を拒否している。このサイトのサービスは現地の法律では規制されていないので(その通り)、情報を開示せよと要求する場合は裁判所命令を提示されたいと返答している。

おばちゃんにしてみれば、相手が裁判所命令を提示してほしいと言っているので、日本側が提示すればよい。サービスのホスト提供をしているだけなので、アメリカのビジネスは裁判所命令があれば従うだろう。ただのビジネスよ。日本側はしかるべき手続きを踏めばよいのだ。

この新・破産マップが機能するのは日本だからだろう。
アメリカなら、破産記録?それがどうした、リストから削るのに金を払え?公の記録に載っているのにマップからだけ削っても意味ねぇし。馬鹿じゃねぇ?
オレオレ詐欺もアメリカでは成立しないのだ、誰も金を払わないから。

経済的苦境にあった人が破産制度のおかげで仕切り直しのチャンスが与えられるのは幸いだ。いろんな理由があるにはせよ、金を貸したほうにはチャラにするという不利益を被る。200万円300万円の借金がチャラになるのにペナルティがあるのは当然。広報に公告というのはその一つ。

日本人の破産者の皆さん、こんなサイトに金を払わなければよい。
周囲に知られてつらい?過去についてあれこれ言われるなら、そんな環境から移住しよう。マップは掲載の個人を追跡していたりしないし。

400万円を人からたかって日本から脱出した人がいる。Yutub動画で何方かが反対者のおおよその数を概算したが、その数8000万人。8000万人から叩かれながらケロッとしている小室圭を見習おう。

高等遊民

漱石や鴎外が現役だったころ、日本には高等遊民という種族がいた。
親の世代から資産を持ち、子の世代は何をやっているかわからないが一家を構え、目標があるのかないのかふ~わふわ世をやり過ごし何となく食っていけた遊民族。極楽とんぼともいう。

生業を持たないと生きていけない庶民とは違うのであった。
親の代から裕福であるから金の苦労をしたことがない。土地も家も何となく用意されていて自分で築く必要もない。さらには親に世話になった縁者や知人がそれとなく便宜を図ってくれ面倒を見てくれた。

高等遊民の特徴は、生まれついての育ちの良さと才能の片鱗である
才能というのは本人の資質があって、刻苦勉励して磨いてこそ初めて使い物になるのだが、世にもまれてこなかった高等遊民は片鱗を磨くことなく、褒められるままに、あっちこっちの分野をつまみ食いをして、片鱗だけの才能であるから結局どれも物にならずただのディレッタントで世をすごした、、のが多かったのかも。

その高等遊民が没落するのは、資産を築いた親の世代が世界の構造的変化に対応できず、資産を使い果たして子世代に資産を残せなくなったからであった。
高等遊民自身も晩年になると親の縁も使いつぶし、次の子に渡すのは無駄な教養だけだったりする。「売り家と唐様で書く三代目」とかね。

現代のニューヨークの高等遊民は自分たちの生計の収支などさほど気にしているように思えない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/80213a77eb5d7610b0434108b2b9c531dac032ce?page=1
「眞子さん通院情報」のその後 小室さん夫妻の「収支のバランス」問題はーデイリー新潮

庶民はそもそもPTSDなんか持っていたらビザが取れない。
アパートの入居審査では家賃/月の少なくとも5倍は収入がなければ無理。ただし、収入が基準に満たなくても資産額を示すと大丈夫な場合がある。保証人をつけてくれという場合もある。日本国家が保証するなら、どんな物件も審査フリーだろう。実力で生きている庶民には縁がない話。

地ばえの小室圭にもちろん賃貸契約をクリアするステイタス、収入、資産はない。
ニューヨークでの高等遊民が成立するのは、眞子さんの親の臣下・下僕が面倒を見てくれいるから。なければそもそも外地暮らしの生活は不可能なのである。

出ないはずのビザがでる。借りられないはずの物件が借りられる。無尽蔵の親/国家の資産と縁故があるなら高等遊民フォーエバーである。まして、次世代の子が日本国皇室のいとこともなれば援助は死ぬまで尽きることがないのだろう。

二人の生計の収支など心配ない。
どうしてこんな記事がでるのか?国家レベルの庇護があるのに、メディアが夫婦の懐具合を心配していて笑う。

もやもやとしている庶民には「The Royals」をお勧め。
アメリカのテレビシリーズだったらしい。当時は見てなかった。

アメリカ人が考える架空のイギリスの王室ドラマである。
イングランド王とそのスペアだった弟公。王妃が生んだ3人の子の長子(王位継承権1位)が早世する。次子は双子の次男と長女である。意思が弱い次男と、自堕落で放縦な長女:タブロイドにあられもない姿をすっぱ抜かれた王室の恥さらし。

スペアだった王の弟公は子は成したが実はゲイで麻薬におぼれコンプレックスにまみれた王族である。
穀つぶし」という言葉がぴったり。
双子の次男の恋人はroyal head of securityの娘アメリカ人である。わはっはと笑いそうになるがこれもアメリカ人が考えた王室の話なので仕方がない。

王位につけなかった弟公や王妃や双子の長女、次男の恋人などが一位の王位継承者が亡くなったことで陰謀を抱き、王位をめぐってドラマが動き出す。架空のイギリス、架空のドラマといえ本家のイギリス王家がよく文句をつけなかったと思う。


あくまでも架空のドラマだが、王族に生まれても品性というものは必ずしも持って生まれてくるわけではないのだと感じさせられる。

現実の日本では天皇の玄孫という人が、ラーメン屋を経営したり地上げ屋の片棒を担ぐなどをしているようだ。彼の人となりを見れば、高等遊民の行く末がよく理解できるかもしれない。あなたは品位を感じるだろうか?

3回目試験まであと4日

東京23区子供の医療費無償

参院選の選挙公約かと思った。
そうではなく医療費無償化が事実だと知って今年2番目の大ショックである。
東京23区内に住民票を置けば、高校生以下ならどんな難病でも医療費が無料になるのか?心臓移植もタダか?

「親の所得によって保険証の色が違うのは差別ではないか。差別はすべきではない。」-これが東京23区特別区長会の会長の言う?遠足にもっていくおやつは100円です。差別があってはいけないのでお弁当も500円以内にしてください~~~みたいな話だ。

私の病気もあって最近アイ子ちゃんと日本の医療費についてよく話したが、私たち二人の結論は「日本の国民健康保険制度」については社会主義国家そのまま。

現在の国民健康保険制度は、所得の高い層が所得の低い層を支えて成り立っている。高額医療限度額制度はその象徴。貧乏人ほど保険料も医療費も払わなくてもいい。資本主義の国で
ありながら全く同じ質のサービスを利用するのに、所得で利用費用が反比例するのは不思議としか思えない。

自動車保険を考えてみれば、加入者のリスクが高いほど保険料が高い。免許取り立てで事故のリスクが高い若者。年齢が高くなれば老人の事故率が上がって保険料も上がる。

日本の国民健康保険では病気治療のリスクが高いのは高齢者であるのに、リタイアして収入が低くなったから保険料は安くなる。現役世代で容易に病院に行けない青年壮年が日本の老人層の医療費をかぶっているのが現在の状況。ここにさらに外国から移住者が来てタダ乗りする。富裕層の外国人がやってくるのかな?そうではないだろう。


日本に転入する外国人の初年度、国民健康保険保険料は最低である。年間3万円ちょっと。月に3000円!なぜなら前年度の日本における収入はゼロだからだ。


人間性善説を信じていない私とアイ子ちゃんは、まったく同じことを考えている。日本の国民健康保険は、コロナ後に再流入してくる外国人に食い物にされる。国籍と居住年数や滞在資格に制限をつけていない。制度は穴だらけだからだ。危機管理ゼロ。誰が改悪したのだこんな緩い制度。埼玉県。

私もアイ子ちゃんも商売上C国人とたっぷり経験がある。
彼らはすでにこの国民健康保険の穴を知っているかもしれない。C国人が一人くれば家族親戚が20人来る。日本に親せきが一人いれば、ややこしい病気になったら日本の留学生ビザを取って日本に来る。3か月以上滞在するなら健康保険が使える。

子供が病気なら帯同して東京に来る。親自身が払う保険料は最低年間3万ちょっと。子供が使う医療費は無償で、自国の医療水準より高いなら東京を狙う。

東京23区の区長さんや埼玉県庁の公務員諸氏は一度外国に“視察“でなくて住むとよいのだ。
資本主義の国で保険料が年間3万ちょっと、子供の医療費がタダなどという都市がどれほどあるか。自国の資産と制度はまず自国民のために存在するのは世界の常識。

医療費が高いとか医療水準が低いと嘆く外国民に、日本の大甘な制度に目をつけられれば防ぐ方法がない。誰もが知っていたタレントのパキスタン人の父親は国民健康保険から詐取して有罪判決がおりたはずだ。

23区の医療費無償化の詳細はヘッドラインに載っていなかったが、条例には国籍条項と居住年数制限を絶対つけるべき。被保険者の家族でも日本自治体の居住者でなければカバーしない。自治体に住んで2年目か3年目から利用できるよう制限をつける。さもなければ外国人に食い荒らされるだろう。危険だ。

差別はよくない。無償賛成といっているアナタ。
アナタが東京都民なら、制度を狙って住民票を移してきた人(外国人問わず)に使い放題使われた結果、アナタの保険料が上がって若い東京都民のアナタがつけを支払うことになるのだ。

小室夫妻は円安で経済危機か?

https://www.news-postseven.com/archives/20220519_1755257.html?DETAIL
小室夫妻を襲う円安&インフレ 家賃は実質5万円アップ、秋篠宮家の援助はあるか
Newsポストセブン

–いまアメリカは、物価が上昇を続ける急激な「インフレ」に陥っている。この4月の消費者物価指数は、前年同月比で8.3ポイント上昇。それだけモノの値段が上がったということだ。
ニューヨークで生活する小室圭さんと眞子さん夫婦も例外ではない。–引用

確かにインフレで米国の物価は上がったかもしれない。実際家賃を自腹で支払っているかどうか?外務省から支払われているなら別に5%の上昇でも懐は痛まないであろう。眞子さんには結婚前からの1億数千万円の貯蓄があるのである。

円安も重なると小室夫妻は経済危機になるのか?
週刊誌の記者は2国間の通貨に慣れている人ではない。実を言えばこの円安は50年に一度やってくるかどうかわからないチャンスである。

2021年10月、小室夫妻は結婚した
その時の円ドルレートは111.43円だ。111円はあまりうれしいレートではない。同年の1月は103.50円だったから。円ドル為替に慣れている人にとって111円というのは、貯金の全額1億数千万を全部ドルで米国に送金しドルに換えてしまいたいと思うレートではない。

どうすると自分の資産の値打ちを一番高く保持できるだろうか?
眞子さんが送金したニューヨークの銀行は日系の銀行だろう。米国で口座を作るならと、お世話係が出てきたはずである。日本の銀行支店長とニューヨークの本店の支店長あたりがアドバイスとサポートをしたに違いない。


シナリオとしては資産の半分をニューヨークに開いたドル口座にドルで送金する。残りの貯蓄は同じく開いた円口座に円送金をする。ドル通貨と円通貨の二つの口座に分けて置く。111円で全部の資金を円を替えて自分の資産を目減りさせるリスクがある真似は絶対していないはず。

小室圭氏はLSでドルで給与をもらっている。
二人の生活費はこの給与で賄う。子供がいるわけでもなく学費が必要なわけでもなく、米国でドルで生活する限り為替の差益が変動しようと1ドルは1ドル。レントが外務省まるかかえなら、年6万ドル程度あれば生活できるであろう。

その他、奥村法律事務所から、毎月の生活費が援助されている。奥村氏自身がそう宣言したので間違いない。週刊誌の記者は日本から「」を送金して「ドル」で届くから円安に影響され目減りして大変だろうと予測する。

いや、奥村氏からの円送金は「円口座」に送金してもらう。今は使わない。
何故なら今の円相場1ドル135円は永遠に続くわけではない。しばらく我慢する。為替は常に変動するのである。材料があれば動く。

日銀総裁の黒田氏が緊張をもって円安を注視しても手を打つ気がないなら円安は続く。ただし黒田総裁の任期は3月まで。
4月からはどうなるかわからない。135円が3年続くか?I don’t think so.

だから今が30年に一度のチャンスなのだ。眞子さんのドル資産を円口座に移すだけで差益で増える。
例えば、ドル口座に40万ドルあるとして、30万ドルを今のレート135円で円に換えると4千万以上になる。6百万以上が差益で増えるのだ。だからチャンスなのだ。

長期に135円では日本経済が危うくなってしまうかもしれないのでこのレートが2年以上続くとは思えない。
2年後に110円以下に戻したら、小あたりに資金をドルに戻せばよい。それでまた利益が出る。資産を2通貨で分けて持っていれば、差益の大きな変動はチャンスなのだ。

小室夫妻は円安で困窮したりしない。
眞子さんは世間知らずだがファイナンシャル・アドバイザーはきっといる。

パラレルワールドの保険金

交通事故と病気のリスクはどの世界でも常にある。
不測の事態に備えて保険を買っておきたくなるのだが、アメリカというところでは、月々のユティリティの請求書やDMに傷害保険やがん保険の申し仕込みがしょっちゅう同封されている。

先月の電気代がいくらだったかをチェックすると同時に、「掛け金が月にたった2ドルでがん保険。乗り物の事故補償で月6ドル」などというキャッチのチラシをついつい読みふけってしまう。

おばちゃんもいつどうなるかわからないアメリカの生活にふと弱気が出たようなときに、申込用紙に名前を書いて返信してしまった。印鑑もいらないし。

こっからはパラレルワールドのアメリカのパラレルおばちゃんの話。
パラおばちゃんは安いがん保険につい加入してしまった。

貧乏暇なしで何とか仕事が回っていたが、ある日何気なく喉元に手をやると首の付け根に膨らみがあった。左の首の付け根の甲状腺のあたりにウズラの卵の2倍くらいの不自然なしこりがあって背筋が一瞬冷えた。

これはやばい奴。かかりつけに予約を取って診察してもらうと、片側だけのしこりは悪い印!などと独り言を言うので、パラおばちゃんはなおなお嫌な予感が広がった。
提携病院でバイオプシーを受けることになった。

検査技師は中身はリキッドに近いねと言いながら甲状腺に針を刺すので、パラおばちゃんはしこりの中身を全部取っちゃってと言ったのだが、「残念だけど、一度抜いてもまた戻ってくることが多いんだ」
そっか、じゃやっぱり日本に帰国して治療になるかなと覚悟を決めた。

パラおばちゃんは前世によほどの徳を積んだ人らしく、2週間後の検査結果はネガティブだった。かかりつけのドクターもおばちゃんに検査結果を報告しただけで、もう一度診察に来いとフォローアップも要求しなかった。

検査で一度中身を抜かれしぼんだしこりが再度パンパンに膨らんだ後、なぜか急速に小さくなり始めた。毎日多量なタンが出て、気が付いたら甲状腺はペッタンコになり2度と膨らむ気配がなかった。

パラおばちゃんは準備の良い人であったから、バイオプシーの予約の前に、加入したがん保険に電話をして、がんらしいので保険金請求フォームを自宅まで送ってくれと依頼しておいた。

こっからパラおばちゃんの記憶はあいまいになるのだが、保険金請求フォームが届いて、でも検査結果はネガティブだったので記入して返送したことはないはず。
ないはずなんだが、何故か保険会社から補償金のチェックが届いた。その額1300ドル。あて名は間違いなくパラおばちゃんの名前。

あれ?保険請求フォームは送ったんだっけ?自分の記憶に自信が持てなかった。
当時は機械のように朝起きて仕事に行き、13時間立ちっぱなしでくたくたになって帰って寝る。昨日と今日の区別がつかず、レジの前に立って瞬きをすると日付が変わっているような生活。無理やり半日バイオプシー検査も入れスケジュールに追われすぎて病気も保険金も現実感がなかった。

ちょうどパラおばちゃんの日本のおばちゃんが亡くなったという訃報を受けたのも確かこのころ。

一日の仕事が終わって帰ってきてリビングのテレビでその日のニュースを見る。リビングのコンピューターはテレビの隣で、カウチに寝そべった体を起こして、50センチ先の電源スイッチを押せばよいのだが、体を起こすのが大変、手を伸ばすのがかったるい。ひたすらだるくてメールのチェックができない。どうせ後何時間かしたら起きて仕事に行くのである。

ある晩だるい体を起こしてコンピューターの電源を入れた。そしたら、日本の父方叔母の訃報メールが入っていた。あの福々しいおばちゃんが亡くなったのか。疲れすぎた体には遠い日本のニュースがなかなか実感としてわかず、一晩寝たらコロッと忘れた。

本当に訃報を忘れたのだ。
なんかニュースがあったような気がする。何だったか忘れた。重要だったかもしれない、でも仕事は休むわけにいかず出勤して仕事して寝た。2か月くらいしてからふと訃報を思い出した。その時は遅すぎて何もできなかったが。

人間忙しすぎるととんでもないことまで記憶から欠落するようだ。
そういえば知り合いのご主人が週末ごとに日本に出張!で2か月くらい猛スケジュールが続いた後、奥さんが旦那がおかしくなったと愚痴っていた。
何を言っても忘れてしまうのだという。娘の大事な学校行事や家庭内の連絡事項や5分前言ったことも覚えていない。

今だからわかるが、そういう状態はたぶん限界を超えかけていたのだと思う。パラおばちゃんのがん保険金のチェックもそういう状態の時に届き、保険会社に問い合わせるのも地獄のように面倒で考えるのも不可能に近かった。

んで、1300ドルのチェックは裏書きして銀行に入れてしまった。
保険会社が間違いを発見したらきっと何かを言ってくるだろうし、そうしたらチェックで返せばいいし。

パラおばちゃんの脳みその3%くらいは正気が残っていたので、1年くらい保険料を払い続けてからキャンセルしたかもしれない。1年間分の保険料だって40ドル足らずだったし。

結局、保険会社からは何も連絡がなかった。今でもたまに考えるが、あれはいったいどういう間違いだったのだろう?バイオプシーの保険金だったのか?それともパラおばちゃんは死んで死亡保険金が出たのか?パラレルワールドのアメリカの話であった。


海外旅行者保険

益若つばさがアメリカでけがをして動けないのに入院できず友達の家に滞在中というニュースがあった。彼女によると救急車は有料で30万かかった、保険は大事。という内容だった。

これは誤解のしやすい情報なので追加の解説が必要かもしれない。
アメリカの救急車が有料なのは確かだが、どのケースでもどの保険でも30万かかるわけではない。

(どうでもいいがここだけの話、益若つばさ?おばちゃんは若槻千夏との区別がどうしてもつかない。おんなじ顔をしてるし。)

益若つばさは旅行に際して海外旅行者保険を買ったのだろう。正しい用意である。
日本国内で旅行者保険を買うときは代理店によって、買える保険会社の商品が違うと思う。

さらにそれらの海外旅行者保険には、米国内でかかってよい医療機関が指定されていたり(そんなん、知らない国の知らない町のXX病院しか行けないなんて制限をつけられてもわからないし)さらには請求された医療費を保険者本人が自腹でまず現地で支払って帰国後保険会社に請求して取り返すというやっかいな保険もあった。今もあるのかな。

アメリカの医療保険はものすごい数があって、地域のXX病院やXX医療機関がどこの保険ネットワークに加入しているかは自分=保険加入者がメンバーWebでネットワークリストを調べるかメンバーハンドブックの加盟医療機関リストをチェックするしかない。日本で買える海外旅行者保険は、メージャー医療機関をカバーしているかもしれないが、それでも急病やケガで一番近い病院に飛び込んだところで、そこが自分の保険をカバーしているかどうかはわからない。

うちではこの保険は扱っていない。とカードを突き返されてキャッシュで払うなら見てやるとコンセントを突き付けられることもある。

さらに医療機関はそれぞれの健康保険と医療費・価格をそれぞれ取り決めしており、まったく同じ治療を受けても持っている保険によって本人の支払額が違う。

例えば、保険を通さず自費でキャッシュで支払うといえば肺のレントゲンが$50で受けられることがあるが、保険を通して予約を取れば保険の価格になり、交通事故でエマージェンシー受付を通って、レントゲンを受けると$1200になったりする。

エマージェンシーというだけで治療費が20倍から50倍になるわけだ。治療費以前にEMのドアをくぐると1回$50とか$100ドルとかEM料金が請求されるので用心せねばならない。

救急車も用心しないといけない。
おばちゃんが加入していた保険は救急車を使うと基本料金が$350で、サイレンを鳴らすと割増料金がかかり、病院までのマイレージが1マイルごとに加算される。

この基本料金はおばちゃんの保険ネットワークに属している救急車だけの話であって、保険対象外の救急車を呼んでしまうといくらになるかわからない。いくつもの会社の救急車やパラメディックスが街には稼働しているのだ。ロシアンルーレットみたいなので、腹が立って保険のカスタマーサービスにに聞いてみたことがあった。

自分の保険カバーの救急車を呼ぶにはどうしたらよいか?
答えは、できない。

救急車のシステムは保険会社とは無関係に構築されているので、救急車を呼ぶときに患者から近い空いている救急車が派遣されるので患者がどの保険会社を使っているかは救急システムは関知しない。

というわけで、益若つばささんが呼んでしまった救急車は購入した海外旅行保険がカバーする以外の救急車だったのかもしれない。$3000ドルは高すぎる。

もっとも救急通報の911システムを知らない人が911で事故やけが人の緊急要請をしてしまうと、消防車も一緒に来てしまう。
この場合は高いよ。

知り合いの子供が2階から落ちて、焦った友達が救急車だけを派遣してと言わなかったものだから消防車も来てしまい30年前の金額で$2700ドルを請求された。

益若つばさは骨折で他の合併症がなかったのだろう、命の危険がなければアメリカではバイタルをとってその辺に転がしておくだけである。手術の必要がない骨折ならギプスや型で固めて安静にしておくだけかも。

おばちゃんなんか半日廊下のベッドで転がっていた。彼女は入院もしていないようだし、治療もそれほどしていないようだから、あっちの検査室こっちのラボ、ERドクターの請求書など毎日請求書がやってくるというアメリカの醍醐味を知らずに帰国したのは残念だった。

アメリカの医療費は高い。保険料も高い。バックグランドを問わず誰でも努力をすれば成功できるチャンスがあるアメリカ社会のもう一つの面である。


英語学校を経営する

アイ子ちゃんの話である。
アイ子ちゃんはかつて日本で英語学校を経営していた。

すべての教師はアメリカ人であった。自己主張の強いアメリカ人を雇って働かせるのは並みの日本人のできることではない。

アイ子ちゃんのご主人はアメリカ人だが、彼女の日本語学校とは全く関係していない。
ご主人とは日本で知り合ったのだが、

アイ子:あなたの人生を話して!
ご主人:ワタシはアメリカであんなことやこんなことをやりました。
アイ子:アンタ、ビジネスに向いてないわ。

とご主人はアイ子ちゃんからバッサリ切られ地元の女子大の英語教師におとなしくお勤めしていた。

アイ子ちゃんは最初は小さな教室から始め、次いでそろばん学校が使わない夜間の教室を又借りするやら経費をかけずに徐々に大きくしていった。

ターゲットの生徒層は初級の英語会話を習いたい一般女性や学生ではなく、一通り英語はできるがさらに教えるほうに回りたい上級者向けの英語学校であった。モチベーションが固いので継続率が高かったろう。

生徒の持続力をささえるのは教える先生の質である。どれだけ日本人生徒に人気のある教師を雇えるかが売り上げを大きく左右する。アメリカ人教師を募集し面接でこれぞという人間をピックアップする。

他の英語学校で人気だという先生を引き抜く。
引き抜く?そうよ、引き抜くのよ。今貰っている給料の倍上げるって、言えば来るわよ。
人間何で動くかっていうと“お金”で動くのよ。
だそうである。

大阪商人の末であるアイ子ちゃんならではの技で、常に上の待遇を要求してくるアメリカ人に時には、アメをしゃぶらせ、夢を与え、人気が落ちてきた先生には警告を発しやる気を則す。 

繰り返すが先生はすべてアメリカ人である。
おばちゃんが日系2世を雇った時も、ことあれば自分がどれだけできるかアピールしてきて給与交渉をしてくるのでほとほと疲れた。待遇を上げなければすぐにやめてしまう。見切りをつけるのがものすごく速い。


そういうアメリカ人との交渉やコントロールの経験の土台はたぶんご主人との生活である程度補強されたのかもしれない。アメリカ人をコントロールする学期ごとのEvaluation system=評価システムはご主人の入れ知恵だろう。

カレッジでセメスターの終わりに教師の評価をつけるアンケートのアレである。
1、 教師の教え方はどうか?2、わかりやすいか? 3、生徒の疑問に答えたか?、、、、20、教師の点数をつけるとしたら1から10のスケールのうちどれか?

学期の終わりに全生徒にそれぞれの先生の授業について評価アンケートを回答させて、教師の能力評価を客観的な数字で出す。アイ子ちゃんは、このシステムを活用して給料交渉をしてくるアメリカ人教師には、冷静な数字を見せてコントロールしていった。

他の英語学校から引き抜いた先鋭のアメリカ人教師でも、異国で暮らすストレスなのか突然情熱がぶつんと切れる教師がいるらしい。生活態度が悪くなり、生徒サービスもおざなり授業もやる気がなくなって、そのくせ注意すると自己弁護ばかりして手に負えなくなってくる。


雇用契約書には、生徒評価が連続して一定基準以下が続いた場合に解雇条項を入れておいたので、第三者からの数字を突きつけると、態度が悪くなったアメリカ人に解雇通知を出してもぐうの根も出なかったという。

大きくしていった学校を切りのいいところで売ってご主人とアメリカに移住した。

一番驚いた英語学校の内情の一つ。
日本人に人気のある英語教師の条件は何だと思うか?

金髪でブルーアイズ。外人らしい容貌を選ぶことだそうだ。いかにも白人らしい要望のアメリカ人を選べば生徒から人気が出るのだそうだ。

はぁ、とおばちゃんは力が抜けてしまうよ、日本人の白人コンプレックスには。
英語に変な癖がなくて発音がきれいでも、本国で教えた経験があっても、アジア系の容貌では、生徒の勉学の意欲はいまいちなのだそうだ。アイ子ちゃんが面接でこれはというという人物は白人こーけ試案いかにも外人らしい日本人受けしそうなアメリカ人を選んだのだそうだ。
あれから25年ほど経つと思うが、日本人の英語コンプレックス、白人コンプレックスはさほど変わっていないだろうなぁ。


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