な~んちゃってリベラルの人

居りましたなぁ。
進歩的・開明的リベラルを主張する若者。

Y子ちゃんは事情があって中学生からたった一人でアメリカに移住した。親戚知り合い友人は誰もいない。アメリカ大陸でたった一人。
アメリカ人の若いホストファミリーの元で中学後半・高校・大学を出た。その間同じホスト・パパとホスト・ママに育てられた。いい人たちに当たったと思う。

ホスト両親はユタの生まれ。
そう、二人ともモルモンの出身であった。酒はもちろんコーヒーも禁止というあのモルモンである。そのモルモンが嫌で大学はカリフォルニアにでて、出身に反抗してコーヒーを飲み酒も面白おかしく、その上楽しい葉っぱもエンジョイしていたらしい。

出身が同じで理解しあえる二人は結婚し、カリフォルニアで子供を産みリベラルで明るい家庭を築いていたらしいが、子供はベビーからすぐ大きくなりそこにY子ちゃんもやってきた。

そこでホスト・ママとホスト・パパは“はた”と現実に目覚めたのである。慌てちゃったと言っていた。

自分たちはモルモンに反抗したけれど、自分たちの子供を育てるにあたって、子供たちにも野放図に酒たばこ葉っぱその他いろいろを許すべきなのか?
リベラルを自任する親としての葛藤があったようであった。それでY子ちゃんもひっくるめて一家はテキサスに移住したのであった。

ユタには戻りたくないがカリフォルニアでは自信がなくて思い切ってテキサスで人生を仕切り直し。だからY子ちゃんはテキサスの大学を出てる。

日本人夫婦でも子供を産んだとたん親として目覚めて、ドラッグまみれの土地で子供をコントロールして育てる自信がないと日本に帰ってしまった夫婦がいた。
困りましたよ、おばちゃんたちは。このご夫婦は技術を持っていたので、いなくなって困った。

K子ちゃんのアメリカ人の婚家はご主人の兄がゲイだった。
高校時代までに女の子の話題がないと大体親にもわかってしまうものだが、K子ちゃんの義理実家は兄の恋人を受け入れて(いい人なんだ料理がうまくて)サンクスギビングとクリスマスは家族として参加する。

難しいなというケースもある。
両親リベラル、ちょっとやんちゃな青春時代。子育てが終わって安定した職と生活があって、娘が肌の色の濃い人を連れて帰ってきた時。

まあ、彼はそこそこいい子。そこそこ成績もよく受け答えも尋常で人生の目標もあり、いい子なんだが、、。

彼の叔父さんがドラッグディーラーで刑務所に入っているとか、叔母さんがドロップアウトで行方が知れないとか、。本人のせいではないが問題がぞろぞろ出てくるのである。

肌の色が濃いということは同時に歴史的に長い積み重ねがあって、色の濃い人たちの置かれた環境は社会的地位が低くて困難が多かった。その環境の結果のだらしないと映る習慣もある。その歴史の積み重ねは彼氏の一部でもある。それは娘の彼氏のせいではない、のだが、。

そのうちいい子だと思った彼氏からも問題がぞろぞろ。

娘には人種性別差別反対ドラッグ解禁・デモクラットでリベラル応援してきた手前納得させるのが難しい。娘は親の豹変を納得できず親が対話を逃げたのだろう。

暴走する世間知らずの娘は、世間の迷惑そのもの。
娘にしてみれば正義の道を進んでいるのである。迷惑の自覚はない。

親が親として目覚めるのはいつか?
現実から目を背け憲法24条を持ち出して親の義務を放擲する人。国と人の援助で成り立っている娘の生活の問題を指摘して人生の仕切り直しをさせるのは親のほかにだれがいるのか。


mikie@izu について

海外在住何十年の後、伊豆の山に惹かれて古い家を買ってしまい、 埋もれていた庭を掘り起こして、還暦の素人が庭を造りながら語る 60年の発酵した経験と人生。
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1件のコメント

  1. 仰る通り、なんちゃってリベラルだと思います。単なるボンボンで好き勝手な事をしてきて、娘もそれを受け継いで、一家諸共非難の的になってしまったので、リベラルのような綺麗ごとを言っているだけではないでしょうか。

    日本でも、最近特にリベラルと言う言葉が使われるようですね。リベラルと言うのは国によって、その歴史や市民運動等によって、使われ方は異なるように感じます。例えば、フランスで、リベラルと言う言葉は使いますが、米国や英国程には使わないと思います。自由、平等、博愛がスロ-ガンの国であり、フランス革命の頃から自由と言うのはずっとその精神に根付いているから当たり前なのかもしれません。日本においても、リベラルがどのように生まれたかについて、分かり易く解説されたブログがありましたので、ご参考まで添付させて頂きます。自由民権運動とか出てきて、中学の歴史の授業を思い出しました。

    https://liberal-arts-guide.com/japan-liberal/

    話が少し逸れましたが、兎に角、リベラルと言う言葉で綺麗ごとにしてもらいたくないです。そもそも、王室や皇室とリベラルは相反するものではないでしょうか。本当にリベラルなら、一人の人間として生きるとしても、皇族の権限を制限して、富の配分をもっと公平にするべきでしょう。留学後にボーイフレンドを呼んで、6000万円の豪華旅行とか、矛盾していますよね。若夫婦に1000万円の生活費をポンと出すと言う話が出てくるのも異常です。

    それから、皇室の方々はジェンダー論とかも控えるべきだと思います。もっと原点に戻って、皇室とは何か、象徴とは何かA宮さまには考えていただきたいです。

  2. キャラメル

    フランスの労働者って雇われたとたんに最低限の仕事しかしなくなると日本企業の人が嘆いているのを読んだことがあります。日本企業だからなめられたのか、それとも社会全体の傾向なのかわかりませんが。

    そして、A宮はリベラルを気取るだけで何もわかってないし、何も考えていない。幼い時から一般的な躾もできないと言われ、兄との扱いの差に妬み嫉みを持ち、好き勝手に振舞ってもそれを注意する気骨のある区内職員もなく、勘違いした人になってしまいましたね。

    いつまで憲法の下位にある皇室典範の規定に振り回されているのか、その憲法から戦後に「男子に限る」ではなく「天皇の長子」に変わったときの政府の解釈をもってすれば、今ある問題は簡単に解決できます。

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