おばちゃん危機一髪!

もし、ウエスト・コート・シリーズが映画化されるとしたら、おばちゃんは吉田羊でおじちゃんは伊原剛志がいいかな。NHKの「ふたりっ子」はKTVで放送されたので、芸能音痴のおばちゃんも見ていた。伊原剛志のファンよ。ウフフ、還暦過ぎおばちゃんの妄想。 さて、店舗を経営しているあいだ、修羅場というのはいくつもあった。その中でも最大級がガス事件 ビルが倒壊する!? 土曜日の午後、仕入れが終わってフリーウエイを… Continue reading

トリスタンとミコ

うちのビジネスにはトリスタンというメキシカンがいて、物静かでよく働いてくれた。 ビジネスを始めたあと、思ったより忙しく手が足りなくなったのでスペイン語と英語で求人広告を書いて、メキシカンが多く住むアパートの近くに張ったりした。問い合わせがあるのだが、どうも採用までたどり着かない。おじちゃんもおばちゃんも休みが取れず疲れ切ってしまって、どうしてもフルタイムがもう一人必要だった。 するとトリスタンのほ… Continue reading

ブスのターニャ

ターニャはすっごいブスだった。前の女の子が別の業種に移るので、代わりに仕事ができる子だと紹介してくれたのだった。 紹介者からブスだと聞いていて、ホントにブスだったので笑ってしまった。鼻が思いっきり平たく胡坐をかき鼻の穴も大きかった。一重の目は腫れぼったく細く口も大きくて、ただ色は白かった。 中国系のタイ人なのだという。大柄なのに動きはしなやかで、今まで一番仕事が早かった。素早く動いているように見え… Continue reading

プラマーの子

アメリカの水回りは要注意だった。新築だって油断はできない。ウチの風呂の蛇口は赤いラベルが水で青から熱湯がでた。代々の持ち主は気にしていなかったが。 友達の家はコンドで隣の住人の部屋から水がしみ出てきた。さあ大変である。どこの水道菅が悪いのか。コンドの共有スペースの菅か、個人の所有権のある部分の水道菅か?壁の中なので壁を壊すしかないのだが、水道や(プラマー)を呼ぶ費用、壊す費用をだれが持つか?誰も払… Continue reading

アメリカで訴える1

弁護士のフジツボ村それはビジネスが安定し始めて、3年ぶりくらいに半日休んで友達の集まりに出たのであった。自分にご褒美を上げるつもりで。そこで、友達の顔におかしな斑点があるのに気が付いた。勘のいいひとはお分かりだろうが、レーザーである。 日本人は頬・かん骨部分にシミができやすい。美白クリームを試すより、レーザーで焼くのが手っ取り早い。ただ、おばちゃんはその時初見でなんだろうと思ったのである。まずいく… Continue reading

自分でやろう少額裁判  アメリカで裁判をする2

さて、違法レーザー治療で色素沈着が起こってしまって弁護士も一万ドル以下では動いてくれそうもないと思い知らされたおばちゃんはどうなったか? お肌のダメージは、UCLAの皮膚科専門ですごいクリームを処方され、レーザー焼けはすっぱり治ったばかりか、顔はつるつるピカピカ、皆にどうしたの?と聞かれるほどだった。そのドクター処方の漂白クリームはめっちゃ高かったし、日本から取り寄せた化粧品やサプリも笑って忘れら… Continue reading

モグラ対決

モグラという動物は見たことがある。子供のころ田んぼの畔に遊んでいたような気がする。帰国してからはお隣の地所にある湧き水から水を飲んでいた。ムクムクしていてキュートだと思う。 ある日、貴重なダーラの苗を植えようとすると、地面が妙に盛り上がっている。苗のために穴を掘るまでもなく、ごぼっと地面に穴が開いた。地面の下にトンネルがある。すでに植わっている苗も妙に地面から浮き上がっている気がする。気のせいでは… Continue reading

エンドレスの草取り

おばちゃんは山菜取りに誘われても断ろうと思う。何故ならきっと遭するからだ。目の前の山菜しか見えなくなって、一本摘んだら次の一本を探し、さらに前の木の茂みに進む。 気がついたら山の奥深~くに迷い込んで、帰り道も分からず詰め込みすぎた背負子の重みにヘタって、弱弱しく助けを求めるのだ。助けて~。 一般に学業とか、ビジネスとか、スポーツとかは結果が出るものは時間がかかるものだ。ところが、山菜取りも草取りも… Continue reading

日本のイチゴは獰猛である

イチゴが獰猛だなんて知らなかった。日本のイチゴは芸術域に達していて、アメリカ人に一粒食べさせれば感涙するに違いない。今までアメリカ人が食べていたイチゴとは何なのか、野菜か?アメリカのイチゴの中心は真っ白で固く酸っぱい。 ナイフでくりぬいて切りとるのだが、便利な芯ぬきが売っている写真のイチゴの白いところは芯、左のクラックは空洞。穴がもっと大きく空いていたり白い繊維が固い。 日本帰国の時に、これは日本… Continue reading

ジャネット広報局

隣のベーカリーのジャネットおばちゃんは、ここのショッピングモールの私設・広報局だった。先代のベーカリーが、現オーナーのクルスに売る時、ジャネットも付いていた。先代からの勤めなので、テナントの歴代のオーナーも管理会社の従業員もすべて知っていた。 アメリカ人には珍しく、愛嬌があって親しみやすくモールのみんなから愛されていた。管理会社の前のマネージャー:ごうつくばりのアーノルドもジャネットには強く当たら… Continue reading

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